JPH08259832A - インクジェット捺染用インク及びそれを用いる布帛の捺染方法 - Google Patents

インクジェット捺染用インク及びそれを用いる布帛の捺染方法

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JPH08259832A
JPH08259832A JP8630995A JP8630995A JPH08259832A JP H08259832 A JPH08259832 A JP H08259832A JP 8630995 A JP8630995 A JP 8630995A JP 8630995 A JP8630995 A JP 8630995A JP H08259832 A JPH08259832 A JP H08259832A
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ink
structural formula
acid
formula
inkjet printing
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JP8630995A
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Koji Yuda
浩司 油田
Hideo Kawashita
英夫 川下
Naoki Harada
尚樹 原田
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Taoka Chemical Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Taoka Chemical Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
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    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06PDYEING OR PRINTING TEXTILES; DYEING LEATHER, FURS OR SOLID MACROMOLECULAR SUBSTANCES IN ANY FORM
    • D06P5/00Other features in dyeing or printing textiles, or dyeing leather, furs, or solid macromolecular substances in any form
    • D06P5/30Ink jet printing
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0071Process features in the making of dyestuff preparations; Dehydrating agents; Dispersing agents; Dustfree compositions
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    • C09B67/0073Preparations of acid or reactive dyes in liquid form

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 羊毛、絹、ナイロン等からなる繊維、織物、
編物、不織布等からなるポリアミド系布帛に対し、鮮明
にして優れた発色性及び画像品位を有し、かつインクヘ
ッドの目詰まり等がなく、保存安定性及び吐出安定性に
優れたインクジェット捺染用インク及びそれを用いてポ
リアミド系布帛をインクジェット方式により捺染する方
法の提供。 【構成】 酸性染料、水及び必要に応じて有機溶剤とか
らなるインクジェット捺染用インクで、イエローイン
ク、マゼンタインク、シアンインクがそれぞれ布帛上で
固着処理された後のCIE 1976 L* a* b* 色
空間での色相範囲が以下の[I]、[II]、[III]の
範囲となるような酸性染料を含む。 イエロー L* :60〜100 a* :−40〜−10
b* :50〜90[I] マゼンタ L* :50〜90 a* :60〜90 b*
:−10〜30[II] シアン L* :40〜80 a* :−50〜−20
b* :−40〜−0[III]

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は羊毛、絹、ナイロン等か
らなる繊維、織物、編物、不織布等(以下ポリアミド系
繊維構造物と表記する)からなる布帛に対し、鮮明にし
て優れた発色性及び画像品位を有し、かつインクヘッド
の目詰まり等がなく、保存安定性及び吐出安定性に優れ
たインクジェット捺染用インク及びそれを用いてポリア
ミド系繊維構造物からなる布帛をインクジェット方式に
より捺染する方法に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、布帛類に対する画像の形成方法
として、スクリーン捺染法、ローラー捺染法、ロータリ
ースクリーン捺染法、転写捺染法などが利用されてい
る。しかし、近年、これらの捺染方法に対して紙用途と
して著しい発展を遂げているインクジェット記録方式を
布帛類に応用・展開する動きが活発化してきた。 【0003】これは現行の捺染方法においては図柄毎に
トレース、製版、(スクリーン枠、彫刻ローラ、転写紙
等の作成)などの煩雑かつ長期間と多大な労力、コスト
が必要であり、それ相当のロットサイズの生産を行わな
いと経済的に迫いつかない。又、ファッションの多様化
による少量多品種生産への対応には不向きであることな
どが指摘されており、これらの問題に対し現行工程をイ
ンクジェット記録方式により置き換える動きとなってい
る。 【0004】現状のインクジェット捺染においては、一
般の捺染方式とは異なり、色数の増加は、プリンターの
印字速度に影響を与える為、3原色とブラックの4色で
広範囲な色相が得られることが重要となる。このため、
各インクに使用される適切な色素の選定は極めて重要と
なる。 【0005】しかるに、これまで、特にポリアミド系繊
維構造物に対して鮮明な色相が得られるインクジェット
捺染用インクに対する要求を満足するものは未だ見出さ
れていないのが実状である。 【0006】 【発明が解決しようとしている課題】本発明の目的は、
ポリアミド系繊維精造物に対し、色相が鮮明にして、優
れた発色性及び画像品位を有し、かつ保存安定性、イン
クヘッド目詰まり等の問題がない吐出安定性の優れたイ
ンクジェット捺染用インクを提供することである。 【0007】本発明者らは、上記目的に適するインクジ
ェット捺染用インクを開発すべく、鋭意研究、検討の結
果、特定の酸性染料を用い、或いはこれらを組み合わせ
て使用し、これに水及び必要に応じて有機溶剤を加えて
調製するインクを用いることにより、上記課題を一挙に
解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至ったも
のである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、酸性染料、水
及び必要に応じて有機溶剤とからなるインクジェット捺
染用インクにおいて、イエローインク、マゼンタイン
ク、シアンインクが布帛上で固着処理された後のCIE
1976 L* a* b* 色空間での色相範囲が以下に
規定する範囲 イエロー L* :70〜100 a* :−40〜−20
b* :60〜90 マゼンタ L* :60〜90 a* :70〜90 b*
:−10〜20 シアン L* :50〜80 a* :−50〜−30
b* :−40〜−1 となるような酸性染料を含むことを特徴とするインクジ
ェット捺染用インクである。 【0009】本発明の特徴は、特定のL* a* b* の色
相範囲を有する染料を選択することにより、ポリアミド
系繊維構造物に対して鮮明にして優れた発色性を有する
インクジェット捺染用インクを提供することにある。本
発明において、上記L* a* b* 値は、マクベス分光光
度計M−2020PL(マクベス社製)により、印捺布
帛の表面を測色し、CIE 1976 表色系のD65
光源でのL*a* b* 値を表示した。 【0010】本発明者らは、遊離酸の形で下記構造式
(l) 【0011】 【化−9】【0012】( 式中、nは1〜2の数をあらわす。)で
示される酸性染料を含有するインクを用いることによ
り、本発明の初期の目的が都合良く達成されることを見
出した。 【00l3】本発明の上記一般式(1)で示される染料
としては、具体的には次の様な化合物が例示されるが、
本発明はこれらに限定されるものではない。 【0013】 【化−10】 【0014】 【化−11】 【0015】 【化−12】 【0016】 【化−13】 【0017】 【化−14】 【0018】また、本発明者らは、前記色相範囲のマゼ
ンタインクとして、遊離酸の形で下記構造式(2) 【0019】 【化−15】【0020】で示される酸性染料を含有するインクを用
いることにより、本発明の初期の目的が都合良く達成さ
れることを見出した。 【0021】更にまた、本発明者らは、前記色相範囲の
シアンインクとして、遊離酸の形で下記構造式(3) 【0022】 【化−16】 【0023】で示される酸性染料を含有するインクを用
いることにより、本発明の初期の目的が都合良く達成さ
れることを見出した。 【0024】本発明の最も好ましい実施態様は、インク
ジェット捺染用インクとして、遊離酸の形で前記構造式
(1)、(2)及び(3)で示される酸性染料を三原色
染料として用いてポリアミド系繊維構造物からなる布帛
を捺染することであり、かくして色相鮮明にして、優れ
た発色性及び画像品位を有し、かつ保存安定性、インク
ヘッド目詰まり等の問題がない吐出安定性の優れたイン
クジェット捺染が可能となることを見出した。 【0025】更にまた、本発明者らは、上記構造式
(1)、(2)及び(3)で示される三原色染料と共に
ブラックインクとして、遊離酸の形で下記構造式(4) 【0026】 【化−17】 【0027】で示される酸性染料を含有するインクを併
用、使用することにより、優れたフルカラーインクジェ
ット捺染が達成されることを見出した。 【0028】以下に本発明を更に詳細に説明する。本発
明の特徴は、酸性染料、水及び必要により有機溶剤とか
らなるインクジェット捺染用インクにおいて、イエロー
インク、マゼンタインク、シアンインクがそれぞれ布帛
上で固着処理された後のCIE 1976 L* a* b
* 色空間での色相範囲が イエロー L* :70〜100 a* :−40〜−20
b* :60〜90 マゼンタ L* :60〜90 a* :70〜90 b*
:−10〜20 シアン L* :50〜80 a* :−50〜−30
b* :−40〜−1 となるような酸性染料を選択し、これを用いてインクを
調製することにより、保存安定性、インクへッド目詰ま
り等の問題がない吐出安定性の優れたインクジェット捺
染用インクを提供することである。 【0029】中でも、酸性染料として特定の前記構造式
(l)乃至(3)の染料を選択し、これを用いてインク
を調製することにより、保存安定性、インクへッド目詰
まり等の問題がない吐出安定性の優れたインクジェット
捺染用インクを提供することである。 【0030】本発明の好ましい実施態様は、前記構造式
(l)乃至(3)の酸性染料を含むインクを三原色イン
クとして使用し、さらには特定の構造式(4)を併用・
使用することで、ポリアミド系繊維構造物に対して鮮明
にして、優れた発色性及び画像品位を付与するフルカラ
ーインクジェット捺染方法である。 【0031】更に、本発明者らは、構造式(l)の酸性
染料を含有するインクジェット捺染用インクを単独で使
用する場合の他に、これと構造式(2)のインクをマゼ
ンタインクとして、また構造式(3)のインクをシアン
インクとして、いわゆる三原色インクとして使用して、
これらを適宜組み合わせてインクジェット捺染を行うこ
とにより、上記問題点が改善され、鮮明にして優れた各
種色調の印捺物が得られることを見出した。 【0032】本発明の好ましい実施態様は、酸性染料、
水及び有機溶剤とからなるインクジェット捺染用インク
中に、遊離酸の形で構造式(1)、(2)、(3)又は
(4)で示される酸性染料を、それぞれ純品換算でl〜
30重量%、好ましくは3〜20重量%、更に好ましく
は5〜l5重量%含有させることである。ここで、構造
式(1)、(2)、(3)又は(4)の酸性染料とは、
無機塩等を実質的に含まない染料純品を意味し、通常の
方法で合成された染料を、限外濾過、逆浸透膜又は電気
透折等により脱塩処理し、また市販の染料(粉末又は液
状品)の場合には、同様にして脱塩処理を行って実質的
に純品として用いられる。 【0033】本発明のインクジェット捺染用インクにお
いて、そのpHは、保存安定性、吐出安定性等に徴妙な
影響を与えるが、本発明者らは、インクのpHは通常3
〜10、好ましくはpH6〜9の範囲にあることがより
好ましいことを見出した。ここで、pH調整剤として
は、特に限定されないが、アルカリへは水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、酢酸ソーダ、炭酸ナトリウム、重
炭酸ナトリウム、アルカノールアミン等が好ましく、酸
性へは塩酸、酢酸等が好ましい。 【0034】本発明のインクジェット捺染用インク中の
酸性染料は、遊離酸、塩又はこれらの混合物の形で存在
する。ここで対イオンとしては、アルカリ金属、アルカ
リ土類金属もしくは置換又は未置換のアンモニウム塩と
して存在し、好ましくはナトリウム塩、カリウム塩、リ
チウム塩又はアンモニウム塩等である。 【0035】本発明のインクジェット捺染用インクに、
必要に応じて混合される有機溶剤としては具体的には、
例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、n
−プロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノー
ル、tert−ブタノール、イソブタノール、ベンジル
アルコール等のアルコール類、ジメチルホルムアミド、
ジエチルホルムアミド等のアミド類、アセトン、ジアセ
トンアルコール等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等のエーテル類、カプロラクタム等のラクタム
類、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチ
レングリコール、ペンタンジオール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコ
ール、チオジグリコール、へキシレングリコール、2−
メチル−2,4−ペンタンジオール、グリセリン、l,
2,6へキサントリオール等の多価アルコール類、ポリ
エチレングリコール、(平均分子量200、400、6
00等)ポリプロピレングリコール(平均分子量20
0、400、600等)等のポリアルキレングリコール
類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチ
レングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコ−ルモノエ
チルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコー
ルモノエチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキ
ルエーテル類、アセチレングリコール誘導体(商品名:
サーフィノール、日信化学社製)、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のア
ルカノールアミン類、l,3−ジメチルー2イミダゾリ
ジン等の含窒素複素環式ケトン類、2−ピロリドン、N
−メチルー2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリド
ン、N−ビニルピロリドン、N−オクチルー2−ピロリ
ドン、N−(2−ヒドロキシエチル)2−ピロリドン、
N−シクロヘキシルー2−ピロリドン、N−ドデシル−
2−ピロリドン、N−イソプロピル−2−ピロリドン、
N−(n一ブチル)−2−ピロリドン、N−(t−ブチ
ル)−2−ピロリドン、N−へキシルー2−ピロリド
ン、N−(3−ヒドロキシプロピル)−2−ピロリド
ン、N−(2−メトキシエチル)−2−ピロリドン、N
−(3−メトキシプロピル)−2−ピロリドン、N−ベ
ンジル−2−ピロリドン、ポリビニルピロリドン等のピ
ロリドン類が挙げられる。なかでも、ポリエチレングリ
コール(平均分子量200、400、600等)、ポリ
プロピレングリコール(平均分子量 200、400、
600等)が好ましく用いられる。 【0036】有機溶剤の使用量は、インクジェット捺染
用インク中、0〜50重量%、好ましくは5〜30重量
%である。これらの有機溶剤は、インクの安定性向上、
インクジェットヘッドの目詰まり防止、湿面化、粘度調
整等の機能を有し、通常は有機溶剤を併用することが好
ましい。また、これらの有機溶剤は、それぞれ単独で、
又は2種以上混合して使用することができる。 【0037】その他、本発明のインクジェット捺染用イ
ンクには、一層良好な特性を具備せしめるために従来使
用された種々の添加剤が必要に応じて併用される。具体
的には、例えば浸透剤、防腐剤、防カビ剤(例えばデヒ
ドロ酢酸ナトリウム、4−クロロ−3−メチルフェノー
ル等)その他紫外線吸収剤、粘度調整剤、アニオン系も
しくはノニオン系の界面活性剤等の表面張力調整剤、電
気伝導度調製剤、pH緩衝剤、比抵抗値調整剤、赤外線
吸収剤、酸化防止剤、キレート化剤、消泡剤などが挙げ
られる。 【0038】本発明のインクジェット捺染用インクに含
まれる塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム等の無機中性塩
の量は、インク溶液に対し、1重量%以下が好ましく、
更に好ましくは0.l重量%以下である。 【0039】本発明のインクジェット捺染用インクによ
るポリアミド系繊維構造物に対する捺染処理方法は、従
来の公知の布帛の捺染方法により実現可能である。 【0040】本発明にいうポリアミド系繊維構造物とし
ては、羊毛、絹、ナイロン等からなる繊維、織物、編
物、不織布等のいずれの形態でも使用できる。また、ポ
リアミド系繊維構造物からなる布帛は、ポリアミド系繊
維単独でもよいが、ポリアミド系繊維と他の素材、例え
ばレーヨン、綿、アセテート、ポリウレタン、アクリル
等との混紡、交織物、混紡不織布でも使用できる。 【0041】本発明のインクジェット捺染に適用される
ポリアミド系繊維構造物からなる布帛は、必要に応じて
従来の前処理方法を併用することができる。例えば水溶
性高分子等の糊料を0.0l〜20重量%含有させるの
が好ましい。 【0042】ここで、水溶性高分子の例としては、トウ
モロコシ、小麦等の澱粉物質、カルボキシメチルセルロ
ース(CMC)、メチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース等のセルロース系物質、アルギン酸ナトリウ
ム、アラビヤゴム、ローカストビーンガム、トラガント
ガム、グアーガム、タマリンド種子等の多糖類、ゼラチ
ン、カゼイン糖の蛋白質、タンニン、リグニン等の公知
の天然水溶性高分子が挙げられる。また、合成の水溶性
高分子としてはポリビニルアルコール系化合物、ポリエ
チレンオキサイド系化合物、アクリル酸系化合物、無水
マレイン酸系化合物が挙げられる。 【0043】水溶性高分子等の糊料によるポリアミド系
繊維構造物の前処理の際、従来の捺染糊と同様に、所望
により尿素、チオ尿素、還元防止剤、金属イオン封鎖
剤、消泡剤などを併用する事も可能であり、それぞれの
効果を付与できる。 【0044】本発明のインクジェット捺染用インクの固
着処理法も従来の捺染方法に従って常圧スチーム法、高
圧スチーム法、サーモフィックス法を問わず適用でき
る。本発明によるインクジェット捺染の吐出方式として
は、コンティニュアス方式、オンデマンド方式、バブル
ジェット方式、サーマルジェット方式、ピエゾ方式等が
挙げられるが、本発明のインクジェット捺染用インクは
上記吐出方式のいずれにも使用可能である。 【0045】 【発明の効果】本発明によれば、ポリアミド系繊維構造
物に対し、優れた発色性及び画像品位を有し、かつ保存
安定性、インクヘッド目詰まりの問題のない吐出安定性
の優れたインクジェット捺染用インクが得られ、それを
用いて布帛をインクジェット印字捺染することにより、
鮮明にして、優れた発色性及び画像品位の印捺物が得ら
れる。また、構造式(1)、(2)、(3)又は(4)
の酸性染料を含むインクを組み合わせて使用することに
より、鮮明にして優れた各種色調(フルカラー)の好ま
しい印捺物が得られる。 【0046】 【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって何等制限され
るものではない。なお、実施例中部とは重量部を示す。 【0047】実施例l 遊離酸の形で下記構造式(1−a) 【0048】 【化−18】 【0049】で示される酸性染料のナトリウム塩l.9
部、ポリエチレングリコール(平均分子量200)2
3.3部及びイオン交換水74.8部を混合し、0.2
μmポリテトラフルオロエチレン(以下PTFEと略記
する)製メンブランフィルターで濾過し、インク組成物
(pH=7.0)を得た。 【0050】実施例2 遊離酸の形で下記構造式(2) 【0051】 【化−19】【0052】で示される酸性染料のナトリウム塩l.9
部、ポリエチレングリコール(平均分子量 200)2
3.6部及びイオン交換水74.5部を混合し、0.2
μmPTFE製メンブランフィルターで濾過し、インク
組成物(pH=5.9)を得た。 【0053】実施例3 遊離酸の形で下記構造式(3) 【0054】 【化−20】 【0055】で示される酸性染料のナトリウム塩2.2
部、ポリエチレングリコール(平均分子量 200)2
3.0部及びイオン交換水74.8部を混合し、0.2
μmPTFE製メンブランフィルターで濾過し、インク
組成物(pH=6.5)を得た。 【0056】実施例4 遊離酸の形で下記構造式(4) 【0057】 【化−21】 【0058】で示される酸性染料のナトリウム塩9.4
部、N−メチル−2−ピロリドン8.1部及びイオン交
換水82.5部を混合し、0.2μm PTFE製メン
ブランフィルターで濾過し、インク組成物(PH=5.
6)を得た。 【0059】実施例5 (捺染方法)実施例1〜3のインクを用いて、以下に示
す披捺染物の前処理、インクジェット捺染及び後処理を
行ない、以下に記載する評価法により、本発明の実施例
1〜3のインクは何れも優れた性能を示した。その結果
を表−1に示す。 【0060】(披捺染物の前処理法) ナイロン6タフ
タを次に示す混合物による前処理液で、ピックアップ率
100%でパディングを行い、l20℃で90秒乾燥
し、前処理布とした。 【0061】 (前処理液組成) スノーアルギンM(富士化学社製、アルギン酸ソーダ) 15部 尿素 100部 硫酸アンモニウム 10部 水 875部 【0062】(印字条件)上記前処理布を用いて、各実
施例に示すインクをノバジェットII(エンキャド社製
・オンデマンド型サーマル方式のプリンター)でべた印
字を行った。プリンターの解像度は300dpiであ
る。 【0063】(披捺染物の後処理法)被印字物は約l時
間放置した後、100℃ 3分のスチーミング処理後、
水洗、ソーピング、乾燥を順次行った。 【0064】(評価法)得られた捺染物を以下の項目に
ついて評価した。発色性;マクベス分光光度計M−20
20PL(マクベス社製)により、CIE 1976
L*a*b*表色系のD65光源でのL*a*b*値を
それぞれ測定し、結果を表−1に示す。 【0065】 【表−1】 【0066】実施例6 (捺染方法)実施例1〜3のインクを用いて、以下に示
す披捺染物の前処理、インクジェット捺染及び後処理を
行ない、以下に記載する評価法により、本発明の実施例
1〜3のインクは何れも優れた性能を示した。その結果
を表−2に示す。 【0067】(披捺染物の前処理法) ウールモスリン
を次に示す混合物による前処理液で、ピックアップ率1
00%でパディングを行い、l20℃で90秒乾燥し、
前処理布とした。 【0068】 (前処理液組成) スノーアルギンM(富士化学社製、アルギン酸ソーダ) 15部 尿素 100部 酒石酸ナトリウム 10部 水 875部 【0069】(印字条件)上記前処理布を用いて、各実
施例に示すインクをノバジェットII(エンキャド社製
・オンデマンド型サーマル方式のプリンター)でべた印
字を行った。プリンターの解像度は300dpiであ
る。 【0070】(披捺染物の後処理法)被印字物は約l時
間放置した後、102℃ 60分のスチーミング処理
後、水洗、ソーピング、乾燥を順次行った。 【0071】(評価法)得られた捺染物を以下の項目に
ついて評価した。発色性;マクベス分光光度計M−20
20PL(マクベス社製)により、CIE 1976
L*a*b*表色系のD65光源でのL*a*b*値を
それぞれ測定し、結果を表−2に示す。 【0072】 【表−2】 【0073】実施例7 実施例1〜4の各インクを用いて上記実施例5及び6に
記載の方法でフルカラー印字を行ったところ、鮮明にし
てかつ優れたフルカラー捺染物が得られた。
フロントページの続き (72)発明者 原田 尚樹 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項l】酸性染料、水及び必要に応じて有機溶剤と
    からなるインクジェット捺染用インクにおいて、イエロ
    ーインク、マゼンタインク、シアンインクがそれぞれ布
    帛上で固着処理された後のCIE 1976 L* a*
    b* 色空間での色相範囲が以下の範囲となるような酸性
    染料を含むことを特徴とするインクジェット捺染用イン
    ク。 イエロー L* :60〜100 a* :−40〜−10
    b* :50〜90 マゼンタ L* :50〜90 a* :60〜90 b*
    :−10〜30 シアン L* :40〜80 a* :−50〜−20
    b* :−40〜−0 【請求項2】イエローインクが、遊離酸の形で下記構造
    式(1) 【化l】 ( 式中、nは1〜2の数をあらわす。)で示される酸性
    染料を含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    ェット捺染用インク。 【請求項3】構造式(1)で示される酸性染料を、0.
    l〜30重量%含有してなる請求項2に記載のインクジ
    ェット捺染用インク。 【請求項4】マゼンタインクが、遊離酸の形で下記構造
    式(2) 【化2】 で示される酸性染料を含むことを特徴とする請求項1に
    記載のインクジェット捺染用インク。 【請求項5】構造式(2)で示される染料を、0.1〜
    30重量%含有してなる請求項4に記載のインクジェッ
    ト捺染用インク。 【請求項6】シアンインクが、遊離酸の形で下記構造式
    (3) 【化3】 で示される酸性染料を含むことを特徴とする請求項1に
    記載のインクジェット捺染用インク。 【請求項7】構造式(3)で示される染料を、0.1〜
    30重量%含有してなる請求項6に記載のインクジェッ
    ト捺染用インク。 【請求項8】酸性染料、水及び必要に応じて有機溶剤と
    からなるインクジェット捺染用インクにおいて、酸性染
    料として遊離酸の形で下記一般式(1) 【化4】( 式中、nは1〜2の数をあらわす。)で示される酸性
    染料を用いることを特徴とするインクジェット捺染用イ
    ンク。 【請求項9】一般式(1)で示される酸性染料を、0.
    l〜30重量%含有してなる請求項8に記載のインクジ
    ェット捺染用インク。 【請求項10】イエローインク、マゼンタインク、シア
    ンインクがそれぞれ布帛上で固着処理された後のCIE
    1976 L* a* b* 色空間での色相範囲が以下の
    範囲 イエロー L* :60〜100 a* :−40〜−10
    b* :50〜90 マゼンタ L* :50〜90 a* :60〜90 b*
    :−10〜30 シアン L* :40〜80 a* :−50〜−20
    b* :−40〜−0 となるような酸性染料を三原色インクとして用いて、ポ
    リアミド系繊維構造物に印捺することを特徴とするイン
    クジェット捺染方法。 【請求項11】イエローインクが、下記構造式(1) 【化5】 ( 式中、nは1〜2の数をあらわす。)で示される酸性
    染料であり、マゼンタインクが下記構造式(2) 【化6】 で示される酸性染料であり、シアンインクが下記構造式
    (3) 【化7】 で示される酸性染料である請求項10に記載のインクジ
    ェット捺染方法。 【請求項12】三原色インクに、更にブラックインクと
    して、遊離酸の形で下記構造式(4) 【化8】で示される酸性染料を併用使用することを特徴とする請
    求項10に記載のインクジェット捺染方法。
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