JP3221069B2 - 溶接再スタート方法 - Google Patents

溶接再スタート方法

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JP3221069B2 JP17383392A JP17383392A JP3221069B2 JP 3221069 B2 JP3221069 B2 JP 3221069B2 JP 17383392 A JP17383392 A JP 17383392A JP 17383392 A JP17383392 A JP 17383392A JP 3221069 B2 JP3221069 B2 JP 3221069B2
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実 山田
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶接を行っている時に、
溶接ワイヤの終了などによって溶接を停止し、溶接ワイ
ヤを交換した後、溶接を再開するような場合における溶
接再スタート方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】TIG自動溶接では、溶接ワイヤが無く
なってしまうと、溶接ワイヤを送給しない状態で溶接を
続行することになる。
【0003】このため従来は、オペレータが溶接ワイヤ
の残量を確認しながら溶接作業を施工し、溶接ワイヤが
無くなったことがわかると溶接を停止し、溶接ワイヤを
交換した後、位置を合わせて溶接を再開していた。
【0004】図3は溶接箇所の拡大平面図であって、溶
接を行っている部分には、溶融プール1と呼ばれる湯溜
まりができ、図3の右方から左方へ向かって溶接して行
くと、この溶融プール1が冷却して凝固し、ビード2に
なる。溶接ワイヤが無くなって溶接を停止する時にはビ
ード2の形をよくするため、幅方向の左右にアークを振
ってその振幅を次第に小さくして湯溜まりを先細りにす
ることによりクレータ割れを防止するためのクレータ処
理3を長さL1にわたって施し、クレータ処理3を施し
た先端をアーク消去点4として溶接を停止する。
【0005】溶接ワイヤを交換した後、位置を合わせて
溶接を再開する時には、溶接ワイヤ交換前の溶融プール
1から長さL2(通常プール前後寸法aのn個分)だけ
戻ってアークをスタートさせて溶融プール1まで予熱し
ながら前進し、凝固している溶融プール1を溶解して溶
融プール1の面積、形状等の大きさが溶接停止前の大き
さとほぼ同じになってから新しい溶接ワイヤを溶融プー
ル1に挿入し、溶接箇所を前進させて溶接を続行してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来はオペレータが目
で見ながら溶接ワイヤ交換前の溶融プール1の大きさ
と、溶接再開時の溶融プール1の大きさとを判断してい
たので、記憶状態等による個人差が生じて溶接のつなぎ
形状が均一にならない欠点があった。
【0007】本発明はこのような従来の欠点を除去し、
個人差が生じない均一なつなぎ形状の溶接が自動的にで
きるようにした溶接再スタート方法を提供することを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の溶接再スタート
方法は、溶接電源から電極と母材との間に溶接電圧を加
え、電極と母材との間でアークを発生させてアークスタ
ートを開始し、走行停止のまま母材の溶融を行って、最
初にできる溶融プールの面積等の大きさ、形状をカメラ
撮影して溶融プールの大きさ、形状を画像処理装置に
記憶させ、溶接停止後の再スタート時に、停止時の凝固
した溶融プールから所定長さ戻った位置からアークをス
タートさせて前記凝固した溶融プールまで予熱しながら
前進し、前記凝固した溶融プールの位置を再溶融し、該
溶融した溶融プールの大きさ、形状と前記記憶された溶
融プールの大きさ、形状とを前記画像処理装置によって
比較し、前記溶融した溶融プールの大きさ、形状が前記
記憶された溶融プールの大きさ、形状にほぼ一致したこ
とを前記画像処理装置が検出した時溶接を開始すること
を特徴とするものである。
【0009】
【作用】溶接時、溶接部をカメラで撮影して画像処理装
置により溶接部の溶融プールの大きさ、形状を記憶して
おき、溶接再スタート時に、溶接を停止した時の溶融プ
ールの位置をアークによって再溶融し、溶融した溶融プ
ールの大きさが記憶された溶融プールの大きさ、形状に
ほぼ一致したことを画像処理装置が検出した時、溶接ワ
イヤを溶融プールに挿入して溶接を再開することによっ
て、溶接つなぎ形状を均一にする。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。
【0011】図1は本発明の方法に使用する装置の一実
施例の系統図であって、制御装置5には高い溶接電圧を
発生する溶接電源6と、が接続されており、且つ溶接電
源6で発生した高い溶接電圧がトーチ8に取付けた電極
9と母材12との間に加えられ、更にチップ10に案内
された溶接ワイヤ11が図示しないワイヤ送給装置によ
って供給されるよう制御装置5により制御されて遠隔溶
接が行われるようになっている。
【0012】溶接ワイヤ11で母材12を溶接している
溶接部にできる溶融プール1(図3参照)の付近はカメ
ラ13によって常に撮影し、溶融プール1の大きさ、形
状を画像処理装置14に記憶しておくことができるよう
になっていると共に、画像処理装置14からの信号が制
御装置5に入力されるようになっている。カメラ13に
て撮影された画像信号は、画像処理装置14により2値
化処理され、図3の前後寸法aと左右寸法b及び輪郭か
ら、溶融プール1の大きさ、形状が判断されるようにな
っている。溶融プール1の大きさは面積、又は前後寸法
aと左右寸法bから求め、更に溶融プール1の形状は前
後寸法aと左右寸法b、又は輪郭から求める。
【0013】又、図1には溶接ワイヤ11の有無(溶接
ワイヤ切れ)を検出できるようにした構成が備えてあ
る。即ち、制御装置5に低い電圧のワイヤ電源7が接続
してあり、該ワイヤ電源7はチップ10を介して溶接ワ
イヤ11と母材12との間に加えられるようになってい
る。溶接ワイヤ11の先端が母材12に接触している時
にはワイヤ電源7に対して閉回路が形成され、溶接ワイ
ヤ11と母材12との間に電流が流れることになるが、
溶接ワイヤ11が母材12に接触していない時にはワイ
ヤ電源7に対して閉回路が形成されなくなり、溶接ワイ
ヤ11と母材12との間に電流が流れなくなる。このよ
うな溶接ワイヤ11と母材12との間の電流の有無は、
ワイヤ電源7から制御装置5に信号として入力されるよ
うになっている。
【0014】次に、図1の作用を図2のフローチャート
と共に説明する。
【0015】先ず溶接電源6から電極9と母材12との
間に溶接電圧を加え、電極9と母材12との間でアーク
を発生させてアークスタート15を開始し、走行停止1
6のまま母材12の溶融を行って、最初にできる溶融プ
ール1の形状、面積等の大きさをカメラ13で撮影して
画像処理装置14にプール形状を記憶17し、プールの
大きさ、形状(例えば図3の溶融プール1の前後寸法a
と左右寸法b、輪郭)が予定されたある値に達したとき
に、溶接ワイヤ11を送給すると共に、ワイヤ電源7か
ら溶接ワイヤ11と母材12との間に検知用の低い電圧
を加えてワイヤ送給・通電18を開始する。このとき溶
接ワイヤ11の送給によって溶融プール1が冷却される
のでカメラ13で溶融プール1を撮影して画像処理装置
14により、溶融プール1の大きさを最初にできた溶融
プール1の大きさと比較演算するプール形状比較19を
行い溶融プール1が所要の大きさ、形状になったら走行
開始20をし、以後プール形状比較19でリアルタイム
に比較演算した誤差が予め定めた上限値、下限値の範囲
内であれば、溶接を進めて行く。
【0016】一方、前記溶接ワイヤ送給・通電18を行
ったとき、プール形状比較19が満足されない場合は、
そのまま現位置で溶接を繰返し、n回繰返しても不可の
場合には全停止・警報31を行う。
【0017】溶接ワイヤ11の送給が行われている時に
は、溶接ワイヤ11の先端が母材12に接触しているた
め溶接ワイヤ11と母材12との間に電流が流れ、ワイ
ヤ通電21となっていて制御装置5に信号として入力さ
れ、溶接続行22の状態が継続する。
【0018】溶接ワイヤ11が消耗して完全に無くなれ
ば、溶接ワイヤ送給モータ(図示せず)が回転していて
も溶接ワイヤ11が送給されないので、溶接ワイヤ11
と母材12との間に電流が流れなくなって、ワイヤ切れ
送給停止23となる。このためワイヤ電源7から制御装
置5に電流が遮断した信号が入力され、制御装置5は幅
方向の左右にアークを振ってその振幅を次第に小さくし
て湯溜まりを先細りにするクレータ処理3(図3参照)
を行い、溶接を停止させる走行停止24をする。この時
には、制御装置5に取付けられている警報又はモニタ等
によって、溶接ワイヤ11が切れたことを表示する。こ
の表示によってオペレータは溶接ワイヤ11が切れたこ
とを知り、新しい溶接ワイヤ11をチップ10に装着す
るワイヤ交換25を行う。
【0019】溶接ワイヤ11を交換した後、位置を合わ
せて溶接を再開するため、アーク消去点4から長さL1
と長さL2(a×n)の和だけ後退する走行逆転26を
行う。このとき溶接装置は台車の走行パルスをカウント
しているので、L1の逆算と予め設定したL2の逆算が行
われるように後退位置を決める。次にアークを点弧する
アークスタート27をして溶接ワイヤ交換前の溶融プー
ル1までの長さL2を前進して加熱する走行28を行っ
た後走行停止する。そして凝固している溶融プール1を
溶解しながらその大きさをカメラ13で撮影し、画像処
理装置14に前記プール形状記憶17してある溶融プー
ル1の大きさ、形状と比較演算して、大きさがほぼ同じ
である許容値内になると、新しい溶接ワイヤ11を溶融
プール1に挿入すると共にワイヤ電源7から溶接ワイヤ
11と母材12との間に検知用の低い電圧を加えるワイ
ヤ送給・通電18を行い、カメラ13で溶融プール1を
撮影して画像処理装置14により、溶融プール1の大き
さ、形状を記憶した溶融プール1の大きさ、形状とリア
ルタイムで比較演算するプール形状比較19を行いなが
ら走行開始20をし、比較演算した誤差が予め定めた上
限値、下限値の範囲内であれば、溶接を進めて行く。所
定長さの溶接を行って停止位置29に達すると、溶接は
終了30になる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、溶接停止状態から溶接を再開
する時、溶融プールの大きさ、形状が予め記憶しておい
た大きさ、形状になるようにして再スタートさせるの
で、溶融プールの大きさ、形状が停止前とほぼ同じにな
って、個人差が生じない均一なつなぎ形状の溶接ができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法に使用する装置の一実施例の系統
図である。
【図2】本発明の方法のフローチャートである。
【図3】溶接箇所の拡大平面図である。
【符号の説明】
1 溶融プール 11 溶接ワイヤ 12 母材 13 カメラ 14 画像処理装置
フロントページの続き (72)発明者 斎藤 達雄 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石川島播磨重工業株式会社 技術研究所 内 (56)参考文献 特開 昭61−202776(JP,A) 特開 昭62−296963(JP,A) 特開 平3−114672(JP,A) 特開 昭56−144863(JP,A) 特開 昭55−81069(JP,A) 実開 昭63−196367(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/00 B23K 9/127 G06T 7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接電源から電極と母材との間に溶接電
    圧を加え、電極と母材との間でアークを発生させてアー
    クスタートを開始し、走行停止のまま母材の溶融を行っ
    て、最初にできる溶融プールの面積等の大きさ、形状を
    カメラで撮影して溶融プールの大きさ、形状を画像処理
    装置に記憶させ、溶接停止後の再スタート時に、停止時
    の凝固した溶融プールから所定長さ戻った位置からアー
    クをスタートさせて前記凝固した溶融プールまで予熱し
    ながら前進し、前記凝固した溶融プールの位置を再溶融
    し、該溶融した溶融プールの大きさ、形状と前記記憶さ
    れた溶融プールの大きさ、形状とを前記画像処理装置に
    よって比較し、前記溶融した溶融プールの大きさ、形状
    が前記記憶された溶融プールの大きさ、形状にほぼ一致
    したことを前記画像処理装置が検出した時溶接を開始す
    ることを特徴とする溶接再スタート方法。
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