JPH1018508A - 面格子板材 - Google Patents

面格子板材

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Publication number
JPH1018508A
JPH1018508A JP16890696A JP16890696A JPH1018508A JP H1018508 A JPH1018508 A JP H1018508A JP 16890696 A JP16890696 A JP 16890696A JP 16890696 A JP16890696 A JP 16890696A JP H1018508 A JPH1018508 A JP H1018508A
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JP
Japan
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lattice
small
grid
building
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP16890696A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasukuni Kato
康城 加藤
Tomohiro Inoue
知広 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
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Publication of JPH1018508A publication Critical patent/JPH1018508A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 用いられる場所に要求される機能を損なうこ
となく建物全体としての統一的な外観を得ることができ
るような面格子板材を提供する。 【構成】 建物(10)の外方向に位置する側において斜め
に立設される大格子用傾斜部材(22)とその大格子用傾斜
部材(22)と交差するように立設される大格子用交差部材
(23)を備えて形成した大格子部材(21)、およびその大格
子部材(21)よりも建物の室内側において大格子部材(21)
が形成する区画よりも狭い間隔で斜めに立設される小ス
リット用傾斜部材(26)とその小スリット用傾斜部材(26)
と交差するように立設される小スリット用交差部材(25)
とを備えた小格子部材(24)を備えて形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は面格子板材、更に詳し
くは、バルコニーなど建物の外観を形成する際に外部造
作材、建物の外部設備の床部材などに用いる面格子を有
する板状部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の従来技術の説明に当たり、本出
願人は、予め日本特許情報機構(JAPIO)の先行技
術調査(パトリス)の利用により、以下の検索式で昭和
55年以後の特許出願、実用新案登録出願を調査し、そ
の結果、特許出願106件、実用新案登録出願429件
を抽出した。
【0003】検索式 : E06B 9/01 そして、本出願人は前記調査結果を踏まえ、先行技術に
ついて鋭意検討した結果、面格子を有する板状の部材
が、バルコニーやフラワーボックスの幕板、妻換気や軒
天換気や床下換気などの換気口カバー、庇、パーゴラな
どに用いられていることが確認できたので、続いて特許
出願、実用新案登録出願を調査した。
【0004】バルコニーについては、以下のような検索
式で昭和55年以後の特許出願、実用新案登録出願を調
査し、その結果、特許出願3件、実用新案登録出願80
余件を抽出した。 検索式 : A47H27/00 庇については、以下のような検索式で昭和55年以後の
特許出願、実用新案登録出願を調査し、その結果、特許
出願140余件、実用新案登録出願600余件を抽出し
た。
【0005】検索式 : E04F10/00+E04
B7/02,501 パーゴラについては、以下のような検索式で昭和55年
以後の特許出願、実用新案登録出願を調査し、その結
果、特許出願250余件、実用新案登録出願680余件
を抽出した。 検索式 : E04F10/00+E04B7/02,
501 手すりについては、以下のような検索式で昭和55年以
後の特許出願、実用新案登録出願を調査し、その結果、
特許出願75件、実用新案登録出願543件を抽出し
た。
【0006】検索式 : E04F11/18*(バル
コニー+ベランダ)*手すり パーゴラについては、以下のような検索式で昭和55年
以後の特許出願、実用新案登録出願を調査し、その結
果、特許出願54件、実用新案登録出願184件を抽出
した。 検索式 : E04F10/08*(パーゴラ+キャノ
ピー+取付) 以上のような検索結果を検討したら、従来の建物の外観
を形成する際に外部造作材として面格子を有する板状部
材については、それぞれが使われる場所によって通気
性、強度などそれらの機能が異なるため、格子がなす模
様や格子間距離が異なることが判ってきた。人が触れる
箇所か否か、吹き付ける風力の強弱などという条件が異
なるからである。
【0007】一方、「検索式 : E06B 9/0
1」による調査結果を踏まえ、先行技術について鋭意検
討した結果、以下のような事実も判ってきた。すなわ
ち、面格子を有する板状の部材を建物の外部設備の床部
材、例えば縁側などの下に敷かれる簀の子状の板部材、
いわゆるデッキパネルやアパートの2階の外通路の床な
どに用いることがあること、およびそのような床部材に
面格子を有する板状部材を用いる場合には、その板状部
材の格子の大きさはそこを歩く人に不安を与えない大き
さであるように設計されていることなどである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の面格子
を有する板状部材では、外部造作材として建物の外観を
形成するので、使われる場所によって異なる外観を形成
してしまう。その結果、建物全体としての統一的な外観
は得られなかった。また、建物の外部設備の床部材に面
格子を有する板状の部材を用いる場合には、その格子の
大きさを小さくしているため、靴の裏に接する面積が大
きいことが判ってきた。そして、靴の裏に接する格子が
平滑であるため、靴の裏または面格子の表面に水分がつ
いていると少々滑りやすいという欠点があった。更に、
強度の大きな材質にて形成する場合、板状部材の格子の
大きさを、そこを歩く人に不安を与えない大きさとする
と、板状部材全体の強度が充分すぎ、重くなって運搬が
困難になったり、材料費が大きくなったりしていた。
【0009】本発明が解決すべき課題は、外部造作材と
して面格子板材を建物の各場所に用いる場合、用いられ
る場所に要求される機能を損なうことなく建物全体とし
ての統一的な外観を得ることができるような面格子板材
を提供することにある。加えて、建物の外部設備の床部
材に面格子を有する板状の部材を用いる場合、靴の裏ま
たは面格子の表面に水分がついていても滑り難く、しか
も軽い面格子板材を提供することにある。
【0010】ここで、請求項1記載および請求項2の発
明の目的は、用いられる場所に要求される機能を損なう
ことなく建物全体としての統一的な外観を得ることがで
きるような面格子板材を提供することである。また、請
求項3記載および請求項4の発明の目的は、建物の外部
設備の床部材に面格子を有する板状の部材を用いる場
合、靴の裏または面格子の表面に水分がついていても滑
り難く、しかも軽いような面格子板材を提供することで
ある。
【0011】請求項5および請求項6の発明の目的は、
特に、外観デザインがシンプルな面格子板材を提供する
ことにある。なお、上記の課題を解決する技術は、前記
した先行技術調査によっては発見できなかった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を解決するためのものである。請求項1記載の面格子板
材は、建物(10)の外表面に現れる面格子板材(20)であっ
て、建物(10)の外方向に位置する側において斜めに立設
される大格子用傾斜部材(22)とその大格子用傾斜部材(2
2)と交差するように立設される大格子用交差部材(23)を
備えて形成した大格子部材(21)、およびその大格子部材
(21)よりも建物の室内側において大格子部材(21)が形成
する区画よりも狭い間隔で大格子用傾斜部材(22)または
大格子用交差部材(23)の少なくとも一方と交差するよう
に渡される小スリット用交差部材(25)を備えて形成した
小スリット部材(24A)を備えて形成したことを特徴とす
る。
【0013】この面格子板材は、たとえば大格子部材(2
1)と小スリット部材(24A)とが一体となるように、型材
による成形によって形成する。本発明の面格子板材を型
成形する場合には、抜き型との関係でテーパを設ける
と、そのテーパを室内側に向かって下方傾斜させればよ
い。このような面格子板材の構成により、外部造作材の
うちでもバルコニー、フラワーボックスなどの外装部材
として用いた場合には、面格子板材に降った雨は外装部
材における室内側に雨水が落ちやすく、その面格子板材
の下方に雨水が滴下しにくくなる。
【0014】また、面格子板材(20)が用いられる場所に
適した大格子部材(21)および小スリット部材(24A)をそ
れぞれ複数種別体として用意しておき、それらの中から
選択した小スリット部材(24A)と大格子部材(21)とによ
って面格子板材(20)を形成してもよい。例えば、大格子
部材(21)の一区画内に二区画ずつの小スリット部材(24
A)や、大格子部材(21)の一区画内に三区画ずつの小スリ
ット部材(24A)などを用意しておき、それらの中から選
択した小スリット部材(24A)と大格子部材(21)とによっ
て面格子板材(20)を形成することができる。
【0015】大格子部材(21)と小スリット部材(24A)と
が形成する格子孔の形状は、正方形や長方形の他、円
形、楕円形、星型などどんな形状でもよく、部位に応じ
て異なった形状を採択することもできる。請求項1記載
の面格子板材(20)は、以下のような作用をなす。面格子
板材(20)が用いられる場所に適した小スリット部材(24
A)、大格子部材(21)が複数種用意されている場合には、
それらの中から選択した小スリット部材(24A)と大格子
部材(21)とによって面格子板材(20)を形成する。
【0016】面格子板材(20)は、大格子部材(21)が建物
(10)の外方向に位置し、小スリット部材(24A)が建物(1
0)の室内側に位置するように建物(10)に固定される。こ
のとき、大格子用水平部材(22)の長手方向は水平に、小
スリット交差部材(25)の長手方向は大格子用水平部材(2
2)と交差する。すると、面格子板材(20)は、建物(10)の
外表面に現れ、大格子部材(21)が建物(10)の外観の一部
を構成する。
【0017】一方、小スリット部材(24A)は、大格子部
材(21)の格子間においても格子が存在するので、面格子
板材(20)を大格子部材(21)のみで形成した場合に比べる
と強度が高い。なお、小スリット部材(24A)のスリット
間距離が小さくなればなるほど、外部から室内は見難く
なるので、目隠しの効果が高くなってゆく。しかし、通
気性を損なうことは無い。
【0018】請求項2記載の面格子板材は、建物(10)の
外表面に現れる面格子板材(20)であって、建物(10)の外
方向に位置する側において斜めに立設される大格子用傾
斜部材(22)とその大格子用傾斜部材(22)と交差するよう
に立設される大格子用交差部材(23)を備えて形成した大
格子部材(21)、およびその大格子部材(21)よりも建物の
室内側において大格子部材(21)が形成する区画よりも狭
い間隔で斜めに立設される小スリット用傾斜部材(26)と
その小スリット用傾斜部材(26)と交差するように立設さ
れる小スリット用交差部材(25)とを備えた小格子部材(2
4)を備えて形成したことを特徴とする。
【0019】大格子部材(21)と小格子部材(24)とを別々
に形成したものを固定することによって面格子板材(20)
を形成してもよいが、大格子部材(21)が形成する各区画
内に小格子部材(24)を、たとえば型材による成形によっ
て一体に形成してもよい。本発明の面格子板材を型成形
する場合には、抜き型との関係でテーパを設けると、そ
のテーパを室内側に向かって下方傾斜させれば、外部造
作材のうちでもバルコニー、フラワーボックスなどの外
装部材として用いた場合には、面格子板材に降った雨は
外装部材における室内側に雨水が落ちやすく、その面格
子板材の下方に雨水が滴下しにくくなる。
【0020】また、面格子板材(20)が用いられる場所に
適した小格子部材(24)を複数種用意しておき、それらの
中から選択した小格子部材(24)と大格子部材(21)とによ
って面格子板材(20)を形成してもよい。また、小格子部
材(24)が形成する格子孔の形状は、正方形や長方形の
他、円形、楕円形、六角形、星型などどんな形状でもよ
く、部位に応じて異なった形状を採択することもでき
る。
【0021】請求項2記載の面格子板材(20)は、小格子
部材(24)には請求項1記載の面格子板材(20)の小格子部
材(24)には存在しない小スリット用傾斜部材(26)を備
えているので、請求項1記載の面格子板材(20)に比べて
強度が高い。請求項3記載の面格子板材は、建物の外部
設備の床部材として用いる面格子板材(20)であって、下
面側において水平方向に渡される大格子用水平部材(22)
とその大格子用水平部材(22)と水平にて交差する大格子
交差部材(23)を備えて形成した大格子部材(21)、および
その大格子部材(21)よりも上面側において、大格子部材
(21)が形成する区画よりも小さな区画にて、大格子用水
平部材(22)または大格子交差部材(23)の少なくとも一方
と交差する方向に水平にて渡される小スリット用交差部
材(25)を備えた小スリット部材(24A)を備え、面格子板
材(20)の上面側において小格子部材(24)が形成する格子
孔の周縁には、上方に向かって突出する滑り止め枠突条
(27)を面格子板材(20)と一体に備えて形成したことを特
徴とする。
【0022】ここで、大格子部材(21)と小スリット部材
(24A)とを別々に形成したものを固定することによって
面格子板材(20)を形成してもよいが、大格子部材(21)と
小スリット部材(24A)とが一体となるように、たとえば
型材による成形によって形成してもよい。また、小スリ
ット部材(24A)が形成する格子孔の形状は、正方形や長
方形の他、円形、楕円形、六角形、星型などどんな形状
でもよく、部位に応じて異なった形状を採択することも
できる。
【0023】面格子板材(20)が建物(10)の外部設備の床
部材として用いる場合には、小スリット部材(24A)が
上、すなわち滑り止め枠突条(27)が上面側となるように
配置される。このような面格子板材(20)の上を歩く人に
とっては、その人の靴の裏に滑り止め枠突条(27)が食い
込むので、靴の裏または面格子板材(20)の表面に水分が
ついていても、滑り難い。
【0024】また、小スリット部材(24A)は面格子板材
(20)の上面側においてのみ存するので、全体が小格子部
材で造られている面格子板材よりも軽く、持ち運びなど
に便利であり、材料費も小さくて済む。なお、この面格
子板材(20)は、床部材だけでなく、建物の外表面に表れ
る部材として用いることもできる。
【0025】請求項4記載の面格子板材は、建物の外部
設備の床部材として用いる面格子板材(20)であって、下
面側において水平方向に渡される大格子用水平部材(22)
とその大格子用水平部材(22)と水平にて交差する大格子
交差部材(23)を備えて形成した大格子部材(21)、および
その大格子部材(21)よりも上面側において、大格子部材
(21)が形成する区画よりも小さな区画にて水平に渡され
る小スリット用水平部材(26)とその小スリット用水平部
材(26)と交差するように水平に渡される小スリット用交
差部材(25)とを備えた小格子部材(24)を備え、面格子板
材(20)の上面側において小格子部材(24)が形成する格子
孔の周縁には、上方に向かって突出する滑り止め枠突条
(27)を面格子板材(20)と一体に備えて形成したことを特
徴とする。
【0026】ここでも、大格子部材(21)と小格子部材(2
4)とを別々に形成したものを固定することによって面格
子板材(20)を形成してもよいが、大格子部材(21)と小格
子部材(24)とが一体となるように、たとえば型材による
成形によって形成してもよい。また、小格子部材(24)が
形成する格子孔の形状は、正方形や長方形の他、円形、
楕円形、六角形、星型などどんな形状でもよく、部位に
応じて異なった形状を採択することもできる。
【0027】面格子板材(20)が建物(10)の外部設備の床
部材として用いる場合には、小格子部材(24A)が上、す
なわち滑り止め枠突条(27)が上面側となるように配置さ
れる。このような面格子板材(20)の上を歩く人にとって
は、その人の靴の裏に滑り止め枠突条(27)が食い込むの
で、靴の裏または面格子板材(20)の表面に水分がついて
いても、滑り難い。
【0028】また、小格子部材(24)は面格子板材(20)の
上面側においてのみ存するので、全体が小格子部材で造
られている面格子板材よりも軽く、持ち運びなどに便利
であり、材料費も小さくて済む。なお、この面格子板材
(20)は、床部材だけでなく、建物の外表面に表れる部材
として用いることもできる。
【0029】請求項5および請求項6記載の面格子板材
は、請求項1ないし請求項4記載の面格子板材におい
て、大格子部材(21)および小スリット部材(24A)または
小格子部材(24)によって形成される格子孔をすべて同一
形状としたことを特徴とする。例えば、請求項1記載の
面格子板材では、「大格子部材(21)と小スリット部材(2
4A)とが形成する格子孔の形状は、部位に応じて異なっ
た形状を採択することもできる。」としたが、請求項5
および請求項6記載の面格子板材は、特に、外装部材と
して採用した場合、格子孔の形状は正方形や長方形の
他、円形、楕円形、六角形、星型などどんな形状でもよ
いものの統一されているので、外観デザインがシンプル
である。
【0030】ただし、請求項5および請求項6記載の面
格子板材においては、大格子部材(21)および小スリット
部材(24A)または小格子部材(24)を囲う周囲枠が存在す
る場合には、その周囲枠と隣接する格子孔の形状と隣接
しない格子孔の形状までを同一とすることまでを意図し
ない。
【0031】
【実施の形態】以下、本発明を実施の形態及び図面に基
づいて、更に詳しく説明する。ここで使用する図面は、
図1乃至図5である。図1は、本発明が実施されている
建物の全体図である。図2は、本発明の第一の実施の形
態を示す拡大斜視図である。図3は、本発明の第二の実
施の形態を示す拡大斜視図である。図4は、第三の実施
の形態を示す一部拡大断面図である。図5は、本発明が
実施されている換気口などを示す全体図である。
【0032】以下、図面に基づいて説明する。図1に示
す建物10においては、二階部分に設けられた窓を覆う
ように、バルコニー11が設けられ、妻部分には、妻換
気12が設けられている。バルコニー11は、詳しい図
示は省略するが、建物10の外壁から突出した支持梁に
床プレートを固定するとともに、支持梁から立設させた
手すり支持棒、その手すり支持棒の上端に支持されるよ
うに渡される手すり、およびその手すりと支持梁との間
に位置する幕板を備えて形成されている。
【0033】この幕板が図2に示すような面格子板材2
0によって形成されている。この面格子板材20は請求
項2記載の発明に対応するものであり、建物10の外方
向に位置する側において斜め45度に立設される大格子
用傾斜部材22と、その大格子用傾斜部材22と直角に
交差するように立設される大格子用交差部材23とから
形成した大格子部材21、およびその大格子部材21よ
りも建物の室内側において大格子部材21が形成する区
画の半分の間隔で斜め45度に立設される小スリット用
傾斜部材26と、その小スリット用傾斜部材26と直角
に交差するように立設される小スリット用交差部材25
とから形成した小格子部材24を備えている。したがっ
て、大格子用傾斜部材22と小スリット用交差部材25
とは平行、大格子用交差部材23と小スリット用傾斜部
材26とも平行である。また、この図2は、室外側から
見た斜視図である。
【0034】なお、請求項2記載の発明では、大格子用
傾斜部材22が斜め45度であったり、大格子用傾斜部
材22と小スリット用交差部材25とが平行であること
までは、限定していない。この実施の形態においては、
面格子板材20は、図4に示すような外観をなし、1枚
当たり909 × 902 × 30ミリメートルの大
きさをなし、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)に
て形成されている。
【0035】大格子部材21における2本の大格子用傾
斜部材22の距離は芯芯で41ミリメートル、大格子用
傾斜部材22の厚さは7ミリメートルである。一方、小
格子部材24における小スリット用傾斜部材26と大格
子用水平部材22が形成する区画の大きさは13.5ミ
リメートル四方、小スリット用傾斜部材26の厚さは7
ミリメートルである。なお、小格子24によって形成さ
れる格子孔はすべて同一寸法の正方形であり、外周枠に
接する格子孔は直角二等辺三角形である。
【0036】次に、上記した実施の形態の作用及び効果
について説明する。この実施の形態の面格子板材20
は、大格子部材21が建物10の外方向に位置し、小格
子部材24がバルコニー11の内側に位置するように、
バルコニー11に固定されて、バルコニー11の幕板を
形成する。すると、面格子板材20は、建物10の外表
面に現れ、大格子部材21が建物10の外観の一部を構
成する。一方、小格子部材24は、大格子部材21とと
もに格子を形成するので、面格子板材20を大格子部材
21のみで形成した場合に比べると強度が高い。
【0037】また、面格子板材20は、大格子部材21
及び小格子部材24にて形成されているものの、面格子
であるので、バルコニー11の幕板として採用されたこ
とにより、通常の幕板と異なり、バルコニー11に面し
た窓による建物10室内の換気を妨げない。なお、複数
種用意されている中から選択した小格子部材24を用い
ることによって異なった面格子板材20を採用した場合
であっても、その面格子板材20が形成する外観はほと
んど変わらない。建物10の外表面に現れているのは大
格子部材21だからである。
【0038】また、小格子部材24の格子間距離が更に
小さいものを採用すれば、外部から室内は更に見難くな
り、目隠しの効果が高くなってゆくので、プライバシー
の保護を図りたい場合には便利である。続いて、図3に
基づいて、請求項1に対応する第二の実施の形態につい
て説明する。この図3は、室内側から見た斜視図であ
る。
【0039】図3に示す面格子板材20は、大格子部材
21の構成は同じであるものの第一の実施の形態と異な
り、小格子部材24の代わりとなる小スリット部材24
Aが小スリット用交差部材25のみによって形成されて
いる。すなわち、第一の実施の形態には存在した小スリ
ット用傾斜部材26が存在しないので、格子間の長さや
材質が同じである場合には、第一の実施の形態よりも軽
量にできる。
【0040】続いて、図4に基づいて請求項3または請
求項4に対応する第三の実施の形態について説明する。
この面格子板材は、建物10の外部設備の床部材として
用いるものであって、図4に示すように、図2に示した
面格子板材20を小格子24が上になるように横たえた
ものにおいて、面格子板材20の上面側において大格子
21および小格子24が形成する区画の周縁には、上方
に向かって突出する滑り止め枠突条27を面格子板材2
0と一体に備えたものである。
【0041】このような面格子板材20が建物10の外
部設備の床部材として用いる場合には、小格子24が
上、すなわち滑り止め枠突条27が上面側となるように
配置される。このような面格子板材20の上を歩く人に
とっては、その人の靴の裏に滑り止め枠突条27が食い
込むので、靴の裏または面格子板材20の表面に水分が
ついていても、滑り難い。
【0042】また、小格子24は面格子板材20の上面
側においてのみ存するので、全体が小格子部材で造られ
ている面格子板材よりも軽く、持ち運びなどに便利であ
り、材料費も小さくて済む。なお、この面格子板材20
は、床部材だけでなく、建物の外表面に表れる部材とし
て用いることもできる。
【0043】続いて、図5に基づいて本発明に係る面格
子板材20がどのような場所に用いることができるかに
ついて説明する。なお、用いる場所に所望される形状を
なすため、その形状や縦横の寸法など所望される形状へ
の対応は、予め型をおこして製造してもよいし、一定形
状のものをカットして形成してもよい。ただし、第一の
実施の形態に示した面格子板材20と第二の実施の形態
に示した面格子板材20とを使い分けることはせず、ど
ちらかに統一するのが通常である。外観の統一がはかれ
るからである。
【0044】図5にて明らかなように、本発明に係る面
格子板材20は、軒天換気13の換気口蓋、床下換気1
4の換気口蓋、デッキパネル17、窓用面格子18とし
て用いている。なお、ここでデッキパネル17には、外
部設備の床部材として用いる滑り止め枠突条27を設け
た面格子板材20を採用する。また、図1にて明らかな
ように、本発明に係る面格子板材20は、妻換気12の
換気口の蓋としても用いている。
【0045】次に、上記してきた実施の形態の効果につ
いて説明する。上記してきたような建物10の外表面に
現れる箇所すべてに、同じ面格子板材20を採用した場
合には、建物10の外観に統一した模様が現れることと
なる。一方、面格子板材20が大格子部材21と小スリ
ット部材24Aまたは小格子部材24とによって形成さ
れているので、それぞれ面格子板材20を採用された箇
所に要求される強度、換気などの諸機能は、達せられて
いる。
【0046】次に、上記した実施の形態のバリエーショ
ンについて説明する。面格子板材20を形成する外周枠
部分については特に説明しなかったが、外周枠部分やそ
の枠の中央を渡す部分などの厚みを他の場所よりも厚く
したり、外周枠のみ別の材質で形成したりして、面格子
板材20全体の強度を高める場合もある。一方、外周枠
部分を建物10側に構成しておき、面格子板材20から
は外周枠部分を省略してもよい。
【0047】なお、上記してきた実施の形態にあって
は、面格子板材が形成する格子孔はすべて同一寸法の正
方形であったが、部位によって寸法や形状を異ならせた
面格子板材を提供できることはいうまでもない。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載および請求項2の発明によ
れば、用いられる場所に要求される機能を損なうことな
く建物全体としての統一的な外観を得ることができるよ
うな面格子板材を提供することができた。また、請求項
3記載および請求項4の発明によれば、建物の外部設備
の床部材に面格子を有する板状の部材を用いる場合、靴
の裏または面格子の表面に水分がついていても滑り難
く、しかも軽いような面格子板材を提供することができ
た。
【0049】請求項5および請求項6の発明によれば、
特に、外観デザインがシンプルな面格子板材を提供する
ことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が実施されている建物の全体図である。
【図2】本発明が実施されているバルコニーの全体図で
ある。
【図3】本発明の第一の実施の形態を示す拡大斜視図で
ある。
【図4】本発明の第一の実施の形態を示す全体斜視図で
ある。
【図5】第一の実施の形態が実施されているバルコニー
の垂直断面図である。
【符号の説明】
10 建物 10A 外
壁 11 バルコニー 12 妻換気 13 軒
天換気 14 床下換気 17 デ
ッキパネル 18 窓用面格子 20 面格子板材 21 大
格子部材 22 大格子用傾斜部材 23 大
格子用交差部材 24 小格子部材 24A 小
スリット部材 25 小スリット用傾斜部材 26 小
スリット用交差部材 27 滑り止め枠突条

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の外表面に現れる面格子板材であっ
    て、建物の外方向に位置する側において斜めに立設され
    る大格子用傾斜部材とその大格子用傾斜部材と交差する
    ように立設される大格子用交差部材を備えて形成した大
    格子部材、およびその大格子部材よりも建物の室内側に
    おいて大格子部材が形成する区画よりも狭い間隔で大格
    子部材と交差するように渡される小スリット用交差部材
    を備えて形成した小スリット部材を備えて形成したこと
    を特徴とする面格子板材。
  2. 【請求項2】建物の外表面に現れる面格子板材であっ
    て、建物の外方向に位置する側において斜めに立設され
    る大格子用傾斜部材とその大格子用傾斜部材と交差する
    ように立設される大格子用交差部材を備えて形成した大
    格子部材、およびその大格子部材よりも建物の室内側に
    おいて大格子部材が形成する区画よりも狭い間隔で斜め
    に立設される小スリット用傾斜部材と、その小スリット
    用傾斜部材と交差するように立設される小スリット用交
    差部材とを備えた小格子部材を備えて形成したことを特
    徴とする面格子板材。
  3. 【請求項3】建物の外部設備の床部材として用いる面格
    子板材であって、下面側において水平方向に渡される大
    格子用水平部材とその大格子用水平部材と水平にて交差
    する大格子交差部材を備えて形成した大格子部材、およ
    びその大格子部材よりも上面側において、大格子部材が
    形成する区画よりも小さな区画にて、大格子用水平部材
    または大格子交差部材の少なくとも一方と交差する方向
    に水平にて渡される小スリット用交差部材を備えた小ス
    リット部材を備え、面格子板材の上面側において小スリ
    ット部材が形成する格子孔の周縁には、上方に向かって
    突出する滑り止め枠突条を面格子板材と一体に備えて形
    成したことを特徴とする面格子板材。
  4. 【請求項4】建物の外部設備の床部材として用いる面格
    子板材であって、下面側において一方向に渡される大格
    子用水平部材を備えて形成した大格子部材と、その大格
    子部材よりも上面側において、大格子部材が形成する区
    画よりも小さな区画にて、大格子用水平部材が渡される
    方向と交差する方向に渡される小スリット用縦部材およ
    びその小スリット用縦部材と交差する方向に渡される小
    スリット用横部材を備えて形成した小格子部材とを備
    え、面格子板材の上面側において小格子部材が形成する
    格子孔の周縁には、上方に向かって突出する滑り止め枠
    突条を面格子板材と一体に備えて形成したことを特徴と
    する面格子板材。
  5. 【請求項5】請求項1または請求項3において、小格子
    部材によって形成される格子孔がすべて同一形状である
    ことを特徴とする面格子板材。
  6. 【請求項6】請求項2または請求項4において、大格子
    部材および小スリット部材によって形成される格子孔が
    すべて同一形状であることを特徴とする面格子板材。
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