JP6104081B2 - アーク溶接方法および溶接装置 - Google Patents

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Description

この発明は、アーク溶接方法および溶接装置に関し、特に、電極で発生させたアークにより母材とフィラーワイヤとを溶融させて溶接対象物を溶接するアーク溶接方法およびそのアーク溶接方法を実行する溶接装置に関する。
電極で発生させたアークにより母材と溶接ワイヤとを溶融させて溶接対象物を溶接するアーク溶接の開始および終了方法が特開2009−106985号公報(特許文献1)および特開2009−154173号公報(特許文献2)に開示されている。
特開2009−106985号公報には、電極として消耗電極ワイヤを用い、消耗電極ワイヤの後方に2本目の溶接ワイヤであるフィラーワイヤを送給する2ワイヤ溶接の溶接開始方法が記載されている。
図9は、特開2009−106985号公報に記載された従来の2ワイヤ溶接の溶接開始方法を説明するための図である。図9を参照して、まず、時刻t0において、フィラーワイヤWBと母材Pとの間に検出電圧Vtを印加する。次いで時刻t1において、図9(G1)に示すようにワイヤ送給装置WFBによりフィラーワイヤWBの送給を開始する。
次に、時刻t2において、図9(G2)に示すようにフィラーワイヤWBが母材に接触すると、検出電流Itが流れ、検出電圧Vtが短絡電圧に低下する。検出電流Itが流れたことを検出すると、ワイヤ送給装置によってフィラーワイヤWBが時刻t1から時刻t2における送給方向とは逆の方向に引き上げられ始める(図9(G2’))。時刻t3には、フィラーワイヤWBが母材Pから離れることにより、検出電流Itが0となり、検出電圧Vtが上昇すると、ワイヤ送給装置は、フィラーワイヤWBを停止させる。この時点で、フィラーワイヤWBは、母材Pから所定距離おいた状態に保たれる。この距離は、後述する溶融池Mpの周囲から隆起する溶融金属の高さより小さいものとしておく。検出電圧Vtは、印加状態としておく。
また、時刻t3においてワイヤWAと母材Pとの間に溶接電圧Vwを印加するとともに、図9(G3)に示すようにワイヤWAの送給を開始する。このときの送給速度Fwaは、定常溶接時よりも遅い速度としておく。
ワイヤWAが母材Pに接触すると、時刻t4において図9(G4)に示すように、アーク200が点弧し、溶接電流Iwが流れ始める。アーク200によって母材Pには溶融池Mpが形成され始める。また、溶接電流Iwが流れ始めたことをもって、溶接トーチは母材Pに対して溶接速度Fで移動開始され、ワイヤWAの送給速度Fwaは定常溶接時の速度に増速される。
時刻t4においては、フィラーワイヤWBはいまだ溶融池Mpに到達していない。溶融池Mpは、溶融金属が溶接方向後方に隆起した格好となっている。溶接トーチBの進行に伴い、時刻t5において、図9(G5)に示すように隆起した溶融金属にフィラーワイヤWBの先端が接触する。フィラーワイヤWBと母材Pとの間に検出電流Itが再び流れると、フィラーワイヤWBの送給が再開される。
時刻t6以降においては、図9(G6)に示すように2ワイヤ溶接の定常状態への移行が完了し、溶接ビードWpが連続的に形成される。
上記従来技術では、2ワイヤ溶接の溶接開始部において、溶接ビード開始端の溶接欠陥を防止するため、アーク点弧前にフィラーワイヤを正送給して母材と接触させ、その後、逆送給させてフィラーワイヤと母材間の距離を一定に保つ。これにより、アーク点弧後、フィラーワイヤが溶融プールに確実に送給され、座屈や折損、溶接ビード開始端部の極端な肉痩せが防止される。
特開2009−106985号公報 特開2009−154173号公報
特開2009−106985号公報に記載の溶接開始方法を使用すると、溶接ビード開始端の溶接欠陥を防止することができる。しかし、複数回の溶接を行なう場合に、溶接する毎に、毎回フィラーワイヤの突き出し長さの調整動作(フィラーワイヤを正送給し、母材との接触を検知し、逆送給する)を行なうと、生産効率が低下する。
本発明の目的は、生産効率が向上した、電極で発生させたアークにより母材とフィラーワイヤとを溶融させるアーク溶接方法および溶接装置を提供することである。
この発明は、要約すると、電極で発生させたアークにより母材とフィラーワイヤとを溶融させて溶接対象物を溶接するアーク溶接方法であって、溶接開始時に、初回の溶接である場合にはフィラーワイヤの先端位置の調整処理を実行し、2回目以降の溶接である場合には調整処理を実行せずに、フィラーワイヤの先端位置を決定するステップと、電極と母材との間にアークを発生させ母材に溶融池を生成させ、フィラーワイヤの先端を溶融池に送給し、溶接箇所の溶接を実行するステップと、溶接終了時に、フィラーワイヤを溶融池から引き戻すステップとを備える。
好ましくは、フィラーワイヤの先端位置を決定するステップは、溶接開始しようとする溶接箇所が、初回の溶接箇所であるか否かを判断するステップと、溶接箇所が初回の溶接箇所であると判断された場合に、調整処理を実行するステップとを含む。調整処理は、電極に溶接電圧を印加する前に、フィラーワイヤの先端が溶接対象物に接触するまでフィラーワイヤを送給し、フィラーワイヤの先端が溶接対象物に接触してから、フィラーワイヤの先端を所定長だけ引き戻す処理である。
より好ましくは、溶接対象物は、複数の溶接箇所を有する。アーク溶接方法は、複数の溶接箇所のうちの第1の溶接箇所の溶接が終了すると、第1の溶接箇所の次に溶接される溶接対象物の第2の溶接箇所に溶接トーチを移動させるステップをさらに備える。フィラーワイヤを溶融池から引き戻すステップは、溶接トーチを移動させた後に第2の溶接箇所における母材からのフィラーワイヤの先端の位置が所定長と略等しくなるように、調整された長さだけフィラーワイヤを引き戻す。
さらに好ましくは、アーク溶接方法は、1つ目の溶接対象物の溶接時には、すべての溶接箇所において溶接開始時にフィラーワイヤの先端位置の調整処理を実行し、溶接箇所における前記フィラーワイヤの送給量と溶接箇所におけるフィラーワイヤの先端の引き戻し量とに関するデータであって調整された長さを決定するためのデータを蓄積するステップをさらに備える。
好ましくは、電極は、消耗電極ワイヤであり、フィラーワイヤは、消耗電極ワイヤの溶接方向の後方に配置される。
この発明は、他の局面では、上記いずれかに記載のアーク溶接方法を制御装置に実行させて溶接を行なう溶接装置である。
本発明によれば、溶接開始時に、調整動作を毎回行わなくてもアーク開始時のフィラーワイヤの先端部と母材との距離を適切な距離にすることができる。これにより、溶接開始予備動作を短縮してもフィラーワイヤの先端部が、電極によって形成された溶融池にいつも同じタイミングで挿入される。この結果、溶接ビードの開始端に溶接欠陥が生じることを防止することと、溶接時間を短縮することとが両立できる。
実施の形態に共通する溶接装置のブロック図である。 トーチ移動機構の一例である溶接ロボットに溶接トーチおよびワイヤ送給装置が装着された具体的な形状を説明するための図である。 フィラーワイヤの先端部の母材からの距離Dを説明するための図である。 実施の形態1のアーク溶接方法における制御を説明するためのフローチャートである。 実施の形態1のアーク溶接方法の動作を説明するための波形図である。 実施の形態2のアーク溶接方法における制御を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2のアーク溶接方法の動作を説明するための波形図である。 実施の形態3のアーク溶接方法における制御を説明するためのフローチャートである。 従来の2ワイヤ溶接の溶接開始方法を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、実施の形態に共通する溶接装置のブロック図である。なお、図1は、溶接装置が2ワイヤ溶接を行なう例を示すが、これには限定されない。たとえば、電極が消耗電極ワイヤでない溶接装置(たとえば、TIG溶接装置)などにも本発明は適用することができる。
図1を参照して、溶接装置100は、溶接トーチ14と、ワイヤ送給装置25,26と、電源装置22と、トーチ移動機構(ロボット)21と、制御装置27とを含む。溶接装置100は、消耗電極ワイヤ3と、フィラーワイヤ4とを用いた2ワイヤ溶接を行なう。
溶接トーチ14は、トーチ移動機構21に装着されている。トーチ移動機構21は、一般的にはロボットアームなどが使用されるが、他の機構であっても良い。溶接トーチ14は、コンタクトチップ1,2を有している。コンタクトチップ1には、消耗電極ワイヤ3が挿通可能な貫通孔が設けられている。コンタクトチップ2には、フィラーワイヤ4が挿通可能な貫通孔が設けられている。
2ワイヤ溶接においては、消耗電極ワイヤ3が図1中の矢印で示す溶接方向の前方に位置し、フィラーワイヤ4が溶接方向の後方に位置した状態で、溶接トーチ14がトーチ移動機構21よって溶接方向に移動される。
電源装置22は、溶接用電源23と、検出用電源24とを含む。溶接用電源23は、消耗電極ワイヤ3にアークを発生させるための電源であり、設定された溶接電圧および溶接電流に基づいてコンタクトチップ1に溶接電流および溶接電圧を供給する。コンタクトチップ1は、消耗電極ワイヤ3と導通している。したがって、消耗電極ワイヤ3には、コンタクトチップ1を経由して溶接用電源23から溶接電圧および溶接電流が供給される。
検出用電源24は、フィラーワイヤ4が母材8に接触したことを検出するための電源である。コンタクトチップ2は、フィラーワイヤ4と導通している。したがって、フィラーワイヤ4には、コンタクトチップ2を経由して検出用電源24から検出電圧および検出電流が供給される。検出用電源24は、フィラーワイヤ4と母材8との間に検出電圧Vtを印加する。検出電圧Vtが印加された状態でフィラーワイヤ4と母材8とが接触すると、検出電流Itが流れる。検出電流Itが流れると検出電圧Vtが変化する。検出用電源24は検出電圧Vtの変化を検出するとフィラーワイヤ4が母材8に接触したと判断する。検出用電源24は検出電流Itを検出してフィラーワイヤ4が母材8に接触したと判断することもできる。
制御装置27は、ワイヤ送給装置25,26と、電源装置22とトーチ移動機構21とを制御する。なお、制御装置27は、電源装置22とトーチ移動機構21に分割配置されても良く、複数のコンピュータが相互通信して実現されるものであっても良い。
図2は、トーチ移動機構の一例である溶接ロボットに溶接トーチおよびワイヤ送給装置が装着された具体的な形状を説明するための図である。
図2を参照して、トーチ移動機構21(以下、ロボット21と称する)のアームの先端に溶接トーチ14が装着される。また、ワイヤ送給装置25,26は、アーム上腕部の関節付近に装着される。
ワイヤ送給装置25は、消耗電極ワイヤ3を送給する。ワイヤ送給装置26は、フィラーワイヤ4を送給する。ワイヤ送給装置25,26は、各々が、モータなどの駆動源を有しており、消耗電極ワイヤ3とフィラーワイヤ4とを個別に送給することが可能である。
図3は、フィラーワイヤの先端部の母材からの距離Dを説明するための図である。図3を参照して、フィラーワイヤ4が送給されると母材と接触する点を点Pとすると、点Pとフィラーワイヤ4の先端との間の距離を距離Dとする。溶接開始時に距離Dが短すぎると、送給開始タイミングが早すぎることになり、溶融池が形成されていない母材8にフィラーワイヤ4が衝突してしまう。これは、フィラーワイヤ4の座屈や折損を生じるおそれがある。一方、溶接開始時に距離Dが長すぎると、フィラーワイヤ4の送給開始タイミングが遅すぎることになり、溶融池が形成されたにもかかわらずフィラーワイヤ4が供給されない箇所ができてしまう。この箇所に形成された溶接ビードは極端に肉痩せすることとなり、溶接割れなどの溶接欠陥の原因となってしまう。したがって、溶接開始時に距離Dを適切な値にしておくことが重要である。
しかし、最初にフィラーワイヤ4のコンタクトチップ2からの突き出し長さがわかっていなければ距離Dがいくらになっているのか不明である。したがって、少なくとも初回の溶接時には、フィラーワイヤ4を母材8に接触するまで送給し、接触した時点を距離Dがゼロであるとして、これを基準に所定長さだけ引き戻して距離Dを適切な値に設定する。
ただし、毎回の溶接開始時にこの調整処理を行なうのでは、溶接回数が多い場合には時間がかかる。したがって、溶接開始時の調整処理は行なわないで済めばその方が好ましい。
[実施の形態1]
実施の形態1のアーク溶接方法は、初回の溶接時にのみ開始時のフィラーワイヤ長の調整処理を行ない、2回目以降は省略する。これにより、溶接対象物の溶接加工時間を短縮することができる。
図4は、実施の形態1のアーク溶接方法における制御を説明するためのフローチャートである。このフローチャートの処理は、図1および図2の制御装置27で実行される。
図4を参照して、まずこのフローチャートの処理が開始されると、初回の溶接時であるので、ステップS1において溶接実行済みフラグF=OFFに設定される。つまり溶接実行済みフラグFが初期化され、初回の溶接であることが示される。
ここで、初回の溶接とは、その溶接対象物において1箇所目の溶接である場合を示す。なお、ユーザが溶接システムを起動してから初回の加工であっても良い。
また、初回とは、複数の同じ形状の溶接対象物を順次加工する場合の1個目の溶接対象物を加工する場合であっても良い。また、溶接対象物の種類を変更した場合には、変更後の溶接初回であっても良い。
続いて、ステップS2においては、溶接開始命令の有無が判断される。溶接開始命令は、溶接対象物が加工台にセットされた状態で、溶接トーチが溶接開始点に移動完了すると、発令される。溶接開始命令は、ユーザがあらかじめ制御装置27にロボットおよび溶接電源の動作をプログラミングしておくことで、制御装置27が自動的に発生するものであっても良い。
ステップS2において、溶接開始命令有りと判断された場合には、ステップS3に処理が進められる。ステップS3では、溶接実行済みフラグF=OFFであるか否かが判断される。すなわち、その溶接箇所の溶接が初回の溶接であるか否かが判断される。
ステップS3で、溶接実行済みフラグF=OFFであった場合、すなわち、その溶接が初回の溶接であった場合には、ステップS4に処理が進められ、図3で説明したフィラーワイヤ4の長さ調整が実行され、その後ステップS5において溶接が開始される。一方で、ステップS3で、溶接実行済みフラグF=ONであった場合、すなわち、その溶接が初回の溶接ではなかった場合には、ステップS4が実行されずにステップS5に処理が進められ溶接が開始される。
ステップS5の溶接開始処理には、消耗電極ワイヤ3の送給、溶接電圧の供給、アークの発生等の処理を含む。ステップS5の溶接開始がされた場合には、溶接電流の供給、消耗電極ワイヤ3およびフィラーワイヤ4の送給など、溶接が継続される状態が維持され、再びステップS2に処理が戻される。
続いて、ステップS2で溶接開始命令無しと判断された場合について説明する。この場合には、ステップS6に処理が進められる。ステップS6では、溶接終了命令の有無が判断される。溶接終了命令は、溶接対象物が加工台にセットされ、溶接実行中の状態で、溶接トーチが溶接終了点に移動完了すると、発令される。
ステップS6において、溶接終了命令有りと判断された場合には、ステップS7に処理が進められる。ステップS7では、フィラーワイヤ4のリトラクトすなわち引き戻し処理が実行される。このリトラクト処理を適切に行なうことにより、次回の溶接のフィラーワイヤ4の長さ調整処理を省略することができる。
ステップS7に続き、ステップS8において、溶接実行済みフラグF=ONに設定され、ステップS9において溶接が終了される。なお、ステップS7,S8,S9の順序は適宜入れ替えても良い。そして、ステップS9の溶接終了の後には、再びステップS2に処理が戻される。
続いて、ステップS6で溶接終了命令無しと判断された場合について説明する。この場合には、ステップS10に処理が進められる。ステップS10では、作業完了であるか否かが判断される。たとえば、溶接対象物の最後の溶接箇所が終了した場合や、すべての溶接対象物の溶接が完了した場合に、作業完了と判断される。
ステップS10で作業完了ではない場合には、ステップS11に処理が進み、各命令に応じた処理が実行される。ステップS11では、たとえば、一か所の溶接が終了し、次の溶接箇所へ溶接トーチを移動するような処理が実行される。ステップS11の処理が終了すると、再びステップS2に処理が戻される。一方、ステップS10で作業完了であった場合には、ステップS12に処理が進められ、このフローチャートの処理は終了する。
図5は、実施の形態1のアーク溶接方法の動作を説明するための波形図である。図5には、上から溶接起動信号Sw、フィラーワイヤ4と母材8の間の検出電圧Vt、フィラーワイヤ4の送給速度Fwが示されている。時刻t0〜t12に示されるのは、1箇所めの溶接開始から終了までの波形であり、時刻t24〜t32に示されるのは、2箇所めの溶接開始から終了までの波形である。
図1、図5を参照して、時刻t0〜t1においては、溶接起動信号SwがOFF状態において、検出電圧Vtがフィラーワイヤ4に印加された状態で、フィラーワイヤ4の送給がワイヤ送給装置26によって行なわれる。
時刻t1において、フィラーワイヤ4が母材8に接触すると、検出電流Itが流れ、検出電圧Vtの低下が検出される。これにより制御装置27は、ワイヤ送給装置26に送給を停止させ、時刻t2からはリトラクト(逆方向の送給)を行なわせる。逆送給が行なわれた結果、フィラーワイヤ4の先端が時刻t3で母材8から離れたことによって、再び検出電圧Vtが上昇する。
そして、時刻t2〜t4の間、フィラーワイヤ4の逆送給が実行され、この逆送給の速度と時間で定まる距離が図3に示した距離Dとなる。
時刻t5では溶接起動信号Swがオン状態に変更され、これに応じて消耗電極ワイヤ3の送給および溶接電圧の印加、アークの発生が行なわれる。そして、あらかじめ定められたタイミングに相当する時刻t6において、フィラーワイヤ4の送給が行なわれ、時刻t7において、溶融池にフィラーワイヤ4が接触することによって検出電圧Vtが低下する。以降時刻t8まで溶接が実行される。
溶接終了時点の時刻t12から所定の時間だけ前の時刻t8において、フィラーワイヤ4の送給が停止され、その後、時刻t9〜t11においてフィラーワイヤ4の逆送給が行なわれる。その間、時刻t10において、フィラーワイヤ4の先端が溶融池から離れることによって検出電圧Vtが増加している。したがって、時刻t10〜t11の時間とその時の逆送給速度との積によってフィラーワイヤ4のリトラクト量が定まる。
この溶接終了時のフィラーワイヤ4のリトラクト量としてあらかじめ適切な値を選定しておけば、次の溶接開始時に時刻t0〜t4で実行したフィラーワイヤ4の先端位置の調整処理を省略することができる。
したがって、時刻t24〜t32に示した2回目の溶接においては、時刻t0〜t4に相当する時間が短縮されている。時刻t24〜t32での動作は、それぞれ時刻t4〜t12での動作と同様であるので、説明は繰返さない。なお、3回目以降の溶接においても2回目の溶接時と同様にフィラーワイヤ4の先端位置の調整処理が省略される。
実施の形態1のアーク溶接方法および溶接装置は、2回目以降の溶接において、溶接開始時のフィラーワイヤ4の先端位置の調整処理を省略するので、溶接対象物の溶接加工時間が短縮され、生産効率が向上する。
[実施の形態2]
実施の形態1では、2ワイヤ溶接の溶接終了部において、フィラーワイヤを逆送給すると共に、フィラーワイヤと溶融池の接触状態を検出し、非接触状態となるまで、フィラーワイヤを逆送給させる。そして、溶接終了部において、フィラーワイヤが溶着することを回避し、生産性の低下を防ぐことができる。しかし、溶接終了部においてフィラーワイヤを逆送給することによって調整された突き出し長さDは、必ずしも次の溶接開始部で最適な長さになっているとは限らない。例えば、溶接終了位置・姿勢と次の溶接開始位置・姿勢が大きく異なるために、送給経路上の遊びにより、フィラーワイヤが突き出されることがある。
実施の形態2では、調整が必要な溶接箇所は溶接開始時に調整を行なうが、調整が不要な溶接箇所は溶接開始時に調整を省略する。なお、この場合、同じ溶接箇所を有する溶接対象物を複数個溶接するものとする。
図6は、実施の形態2のアーク溶接方法における制御を説明するためのフローチャートである。このフローチャートの処理は、図1および図2の制御装置27で実行される。
図1、図6を参照して、このフローチャートの処理が開始されると、まずステップS101において、ワーク(溶接対象物)は、1個目のワークであるか否かが判断される。後述するように、2個目のワークである場合には、同じ溶接箇所を有しておりその溶接箇所がフィラーワイヤ4の長さ調整が必要であるか否かが1個目のワークで分かっている。
ステップS101において、ワークが1個目であると判断された場合には、ステップS102に処理が進められ、制御装置27は、溶接開始点に溶接トーチ14を移動する。
そしてステップS103において、溶接開始時のフィラーワイヤ4の長さ調整が実行される。そして、ステップS104において、送給長さd1と逆送給長さd2の大きさが比較され、d1とd2が略等しいか否かが判断される。
図7は、実施の形態2のアーク溶接方法の動作を説明するための波形図である。図7において、時刻t50〜t62の波形は、図5の時刻t0〜t12の波形と同一であるので詳細な説明は繰返さない。また時刻t70〜t82の波形は、多少時間のずれはあるが、図5の時刻t0〜t12の波形に相当するので詳細な説明は繰返さない。
ここで、時刻t70〜t71の送給長さd1と、時刻t72〜t74の逆送給長さd2とが、図6のステップS104で比較される。それぞれの送給長は、送給速度と時間の積によって求められる。
ステップS104において、d1とd2が略等しければ、次のワークにおいて、対応する溶接箇所では溶接開始時のフィラーワイヤ4の長さ調整を省略することができることが分かる。d1とd2が略等しいか否かは、|d1−d2|がしきい値以下であるか否かで判断することができる。この場合ステップS105に処理が進められ、その溶接箇所は、溶接開始時にフィラーワイヤ4のワイヤ長の調整が不要な溶接箇所として、記憶される。
d1とd2が略等しいと言えない場合には、ワークの表面形状や、溶接トーチの姿勢の変化などによって、溶接トーチを溶接開始点に移動した後のフィラーワイヤ4の先端位置が調整が必要な位置に変化している。したがって、d1とd2が略等しいと言えない場合には、次のワークにおいても、溶接開始点において、フィラーワイヤ4の先端位置を調整する処理を実行する。この場合ステップS106に処理が進められ、その溶接箇所は、溶接開始時にフィラーワイヤ4のワイヤ長の調整が必要な溶接箇所として、記憶される。
ステップS105またはステップS106の処理が終了すると、ステップS107において溶接箇所の溶接が実行される。そしてステップS107の溶接が終了すると、ステップS108において、溶接終了時のフィラーワイヤ4のリトラクト(引き戻し)処理が行なわれる。続いて、ステップS109において、その溶接箇所が最後の溶接箇所であったか、言い換えると、そのワークにおいて次の溶接箇所がまだ有るか否かが判断される。
ステップS109において、最後の溶接箇所でなかった場合には、ステップS110に処理が進められ、制御装置27はトーチ移動機構21に次の溶接箇所に溶接トーチ14を移動させる。溶接トーチ14の移動が完了すると、再びステップS103以降の処理が実行される。
ステップS109において、溶接箇所が最後の溶接箇所であった場合には、ステップS111に処理が進められ、制御装置27は、溶接プログラムの更新を行ない、その後ステップS113に処理が進められこのフローチャートの処理は終了する。
ステップS101において、ワークが1個目で無かった場合にはステップS112に処理が進められ、ステップS111で更新されたプログラムによって溶接が実行される。更新プログラムは、ステップS105で調整不要箇所として登録された溶接箇所は溶接開始時のフィラーワイヤ4の長さ調整処理を省略する。そしてステップS106において調整必要箇所として登録された溶接箇所についてのみ溶接開始時のフィラーワイヤ4の長さ調整処理を実行する。ステップS112の次にはステップS113に処理が進められこのフローチャートの処理は終了する。
したがって、2回目以降はワークの加工時間が短縮されるとともに、どのワークにおいてもすべての溶接箇所において溶接開始時に適切な位置にフィラーワイヤ4の先端の位置がくるようになり、溶接品質が改善される。
[実施の形態3]
実施の形態2では、1個目のワーク加工時に、溶接開始時にフィラーワイヤ4の長さ調整が不要と判断された溶接箇所については、2個目以降のワーク加工時に調整を行なわないことによって加工時間の短縮を図った。
しかし、ワークの形状が複雑で溶接トーチの姿勢を頻繁に変える必要がある場合や、大きなワークで溶接トーチの移動距離が長い場合などでは、調整不要箇所と判断される溶接箇所が少なく、加工時間の短縮が思うようにいかない場合も考えられる。
実施の形態3では、溶接終了時のリトラクト量や、溶接開始時の送給開始遅延時間を溶接箇所ごとに調整することにより、実施の形態2よりもさらに溶接開始時の調整処理の不要箇所を減らし、さらなる加工時間の短縮を図る。
図8は、実施の形態3のアーク溶接方法における制御を説明するためのフローチャートである。このフローチャートの処理は、図1および図2の制御装置27で実行される。
図8のフローチャートの処理は、図6のフローチャートの処理に置いてステップS106に代えてステップS201〜203が実行され、ステップS112の処理に代えてステップS204の処理が実行される。他の同じ符号のステップの処理については、図6で説明しているのでここでは説明は繰返さない。
図8を参照して、ステップS104において、d1とd2が略等しいとは言えないと判断された場合には、ステップS201に処理が進められる。ステップS201では制御装置27は、前回の溶接箇所での溶接終了時のリトラクト量の増減で溶接開始時のフィラーワイヤ4の長さ調整処理を省略することができるか否かを判断する。
具体的には、図7の時刻t70からt74において、d1>d2となっているが、これは、溶接トーチ14の移動後に溶接トーチ14の姿勢の変化や溶接箇所の形状の違いによって、フィラーワイヤ4の溶接トーチ14の先端からの突き出し長さが短くなったことを意味する。具体的には、図2に示すように、ワイヤ送給装置26は溶接トーチ14から少し離れた位置に設けられているので、送給装置26の部分でフィラーワイヤ4が固定されていてもロボットアームの姿勢の変化によって、フィラーワイヤ4の先端位置が多少変化する場合がある。
この場合、時刻t60〜t61の時間と逆送給速度の積によって定まるリトラクト量d0を少なくすることによって、d1=d2にすることが可能である。d1=d2とすることができれば次のワークの溶接においてその溶接箇所の溶接開始時の長さ調整処理を省略することができる。したがって、標準値d0に対してd1−d2だけ短くなるように次回溶接時に時刻t60〜t61の期間を短くすればよい。
ただし、時刻t60〜t61の期間を短くしすぎると、溶融池からフィラーワイヤ4の先端が引き上げられず、溶接終了時にフィラーワイヤ4の先端が母材8に溶着してしまう。したがって、図8のステップS201では、d1−d2が標準値d0を減らせる範囲内であるか否かによって、前回溶接箇所でのリトラクト量で調整可能であるか否かを判断する。
ステップS201において、前回溶接箇所でのリトラクト量で調整可能であると判断された場合には、ステップS202に処理が進められ、前回溶接箇所の溶接終了時のフィラーワイヤ4のリトラクト量を変更するように記憶される。一方、前回溶接箇所でのリトラクト量で調整不可能であると判断された場合には、ステップS203に処理が進められる。
ステップS203では、溶接開始時の送給開始遅延時間を補正する処理が行なわれる。図7において、時刻t75の溶接開始指令ON時点から時刻t76のフィラーワイヤ4の送給開始時点までの時間Txを送給開始遅延時間という。この時間Txを長くする(t76のタイミングを遅らせる)ことは、図3の距離Dを長くとるのと同様な効果を生じさせる。したがって、ステップS203では、d1>d2の場合には、時間Txを短くするように時刻t76のタイミングを早める。逆にd1<d2の場合には、時間Txを長くするように時刻t76のタイミングを遅らせる。
ステップS202またはステップS203の処理が終了すると、実施の形態2と同様にステップS107以降の処理が実行される。
そして、ステップS101においてワークが2個目以降であると判断された場合には、ステップS204に処理が進められ、更新後プログラムによって、補正された溶接終了時リトラクト量または溶接開始時の送給開始遅延時間を適用して、溶接を実行する。この場合には、溶接開始時のフィラーワイヤ4の長さ調整処理はほとんどの箇所で省略することができる。
なお、実施の形態3では、溶接終了時リトラクト量と、溶接開始時の送給開始遅延時間のいずれか一方を補正する例を示したが、これらを両方とも補正することによって、溶接開始時のフィラーワイヤ4の長さ調整処理を省略しても良い。またこれらの補正で対応不可能な場所については、実施の形態2で示したように調整必要箇所として溶接開始時のフィラーワイヤ4の長さ調整処理を選択的に実行するようにしても良い。
最後に、再び図1等を参照して本実施の形態について総括する。実施の形態に記載された溶接方法は、電極(消耗電極ワイヤ3)で発生させたアークにより母材(8)とフィラーワイヤ(4)とを溶融させて溶接対象物を溶接するアーク溶接方法であって、溶接開始時に、初回の溶接である場合にはフィラーワイヤ(4)の先端位置の調整処理を実行し、2回目以降の溶接である場合には調整処理を実行せずに、フィラーワイヤ(4)の先端位置を決定するステップ(図4、ステップS3,S4)と、電極と母材との間にアークを発生させ母材に溶融池を生成させ、フィラーワイヤ(4)の先端を溶融池に送給し、溶接箇所の溶接を実行するステップ(ステップS5)と、溶接終了時にフィラーワイヤ(4)を溶融池から引き戻すステップ(ステップS7)とを備える。
このアーク溶接方法によれば、2回目以降の溶接において溶接時間が短縮され、ワークの加工時間が短縮される。
好ましくは、フィラーワイヤ(4)の先端位置を決定するステップは、溶接開始しようとする溶接箇所が、初回の溶接箇所であるか否かを判断するステップ(ステップS3)と、溶接箇所が初回の溶接箇所であると判断された場合に、調整処理を実行するステップ(ステップS4)とを含む。調整処理は、電極(消耗電極ワイヤ3)に溶接電圧を印加する前に、フィラーワイヤ(4)の先端が溶接対象物に接触するまでフィラーワイヤ(4)を送給し、フィラーワイヤ(4)の先端が溶接対象物に接触してから、フィラーワイヤ(4)の先端を図3に示す所定長Dだけ引き戻す処理である。
より好ましくは、溶接対象物は、複数の溶接箇所を有する。アーク溶接方法は、複数の溶接箇所のうちの第1の溶接箇所の溶接が終了すると、第1の溶接箇所の次に溶接される溶接対象物の第2の溶接箇所に溶接トーチを移動させるステップ(ステップS11)をさらに備える。フィラーワイヤを溶融池から引き戻すステップは、溶接トーチ14を移動させた後に第2の溶接箇所における母材からのフィラーワイヤ(4)の先端の位置が所定長と略等しくなるように、調整された長さ(図8のステップS202で記憶された長さ)だけフィラーワイヤ(4)を引き戻す。
さらに好ましくは、アーク溶接方法は、1つ目の溶接対象物の溶接時には、すべての溶接箇所において溶接開始時にフィラーワイヤの先端位置の調整処理を実行し、溶接箇所におけるフィラーワイヤの送給量(d1)と溶接箇所におけるフィラーワイヤの先端の引き戻し量(d2)とに関するデータであって調整された長さを決定するためのデータを蓄積するステップ(ステップS202)をさらに備える。
調整された長さだけ溶接終了時にフィラーワイヤ4を引き戻すことによって、2回目以降の溶接である場合には調整処理を実行せずにすむ溶接箇所が増えるので、さらなる時間短縮を図ることができる。
好ましくは、電極は、消耗電極ワイヤであり、フィラーワイヤは、消耗電極ワイヤの溶接方向の後方に配置される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,2 コンタクトチップ、3 消耗電極ワイヤ、4 フィラーワイヤ、8 母材、14 溶接トーチ、21 トーチ移動機構(ロボット)、22 電源装置、23 溶接用電源、24 検出用電源、25,26 ワイヤ送給装置、27 制御装置、100 溶接装置。

Claims (6)

  1. 電極で発生させたアークにより母材とフィラーワイヤとを溶融させて溶接対象物を溶接するアーク溶接方法であって、
    溶接開始時に、初回の溶接である場合には前記フィラーワイヤの先端位置の調整処理を実行し、2回目以降の溶接である場合には前記調整処理を実行せずに、前記フィラーワイヤの先端位置を決定するステップと、
    前記電極と前記母材との間にアークを発生させ前記母材に溶融池を生成させ、前記フィラーワイヤの先端を前記溶融池に送給し、溶接箇所の溶接を実行するステップと、
    溶接終了時に、前記フィラーワイヤを溶融池から引き戻すステップとを備える、アーク溶接方法。
  2. 前記フィラーワイヤの先端位置を決定するステップは、
    溶接開始しようとする溶接箇所が、初回の溶接箇所であるか否かを判断するステップと、
    前記溶接箇所が初回の溶接箇所であると判断された場合に、前記調整処理を実行するステップとを含み、
    前記調整処理は、前記電極に溶接電圧を印加する前に、前記フィラーワイヤの先端が前記溶接対象物に接触するまで前記フィラーワイヤを送給し、前記フィラーワイヤの先端が前記溶接対象物に接触してから、前記フィラーワイヤの先端を所定長だけ引き戻す処理である、請求項1に記載のアーク溶接方法。
  3. 前記溶接対象物は、複数の溶接箇所を有し、
    前記アーク溶接方法は、
    前記複数の溶接箇所のうちの第1の溶接箇所の溶接が終了すると、前記第1の溶接箇所の次に溶接される前記溶接対象物の第2の溶接箇所に溶接トーチを移動させるステップをさらに備え、
    溶接終了時に前記フィラーワイヤを溶融池から引き戻すステップは、前記溶接トーチを移動させた後に前記第2の溶接箇所における前記母材からの前記フィラーワイヤの先端の位置が前記所定長と略等しくなるように、調整された長さだけ前記フィラーワイヤを引き戻す、請求項2に記載のアーク溶接方法。
  4. 1つ目の溶接対象物の溶接時には、すべての溶接箇所において溶接開始時に前記フィラーワイヤの先端位置の調整処理を実行し、溶接箇所における前記フィラーワイヤの送給量と前記溶接箇所における前記フィラーワイヤの先端の引き戻し量とに関するデータであって前記調整された長さを決定するためのデータを蓄積するステップをさらに備える、請求項3に記載のアーク溶接方法。
  5. 前記電極は、消耗電極ワイヤであり、
    前記フィラーワイヤは、前記消耗電極ワイヤの溶接方向の後方に配置される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のアーク溶接方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のアーク溶接方法を制御装置に実行させて溶接を行なう溶接装置。
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