JP2782626B2 - 溶接始終端処理方法 - Google Patents
溶接始終端処理方法Info
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Description
接終端部をラップさせるときのラップ部となる溶接始終
端の処理方法に関するものである。
3部を消耗電極式の溶接法により周方向へ連続的に溶接
して行くと、第6図に示す如く、溶接ビード4の始端に
終端がラップさせられるため、該ラップ部となる溶接の
始終端部には、クレータ5や融合不良部6等の欠陥が極
めて高い率で発生する。これは、第7図に示す如く、電
流や電圧、オシレート等の制御を、溶接始端でも定常部
と同一の条件で行っていることに起因している。すなわ
ち、溶接開始時には、アークで母材が溶融する前にワイ
ヤが送給されることになるため、ワイヤが母材に溶け込
まない状態でビードが形成されてしまい、この結果、溶
融始端が凸形状の段部として形成されてしまうからであ
る。特に、この傾向は狭開先の溶接作業の場合に顕著で
ある。
をグラインダーで研摩して盛り上がりを落すようにした
り、TIGのアーク等、別の熱源を用いて再溶融させるよ
うにしていた。
ずれも、一連の溶接作業の中で行うことはできないた
め、作業が断続的となり自動化を阻害する原因となって
いた。
の処理を行えるようにしようとするものである。
接終端をラップさせるべく溶接トーチが溶接始端の手前
の位置に到達したときに、該溶接トーチを溶接始端側へ
傾けた姿勢として溶接始端直前まで移動させると同時に
電流を増加させて溶接始端を滑かな形状に修正し、溶接
トーチの向きを元の姿勢に戻した後、定常作業により溶
接終端を溶接始端にラップさせることを特徴とする溶接
始終端処理方法とする。
滑かな形状に修正するので、ラップ部に欠陥が発生する
ことがなくなり、又、一連の溶接作業の中で行うことが
できるため、始終端処理のために作業を中断する必要が
なくなる。
実施例を示すもので、第5図に示したと同様に、母材1
と2により形成される開先3を周方向へ溶接して行く場
合について示す。7は溶接トーチ、4Sは溶接により形成
されたビード4の始端、すなわち、溶接始端であり、上
記溶接トーチ7を開先3内で左右にオシレートしながら
溶接始端4Sより破線矢印方向に溶接して行き、ほぼ一周
して上記溶接始端4Sの手前の位置迄(溶接始端4Sより5
〜10m手前)到達したときに、上記溶接トーチ7を、先
端が前方の溶接始端4S側へ向くように傾斜させた状態と
し、この状態で、溶接トーチ7を開先3の一側壁に沿わ
せて溶接始端4Sの直前まで移動させると同時に、出力電
流を増加させるように制御し、かかる開先3の一側壁側
の作業が終了した後、同様に、溶接トーチ7を開先3の
他側壁に沿わせて溶接始端4Sの直前まで移動させると同
時に、出力電流を増加させるように制御する。これによ
り、第2図において二点鎖線で示す如く、溶接始端4Sの
直前部に、該溶接始端4S部の凸形状の段部が修正される
ような滑かな形状の肉盛部4Aが形成されることとなる。
しかる後、溶接トーチ7の姿勢を元の姿勢に戻して定常
のオシレート動作を再開させることにより上記肉盛部4A
に溶接終端4Eをラップさせると、第6図に示す如きクレ
ータ5や融合不良部6等の欠陥のない良好なラップ部が
第3図の如く得られる。なお、上記一連の溶接作業にお
ける各種溶接条件の制御工程は第4図に示す如くであ
る。
始端4Sの手前の位置に到達したときに、溶接トーチ7を
前方へ傾け、該溶接トーチ7を開先3の壁部に沿わせて
溶接始端4Sの直前まで移動させると同時に出力電流を増
加させる動作を開先3の両壁部で繰り返し行わせること
により溶接始端4Sを滑かな形状に修正した後、定常作業
に戻して溶接始端4Sに溶接終端4Eをラップさせるように
するので、欠陥のないラップ部を得ることができ、又、
一連の作業の中で行えることから、ラップさせた後、直
ちに次段の溶接作業に移行でき、グラインダーによる作
業や別の熱源を用いた処理作業の如き溶接作業の中断が
なくなる。
なく、たとえば、溶接開始位置より手前の位置から溶接
トーチ7を移動させるようにし、溶接トーチ7が溶接開
始位置に来たときに、移動速度が速くなるようにコント
ロールすると共に、ワイヤを送給し始めて溶接を開始さ
せるようにすれば、溶接始端4Sの段部を或る程度滑かに
することができて、更に有利であること、その他本発明
の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る
ことは勿論である。
ば、溶接トーチが溶接始端の手前の位置に到達したとき
に、溶接トーチを溶接始端側へ傾けて溶接始端直前まで
電流を増加させた状態で移動させることにより溶接始端
を滑かな形状に修正した後、定常作業により溶接始端に
溶接終端をラップさせるようにするので、一連の溶接作
業の中で欠陥のない溶接始終端のラップ部を得ることが
できる、という優れた効果を発揮する。
作業状態を示す平面図、第2図は第1図の側面図、第3
図は本発明の方法により得られたラップ部の状態を示す
側面図、第4図は本発明の方法による作業の諸溶接条件
の制御工程を示す図、第5図は開先溶接作業における従
来のラップ部の概要を示す正面図、第6図は第5図の部
分拡大側面図、第7図は開先溶接作業における従来の諸
溶接条件の制御工程図である。 3……開先、4……ビード、4S……溶接始端、4E……溶
接終端、4A……肉盛部、7……溶接トーチ。
Claims (1)
- 【請求項1】溶接始端に溶接終端をラップさせるべく溶
接トーチが溶接始端の手前の位置に到達したときに、該
溶接トーチを溶接始端側へ傾けた姿勢として溶接始端直
前まで移動させると同時に電流の増加させて溶接始端を
滑かな形状に修正し、溶接トーチの向きを元の姿勢に戻
した後、定常作業により溶接終端を溶接始端にラップさ
せることを特徴とする溶接始終端処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17183889A JP2782626B2 (ja) | 1989-07-05 | 1989-07-05 | 溶接始終端処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17183889A JP2782626B2 (ja) | 1989-07-05 | 1989-07-05 | 溶接始終端処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0342179A JPH0342179A (ja) | 1991-02-22 |
JP2782626B2 true JP2782626B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=15930695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17183889A Expired - Fee Related JP2782626B2 (ja) | 1989-07-05 | 1989-07-05 | 溶接始終端処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2782626B2 (ja) |
-
1989
- 1989-07-05 JP JP17183889A patent/JP2782626B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0342179A (ja) | 1991-02-22 |
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