JP3251787B2 - シーム溶接における溶接トーチの制御方法 - Google Patents

シーム溶接における溶接トーチの制御方法

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JP3251787B2 JP22424194A JP22424194A JP3251787B2 JP 3251787 B2 JP3251787 B2 JP 3251787B2 JP 22424194 A JP22424194 A JP 22424194A JP 22424194 A JP22424194 A JP 22424194A JP 3251787 B2 JP3251787 B2 JP 3251787B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はパイプなどのシーム溶
接における溶接トーチの制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パイプを製造する種々の方法の中で、T
IG溶接法、つまりタングステン・イナート・ガス溶接
法はよく知られている。
【0003】これは周知のようにタングステン電極を使
用して交流または直流によって被溶接材との間でアーク
を発生させ、これにより溶接棒を溶かして溶接ビードを
形成する方法であり、溶接部周辺のパイプ材の酸化変色
などを防ぐためにトーチの電極周辺などから噴出される
アルゴンなどの不活性ガスの雰囲気が提供される。
【0004】本発明の関するパイプのシーム溶接の場合
は従来、図3に示す装置が使用されている。図中符号3
はトーチを示し、この先端中空部にはタングステン電極
が配置され、その周囲から不活性ガスが噴射される。ま
た冷却媒体は図示していない別の配管によって溶接部に
供給される。
【0005】テープ材1Aは同図の成形装置2の右側か
ら左方に向けて供給され、ここで長手方向の両端縁が突
き合わされるようにパイプ状に成形されて左方に送られ
る。トーチ3は適宜位置に据えつけられたトーチホルダ
4に固定される。成形装置2によって突き合わされた長
さ方向に延びる両端縁の直線に沿って、いわゆる溶接ビ
ードである線状溶接部1Bが形成されてこれによりパイ
プ製造が連続的になされるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの従来
装置の場合、電極の掃除や昼休みや終業などのために一
時的に、あるいはテープ材の途中で溶接ラインを停止
し、つぎにライン運転を再開するときには、再スタート
の位置で被溶接材が発生アークによって孔があいてしま
うなどの不都合がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めにこの発明がとる手段は、テープ材を長手方向に送り
ながらその両端縁をトーチにより接合溶接して連続的に
パイプを製造するシーム溶接パイプ製造方法において、
その溶接ライン作業中断後の溶接作業再開時に、前記ト
ーチを溶接作業位置から1mm程度の適宜高さ上昇させ
ながら線状溶接部に沿って5mm程度の適宜距離だけ既
溶接方向に後退させる工程と、溶接ラインの運転をスタ
ートさせる工程と、前記トーチを前記線状溶接部に沿っ
下降させながらテープ材の進行方向と逆に進めて前記
の溶接作業位置に戻す工程とを有するシーム溶接におけ
る溶接トーチの制御方法である。
【0008】
【作用】作業再開時はトーチ(電極)が適宜高さ持ち上
げられるのでアークの発生がなく、溶接ラインの運転が
安定するまでの小時間は既に溶接の済んでいる線状溶接
部の上方を下降しながらは溶接作業位置に近接するため
にパイプに孔をあけるなどの影響がなく、こうしてライ
ンの運転条件がすべて安定した後に溶接のための所定位
置にセットされる。
【0009】
【実施例】図1および図2についてこの発明の一実施例
方法を説明する。図1はこの発明方法を実施するために
使用する装置を示す。既に説明の済んでいる符号以外の
ものだけを説明すると、この発明ではトーチホルダ4が
所定の位置に固定されるのではなく可動に設けられるの
が特徴的である。すなわち、パイプ1の進行方向である
X方向に延びる送りねじ軸51に螺合するとともに、パ
イプ1の中心軸線と線状溶接部1Bとを含む平面に含ま
れてX方向に直交するZ方向に延びる送りねじ軸61に
も螺合する適宜のフレーム上に設けられるのである。
【0010】送りねじ軸51,61の端部にはそれぞれ
たとえばパルスモータなどの所望の小角度の回転に適し
た駆動モータ5,6が取り付けられ、これらの回転駆動
は制御装置7から指令される。
【0011】上述した装置を使用する本発明の工程を図
2について説明する。図2(a)はトーチ3が溶接作業
位置Pにあるときにラインを一時停止した状態を示した
ものである。
【0012】溶接作業を再開するときは、制御装置7か
ら指令を出して2つの駆動モータ5および6を回転駆動
し、トーチ3を1mm以上の適宜高さだけ上昇させつつ
同時にそれを既に溶接の終わっている線状溶接部1Bに
沿って後退させる(パイプ1の進行させるべき方向と同
方向に移動させる)。このトーチ3の位置は図2(b)
の実線によって示される。
【0013】この後スイッチ・オンして溶接ラインの運
転を開始する。つまり電極には所定の電圧が印加され、
不活性ガスの供給を開始し、また必要に応じ液体または
気体の冷却媒体の供給が始められる。
【0014】ついで図2(c)に示すように制御装置7
によってトーチ3を所定の作業高さまで下降させながら
元の作業位置Pまで戻すように制御する。つまり再開の
ときはP点より既溶接部分寄りのところで一部2重に溶
接される部分が生じることになるが孔があくような不都
合はない。
【0015】なお、テープ材1Aの厚さやアーク発生の
ために使用する電流の大きさなどによって異なるが、ト
ーチ3のX方向の移動量は5mm程度、またZ方向の上
昇距離は1mm程度かまたはそれ以上である。
【0016】
【発明の効果】この発明によれば、パイプのシーム溶接
の場合の作業再開時はトーチ(電極)が適宜高さ持ち上
げられるのでアークの発生がなく、運転再開のためのス
ィッチオンから溶接ラインの運転が安定するまでの小時
間は溶接トーチは既に溶接の済んでいる線状溶接部の上
方を下降しながらは溶接作業位置に近接し、こうして溶
接トーチはラインの運転条件がすべて安定した時に中断
のためさきに停止した位置にセットされてここから本来
の溶接作業が再スタートすることになるから、溶接トー
チの移動経路から考えられるように一部溶接ビードが重
なる部分が生じることはあっても、パイプに孔をあける
などの不都合は完全になくなり、良質のパイプを生産で
きる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法を実施するために使用する装置
の一例を示す側面図である。
【図2】この発明の方法の工程を順次示す簡略側面図で
ある。
【図3】パイプのシーム溶接に使用する従来の装置の一
例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 パイプ 1A テープ材 2 成形装置 3 トーチ 4 トーチホルダ 5,6 駆動モータ 51,61 送りねじ軸 7 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/127 B21C 37/08 B23K 9/00 B23K 9/025 B23K 9/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ材(1A)を長手方向に送りなが
    らその両端縁をトーチ(3)により接合溶接して連続的
    にパイプ(1)を製造するシーム溶接パイプ製造方法に
    おいて、その溶接ライン作業中断後の溶接作業再開時
    に、前記トーチ(3)を溶接作業位置(P)から1mm
    程度の適宜高さ上昇させながら線状溶接部(1B)に沿
    って5mm程度の適宜距離だけ既溶接方向に後退させる
    工程と、溶接ラインの運転をスタートさせる工程と、前
    記トーチ(3)を前記線状溶接部(1B)に沿って下降
    させながらテープ材(1A)の進行方向と逆に進めて前
    記の溶接作業位置(P)に戻す工程とを有するシーム溶
    接における溶接トーチの制御方法。
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WO2021200872A1 (ja) * 2020-04-01 2021-10-07 ファナック株式会社 ろう付けを行う制御装置、ろう付けシステム、及びろう付け方法

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