JPH08295815A - アゾ顔料の製造方法 - Google Patents
アゾ顔料の製造方法Info
- Publication number
- JPH08295815A JPH08295815A JP11105995A JP11105995A JPH08295815A JP H08295815 A JPH08295815 A JP H08295815A JP 11105995 A JP11105995 A JP 11105995A JP 11105995 A JP11105995 A JP 11105995A JP H08295815 A JPH08295815 A JP H08295815A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pigment
- parts
- naphthol
- water
- added
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B67/00—Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
- C09B67/0001—Post-treatment of organic pigments or dyes
- C09B67/0014—Influencing the physical properties by treatment with a liquid, e.g. solvents
- C09B67/0015—Influencing the physical properties by treatment with a liquid, e.g. solvents of azoic pigments
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 塗料や印刷インキ、プラスチック、文具等の
用途に適したアゾ顔料を提供すること。 【構成】 粗製アゾ顔料を水可溶性基を有する芳香族化
合物と共に80℃以上の温度で十分な時間加熱処理を行
って粗製顔料の結晶を顔料形態に変換させた後、上記水
可溶性基を有する芳香族化合物を、アルカリ性水溶液に
よって水に溶解させ、当該顔料形態生成物を分離するこ
とを特徴とするアゾ顔料の製造方法。
用途に適したアゾ顔料を提供すること。 【構成】 粗製アゾ顔料を水可溶性基を有する芳香族化
合物と共に80℃以上の温度で十分な時間加熱処理を行
って粗製顔料の結晶を顔料形態に変換させた後、上記水
可溶性基を有する芳香族化合物を、アルカリ性水溶液に
よって水に溶解させ、当該顔料形態生成物を分離するこ
とを特徴とするアゾ顔料の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アゾ顔料の製造方法に
関し、更に詳しくは塗料や印刷インキ、プラスチック、
文具等の用途に適したアゾ顔料の製造方法に関する。
関し、更に詳しくは塗料や印刷インキ、プラスチック、
文具等の用途に適したアゾ顔料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ベンズイミダゾロン系アゾ顔料は、アゾ
顔料の中でも特に耐性に優れ、耐候性、耐溶剤性等が要
求される塗料やグラビアインキ等の用途にも、多環式高
級顔料の代替えとして使用することが出来る。
顔料の中でも特に耐性に優れ、耐候性、耐溶剤性等が要
求される塗料やグラビアインキ等の用途にも、多環式高
級顔料の代替えとして使用することが出来る。
【0003】しかしながら、これらの顔料は、概ねカッ
プリング直後はその粒子が微細で結晶性が低く固い粒子
形態で得られる。通常行われている様な、カップリング
後の粗製顔料の水性懸濁液をそのまま80〜150℃の
温度に数時間加熱しただけでは粗製顔料の粒子が十分に
結晶成長せず、得られる顔料の色相に濁りを生じたり、
分散性、耐光性、隠蔽性等が不足して実際に使用するに
は不適当な形態である。
プリング直後はその粒子が微細で結晶性が低く固い粒子
形態で得られる。通常行われている様な、カップリング
後の粗製顔料の水性懸濁液をそのまま80〜150℃の
温度に数時間加熱しただけでは粗製顔料の粒子が十分に
結晶成長せず、得られる顔料の色相に濁りを生じたり、
分散性、耐光性、隠蔽性等が不足して実際に使用するに
は不適当な形態である。
【0004】上記の如き顔料を特に塗料用として使用す
る場合には、顔料のバインダー吸収性が高すぎて塗料の
流動性が低くなる為に、この様な用途には使用すること
が出来ない。従って、これらの顔料は、最適な顔料形態
を得る為に何らかの後処理が必要となってくる。
る場合には、顔料のバインダー吸収性が高すぎて塗料の
流動性が低くなる為に、この様な用途には使用すること
が出来ない。従って、これらの顔料は、最適な顔料形態
を得る為に何らかの後処理が必要となってくる。
【0005】
【発明が解決しようとしている問題点】この様な問題を
解決する方法として、例えば、粗製顔料を極性の有機溶
剤中で高温で処理する方法(特公昭38−16048号
公報)が知られている。しかしながら、この方法では、
結晶の伸びが十分ではなかったり、得られた顔料の粒子
形態が堅く、分散不良の懸念が生じたり、又、使用する
有機溶剤は処理後に概ね水蒸気蒸留によって除去される
が、その際、有機溶剤を顔料から完全に除去することは
難しく、顔料中に難揮発性溶剤が残存し、顔料の品質が
低下する懸念がある。その為に濾過して得られたプレス
ケーキをメタノール等の洗浄溶剤で解膠洗浄することが
必要になったり、これらの有機溶剤の回収設備や歩留ま
り等の点で経済的にも満足し得る方法ではない。
解決する方法として、例えば、粗製顔料を極性の有機溶
剤中で高温で処理する方法(特公昭38−16048号
公報)が知られている。しかしながら、この方法では、
結晶の伸びが十分ではなかったり、得られた顔料の粒子
形態が堅く、分散不良の懸念が生じたり、又、使用する
有機溶剤は処理後に概ね水蒸気蒸留によって除去される
が、その際、有機溶剤を顔料から完全に除去することは
難しく、顔料中に難揮発性溶剤が残存し、顔料の品質が
低下する懸念がある。その為に濾過して得られたプレス
ケーキをメタノール等の洗浄溶剤で解膠洗浄することが
必要になったり、これらの有機溶剤の回収設備や歩留ま
り等の点で経済的にも満足し得る方法ではない。
【0006】又、例えば、水と全く混和しないか、又は
制限的にしか混和しない有機溶剤と水との混合液からな
る水性懸濁液中で粗製顔料を80〜150℃の温度に加
熱する方法(特開昭49−116131号公報)では、
残留溶剤の問題や、高圧下で加熱処理を行う為の特別な
加圧装置が必要となるという難点がある。
制限的にしか混和しない有機溶剤と水との混合液からな
る水性懸濁液中で粗製顔料を80〜150℃の温度に加
熱する方法(特開昭49−116131号公報)では、
残留溶剤の問題や、高圧下で加熱処理を行う為の特別な
加圧装置が必要となるという難点がある。
【0007】又、例えば、カップリングによって得られ
るα−変態の顔料粒子の結晶を加熱処理によってβ−変
態の結晶構造に変換させた後に分離して、更に当該粗製
顔料を水中に懸濁させて130〜160℃で加熱処理す
る方法(特公昭64−5624号公報)や、例えば、特
定のアゾ顔料を、安息香酸又は安息香酸と無機塩の存在
する中性又は酸性水性懸濁液中で加熱処理する方法(特
開昭56−67370号公報)では、顔料の構造によっ
ては加熱処理時、圧力を相当高くしないと目的の粒子形
態まで結晶が成長せず、得られる顔料の色相が不鮮明で
且つラッカーに分散させたときの粘度が非常に高く、実
際上塗料に使用することが出来る顔料が得られない。
るα−変態の顔料粒子の結晶を加熱処理によってβ−変
態の結晶構造に変換させた後に分離して、更に当該粗製
顔料を水中に懸濁させて130〜160℃で加熱処理す
る方法(特公昭64−5624号公報)や、例えば、特
定のアゾ顔料を、安息香酸又は安息香酸と無機塩の存在
する中性又は酸性水性懸濁液中で加熱処理する方法(特
開昭56−67370号公報)では、顔料の構造によっ
ては加熱処理時、圧力を相当高くしないと目的の粒子形
態まで結晶が成長せず、得られる顔料の色相が不鮮明で
且つラッカーに分散させたときの粘度が非常に高く、実
際上塗料に使用することが出来る顔料が得られない。
【0008】又、有機溶剤中では、得られた顔料の粒子
形態が固く分散不良の懸念や、結晶化に用いた溶剤をに
除去する為、メタノ−ル等で洗浄する等の問題が生じ
る。又、これらの方法はいずれも、粗顔料を水性ペ−ス
トや乾物の形態で使用しており、この為にカップル後の
粗顔料を一旦濾過しなければならない。従って本発明の
目的は、上記従来技術の問題点を解決し、塗料や印刷イ
ンキ、プラスチック、文具等の用途に適したアゾ顔料を
提供することである。
形態が固く分散不良の懸念や、結晶化に用いた溶剤をに
除去する為、メタノ−ル等で洗浄する等の問題が生じ
る。又、これらの方法はいずれも、粗顔料を水性ペ−ス
トや乾物の形態で使用しており、この為にカップル後の
粗顔料を一旦濾過しなければならない。従って本発明の
目的は、上記従来技術の問題点を解決し、塗料や印刷イ
ンキ、プラスチック、文具等の用途に適したアゾ顔料を
提供することである。
【0009】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、粗製アゾ顔料を
水可溶性基を有する芳香族化合物と共に80℃以上の温
度で十分な時間加熱処理を行って粗製顔料の結晶を顔料
形態に変換させた後、上記水可溶性基を有する芳香族化
合物を、アルカリ性水溶液によって水に溶解させて、当
該顔料形態生成物を分離することを特徴とするアゾ顔料
の製造方法である。
によって達成される。即ち、本発明は、粗製アゾ顔料を
水可溶性基を有する芳香族化合物と共に80℃以上の温
度で十分な時間加熱処理を行って粗製顔料の結晶を顔料
形態に変換させた後、上記水可溶性基を有する芳香族化
合物を、アルカリ性水溶液によって水に溶解させて、当
該顔料形態生成物を分離することを特徴とするアゾ顔料
の製造方法である。
【0010】
【作用】本発明によれば、粗製アゾ顔料をヒドロキシナ
フタレン又はその誘導体と共に、一般的には常圧下で8
0℃以上の温度で加熱処理することによって、粗製顔料
を、塗料やグラビヤインキに用いるのに適した形態にま
で結晶を成長させることが出来る。
フタレン又はその誘導体と共に、一般的には常圧下で8
0℃以上の温度で加熱処理することによって、粗製顔料
を、塗料やグラビヤインキに用いるのに適した形態にま
で結晶を成長させることが出来る。
【0011】即ち、カップリングによって得られた粗製
のアゾ顔料を、ヒドロキシナフタレン又はその誘導体と
共に加熱することによって、塗料やグラビヤインキ適性
を有する顔料形態に変換させることが出来る。この為に
は、粗製アゾ顔料の結晶化剤としてヒドロキシナフタレ
ン又はその誘導体を用いることが重要で、粗製顔料の水
性懸濁液を、ヒドロキシナフタレン又はその誘導体と共
に加熱することによって、顔料を水相から有機相(ヒド
ロキシナフタレン又はその誘導体)に移行させ、更に、
80℃以上の温度で数時間保持することによって塗料や
印刷インキ、プラスチック等の用途に最適な結晶形態の
顔料を得ることが出来る。
のアゾ顔料を、ヒドロキシナフタレン又はその誘導体と
共に加熱することによって、塗料やグラビヤインキ適性
を有する顔料形態に変換させることが出来る。この為に
は、粗製アゾ顔料の結晶化剤としてヒドロキシナフタレ
ン又はその誘導体を用いることが重要で、粗製顔料の水
性懸濁液を、ヒドロキシナフタレン又はその誘導体と共
に加熱することによって、顔料を水相から有機相(ヒド
ロキシナフタレン又はその誘導体)に移行させ、更に、
80℃以上の温度で数時間保持することによって塗料や
印刷インキ、プラスチック等の用途に最適な結晶形態の
顔料を得ることが出来る。
【0012】加熱処理後は、ヒドロキシナフタレン又は
その誘導体を、あまり高くない温度でアルカリ剤、例え
ば、苛性ソーダ水溶液等のアルカリ水溶液を添加して水
に溶解させて、濾過によって当該顔料形態生成物を分離
する。顔料を分離した後のアルカリ濾液は、鉱酸によっ
て中和することによってヒドロキシナフタレン又はその
誘導体を析出再生させ、回収して再使用することが出来
る。
その誘導体を、あまり高くない温度でアルカリ剤、例え
ば、苛性ソーダ水溶液等のアルカリ水溶液を添加して水
に溶解させて、濾過によって当該顔料形態生成物を分離
する。顔料を分離した後のアルカリ濾液は、鉱酸によっ
て中和することによってヒドロキシナフタレン又はその
誘導体を析出再生させ、回収して再使用することが出来
る。
【0013】又、本発明において、先に述べた特許公報
に記載されている様に、粗製顔料を加圧下で加熱処理を
行えば、先の方法よりも格段に顔料粒子の結晶が成長し
やすく、目的とする結晶形態の顔料を得るのにヒドロキ
シナフタレン又はその誘導体の使用量を大幅に削減する
ことが出来る。又、場合によっては、粗製顔料の水性懸
濁液を、ヒドロキシナフタレン又はその誘導体と共に加
熱する際に、先にアルカリ剤を添加してスラリー状態で
処理する方法も可能である。
に記載されている様に、粗製顔料を加圧下で加熱処理を
行えば、先の方法よりも格段に顔料粒子の結晶が成長し
やすく、目的とする結晶形態の顔料を得るのにヒドロキ
シナフタレン又はその誘導体の使用量を大幅に削減する
ことが出来る。又、場合によっては、粗製顔料の水性懸
濁液を、ヒドロキシナフタレン又はその誘導体と共に加
熱する際に、先にアルカリ剤を添加してスラリー状態で
処理する方法も可能である。
【0014】本発明は全ての粗製アゾ顔料の処理に適用
することが出来るが、特に好適な顔料は、ベンズイミダ
ゾロン構造を有するアセト酢酸アニリド系アゾ顔料又は
ナフトール系アゾ顔料であり、この顔料としては、ジア
ゾ成分に5−アミノベンズイミダゾロンを用い通常のア
ゾ顔料に用いられる既存のアセト酢酸アニリドとカップ
リングして得られるもの、及びカップリング成分に5−
アセトアセチルアミノベンズイミダゾロンを用い、通常
のアゾ顔料に用いられる既存のジアゾ成分とカップリン
グして得られるもの、及び、ジアゾ成分に5−アミノベ
ンズイミダゾロンを用い通常のアゾ顔料に用いられる既
存のナフト−ルAS類とカップリングして得られるも
の、及びカップリング成分に5−(2’,3’−オキシ
ナフトイルアミノ)ベンズイミダゾロンを用い通常のア
ゾ顔料に用いられる既存のジアゾ成分とカップリングし
て得られるもの、及びこれらの顔料の用途適性を改良す
る目的で、これらの顔料にこれらの顔料のスルホン化
物、カルボキシル化物を混合した混合物等が挙げられ
る。更には本発明の方法は、公知のジアンスラキノニル
系顔料、置換キナクリドン系顔料、及びキナクリドン固
溶体系顔料にも有効である。
することが出来るが、特に好適な顔料は、ベンズイミダ
ゾロン構造を有するアセト酢酸アニリド系アゾ顔料又は
ナフトール系アゾ顔料であり、この顔料としては、ジア
ゾ成分に5−アミノベンズイミダゾロンを用い通常のア
ゾ顔料に用いられる既存のアセト酢酸アニリドとカップ
リングして得られるもの、及びカップリング成分に5−
アセトアセチルアミノベンズイミダゾロンを用い、通常
のアゾ顔料に用いられる既存のジアゾ成分とカップリン
グして得られるもの、及び、ジアゾ成分に5−アミノベ
ンズイミダゾロンを用い通常のアゾ顔料に用いられる既
存のナフト−ルAS類とカップリングして得られるも
の、及びカップリング成分に5−(2’,3’−オキシ
ナフトイルアミノ)ベンズイミダゾロンを用い通常のア
ゾ顔料に用いられる既存のジアゾ成分とカップリングし
て得られるもの、及びこれらの顔料の用途適性を改良す
る目的で、これらの顔料にこれらの顔料のスルホン化
物、カルボキシル化物を混合した混合物等が挙げられ
る。更には本発明の方法は、公知のジアンスラキノニル
系顔料、置換キナクリドン系顔料、及びキナクリドン固
溶体系顔料にも有効である。
【0015】本発明において粗製顔料の結晶化剤として
使用するヒドロキシナフタレン又はその誘導体の好まし
い具体例としては、α−ナフトール、β−ナフトールの
他に、α−ナフトール又はβ−ナフトールのハロゲン化
物、スルホン化物、カルボキシル化物、或はこれらの混
合物が挙げられ、経済的にはβ−ナフトールを用いるの
が有利である。
使用するヒドロキシナフタレン又はその誘導体の好まし
い具体例としては、α−ナフトール、β−ナフトールの
他に、α−ナフトール又はβ−ナフトールのハロゲン化
物、スルホン化物、カルボキシル化物、或はこれらの混
合物が挙げられ、経済的にはβ−ナフトールを用いるの
が有利である。
【0016】本発明によれば、顔料粒子の結晶化剤とし
て、有機溶剤の代わりにヒドロキシナフタレン又はその
誘導体を用いる為に、結晶化剤の回収に蒸留設備等の特
別な装置や設備を使用する必要がなく、結晶化剤の回収
が有機溶剤に比べて著しく容易である。又、結晶化剤と
して有機溶剤を使用する場合、溶剤は概ね水蒸気蒸留に
よって処理顔料中より除去されるが、その際有機溶剤を
顔料から完全に除去することは難しく、メタノール等の
洗浄溶剤を用いて顔料中の難揮発性溶剤を除去しなけれ
ばならない場合もある。更に本発明においては加熱処理
は一般的には常圧下で行われる為に、加圧設備等の特別
な装置や設備が不要であり、通常のカップリング槽での
処理も可能である。この為、処理作業が簡略化され、特
別な設備も不要であることから、塗料やグラビヤインキ
適性を有する形態の顔料を安価に製造することが出来
る。
て、有機溶剤の代わりにヒドロキシナフタレン又はその
誘導体を用いる為に、結晶化剤の回収に蒸留設備等の特
別な装置や設備を使用する必要がなく、結晶化剤の回収
が有機溶剤に比べて著しく容易である。又、結晶化剤と
して有機溶剤を使用する場合、溶剤は概ね水蒸気蒸留に
よって処理顔料中より除去されるが、その際有機溶剤を
顔料から完全に除去することは難しく、メタノール等の
洗浄溶剤を用いて顔料中の難揮発性溶剤を除去しなけれ
ばならない場合もある。更に本発明においては加熱処理
は一般的には常圧下で行われる為に、加圧設備等の特別
な装置や設備が不要であり、通常のカップリング槽での
処理も可能である。この為、処理作業が簡略化され、特
別な設備も不要であることから、塗料やグラビヤインキ
適性を有する形態の顔料を安価に製造することが出来
る。
【0017】本発明の方法は、カップリングによって得
られた粗製アゾ顔料、特にベンズイミダゾロン構造を有
するアセト酢酸アニリド系アゾ顔料又はナフトール系ア
ゾ顔料のカップリングスラリー中に、直接、又は粗製顔
料を一旦濾過した後、このプレスケーキを再度水中に解
膠したスラリー中に、アゾ顔料に対して10〜300重
量%の量のヒドロキシナフタレン又はその誘導体を添加
して、一般的には常圧下で80℃以上の温度、好ましく
は85℃〜100℃の温度まで昇温し、更にこの温度で
希望する顔料形態となるまで数時間保持する。尚、ベン
ズイミダゾロン構造を有するナフトール系アゾ顔料の場
合には、加圧下に100℃以上の温度で、中性雰囲気下
で処理を行うことが特に好ましい。
られた粗製アゾ顔料、特にベンズイミダゾロン構造を有
するアセト酢酸アニリド系アゾ顔料又はナフトール系ア
ゾ顔料のカップリングスラリー中に、直接、又は粗製顔
料を一旦濾過した後、このプレスケーキを再度水中に解
膠したスラリー中に、アゾ顔料に対して10〜300重
量%の量のヒドロキシナフタレン又はその誘導体を添加
して、一般的には常圧下で80℃以上の温度、好ましく
は85℃〜100℃の温度まで昇温し、更にこの温度で
希望する顔料形態となるまで数時間保持する。尚、ベン
ズイミダゾロン構造を有するナフトール系アゾ顔料の場
合には、加圧下に100℃以上の温度で、中性雰囲気下
で処理を行うことが特に好ましい。
【0018】処理後の顔料懸濁液は90〜70℃の温度
まで冷却した後、アルカリ剤、例えば、10重量%の苛
性ソーダ水溶液を添加してヒドロキシナフタレン又はそ
の誘導体をアルカリ水中に溶解させて、濾過によって当
該顔料形態生成物を分離し、分離物を中性になるまで温
水又は水で洗浄する。得られた顔料形態生成物は通常の
方法によって乾燥及び粉砕され、塗料や印刷インキ、プ
ラスチック等の用途に使用される。又、処理後の顔料の
熟成の条件によって顔料の透明性を調整し、カラーフィ
ルター、電子写真用トナー等の透明性が要求される用途
に使用する顔料とすることが出来る。
まで冷却した後、アルカリ剤、例えば、10重量%の苛
性ソーダ水溶液を添加してヒドロキシナフタレン又はそ
の誘導体をアルカリ水中に溶解させて、濾過によって当
該顔料形態生成物を分離し、分離物を中性になるまで温
水又は水で洗浄する。得られた顔料形態生成物は通常の
方法によって乾燥及び粉砕され、塗料や印刷インキ、プ
ラスチック等の用途に使用される。又、処理後の顔料の
熟成の条件によって顔料の透明性を調整し、カラーフィ
ルター、電子写真用トナー等の透明性が要求される用途
に使用する顔料とすることが出来る。
【0019】又、処理後顔料形態生成物を分離したアル
カリ性の濾液からは、酸による中和で容易にヒドロキシ
ナフタレン又はその誘導体を回収することが出来る。回
収したヒドロキシナフタレン又はその誘導体の着色が激
しいときは、活性炭を用いて脱色し、再使用することも
出来る。
カリ性の濾液からは、酸による中和で容易にヒドロキシ
ナフタレン又はその誘導体を回収することが出来る。回
収したヒドロキシナフタレン又はその誘導体の着色が激
しいときは、活性炭を用いて脱色し、再使用することも
出来る。
【0020】この様にして得られた顔料は、色相が鮮明
で、且つ非常に柔らかい粒子形態で仕上がる為に、塗料
や印刷インキ、プラスチック等の着色に用いたときに、
驚くべき良好な分散性を示す。又、処理後の熟成条件に
よって透明性を調整して、カラーフィルター、電子写真
用トナー等の透明性を要求される用途に用いた場合で
も、柔らかい粒子形態で得られる為に、極めて良好な分
散性を示す。
で、且つ非常に柔らかい粒子形態で仕上がる為に、塗料
や印刷インキ、プラスチック等の着色に用いたときに、
驚くべき良好な分散性を示す。又、処理後の熟成条件に
よって透明性を調整して、カラーフィルター、電子写真
用トナー等の透明性を要求される用途に用いた場合で
も、柔らかい粒子形態で得られる為に、極めて良好な分
散性を示す。
【0021】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて、本発明を更
に具体的に説明する。尚、文中、部及び%とあるのは特
に断りのない限り、それぞれ重量部及び重量%のことで
ある。 [アセト酢酸アニリド系顔料に関する実施例] 実施例1 34.5部の2−ニトロ−4−クロルアニリンを200
部の4N塩酸水溶液中に加えて室温で3時間以上分散さ
せた後0℃まで冷却する。次いでこれに48.3部の3
0%亜硝酸水溶液を加えてジアゾ化させた後、過剰の亜
硝酸をスルファミン酸で分解し、ケイソウ土を加えて不
溶物を濾過によって取り除き、澄んだ淡黄色のジアゾニ
ウム塩溶液を得た。
に具体的に説明する。尚、文中、部及び%とあるのは特
に断りのない限り、それぞれ重量部及び重量%のことで
ある。 [アセト酢酸アニリド系顔料に関する実施例] 実施例1 34.5部の2−ニトロ−4−クロルアニリンを200
部の4N塩酸水溶液中に加えて室温で3時間以上分散さ
せた後0℃まで冷却する。次いでこれに48.3部の3
0%亜硝酸水溶液を加えてジアゾ化させた後、過剰の亜
硝酸をスルファミン酸で分解し、ケイソウ土を加えて不
溶物を濾過によって取り除き、澄んだ淡黄色のジアゾニ
ウム塩溶液を得た。
【0022】同時に46.6部の5−アセトアセチルア
ミノベンズイミダゾロンを305部の2N苛性ソーダ水
溶液に溶解させた後冷却して、320部の2N酢酸水溶
液で析出させ、温度を20℃に調整する。このカップラ
ー懸濁液に前記のジアゾニウム塩溶液を20℃で80分
間かけて滴下した後、更に2時間以上攪拌してカップリ
ング反応を完結させる。このカップリング反応によって
得られた黒褐色の懸濁液を90℃まで昇温し、更に90
〜95℃で2時間熟成すると橙色味を帯た褐色の粗製顔
料が得られる。この粗製顔料懸濁液に水を加えて70℃
まで冷却した後、吸引濾過及び水洗を行って粗製顔料の
ウェットケーキ430部(乾物分19.4%)を得た。
ミノベンズイミダゾロンを305部の2N苛性ソーダ水
溶液に溶解させた後冷却して、320部の2N酢酸水溶
液で析出させ、温度を20℃に調整する。このカップラ
ー懸濁液に前記のジアゾニウム塩溶液を20℃で80分
間かけて滴下した後、更に2時間以上攪拌してカップリ
ング反応を完結させる。このカップリング反応によって
得られた黒褐色の懸濁液を90℃まで昇温し、更に90
〜95℃で2時間熟成すると橙色味を帯た褐色の粗製顔
料が得られる。この粗製顔料懸濁液に水を加えて70℃
まで冷却した後、吸引濾過及び水洗を行って粗製顔料の
ウェットケーキ430部(乾物分19.4%)を得た。
【0023】上記のウェットケーキ103部を150部
の水に分散させた後、β−ナフトール40部を加えて攪
拌しながら加熱する。温度が上昇するに従って褐色のス
ラリーに橙色味がさし始め、80〜90℃で「フラッシ
ュ」が起こり、初め水中に懸濁していた粗製顔料が、溶
融したβ−ナフトール中に移行して小粒状に凝集し、更
に集合して大きな橙褐色のマグマを形成する。この混合
物を更に95℃で5時間攪拌した後85℃まで冷却し、
150部の2N苛性ソーダ水溶液を加えて混合物中のβ
−ナフトールを水中に溶解させる。
の水に分散させた後、β−ナフトール40部を加えて攪
拌しながら加熱する。温度が上昇するに従って褐色のス
ラリーに橙色味がさし始め、80〜90℃で「フラッシ
ュ」が起こり、初め水中に懸濁していた粗製顔料が、溶
融したβ−ナフトール中に移行して小粒状に凝集し、更
に集合して大きな橙褐色のマグマを形成する。この混合
物を更に95℃で5時間攪拌した後85℃まで冷却し、
150部の2N苛性ソーダ水溶液を加えて混合物中のβ
−ナフトールを水中に溶解させる。
【0024】得られた橙色の顔料懸濁液を吸引濾過し、
水で中性になるまで洗浄した後乾燥して非常に鮮やかで
且つ柔らかな橙色の顔料19.6部を得た。又、顔料を
分離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液を、冷却後
塩酸によって酸性化し、析出及び濾過によって37.5
部のβ−ナフトールが回収された。
水で中性になるまで洗浄した後乾燥して非常に鮮やかで
且つ柔らかな橙色の顔料19.6部を得た。又、顔料を
分離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液を、冷却後
塩酸によって酸性化し、析出及び濾過によって37.5
部のβ−ナフトールが回収された。
【0025】実施例2 17.3部の2−ニトロ−4−クロルアニリンを100
部の4N塩酸水溶液中に加えて、室温で3時間以上分散
させた後0℃まで冷却する。次いでこれに24.2部の
30%亜硝酸水溶液を加えてジアゾ化させた後、実施例
1と同様にして不溶物をケイソウ土で取り除き、更に過
剰の亜硝酸をスルファミン酸で分解し、澄んだ淡黄色の
ジアゾニウム塩溶液を得た。
部の4N塩酸水溶液中に加えて、室温で3時間以上分散
させた後0℃まで冷却する。次いでこれに24.2部の
30%亜硝酸水溶液を加えてジアゾ化させた後、実施例
1と同様にして不溶物をケイソウ土で取り除き、更に過
剰の亜硝酸をスルファミン酸で分解し、澄んだ淡黄色の
ジアゾニウム塩溶液を得た。
【0026】同時に23.3部の5−アセトアセチルア
ミノベンズイミダゾロンを153部の2N苛性ソーダ水
溶液に溶解させた後、160部の2N酢酸水溶液で析出
させ、温度を20℃に調整する。このカップラー懸濁液
に前記のジアゾニウム塩溶液を20℃で60分間かけて
滴下した後、更に2時間以上攪拌してカップリング反応
を完結させる。このカップリング反応によって得られた
黒褐色の懸濁液を90℃まで昇温し、更に90〜95℃
で2時間熟成すると橙色味を帯た褐色の粗製顔料が得ら
れる。
ミノベンズイミダゾロンを153部の2N苛性ソーダ水
溶液に溶解させた後、160部の2N酢酸水溶液で析出
させ、温度を20℃に調整する。このカップラー懸濁液
に前記のジアゾニウム塩溶液を20℃で60分間かけて
滴下した後、更に2時間以上攪拌してカップリング反応
を完結させる。このカップリング反応によって得られた
黒褐色の懸濁液を90℃まで昇温し、更に90〜95℃
で2時間熟成すると橙色味を帯た褐色の粗製顔料が得ら
れる。
【0027】この粗製顔料懸濁液を70℃まで冷却した
後、β−ナフト−ル42部を添加して、攪拌しながら1
6.5部の苛性ソーダを加えて温度を90℃まで上昇さ
せるとスラリーは懸濁状態のまゝ褐色味を帯た橙色とな
る。この懸濁液を90〜95℃に保持して攪拌を続ける
とスラリーは徐々に褐色味が薄れ、次第に赤味の橙色に
変化していく。この状態で5時間保持した後、80℃ま
で冷却し、吸引濾過及び洗浄によって39.3部の非常
に鮮やかで且つ柔らかな赤味のある橙色の顔料を得た。
顔料を分離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液を冷
却し、塩酸によって酸性化することによって40.3部
のβ−ナフトールが回収された。
後、β−ナフト−ル42部を添加して、攪拌しながら1
6.5部の苛性ソーダを加えて温度を90℃まで上昇さ
せるとスラリーは懸濁状態のまゝ褐色味を帯た橙色とな
る。この懸濁液を90〜95℃に保持して攪拌を続ける
とスラリーは徐々に褐色味が薄れ、次第に赤味の橙色に
変化していく。この状態で5時間保持した後、80℃ま
で冷却し、吸引濾過及び洗浄によって39.3部の非常
に鮮やかで且つ柔らかな赤味のある橙色の顔料を得た。
顔料を分離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液を冷
却し、塩酸によって酸性化することによって40.3部
のβ−ナフトールが回収された。
【0028】実施例3 実施例1と同様の方法で得られた黒褐色の粗製顔料のカ
ップリング懸濁液にβ−ナフトール85部を添加して、
撹拌しながら加熱する。温度が上昇するに従って黒褐色
のスラリーは次第に褐色化し始め、80〜90℃で懸濁
物が褐色の小粒となった後集合して大きな褐色のマグマ
を形成する。この混合物を更に95℃で8時間攪拌した
後85℃まで冷却し、25部の苛性ソーダを含む水溶液
を加えてβ−ナフトールを溶解させると橙色の顔料懸濁
液が得られる。
ップリング懸濁液にβ−ナフトール85部を添加して、
撹拌しながら加熱する。温度が上昇するに従って黒褐色
のスラリーは次第に褐色化し始め、80〜90℃で懸濁
物が褐色の小粒となった後集合して大きな褐色のマグマ
を形成する。この混合物を更に95℃で8時間攪拌した
後85℃まで冷却し、25部の苛性ソーダを含む水溶液
を加えてβ−ナフトールを溶解させると橙色の顔料懸濁
液が得られる。
【0029】得られた顔料懸濁液を吸引濾過し、水で中
性になるまで洗浄した後乾燥して鮮やかで且つ柔らかな
橙色の顔料79.2部を得た。又、顔料を分離した後の
アルカリ母液及び最初の水洗液からは、冷却後塩酸によ
って酸性化することによって81.5部のβ−ナフトー
ルが回収された。
性になるまで洗浄した後乾燥して鮮やかで且つ柔らかな
橙色の顔料79.2部を得た。又、顔料を分離した後の
アルカリ母液及び最初の水洗液からは、冷却後塩酸によ
って酸性化することによって81.5部のβ−ナフトー
ルが回収された。
【0030】比較例1 次に上記本発明の顔料と比較する為に、実施例1と同様
の方法で得られた粗製顔料のウェットケーキ106部
(乾物分20g)を実施例1と同様の方法で150部の
水に分散した後、40部のo−ニトロフェノールを加え
て攪拌しながら加熱し、90〜95℃で10時間熟成を
行った。85℃まで冷却後、155部の2N苛性ソーダ
水溶液を加えてo−ニトロフェノールを溶解し、濾過及
び温水洗を行って19.8部の橙色の顔料を得た。
の方法で得られた粗製顔料のウェットケーキ106部
(乾物分20g)を実施例1と同様の方法で150部の
水に分散した後、40部のo−ニトロフェノールを加え
て攪拌しながら加熱し、90〜95℃で10時間熟成を
行った。85℃まで冷却後、155部の2N苛性ソーダ
水溶液を加えてo−ニトロフェノールを溶解し、濾過及
び温水洗を行って19.8部の橙色の顔料を得た。
【0031】比較例2 比較例1と同様の方法でo−ニトロフェノールの代わり
に安息香酸40部を用いて90〜95℃で10時間熟成
を行った。85℃まで冷却後、160部の2N苛性ソー
ダ水溶液を加えて安息香酸を溶解し、濾過及び温水洗を
行って19.6部の橙色の顔料を得た。
に安息香酸40部を用いて90〜95℃で10時間熟成
を行った。85℃まで冷却後、160部の2N苛性ソー
ダ水溶液を加えて安息香酸を溶解し、濾過及び温水洗を
行って19.6部の橙色の顔料を得た。
【0032】比較例3 比較例1と同様の方法でo−ニトロフェノールの代わり
にm−ニトロベンゼンスルホン酸40部を用いて90〜
95℃で10時間熟成を行った。85℃まで冷却後、1
25部の2N苛性ソーダ水溶液を加えてm−ニトロベン
ゼンスルホン酸を溶解し、濾過及び温水洗を行って1
9.8部の橙色の顔料を得た。
にm−ニトロベンゼンスルホン酸40部を用いて90〜
95℃で10時間熟成を行った。85℃まで冷却後、1
25部の2N苛性ソーダ水溶液を加えてm−ニトロベン
ゼンスルホン酸を溶解し、濾過及び温水洗を行って1
9.8部の橙色の顔料を得た。
【0033】比較例4 更に上記本発明の顔料と比較する為に、特公平3−69
382号公報の実施例1の方法によって、本発明の実施
例1の顔料相当品である橙色の顔料を得た。
382号公報の実施例1の方法によって、本発明の実施
例1の顔料相当品である橙色の顔料を得た。
【0034】比較例5 更に上記本発明の顔料と比較する為に、市販の顔料であ
るノバパームオレンジHL−70(ヘキスト社製、本発
明の実施例1の顔料相当品、商標)を用いた。
るノバパームオレンジHL−70(ヘキスト社製、本発
明の実施例1の顔料相当品、商標)を用いた。
【0035】比較例6 実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例4で得たアゾ
顔料を、サンプルミル(協立理工(株)製)を用いて粉
末化し、比較例5のアゾ顔料と共にメラミンアルキド塗
料にてエナメル化し、下記の方法にて、分散粒度、粘
度、色調、隠蔽性及び耐候性を測定し、下記表1に示す
結果を得た。
顔料を、サンプルミル(協立理工(株)製)を用いて粉
末化し、比較例5のアゾ顔料と共にメラミンアルキド塗
料にてエナメル化し、下記の方法にて、分散粒度、粘
度、色調、隠蔽性及び耐候性を測定し、下記表1に示す
結果を得た。
【0036】(1)エナメルの作成方法 顔料:ワニス:溶剤を10:170:20の割合に配合
し、ボールミル中で12時間分散して濃色エナメルを作
成した。 (2)分散粒度 濃色エナメルをグラインドゲージにて測定した。判定は
5段階(1=劣→5=優)で行った。
し、ボールミル中で12時間分散して濃色エナメルを作
成した。 (2)分散粒度 濃色エナメルをグラインドゲージにて測定した。判定は
5段階(1=劣→5=優)で行った。
【0037】(3)粘度 回転粘度計を用い、20℃、回転数12r.p.m.に
て測定した。 (4)色調 濃色エナメルを、アゾ顔料:チタンホワイトが1:20
となる様に白エナメルで稀釈し、アプリケーター(6ミ
ル)を用いてアート紙上に展色し、140℃で30分間
焼付を行った後、光電色彩計(スガ試験機(株)製)に
て各々のa、b値を測定した。
て測定した。 (4)色調 濃色エナメルを、アゾ顔料:チタンホワイトが1:20
となる様に白エナメルで稀釈し、アプリケーター(6ミ
ル)を用いてアート紙上に展色し、140℃で30分間
焼付を行った後、光電色彩計(スガ試験機(株)製)に
て各々のa、b値を測定した。
【0038】(5)隠蔽性 濃色エナメルをアプリケーター(6ミル)を用いて隠蔽
力試験紙(日本テストパネル工業(株)製)上に展色
し、140℃で30分間焼付を行った後肉眼にて判定し
た。判定は5段階(1=劣→5=優)で行った。
力試験紙(日本テストパネル工業(株)製)上に展色
し、140℃で30分間焼付を行った後肉眼にて判定し
た。判定は5段階(1=劣→5=優)で行った。
【0039】(6)耐候性 (4)の色調試験と同様にして作成した淡色エナメルを
溶剤にて吹付塗装に適した粘度に調整し、ブリキ板上に
塗布及び焼付を行って着色塗板を得た。この着色塗板を
サンシャインウエザオメータ−(スガ試験機(株)製)
で500時間曝露し、未曝露の塗板との色差ΔEを測定
した。
溶剤にて吹付塗装に適した粘度に調整し、ブリキ板上に
塗布及び焼付を行って着色塗板を得た。この着色塗板を
サンシャインウエザオメータ−(スガ試験機(株)製)
で500時間曝露し、未曝露の塗板との色差ΔEを測定
した。
【0040】表1(メラミンアルキド焼付塗料試験)
【0041】実施例4 32.2部のo−アミノベンゾトリフルオライドを20
0部の3N塩酸水溶液中に加えて、攪拌しながら氷60
0部を加えて0℃以下まで冷却する。次いでこれに5
0.6部の30%亜硝酸水溶液を加えてジアゾ化させた
後、過剰の亜硝酸をスルファミン酸で分解し、ケイソウ
土を加えて不溶物を濾過によって取り除き、澄んだ淡黄
色のジアゾニウム塩溶液を得た。
0部の3N塩酸水溶液中に加えて、攪拌しながら氷60
0部を加えて0℃以下まで冷却する。次いでこれに5
0.6部の30%亜硝酸水溶液を加えてジアゾ化させた
後、過剰の亜硝酸をスルファミン酸で分解し、ケイソウ
土を加えて不溶物を濾過によって取り除き、澄んだ淡黄
色のジアゾニウム塩溶液を得た。
【0042】同時に46.6部の5−アセトアセチルア
ミノベンズイミダゾロンを250部の2N苛性ソーダ水
溶液に溶解させた後冷却して、260部の2N酢酸水溶
液で析出させ、温度を20℃に調整する。このカップラ
ー懸濁液に前記のジアゾニウム塩溶液を20℃で1時間
かけて滴下した後、更に2時間以上攪拌してカップリン
グ反応を完結させると緑味黄色の顔料懸濁液が得られ
る。
ミノベンズイミダゾロンを250部の2N苛性ソーダ水
溶液に溶解させた後冷却して、260部の2N酢酸水溶
液で析出させ、温度を20℃に調整する。このカップラ
ー懸濁液に前記のジアゾニウム塩溶液を20℃で1時間
かけて滴下した後、更に2時間以上攪拌してカップリン
グ反応を完結させると緑味黄色の顔料懸濁液が得られ
る。
【0043】得られた顔料懸濁液に40部のβ−ナフト
ールと苛性ソーダ31.5部を加えて攪拌しながら加熱
する。温度が90℃まで上昇したらそのまゝ80〜90
℃で5時間熟成を行った後、85℃まで冷却し、吸引濾
過し、水で中性になるまで洗浄した後乾燥して非常に鮮
やかで且つ柔らかな緑味黄色の顔料78.6部を得た。
又、顔料を分離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液
を冷却し、塩酸によって酸性化することによって38.
3部のβ−ナフトールが回収された。
ールと苛性ソーダ31.5部を加えて攪拌しながら加熱
する。温度が90℃まで上昇したらそのまゝ80〜90
℃で5時間熟成を行った後、85℃まで冷却し、吸引濾
過し、水で中性になるまで洗浄した後乾燥して非常に鮮
やかで且つ柔らかな緑味黄色の顔料78.6部を得た。
又、顔料を分離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液
を冷却し、塩酸によって酸性化することによって38.
3部のβ−ナフトールが回収された。
【0044】実施例5 21.3部の1−アミノ−3,5−ジ(カルボン酸メチ
ルエステル)ベンゼンを60部の5N塩酸水溶液中に加
えて、室温で3時間以上分散させた後氷200部を加え
て0℃以下まで冷却する。次いでこれに23部の30%
亜硝酸水溶液を加えてジアゾ化させ、ケイソウ土を加え
て不溶物を濾過した後、過剰の亜硝酸をスルファミン酸
で分解する。
ルエステル)ベンゼンを60部の5N塩酸水溶液中に加
えて、室温で3時間以上分散させた後氷200部を加え
て0℃以下まで冷却する。次いでこれに23部の30%
亜硝酸水溶液を加えてジアゾ化させ、ケイソウ土を加え
て不溶物を濾過した後、過剰の亜硝酸をスルファミン酸
で分解する。
【0045】同時に23.3部の5−アセトアセチルア
ミノベンズイミダゾロンを150部の2N苛性ソーダ水
溶液に溶解させた後冷却して、160部の2N酢酸水溶
液で析出させた後、更に24.6部の酢酸ナトリウムを
加えて温度を20℃に調整する。このカップラー懸濁液
に前記のジアゾニウム塩溶液を20℃で1時間かけて滴
下した後、更に1時間以上攪拌してカップリング反応を
完結させる。このカップリング反応によって得られた懸
濁液を90℃まで昇温し、更に90〜95℃で2時間熟
成すると緑味黄色の粗製顔料が得られる。この粗製顔料
懸濁液に水を加えて70℃まで冷却した後、吸引濾過及
び水洗を行って粗製顔料のウェットケーキ240部(乾
物分19.0%)を得た。
ミノベンズイミダゾロンを150部の2N苛性ソーダ水
溶液に溶解させた後冷却して、160部の2N酢酸水溶
液で析出させた後、更に24.6部の酢酸ナトリウムを
加えて温度を20℃に調整する。このカップラー懸濁液
に前記のジアゾニウム塩溶液を20℃で1時間かけて滴
下した後、更に1時間以上攪拌してカップリング反応を
完結させる。このカップリング反応によって得られた懸
濁液を90℃まで昇温し、更に90〜95℃で2時間熟
成すると緑味黄色の粗製顔料が得られる。この粗製顔料
懸濁液に水を加えて70℃まで冷却した後、吸引濾過及
び水洗を行って粗製顔料のウェットケーキ240部(乾
物分19.0%)を得た。
【0046】上記のウェットケーキ105部を150部
の水に分散させた後、β−ナフトール41部を加えて攪
拌しながら加熱する。温度が80〜90℃になると水中
で「フラッシュ」が起こり、初め水中に懸濁していた粗
製顔料が、溶融したβ−ナフトール中に移行してマグマ
を形成する。この混合物を更に95℃で5時間攪拌した
後85℃まで冷却し、150部の2N苛性ソーダ水溶液
を加えてβ−ナフトールを溶解させる。
の水に分散させた後、β−ナフトール41部を加えて攪
拌しながら加熱する。温度が80〜90℃になると水中
で「フラッシュ」が起こり、初め水中に懸濁していた粗
製顔料が、溶融したβ−ナフトール中に移行してマグマ
を形成する。この混合物を更に95℃で5時間攪拌した
後85℃まで冷却し、150部の2N苛性ソーダ水溶液
を加えてβ−ナフトールを溶解させる。
【0047】得られた黄色の顔料懸濁液を吸引濾過し、
水で中性になるまで洗浄した後乾燥して非常に鮮やかで
且つ柔らかな黄色の顔料19.4部を得た。又、顔料を
分離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液を冷却し、
塩酸によって酸性化することによって38.3部のβ−
ナフトールが回収された。
水で中性になるまで洗浄した後乾燥して非常に鮮やかで
且つ柔らかな黄色の顔料19.4部を得た。又、顔料を
分離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液を冷却し、
塩酸によって酸性化することによって38.3部のβ−
ナフトールが回収された。
【0048】実施例6 12.0部のアンスラニル酸を85部の3N塩酸水溶液
中に加えて、更に氷で液量を200容量部とし、0℃以
下まで冷却する。次いでこれに23.3部の30%亜硝
酸水溶液を加えてジアゾ化させた後、ケイソウ土を加え
て不溶物を濾過する。更に氷を加えた後、過剰の亜硝酸
をスルファミン酸で分解し、澄んだ淡黄色のジアゾニウ
ム塩溶液を得た。
中に加えて、更に氷で液量を200容量部とし、0℃以
下まで冷却する。次いでこれに23.3部の30%亜硝
酸水溶液を加えてジアゾ化させた後、ケイソウ土を加え
て不溶物を濾過する。更に氷を加えた後、過剰の亜硝酸
をスルファミン酸で分解し、澄んだ淡黄色のジアゾニウ
ム塩溶液を得た。
【0049】同時に21.5部の5−アセトアセチルア
ミノベンズイミダゾロンを80部の2N苛性ソーダ水溶
液に溶解させた後水で液量を450容量部とする。これ
を冷却し、31.5部の30%酢酸水溶液で析出させ、
温度を20℃に調整する。このカップラー懸濁液に前記
のジアゾニウム塩溶液を20℃で1時間かけて滴下した
後、更に2時間以上攪拌してカップリング反応を完結さ
せると、緑味黄色の顔料懸濁液が得られる。
ミノベンズイミダゾロンを80部の2N苛性ソーダ水溶
液に溶解させた後水で液量を450容量部とする。これ
を冷却し、31.5部の30%酢酸水溶液で析出させ、
温度を20℃に調整する。このカップラー懸濁液に前記
のジアゾニウム塩溶液を20℃で1時間かけて滴下した
後、更に2時間以上攪拌してカップリング反応を完結さ
せると、緑味黄色の顔料懸濁液が得られる。
【0050】得られた顔料懸濁液に15部のβ−ナフト
ールを加えて攪拌しながら加熱する。温度が80〜90
℃になると水中で「フラッシュ」が起こり、初め水中に
懸濁していた粗製顔料がβ−ナフトールとマグマを形成
する。この混合物を更に90℃で3時間攪拌した後85
℃まで冷却し、75部の2N苛性ソーダ水溶液を加えて
β−ナフトールを溶解させる。
ールを加えて攪拌しながら加熱する。温度が80〜90
℃になると水中で「フラッシュ」が起こり、初め水中に
懸濁していた粗製顔料がβ−ナフトールとマグマを形成
する。この混合物を更に90℃で3時間攪拌した後85
℃まで冷却し、75部の2N苛性ソーダ水溶液を加えて
β−ナフトールを溶解させる。
【0051】得られた緑味黄色の顔料懸濁液を吸引濾過
し、水で中性になるまで洗浄した後乾燥して非常に鮮や
かで且つ柔らかな緑味黄色の顔料34.9部を得た。
又、顔料を分離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液
を冷却し、塩酸によって酸性化することによって14.
3部のβ−ナフトールが回収された。
し、水で中性になるまで洗浄した後乾燥して非常に鮮や
かで且つ柔らかな緑味黄色の顔料34.9部を得た。
又、顔料を分離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液
を冷却し、塩酸によって酸性化することによって14.
3部のβ−ナフトールが回収された。
【0052】実施例7 24.4部の1,2−ビス−(2−アミノフェノキシ)
−エタンを120部の5N塩酸水溶液中に加えて、室温
で3時間以上分散させた後氷で0℃以下まで冷却する。
次いでこれに47.5部の30%亜硝酸水溶液を加えて
ジアゾ化させ、ケイソウ土を加えて不溶物を濾過した
後、過剰の亜硝酸をスルファミン酸で分解する。同時に
46.6部の5−アセトアセチルアミノベンズイミダゾ
ロンを250部の2N苛性ソーダ水溶液に溶解させた後
水を加えて液量を800容量部とする。冷却して280
部の2N酢酸水溶液で析出させた後、更に41部の酢酸
ナトリウムを加えて温度を10℃に調整する。
−エタンを120部の5N塩酸水溶液中に加えて、室温
で3時間以上分散させた後氷で0℃以下まで冷却する。
次いでこれに47.5部の30%亜硝酸水溶液を加えて
ジアゾ化させ、ケイソウ土を加えて不溶物を濾過した
後、過剰の亜硝酸をスルファミン酸で分解する。同時に
46.6部の5−アセトアセチルアミノベンズイミダゾ
ロンを250部の2N苛性ソーダ水溶液に溶解させた後
水を加えて液量を800容量部とする。冷却して280
部の2N酢酸水溶液で析出させた後、更に41部の酢酸
ナトリウムを加えて温度を10℃に調整する。
【0053】このカップラー懸濁液に前記のジアゾニウ
ム塩溶液を10〜15℃で2時間かけて滴下した後、更
に3時間以上攪拌してカップリング反応を完結させる。
更に、カップリング反応によって得られた黄色懸濁液を
90℃まで昇温し、更に90〜95℃で1時間熟成する
と黄色の粗製顔料が得られる。この粗製顔料懸濁液に水
を加えて70℃まで冷却した後、吸引濾過及び水洗を行
って粗製顔料のウェットケーキ353部(乾物分20.
3%)を得た。
ム塩溶液を10〜15℃で2時間かけて滴下した後、更
に3時間以上攪拌してカップリング反応を完結させる。
更に、カップリング反応によって得られた黄色懸濁液を
90℃まで昇温し、更に90〜95℃で1時間熟成する
と黄色の粗製顔料が得られる。この粗製顔料懸濁液に水
を加えて70℃まで冷却した後、吸引濾過及び水洗を行
って粗製顔料のウェットケーキ353部(乾物分20.
3%)を得た。
【0054】上記のウェットケーキ98.5部を150
部の水に分散させた後、β−ナフトール40部を加え
て、更に場合によっては必要量の界面活性剤を加えて攪
拌しながら加熱する。温度が80〜90℃になると粗製
顔料はβ−ナフトールとマグマを形成する。この混合物
を更に95℃で5時間攪拌した後85℃まで冷却し、1
50部の2N苛性ソーダ水溶液を加えてβ−ナフトール
を溶解させる。得られた顔料懸濁液を吸引濾過し、水で
中性になるまで洗浄した後乾燥して非常に鮮やかで且つ
柔らかな黄色の顔料19.4部を得た。又、顔料を分離
した後のアルカリ母液及び最初の水洗液を冷却し、塩酸
によって酸性化することによって38.3部のβ−ナフ
トールが回収された。
部の水に分散させた後、β−ナフトール40部を加え
て、更に場合によっては必要量の界面活性剤を加えて攪
拌しながら加熱する。温度が80〜90℃になると粗製
顔料はβ−ナフトールとマグマを形成する。この混合物
を更に95℃で5時間攪拌した後85℃まで冷却し、1
50部の2N苛性ソーダ水溶液を加えてβ−ナフトール
を溶解させる。得られた顔料懸濁液を吸引濾過し、水で
中性になるまで洗浄した後乾燥して非常に鮮やかで且つ
柔らかな黄色の顔料19.4部を得た。又、顔料を分離
した後のアルカリ母液及び最初の水洗液を冷却し、塩酸
によって酸性化することによって38.3部のβ−ナフ
トールが回収された。
【0055】実施例8 32.8部の2−ニトロ−4−クロルアニリンを200
部の4N塩酸水溶液中に加えて、室温で3時間以上分散
させる。更に1.4部のアントラニル酸を加えた後氷で
0℃まで冷却する。次いでこれに48.3部の30%亜
硝酸水溶液を加えてジアゾ化させた後、過剰の亜硝酸を
スルファミン酸で分解し、ケイソウ土を加えて不溶物を
濾過によって取り除き、澄んだ淡黄色のジアゾニウム塩
溶液を得た。
部の4N塩酸水溶液中に加えて、室温で3時間以上分散
させる。更に1.4部のアントラニル酸を加えた後氷で
0℃まで冷却する。次いでこれに48.3部の30%亜
硝酸水溶液を加えてジアゾ化させた後、過剰の亜硝酸を
スルファミン酸で分解し、ケイソウ土を加えて不溶物を
濾過によって取り除き、澄んだ淡黄色のジアゾニウム塩
溶液を得た。
【0056】同時に46.6部の5−アセトアセチルア
ミノベンズイミダゾロンを適量の界面活性剤と共に、3
05部の2N苛性ソーダ水溶液に溶解させた後冷却し
て、320部の2N酢酸水溶液で析出させ、温度を20
℃に調整する。このカップラー懸濁液に前記のジアゾニ
ウム塩溶液を20℃で80分間かけて滴下した後、更に
2時間以上攪拌してカップリング反応を完結させる。得
られた粗製顔料の懸濁液にβ−ナフトール41.5部を
加えて攪拌しながら加熱する。温度が上昇するに従って
懸濁していた粗製顔料が凝集し始め、80〜90℃でβ
−ナフトールと大きなマグマを形成する。この混合物を
更に95℃で3時間攪拌した後85℃まで冷却し、16
0部の2N苛性ソーダ水溶液を加えてβ−ナフトールを
溶解させる。
ミノベンズイミダゾロンを適量の界面活性剤と共に、3
05部の2N苛性ソーダ水溶液に溶解させた後冷却し
て、320部の2N酢酸水溶液で析出させ、温度を20
℃に調整する。このカップラー懸濁液に前記のジアゾニ
ウム塩溶液を20℃で80分間かけて滴下した後、更に
2時間以上攪拌してカップリング反応を完結させる。得
られた粗製顔料の懸濁液にβ−ナフトール41.5部を
加えて攪拌しながら加熱する。温度が上昇するに従って
懸濁していた粗製顔料が凝集し始め、80〜90℃でβ
−ナフトールと大きなマグマを形成する。この混合物を
更に95℃で3時間攪拌した後85℃まで冷却し、16
0部の2N苛性ソーダ水溶液を加えてβ−ナフトールを
溶解させる。
【0057】得られた橙色の顔料懸濁液を吸引濾過し、
水で中性になるまで洗浄した後乾燥して非常に鮮やかで
且つ柔らかな橙色の顔料79.6部を得た。又、顔料を
分離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液を冷却し、
塩酸によって酸性化することによって39.5部のβ−
ナフトールが回収された。
水で中性になるまで洗浄した後乾燥して非常に鮮やかで
且つ柔らかな橙色の顔料79.6部を得た。又、顔料を
分離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液を冷却し、
塩酸によって酸性化することによって39.5部のβ−
ナフトールが回収された。
【0058】実施例9 実施例1と同様の方法で得られた粗製顔料のウェットケ
ーキ106部(乾物分20g)を実施例1と同様の方法
で150部の水に分散した後、18部のβ−ナフトール
及び2.5部の1−ナフトール−5−スルホン酸を加え
て攪拌しながら加熱し、95℃で3時間処理を行った。
この様にして19.6部の鮮やかで且つ柔らかな橙色の
顔料を得た。アルカリ母液及び水洗液からは20部のβ
−ナフトール及び1−ナフトール−5−スルホン酸の混
合物が回収された。
ーキ106部(乾物分20g)を実施例1と同様の方法
で150部の水に分散した後、18部のβ−ナフトール
及び2.5部の1−ナフトール−5−スルホン酸を加え
て攪拌しながら加熱し、95℃で3時間処理を行った。
この様にして19.6部の鮮やかで且つ柔らかな橙色の
顔料を得た。アルカリ母液及び水洗液からは20部のβ
−ナフトール及び1−ナフトール−5−スルホン酸の混
合物が回収された。
【0059】比較例7 実施例4と同様の方法で得られた粗製顔料のカップル懸
濁液をそのまま90℃まで昇温し、更に90〜95℃で
2時間熟成させた後、水を加えて70℃まで冷却し、吸
引濾過及び水洗を行って黄色の顔料のウェットケーキ1
81部(乾物分44%)を得た。
濁液をそのまま90℃まで昇温し、更に90〜95℃で
2時間熟成させた後、水を加えて70℃まで冷却し、吸
引濾過及び水洗を行って黄色の顔料のウェットケーキ1
81部(乾物分44%)を得た。
【0060】上記のウェットケーキ45.5部を150
部のイソプロパノールに分散させ、攪拌しながら温度を
85℃まで上昇させる。そしてそのまゝ還流下で5時間
熟成を行った後、温度を40℃以下まで下げ、濾過及び
洗浄を行って18.6部の緑味黄色の顔料を得た。
部のイソプロパノールに分散させ、攪拌しながら温度を
85℃まで上昇させる。そしてそのまゝ還流下で5時間
熟成を行った後、温度を40℃以下まで下げ、濾過及び
洗浄を行って18.6部の緑味黄色の顔料を得た。
【0061】比較例8 比較例7と同様の方法で得られた粗製顔料のウェットケ
ーキ45.5部を250部の水に分散させ、攪拌しなが
ら温度を130℃まで上昇させ、そのまゝ5時間熟成を
行った後、温度を80℃以下まで下げ、濾過及び洗浄を
行って19.6部の緑味黄色の顔料を得た。
ーキ45.5部を250部の水に分散させ、攪拌しなが
ら温度を130℃まで上昇させ、そのまゝ5時間熟成を
行った後、温度を80℃以下まで下げ、濾過及び洗浄を
行って19.6部の緑味黄色の顔料を得た。
【0062】比較例9 実施例5と同様の方法で得られた粗製顔料のウェットケ
ーキ105部を200容量部のジメチルホルムアミド中
に分散し還流下で3時間熟成する。40℃まで冷却した
後、濾過及びメタノール洗浄を乾燥を行って黄色の顔料
17.6部を得た。
ーキ105部を200容量部のジメチルホルムアミド中
に分散し還流下で3時間熟成する。40℃まで冷却した
後、濾過及びメタノール洗浄を乾燥を行って黄色の顔料
17.6部を得た。
【0063】比較例10 実施例6で得られたカップル後の顔料懸濁液を90℃ま
で昇温させ、そのまま90〜95℃で2時間熟成した後
70℃まで冷却して濾過及び水洗を行い、粗製顔料のウ
ェットケーキ95部(乾物分35%)を得た。このウェ
ットケーキ57.1部を170部の水に分散させ、30
部のニトロベンゾールと1.6部のソルビタンラウレー
トを加えて95℃まで加熱する。そのまま5時間沸騰さ
せた後、75℃まで冷却し、濾過及び水洗した後、出来
るだけ水分を切ってから更にメタノールで顔料中に残留
するニトロベンゾールを取り除き、乾燥して18.6部
の顔料を得た。
で昇温させ、そのまま90〜95℃で2時間熟成した後
70℃まで冷却して濾過及び水洗を行い、粗製顔料のウ
ェットケーキ95部(乾物分35%)を得た。このウェ
ットケーキ57.1部を170部の水に分散させ、30
部のニトロベンゾールと1.6部のソルビタンラウレー
トを加えて95℃まで加熱する。そのまま5時間沸騰さ
せた後、75℃まで冷却し、濾過及び水洗した後、出来
るだけ水分を切ってから更にメタノールで顔料中に残留
するニトロベンゾールを取り除き、乾燥して18.6部
の顔料を得た。
【0064】比較例11 実施例7と同様の方法で得られた粗製顔料のウェットケ
ーキ98.5部を200容量部の水に分散させ、比較例
10と同様の方法で黄色の顔料18.6部を得た。
ーキ98.5部を200容量部の水に分散させ、比較例
10と同様の方法で黄色の顔料18.6部を得た。
【0065】比較例12 実施例4及び比較例7〜比較例8で得られた顔料を、サ
ンプルミル(協立理工株式会社製)を用いて粉末化し、
市販の顔料であるホスターパームエローH3G(ヘキス
ト社製、本発明の実施例4の顔料相当品、商標)と共
に、比較例6と同様の方法でメラミンアルキド塗料にて
エナメル化し、濃度、隠蔽性及び耐候性を測定して、下
記表2に示す結果を得た。
ンプルミル(協立理工株式会社製)を用いて粉末化し、
市販の顔料であるホスターパームエローH3G(ヘキス
ト社製、本発明の実施例4の顔料相当品、商標)と共
に、比較例6と同様の方法でメラミンアルキド塗料にて
エナメル化し、濃度、隠蔽性及び耐候性を測定して、下
記表2に示す結果を得た。
【0066】(1)濃度 濃色エナメルを、アゾ顔料:チタンホワイトが1:20
となる様に白エナメルで稀釈し、アプリケーター(6ミ
ル)を用いてアート紙上に展色し、140℃で30分間
焼付を行った後、肉眼にて着色力を判定した。判定は1
0段階(1=劣→10=優)で行った。 (2)隠蔽性 濃色エナメルをアプリケーター(6ミル)を用いて隠蔽
力試験紙(日本テストパネル工業(株)製)上に展色
し、140℃で30分間焼付を行った後肉眼にて判定し
た。判定は5段階(1=劣→5=優)で行った。
となる様に白エナメルで稀釈し、アプリケーター(6ミ
ル)を用いてアート紙上に展色し、140℃で30分間
焼付を行った後、肉眼にて着色力を判定した。判定は1
0段階(1=劣→10=優)で行った。 (2)隠蔽性 濃色エナメルをアプリケーター(6ミル)を用いて隠蔽
力試験紙(日本テストパネル工業(株)製)上に展色
し、140℃で30分間焼付を行った後肉眼にて判定し
た。判定は5段階(1=劣→5=優)で行った。
【0067】(3)耐候性 濃色エナメル及び、濃色エナメルを、アゾ顔料:チタン
ホワイトが1:20となる様に白エナメルで稀釈した淡
色エナメルを溶剤にて吹付塗装に適した粘度に調整し、
ブリキ板上に塗布及び焼付を行って着色塗板を得た。こ
の着色塗板をサンシャインウエザオメーター(スガ試験
機(株)製)で500時間曝露し、未曝露の塗板との色
差ΔEを測定した。
ホワイトが1:20となる様に白エナメルで稀釈した淡
色エナメルを溶剤にて吹付塗装に適した粘度に調整し、
ブリキ板上に塗布及び焼付を行って着色塗板を得た。こ
の着色塗板をサンシャインウエザオメーター(スガ試験
機(株)製)で500時間曝露し、未曝露の塗板との色
差ΔEを測定した。
【0068】表2(メラミンアルキド焼付塗料試験)
【0069】比較例13 実施例5及び比較例9で得たアゾ顔料を、サンプルミル
(協立理工株式会社製)を用いて粉末化し、市販のC.
I.P.Y.−120(例えば、PVファーストエロー
H2G、ヘキスト社製、本発明の実施例5の顔料相当
品、商標)と共にDOPと3本ロールで混練りしてカラ
ーペーストを作成する。各々のカラーペーストを2本ロ
ール上で、160℃でゲル化した塩化ビニル樹脂コンパ
ウンドに混練り後、170℃の温度で50Kg/cm2
の荷重をかけて比較シートを作成し、分散性、耐熱性、
耐光性及び耐マイグレーション性を測定して、下記表3
の結果をた。判定は各試験項目とも5段階(1=劣←→
5=優)で行った。
(協立理工株式会社製)を用いて粉末化し、市販のC.
I.P.Y.−120(例えば、PVファーストエロー
H2G、ヘキスト社製、本発明の実施例5の顔料相当
品、商標)と共にDOPと3本ロールで混練りしてカラ
ーペーストを作成する。各々のカラーペーストを2本ロ
ール上で、160℃でゲル化した塩化ビニル樹脂コンパ
ウンドに混練り後、170℃の温度で50Kg/cm2
の荷重をかけて比較シートを作成し、分散性、耐熱性、
耐光性及び耐マイグレーション性を測定して、下記表3
の結果をた。判定は各試験項目とも5段階(1=劣←→
5=優)で行った。
【0070】表3(ポリ塩化ビニル試験)
【0071】比較例14 実施例6及び比較例10で得られた顔料を、サンプルミ
ル(協立理工株式会社製)を用いて粉末化し、市販の
C.I.P.Y.−151(例えば、ホスターパームエ
ローH4G、ヘキスト社製、本発明の実施例6の顔料相
当品、商標)と共に、比較例6と同様の方法でメラミン
アルキド塗料にてエナメル化し、濃度、分散性、隠蔽
性、耐候性及び鮮明性を測定して、下記表4に示す結果
を得た。判定は各試験項目とも5段階(1=劣←→5=
優)で行った。
ル(協立理工株式会社製)を用いて粉末化し、市販の
C.I.P.Y.−151(例えば、ホスターパームエ
ローH4G、ヘキスト社製、本発明の実施例6の顔料相
当品、商標)と共に、比較例6と同様の方法でメラミン
アルキド塗料にてエナメル化し、濃度、分散性、隠蔽
性、耐候性及び鮮明性を測定して、下記表4に示す結果
を得た。判定は各試験項目とも5段階(1=劣←→5=
優)で行った。
【0072】表4(メラミンアルキド焼付塗料試験)
【0073】比較例15 実施例7及び比較例11で得られた顔料を、サンプルミ
ル(協立理工株式会社製)を用いて粉末化し、市販のP
VファーストエローHG(ヘキスト社製、本発明の実施
例7の顔料相当品、商標)と共に、下記方法でインキ化
し、濃度、分散性及び鮮明性を測定して、下記表5に示
す結果を得た。
ル(協立理工株式会社製)を用いて粉末化し、市販のP
VファーストエローHG(ヘキスト社製、本発明の実施
例7の顔料相当品、商標)と共に、下記方法でインキ化
し、濃度、分散性及び鮮明性を測定して、下記表5に示
す結果を得た。
【0074】(1)ベースインキの作成方法 顔料:ポリアミドワニス:硝化綿ワニス:溶剤を10:
58:17:15部の割合に配合する。これをマヨネー
ズビンにスチールボール200部と共に入れ、ペイント
シェーカーで40分間分散してベースインキとした。 (2)粘度 回転粘度計を用い、20℃、回転数12r.p.m.に
て測定した。 (3)濃度 ベースインキをアゾ顔料:チタンホワイトが1:20と
なる様に白インキで稀釈し、#6バーコーターを用いて
アート紙上に展色し、その着色力を比較例15の顔料を
100%として肉眼で判定した。
58:17:15部の割合に配合する。これをマヨネー
ズビンにスチールボール200部と共に入れ、ペイント
シェーカーで40分間分散してベースインキとした。 (2)粘度 回転粘度計を用い、20℃、回転数12r.p.m.に
て測定した。 (3)濃度 ベースインキをアゾ顔料:チタンホワイトが1:20と
なる様に白インキで稀釈し、#6バーコーターを用いて
アート紙上に展色し、その着色力を比較例15の顔料を
100%として肉眼で判定した。
【0075】(4)分散性 濃色エナメルをグラインドゲージにて測定しその分散粒
度で判定した。判定は5段階(1=劣←→5=優)で行
った。 (5)鮮明性 ベースインキを#6バーコーターを用いてアート紙上に
展色し、その鮮明性を肉眼で比較して判定した。判定は
[◎:鮮明性大〜〇〜△〜×:鮮明性劣]で行った。
度で判定した。判定は5段階(1=劣←→5=優)で行
った。 (5)鮮明性 ベースインキを#6バーコーターを用いてアート紙上に
展色し、その鮮明性を肉眼で比較して判定した。判定は
[◎:鮮明性大〜〇〜△〜×:鮮明性劣]で行った。
【0076】表5(グラビヤインキ試験)
【0077】比較例16 実施例8〜実施例9で得られた顔料を、サンプルミル
(協立理工株式会社製)を用いて粉末化し、市販のPV
ファーストオレンジHL(ヘキスト社製、本発明の実施
例9の顔料相当品、商標)と共に、下記方法でインキ化
し、透明性、濃度及び流動性を測定して、下記表6に示
す結果を得た。
(協立理工株式会社製)を用いて粉末化し、市販のPV
ファーストオレンジHL(ヘキスト社製、本発明の実施
例9の顔料相当品、商標)と共に、下記方法でインキ化
し、透明性、濃度及び流動性を測定して、下記表6に示
す結果を得た。
【0078】(1)オフセットインキの作成方法 アゾ顔料10部とロジン変性フェノール樹脂をバインダ
ーとするオフセットインキワニス90部を混ぜ、3本ロ
ールでオフセットインキを作成した。 (2)透明性 上記オフセットインキの一定量をとり、RIテスター
((株)明製作所)で黒帯ア−ト紙上に印刷し、光電色
彩計(スガ試験機(株)製)にて各々のL値を測定し
た。
ーとするオフセットインキワニス90部を混ぜ、3本ロ
ールでオフセットインキを作成した。 (2)透明性 上記オフセットインキの一定量をとり、RIテスター
((株)明製作所)で黒帯ア−ト紙上に印刷し、光電色
彩計(スガ試験機(株)製)にて各々のL値を測定し
た。
【0079】(3)濃度 上記の濃色オフセットインキを、アゾ顔料:チタンホワ
イトが1:20となる様に白インキで稀釈し、ヘラを用
いて展色紙上に展色し、その着色力を比較例16の顔料
を100%として肉眼で判定した。 (4)流動性 (1)で作成したオフセットインキの一定量を、スプレ
ドメーター測定器(東洋精機製作所製)にとり、60秒
時のインキの広がり(mm)を測定した。
イトが1:20となる様に白インキで稀釈し、ヘラを用
いて展色紙上に展色し、その着色力を比較例16の顔料
を100%として肉眼で判定した。 (4)流動性 (1)で作成したオフセットインキの一定量を、スプレ
ドメーター測定器(東洋精機製作所製)にとり、60秒
時のインキの広がり(mm)を測定した。
【0080】表6(オフセットインキ試験) 尚、上記実施例においてβ−ナフトールに代えてα−ナ
フトール又はβ−オキシナフトエ酸を用いても同様な結
果が得られた。
フトール又はβ−オキシナフトエ酸を用いても同様な結
果が得られた。
【0081】[ナフトール系顔料に関する実施例] 実施例1 19.3部のアンスラニル酸n−ブチルエステルを20
0部の2N塩酸水溶液中に加えて、攪拌溶解させた後、
温度を5℃まで冷却する。次いでこれに23.0部の3
0%亜硝酸水溶液を加えてジアゾ化させた後、過剰の亜
硝酸をスルファミン酸で分解し、不溶物をケイソウ土で
取り除いて澄んだ無色のジアゾニウム塩溶液を得た。次
いで、2N酢酸ナトリウム水溶液と混合した後、温度を
10〜15℃として、34.0部の5−(2’,3’−
オキシナフトイルアミノ)ベンズイミダゾロンを130
部の2N苛性ソーダ水溶液に溶解させた溶液を滴下す
る。
0部の2N塩酸水溶液中に加えて、攪拌溶解させた後、
温度を5℃まで冷却する。次いでこれに23.0部の3
0%亜硝酸水溶液を加えてジアゾ化させた後、過剰の亜
硝酸をスルファミン酸で分解し、不溶物をケイソウ土で
取り除いて澄んだ無色のジアゾニウム塩溶液を得た。次
いで、2N酢酸ナトリウム水溶液と混合した後、温度を
10〜15℃として、34.0部の5−(2’,3’−
オキシナフトイルアミノ)ベンズイミダゾロンを130
部の2N苛性ソーダ水溶液に溶解させた溶液を滴下す
る。
【0082】このカップリング反応で得られた顔料懸濁
液を90℃まで昇温し、20分間熟成して赤色の粗製顔
料が得られる。この粗製顔料懸濁液に水を加えて70℃
まで冷却した後、吸引濾過及び水洗を行って粗製顔料の
ウェットケーキ350部(乾物分15.0%)を得た。
液を90℃まで昇温し、20分間熟成して赤色の粗製顔
料が得られる。この粗製顔料懸濁液に水を加えて70℃
まで冷却した後、吸引濾過及び水洗を行って粗製顔料の
ウェットケーキ350部(乾物分15.0%)を得た。
【0083】上記のウェットケーキ175部を450部
の水に分散させた後、β−ナフトール52.4部を加え
て攪拌しながら加熱する。80〜90℃で「フラッシ
ュ」が起こり、初め水中に懸濁していた粗製顔料が、溶
融した又は溶融されたβ−ナフトール中に移行して小粒
状に凝集し、更に集合して大きな赤褐色のマグマを形成
する。この混合物を更に95℃で5時間攪拌した後85
℃まで冷却し、250部の2N苛性ソーダ水溶液を加え
てβ−ナフトールを溶解させる。
の水に分散させた後、β−ナフトール52.4部を加え
て攪拌しながら加熱する。80〜90℃で「フラッシ
ュ」が起こり、初め水中に懸濁していた粗製顔料が、溶
融した又は溶融されたβ−ナフトール中に移行して小粒
状に凝集し、更に集合して大きな赤褐色のマグマを形成
する。この混合物を更に95℃で5時間攪拌した後85
℃まで冷却し、250部の2N苛性ソーダ水溶液を加え
てβ−ナフトールを溶解させる。
【0084】得られた赤色の顔料懸濁液を吸引濾過し、
水で中性になるまで洗浄した後乾燥して、非常に鮮やか
で且つ柔らかな赤色の顔料26.2部を得た。又、顔料
を単離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液からは、
冷却後塩酸によって酸性化、析出及び濾過によって4
9.2部のβ−ナフトールが回収された。
水で中性になるまで洗浄した後乾燥して、非常に鮮やか
で且つ柔らかな赤色の顔料26.2部を得た。又、顔料
を単離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液からは、
冷却後塩酸によって酸性化、析出及び濾過によって4
9.2部のβ−ナフトールが回収された。
【0085】実施例2 実施例1で得られたウェットケーキ175部を450部
の水に分散させた後、β−ナフトール13.1部を加え
て攪拌しながら加熱し、140℃で2時間攪拌した後8
5℃まで冷却し、120部の2N苛性ソーダ水溶液を加
えてβ−ナフトールを溶解させる。
の水に分散させた後、β−ナフトール13.1部を加え
て攪拌しながら加熱し、140℃で2時間攪拌した後8
5℃まで冷却し、120部の2N苛性ソーダ水溶液を加
えてβ−ナフトールを溶解させる。
【0086】得られた赤色の顔料懸濁液を吸引濾過し、
水で中性になるまで洗浄した後乾燥して非常に鮮やかで
且つ柔らかな赤色の顔料26.2部を得た。又、顔料を
単離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液からは、冷
却後塩酸によって酸性化、析出及び濾過によって12.
3部のβ−ナフトールが回収された。
水で中性になるまで洗浄した後乾燥して非常に鮮やかで
且つ柔らかな赤色の顔料26.2部を得た。又、顔料を
単離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液からは、冷
却後塩酸によって酸性化、析出及び濾過によって12.
3部のβ−ナフトールが回収された。
【0087】実施例3 実施例1と同様の方法で得られた赤色の粗製顔料のカッ
プリング懸濁液にβ−ナフトール26.2部を添加して
攪拌しながら加熱し、140℃で2時間攪拌した後85
℃まで冷却し、18部の苛性ソーダを含む水溶液を加え
てβ−ナフトールを溶解させると赤色の顔料懸濁液が得
られる。
プリング懸濁液にβ−ナフトール26.2部を添加して
攪拌しながら加熱し、140℃で2時間攪拌した後85
℃まで冷却し、18部の苛性ソーダを含む水溶液を加え
てβ−ナフトールを溶解させると赤色の顔料懸濁液が得
られる。
【0088】得られた顔料懸濁液を吸引濾過し、温水で
中性になるまで洗浄した後乾燥して鮮やかで且つ柔らか
な赤色の顔料52.4部を得た。又、顔料を単離した後
のアルカリ母液及び最初の水洗液からは、冷却後塩酸に
よって酸性化することによって24.0部のβ−ナフト
ールが回収された。
中性になるまで洗浄した後乾燥して鮮やかで且つ柔らか
な赤色の顔料52.4部を得た。又、顔料を単離した後
のアルカリ母液及び最初の水洗液からは、冷却後塩酸に
よって酸性化することによって24.0部のβ−ナフト
ールが回収された。
【0089】比較例1 次に上記本発明の顔料と比較する為に、実施例1と同様
の方法で得られた粗製顔料のウェットケーキ175部
(乾物分15%)を実施例1と同様の方法で450部の
水に分散した後加熱し、140℃で2時間熟成を行っ
た。85℃まで冷却後、濾過及び水洗を行って26.2
部の赤色の顔料を得た。
の方法で得られた粗製顔料のウェットケーキ175部
(乾物分15%)を実施例1と同様の方法で450部の
水に分散した後加熱し、140℃で2時間熟成を行っ
た。85℃まで冷却後、濾過及び水洗を行って26.2
部の赤色の顔料を得た。
【0090】比較例2 実施例1と同様の方法でβ−ナフトールに代わりにN,
N−ジメチルホルムアミド13.1部を用いて140℃
で2時間熟成を行った。85℃まで冷却後、濾過及び水
洗を行って26.2部の赤色の顔料を得た。
N−ジメチルホルムアミド13.1部を用いて140℃
で2時間熟成を行った。85℃まで冷却後、濾過及び水
洗を行って26.2部の赤色の顔料を得た。
【0091】比較例3 実施例2と同様の方法で得られた赤色の粗性顔料懸濁液
を、そのまま140℃で2時間熟成を行った。85℃ま
で冷却後、濾過及び水洗を行って52.4部の赤色の顔
料を得た。
を、そのまま140℃で2時間熟成を行った。85℃ま
で冷却後、濾過及び水洗を行って52.4部の赤色の顔
料を得た。
【0092】比較例4 実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例3で得たアゾ
顔料を、サンプルミル(協立理工株式会社製)を用いて
粉末化し、DOPと共に3本ロールで混練りしてカラー
ペーストを作成する。各々のカラーペーストを2本ロー
ル上で160℃で、ゲル化した塩化ビニル樹脂コンパウ
ンドに混練り後、170℃の温度で50Kg/cm2の
荷重をかけて比較シートを作成し、分散性、隠蔽性及び
耐光性を測定した。
顔料を、サンプルミル(協立理工株式会社製)を用いて
粉末化し、DOPと共に3本ロールで混練りしてカラー
ペーストを作成する。各々のカラーペーストを2本ロー
ル上で160℃で、ゲル化した塩化ビニル樹脂コンパウ
ンドに混練り後、170℃の温度で50Kg/cm2の
荷重をかけて比較シートを作成し、分散性、隠蔽性及び
耐光性を測定した。
【0093】判定は各試験項目とも5段階(1=劣←→
5=優)で行った。 表1(ポリ塩化ビニル試験)
5=優)で行った。 表1(ポリ塩化ビニル試験)
【0094】実施例4 11.5部の1−アミノ−2−メトキシ−5−メチルベ
ンゾール−4−スルホン酸メチルアミドを75部の2N
塩酸水溶液中に加えて、撹拌しながら氷を加えて0℃ま
で冷却する。次いで、これに11.6部の30%亜硝酸
水溶液を加えてジアゾ化させた後、過剰の亜硝酸をスル
ファミン酸で分解し、不溶物をケイソウ土を加えて濾過
によって取り除き、澄んだジアゾニウム塩溶液を得た。
ンゾール−4−スルホン酸メチルアミドを75部の2N
塩酸水溶液中に加えて、撹拌しながら氷を加えて0℃ま
で冷却する。次いで、これに11.6部の30%亜硝酸
水溶液を加えてジアゾ化させた後、過剰の亜硝酸をスル
ファミン酸で分解し、不溶物をケイソウ土を加えて濾過
によって取り除き、澄んだジアゾニウム塩溶液を得た。
【0095】同時に17.0部の5−(2’,3’−オ
キシナフトイルアミノ)ベンズイミダゾロンを75部の
2N苛性ソーダ水溶液に溶解させて下漬溶液とする。こ
のジアゾ溶液及び下漬溶液を同じ容量になる様に調整
し、激しく攪拌しながら、200部の水と50部の2N
酢酸水溶液及び100部の2N酢酸ソーダ水溶液からな
る緩衝溶液中に、室温で30分かけて滴下し、更に1時
間以上攪拌して、青味赤色の顔料懸濁液が得られる。
キシナフトイルアミノ)ベンズイミダゾロンを75部の
2N苛性ソーダ水溶液に溶解させて下漬溶液とする。こ
のジアゾ溶液及び下漬溶液を同じ容量になる様に調整
し、激しく攪拌しながら、200部の水と50部の2N
酢酸水溶液及び100部の2N酢酸ソーダ水溶液からな
る緩衝溶液中に、室温で30分かけて滴下し、更に1時
間以上攪拌して、青味赤色の顔料懸濁液が得られる。
【0096】得られた顔料懸濁液に14部のβ−ナフト
ールを加えて攪拌しながら加熱する。その後140℃で
2時間熟成を行った後、85℃まで冷却し、9.5部の
苛性ソーダを含む水溶液を加えてβ−ナフトールを溶解
させる。この赤色の顔料懸濁液を吸引濾過し、温水で中
性になるまで洗浄した後、乾燥して非常に鮮やかで且つ
柔らかな青味赤色の顔料28.0部を得た。又、顔料を
単離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液からは、冷
却後塩酸によって酸性化することによって9.0部のβ
−ナフトールが回収された。
ールを加えて攪拌しながら加熱する。その後140℃で
2時間熟成を行った後、85℃まで冷却し、9.5部の
苛性ソーダを含む水溶液を加えてβ−ナフトールを溶解
させる。この赤色の顔料懸濁液を吸引濾過し、温水で中
性になるまで洗浄した後、乾燥して非常に鮮やかで且つ
柔らかな青味赤色の顔料28.0部を得た。又、顔料を
単離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液からは、冷
却後塩酸によって酸性化することによって9.0部のβ
−ナフトールが回収された。
【0097】実施例5 24.2部の3−アミノ−4−メトキシ安息香酸アニリ
ドを150部の2N塩酸水溶液中に加えて0℃まで冷却
する。次いでこれに24部の30%亜硝酸水溶液を加え
てジアゾ化させ、不溶物をケイソウ土を加えて濾過した
後、過剰の亜硝酸をスルファミン酸で分解する。更にこ
の中に60部の2N酢酸水溶液及び80部の2N酢酸ソ
ーダ水溶液を加えてよく撹拌してジアゾニウム塩溶液と
する。
ドを150部の2N塩酸水溶液中に加えて0℃まで冷却
する。次いでこれに24部の30%亜硝酸水溶液を加え
てジアゾ化させ、不溶物をケイソウ土を加えて濾過した
後、過剰の亜硝酸をスルファミン酸で分解する。更にこ
の中に60部の2N酢酸水溶液及び80部の2N酢酸ソ
ーダ水溶液を加えてよく撹拌してジアゾニウム塩溶液と
する。
【0098】同時に34部の5−(2’,3’−オキシ
ナフトイルアミノ)ベンズイミダゾロンを150部の2
N苛性ソーダ水溶液に溶解させて下漬溶液とし、先に作
成したジアゾニウム塩溶液中に激しく撹拌しながらこの
下漬溶液を滴下する。得られたカップリング懸濁液にβ
−ナフトール28.6部を加えて、撹拌しながら140
℃で2時間加熱する。その後85℃まで冷却し、19.
8部の苛性ソーダを含む水溶液を加えてβ−ナフトール
を溶解させる。
ナフトイルアミノ)ベンズイミダゾロンを150部の2
N苛性ソーダ水溶液に溶解させて下漬溶液とし、先に作
成したジアゾニウム塩溶液中に激しく撹拌しながらこの
下漬溶液を滴下する。得られたカップリング懸濁液にβ
−ナフトール28.6部を加えて、撹拌しながら140
℃で2時間加熱する。その後85℃まで冷却し、19.
8部の苛性ソーダを含む水溶液を加えてβ−ナフトール
を溶解させる。
【0099】得られた赤色の顔料懸濁液を吸引濾過し、
水で中性になるまで洗浄した後乾燥して非常に鮮やかで
且つ柔らかな赤色の顔料57.1部を得た。又、顔料を
単離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液からは、冷
却後塩酸によって酸性化することによって26.8部の
β−ナフトールが回収された。
水で中性になるまで洗浄した後乾燥して非常に鮮やかで
且つ柔らかな赤色の顔料57.1部を得た。又、顔料を
単離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液からは、冷
却後塩酸によって酸性化することによって26.8部の
β−ナフトールが回収された。
【0100】比較例5 実施例4と同様の方法で得られた粗製顔料のカップル懸
濁液をそのまま140℃で2時間加熱した後、水を加え
て70℃まで冷却した。この赤色の顔料懸濁液を吸引濾
過し、充分水洗を行った後乾燥して赤色の顔料28部を
得た。
濁液をそのまま140℃で2時間加熱した後、水を加え
て70℃まで冷却した。この赤色の顔料懸濁液を吸引濾
過し、充分水洗を行った後乾燥して赤色の顔料28部を
得た。
【0101】比較例6 実施例4と同様の方法で得られた粗顔料のカップル懸濁
液に、8.4部のN,N−ジメチルホルムアミドを加え
て、撹拌しながら温度を140℃まで上昇させ、そのま
ま2時間熟成させた後、温度を80℃以下まで下げ、吸
引濾過及び洗浄を行って28.0部の青味赤色の顔料を
得た。
液に、8.4部のN,N−ジメチルホルムアミドを加え
て、撹拌しながら温度を140℃まで上昇させ、そのま
ま2時間熟成させた後、温度を80℃以下まで下げ、吸
引濾過及び洗浄を行って28.0部の青味赤色の顔料を
得た。
【0102】比較例7 実施例4及び比較例5〜6で得たアゾ顔料を、サンプル
ミル(協立理工株式会社製)を用いて粉末化し、DOP
と共に3本ロールで混練りしてカラーペーストを作成す
る。各々のカラーペーストを2本ロール上で160℃
で、ゲル化した塩化ビニル樹脂コンパウンドに混練り
後、170℃の温度で50Kg/cm2の荷重をかけて
比較シートを作成し、分散性、隠蔽性及び耐光性を測定
した。
ミル(協立理工株式会社製)を用いて粉末化し、DOP
と共に3本ロールで混練りしてカラーペーストを作成す
る。各々のカラーペーストを2本ロール上で160℃
で、ゲル化した塩化ビニル樹脂コンパウンドに混練り
後、170℃の温度で50Kg/cm2の荷重をかけて
比較シートを作成し、分散性、隠蔽性及び耐光性を測定
した。
【0103】判定は各試験項目とも5段階(1=劣←→
5=優)で行った。 表2(ポリ塩化ビニル試験)
5=優)で行った。 表2(ポリ塩化ビニル試験)
【0104】比較例8 実施例4及び比較例5〜6で得られた顔料を、比較例7
と同様の方法で粉末化し、市販のノバパームカーミンH
F4C(ヘキスト社製、本発明実施例4顔料相当品、商
標)と共に、下記方法でインキ化し、粘度、分散性及び
鮮明性を測定して下記に示す結果を得た。
と同様の方法で粉末化し、市販のノバパームカーミンH
F4C(ヘキスト社製、本発明実施例4顔料相当品、商
標)と共に、下記方法でインキ化し、粘度、分散性及び
鮮明性を測定して下記に示す結果を得た。
【0105】(1)ベースインキの作成方法 顔料:硝化綿ドープ:溶剤を10:10:15部の割合
に配合する。これをマヨネーズビンにスチールボール1
50部と共に入れ、ペイントシェーカーで40分間分散
する。これにウレタンワニス:溶剤を30:35部の割
合で混合した稀釈ワニスを加えて、更にペイントシェー
カーで5分間分散してベースインキとした。
に配合する。これをマヨネーズビンにスチールボール1
50部と共に入れ、ペイントシェーカーで40分間分散
する。これにウレタンワニス:溶剤を30:35部の割
合で混合した稀釈ワニスを加えて、更にペイントシェー
カーで5分間分散してベースインキとした。
【0106】(2)粘度 ベースインキを回転粘度計を用い、20℃、回転数12
r.p.m.にて測定した。 (3)分散性 ベースインキをグラインドゲージにて測定しその分散粒
度で判定した。判定は5段階(1=劣←→5=優)で行
った。
r.p.m.にて測定した。 (3)分散性 ベースインキをグラインドゲージにて測定しその分散粒
度で判定した。判定は5段階(1=劣←→5=優)で行
った。
【0107】(4)鮮明性 ベースインキを#6バーコーターを用いてポリエステル
フィルム上に展色し、その鮮明性を肉眼で比較して判定
した。判定は[◎:鮮明性大〜〇〜△〜×:鮮明性劣]
で行った。
フィルム上に展色し、その鮮明性を肉眼で比較して判定
した。判定は[◎:鮮明性大〜〇〜△〜×:鮮明性劣]
で行った。
【0108】表3(グラビヤインキ試験)
【0109】比較例9 実施例5と同様の方法で得られた粗製顔料のカップル懸
濁液をそのまま140℃で2時間加熱した後、水を加え
て70℃まで冷却した。この赤色の顔料懸濁液を吸引濾
過し、充分水洗を行った後乾燥して、赤色の顔料57.
1部を得た。
濁液をそのまま140℃で2時間加熱した後、水を加え
て70℃まで冷却した。この赤色の顔料懸濁液を吸引濾
過し、充分水洗を行った後乾燥して、赤色の顔料57.
1部を得た。
【0110】比較例10 実施例5及び比較例8で得たアゾ顔料を、サンプルミル
(協立理工株式会社製)を用いて粉末化し、DOPと共
に3本ロールで混練りしてカラーペーストを作成する。
各々のカラーペーストを2本ロール上で160℃で、ゲ
ル化した塩化ビニル樹脂コンパウンドに混練り後、17
0℃の温度で50Kg/cm2の荷重をかけて比較シー
トを作成し、分散性、隠蔽性及び耐光性を測定した。
(協立理工株式会社製)を用いて粉末化し、DOPと共
に3本ロールで混練りしてカラーペーストを作成する。
各々のカラーペーストを2本ロール上で160℃で、ゲ
ル化した塩化ビニル樹脂コンパウンドに混練り後、17
0℃の温度で50Kg/cm2の荷重をかけて比較シー
トを作成し、分散性、隠蔽性及び耐光性を測定した。
【0111】判定は各試験項目とも5段階(1=劣←→
5=優)で行った。 表4(ポリ塩化ビニル試験)
5=優)で行った。 表4(ポリ塩化ビニル試験)
【0112】実施例6 17.0部の2,5−ジクロロアニリンを100部の温
水中に加えてホットプレート上で加熱して熔融させる。
次いで、この中に温めた4N塩酸水溶液100部を加え
て加熱を続けて油滴を溶解させた後、氷で0℃以下まで
冷却し、24.5部の30%亜硝酸ソーダ水溶液を加え
てジアゾ化を行う。過剰の亜硝酸をスルファミン酸で分
解し、不溶物をケイソウ土で取り除いて澄んだ無色のジ
アゾニウム塩溶液を得た。
水中に加えてホットプレート上で加熱して熔融させる。
次いで、この中に温めた4N塩酸水溶液100部を加え
て加熱を続けて油滴を溶解させた後、氷で0℃以下まで
冷却し、24.5部の30%亜硝酸ソーダ水溶液を加え
てジアゾ化を行う。過剰の亜硝酸をスルファミン酸で分
解し、不溶物をケイソウ土で取り除いて澄んだ無色のジ
アゾニウム塩溶液を得た。
【0113】次いで、125部の2N酢酸ナトリウム水
溶液と混合し、場合によっては乳化剤を加えた後、温度
を5〜10℃として、31.9部の5−(2’,3’−
オキシナフトイルアミノ)ベンズイミダゾロンを145
部の2N苛性ソーダ水溶液に溶解させた溶液を滴下し、
更に1時間撹拌してカップリングを完結させる。
溶液と混合し、場合によっては乳化剤を加えた後、温度
を5〜10℃として、31.9部の5−(2’,3’−
オキシナフトイルアミノ)ベンズイミダゾロンを145
部の2N苛性ソーダ水溶液に溶解させた溶液を滴下し、
更に1時間撹拌してカップリングを完結させる。
【0114】この黒色の粗製顔料のカップリング懸濁液
中にβ−ナフトール37.5部を添加して攪拌しながら
加熱する。そしてこの懸濁液を更に140℃で2時間攪
拌した後85℃まで冷却し、20部の苛性ソーダを含む
水溶液を加えてβ−ナフトールを溶解させると黒褐色の
顔料懸濁液が得られる。
中にβ−ナフトール37.5部を添加して攪拌しながら
加熱する。そしてこの懸濁液を更に140℃で2時間攪
拌した後85℃まで冷却し、20部の苛性ソーダを含む
水溶液を加えてβ−ナフトールを溶解させると黒褐色の
顔料懸濁液が得られる。
【0115】得られた顔料懸濁液を吸引濾過し、温水で
中性になるまで洗浄した後乾燥して柔らかな黒褐色の顔
料48.5部を得た。又、顔料を単離した後のアルカリ
母液及び最初の水洗液からは、冷却後塩酸によって酸性
化することによって36.2部のβ−ナフトールが回収
された。
中性になるまで洗浄した後乾燥して柔らかな黒褐色の顔
料48.5部を得た。又、顔料を単離した後のアルカリ
母液及び最初の水洗液からは、冷却後塩酸によって酸性
化することによって36.2部のβ−ナフトールが回収
された。
【0116】実施例7 実施例6と同様の方法で得られた黒色の粗製顔料のカッ
プリング懸濁液をそのまま90℃まで昇温し、更にこの
温度で1時間熟成して黒味色の粗製顔料を得る。この粗
製顔料懸濁液に水を加えて70℃まで冷却した後、吸引
濾過及び水洗を行って粗製顔料のウェットケーキ365
部(乾物分13.4%)を得た。
プリング懸濁液をそのまま90℃まで昇温し、更にこの
温度で1時間熟成して黒味色の粗製顔料を得る。この粗
製顔料懸濁液に水を加えて70℃まで冷却した後、吸引
濾過及び水洗を行って粗製顔料のウェットケーキ365
部(乾物分13.4%)を得た。
【0117】上記のウェットケーキ187部を450部
の水に分散させた後、β−ナフトール25.0部を加え
て攪拌しながら加熱する。この懸濁液を更に140℃で
2時間攪拌した後85℃まで冷却し、120部の2N苛
性ソーダ水溶液を加えてβ−ナフトールを溶解させる。
の水に分散させた後、β−ナフトール25.0部を加え
て攪拌しながら加熱する。この懸濁液を更に140℃で
2時間攪拌した後85℃まで冷却し、120部の2N苛
性ソーダ水溶液を加えてβ−ナフトールを溶解させる。
【0118】得られた黒味がかった褐色の顔料懸濁液を
吸引濾過し、温水で中性になるまで洗浄した後乾燥し
て、柔らかな黒褐色の顔料24.2部を得た。又、顔料
を単離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液からは、
冷却後塩酸によって酸性化、析出及び濾過によって2
4.3部のβ−ナフトールが回収された。
吸引濾過し、温水で中性になるまで洗浄した後乾燥し
て、柔らかな黒褐色の顔料24.2部を得た。又、顔料
を単離した後のアルカリ母液及び最初の水洗液からは、
冷却後塩酸によって酸性化、析出及び濾過によって2
4.3部のβ−ナフトールが回収された。
【0119】比較例11 次に上記本発明の顔料と比較する為に、実施例7と同様
の方法で得られた粗製顔料のウェットケーキ187部
(乾物分13.4%)を実施例6と同様の方法で450
部の水に分散した後加熱し、140℃で2時間熟成を行
った。85℃まで冷却後、濾過及び水洗を行って24.
6部の黒褐色の顔料を得た。
の方法で得られた粗製顔料のウェットケーキ187部
(乾物分13.4%)を実施例6と同様の方法で450
部の水に分散した後加熱し、140℃で2時間熟成を行
った。85℃まで冷却後、濾過及び水洗を行って24.
6部の黒褐色の顔料を得た。
【0120】比較例12 実施例7と同様の方法で得られた粗製顔料のウェットケ
ーキ187部(乾物分13.4%)を、108部のN,
N−ジメチルホルムアミド中に分散させた後、加熱して
140℃で2時間熟成を行った。85℃まで冷却後、濾
過及び水洗を行って19.8部の黒褐色の顔料を得た。
ーキ187部(乾物分13.4%)を、108部のN,
N−ジメチルホルムアミド中に分散させた後、加熱して
140℃で2時間熟成を行った。85℃まで冷却後、濾
過及び水洗を行って19.8部の黒褐色の顔料を得た。
【0121】比較例13 実施例6と同様の方法で得られた黒色の粗性顔料懸濁液
を、そのまま140℃で2時間熟成を行った。85℃ま
で冷却後、濾過及び水洗を行って49.0部の黒褐色の
顔料を得た。
を、そのまま140℃で2時間熟成を行った。85℃ま
で冷却後、濾過及び水洗を行って49.0部の黒褐色の
顔料を得た。
【0122】比較例14 実施例6〜7及び比較例11〜14で得たアゾ顔料を、
サンプルミル(協立理工(株)製)を用いて粉末化し、
市販のC.I.P.Br.−25(例えば、ホスターパ
ームブラウンHFR、ヘキスト社製、本発明実施例6顔
料相当品、商標)と共にメラミンアルキド塗料にてエナ
メル化し、下記の方法にて分散粒度、粘度、色調、隠蔽
性及び耐候性を測定し、下記に示す結果を得た。
サンプルミル(協立理工(株)製)を用いて粉末化し、
市販のC.I.P.Br.−25(例えば、ホスターパ
ームブラウンHFR、ヘキスト社製、本発明実施例6顔
料相当品、商標)と共にメラミンアルキド塗料にてエナ
メル化し、下記の方法にて分散粒度、粘度、色調、隠蔽
性及び耐候性を測定し、下記に示す結果を得た。
【0123】(1)エナメルの作成方法 顔料:ワニス:溶剤を10:170:20の割合に配合
し、ボールミル中で12時間分散して濃色エナメルを作
成した。 (2)粘度 回転粘度計を用い、20℃、回転数12r.p.m.で
の粘度及びTI値(η6/η60)を測定した。
し、ボールミル中で12時間分散して濃色エナメルを作
成した。 (2)粘度 回転粘度計を用い、20℃、回転数12r.p.m.で
の粘度及びTI値(η6/η60)を測定した。
【0124】(3)濃度 濃色エナメルを、アゾ顔料:チタンホワイトが1:20
となる様に白エナメルで稀釈し、アプリケーター(6ミ
ル)を用いてアート紙上に展色し、140℃で30分間
焼付を行った後、肉眼にて着色力を判定した。判定は1
0段階(1=劣→10=優)で行った。
となる様に白エナメルで稀釈し、アプリケーター(6ミ
ル)を用いてアート紙上に展色し、140℃で30分間
焼付を行った後、肉眼にて着色力を判定した。判定は1
0段階(1=劣→10=優)で行った。
【0125】(4)分散性 濃色エナメルをグラインドゲージにて測定しその分散粒
度で判定した。判定は5段階(1=劣←→5=優)で行
った。 (5)耐候性 濃色エナメル及び濃色エナメルを、アゾ顔料:チタンホ
ワイトが1:20となる様に白エナメルで稀釈した淡色
エナメルを溶剤にて吹付塗装に適した粘度に調整し、ブ
リキ板上に塗布及び焼付を行って着色塗板を得た。この
着色塗板をサンシャインウエザオメーター(スガ試験機
(株)製)で600時間曝露し、未曝露の塗板との色差
ΔEを測定した。
度で判定した。判定は5段階(1=劣←→5=優)で行
った。 (5)耐候性 濃色エナメル及び濃色エナメルを、アゾ顔料:チタンホ
ワイトが1:20となる様に白エナメルで稀釈した淡色
エナメルを溶剤にて吹付塗装に適した粘度に調整し、ブ
リキ板上に塗布及び焼付を行って着色塗板を得た。この
着色塗板をサンシャインウエザオメーター(スガ試験機
(株)製)で600時間曝露し、未曝露の塗板との色差
ΔEを測定した。
【0126】表5(メラミンアルキド焼付塗料試験)
【0127】
【発明の効果】本発明によれば、粗製アゾ顔料をヒドロ
キシナフタレン又はその誘導体と共に、一般的には常圧
下で80℃以上の温度で加熱処理することによって、粗
製顔料を、塗料やグラビヤインキに用いるのに適した形
態までに結晶を成長させることが出来る。
キシナフタレン又はその誘導体と共に、一般的には常圧
下で80℃以上の温度で加熱処理することによって、粗
製顔料を、塗料やグラビヤインキに用いるのに適した形
態までに結晶を成長させることが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 民明 東京都中央区日本橋馬喰町一丁目7番6号 大日精化工業株式会社内 (72)発明者 土屋 弘司 東京都中央区日本橋馬喰町一丁目7番6号 大日精化工業株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】 粗製アゾ顔料を水可溶性基を有する芳香
族化合物と共に80℃以上の温度で十分な時間加熱処理
を行って粗製顔料の結晶を顔料形態に変換させた後、上
記水可溶性基を有する芳香族化合物を、アルカリ性水溶
液によって水に溶解させて、当該顔料形態生成物を分離
することを特徴とするアゾ顔料の製造方法。 - 【請求項2】 水可溶性基を有する芳香族化合物を、ア
ゾ顔料に対して10〜300重量%の量で使用する請求
項1に記載の方法。 - 【請求項3】 アゾ顔料が、構造中にベンズイミダゾロ
ン基を有するアセト酢酸アニリド系顔料である請求項1
に記載の方法。 - 【請求項4】 アゾ顔料が構造中にベンズイミダゾロン
基を有するナフト−ル系顔料である請求項1に記載の方
法。 - 【請求項5】 水可溶性基を有する芳香族化合物が、ヒ
ドロキシナフタレン又はその誘導体である請求項1に記
載の方法。 - 【請求項6】 ヒドロキシナフタレン又はその誘導体
が、α−ナフトール、β−ナフトール、α−ナフトール
又はβ−ナフトールのハロゲン化物、スルホン化物、カ
ルボキシル化物或はそれらの混合物である請求項5に記
載の方法。 - 【請求項7】 加熱処理を、アゾ顔料とヒドロキシナフ
タレン又はその誘導体とを水中で懸濁状態で、或はアゾ
顔料とヒドロキシナフタレン又はその誘導体とのマグマ
状態で行う請求項5に記載の方法。 - 【請求項8】 加熱処理の温度が、80℃以上である請
求項7に記載の方法。 - 【請求項9】 顔料形態生成物の分離を、アルカリ水溶
液中にヒドロキシナフタレン又はその誘導体を溶解させ
て行う請求項5に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7111059A JP2990039B2 (ja) | 1995-02-27 | 1995-04-13 | アゾ顔料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-61595 | 1995-02-27 | ||
JP6159595 | 1995-02-27 | ||
JP7111059A JP2990039B2 (ja) | 1995-02-27 | 1995-04-13 | アゾ顔料の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08295815A true JPH08295815A (ja) | 1996-11-12 |
JP2990039B2 JP2990039B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=26402649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7111059A Expired - Fee Related JP2990039B2 (ja) | 1995-02-27 | 1995-04-13 | アゾ顔料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2990039B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1295913A2 (en) * | 2001-09-21 | 2003-03-26 | Dainippon Ink And Chemicals, Inc. | Pigment, method for producing pigment, pigment dispersion, and electrostatic image developing powder toner |
JP2004051969A (ja) * | 2002-05-29 | 2004-02-19 | Dainippon Ink & Chem Inc | 有機顔料組成物の製造方法および顔料分散体 |
WO2008090058A1 (en) * | 2007-01-25 | 2008-07-31 | Basf Se | New crystal phase of a benzimidazolone azo pigment |
-
1995
- 1995-04-13 JP JP7111059A patent/JP2990039B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1295913A2 (en) * | 2001-09-21 | 2003-03-26 | Dainippon Ink And Chemicals, Inc. | Pigment, method for producing pigment, pigment dispersion, and electrostatic image developing powder toner |
EP1295913A3 (en) * | 2001-09-21 | 2003-11-05 | Dainippon Ink And Chemicals, Inc. | Pigment, method for producing pigment, pigment dispersion, and electrostatic image developing powder toner |
US6784231B2 (en) | 2001-09-21 | 2004-08-31 | Dainippon Ink And Chemicals, Inc. | Pigment, method for producing pigment, pigment dispersion, and electrostatic image developing powder toner |
JP2004051969A (ja) * | 2002-05-29 | 2004-02-19 | Dainippon Ink & Chem Inc | 有機顔料組成物の製造方法および顔料分散体 |
WO2008090058A1 (en) * | 2007-01-25 | 2008-07-31 | Basf Se | New crystal phase of a benzimidazolone azo pigment |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2990039B2 (ja) | 1999-12-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101086541B1 (ko) | 색지수 황색 안료 74에 기초한 혼합된 결정을 포함하는 안료 조성물의 용도 | |
EP0348347A2 (de) | Verfahren zur Herstellung fester Lösungen von Chinacridonen | |
DK144797B (da) | Fremgangsmaade til fremstilling af farvestaerke pigmentpastaer til trykke- og lakfarver | |
JP4398139B2 (ja) | インクジェットインキ用アゾ顔料、ならびにインクジェットインキおよびその製造方法 | |
JP2990039B2 (ja) | アゾ顔料の製造方法 | |
CN109679375B (zh) | 一种水性墨用预分散颜料的制备方法 | |
JPH11130974A (ja) | 有機顔料の製造方法 | |
US4251441A (en) | Pigments of mixtures of methoxynitrobenzene-azo-methoxy-acetanilides | |
JPWO2002051943A1 (ja) | 高い透明性と疎水性を有する有機顔料 | |
TW470764B (en) | Azo red pigments and process for preparing the same | |
JP4161238B2 (ja) | 顔料組成物及び顔料分散体 | |
JPH0662876B2 (ja) | モノアゾレーキ顔料の製造方法 | |
DE69713834T2 (de) | Einarbeitung von Pigmentderivaten während Chinacridonherstellungsverfahren | |
CN111607247A (zh) | 一种混晶型色酚as有机颜料及其制备方法 | |
WO2009000375A2 (de) | Verfahren zur herstellung von reinem c.i. pigment orange 74 | |
JPS621657B2 (ja) | ||
JPH0420952B2 (ja) | ||
TWI772405B (zh) | 喹吖酮固溶體顏料之製造方法、顏料分散液及噴墨用墨水 | |
JP3272950B2 (ja) | アゾレーキ顔料組成物及びその製造方法 | |
JP5247972B2 (ja) | アゾレーキ顔料の製造方法 | |
JP2008150440A (ja) | モノアゾレーキ顔料の製造方法、該方法で製造されたモノアゾレーキ顔料、及びそれを用いた着色組成物 | |
JPS61241365A (ja) | 有機顔料の後処理方法 | |
JP2750247B2 (ja) | ジスアゾ顔料組成物及びその製造方法 | |
JPH0826243B2 (ja) | モノアゾレーキ顔料及び顔料分散組成物 | |
JP2003321620A (ja) | 表面被覆アゾ顔料及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071008 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |