JPS582743B2 - 非消耗電極式ア−ク溶接法 - Google Patents
非消耗電極式ア−ク溶接法Info
- Publication number
- JPS582743B2 JPS582743B2 JP52089434A JP8943477A JPS582743B2 JP S582743 B2 JPS582743 B2 JP S582743B2 JP 52089434 A JP52089434 A JP 52089434A JP 8943477 A JP8943477 A JP 8943477A JP S582743 B2 JPS582743 B2 JP S582743B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- welding
- filler metal
- arc
- gap
- time
- Prior art date
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- Expired
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- Arc Welding Control (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は薄板の溶接部に間隙がある場合、溶接開始点付
近に発生する垂れ落ちや溶け分れを防止すると同時に高
能率な溶接を目的とするものである。
近に発生する垂れ落ちや溶け分れを防止すると同時に高
能率な溶接を目的とするものである。
一般にTIG溶接法では、板厚の約一の隙になると、垂
れ落ちや、溶け分れが発生し溶接が不可能になるので、
常時溶加金属を添加して溶接部の穴明きを防止するのが
一般的である。
れ落ちや、溶け分れが発生し溶接が不可能になるので、
常時溶加金属を添加して溶接部の穴明きを防止するのが
一般的である。
しかし、溶加金属を添加することによって、溶接速度が
著しく遅くなり能率が落ちること、および薄板では比較
的小電流を使用するためアークが小さくなり、該アーク
中に長時間連続して安定に細い溶加金属を送給添加する
ことが困難で、溶加金属がアークから外れたり、電極に
接触し易くなる等の欠点があった。
著しく遅くなり能率が落ちること、および薄板では比較
的小電流を使用するためアークが小さくなり、該アーク
中に長時間連続して安定に細い溶加金属を送給添加する
ことが困難で、溶加金属がアークから外れたり、電極に
接触し易くなる等の欠点があった。
本発明は、このような欠点を解決する為になされたもの
で溶接開始に於いて、静止アーク下で一旦溶加金属を少
量添加して溶接開始点の間隙を埋めた後、溶加金属を用
いずに移動溶接に移ることによって、開始点での穴明き
の解消はもちろんのこと、移動溶接においては、溶接速
度の増大を可能にするものである。
で溶接開始に於いて、静止アーク下で一旦溶加金属を少
量添加して溶接開始点の間隙を埋めた後、溶加金属を用
いずに移動溶接に移ることによって、開始点での穴明き
の解消はもちろんのこと、移動溶接においては、溶接速
度の増大を可能にするものである。
さらに溶加金属を用いないため、複雑な曲線や形状をし
た溶接物において溶接線の倣いが容易になるという長所
がある。
た溶接物において溶接線の倣いが容易になるという長所
がある。
一般に、間隙のある溶接物において、穴明き等の欠陥を
発生させずにアークスタートさせることは、かなりの技
術を要するが、仮に一旦安定な溶融池が形成されてしま
えば、ある程度の間隙下に?いてもかなりの高速まで穴
明き等の欠陥を発生させずに溶接を行なうことが可能で
ある。
発生させずにアークスタートさせることは、かなりの技
術を要するが、仮に一旦安定な溶融池が形成されてしま
えば、ある程度の間隙下に?いてもかなりの高速まで穴
明き等の欠陥を発生させずに溶接を行なうことが可能で
ある。
したがって、本発明は溶接の開始点で溶融池をいかに穴
を明けずに形成し、次の移動啓接に移行せしめるかとい
うことに重点をおいたものである。
を明けずに形成し、次の移動啓接に移行せしめるかとい
うことに重点をおいたものである。
第1図に本発明による溶接プログラムの実施例を示す。
溶接電流域をA,B,Cの領域に分け、それぞれの電流
値を■s IB p IC としI。
値を■s IB p IC としI。
〉■〉■8 になるように電流値を適正範囲内で設定す
る。
る。
ここでA域は静止溶接域、B域は静止凝固域で溶接アー
クを静止させた状態で電流を下げて溶融池を凝固させる
領域である。
クを静止させた状態で電流を下げて溶融池を凝固させる
領域である。
C域は移動溶接域である。
また各々の時間をtA(静止溶接時間)、tB(静止凝
固時間)、to(移動溶接時間)に設定する。
固時間)、to(移動溶接時間)に設定する。
電流IAの期間で、溶加金属としてフイラーワイヤを、
静止溶接時間tAのうち間間tfだけ、静止アークの状
態で送給添加して第2図に示す間隙1を埋め、その後の
時間(tA tf)で安定な溶融池となるように溶融部
を整形する。
静止溶接時間tAのうち間間tfだけ、静止アークの状
態で送給添加して第2図に示す間隙1を埋め、その後の
時間(tA tf)で安定な溶融池となるように溶融部
を整形する。
しかる後、電流を工8にtB時間下げ溶融池を凝固させ
、再び工。
、再び工。
まで電流を増加させると同時に溶接トーチを移動させ移
動溶接に移行する。
動溶接に移行する。
tcは実際に溶接を行う時間である。
第1図のB域で電流を下げることによって溶融池が凝固
するが、その際溶接部には同時に収縮が起こり、該収縮
の効果によって、第3図の凝固部2の近傍の間隙3は元
の間隙即ち第2図1よりも狭くなる。
するが、その際溶接部には同時に収縮が起こり、該収縮
の効果によって、第3図の凝固部2の近傍の間隙3は元
の間隙即ち第2図1よりも狭くなる。
その後再び電流を増大し、移動溶接に移れば狭くなった
間隙は元には戻らないので、実際には幾分間隙が狭くな
った個所を溶接することになり、溶接開始点近傍での溶
け落ち等は発生しなくなる。
間隙は元には戻らないので、実際には幾分間隙が狭くな
った個所を溶接することになり、溶接開始点近傍での溶
け落ち等は発生しなくなる。
ただし、tB時間が非常に短い場合は凝固収縮は不完全
となるので穴明きが発生しゃすい。
となるので穴明きが発生しゃすい。
4,5は被溶接部材である。一旦、溶融池が安定に形成
されれば、溶接部の凝固収縮と溶接部近傍の板の膨張等
が効果的に作用して、溶接の進行とともに間隙が徐々に
狭くなる傾向となり、その後は溶加金属を用いずに溶接
が可能である。
されれば、溶接部の凝固収縮と溶接部近傍の板の膨張等
が効果的に作用して、溶接の進行とともに間隙が徐々に
狭くなる傾向となり、その後は溶加金属を用いずに溶接
が可能である。
例えば、ステンレス鋼板、肉厚1.Ommの突合せ部の
間隙が0.3mmの溶接に於いて、本発明方法により、
IA =50〜60A,I,=10〜20A,■。
間隙が0.3mmの溶接に於いて、本発明方法により、
IA =50〜60A,I,=10〜20A,■。
=100〜1 5 0A, tA=l,Q〜1.5秒、
tf=0.5秒、tB=1.0〜1.5秒で溶接を行な
ったところ、スタート部において0.3mmの隙間があ
っても穴明きがなく、しかもtBの凝固過程においてこ
の隙間は0.1〜0.2mmに収縮したので、以後は溶
加金属を用いたくても溶接が可能になり、Ioが100
〜150Aとなる移動溶接域においては、1〜1.5m
/分の速度で溶接することができた。
tf=0.5秒、tB=1.0〜1.5秒で溶接を行な
ったところ、スタート部において0.3mmの隙間があ
っても穴明きがなく、しかもtBの凝固過程においてこ
の隙間は0.1〜0.2mmに収縮したので、以後は溶
加金属を用いたくても溶接が可能になり、Ioが100
〜150Aとなる移動溶接域においては、1〜1.5m
/分の速度で溶接することができた。
凝固過程のない従来方法においては隙間の収縮は生せず
、トーチを移動した直後に穴明きが発生するのが普通で
ある。
、トーチを移動した直後に穴明きが発生するのが普通で
ある。
したがって、通常電流を極端に下げて溶接するか、溶接
の全長に亘って溶加金属を添加しており、このため、3
0〜50cml分程度の溶接速度しか得られなかった。
の全長に亘って溶加金属を添加しており、このため、3
0〜50cml分程度の溶接速度しか得られなかった。
このように、本発明によれば、従来の溶加金属を常時添
加する方法に比べて、3〜5倍の溶接速度の増大が可能
になる。
加する方法に比べて、3〜5倍の溶接速度の増大が可能
になる。
また、溶加金属を添加しないので、溶加金属と電極との
短絡もなく、長時間安定で再現性の高い溶接が可能であ
る。
短絡もなく、長時間安定で再現性の高い溶接が可能であ
る。
本発明による方法はTIG溶接法の他にプラズマアーク
溶接等の非消耗電極式アーク溶接法全般に適用できるも
のである。
溶接等の非消耗電極式アーク溶接法全般に適用できるも
のである。
第1図は本発明による溶接方法に於ける電流値、溶加金
属の有無と時間の関係を説明する図、第2図は板を突合
せた時の間隙の状態を示す図、第3図は凝固時の突合せ
部の収縮状態を示す図である。
属の有無と時間の関係を説明する図、第2図は板を突合
せた時の間隙の状態を示す図、第3図は凝固時の突合せ
部の収縮状態を示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 間隙を有する2枚の板の突合せ部を溶接する際、溶
接開始点に溶接トーチを静止させた状態で販時間、溶接
電流肱のアークを発生させながら前記突合せ部の間隙を
埋めるに十分な溶加金属をアークの発生と同時にtf時
間送給添加し、溶接母材と前記溶加金属を溶融させて溶
接開始点部に溶融池を形成せしめた後、溶接電流工。 のアークを維持した状態でtf時間経過後前記溶加金属
の送給添加を断ち、溶接トーチを静止させたまま溶接電
流を18 まで下げて前記溶融池を凝固させるに十分な
tB時間を経過した後再び溶接電流を工。 に上昇させると同時に溶加金属を用いないで溶接トーチ
を移動させて溶接を行なうようにし、かつ前記IA ,
IB ) IC ) tA,tfぱI。 〉I, >Ig # tA>t fの関係を有するこ
とを特徴とする非消耗電極式アーク溶接法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52089434A JPS582743B2 (ja) | 1977-07-26 | 1977-07-26 | 非消耗電極式ア−ク溶接法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52089434A JPS582743B2 (ja) | 1977-07-26 | 1977-07-26 | 非消耗電極式ア−ク溶接法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5424240A JPS5424240A (en) | 1979-02-23 |
JPS582743B2 true JPS582743B2 (ja) | 1983-01-18 |
Family
ID=13970554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52089434A Expired JPS582743B2 (ja) | 1977-07-26 | 1977-07-26 | 非消耗電極式ア−ク溶接法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS582743B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5416897A (en) * | 1972-11-25 | 1979-02-07 | Petrolite Corp | Fire extinguishing method |
JPS582703B2 (ja) * | 1979-11-22 | 1983-01-18 | 宮田工業株式会社 | 水溶可燃性液体用消火剤 |
JPS58188567A (ja) * | 1982-04-30 | 1983-11-04 | Nippon Steel Corp | ア−ク溶接方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4834487A (ja) * | 1971-09-06 | 1973-05-18 | ||
JPS5037658A (ja) * | 1973-08-06 | 1975-04-08 |
-
1977
- 1977-07-26 JP JP52089434A patent/JPS582743B2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4834487A (ja) * | 1971-09-06 | 1973-05-18 | ||
JPS5037658A (ja) * | 1973-08-06 | 1975-04-08 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5424240A (en) | 1979-02-23 |
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