JPS621657B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS621657B2
JPS621657B2 JP739083A JP739083A JPS621657B2 JP S621657 B2 JPS621657 B2 JP S621657B2 JP 739083 A JP739083 A JP 739083A JP 739083 A JP739083 A JP 739083A JP S621657 B2 JPS621657 B2 JP S621657B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
yellow
hydrogen atom
group
methyl group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP739083A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58132046A (ja
Inventor
Toshio Kikuchi
Tadashi Saito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemical Industrial Co Ltd
Original Assignee
Nippon Chemical Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Chemical Industrial Co Ltd filed Critical Nippon Chemical Industrial Co Ltd
Priority to JP739083A priority Critical patent/JPS58132046A/ja
Publication of JPS58132046A publication Critical patent/JPS58132046A/ja
Publication of JPS621657B2 publication Critical patent/JPS621657B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なモノアゾ化合物、その製造方法
およびそれよりなる黄色顔料に関するものであ
る。 本発明に係る化合物に類似する化合物として
は、従来アニリンあるいはその誘導体のジアゾ化
物とアセト・アセト・アニリドあるいはその誘導
体とをカツプリングして得られる一般にアリルア
ミドイエローといわれる黄色系モノアゾ化合物が
知られている。その代表的なものとしては (商品名フアーストイエローG)あるいは (商品名フアーストイエロー10G)などがある。
しかしながらこれらはいずれもアセト・アセト・
アニリドをカツプリング成分とするものである。
しかもその顔料としての特性として耐光(候)性
は優れているが着色力、耐溶媒性が劣るものであ
る。 そこで上記に鑑み本発明者等は従来ほとんど使
用されていないベンゾイルアセトアニリド類をカ
ツプリング成分として種々のモノアゾ化合物を合
成し、その顔料特性を研究した結果本発明を完成
したのである。 即ち本発明は一般式: 〔式中、Xは水素原子、塩素原子、メチル基又
はメトキシ基であり、X′は水素原子、塩素原子
又はメチル基であり、YおよびY′はニトロ基又
はメトキシ基である〕で表わされるモノアゾ化合
物、その製造方法およびそれよりなる黄色顔料で
ある。 本発明に係る化合物〔〕としては、具体的に
は、 等を挙げることができ、これらはいずれ水不溶性
のさらさらした鮮麗な黄色粉末で、耐光(候)性
並びに耐溶媒性および優れた着力色を併有する有
機黄色顔料として有用である。 これらの化合物は次の一般式: 〔式中Xは水素原子、塩素原子、メチル基又は
メトキシ基であり、X′は水素原子、塩素原子又
はメチル基である〕で表わされるベンゾイルアセ
トアニリド類と一般式:
【式】〔式 中、YおよびY′はニトロ基又はメトキシ基であ
る〕で表わされるニトロアニシジンのジアゾ化物
とを水性の好ましくは弱酸性、殊に酢酸酸性の溶
液または懸濁液中でカツプリングさせることによ
り得られる。このカツプリングに際しては公知の
助剤を加えることができる。かかる助剤としては
低級アルカノール、低級脂肪酸、低級脂肪酸アミ
ド、第3級窒素塩基、少量の水不溶性有機溶媒又
は非イオン性、陽イオン性あるいは陰イオン性の
界面活性剤、更に硫酸バリウム、チタン白の如き
体質顔料等が挙げられる。 カツプリングは、ほぼ化学量論量の前記の一般
式〔〕で表わされるベンゾイルアセトアニリド
類とニトロアニシジンのジアゾ化物を用いて、0
〜80℃好ましくは0〜30℃の温度で少なくとも30
分間かけて行われる。これを化学式で表わせば次
の(イ)式の如くなる。 〔式中、X,X′およびY,Y′は前記と同意義
である〕 ここで原料の一つであるベンゾイルアセトアニ
リド類は例えばベンゾイル酢酸エチルとアニリン
若しくはその誘導体とを反応させて脱エチルアル
コールをして製造されるもので、ベンゾイルアセ
トアニリド、ベンゾイルアセト−O−トルイジ
ド、ベンゾイルアセト−p−トルイジド、ベンゾ
イルアセト−m−キシリジド、ベンゾイルアセト
−O−アニシジド、ベンゾイルアセト−O−クロ
ルアニリド、ベンゾイルアセト−O−メチル−p
−クロルアニリド等を挙げることができる。また
他の原料であるニトロアニシジンのジアゾ化物は
公知の方法で得られる。例えばニトロアニシジン
を冷塩酸中、亜硝酸ナトリウムの添加によりジア
ゾ化して得る。 上記の(イ)式の反応終了後は沈澱した目的物を
別し、常法に従い水洗し精製する。その用途によ
つては、こうして得た粗製目的物のフイルター・
ケーキを乾燥しそしてミル処理し、水性ペースト
およびスラリーを生成するように処理することが
できるし、またはこのフイルター・ケーキを有機
媒質中に分散させることもできる。 かくして得られるモノアゾ化合物はいずれも鮮
麗な黄色を呈する水に不溶の粉末で有機顔料とし
て最適である。従来のアリルアミドエロー系顔料
に比し、耐溶媒性及び着色力が改良される。その
点で、本発明の顔料は価値があり、塗料の他、印
刷インキ、クレヨン、絵具あるいは繊維、プラス
チツクの着色等に用いられる。 次に本発明を実施例を挙げて説明する。尚部お
よび%はいずれも重量部および重量%を意味す
る。 実施例 1 P−ニトロ−O−アニシジン3.4部を水50部お
よび35%塩酸5部と30分間撹拌後、氷冷して液温
を0〜5℃とする。これに20%亜硝酸ソーダ溶液
6.9部を加えてジアゾ化し、活性炭で脱色過し
液量を80部とする。一方水80部に苛性ソーダ2.5
部およびベンゾイル・アセト−O−トルイジド
5.3部を溶解し酢酸ソーダ5部を加える。これに
酢酸6部を加え溶質を析出させ懸濁液とした。次
いでこれに前記ジアゾ化液を0〜5℃で加えカツ
プリング反応を行う。反応終了後40〜60℃まで加
熱して過水洗して60℃で乾燥して製品とする。 実施例 2〜10 以下各種のベンゾイルアセトアニリド類を用い
て同様にモノアゾ化合物を合成し、その物性を測
定すると同時に、フアーストイエローGを比較例
としその顔料特性を測定した結果を表1に示し
た。 この表1から明らかな様に本発明に係るモノア
ゾ化合物は鮮麗な黄色で従来のフアーストイエロ
ーG同等あるいはそれ以上の耐光(候)性を示
し、また着色力、耐溶媒性は非常に改良されたこ
とが分かる。 尚、実施例1〜6によつて合成したモノアゾ化
合物の赤外線吸収曲線を第1図〜第6図に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】 なお、参考例は染料として公知のものである。
また顔料特性のそれぞれは以下の方法により測定
したものである。 耐光性:所定量の顔料、チタン白およびヒマシ油
をフーバーマラーで練り、このペーストにハ
イソリツドラツカーを加えて分散させ紙に引
き伸ばす。これにフエイドメーター(Fade
Meter)で300hr照射し、色差計で褪色状態
を測定した。ΔEの値を次の6段階に分類
し、評価した。 0≦ΔE<0.5……6,0.5≦ΔE<1.5……
5, 1.5≦ΔE<3.5……4,3.0≦ΔE<6.0……
3, 6.0≦ΔE<12.0……2,12.0≦ΔE……1 従つてこの値が大きい程耐光性は良い。 着色力:耐光性の場合と同様にしてフアーストイ
エローGと10倍量のチタン白を紙に引き伸ば
す。一方本発明に係る顔料もチタン白と混ぜ
引き伸ばし比較のフアーストイエローGと同
等となつた時使用したチタン白の量からその
着色力をフアーストイエローGの何倍かとし
て表わした。 耐溶媒性:所定量の顔料およびキシレンを試験管
にとりしばらく振り動し、その一滴を紙に
たらす。そのにじみの状態をフアーストイエ
ローGと比較した。 全くにじみのないものを優、わずかににじ
むものを良、フアーストイエローG程度にに
じむものを可とした。 耐熱性:所定量の顔料、オイルフリーアルキツド
樹脂をフーバーマラーで練りこのペーストに
更にオイルフリーアルキツド樹脂を加え分散
させアルミニウム板に引き伸ばす。これを
150゜,200゜,225゜,250℃に10分間保持
し、変色状態を調べた。 200℃まで変色しないものをC、225℃まで
変色しないものをB、250℃まで変色しない
ものをAとした。 更に、本発明の化合物の着色力を測定したが、
その方法は、以下の通りである。すなわちそれぞ
れ化合物を、その10倍量のチタン白及びヒマシ油
で練り、このペーストにハイソリツドラツカーを
加えて分散させ紙に引き伸ばしたものの3刺戟値
(X,Y,Z)、3色係数(X,Y)を色差計で測
定し、C.I.E(国際照明委員会)色度図を用いて
主波長λd(μm)、刺戟純度Pe(%)および明
度Y(%)を求めた。その結果を表2に示す。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図はモノアゾ化合物の構造を示
す赤外線吸収曲線であり、第1図は実施例1、第
2図は実施例2、第3図は実施例3、第4図は実
施例4、第5図は実施例5、第6図は実施例6に
対応するそれぞれのモノアゾ化合物の赤外線吸収
曲線を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式: 〔式中、Xは水素原子、塩素原子、メチル基又
    はメトキシ基であり、X′は水素原子、塩素原子
    又はメチル基であり、YおよびY′はニトロ基又
    はメトキシ基である〕で表わされるモノアゾ化合
    物。 2 一般式: 〔式中、Xは水素原子、塩素原子、メチル基又
    はメトキシ基であり、X′は水素原子、塩素原子
    又はメチル基である〕で表わされるベンゾイルア
    セトアニリド類と一般式:【式】 〔式中、YおよびY′はニトロ基又はメトキシ
    基である〕で表わされるニトロアニシジンのジア
    ゾ化物とをカツプリングさせることよりなる一般
    式: 〔式中、X,X′およびY,Y′は前記の意義を
    有する〕で表わされるモノアゾ化合物の製造方
    法。 3 一般式: 〔式中、Xは水素原子、塩素原子、メチル基又
    はメトキシ基でX′は水素原子、塩素原子又はメ
    チル基であり、Y,Y′はニトロ基又はメトキシ
    基である〕で表わされるモノアゾ化合物よりなる
    黄色顔料。
JP739083A 1983-01-21 1983-01-21 モノアゾ化合物、その製造方法およびそれよりなる黄色顔料 Granted JPS58132046A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP739083A JPS58132046A (ja) 1983-01-21 1983-01-21 モノアゾ化合物、その製造方法およびそれよりなる黄色顔料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP739083A JPS58132046A (ja) 1983-01-21 1983-01-21 モノアゾ化合物、その製造方法およびそれよりなる黄色顔料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58132046A JPS58132046A (ja) 1983-08-06
JPS621657B2 true JPS621657B2 (ja) 1987-01-14

Family

ID=11664592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP739083A Granted JPS58132046A (ja) 1983-01-21 1983-01-21 モノアゾ化合物、その製造方法およびそれよりなる黄色顔料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58132046A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IN172052B (ja) * 1987-12-01 1993-03-27 Hoechst Ag

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58132046A (ja) 1983-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0348347A2 (de) Verfahren zur Herstellung fester Lösungen von Chinacridonen
EP0544160B1 (en) Solid solutions containing two different quinacridone compounds
DE1768892B2 (de) Disazopigmente und deren Verwendung
DE2148866C3 (de) Chinacridonpigmentgemische und Verfahren zu ihrer Herstellung
EP0540953B1 (en) New solid solutions of copper phthalocyanine compounds
US5383966A (en) Process for the preparation of dispersible quinacridones
JPS621657B2 (ja)
US4614547A (en) Azine pigments
EP0359708B1 (de) Monoazoverbindungen mit langkettigen Alkylresten
DE1960897C3 (de) Lineare trans- Chinacridon-Pigmente, Verfahren zu ihrer Herstellung und mit ihnen gefärbte Lacke, Druckfarben und Kunststoffe
JP3173103B2 (ja) ジスアゾ顔料
DE3844063A1 (de) Mischkristallpigmente der anthanthronreihe, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung
DE2651919A1 (de) Disazoverbindungen, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung als farbmittel
JP2990039B2 (ja) アゾ顔料の製造方法
JPH064776B2 (ja) 顔料組成物の製造法
JPH1053714A (ja) キナクリドン法における顔料誘導体の導入
JPS588426B2 (ja) ジスアゾ化合物その製造方法及びそれより成る黄色顔料
CH668978A5 (de) Isoindolinfarbstoffe.
DE2116048C3 (de) Farbstoff der Perylentetracarbonsäurediimidreihe
US2598483A (en) Pigments from 2-chloro-5-aminoethylbenzene-4-sulfonic acid and beta naphthol
JPS58162665A (ja) モノアゾ顔料、その製法および該顔料を含有する高分子有機材料
JPH0798907B2 (ja) アゾ化合物およびその製法
DE2201242C3 (de) Monoazopigmente, Verfahren zu deren Herstellung und ihre Verwendung
DE1444772C (de) Farbstoffe der Dioxazinreihe und Verfahren zu deren Herstellung
JPS58210963A (ja) ジスアゾ顔料、その製法およびその用途