JPH08259867A - インクジェット捺染用インク及びそれを用いる布帛の捺染方法 - Google Patents

インクジェット捺染用インク及びそれを用いる布帛の捺染方法

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JPH08259867A
JPH08259867A JP8631195A JP8631195A JPH08259867A JP H08259867 A JPH08259867 A JP H08259867A JP 8631195 A JP8631195 A JP 8631195A JP 8631195 A JP8631195 A JP 8631195A JP H08259867 A JPH08259867 A JP H08259867A
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ink
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JP8631195A
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Koji Yuda
浩司 油田
Hideo Kawashita
英夫 川下
Naoki Harada
尚樹 原田
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Taoka Chemical Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Taoka Chemical Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天然セルロース繊維や再生セルロース繊維を
含む繊維、糸、編織物、不織布(以下セルロース系繊維
構造物と表記する)に対し優れた発色性及び画像品位を
有し、かつインクヘッドの目詰まり等がなく、保存安定
性及び吐出安定性に優れたインクジェット捺染用インク
及びそれを用いて布帛をインクジェット方式により捺染
する方法に関する。 【構成】 反応染料、水及び必要に応じて有機溶剤とか
らなるインクジェット捺染用インクにおいて、反応染料
として遊離酸の形で例えば下記一般式(I) 【化−1】 で示される反応染料を含有することを特徴とするインク
ジェット捺染用インク。 【効果】 本発明によれば、セルロース系繊維構造物に
対し、優れた発色性及び画像品位を有し、かつ保存安定
性、インクヘッド目詰まりの問題のない吐出安定性の優
れたインクジェット捺染用インクが得られ、それを用い
て布帛をインクジェット印字捺染することにより、優れ
た印捺物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は天然セルロース繊維や再
生セルロース繊維を含む繊維、糸、編織物、不織布(以
下セルロース系繊維構造物と表記する)に対し優れた発
色性及び画像品位を有し、かつインクヘッドの目詰まり
等がなく、保存安定性及び吐出安定性に優れたインクジ
ェット捺染用インク及びそれを用いて布帛をインクジェ
ット方式により捺染する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、布帛類に対する画像の形成方法
として、スクリーン捺染法、ローラー捺染法、ロータリ
ースクリーン捺染法、転写捺染法などが利用されてい
る。しかし、近年、これらの捺染方法に対して紙用途と
して著しい発展を遂げているインクジェット記録方式を
布帛類に応用・展開する動きが活発化してきた。
【0003】これは現行の捺染方法においては図柄毎に
トレース、製版、(スクリーン枠、彫刻ローラ、転写紙
等の作成)などの煩雑かつ長期間と多大な労力、コスト
が必要であり、それ相当のロットサイズの生産を行わな
いと経済的に追いつかない。又、ファッションの多様化
による少量多品種生産への対応には不向きであることな
どが指摘されており、これらの問題に対し現行工程をイ
ンクジェット記録方式により置き換える動きとなってい
る。
【0004】一方、インクジェット記録方式は被記録材
料として紙を主体にして開発されてきた経緯があり、現
在でも紙用インクジェットプリントインクに使用される
色素成分としては直接染料、反応染料、食品添加用色素
などから選ばれている。紙用インクジェットプリントイ
ンクに反応染料があまり使われなかった理由として、例
えば繊維素反応基を有することから化学的安定性等の問
題があったり、染料の溶解度低下、結晶析出等を引き起
こし、インクヘッドの目詰まり等を生ずる等が挙げられ
る。
【0005】布帛に用いるインクジェット捺染用インク
は、紙用インクジェットプリントインクに比べ高い染着
濃度、いわゆる高濃度染色が要求される。すなわち、紙
用インクジェットプリントインクでは紙の内部まで浸透
する必要はなく、色素が紙の表面部分を覆うように画像
を形成すれば良いが、インクジェット捺染用インクで
は、固着操作に於て繊維内部への浸透が起こり、表面上
の染着濃度は低下してしまう。また、セルロース系繊維
構造物に染色・捺染に適する反応染料をインクジェット
捺染用インクに応用する場合、紙同様に、反応染料では
染色操作中一部の染料が分解し、未固着染料となるので
その分濃度が低下する等の問題がある。
【0006】これまで、布帛を染色するインクジェット
捺染用インク組成物として、種々の反応染料を用いるイ
ンクジェット捺染法が、例えば特開平5−93374 号公報
等において知られているが、インク中での結晶析出によ
る溶液安定性、インクヘッド目詰まり、粘度上昇による
吐出性能低下、インク組成変化による印字品位等の問題
を解決し、実用上充分で従来の捺染物に匹敵する高い染
着濃度を持ち、かつ好ましい色調を有するインクジェッ
ト捺染用インクとしては、必ずしも充分なものではな
い。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】本発明が解決しよ
うとしている課題は、セルロース系繊維を含む繊維構造
物に対し、優れた発色性及び画像品位を有し、かつ保存
安定性、インクヘッド目詰まり等の問題がない吐出安定
性の優れたインクジェット捺染用インクを提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
に適するインクジェット捺染用インクを開発すべく、鋭
意研究、検討の結果、特定の反応染料を選択ことによ
り、上記諸問題を一挙に解決し得ることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は反応染料、水及び必要
に応じて有機溶剤とからなるインクジェット捺染用イン
クにおいて、反応染料として遊離酸の形で下記一般式
(I)又は(II)
【0010】
【化−14】
【0011】
【化−15】
【0012】[上記式中、R21、R22及びR23は、互い
に独立に水素原子または置換されていてもよいアルキル
基、A1 は置換されていてもよいフェニレンまたはナフ
チレン基、Dはスルホン酸基を有する有機染料の残基、
21、X22及びZは互いに独立にハロゲン原子、−N
(R24)R25、−OR26、−SR27(式中、R24
25、R26及びR27は、互いに独立に水素、置換されて
いてもよいアルキル、フェニル、ナフチルまたはベンジ
ル基を表わす。)で示される基または置換されていても
よいピリジニオ基であり、Y21及びY22は互いに独立に
−SO2 CH=CH2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び
/又は−SO2 CH2 CH2 Qを表わす。ここでQはア
ルカリの作用によって脱離する基を表わす。]
【0013】で示される染料群から選ばれる少なくとも
一種の反応染料を含有することを特徴とするインクジェ
ット捺染用インクである。
【0014】前記式(I)及び(II)において、
21、R22及びR23としては互いに独立に、例えば、水
素原子、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロ
ピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、
2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−
ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシブチル、3−ヒド
ロキシブチル、4−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒド
ロキシプロピル、3,4−ジヒドロキシブチル、シアノ
メチル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、メト
キシメチル、エトキシメチル、2−メトキシエチル、2
−エトキシエチル、3−メトキシプロピル、3−エトキ
シプロピル、2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル、
クロロメチル、ブロモメチル、2−クロロエチル、2−
ブロモエチル、3−クロロプロピル、3−ブロモプロピ
ル、4−クロロブチル、4−ブロモブチル、カルボキシ
メチル、2−カルボキシエチル、3−カルボキシプロピ
ル、4−カルボキシブチル、1,2−ジカルボキシエチ
ル、カルバモイルメチル、2−カルバモイルエチル、3
−カルバモイルプロピル、4−カルバモイルブチル、メ
トキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、
2−メトキシカルボニルエチル、2−エトキシカルボニ
ルエチル、3−メトキシカルボニルプロピル、3−エト
キシカルボニルプロピル、4−メトキシカルボニルブチ
ル、4−エトキシカルボニルブチル、メチルカルボニル
オキシメチル、エチルカルボニルオキシメチル、2−メ
チルカルボニルオキシエチル、2−エチルカルボニルオ
キシエチル、3−メチルカルボニルオキシプロピル、3
−エチルカルボニルオキシプロピル、4−メチルカルボ
ニルオキシブチル、4−エチルカルボニルオキシブチ
ル、スルホメチル、2−スルホエチル、3−スルホプロ
ピル、4−スルホブチル、スルファモイルメチル、2−
スルファモイルエチル、3−スルファモイルプロピル及
び4−スルファモイルブチル基等を挙げることができ、
とりわけ、水素原子、メチル、エチル基の場合が好まし
い。
【0015】ここで、R21、R22及びR23で表わされる
アルキル基としては、1〜4個の炭素原子を有するアル
キル基が好ましく、置換されていてもよい置換基として
は、ヒドロキシ、シアノ、アルコキシ、ハロゲン、カル
ボキシ、カルバモイル、アルコキシカルボニル、アルキ
ルカルボニルオキシ、スルホ、スルファモイル基が好ま
しい。
【0016】また、A1 で表わされる置換されていても
よいフェニレン及びナフチレン基としては、好ましくは
メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、塩素、臭素及び
スルホの群から選ばれる、1または2個の置換基により
置換されていてもよいフェニレン基及びスルホにより置
換されていてもよいナフチレン基であり、例えば、
【0017】
【化−16】
【0018】[式中、*印で示した結合は、Y21、Y22
に通じている結合を意味する。]などを挙げることがで
きる。
【0019】Dで表わされるスルホン酸基を有する有機
染料の残基としては、特に限定されないが、モノまたは
ポリアゾ系、金属錯塩系、ホルマザン系、アントラキノ
ン系、フタロシアニン系、スチルベン系、オキサジン
系、ジオキサジン系、トリフェニルメタン系、ニトロ系
またはアゾメチン系のスルホン酸基を有する染料の残基
が挙げられる。これらの中、特にモノまたはポリアゾ
系、金属錯塩系、ホルマザン系、フタロシアニン系の染
料は錯化合物形成性中心原子としてCu、Cr、Co、
NiまたはFeなどを有していてもよい。
【0020】R24、R25、R26及びR27で表わされるア
ルキル基は、好ましくは炭素数1〜4のアルキル基で、
これらは例えば互いに独立に、アルコキシ、スルホ、カ
ルボキシ、ヒドロキシ、クロロ、フェニル及びスルファ
トの群から選ばれる1または2個の置換基により置換さ
れていてもよい。中でも特に好ましくは、メチル、エチ
ル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、i
so−ブチル、sec−ブチル、β−ヒドロキシエチ
ル、β−スルファトエチル、β−スルホエチル、β−メ
トキシエチル及びβ−カルボキシエチル基等を挙げられ
る。
【0021】また、R24、R25、R26及びR27で表わさ
れる置換されていてもよいフェニルとしては、例えば互
いに独立に、C1 〜C4 アルキル、C1 〜C4 アルコキ
シ、スルホ、カルボキシ、クロロ及びブロモの群から選
ばれる1または2個の置換基により置換されていてもよ
いフェニルが好ましい。中でも特に好ましくは、2−、
3−または4−スルホフェニル、2,4−または2,5
−ジスルホフェニル、2−、3−または4−カルボキシ
フェニル、フェニルなどが挙げられる。
【0022】また、R24、R25、R26及びR27で表わさ
れる置換されていてもよいナフチルとしては、例えば互
いに独立に、ヒドロキシ、カルボキシ、スルホ、C1
4アルキル、C1 〜C4 アルコキシ及びクロロの群か
ら選ばれる1、2または3個の置換基により置換されて
いてもよいナフチルが好ましい。中でも特に好ましく
は、2−、3−、4−、5−、6−,7−または8−ス
ルホ−2−ナフチル、1,5−、5,7−、6,8−、
4,8−、4,7−、3,8−、4,6−、3,7−ま
たは3,6−ジスルホ−2−ナフチル、4,6,8−、
2,4,7−または3,6,8−トリスルホ−1−ナフ
チル、1,5,7−、4,6,8−または3,6,8−
トリスルホ−2−ナフチルなどが挙げられる。
【0023】また、R24、R25、R26及びR27で表わさ
れる置換されていてもよいベンジル基としては、例えば
互いに独立に、C1 〜C4 アルキル、C1 〜C4 アルコ
キシ、スルホ及びクロロの群から選ばれる1または2個
の置換基により置換されていてもよいベンジルが好まし
い。中でも特に好ましくは、ベンジル、2−、3−また
は4−スルホベンジルなどが挙げられる。
【0024】X21、X22及びZで表わされるハロゲン原
子としては、塩素原子またはフッ素原子が好ましく、ピ
リジニオ基としてはカルボキシまたはカルバモイルによ
って置換されていれもよいピリジニオ基が好ましい。
【0025】X21、X22及びZが−N(R24)R25であ
る場合、そのような基を形成するために用いることがで
きる式−N(R24)R25で示される化合物としては、例
えば、アンモニアあるいは1−アミノベンゼン、1−ア
ミノ−2−、−3−または−4−メチルベンゼン、1−
アミノ−3,4−または−3,5−ジメチルベンゼン、
1−アミノ−2−,−3−または−4−エチルベンゼ
ン、1−アミノ−2−、−3−または−4−メトキシベ
ンゼン、1−アミノ−2−、−3−または−4−エトキ
シベンゼン、1−アミノ−2−、−3−または−4−ク
ロロベンゼン、3−または4−アミノフェニルメタンス
ルホン酸、2−アミノベンゼンスルホン酸、3−アミノ
ベンゼンスルホン酸、4−アミノベンゼンスルホン酸、
3−メチルアミノベンゼンスルホン酸、3−エチルアミ
ノベンゼンスルホン酸、4−メチルアミノベンゼンスル
ホン酸、4−エチルアミノベンゼンスルホン酸、5−ア
ミノベンゼン−1,3−ジスルホン酸、6−アミノベン
ゼン−1,4−ジスルホン酸、6−アミノベンゼン−
1,3−ジスルホン酸、4−アミノベンゼン−1,2−
ジスルホン酸、4−アミノ−5−メチルベンゼン−1,
2−ジスルホン酸、2−、3−または4−アミノ安息香
酸、5−アミノベンゼン−1,3−ジカルボン酸、5−
アミノ−2−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、4−アミ
ノ−2−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、5−アミノ−
2−エトキシベンゼンスルホン酸、N−メチルアミノベ
ンゼン、N−エチルアミノベンゼン、1−メチルアミノ
−3−または−4−メチルベンゼン、1−エチルアミノ
−4−クロルベンゼン、1−エチルアミノ−3−または
−4−メチルベンゼン、1−(2−ヒドロキシエチル)
−アミノ−3−メチルベンゼン、3−または4−メチル
アミノ安息香酸、3−または4−メチルアミノベンゼン
スルホン酸、2−アミノナフタレン−1−スルホン酸、
4−アミノナフタレン−1−スルホン酸、5−アミノナ
フタレン−1−スルホン酸、6−アミノナフタレン−1
−スルホン酸、7−アミノナフタレン−1−スルホン
酸、8−アミノナフタレン−1−スルホン酸、1−アミ
ノナフタレン−2−スルホン酸、5−アミノナフタレン
−2−スルホン酸、6−アミノナフタレン−2−スルホ
ン酸、7−アミノナフタレン−2−スルホン酸、7−メ
チルアミノナフタレン−2−スルホン酸、7−エチルア
ミノナフタレン−2−スルホン酸、7−ブチルアミノナ
フタレン−2−スルホン酸、7−イソブチルアミノナフ
タレン−2−スルホン酸、8−アミノナフタレン−2−
スルホン酸、4−アミノナフタレン−1,3−ジスルホ
ン酸、5−アミノナフタレン−1,3−ジスルホン酸、
6−アミノナフタレン−1,3−ジスルホン酸、7−ア
ミノナフタレン−1,3−ジスルホン酸、8−アミノナ
フタレン−1,3−ジスルホン酸、2−アミノナフタレ
ン−1,5−ジスルホン酸、3−アミノナフタレン−
1,5−ジスルホン酸、4−アミノナフタレン−1,5
−ジスルホン酸、4−アミノナフタレン−1,6−ジス
ルホン酸、8−アミノナフタレン−1,6−ジスルホン
酸、4−アミノナフタレン−1,7−ジスルホン酸、3
−アミノナフタレン−2,6−ジスルホン酸、4−アミ
ノナフタレン−2,6−ジスルホン酸、3−アミノナフ
タレン−2,7−ジスルホン酸、4−アミノナフタレン
−2,7−ジスルホン酸、6−アミノナフタレン−1,
3,5−トリスルホン酸、7−アミノナフタレン−1,
3,5−トリスルホン酸、4−アミノナフタレン−1,
3,6−トリスルホン酸、7−アミノナフタレン−1,
3,6−トリスルホン酸、8−アミノナフタレン−1,
3,6−トリスルホン酸及び4−アミノナフタレン−
1,3,7−トリスルホン酸のような芳香族アミン、あ
るいはメチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミ
ン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチ
ルアミン、sec−ブチルアミン、ジメチルアミン、ジ
エチルアミン、メチルエチルアミン、アリルアミン、2
−クロロエチルアミン、2−メトキシエチルアミン、2
−アミノエタノール、2−メチルアミノエタノール、ビ
ス−(2−ヒドロキシエチル)アミン、2−アセチルア
ミノエチルアミン、1−アミノ−2−プロパノール、3
−メトキシプロピルアミン、1−アミノ−3−ジメチル
アミノプロパン、2−アミノエタンスルホン酸、アミノ
メタンスルホン酸、2−メチルアミノエタンスルホン
酸、3−アミノ−1−プロパンスルホン酸、2−スルフ
ァトエチルアミン酸、アミノ酢酸、メチルアミノ酢酸、
ε−アミノカプロン酸、ベンジルアミン、2−、3−も
しくは4−クロロベンジルアミン、4−メチルベンジル
アミン、N−メチルベンジルアミン、2−、3−もしく
は4−スルホベンジルアミン、2−フェニルエチルアミ
ン、1−フェニル−2−プロピルアミンのような脂肪族
アミンを挙げることができる。
【0026】中でも特に好ましい化合物としては、例え
ば、アニリン、N−メチルアニリン、N−エチルアニリ
ン、2−、3−または4−アミノベンゼンスルホン酸、
3−または4−メチルアミノベンゼンスルホン酸、3−
または4−エチルアミノベンゼンスルホン酸、6−アミ
ノベンゼン−1,3−または−1,4−ジスルホン酸、
2−、3−または4−アミノ安息香酸、タウリン、N−
メチルタウリン、モノもしくはジ−エタノールアミンな
どを挙げることができる。
【0027】X21、X22及びZが−OR26であるとき、
そのような基を形成するために用いられるR26OHで示
される化合物としては、上記化合物のアミノ基がヒドロ
キシ基である化合物を挙げることができる。
【0028】また、X21、X22及びZが−SR27である
とき、そのような基を形成するために用いられるR27
Hで示される化合物としては、上記化合物のアミノ基が
メルカプト基であるチオール化合物を挙げることができ
る。
【0029】本発明の式(I)及び(II)で示される
反応染料において、Qで表わされるアルカリの作用によ
って脱離する基としては、例えば、硫酸エステル基、チ
オ硫酸エステル基、燐酸エステル基、酢酸エステル基、
ハロゲン原子などが例示される。
【0030】前記式(I)及び(II)で示される化合
物は、公知の方法で製造することができる。例えば、式
(III) [式中、D及びR1 は前記の意味を有する。]で示され
る有機染料、式(IV)
【0031】[式中、R22、A1 及びY21(又はY22
は前記の意味を有する。]で示されるアミン、及び所望
により、置換または未置換のピリジンを2,4,6−ト
リハロゲノ−1,3,5−トリアジンと任意の順序で順
次縮合させて式(I)で示される反応染料の1種を製造
する。
【0032】また、例えば、式(V) [式中、R3 、D1 、D2 、Y21及びY22は前記の意味
を有する。]で示される有機染料、式(VI)、(VI
I)または(VIII) HN(R24)R25 (VI) HOR26 (VII) HSR27 (VIII)
【0033】[式中、R24、R25、R26及びR27は前記
の意味を有する。]で示されるいずれかの化合物、及び
所望により、置換または未置換のピリジンを2,4,6
−トリハロゲノ−1,3,5−トリアジンと任意の順序
で順次縮合させて一般式(II)で示される反応染料の
1種を製造することができる。
【0034】本発明の前記一般式(I)又は一般式(I
I)で示される染料群から選ばれる本発明のインクジェ
ット捺染用インクとして好適な反応染料として、具体的
には次のような染料(1)〜(11)が挙げられる。
【0035】
【化−17】
【0036】(式中、R1 は水素原子又は低級アルキル
基を表し、X1 はハロゲン原子を表し、Y1 は−SO2
CH=CH2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−
SO2CH2 CH2 1 を表わす。ここでQ1 はアルカ
リの作用によって脱離する基を表わす)
【0037】
【化−18】
【0038】(式中、R2 は水素原子又は低級アルキル
基を表し、X2 はハロゲン原子を表し、Y2 は−SO2
CH=CH2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−
SO2CH2 CH2 2 を表わす。ここでQ2 はアルカ
リの作用によって脱離する基を表わす)
【0039】
【化−19】
【0040】(式中、R3 は水素原子又は低級アルキル
基を表し、X3 はハロゲン原子を表し、Y3 は−SO2
CH=CH2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−
SO2CH2 CH2 3 を表わす。ここでQ3 はアルカ
リの作用によって脱離する基を表わす)
【0041】
【化−20】
【0042】(式中、R4 、R4'は水素原子又は低級ア
ルキル基を表し、X4 はハロゲン原子を表し、Y4 は−
SO2 CH=CH2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/
又は−SO2 CH2 CH2 4 を表わす。ここでQ4
アルカリの作用によって脱離する基を表わす)
【0043】
【化−21】
【0044】(式中、R5 は水素原子又は低級アルキル
基を表し、X5 はハロゲン原子を表し、Y5 は−SO2
CH=CH2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−
SO2CH2 CH2 5 を表わす。ここでQ5 はアルカ
リの作用によって脱離する基を表わす)
【0045】
【化−22】
【0046】(式中、R6 は水素原子又は低級アルキル
基を表し、X6 はハロゲン原子を表し、Y6 は−SO2
CH=CH2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−
SO2CH2 CH2 6 を表わす。ここでQ6 はアルカ
リの作用によって脱離する基を表わす)
【0047】
【化−23】
【0048】(式中、R7 は水素原子又は低級アルキル
基を表し、X7 はハロゲン原子を表し、Y7 は−SO2
CH=CH2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−
SO2CH2 CH2 7 を表わす。ここでQ7 はアルカ
リの作用によって脱離する基を表わす)
【0049】
【化−24】
【0050】(式中、R8 は水素原子又は低級アルキル
基を表し、X8 はハロゲン原子を表し、Y8 は−SO2
CH=CH2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−
SO2CH2 CH2 8 を表わす。ここでQ8 はアルカ
リの作用によって脱離する基を表わす)
【0051】
【化−25】
【0052】(式中、R9 は水素原子又は低級アルキル
基を表し、X9 はハロゲン原子を表し、Y9 は−SO2
CH=CH2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−
SO2CH2 CH2 9 を表わす。ここでQ9 はアルカ
リの作用によって脱離する基を表わす)
【0053】
【化−26】
【0054】(式中、R10は水素原子又は低級アルキル
基を表し、X10はハロゲン原子を表し、Y10は−SO2
CH=CH2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−
SO2CH2 CH2 10を表わす。ここでQ10はアルカ
リの作用によって脱離する基を表わす)
【0055】
【化−27】
【0056】(式中、R11は水素原子又は低級アルキル
基を表し、X11はハロゲン原子を表し、Y11は−SO2
CH=CH2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−
SO2CH2 CH2 11を表わす。ここでQ11はアルカ
リの作用によって脱離する基を表わす)
【0057】
【化−28】
【0058】(式中、lは1〜3、mは0〜3、nは1
〜3の数を表し、l+m+nは4以下であり、R12は水
素原子又は低級アルキル基を表し、X12はハロゲン原子
を表し、Y12は−SO2 CH=CH2 、−SO2 CH2
CH2 OH及び/又は−SO2CH2 CH2 12を表わ
す。ここでQ12はアルカリの作用によって脱離する基を
表わす)
【0059】
【化−29】
【0060】(式中、R13、R14、R15、R16、R17
びR18は、それぞれ独立に水素原子又は低級アルキル基
を表し、X14及びX15はそれぞれ独立にハロゲン原子を
表し、X13及びX16はそれぞれ独立にハロゲン原子、N
(r1 )r2 (ここでr1 及びr2 はそれぞれ独立に水
素原子、置換されてさてもよいアルキル基、フェニル
基、ナフチル基又はベンジル基を表わし、z1 及びz2
はそれぞれ独立にC1 〜C4 のアルキレン基を表わし、
14は−SO2 CH=CH2 、−SO2 CH2 CH2
H及び/又は−SO2 CH2 CH2 14を表わす。ここ
でQ14はアルカリの作用によって脱離する基を表わ
す)。
【0061】以下に本発明のインクジェット捺染用イン
クについて更に詳細に説明する。本発明の特徴は、反応
染料、水及び必要により有機溶剤とからなるインクジェ
ット捺染用インクにおいて、反応染料として特定の一般
式(I)又は(II)で示される反応染料を選択し、こ
れを用いてインクを調製することにより、保存安定性、
インクヘッド目詰まり等の問題がない吐出安定性の優れ
たインクジェット捺染用インクを提供すること、及びこ
れらのインクを用いてセルロース系繊維構造物に対して
好ましい色調で、優れた発色性及び画像品位付与する、
インクジェット捺染用インク及びそれを用いる布帛の捺
染方法である。
【0062】本発明者らは、インク液滴を布帛上に順次
着滴させるインクジェットによる捺染(染色)におい
て、使用する染料の組み合わせにより、打ち込み順序
や、染着条件の微妙な違いが、得られる印捺物の仕上が
りに大きく影響し、特に隣接又は混色して画像を形成さ
せる際ににじみが出る等の問題があり、用いる染料の選
定が極めて重要であることを見出した。
【0063】本発明者らは、特定の一般式(I)又は
(II)の反応染料を含有するインクジェット捺染用イ
ンクを単独で使用する場合の他に、これらの構造式の中
から、黄色インク、赤色インク及び青色インクを調製
し、いわゆる三原色インクとして使用して、これらを適
宜組み合わせてインクジェット捺染を行うことにより、
上記問題点が一挙に改善され、好ましい優れた各種色調
の印捺物が得られることを見出した。
【0064】さらにまた、本発明者らは、上記三原色
に、これらを1種以上混合して調製された黒色インクと
を組み合わせて使用してインクジェット捺染することに
より、更に任意の色調の好ましい印捺物が得られること
を見出した。
【0065】本発明の好ましい実施態様は、反応染料、
水及び有機溶剤とからなるインクジェット捺染用インク
中に、遊離酸の形で前記一般式(I)又は(II)で示
される反応染料を、純品換算で1〜35重量%、好まし
くは3〜30重量%、更に好ましくは5〜15重量%さ
せることである。
【0066】ここで、前記一般式(I)又は(II)の
反応染料とは、無機塩等を実質的に含まない染料純品を
意味し、通常の方法で合成された染料からは、限外濾
過、逆浸透膜又は電気透析等により脱塩処理し、また市
販の染料(粉末又は液状品)の場合には、同様にして脱
塩処理を行って実質的に純品として用いられる。
【0067】本発明のインクジェット捺染用インク中の
反応染料は、遊離酸、塩又はこれらの混合物の形で存在
する。ここで対イオンとしては、アルカリ金属、アルカ
リ土類金属もしくは置換又は未置換のアンモニウム塩と
して存在し、好ましくはナトリウム塩、カリウム塩、リ
チウム塩又はアンモニウム塩等である。
【0068】本発明のインクジェット捺染用インクにお
いて、そのpHは、保存安定性、吐出安定性等に微妙な
影響を与えるが、本発明者らは、インクのpHが3〜
7、好ましくはpH3.5〜4の範囲にあることがより
好ましいことを見出した。ここで、pH調整剤として
は、特に限定されないが、アルカリへは水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、酢酸ソーダ、炭酸ナトリウム、重
炭酸ナトリウム、アルカノールアミン等が好ましく、酸
性へは塩酸、酢酸等が好ましい。
【0069】本発明のインクジェット捺染用インクに、
必要に応じて混合される有機溶剤としては具体的には、
例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、n
−プロパノール、n−ブタノール、 sec−ブタノール、
tert−ブタノール、イソブタノール、ベンジルアルコー
ル等のアルコール類、ジメチルホルムアミド、ジエチル
ホルムアミド等のアミド類、アセトン、ジアセトンアル
コール等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等のエーテル類、カプロラクタム等のラクタム類、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール、ペンタンジオール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、テトラエチレングリコール、チ
オジグリコール、ヘキシレングリコール、2−メチル−
2,4−ペンタンジオール、グリセリン、1,2,6−
ヘキサントリオール等の多価アルコール類、ポリエチレ
ングリコール、(平均分子量200、400、600
等)、ポリプロピレングリコール(平均分子量200、
400、600等)等のポリアルキレングリコール類、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチル
エーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、
プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピ
レングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモ
ノエチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエ
ーテル類、アセチレングリコール誘導体(商品名:サー
フィノール:日信化学社製)、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカ
ノールアミン類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジ
ン等の含窒素複素環式ケトン類、2−ピロリドン、N−
メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリド
ン、N−ビニル−ピロリドン、N−オクチル−2−ピロ
リドン、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピロリド
ン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン、N−ドデシ
ル−2−ピロリドン、N−イソプロピル−2−ピロリド
ン、N−(n−ブチル)−2−ピロリドン、N−(t−
ブチル)−2−ピロリドン、N−ヘキシル−2−ピロリ
ドン、N−(3−ヒドロキシプロピル)−2−ピロリド
ン、N−(2−メトキシエチル)−2−ピロリドン、N
−(3−メトキシプロピル)−2−ピロリドン、N−ベ
ンジル−2−ピロリドン、ポリビニルピロリドン等のピ
ロリドン類が挙げられる。なかでも、ポリエチレングリ
コール(平均分子量200、400、600等)、ポリ
プロピレングリコール(平均分子量200、400、6
00等)が好ましく用いられる。
【0070】有機溶剤の使用量は、インクジェット捺染
用インク中、0〜50重量%、好ましくは5〜30重量
%である。これらの有機溶剤は、インクの安定性向上、
インクジェットヘッドの目詰まり防止、湿潤化、粘度調
整等の機能を有し、通常は有機溶剤を併用することが好
ましい。また、これらの有機溶剤は、それぞれ単独で、
又は互いに影響を及ぼさない限りにおいて2種以上混合
して使用することができる。
【0071】その他、本発明のインクジェット捺染用イ
ンクには、一層良好な特性を具備せしめるために従来使
用された種々の添加剤が必要に応じて併用される。具体
的には、例えば浸透剤、防腐剤、防カビ剤(例えばデヒ
ドロ酢酸ナトリウム、4−クロロ−3−メチルフェノー
ル等)その他紫外線吸収剤、粘度調整剤、アニオン系も
しくはノニオン系の界面活性剤等の表面張力調整剤、電
気伝導度調整剤、pH緩衝剤、比抵抗値調整剤、赤外線
吸収剤、酸化防止剤、キレート化剤、消泡剤などが挙げ
られる。
【0072】本発明のインクジェット捺染用インクに含
まれる塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム等の無機中性塩
の量は、インク溶液に対し、1重量%以下が好ましく、
更に好ましくは0.1重量%以下である。
【0073】本発明のインクジェット捺染用インクによ
るセルロース系繊維構造物に対する捺染処理方法は、原
則的には従来の捺染方法により実現可能である。
【0074】本発明方法におけるセルロース系繊維構造
物としては、特に限定されるものではないが、木綿、リ
ネン、麻、ジュート、ラミー繊維、ビスコース人絹、ベ
ンベルグなどの天然あるいは再生セルロース繊維が例示
される。また、セルロース系繊維を含有する繊維材料と
しては、木綿/ポリエステル混紡品、木綿/ナイロン混
紡品、木綿/羊毛混紡品などが例示される。
【0075】本発明のインクジェット捺染用インクによ
りセルロース系繊維構造物に対し優れた画像品位の捺染
物を得るための捺染処理方法は、従来の捺染方法により
実現可能であるが、セルロース系繊維構造物によっては
良好な画像品位が得られない場合がある。よって、印捺
前にセルロース系繊維構造物を従来の捺染方法で使用さ
れるアルギン酸ソーダ、カルボキシメチルセルロース
(CMC)、グアーガム、澱粉などの糊料で処理してお
くのが望ましい。
【0076】糊料によるセルロース系繊維構造物の前処
理の際、従来の捺染糊と同様に、所望により尿素、チオ
尿素、アルカリ剤、還元防止剤、金属イオン封鎖剤、消
泡剤などを併用する事も可能であり、それぞれの効果を
付与できる。
【0077】本発明のインクジェット捺染用インクの固
着処理法も従来の捺染方法に従って前アルカリサーモフ
ィックス法、前アルカリスチーム法、アルカリショック
法、アルカリ・ウルトラ・ラピッドスチーム法、アルカ
リブロッチスチーム法、アルカリパッドスチーム法、ア
ルカリコールドフィックス法を問わず適用できる。
【0078】本発明によるインクジェット捺染の吐出方
式としては、コンティニュアス方式、オンデマンド方
式、バブルジェット方式、サーマルジェット方式、ピエ
ゾ方式等が挙げられるが、本発明のインクジェット捺染
用インクは上記吐出方式のいずれにも使用可能である。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、セルロース系繊維構造
物に対し、優れた発色性及び画像品位を有し、かつ保存
安定性、インクヘッド目詰まりの問題のない吐出安定性
の優れたインクジェット捺染用インクが得られ、それを
用いて布帛をインクジェット印字捺染することにより、
優れた印捺物が得られる。
【0080】
【実施例】以下、実施例により本発明を更にしょうさい
に説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら制
限されるものではない。なお、実施例中、部は重量部を
表わす。
【0081】実施例1 遊離酸の形で下記式(1)
【0082】
【化−30】
【0083】 で示される染料のナトリウム塩 9.2部 ポリエチレングリコール(平均分子量200) 16.0部 イオン交換水 74.8部 を混合し、0.2μmポリテトラフルオロエチレン(以
下PTFEと略記する)製メンブランフィルターで濾過
し、インク組成物(pH=3.8)を得た。
【0084】実施例2 遊離酸の形で下記式(2)
【0085】
【化−31】
【0086】 で示される染料ナトリウム塩 11.5部 トリエチレングリコール 16.7部 イオン交換水 71.8部 を混合し、0.2μmPTFE製メンブランフィルター
で濾過し、インク組成物(pH=3.6)を得た。
【0087】実施例3 遊離酸の形で下記式(3)
【0088】
【化−32】
【0089】 で示される染料のカリウム塩 8.6部 ポリエチレングリコール(平均分子量200) 16.4部 イオン交換水 75.0部 を混合し、0.2μmPTFE製メンブランフィルター
で濾過し、インク組成物(pH=3.7)を得た。
【0090】実施例4 遊離酸の形で下記式(4)
【0091】
【化−33】
【0092】 で示される染料のナトリウム塩 8.6部 N−メチル−2−ピロリドン 16.4部 イオン交換水 75.0部 を混合し、0.2μmPTFE製メンブランフィルター
で濾過し、インク組成物(pH=3.9)を得た。
【0093】実施例5 遊離酸の形で下記式(5)
【0094】
【化−34】
【0095】 で示される染料のナトリウム塩 8.6部 ポリエチレングリコール(平均分子量200) 16.4部 イオン交換水 75.0部 を混合し、0.2μmPTFE製メンブランフィルター
で濾過し、インク組成物(pH=3.7)を得た。
【0096】実施例6 遊離酸の形で下記式(6)
【0097】
【化−35】
【0098】 で示される染料のナトリウム塩 8.6部 ポリエチレングリコール(平均分子量200) 16.4部 イオン交換水 75.0部 を混合し、0.2μmPTFE製メンブランフィルター
で濾過し、インク組成物(pH=3.8)を得た。
【0099】実施例7 遊離酸の形で下記式(7)
【0100】
【化−36】
【0101】 で示される染料のナトリウム塩 8.6部 ポリエチレングリコール(平均分子量200) 16.4部 イオン交換水 75.0部 を混合し、0.2μmPTFE製メンブランフィルター
で濾過し、インク組成物(pH=3.7)を得た。
【0102】実施例8 遊離酸の形で下記式(8)
【0103】
【化−37】
【0104】 で示される染料のナトリウム塩 8.6部 ポリエチレングリコール(平均分子量200) 16.4部 イオン交換水 75.0部 を混合し、0.2μmPTFE製メンブランフィルター
で濾過し、インク組成物(pH=3.5)を得た。
【0105】実施例9 遊離酸の形で下記式(9)
【0106】
【化−38】
【0107】 で示される染料のナトリウム塩 8.6部 ポリエチレングリコール(平均分子量200) 16.4部 イオン交換水 75.0部 を混合し、0.2μmPTFE製メンブランフィルター
で濾過し、インク組成物(pH=3.5)を得た。
【0108】実施例10 遊離酸の形で下記式(10)
【0109】
【化−39】
【0110】 で示される染料のナトリウム塩 8.6部 ポリエチレングリコール(平均分子量200) 16.4部 イオン交換水 75.0部 を混合し、0.2μmPTFE製メンブランフィルター
で濾過し、インク組成物(pH=3.5)を得た。
【0111】実施例11 遊離酸の形で下記式(11)
【0112】
【化−40】
【0113】 で示される染料のナトリウム塩 8.6部 ポリエチレングリコール(平均分子量200) 16.4部 イオン交換水 75.0部 を混合し、0.2μmPTFE製メンブランフィルター
で濾過し、インク組成物(pH=3.5)を得た。
【0114】実施例11 遊離酸の形で下記式(11)
【0115】
【化−41】
【0116】 で示される染料のナトリウム塩 8.6部 ポリエチレングリコール(平均分子量200) 16.4部 イオン交換水 75.0部 を混合し、0.2μmPTFE製メンブランフィルター
で濾過し、インク組成物(pH=3.5)を得た。
【0117】(捺染方法 その1)実施例1〜11のイ
ンクを用いて、以下に示す被捺染物の前処理、インクジ
ェット捺染及び後処理を行なった。
【0118】(被捺染物の前処理法)綿ブロード(シル
ケット加工処理)を次に示す混合物による前処理液で、
ピックアップ率100%でパディングを行い、120℃
で90秒乾燥し、前処理布とした。
【0119】 (前処理液組成) スノーアルギンM(富士化学社製、アルギン酸ソーダ) 15部 メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ(還元防止剤) 40部 水 945部
【0120】(印字条件)上記前処理布を用いて、各実
施例に示すインクをノバジェット II (エンキャド社製
・オンデマンド型サーマル方式のプリンター)でべた印
字を行った。プリンターの解像度は300dpiであ
る。
【0121】(被捺染物の後処理法)被印字物は約1時
間放置した後、45度ボーメ硅酸ソーダをプリントし、
バッチアップ24時間後、水洗、ソーピング、乾燥を順
次行った。
【0122】(評価)得られた捺染物を以下の項目につ
いて評価した。 保存安定性;カートリッジに充填したインクを、ノズル
部分を開放状態で一週間放置した後、印字操作を行な
い、吐出の安定性を判定した。直ちに安定した吐出が得
られた。
【0123】印字品位 ;実施例1〜11のインクは、
殆どにじみがなく尖鋭性に優れていた。
【0124】(捺染方法 その2)実施例1〜11のイ
ンクを用いて、以下に示す被捺染物の前処理、インクジ
ェット捺染及び後処理を行なった。本発明の実施例1〜
11のインクは何れも優れた性能を示した。
【0125】(被捺染物の前処理法)綿ブロード(シル
ケット加工処理)を次に示す混合物による前処理液で、
ピックアップ率約70%でパディングを行い、120℃
で90秒乾燥し、前処理布とした。
【0126】 (前処理液組成) スノーアルギンM(富士化学社製、アルギン酸ソーダ) 15部 尿素 1.5部 メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ(還元防止剤) 40部 重曹 20部 リポールCR(撥水剤) 1.5部 水 922部
【0127】(印字条件)上記前処理布を用いて、各実
施例に示すインクをノバジェット II (エンキャド社製
・オンデマンド型サーマル方式のプリンター)でべた印
字を行った。プリンターの解像度は300dpiであ
る。
【0128】(被捺染物の後処理法)被印字物を102
℃、60秒間スチーミングを行ない、水洗、ソーピン
グ、乾燥を順次行った。
【0129】以下の表−1〜表−4の染料を用いて、上
記実施例に記載の方法によってインクを作成し、上記捺
染方法により、インクジェット印捺を行なった。何れも
優れた性能を示した。なお、印捺物の色相を右欄に示し
た。
【0130】
【表−1】
【0131】
【表−2】
【0132】
【表−3】
【0133】
【表−4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 尚樹 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応染料、水及び必要に応じて有機溶剤
    とからなるインクジェット捺染用インクにおいて、反応
    染料として遊離酸の形で下記一般式(I)又は(II) 【化−1】 【化−2】 [式中、R21、R22及びR23は、互いに独立に水素原子
    または置換されていてもよいアルキル基、A1 は置換さ
    れていてもよいフェニレンまたはナフチレン基、Dはス
    ルホン酸基を有する有機染料の残基、X21、X22及びZ
    は互いに独立にハロゲン原子、−N(R24)R25、−O
    26、−SR27(式中、R24、R25、R26及びR27は、
    互いに独立に水素、置換されていてもよいアルキル、フ
    ェニル、ナフチルまたはベンジル基を表わす。)で示さ
    れる基または置換されていてもよいピリジニオ基であ
    り、Y21及びY22は互いに独立に−SO2 CH=C
    2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−SO2
    2 CH2 Qを表わす。ここでQはアルカリの作用によ
    って脱離する基を表わす。]で示される染料群から選ば
    れる少なくとも一種の反応染料を含有することを特徴と
    するインクジェット捺染用インク。
  2. 【請求項2】 一般式(I)又は(II)で示される反
    応染料を、0.1〜30重量%含有してなる請求項1に
    記載のインクジェット捺染用インク。
  3. 【請求項3】 インクのpHが3〜7の範囲である請求
    項1又は請求項2のいずれかに記載のインクジェット捺
    染用インク。
  4. 【請求項4】 一般式(I)又は(II)で示される反
    応染料が、遊離酸の形で下記構造式(1) 【化−3】 (式中、R1 は水素原子又は低級アルキル基を表し、X
    1 はハロゲン原子を表し、Y1 は−SO2 CH=C
    2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−SO2
    2 CH2 1 を表わす。ここでQ1 はアルカリの作用
    によって脱離する基を表わす)で示される反応染料を用
    いることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに
    記載のインクジェット捺染用インク。
  5. 【請求項5】 一般式(I)又は(II)で示される反
    応染料が、遊離酸の形で下記構造式(2) 【化−4】 (式中、R2 は水素原子又は低級アルキル基を表し、X
    2 はハロゲン原子を表し、Y2 は−SO2 CH=C
    2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−SO2
    2 CH2 2 を表わす。ここでQ2 はアルカリの作用
    によって脱離する基を表わす)で示される反応染料を用
    いることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに
    記載のインクジェット捺染用インク。
  6. 【請求項6】 一般式(I)又は(II)で示される反
    応染料が、遊離酸の形で下記構造式(3) 【化−5】 (式中、R3 は水素原子又は低級アルキル基を表し、X
    3 はハロゲン原子を表し、Y3 は−SO2 CH=C
    2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−SO2
    2 CH2 3 を表わす。ここでQ3 はアルカリの作用
    によって脱離する基を表わす)で示される反応染料を用
    いることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに
    記載のインクジェット捺染用インク。
  7. 【請求項7】 一般式(I)又は(II)で示される反
    応染料が、遊離酸の形で下記構造式(4) 【化−6】 (式中、R4 、R4'は水素原子又は低級アルキル基を表
    し、X4 はハロゲン原子を表し、Y4 は−SO2 CH=
    CH2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−SO2
    CH2 CH2 4 を表わす。ここでQ4 はアルカリの作
    用によって脱離する基を表わす)で示される反応染料を
    用いることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか
    に記載のインクジェット捺染用インク。
  8. 【請求項8】 一般式(I)又は(II)で示される反
    応染料が、遊離酸の形で下記構造式(5) 【化−7】 (式中、R5 は水素原子又は低級アルキル基を表し、X
    5 はハロゲン原子を表し、Y5 は−SO2 CH=C
    2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−SO2
    2 CH2 5 を表わす。ここでQ5 はアルカリの作用
    によって脱離する基を表わす)で示される反応染料を用
    いることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに
    記載のインクジェット捺染用インク。
  9. 【請求項9】 一般式(I)又は(II)で示される反
    応染料が、遊離酸の形で 【化−8】 (式中、R6 は水素原子又は低級アルキル基を表し、X
    6 はハロゲン原子を表し、Y6 は−SO2 CH=C
    2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−SO2
    2 CH2 6 を表わす。ここでQ6 はアルカリの作用
    によって脱離する基を表わす)で示される反応染料を用
    いることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに
    記載のインクジェット捺染用インク。
  10. 【請求項10】一般式(I)又は(II)で示される反
    応染料が、遊離酸の形で下記構造式(7) 【化−9】 (式中、R7 は水素原子又は低級アルキル基を表し、X
    7 はハロゲン原子を表し、Y7 は−SO2 CH=C
    2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−SO2
    2 CH2 7 を表わす。ここでQ7 はアルカリの作用
    によって脱離する基を表わす)で示される反応染料を用
    いることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに
    記載のインクジェット捺染用インク。
  11. 【請求項11】一般式(I)又は(II)で示される反
    応染料が、遊離酸の形で下記構造式(8) 【化−10】 (式中、R8 は水素原子又は低級アルキル基を表し、X
    8 はハロゲン原子を表し、Y8 は−SO2 CH=C
    2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−SO2
    2 CH2 8 を表わす。ここでQ8 はアルカリの作用
    によって脱離する基を表わす)で示される反応染料を用
    いることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに
    記載のインクジェット捺染用インク。
  12. 【請求項12】一般式(I)又は(II)で示される反
    応染料が、遊離酸の形で下記構造式(9) 【化−11】 (式中、R9 は水素原子又は低級アルキル基を表し、X
    9 はハロゲン原子を表し、Y9 は−SO2 CH=C
    2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−SO2
    2 CH2 9 を表わす。ここでQ9 はアルカリの作用
    によって脱離する基を表わす)で示される反応染料を用
    いることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに
    記載のインクジェット捺染用インク。
  13. 【請求項13】一般式(I)又は(II)で示される反
    応染料が、遊離酸の形で下記構造式(10) 【化−12】 (式中、R10は水素原子又は低級アルキル基を表し、X
    10はハロゲン原子を表し、Y10は−SO2 CH=C
    2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−SO2
    2 CH2 10を表わす。ここでQ10はアルカリの作用
    によって脱離する基を表わす)で示される反応染料を用
    いることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに
    記載のインクジェット捺染用インク。
  14. 【請求項14】一般式(I)又は(II)で示される反
    応染料が、遊離酸の形で下記構造式(11) 【化−13】 (式中、R11は水素原子又は低級アルキル基を表し、X
    11はハロゲン原子を表し、Y11は−SO2 CH=C
    2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−SO2
    2 CH2 11を表わす。ここでQ11はアルカリの作用
    によって脱離する基を表わす)
  15. 【請求項15】一般式(I)又は(II)で示される反
    応染料が、遊離酸の形で下記構造式(11) 【化−14】 (式中、lは1〜3、mは0〜3、nは1〜3の数を表
    し、l+m+nは4以下であり、R12は水素原子又は低
    級アルキル基を表し、X12はハロゲン原子を表し、Y12
    は−SO2 CH=CH2 、−SO2 CH2 CH2 OH及
    び/又は−SO2CH2 CH2 12を表わす。ここでQ
    12はアルカリの作用によって脱離する基を表わす)
  16. 【請求項16】一般式(I)又は(II)で示される反
    応染料が、遊離酸の形で下記構造式(11) 【化−15】 (式中、R13、R14、R15、R16、R17及びR18は、そ
    れぞれ独立に水素原子又は低級アルキル基を表し、X14
    及びX15はそれぞれ独立にハロゲン原子を表し、X13
    びX16はそれぞれ独立にハロゲン原子、N(r1 )r2
    (ここでr1 及びr2 はそれぞれ独立に水素原子、置換
    されてさてもよいアルキル基、フェニル基、ナフチル基
    又はベンジル基を表わし、z1 及びz2 はそれぞれ独立
    にC1 〜C4 のアルキレン基を表わし、Y14は−SO2
    CH=CH2 、−SO2 CH2 CH2 OH及び/又は−
    SO2 CH2 CH2 14を表わす。ここでQ14はアルカ
    リの作用によって脱離する基を表わす)。で示される反
    応染料を用いることを特徴とする請求項1〜請求項3の
    いずれかに記載のインクジェット捺染用インク。
  17. 【請求項17】 請求項1に記載インクジェット捺染用
    インクをセルロース系繊維構造物からなる布帛に印捺す
    ることを特徴とするインクジェット捺染方法。
  18. 【請求項18】 請求項4〜16に記載されたインクジ
    ェット捺染用インクから選ばれた2種以上からなるイン
    クを用いてセルロース系繊維構造物からなる布帛に印捺
    することを特徴とするインクジェット捺染方法。
  19. 【請求項19】 請求項17〜請求項18に記載のイン
    クジェット捺染方法により得られたセルロース系繊維構
    造物からなる布帛。 【特許請求の範囲】
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