JPH08295819A - インクジェット捺染用インク及びそれを用いて布帛を捺染する方法 - Google Patents

インクジェット捺染用インク及びそれを用いて布帛を捺染する方法

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JPH08295819A
JPH08295819A JP7124395A JP12439595A JPH08295819A JP H08295819 A JPH08295819 A JP H08295819A JP 7124395 A JP7124395 A JP 7124395A JP 12439595 A JP12439595 A JP 12439595A JP H08295819 A JPH08295819 A JP H08295819A
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JP
Japan
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ink
copper phthalocyanine
dye
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integer
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JP7124395A
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English (en)
Inventor
Koji Yuda
浩司 油田
Hideo Kawashita
英夫 川下
Shinichi Yabushita
伸一 藪下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taoka Chemical Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Taoka Chemical Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天然セルロース繊維や再生セルロース繊維を
含む繊維、糸、編織物、不織布に対し優れた発色性及び
画像品位を有し、かつインクヘッドの目詰まり等がな
く、保存安定性及び吐出安定性に優れたインクジェット
捺染用インク及びそれを用いて布帛をインクジェット方
式により捺染する方法に関する。 【構成】 反応染料、水及び必要に応じて有機溶剤とか
らなるインクジェット捺染用インクにおいて、反応染料
として遊離酸の形で下記一般式 (I) [式中、Q1 はアルカリの作用によって脱離する基を表
わす。]で示されるモノアゾ染料を用いることを特徴と
するインクジェット捺染用インク。 【効果】優れた発色性及び画像品位を有し、かつ保存安
定性、インクヘッド目詰まりの問題のない吐出安定性の
優れたインクジェット捺染用インクが得られ、それを用
いて布帛をインクジェット印字捺染することにより、優
れた印捺物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は天然セルロース繊維や再
生セルロース繊維を含む繊維、糸、編織物、不織布(以
下セルロース系繊維構造物と表記する)に対し優れた発
色性及び画像品位を有し、かつインクヘッドの目詰まり
等がなく、保存安定性及び吐出安定性に優れたインクジ
ェット捺染用インク及びそれを用いて布帛をインクジェ
ット方式により捺染する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、布帛類に対する画像の形成方法
として、スクリーン捺染法、ローラー捺染法、ロータリ
ースクリーン捺染法、転写捺染法などが利用されてい
る。しかし、近年、これらの捺染方法に対して紙用途と
して著しい発展を遂げているインクジェット記録方式を
布帛類に応用・展開する動きが活発化してきた。
【0003】これは現行の捺染方法においては図柄毎に
トレース、製版、(スクリーン枠、彫刻ローラ、転写紙
等の作成)などの煩雑かつ長期間と多大な労力、コスト
が必要であり、それ相当のロットサイズの生産を行わな
いと経済的に追いつかない。又、ファッションの多様化
による少量多品種生産への対応には不向きであることな
どが指摘されており、これらの問題に対し現行工程をイ
ンクジェット記録方式により置き換える動きとなってい
る。
【0004】一方、インクジェット記録方式は被記録材
料として紙を主体にして開発されてきた経緯があり、現
在でも紙用インクジェットプリントインクに使用される
色素成分としては直接染料、反応染料、食品添加用色素
などから選ばれている。紙用インクジェットプリントイ
ンクに反応染料があまり使われなかった理由として、例
えば繊維反応基を有することから化学的安定性等の問題
により、染料の溶解度低下、結晶析出等を引き起こし、
インクヘッドの目詰まり等を生ずる等が挙げられる。
【0005】布帛に用いるインクジェット捺染用インク
は、紙用インクジェットプリントインクに比べ高い染着
濃度、いわゆる高濃度染色が要求される。すなわち、紙
用インクジェットプリントインクでは紙の内部まで浸透
する必要はなく、色素が紙の表面部分を覆うように画像
を形成すれば良いが、インクジェット捺染用インクで
は、固着操作に於て繊維内部への浸透が起こり、表面上
の染着濃度は低下してしまう。また、セルロース系繊維
構造物に染色・捺染に適する反応染料をインクジェット
捺染用インクに応用する場合、紙同様に、反応染料では
染色操作中一部の染料が分解し、未固着染料となるので
その分濃度が低下する等の問題がある。
【0006】これまで、布帛を染色するインクジェット
捺染用インク組成物として、種々の反応染料を用いるイ
ンクジェット捺染法が知られているが、インク中での結
晶析出による溶液安定性、インクヘッド目詰まり、粘度
上昇による吐出性能低下、インク組成変化による印字品
位等の問題を解決し、実用上充分で従来の捺染物に匹敵
する高い染着濃度を持ち、かつ好ましい色調を有するイ
ンクジェット捺染用インクとしては、必ずしも充分なも
のではない。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】本発明が解決しよ
うとしている課題は、セルロース系繊維を含む繊維構造
物に対し、優れた発色性及び画像品位を有し、かつ保存
安定性、インクヘッド目詰まり等の問題がない吐出安定
性の優れたインクジェット捺染用インクを提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
に適するインクジェット捺染用インクを開発すべく、鋭
意研究、検討の結果、特定の反応染料を選択ことによ
り、上記諸問題を一挙に解決し得ることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は反応染料、水及び必要
に応じて有機溶剤とからなるインクジェット捺染用イン
クにおいて、反応染料として遊離酸の形で下記一般式
(I)
【0010】
【化−10】
【0011】[式中、CuPCは銅フタロシアニン残基
を表し、lは0.5〜3.5を、mは0〜3.0を、n
は0.5〜3.5の整数をそれぞれ表し、ただし、l+
m+nは4以下の整数であり、Q1 はアルカリの作用に
よって脱離する基を表す。]で示される銅フタロシアニ
ン染料を用いることを特徴とするインクジェット捺染用
インクである。
【0012】また、本発明は、反応染料、水及び必要に
応じて有機溶剤とからなるインクジェット捺染用インク
において、反応染料として遊離酸の形で前記一般式
(I) で示される銅フタロシアニン染料を80〜99重
量%及び遊離酸の形で下記一般式(II)
【0013】
【化−11】
【0014】[式中、CuPCは銅フタロシアニン残基
を表し、lは0.5〜3.5を、mは0〜3.0を、n
は0.5〜3.5の整数をそれぞれ表し、ただし、l+
m+nは4以下の整数を表す。]で示される銅フタロシ
アニン染料を1〜20重量%含有する混合染料を用いる
ことを特徴とするインクジェット捺染用インクである。
【0015】また、本発明は、反応染料、水及び必要に
応じて有機溶剤とからなるインクジェット捺染用インク
において、反応染料として遊離酸の形で下記一般式(II
I)
【0016】
【化−12】
【0017】[式中、CuPCは銅フタロシアニン残基
を表し、lは0.5〜3.5を、mは0〜3.0を、n
は0.5〜3.5の整数をそれぞれ表し、ただし、l+
m+nは4以下の整数であり、Q1 はアルカリの作用に
よって脱離する基を表す。]で示される銅フタロシアニ
ン染料を用いることを特徴とするインクジェット捺染用
インクである。
【0018】更に、本発明は、反応染料、水及び必要に
応じて有機溶剤とからなるインクジェット捺染用インク
において、反応染料として遊離酸の形で前記一般式(II
I) で示される銅フタロシアニン染料を80〜99重量
%及び遊離酸の形で下記一般式(IV)
【0019】
【化−13】
【0020】[式中、CuPCは銅フタロシアニン残基
を表し、lは0.5〜3.5を、mは0〜3.0を、n
は0.5〜3.5の整数をそれぞれ表し、ただし、l+
m+nは4以下の整数を表す。]で示される銅フタロシ
アニン染料を1〜20重量%含有する混合染料を用いる
ことを特徴とするインクジェット捺染用インクである。
【0021】更にまた、本発明は反応染料、水及び必要
に応じて有機溶剤とからなるインクジェット捺染用イン
クにおいて、反応染料として遊離酸の形で下記一般式
(V)
【0022】
【化−14】
【0023】[式中、CuPCは銅フタロシアニン残基
を表し、lは0.5〜3.5を、mは0〜3.0を、n
は0.5〜3.5の整数をそれぞれ表し、ただし、l+
m+nは4以下の整数であり、Q1 はアルカリの作用に
よって脱離する基を表す。]で示される銅フタロシアニ
ン染料を用いることを特徴とするインクジェット捺染用
インクである。
【0024】更にまた、本発明は、反応染料、水及び必
要に応じて有機溶剤とからなるインクジェット捺染用イ
ンクにおいて、反応染料として遊離酸の形で前記一般式
(V)で示される銅フタロシアニン染料を80〜99重
量%及び遊離酸の形で下記一般式(VI)
【0025】
【化−15】
【0026】[式中、CuPCは銅フタロシアニン残基
を表し、lは0.5〜3.5を、mは0〜3.0を、n
は0.5〜3.5の整数をそれぞれ表し、ただし、l+
m+nは4以下の整数を表す。]で示される銅フタロシ
アニン染料を1〜20重量%含有する混合染料を用いる
ことを特徴とするインクジェット捺染用インクである。
【0027】なお、本発明に用いる前記一般式(I)〜
(VI)においてそれぞれ定義するCuPC、l、m、
n及びQ1 はそれぞれ各式において独立の意味を有する
ものとする。
【0028】以下、本発明のインクジェット捺染用イン
クについて更に詳細に説明する。本発明の特徴は、反応
染料、水及び必要により有機溶剤とからなるインクジェ
ット捺染用インクにおいて、反応染料として特定の上記
一般式 (I) で示される銅フタロシアニン染料、必要に
より一般式(II)で示される銅フタロシアニン染料から
なる銅フタロシアニン染料混合物を選択し、更に必要に
よりアルキル化されていてもよいナフタレンスルホン酸
のホルムアルデヒド縮合物を混合し、これを用いてイン
クを調製することにより、保存安定性、インクヘッド目
詰まり等の問題がない吐出安定性の優れたインクジェッ
ト捺染用インクを提供すること、及びこれらのインクを
用いてセルロース系繊維構造物に対して好ましい色調
で、優れた発色性及び画像品位付与する、インクジェッ
ト捺染用インク及びそれを用いる布帛の捺染方法であ
る。
【0029】本発明者らは、インク液滴を布帛上に順次
着滴させるインクジェットによる捺染(染色)におい
て、使用する染料の組み合わせにより、打ち込み順序
や、染着条件の微妙な違いが、得られる印捺物の仕上が
りに大きく影響し、特に隣接又は混色して画像を形成さ
せる際ににじみが出る等の問題があり、用いる染料の選
定が極めて重要であることを見出した。
【0030】本発明に用いられる一般式(I)、(III)
及び(V)で示される銅フタロシアニン染料において、
1 で表わされるアルカリの作用によって脱離する基と
しては、例えば、硫酸エステル基、チオ硫酸エステル
基、燐酸エステル基、酢酸エステル基、ハロゲン原子な
どが例示される。
【0031】本発明に用いられる銅フタロシアニン染料
は、遊離酸の形でまたはその塩の形で存在し、特に、ア
ルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、さらにはナトリ
ウム塩、カリウム塩、リチウム塩が好ましい。
【0032】本発明に用いられる一般式(I)、(III)
及び(V)で示される銅フタロシアニン染料は、公知の
方法により、例えば銅フタロシアニンのスルホニルクロ
リド化合物と、3−又は4−β−スルファートエチルス
ルホニルアニリン及び/又はアンモニア水とを適当なモ
ル比で反応させる公知の方法で容易に得られる。
【0033】また、一般式(II)、(IV) 又は(VI)
で示される銅フタロシアニン染料は、例えば、前記一般
式 (I) 、(III)又は(V)で示される銅フタロシアニ
ン染料を溶解後、10〜80℃の温度に保った染料溶液
の中に炭酸ソーダなどのアルカリ剤を添加して、その後
1〜10分後に中和し、さらに塩析法などにより精製し
て得られる。
【0034】更に、本発明の銅フタロシアニン染料混合
物に必要により含有されるアルキル化されていてもよい
ナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(その
塩を含む)は、特開昭51−52435号、同56−1
43257号公報などに記載されているものが用いられ
る。
【0035】このアルキル化されていてもよいナフタレ
ンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物の含有量は、銅
フタロシアニン染料又は銅フタロシアニン混合染料10
0重量部に対して1〜100重量部の範囲で好ましく用
いられる。
【0036】このアルキル化されていてもよいナフタレ
ンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物としては、中で
も、C1 〜C4 のアルキル基を1〜3個有するナフタレ
ンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物が好ましく、と
くには該アルキル基としてはメチル基またはエチル基を
1または2個有するアルキルナフタレンスルホン酸のホ
ルムアルデヒド縮合物が好適に用いられる。これらのア
ルキル化されていてもよいナフタレンスルホン酸は単独
でもよく、また、アルキル基の個数の異なるものとの混
合物でもよい。
【0037】このアルキル化されていてもよいナフタレ
ンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物は、ナフタレン
スルホン酸のスルホン化度が好ましくは50〜150%
であり、またアルキル化されていてもよいナフタレンス
ルホン酸とホルムアルデヒド縮合物の平均縮合度は、好
ましくは1.1〜3.0である。
【0038】本発明のインクジェット捺染用インクに含
有されるこれら銅フタロシアニン染料混合物は、通常公
知の方法で混合することによって容易に得ることができ
る。該混合方法は、とくに限定されるものではなく、イ
ンクジェット捺染に用いられる前に予め行ってもよい
し、またインクジェット捺染時に混合しても、更には染
料の製造時に行っても差し支えない。
【0039】本発明に用いられる上記銅フタロシアニン
染料混合物は、更に所望の色相を得るために、必要に応
じて、他の染料と混合して使用することができる。ま
た、混合して使用する染料としては、とくに制約はな
く、一般的に公知の染料を用いることができるが、好ま
しくは反応基としてスルファトエチルスルホン基、ビニ
ルスルホン基、モノクロロトリアジン基、モノフルオロ
トリアジン基、ヒドロキシカルボニルまたはアミノカル
ボニル基を含むモノピリジニオトリアジン基、ジクロロ
トリアジン基、ジフルオロモノクロロピリミジン基、ト
リクロロピリミジン基等の少なくとも1種を少なくとも
1つ以上有する化合物であり、具体的には Sumifix、Su
mifix Supra 、Remazol 、Levafix 、Procion 、Cibacr
on、Basilen、Drimarene 、Kayacion、kayacelon React
などの冠称名で市販されている染料、さらには特開昭
50−178号、特開昭56−9483号、特開昭56
−15481号、特開昭56−118976号、特開昭
56−128380号、特開昭57−2365号、特開
昭57−89679号、特開昭57−143360号、
特開昭59−15451号、特開昭58−191755
号、特開昭59−96174号、特開昭59−1614
63号、特開昭60−6754号、特開昭60−123
559号、特開昭60−229957号、特開昭60−
260654号、特開昭61−155469号、特開昭
63−7797号、特開昭63−225665号、特開
平1−185370号、特開平3−770号各公報に記
載されている染料などが例示される。とくに反応基とし
てスルファトエチルスルホン基、ビニルスルホン基、モ
ノクロロトリアジン基、モノフルオロトリアジン基の少
なくとも1種を少なくとも1つ以上有する染料、或いは
Sumifix、Sumifix Supra 、Remazol などの冠称名で市
販されている染料が好ましい。
【0040】本発明に用いる銅フタロシアニン染料混合
物は、必要に応じて、更に他の分散剤、ナフタレン誘導
体、アントラキノン−2−スルホン酸などのアントラキ
ノン誘導体などの溶解向上剤、pH安定剤、ポリ燐酸塩
などの硬水軟化剤、消泡剤、水、その他、公知の助剤を
含有することができる。
【0041】本発明の好ましい実施態様は、反応染料、
水及び有機溶剤とからなるインクジェット捺染用インク
中に、遊離酸の形で前記銅フタロシアニン又は銅フタロ
シアニン混合染料を、純品換算で1〜35重量%、好ま
しくは3〜30重量%、更に好ましくは5〜15重量%
含有させることである。
【0042】ここで、前記銅フタロシアニン染料又は銅
フタロシアニン混合染料とは、無機塩等を実質的に含ま
ない染料純品を意味し、通常の方法で合成された染料か
らは、限外濾過、逆浸透膜又は電気透析等により脱塩処
理し、また市販の染料(粉末又は液状品)の場合には、
同様にして脱塩処理を行って実質的に純品として用いら
れる。
【0043】本発明のインクジェット捺染用インク中の
反応染料は、遊離酸、塩又はこれらの混合物の形で存在
する。ここで対イオンとしては、アルカリ金属、アルカ
リ土類金属もしくは置換又は未置換のアンモニウム塩と
して存在し、好ましくはナトリウム塩、カリウム塩、リ
チウム塩又はアンモニウム塩等である。
【0044】本発明のインクジェット捺染用インクにお
いて、そのpHは、保存安定性、吐出安定性等に微妙な
影響を与えるが、本発明者らは、インクのpHが3〜
7、好ましくはpH3.5〜6の範囲にあることがより
好ましいことを見出した。ここで、pH調整剤として
は、特に限定されないが、アルカリへは水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、酢酸ソーダ、炭酸ナトリウム、重
炭酸ナトリウム、アルカノールアミン等が好ましく、酸
性へは塩酸、硫酸、酢酸等が好ましい。
【0045】本発明のインクジェット捺染用インクに、
必要に応じて混合される有機溶剤としては具体的には、
例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、n
−プロパノール、n−ブタノール、 sec−ブタノール、
tert−ブタノール、イソブタノール、ベンジルアルコー
ル等のアルコール類、ジメチルホルムアミド、ジエチル
ホルムアミド等のアミド類、アセトン、ジアセトンアル
コール等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等のエーテル類、カプロラクタム等のラクタム類、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール、ペンタンジオール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、テトラエチレングリコール、チ
オジグリコール、ヘキシレングリコール、2−メチル−
2、4−ペンタンジオール、グリセリン、1、2、6−
ヘキサントリオール等の多価アルコール類、ポリエチレ
ングリコール、(平均分子量200、400、600
等)、ポリプロピレングリコール(平均分子量200、
400、600等)等のポリアルキレングリコール類、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチル
エーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテ
ル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピ
レングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレング
リコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール
モノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチ
ルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル
類、アセチレングリコール誘導体(商品名:サーフィノ
ール:日信化学社製)、モノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノール
アミン類、1、3−ジメチル−2−イミダゾリジン等の
含窒素複素環式ケトン類、2−ピロリドン、N−メチル
−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−
ビニル−ピロリドン、N−オクチル−2−ピロリドン、
N−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピロリドン、N−
シクロヘキシル−2−ピロリドン、N−ドデシル−2−
ピロリドン、N−イソプロピル−2−ピロリドン、N−
(n−ブチル)−2−ピロリドン、N−(t−ブチル)
−2−ピロリドン、N−ヘキシル−2−ピロリドン、N
−(3−ヒドロキシプロピル)−2−ピロリドン、N−
(2−メトキシエチル)−2−ピロリドン、N−(3−
メトキシプロピル)−2−ピロリドン、N−ベンジル−
2−ピロリドン、ポリビニルピロリドン等のピロリドン
類が挙げられる。なかでも、ポリエチレングリコール
(平均分子量200、400、600等)、ポリプロピ
レングリコール(平均分子量200、400、600
等)が好ましく用いられる。
【0046】有機溶剤の使用量は、インクジェット捺染
用インク中、0〜50重量%、好ましくは5〜30重量
%である。これらの有機溶剤は、インクの安定性向上、
インクジェットヘッドの目詰まり防止、湿潤化、粘度調
整等の機能を有し、通常は有機溶剤を併用することが好
ましい。また、これらの有機溶剤は、それぞれ単独で、
又は互いに影響を及ぼさない限りにおいて2種以上混合
して使用することができる。
【0047】その他、本発明のインクジェット捺染用イ
ンクには、一層良好な特性を具備せしめるために従来使
用された種々の添加剤が必要に応じて併用される。具体
的には、例えば浸透剤、防腐剤、防カビ剤(例えばデヒ
ドロ酢酸ナトリウム、4−クロロ−3−メチルフェノー
ル等)その他紫外線吸収剤、粘度調整剤、アニオン系も
しくはノニオン系の界面活性剤等の表面張力調整剤、電
気伝導度調整剤、pH緩衝剤、比抵抗値調整剤、赤外線
吸収剤、酸化防止剤、キレート化剤、消泡剤などが挙げ
られる。
【0048】本発明のインクジェット捺染用インクに含
まれる塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム等の無機中性塩
の量は、インク溶液に対し、1重量%以下が好ましく、
更に好ましくは0.1重量%以下である。
【0049】本発明のインクジェット捺染用インクによ
るセルロース系繊維構造物に対する捺染処理方法は、原
則的には従来の捺染方法により実現可能である。
【0050】本発明方法におけるセルロース系繊維構造
物としては、特に限定されるものではないが、木綿、リ
ネン、レーヨン、麻、ジュート、ラミー繊維、ビスコー
ス人絹、ベンベルグなどの天然あるいは再生セルロース
繊維が例示される。また、セルロース系繊維を含有する
繊維材料としては、木綿/ポリエステル混紡品、木綿/
ナイロン混紡品、木綿/羊毛混紡品などが例示される。
【0051】本発明のインクジェット捺染用インクによ
りセルロース系繊維構造物に対し優れた画像品位の捺染
物を得るための捺染処理方法は、従来の捺染方法により
実現可能であるが、セルロース系繊維構造物によっては
良好な画像品位が得られない場合がある。よって、印捺
前にセルロース系繊維構造物を従来の捺染方法で使用さ
れるアルギン酸ソーダ、カルボキシメチルセルロース
(CMC)、グアーガム、澱粉などの糊料で処理してお
くのが望ましい。
【0052】糊料によるセルロース系繊維構造物の前処
理の際、従来の捺染糊と同様に、所望により尿素、チオ
尿素、アルカリ剤、還元防止剤、金属イオン封鎖剤、消
泡剤などを併用する事も可能であり、それぞれの効果を
付与できる。
【0053】本発明のインクジェット捺染用インクの固
着処理法も従来の捺染方法に従って前アルカリサーモフ
ィックス法、前アルカリスチーム法、アルカリショック
法、アルカリ・ウルトラ・ラピッドスチーム法、アルカ
リブロッチスチーム法、アルカリパッドスチーム法、ア
ルカリコールドフィックス法を問わず適用できる。
【0054】本発明によるインクジェット捺染の吐出方
式としては、コンティニュアス方式、オンデマンド方
式、バブルジェット方式、サーマルジェット方式、ピエ
ゾ方式等が挙げられるが、本発明のインクジェット捺染
用インクは上記吐出方式のいずれにも使用可能である。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、セルロース系繊維構造
物に対し、優れた発色性及び画像品位を有し、かつ保存
安定性、インクヘッド目詰まりの問題のない吐出安定性
の優れたインクジェット捺染用インクが得られ、それを
用いて布帛をインクジェット印字捺染することにより、
優れた印捺物が得られる。
【0056】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって何ら制限され
るものではない。なお、実施例中、部は重量部を表わ
す。
【0057】実施例1 下記式(A)
【0058】
【化−16】
【0059】 で示される銅フタロシアニン染料 6.2 部 ポリエチレングリコール(平均分子量200) 18.4 部 イオン交換水 75.4 部
【0060】を混合し、0.2μmポリテトラフルオロ
エチレン(以下PTFEと略記する)製メンブランフィ
ルターで濾過し、インク組成物を調製した。このインク
の物性は、表面張力(D/c)=56.3、比電導度(m
S/c)=5.8、粘度(cps)=2.46、pH=4.5
であった。(pH=3.8)を得た。
【0061】実施例2 下記式(B)
【0062】
【化−17】
【0063】 で示される銅フタロシアニン染料 5.2 部 N−エチル−2−ピロリドン 19.4 部 イオン交換水 75.4 部
【0064】を混合し、0.2μmPTFE製メンブラ
ンフィルターで濾過し、インク組成物(pH=4.6)
を得た。
【0065】実施例3 下記式(C)
【0066】
【化−18】
【0067】 で示される銅フタロシアニン染料 5.2 部 ポリエチレングリコール(平均分子量200) 19.4 部 イオン交換水 75.4 部
【0068】を混合し、0.2μmPTFE製メンブラ
ンフィルターで濾過し、インク組成物(pH=4.4)
を得た。
【0069】実施例4 下記式(D)
【0070】
【化−19】
【0071】 で示される銅フタロシアニン染料 5.2 部 ポリエチレングリコール(平均分子量400) 19.4 部 イオン交換水 75.4 部
【0072】を混合し、0.2μmPTFE製メンブラ
ンフィルターで濾過し、インク組成物(pH=3.5)
を得た。
【0073】実施例5 下記式(E)
【0074】
【化−20】
【0075】 で示される銅フタロシアニン染料 6.6 部 N−エチル−2−ピロリドン 20.0 部 イオン交換水 73.4 部 を混合し、0.2μmPTFE製メンブランフィルター
で濾過し、インク組成物(pH=3.6)を得た。
【0076】実施例6 実施例1で用いた銅フタロシアニン(A) 5.5 部 下記式(F)
【0077】
【化−21】
【0078】 で示される銅フタロシアニン染料 0.5 部 ポリエチレングリコール(平均分子量200) 19.2 部 イオン交換水 74.8 部
【0079】を混合し、0.2μmPTFE製メンブラ
ンフィルターで濾過し、インク組成物(pH=4.5)
を得た。
【0080】実施例7 実施例1で用いた銅フタロシアニン(A) 4.2 部 実施例6で用いた銅フタロシアニン(F) 0.3 部 実施例3で用いた銅フタロシアニン(C) 0.6 部 下記式(G)
【0081】
【化−22】
【0082】 で示される銅フタロシアニン染料 0.3 部 ポリエチレングリコール(平均分子量200) 19.8 部 イオン交換水 74.8 部
【0083】を混合し、0.2μmPTFE製メンブラ
ンフィルターで濾過し、インク組成物(pH=4.6)
を得た。
【0084】実施例8 実施例1で用いた銅フタロシアニン(A) 5.5 部 メチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナトリウム塩) (スルホン化度 65%、平均縮合度 2.2) 3.1 部 ポリエチレングリコール(平均分子量200) 18.4 部 イオン交換水 73.0 部
【0085】を混合し、0.2μmPTFE製メンブラ
ンフィルターで濾過し、インク組成物(pH=4.2)
を得た。
【0086】実施例9 実施例1で用いた銅フタロシアニン(A) 5.0 部 実施例3で用いた銅フタロシアニン(C) 1.2 部 メチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物 (スルホン化度 75%、平均縮合度 2.1) 2.5 部 グリセリン 19.8 部 イオン交換水 71.5 部
【0087】を混合し、0.2μmPTFE製メンブラ
ンフィルターで濾過し、インク組成物(pH=3.7)
を得た。
【0088】実施例10 実施例3で用いた銅フタロシアニン(C) 4.5 部 メチルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物(ナトリウム塩) (スルホン化度 68%、平均縮合度 2.5) 2.0 部 ポリエチレングリコール(平均分子量200) 19.8 部 イオン交換水 73.7 部
【0089】を混合し、0.2μmPTFE製メンブラ
ンフィルターで濾過し、インク組成物(pH=4.8)
を得た。
【0090】(捺染方法 その1)実施例1〜10のイ
ンクを用いて、以下に示す被捺染物の前処理、インクジ
ェット捺染及び後処理を行なった。
【0091】(被捺染物の前処理法)綿ブロード(シル
ケット加工処理)を次に示す混合物による前処理液で、
ピックアップ率100%でパディングを行い、120℃
で90秒乾燥し、前処理布とした。
【0092】 (前処理液組成) スノーアルギンM(富士化学社製、アルギン酸ソーダ) 15 部 メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ(還元防止剤) 40 部 水 945 部
【0093】(印字条件)上記前処理布を用いて、各実
施例に示すインクをノバジェット II (エンキャド社製
・オンデマンド型サーマル方式のプリンター)でべた印
字を行った。プリンターの解像度は300dpiであ
る。
【0094】(被捺染物の後処理法)被印字物は約1時
間放置した後、45度ボーメ硅酸ソーダをプリントし、
バッチアップ24時間後、水洗、ソーピング、乾燥を順
次行った。
【0095】(評価)得られた捺染物を以下の項目につ
いて評価した。 保存安定性;カートリッジに充填したインクを、ノズル
部分を開放状態で一週間放置した後、印字操作を行な
い、吐出の安定性を判定した。直ちに安定した吐出が得
られた。
【0096】印字品位 ;実施例1〜10のインクは、
殆どにじみがなく尖鋭性に優れていた。
【0097】(捺染方法 その2)実施例1〜10のイ
ンクを用いて、以下に示す被捺染物の前処理、インクジ
ェット捺染及び後処理を行なった。本発明のインクは何
れも優れた性能を示した。
【0098】(被捺染物の前処理法)綿ブロード(シル
ケット加工処理)を次に示す混合物による前処理液で、
ピックアップ率約70%でパディングを行い、120℃
で90秒乾燥し、前処理布とした。
【0099】 (前処理液組成) スノーアルギンM(富士化学社製、アルギン酸ソーダ) 15 部 尿素 1.5 部 メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ(還元防止剤) 40 部 重曹 20 部 リポールCR(撥水剤) 1.5 部 水 922 部
【0100】(印字条件)上記前処理布を用いて、実施
例1〜10に示すインクをノバジェット II (エンキャ
ド社製・オンデマンド型サーマル方式のプリンター)で
べた印字を行った。プリンターの解像度は300dpi
である。
【0101】(被捺染物の後処理法)被印字物を102
℃、60秒間スチーミングを行ない、水洗、ソーピン
グ、乾燥を順次行った。
【0102】なお、上記の捺染方法を、綿ブロード(シ
ルケット加工処理)に代えて、レーヨン及び麻を主体と
した布帛に適用しても、同様に優れたインクジェット捺
染を行うことができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藪下 伸一 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応染料、水及び必要に応じて有機溶剤
    とからなるインクジェット捺染用インクにおいて、反応
    染料として遊離酸の形で下記一般式 (I) 【化−1】 [式中、CuPCは銅フタロシアニン残基を表し、lは
    0.5〜3.5を、mは0〜3.0を、nは0.5〜
    3.5の整数をそれぞれ表し、ただし、l+m+nは4
    以下の整数であり、Q1 はアルカリの作用によって脱離
    する基を表す。]で示される銅フタロシアニン染料を用
    いることを特徴とするインクジェット捺染用インク。
  2. 【請求項2】 反応染料、水及び必要に応じて有機溶剤
    とからなるインクジェット捺染用インクにおいて、反応
    染料として遊離酸の形で下記一般式 (I) 【化−2】 [式中、CuPCは銅フタロシアニン残基を表し、lは
    0.5〜3.5を、mは0〜3.0を、nは0.5〜
    3.5の整数をそれぞれ表し、ただし、l+m+nは4
    以下の整数であり、Q1 はアルカリの作用によって脱離
    する基を表す。]で示される銅フタロシアニン染料を8
    0〜99重量%及び遊離酸の形で下記一般式 (II) 【化−3】 [式中、CuPCは銅フタロシアニン残基を表し、lは
    0.5〜3.5を、mは0〜3.0を、nは0.5〜
    3.5の整数をそれぞれ表し、ただし、l+m+nは4
    以下の整数表す。]で示される銅フタロシアニン染料を
    1〜20重量%含有する混合染料を用いることを特徴と
    するインクジェット捺染用インク。
  3. 【請求項3】 反応染料、水及び必要に応じて有機溶剤
    とからなるインクジェット捺染用インクにおいて、反応
    染料として遊離酸の形で下記一般式 (III) 【化−4】 [式中、CuPCは銅フタロシアニン残基を表し、lは
    0.5〜3.5を、mは0〜3.0を、nは0.5〜
    3.5の整数をそれぞれ表し、ただし、l+m+nは4
    以下の整数であり、Q1 はアルカリの作用によって脱離
    する基を表す。]で示される銅フタロシアニン染料を用
    いることを特徴とするインクジェット捺染用インク。
  4. 【請求項4】 反応染料、水及び必要に応じて有機溶剤
    とからなるインクジェット捺染用インクにおいて、反応
    染料として遊離酸の形で下記一般式(III) 【化−5】 [式中、CuPCは銅フタロシアニン残基を表し、lは
    0.5〜3.5を、mは0〜3.0を、nは0.5〜
    3.5の整数をそれぞれ表し、ただし、l+m+nは4
    以下の整数であり、Q1 はアルカリの作用によって脱離
    する基を表す。]で示される銅フタロシアニン染料を8
    0〜99重量%及び遊離酸の形で下記一般式(IV) 【化−6】 [式中、CuPCは銅フタロシアニン残基を表し、lは
    0.5〜3.5を、mは0〜3.0を、nは0.5〜
    3.5の整数をそれぞれ表し、ただし、l+m+nは4
    以下の整数を表す。]で示される銅フタロシアニン染料
    を1〜20重量%含有する混合染料を用いることを特徴
    とするインクジェット捺染用インク。
  5. 【請求項5】 反応染料、水及び必要に応じて有機溶剤
    とからなるインクジェット捺染用インクにおいて、反応
    染料として遊離酸の形で下記一般式 (V) 【化−7】 [式中、CuPCは銅フタロシアニン残基を表し、lは
    0.5〜3.5を、mは0〜3.0を、nは0.5〜
    3.5の整数をそれぞれ表し、ただし、l+m+nは4
    以下の整数であり、Q1 はアルカリの作用によって脱離
    する基を表す。]で示される銅フタロシアニン染料を用
    いることを特徴とするインクジェット捺染用インク。
  6. 【請求項6】 反応染料、水及び必要に応じて有機溶剤
    とからなるインクジェット捺染用インクにおいて、反応
    染料として遊離酸の形で下記一般式 (V) 【化−8】 [式中、CuPCは銅フタロシアニン残基を表し、lは
    0.5〜3.5を、mは0〜3.0を、nは0.5〜
    3.5の整数をそれぞれ表し、ただし、l+m+nは4
    以下の整数であり、Q1 はアルカリの作用によって脱離
    する基を表す。]で示される銅フタロシアニン染料を8
    0〜99重量%及び遊離酸の形で下記一般式(VI) 【化−9】 [式中、CuPCは銅フタロシアニン残基を表し、lは
    0.5〜3.5を、mは0〜3.0を、nは0.5〜
    3.5の整数をそれぞれ表し、ただし、l+m+nは4
    以下の整数を表す。]で示される銅フタロシアニン染料
    を1〜20重量%含有する混合染料を用いることを特徴
    とするインクジェット捺染用インク。
  7. 【請求項7】 銅フタロシアニン染料又はその混合染料
    100重量部に対して、アルキル化されていてもよいナ
    フタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物を1〜1
    00重量部含有してなることを特徴とする請求項1〜請
    求項6のいずれかに記載のインクジェット捺染用イン
    ク。
  8. 【請求項8】 アルキル化されていてもよいナフタレン
    スルホン酸のホルムアルデヒド縮合物が、C1 〜C4
    アルキル基を1〜3個有するナフタレンスルホン酸のホ
    ルムアルデヒド縮合物である請求項7に記載のインクジ
    ェット捺染用インク。
  9. 【請求項9】 アルキル化されていてもよいナフタレン
    スルホン酸のホルムアルデヒド縮合物が、ナフタレンス
    ルホン酸のスルホン化度が50〜150%である請求項
    7〜請求項8のいずれかに記載のインクジェット捺染用
    インク。
  10. 【請求項10】 アルキル化されていてもよいナフタレ
    ンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物が、その平均縮
    合度が1.1〜3.0である請求項7〜請求項9のいず
    れかに記載のインクジェット捺染用インク。
  11. 【請求項11】 請求項1〜請求項10のいずれかに記
    載のインクジェット捺染用インクを用いてセルロース系
    繊維構造物からなる布帛に印捺することを特徴とするイ
    ンクジェット捺染方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のインクジェット捺
    染方法により得られたセルロース系繊維構造物からなる
    布帛。
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KR20180079579A (ko) * 2016-12-30 2018-07-11 한국생산기술연구원 개질된 프탈로시아닌계 안료 및 이를 포함하는 승화 전사잉크 조성물

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