JPH08296378A - 面格子取付構造 - Google Patents

面格子取付構造

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Publication number
JPH08296378A
JPH08296378A JP10107295A JP10107295A JPH08296378A JP H08296378 A JPH08296378 A JP H08296378A JP 10107295 A JP10107295 A JP 10107295A JP 10107295 A JP10107295 A JP 10107295A JP H08296378 A JPH08296378 A JP H08296378A
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JP
Japan
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lattice
small
building
fixture
grid
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Application number
JP10107295A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasukuni Kato
康城 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 用いられる場所に要求される機能を損なうこ
となく建物全体としての統一的な外観を得ることができ
るような面格子板材の取付構造を提供する。 【構成】 面格子板材(20)は、建物(10)の外方向に位置
する側において大格子用水平部材(22)および大格子用垂
直部材(23)を直交させる大格子(21)と、室内側において
小格子用水平部材(25)および小格子用垂直部材(26)を直
交させる小格子(24)とを備えて形成する。取付具(40)
は、大格子(21)が形成する区画内に納まる本体部(41)
と、その本体部(41)における小格子(24)側の面に設けら
れ小格子(24)にはまりこむ小格子対応溝部(42)とを備え
る。受け具(30)は、取付具(40)と締結可能であるように
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は面格子取付構造、更に
詳しくは、バルコニーなど建物の外観を形成する際に外
部造作材に用いる面格子を有する板状部材を、建物の躯
体に取り付ける構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の従来技術の説明に当たり、本出
願人は、予め日本特許情報機構(JAPIO)の先行技
術調査(パトリス)の利用により、以下の検索式で昭和
55年以後の特許出願、実用新案登録出願を調査し、そ
の結果、特許出願106件、実用新案登録出願429件
を抽出した。
【0003】検索式 : E06B 9/01 そして、本出願人は前記調査結果を踏まえ、先行技術に
ついて鋭意検討した結果、面格子を有する板状の部材
が、バルコニーやフラワーボックスの幕板、妻換気や軒
天換気や床下換気などの換気口カバー、庇、パーゴラな
どに用いられていることが確認できたので、続いて特許
出願、実用新案登録出願を調査した。
【0004】バルコニーについては、以下のような検索
式で昭和55年以後の特許出願、実用新案登録出願を調
査し、その結果、特許出願3件、実用新案登録出願80
余件を抽出した。 検索式 : A47H27/00 庇については、以下のような検索式で昭和55年以後の
特許出願、実用新案登録出願を調査し、その結果、特許
出願140余件、実用新案登録出願600余件を抽出し
た。
【0005】検索式 : E04F10/00+E04
B7/02,501 パーゴラについては、以下のような検索式で昭和55年
以後の特許出願、実用新案登録出願を調査し、その結
果、特許出願250余件、実用新案登録出願680余件
を抽出した。 検索式 : E04F10/00+E04B7/02,
501 手すりについては、以下のような検索式で昭和55年以
後の特許出願、実用新案登録出願を調査し、その結果、
特許出願75件、実用新案登録出願543件を抽出し
た。
【0006】検索式 : E04F11/18*(バル
コニー+ベランダ)*手すり パーゴラについては、以下のような検索式で昭和55年
以後の特許出願、実用新案登録出願を調査し、その結
果、特許出願54件、実用新案登録出願184件を抽出
した。 検索式 : E04F10/08*(パーゴラ+キャノ
ピー+取付) 以上のような検索結果を検討したら、従来の建物の外観
を形成する際に外部造作材として面格子を有する板状部
材については、それぞれが使われる場所によって通気
性、強度などそれらの機能が異なるため、格子がなす模
様や格子間距離が異なることが判ってきた。人が触れる
箇所か否か、吹き付ける風力の強弱などという条件が異
なるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の面格子
を有する板状部材では、外部造作材として建物の外観を
形成するので、使われる場所によって異なる外観を形成
してしまう。その結果、建物全体としての統一的な外観
は得られなかった。本発明が解決すべき課題は、外部造
作材として面格子板材を建物の各場所に用いる場合、用
いられる場所に要求される機能を損なうことなく建物全
体としての統一的な外観を得ることができるような面格
子板材を提供するとともに、その面格子板材を建物の躯
体に取り付ける構造を提供することにある。
【0008】ここで、請求項1記載の発明の目的は、外
部造作材として面格子板材を建物の各場所に用いる場
合、用いられる場所に要求される機能を損なうことなく
建物全体としての統一的な外観を得ることができるよう
な面格子板材を提供し、更にその面格子板材を建物の躯
体に取り付ける構造を提供することである。また、請求
項2記載の発明の目的は、特に、垂直方向の強度が高い
面格子板材およびその面格子板材を建物の躯体に取り付
ける構造を提供することである。
【0009】また、請求項3記載の発明の目的は、特
に、水平方向の強度が高い面格子板材およびその面格子
板材を建物の躯体に取り付ける構造を提供することであ
る。また、請求項4記載の発明の目的は、特に、面格子
板材を建物の躯体に取り付ける構造に関し、より使いや
すい取付構造を提供することである。なお、上記の課題
を解決する技術は、前記した先行技術調査によっては発
見できなかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものである。請求項1記載の面格子取
付構造は、建物(10)の外表面に現れる面格子板材(20)
を、取付具(40)と建物(10)の躯体(たとえばバルコニー
11の支持柱11A)に設けた受け具(30)とを用いて取り付
けるための構造であって、面格子板材(20)は、建物(10)
の外方向に位置する側において水平に渡される大格子用
水平部材(22)および垂直に渡される大格子用垂直部材(2
3)を直交させることによって形成する大格子(21)と、そ
の大格子(21)よりも建物(10)の室内側において、大格子
(21)が形成する区画よりも小さな区画を、水平に渡され
る小格子用水平部材(25)および垂直に渡される小格子用
垂直部材(26)を直交させることによって形成する小格子
(24)とを備えて形成し、取付具(40)は、大格子(21)が形
成する区画内に納まる本体部(41)と、その本体部(41)に
おける小格子(24)側の面に設けられ小格子(24)にはまり
こむ小格子対応溝部(42)とを備え、受け具(30)は、取付
具(40)と締結可能であるように形成したことを特徴とす
る。
【0011】ここで、大格子(21)と小格子(24)とを別々
に形成したものを固定することによって面格子板材(20)
を形成してもよいが、大格子(21)が形成する各区画内に
小格子(24)を形成してもよい。また、面格子板材(20)が
用いられる場所に適した小格子(24)を複数種用意してお
き、それらの中から選択した小格子(24)と大格子(21)と
によって面格子板材(20)を形成してもよい。例えば、大
格子(21)の一区画内に縦横二区画ずつの小格子(24)や、
大格子(21)の一区画内に縦横三区画ずつの小格子(24)
や、大格子(21)の一区画内に縦二区画と横三区画の小格
子(24)などを用意しておき、それらの中から選択した小
格子(24)と大格子(21)とによって面格子板材(20)を形成
することができる。
【0012】受け具(30)と取付具(40)との締結手段は、
ネジを用いる手段、受け具(30)と取付具(40)とが接する
面が存在するようにしてその面を接着する手段など、公
知の手段が用いられる。請求項2記載の面格子取付構造
は、請求項1記載の面格子板材(20)の構成を変えたもの
であり、その面格子板材(20)は、建物(10)の外方向に位
置する側において水平に渡される大格子用水平部材(22)
および垂直に渡される大格子用垂直部材(23)を直交させ
ることによって形成する大格子(21)と、その大格子(21)
よりも建物(10)の室内側において、大格子(21)が形成す
る格子間に垂直に渡される小格子用垂直部材(26)を備え
た小格子(24)とを備えて形成したことを特徴とする。
【0013】請求項3記載の面格子取付構造は、請求項
1記載の面格子板材(20)の構成を変えたものであり、そ
の面格子板材(20)は、建物(10)の外方向に位置する側に
おいて水平に渡される大格子用水平部材(22)および垂直
に渡される大格子用垂直部材(23)を直交させることによ
って形成する大格子(21)と、その大格子(21)よりも建物
(10)の室内側において、大格子(21)が形成する格子間に
水平に渡される小格子用水平部材(25)を備えた小格子(2
4)とを備えて形成したことを特徴とする。
【0014】請求項4記載の面格子取付構造は、請求項
1、請求項2または請求項3記載の面格子取付構造を技
術的に限定したものであり、取付具(40)の本体部(41)
は、大格子(21)が形成する区画の四つの内周面のうちの
少なくとも三面に接して納まるように形成したことを特
徴とする。本体部(41)の断面形状は、たとえば大格子(2
1)が形成する区画の四つの内周面全てに接する四角形が
好ましいが、六角形などでもよい。
【0015】
【作 用】請求項1記載の面格子取付構造は、以下のよ
うな作用をなす。面格子板材(20)が用いられる場所に適
した小格子(24)が複数種用意されている場合には、それ
らの中から選択した小格子(24)と大格子(21)とによって
面格子板材(20)を形成する。
【0016】面格子板材(20)は、大格子(21)が建物(10)
の外方向に位置し、小格子(24)が建物(10)の室内側に位
置するように建物(10)に固定される。このとき、大格子
用水平部材(22)および小格子用水平部材(25)の長手方向
は水平に、大格子用垂直部材(23)および小格子用垂直部
材(26)の長手方向は垂直になる。すると、面格子板材(2
0)は、建物(10)の外表面に現れ、大格子(21)が建物(10)
の外観の一部を構成する。なお、複数種用意されている
中から選択した小格子(24)を用いることによって異なっ
た面格子板材(20)を採用した場合であっても、その面格
子板材(20)が形成する外観はほとんど変わらない。建物
(10)の外表面に現れているのは大格子(21)だからであ
る。一方、小格子(24)は、大格子(21)の格子間において
も格子が存在するので、面格子板材(20)を大格子(21)の
みで形成した場合に比べると強度が高い。
【0017】なお、小格子(24)の格子間距離が小さくな
ればなるほど、外部から室内は見難くなるので、目隠し
の効果が高くなってゆく。以上のようにして形成された
面格子板材(20)は、受け具(30)と取付具(40)とを用い、
以下のようにして取り付けられる。まず、受け具(30)を
建物(10)の躯体に固定する。
【0018】次に、大格子(21)が形成する区画内へ、小
格子対応溝部(42)側から取付具(40)を挿入し、小格子(2
4)に小格子対応溝部(42)を対応させてはめ込む。そし
て、受け具(30)と取付具(40)とを締結する。取付具(40)
は、大格子(21)が形成する区画内に納まってしまうので
外からは見えにくく、取付状態がすっきりしている。
【0019】次に、請求項2記載の面格子取付構造の作
用について、請求項1記載の面格子取付構造の作用とは
異なる点を説明する。すなわち、小格子(24)の小格子用
垂直部材(26)が備えられることによって、大格子(21)が
形成する区画よりも横寸法が小さな区画を形成する。面
格子板材(20)を大格子(21)のみで形成した場合に比べる
と、垂直方向の強度が高い。一方、小格子(21)の部材点
数が減少し、構成が簡易化する。
【0020】次に、請求項3記載の面格子取付構造の作
用について、請求項1記載の面格子取付構造の作用とは
異なる点を説明する。すなわち、小格子(24)の小格子用
水平部材(25)が備えられることによって、大格子(21)が
形成する区画よりも縦寸法が小さな区画を形成する。面
格子板材(20)を大格子(21)のみで形成した場合に比べる
と、水平方向の強度が高い。一方、小格子(21)の部材点
数が減少し、構成が簡易化する。
【0021】次に、請求項4記載の面格子取付構造の作
用について、請求項1記載の面格子取付構造の作用とは
異なる点を説明する。すなわち、取付具(40)の本体部(4
1)は、大格子(21)が形成する区画に納まると、その区画
における四つの内周面のうちの少なくとも三面に接する
ので、位置決めが楽であり、そのため取付作業が行いや
すい。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例及び図面に基づいて、
更に詳しく説明する。ここで使用する図面は、図1乃至
図9である。図1は、本発明が実施されている建物の全
体図である。図2は、本発明の第一の実施例の面格子板
材を示す斜視図である。図3は、本発明の第一の実施例
を示す斜視図である。図4は、本発明の第一の実施例を
示す水平断面図である。図5は、本発明の第一の実施例
を示す垂直断面図である。図6は、本発明の第二の実施
例を示す斜視図である。図7は、本発明の第二の実施例
を示す正面図である。図8は、本発明の第三の実施例を
示す斜視図である。図9は、本発明の第四の実施例を示
す斜視図である。
【0023】以下、図面に基づいて説明する。図1に示
す建物10においては、以下のようなところに本発明の
構成要件の一部となる面格子板材20を用いる。まず、
二階部分に設けられた窓を覆うように設けられたバルコ
ニー11およびフラワーボックス12の幕板に面格子板
材20を用いる。また、妻部分の妻換気13、屋根のド
ーマ換気14、庇の下の軒天換気15、基礎部分の床下
換気16にも、それぞれ面格子板材20を用いる。さら
に屋外においては、玄関の入り口に敷かれた簀の子状の
板部材たるいわゆるスペースデッキ17、庭の周りのフ
ェンス18および門扉19にも、それぞれ面格子板材2
0を用いる。
【0024】次に、本発明の構成要件の一部となる面格
子板材20の第一の実施例を、図2を参照させながら説
明する。図2に示す面格子板材20は、建物10の外側
に位置する側において格子状に形成される大格子21
と、その大格子21よりも建物10の室内側において大
格子21が形成する一区画内に縦横二区画ずつを形成す
るように格子状に形成される小格子24とから形成され
ている。
【0025】大格子21は、水平に渡される大格子用水
平部材22および垂直に渡される大格子用垂直部材23
を直交させることによって形成され、小格子24は、大
格子21が形成する一区画内にそれぞれ、水平に渡され
る小格子用水平部材25および垂直に渡される小格子用
垂直部材26を直交させることによって形成される。こ
の実施例においては、面格子板材20は、1枚当たり9
17 × 910× 30ミリメートルの大きさをな
し、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)にて一体成
形されることによって形成されている。
【0026】詳しい図示は省略するが、大格子21は以
下のように形成されている。すなわち、大格子21にお
ける2本の大格子用横部材22の距離は芯芯で41.3
6ミリメートル、2本の大格子用縦部材23の距離も芯
芯で41.36ミリメートル、大格子用横部材22およ
び大格子用縦部材23の厚さは上面側で7ミリメート
ル、下面側で5ミリメートルである。
【0027】一方、小格子24における小格子用横部材
25および小格子用縦部材26が固定されることによっ
て形成される区画の大きさは13.68ミリメートル四
方、小格子用横部材25および小格子用縦部材26の厚
さは上面側で7ミリメートル、下面側で6.8ミリメー
トル、厚さは4ミリメートルである。次に、図3ないし
図5を参照させながら説明する。図3に示す第一の実施
例は、前述した面格子板材20を用いて形成するバルコ
ニー11である。
【0028】このバルコニー11は、複数枚の面格子板
材20と、隣り合う二枚の面格子板材20の境目に位置
してそれらの面格子板材20,20を立設させるための
支柱柱11Aと、その支柱柱11Aに面格子板材20,
20を取り付けるための取付具40,40とを備えてい
る。この実施例における支持柱11Aは、特許請求の範
囲でいう「受け具」を兼ねている。また、面格子板材2
0,20の上部には、バルコニー11の手すりを兼ねた
上部カバー29が固定されている。
【0029】それぞれの取付具40は、隣り合う大格子
用垂直部材23,23における支柱柱11A側の間隔に
一致する幅寸法と、大格子20が形成する区画内のほぼ
半分のに納まる高さの本体部41と、その本体部41に
おける小格子24側の面に設けられ小格子24にはまり
こむ小格子対応溝部42と、取付具40を支柱柱11A
に固定するネジ49のためのネジ穴43とを備えてい
る。
【0030】図4に示すように、支柱柱11Aは、隣り
合う二枚の面格子板材20の境目に位置する。そして、
それぞれの取付具40が大格子20が形成する区画内の
小格子24(小格子用垂直部材26)にはめ込まれた場
合にネジ穴43に対応する位置には、ネジ49とかみ合
う雌ねじ部31を設けている。次に、上記した実施例の
作用及び効果について説明する。
【0031】この面格子板材20は、支持柱11Aと取
付具40とを用い、以下のようにして取り付けられる。
まず、支持柱11Aを建物10の躯体に固定する。次
に、大格子21が形成する区画内へ、小格子対応溝部4
2側から取付具40を挿入し、小格子24に小格子対応
溝部42を対応させてはめ込む。そして、支持柱11A
と取付具40とをネジ49によって締結する。取付具4
0は、大格子21が形成する区画内に納まってしまうの
で外からは見えにくく、取付状態がすっきりしている。
また、取付具40は、大格子21が形成する区画内に納
まるので、取付位置を自由に選べる。
【0032】この実施例の面格子板材20は、大格子2
1が建物10の外方向に位置し、小格子24がバルコニ
ー11の内側に位置するように、バルコニー11に固定
されて、バルコニー11の幕板を形成する。このとき、
大格子用水平部材22および小格子用水平部材25の長
手方向は水平に、大格子用垂直部材23および小格子用
垂直部材26の長手方向は垂直になる。すると、面格子
板材20は、建物10の外表面に現れ、大格子21が建
物10の外観の一部を構成する。一方、小格子24は、
大格子21の格子間においても格子が存在するので、面
格子板材20を大格子21のみで形成した場合に比べる
と強度が高い。
【0033】また、面格子板材20は、大格子21及び
小格子24にて形成されているものの、面格子であるの
で、バルコニー11の幕板として採用されたことによ
り、通常の幕板と異なり、バルコニー11に面した窓に
よる建物10室内の換気を妨げない。なお、複数種用意
されている中から選択した小格子24を用いることによ
って異なった面格子板材20を採用した場合であって
も、その面格子板材20が形成する外観はほとんど変わ
らない。建物10の外表面に現れているのは大格子21
だからである。
【0034】また、小格子24の格子間距離が更に小さ
いものを採用すれば、外部から室内は更に見難くなり、
目隠しの効果が高くなってゆくので、プライバシーの保
護を図りたい場合には便利である。次に、図6および図
7を用いて、第二の実施例を、第一の実施例と異なる点
を中心に説明する。
【0035】この実施例では、支柱柱11Aに固定され
る受け具30を、支柱柱11Aとは別体に設け、支柱柱
11Aに固定している。また、この実施例の取付具40
は、大格子21が形成する区画の四つの内周面すべてに
接して納まるほぼ正方形の縦断面をなし、小格子対応溝
部42は、十文字に設けられており、ネジ穴43は四つ
設けられている。
【0036】このような取付具40によれば、用いるネ
ジの数が多く、しかも対角線上も固定されるので、第一
の実施例の取付具40よりも安定した取付が可能とな
る。なお図示は省略するが、ネジ穴43は、必要とされ
る強度によっては、対角線上に2つだけ設けてもよい。
続いて、図8に基づいて請求項4に対応する第三の実施
例について説明する。
【0037】図8に示す面格子板材20は、第一および
第二の実施例と異なり、小格子24が小格子用水平部材
25のみによって形成されている。したがって、この面
格子板材20に対応する取付具40には、水平方向の小
格子対応溝部42のみが存在することとなる。また、第
一の実施例の面格子板材20に比べて構成部材が少ない
が、水平方向に対する強度は、大格子のみの面格子より
は大きい。
【0038】続いて、図9に基づいて第四の実施例につ
いて説明する。図9に示す面格子板材20は、第一の実
施例とおなじものであるが、取付具40の形状を異なら
せている。すなわち、ひとつの角が270度をなす六角
形をなしており、ネジ穴43を3つ備えているものであ
る。第一および第四の実施例に示すように、取付具40
の本体部41は、大格子21が形成する区画の四つの内
周面のうちの少なくとも三面に接して納まるように形成
していれば、位置決めを楽に行って取付作業ができる。
【0039】なお、請求項2に対応する実施例の図示は
省略するものの、第一ないし第四の実施例の面格子板材
20と異なり、小格子24が小格子用水平部材26のみ
によって形成される面格子板材である。したがって、こ
の面格子板材20に対応する取付具40には、垂直方向
の小格子対応溝部42のみが存在することとなる。ま
た、第一の実施例の面格子板材20に比べて構成部材が
少ないが、垂直方向に対する強度は、大格子のみの面格
子よりは大きい。
【0040】上記してきた実施例では、バルコニー11
を例にしているが、フラワーボックス12、妻換気1
3、ドーマ換気14、軒天換気15、床下換気16、ス
ペースデッキ17、フェンス18および門扉19にも、
上記してきた取付構造が採用できる。そして、上記して
きたような建物10の外表面に現れる箇所すべてに、同
じ面格子板材20を採用したとすれば、建物10の外観
に統一した模様が現れることとなる。一方、面格子板材
20が大格子21と小格子24とによって形成されてい
るので、それぞれ面格子板材20を採用された箇所に要
求される強度、換気などの諸機能は、達せられている。
【0041】次に、上記した実施例のバリエーションに
ついて説明する。面格子板材20を形成する外周枠部分
については特に説明しなかったが、外周枠部分やその枠
の中央を渡す部分などの厚みを他の場所よりも厚くした
り、外周枠のみ別の材質で形成したりして、面格子板材
20全体の強度を高める場合もある。一方、外周枠部分
を建物10側に構成しておき、面格子板材20からは外
周枠部分を省略してもよい。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、外部造作
材として面格子板材を建物の各場所に用いる場合、用い
られる場所に要求される機能を損なうことなく建物全体
としての統一的な外観を得ることができるような面格子
板材を提供し、更にその面格子板材を建物の躯体に取り
付ける構造を提供することができた。
【0043】また、請求項2記載の発明によれば、特
に、垂直方向の強度が高い面格子板材およびその面格子
板材を建物の躯体に取り付ける構造を提供することがで
きた。また、請求項3記載の発明によれば、特に、水平
方向の強度が高い面格子板材およびその面格子板材を建
物の躯体に取り付ける構造を提供することができた。ま
た、請求項4記載の発明によれば、特に、面格子板材を
建物の躯体に取り付ける構造に関し、より使いやすい取
付構造を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が実施されている建物の全体図である。
【図2】本発明の第一の実施例の面格子板材を示す斜視
図である。
【図3】本発明の第一の実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明の第一の実施例を示す水平断面図であ
る。
【図5】本発明の第一の実施例を示す垂直断面図であ
る。
【図6】本発明の第二の実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明の第二の実施例を示す正面図である。
【図8】本発明の第三の実施例を示す斜視図である。
【図9】本発明の第四の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 建物 11 バルコニー 11A 支
持柱 12 フラワーボックス 13 妻
換 14 ドーマ換気 15 軒
天換気 16 床下換気 17 ス
ペースデッキ 18 フェンス 19 門
扉 20 面格子板材 21 大
格子 22 大格子用水平部材 23 大
格子用垂直部材 24 小格子 25 小
格子用水平部材 26 小格子用垂直部材 29 上部カバー 30 受け具 31 雌
ねじ部 40 取付具 41 本
体部 42 小格子対応溝部 43 ネ
ジ穴 49 ネジ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の外表面に現れる面格子板材を、取付
    具と建物の躯体に設けた受け具とを用いて取り付けるた
    めの構造であって、面格子板材は、建物の外方向に位置
    する側において水平に渡される大格子用水平部材および
    垂直に渡される大格子用垂直部材を直交させることによ
    って形成する大格子と、その大格子よりも建物の室内側
    において、大格子が形成する区画よりも小さな区画を、
    水平に渡される小格子用水平部材および垂直に渡される
    小格子用垂直部材を直交させることによって形成する小
    格子とを備えて形成し、取付具は、大格子が形成する区
    画内に納まる本体部と、その本体部における小格子側の
    面に設けられ小格子にはまりこむ小格子対応溝部とを備
    え、受け具は、取付具と締結可能であるように形成した
    ことを特徴とする面格子取付構造。
  2. 【請求項2】建物の外表面に現れる面格子板材を、取付
    具と建物の躯体に設けた受け具とを用いて取り付けるた
    めの構造であって、面格子板材は、建物の外方向に位置
    する側において水平に渡される大格子用水平部材および
    垂直に渡される大格子用垂直部材を直交させることによ
    って形成する大格子と、その大格子よりも建物の室内側
    において、大格子が形成する格子間に垂直に渡される小
    格子用垂直部材を備えた小格子とを備えて形成し、取付
    具は、大格子が形成する区画内に納まる本体部と、その
    本体部における小格子側の面に設けられ小格子にはまり
    こむ小格子対応溝部とを備え、受け具は、取付具と締結
    可能であるように形成したことを特徴とする面格子取付
    構造。
  3. 【請求項3】建物の外表面に現れる面格子板材を、取付
    具と建物の躯体に設けた受け具とを用いて取り付けるた
    めの構造であって、 面格子板材は、建物の外方向に位置する側において水平
    に渡される大格子用水平部材および垂直に渡される大格
    子用垂直部材を直交させることによって形成する大格子
    と、その大格子よりも建物の室内側において、大格子が
    形成する格子間に水平に渡される小格子用水平部材を備
    えた小格子とを備えて形成し、取付具は、大格子が形成
    する区画内に納まる本体部と、その本体部における小格
    子側の面に設けられ小格子にはまりこむ小格子対応溝部
    とを備え、受け具は、取付具と締結可能であるように形
    成したことを特徴とする面格子取付構造。
  4. 【請求項4】取付具の本体部は、大格子が形成する区画
    の四つの内周面のうちの少なくとも三面に接して納まる
    ように形成したことを特徴とする請求項1、請求項2ま
    たは請求項3記載の面格子取付構造。
JP10107295A 1995-04-25 1995-04-25 面格子取付構造 Pending JPH08296378A (ja)

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