JPH1053714A - キナクリドン法における顔料誘導体の導入 - Google Patents

キナクリドン法における顔料誘導体の導入

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JPH1053714A JP9121563A JP12156397A JPH1053714A JP H1053714 A JPH1053714 A JP H1053714A JP 9121563 A JP9121563 A JP 9121563A JP 12156397 A JP12156397 A JP 12156397A JP H1053714 A JPH1053714 A JP H1053714A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、キナクリドン顔料の製造法に関す
る。 【解決手段】 上記製造法は、 (a)約80℃−約145℃の温度で、(i)2,5-ジアニリノ
テレフタル酸、2,5-ジアニリノ-6,13-ジヒドロテレフタ
ル酸エステル、および/またはそれらの誘導体、(ii)
成分(a)(i)の部あたり約3−約15重量部の脱水
剤、および(iii)成分(a)(i)に基づき、約0.1−
約15重量パーセントの1つ以上の非キナクリドン顔料、
を含んで成る反応混合物を加熱し、ただし成分(a)
(i)が2,5-ジアニリノ-6,13-ジヒドロテレフタル酸エ
ステルまたはその誘導体ならば、反応工程(a)はさら
に酸化工程を含んで成り; (b)工程(a)からの反応混合物を、成分(a)
(i)の部に対して約3−約15重量部の、キナクリドン
顔料がその中で実質的に不溶性である液体に加えること
により、該反応混合物を工程(a)から浸漬し; (c)キナクリドン顔料を単離し; (d)場合によってはキナクリドン顔料をコンディショ
ニングし;そして (e)場合によっては生成したキナクリドン顔料を1つ
以上のキナクリドン誘導体とブレンドする、工程を含ん
で成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、減少した粒子サイ
ズ、向上した色彩特性、向上した流動性および低い製造
経費を有するキナクリドン顔料(quinacridone pigment
s)の製造法に関する。キナクリドン(quinacridone)合成
中に特定の顔料および/またはそれらの誘導体を加える
と、より深く、明るい上色、および向上した透明度およ
び流動性、ならびにより明るく青い金属光沢およびより
青いチントを有するキナクリドン顔料が提供される。さ
らに、溶融粘度の減少のために、環−閉鎖中により高い
原料の投入が可能となるので、製造経費は一般的に下が
る。
【0002】
【従来の技術】キナクリドンの製造法は知られている。
例えば、S.S.LabanaおよびL.L.Labana、Chemical Revie
w,67,1-18(1967)中の“キナクリドン(Quinacridone
s)"、および米国特許第3,157,659号、同第3,256,285号
および同第3,317,539号明細書。粗キナクリドンとして
知られているこのように得られたキナクリドンは、一般
的に顔料として使用するには不適切であり、顔料の品質
を満たすためには粒子サイズ、粒子形または結晶構造を
改質するために、1回以上のさらなる顔料化(finishin
g)工程を受けなればならない。
【0003】キナクリドンを製造するための好適な方法
には、ポリリン酸の存在下で2,5-ジアニリノテレフタル
酸中間体、ならびにその既知のアニリン−置換誘導体の
閉環を熱的に導することが関与する。例えば米国特許第
3,257,405号明細書。閉環が完了した後、融成物をキナ
クリドンがその中では実質的に不溶性の液体(通常は水
および/またはアルコールである)に注ぐことにより浸
される(drown)。次に生成物の結晶顔料を、溶媒処理ま
たは溶媒処理と組み合わせた微粉砕によりさらにコンデ
ィショニングする。
【0004】2,5-ジアニリノ-6,13-ジヒドロテレフタル
酸エステルを出発物質として、閉環反応に使用すること
も可能である。しかし生成物ジヒドロキナクリドンは、
単離およびコンディショニング前に対応するキナクリド
ンに酸化されなければならない。
【0005】キナクリドン顔料の最終的な粒子サイズ
は、合成および後処理の両方で使用される方法により制
御できる。例えばキナクリドン顔料は、粒子サイズを減
少させることにより、より透明に、または粒子サイズを
増すことにより、より不透明にできる。既知の方法では
粒子サイズは一般的に、浸たすことにより顔料の沈殿中
に、または粗顔料の微粉砕または溶媒処理中に制御され
る。顔料の着色力および透明度も、溶媒処理により影響
され得る。粗顔料粒子サイズを操作する後処理工程は、
しばしばコンディショニング法とも呼ばれる。
【0006】幾つかの適切なコンディショニング法が知
られている。しかし最も通常に使用されている方法に
は、一般的に後で除去しなければならない望ましくない
大量の無機塩の存在中で、乾燥した粗キナクリドンの微
粉砕が関与する。顔料のキナクリドンはまた、最初に乾
燥した粗材料を前微粉砕し、そして次に微粉砕した材料
を有機液体で処理することにより得ることもできる。他
の方法は、前微粉砕に続いて、水および少量の有機液体
を使用する別の微粉砕工程が関与する。また顔料のキナ
クリドンは、大量の溶媒中で粗プレスケーキの熱処理に
より得ることもできる。顔料特性をさらに向上させるた
めに、種々の添加物が微粉砕、溶媒処理、または溶媒処
理後の工程に加えられた。例えば、米国特許第4,455,17
3号明細書は、粗キナクリドン顔料が酸ペースト化また
はボールミルで処理され、そして次に有機液体中で、好
ましくは2-フタルイミドメチルキナクリドン粒子-サイ
ズ成長抑制剤の存在下で微粉砕する方法を開示する。米
国特許第5,084,100号明細書は、粗キナクリドンが硫酸
アルミニウムおよびアルカンジカルボン酸のエステルの
存在下でボールミル処理される方法を開示する。
【0007】特定のキナクリドン誘導体を、閉環工程に
添加することも報告された。例えば米国特許第5,368,64
1号明細書は、種々のキナクリドン誘導体を2,9-ジメチ
ルキナクリドンの製造に使用することを開示する。対照
的に本発明は、キナクリドン以外の種類の顔料を添加物
として使用する。さらに、欧州特許出願公開第643,110
号明細書は、ジヒドロキナクリドン(2,5-ジアニリノ-
6,13-ジヒドロテレフタル酸から製造)をキナクリドンへ
酸化する間に、キナクリドン誘導体の使用を記載する。
対照的に本発明は、キナクリドン以外の顔料を添加物と
して使用するだけでなく、顔料添加物を閉環工程にも使
用する。
【0008】このようなキナクリドン以外の顔料誘導体
は、キナクリドンを含む種々の顔料を処理するために有
用であると記載されたが(例えば米国特許第4,310,359
号および同第5,472,494号明細書)、そのような誘導体
は典型的には完全に形成されたキナクリドン顔料に加え
られた。キナクリドン顔料の物理特性は、このようにし
ばしば改良できるが、キナクリドン以外の着色顔料(そ
のような着色顔料の誘導体を含む)を用いるキナクリド
ンの処理は、少なくとも部分的にはキナクリドンおよび
顔料誘導体が典型的に異なる着色特性を有するのため
に、一般的に望ましくない着色特性を生じる。しかし今
回、たとえキナクリドン誘導体の存在中でキナクリドン
を製造する時でも、キナクリドン以外の顔料を特定量で
閉環工程に添加することで、そうしなければ達成できな
い望ましい着色特性を有するキナクリドン顔料を提供で
きることが見いだされた。
【0009】本発明は、キナクリドン合成の閉環工程に
特定の顔料および/またはそれらの誘導体を加えること
により、向上した流特性および透明度を有する、より小
さい粒子サイズのキナクリドンを提供する。さらに、閉
環中の非キナクリドン顔料の存在により(好ましくはポ
リリン酸中)、反応融成物の粘度が減少するので、悪い
副反応無く、原料の投入を増加でき、これにより製造経
費が下がる。沈殿前のキナクリドン合成(すなわち閉
環)中に、非キナクリドン顔料を添加すると、向上した
透明度および流動特性、ならびにより明るく、より青い
金属光沢およびより青いチント有する深く、明るい顔料
を生じる。本発明の方法は、原理的には“酸ペースト化
“工程を含むすべてのキナクリドン顔料製造工程に応用
できるが、着色性における最大の改良は、キナクリドン
固溶体を調製するために使用される方法を含む閉環工程
で期待される。
【0010】
【発明の詳細な記述】本発明はキナクリドン顔料の製造
法に関し、該方法は、 (a)約80℃−約145℃(好ましくは100℃−130℃)
(好ましくは約1−24時間)の温度で、(i)2,5-ジアニ
リノテレフタル酸、2,5-ジアニリノ-6,13-ジヒドロテレ
フタル酸エステル、少なくとも1つのアニリン環に1つ
以上の置換基を有する2,5-ジアニリノテレフタル酸また
は2,5-ジアニリノ-6,13-ジヒドロテレフタル酸エステル
の誘導体、またはそれらの混合物、(ii)成分(a)
(i)の部あたり約3−約15重量部(好ましくは3−1
0重量部)の脱水剤(好ましくはポリリン酸)、および
(iii)成分(a)(i)に基づき、約0.1−約15重量パ
ーセント(好ましくは0.1−10重量パーセント、より好ま
しくは0.1−5重量パーセント)の1つ以上の非キナク
リドン顔料(好ましくは銅フタロシアニン、ペリレンま
たはジオキサジン)、を含んで成る反応混合物を加熱
し、ただし成分(a)(i)が2,5-ジアニリノ-6,13-ジ
ヒドロテレフタル酸エステルまたはその誘導体ならば、
反応工程(a)はさらに酸化工程(これは最初に生成し
たジヒドロキナクリドン中間体を対応するキナクリドン
に転換する)を含んで成り; (b)該反応混合物を成分(a)(i)の部に対して約
3−約15重量部(好ましくは5−10重量部)の液体(キ
ナクリドン顔料はその中では実質的に不溶性である)に
加えることにより、反応混合物を工程(a)から浸し; (c)キナクリドン顔料を単離し; (d)場合によってはキナクリドン顔料をコンディショ
ニングし;そして (e)場合によっては生成したキナクリドン顔料を1つ
以上のキナクリドン誘導体とブレンド(好ましくはドラ
イブレンド)する、工程を含んで成る。
【0011】キナクリドン顔料(これは非置換キナクリ
ドン、キナクリドン誘導体およびそれらの固溶体を意味
する)は、本発明に従い、最初に2,5-ジアニリノ-テレ
フタル酸中間体(それらの既知のアニリン−置換誘導体
を含む)を、そのテレフタル酸中間体を脱水剤(好まし
くはポリリン酸)および本発明の非−キナクリドン顔料
の存在下で加熱することにより閉環するか、あるいはそ
れほど好ましくはないが、本発明の非−キナクリドン顔
料の存在下で、高沸点溶媒中での閉環を熱的に誘導する
ことにより製造される。このキナクリドンを次に浸漬
し、そして既知の方法により単離する。またこのキナク
リドン顔料は、顔料特性を向上させ、そして所望により
さならるキナクリドン誘導体とブレンドするために、好
ましくはさらなるコンディショニング工程にも供され
る。
【0012】本発明の方法は、閉環が2つのアニリン環
の少なくとも1つに1つ以上の置換基を有する2,5-ジア
ニリノテレフタル酸またはその誘導体を使用して行われ
るか否かに応じて、非置換キナクリドンまたは環−置換
キナクリドン誘導体を製造するためにも使用できる。本
質的には当該技術分野で既知の任意の2,5-ジアニリノテ
レフタル酸誘導体を使用できるが、特に好適な2,5-ジア
ニリノテレフタル酸誘導体は、両アニリン部分がパラ位
で、ハロゲン(好ましくは塩素)、C1−C6アルキル
(好ましくはメチル)およびC1−C6アルコキシ(好ま
しくはメトキシ)で置換(典型的には同じ置換基で)さ
れているものである。両アニリン部分がオルトまたはメ
タ位で置換されている2,5-ジアニリノテレフタル酸誘導
体を使用することも可能である。適当な2,5-ジアニリノ
テレフタル酸誘導体の例には、2,5-ジ(4-クロロアニリ
ノ)テレフタル酸、2,5-ジ(4-メチルアニリノ)テレフタ
ル酸、2,5-ジ(4-メトキシ−アニリノ)テレフタル酸を含
む。
【0013】2,5-ジアニリノテレフタル酸および1つ以
上のその誘導体を含有する混合物、または2つ以上の2,
5-ジアニリノテレフタル酸誘導体を含有する混合物を使
用することも可能である。そのような混合物を使用する
と、キナクリドン固溶体を得るための特に有利な方法が
提供される。2,5-ジアニリノテレフタル酸および/また
はその誘導体を、完全に形成されたキナクリドン顔料
(一般的には粗状態)と組み合わせて含む混合物もよく
使用できる。
【0014】閉環工程(a)は、脱水剤、特にポリリン
酸、ポリリン酸の酸性エステル、または硫酸のような強
酸中で行われる。例えば米国特許第4,758,665号明細
書;およびS.S.LabanaおよびL.L.Labana、Chemical Rev
iews,67,1-18(1967)中の“キナクリドン(Quinacridone
s)"。約110−120% H3PO4に等しいリン酸塩含量を有す
るポリリン酸が特に好ましい。ポリリン酸を使用する
時、ポリリン酸のテレフタル酸中間体に対する重量比
は、典型的には約3:1−約10:1(好ましくは4:1−
8:1)である。低い比率で、高粘度の反応塊を得ること
ができる。しかし、閉環中に顔料誘導体の存在で低い溶
融粘度を与える傾向があるので、低率が一般的に効果的
である。さらに粘度が比較的高くても、経費の観点から
低率が一般的に好ましい。
【0015】2,5-ジアニリノ-6,13-ジヒドロテレフタル
酸エステル(好ましくはC1−C6アルキルエステル)ま
たはその誘導体を、閉環反応の出発物質として使用する
ことが好ましい場合があり、その後生成したジヒドロキ
ナクリドンは酸化され、そして回収されなければならな
い。また本発明は、キナクリドン合成のこの変更態様に
も応用できる。もちろん、2,5-ジアニリノ-6,13-ジヒド
ロテレフタル酸エステルおよび/またはその誘導体の混
合物を、キナクリドン固溶体を得るために使用すること
も可能である。
【0016】本発明の重要な特徴は、閉環反応中にキナ
クリドン以外の顔料(すなわち、“非-キナクリドン顔
料")、好ましくは銅フタロシアニン、ペリレンまたはジ
オキサジンの存在である。本明細書で使用するように、
用語“非−キナクリドン顔料”とは、キナクリドン以外
の非置換顔料およびその置換誘導体の両方を言う。適当
な非−キナクリドン顔料は、典型的には高度に着色され
ているが、必ずしも良い顔料特性を現す必要はない。す
なわち適当な非−キナクリドン顔料は、それら自体が顔
料としての現実的な利用性を必ずしも持つ必要はない。
例えば、比較的弱い顔料または顔料誘導体でも、本発明
に使用するために適するだろう。コンディションを未だ
にされていないと言う理由だけのために、良い顔料特性
を持たない粗顔料も、本発明の使用に適当であろう。
(コンディションされた非−キナクリドン顔料も、もち
ろん使用できる。)特に好適な非−キナクリドン顔料
は、使用されているキナクリドン顔料と規模が凡そ同じ
次元のモル吸光係数を表すだろう。
【0017】適当な非−キナクリドン顔料は、以下の式
(I) Q(A−Y)n (I) 式中、Qは非−キナクリドン顔料部分を表し;Aは-O
-、-S-、-NRa-(式中、Raは水素、C1−C12アルキ
ル、C2−C12アルケニル、C5−C7シクロアルキル、
6−C10アリールもしくはC7−C16アラルキルであ
る)、-SO2-、-CO-、-Alk-(式中、-Alk-はC1−C8アル
キレン、置換C1−C8アルキレン、C5−C7シクロアル
キレンもしくは置換C5−C7シクロアルキレンであ
る)、または-Ar-(式中、-Ar-はC6−C10アリレンまた
は置換C6−C10アリレン)結合基、化学的に合理的なそ
のような結合基の組み合わせ、またはQおよびY間の直
接結合(好ましくは-SO2-NH-Alk、CO-NH-Alk-、もしく
は直接結合)を表し;Yは水素、C1−C12アルキル、
2−C12アルケニル、C5−C7シクロアルキル、C5
7シクロアルケニル、C6−C10アリール、5もしは6
環原子を有するヘテロアリール(式中、少なくとも1つ
のそのような環原子はN、O、Sまたはその組み合わせ
であり、そして場合によっては1つ以上のさらなる芳香
族環と融合している)、C7−C16アラルキル、ORb(式
中、Rbは水素、金属もしくはC1−C12アルキルであ
る)、-NRcRd(式中、RcおよびRdは独立して水素、C1
−C12アルキル、C2−C12アルケニル、C5−C7シク
ロアルキル、C6−C10アリールもしくはC7−C16アラ
ルキル、またはRcおよびRdは一緒に複素環式基を形成
するC4−C6アルキレンまたはイミドを形成する脂肪族
もしくは芳香族ジカルボニル基であり、そしてここでR
cおよびRdは場合によってはさらにN、OまたはSのよ
うなヘテロ原子を含むことができ、そして場合によって
はさらにC1−C12アルキル、C1−C12アルコキシ、C
2−C12アルケニル、C5−C7シクロアルキル、C5−C
7シクロアルケニル、C5−C7 シクロアルコキシ、C6
−C10アリール、C6−C10アリールオキシ、C7−C16
アラルキル、C7−C16アラルコキシ、-OH、ハロゲン、
-CN、カルボキシル、-CO-NRcRdもしくは-SO2-NRcRdで置
換できる)、またはハロゲンを表し;そしてnは約0.01
−約4である、を有する化合物を含む。nに関する端数
値は、顔料誘導体が種々置換程度を有する化合物の混合
物として使用できることを示し、同じ非置換顔料(すな
わち、QH)を含む。1つより多くの基-A-Yが存在する
とき、種々のAおよびY基はもちろん、互いに同じか、
または異なることができる。顔料部分Qはキナクリドン
以外の本質的に任意の種類の有機顔料から誘導でき、そ
れらにはフタロシアニン、ジオキサジン(すなわち、ト
リフェンジオキサジン)、ペリレン(特にペリレン-3,
4,9,10-テトラカルボン酸のジイミドおよびジアンヒド
リド)、1,4-ジケトピロロピロール、アントラピリミジ
ン、アンタントロン、フラバントロン、インダンスロ
ン、イソインドリン、イソインドリノン、ペリノン、ピ
ラントロン、チオインジゴ、4,4'-ジアミノ-1,1'-ジア
ントラキノニルまたはアゾ化合物を含む。好適な非キナ
クリドン顔料は、フタロシアニン、ペリレンおよびジオ
キサジンである。非キナクリドン顔料部分自体は、例え
ばハロゲン(好ましくは塩素)、C1−C6アルキル(好
ましくはメチル)およびC1−C6アルコキシ(好ましく
はメトキシ)を含む-A-Y基以外の1つ以上の置換基を含
むことができる。しかし特に好適な非キナクリドン顔料
は、1つ以上の−A-Y基を有するが、他の置換基を持た
ない銅フタロシアニンまたはペリレンおよび他の置換基
が存在できるジオキサジンである。そのような顔料誘導
体は、例えば米国特許第4,310,359号明細書および英国
特許第784,843号明細書に記載されている。
【0018】本明細書で使用するように、用語“C1
12アルキル”とは、1−12個の炭素原子を有する直
鎖もしくは分枝鎖の脂肪族炭化水素基を言う。C1−C
12アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニ
ル、デシル、ウンデシル、ドデシルおよびそれらの異性
体である。用語“C1−C12アルコキシ”とは、1−1
2個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖のアルキル
オキシ基を言う。C1−C12アルコキシの例は、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキ
シ、ノニルオキシ、デシルオキシ、ウンデシルオキシ、
ドデシルオキシおよびそれらの異性体である。用語“C
2−C12アルケニル”とは、2−12個の炭素原子およ
び1つの炭素−炭素二重結合を有する直鎖もしくは分枝
鎖の不飽和脂肪族炭化水素基を言う。C2−C12アルケ
ニルの例は、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテ
ニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニ
ル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニルおよびそれら
の異性体である。用語“C5−C7シクロアルキル”と
は、5−7個の炭素原子有する環式肪族炭化水素基を言
う。C5−C7シクロアルキルの例は、シクロペンチル、
シクロヘキシルおよびシクロヘプチルである。用語“C
5−C7シクロアルコキシ”とは、5−7個の炭素原子有
するシクロアルキルオキシ基を言う。C5−C7シクロア
ルコキシの例は、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシ
ルオキシおよびシクロヘプチルオキシである。用語“C
5−C7シクロアルケニル”とは、5−7個の炭素原子お
よび1つの炭素−炭素二重結合を有する環式脂肪族炭化
水素基を言う。C5−C7シクロアルケニルの例は、シク
ロペンテニル、シクロヘキセニルおよびシクロヘプテニ
ルである。用語“C6−C10アリール”とは、フェニル
および1-もしくは2-ナフチル、ならびにアルキル、ア
ルコキシ、ハロゲン、シアノ、本明細書で定義した1つ
のニトロで置換されたフェニルおよびナフチル基を言
う。用語“C6−C10アリールオキシ”とは、フェノキ
シおよび1-もしくは2-ナフトキシを言い、そのアリー
ル部は場合によっては上記のように“アリール”を置換
できる。用語“ヘテロアリール”は、中の少なくとも1
つの環原子がN、O、Sまはたその組み合わせである5
−および6−員の芳香族基を言い、これは場合によって
は1つ以上のさらなる芳香族環と融合することができ
る。そのようなヘテロアリール基は、環の炭素原子で、
または化学的に合理的ならば環の窒素原子で基Aに付い
ている。ヘテロアリールの例は、ピロリル、イミダゾリ
ル、ピラゾリル、フラニル、チオフェニル、イソチアゾ
リル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダ
ジニル等である。用語“C7−C16アラルキル”とは、
全炭素原子数が7−16となるように、C6−C10アリー
ルで置換されたC1−C6アルキルを言う。C7−C16
ラルキルの例は、ベンジル、フェネチルおよびナフチル
メチルである。用語“C7−C16アラルコキシ”とは、
全炭素原子数が7−16となるように、C6−C10アリー
ルで置換されたC1−C6アルコキシを言う。C7−C16
アラルコキシの例は、ベンジルオキシである。用語“C
1−C8アルキレン”とは、1−8個の炭素原子を有する
直鎖もしくは分枝鎖の二官能性脂肪族炭化水素基を言
う。C1−C8アルキレンの例は、メチレン、エチレン、
プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプ
チレンおよびオクチレンならびにそれらの分枝異性体で
ある。関連する用語“C4−C6アルキレン”は4−6個
の炭素原子を有し、複素環式環を形成するように、2つ
の異なる炭素原子を通してアミド窒素原子に結合してい
る直鎖もしくは分枝鎖の二官能性脂肪族炭化水素基を言
う。C4−C6アルキレンの例は、場合によってはメチル
基で置換されてもよいブチレン(ピロリジノ置換基を形
成する);およびペンチレン(ピペリジノ置換基を形成
する)である。用語“C5−C7シクロアルキレン”は、
5−7個の炭素原子を有する二官能性の環式脂肪族炭化
水素基を言う。C5−C7シクロアルキレンの例は、シク
ロペンチレン、シクロヘキシレンおよびシクロヘプチレ
ンである。用語“C6−C10アリレン”は、フェニレン
および二置換ナフタレンを言い、そのアリール部分は場
合によっては上記のように“アリール”と置換できる。
ハロゲンの例は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素であ
る。
【0019】適当な顔料誘導体は、以下の式(II) Q(SO2−ORbn (II) 式中、Qは非キナクリドン顔料部分を表し;Rbは水素
または金属であり;そしてnは約0.01−約4である、を
有する顔料スルホン酸である。一般式(I)のように、
nに関する端数値は誘導体が混合物として使用できるこ
とを示し、非置換顔料を含有する混合物を含んでいる。
適当な金属は、アルカリ金属(リチウム、ナトリウムお
よびカリウムのような)、アルカリ土類金属(マグネシ
ウム、カルシウムおよびバリウムのような)、アルミニ
ウム、遷移金属および他の重金属(ニッケル、鉄、コバ
ルト、マンガン、銅および錫のような)を含む。スルホ
ン酸および式(II)の塩中に存在する非−キナクリドン
顔料部分Qは、式(I)の化合物について上記記載のも
のと同じであることができる。好適なスルホン酸顔料誘
導体は、約0.2−約2のスルホン酸基を有する銅フタロ
シアニン、最も好ましくはフタロシアニン環が非置換で
はない誘導体である。
【0020】特に好適な顔料誘導体は、以下の式(II
I) Q(SO2−NH−Alk−NRcdn (III) 式中、Qは非−キナクリドン顔料部分を表し;AlkはC1
−C8アルキレンまたはC5−C7シクロアルキレンを表
し;RcおよびRdは独立して水素、C1−C12アルキ
ル、C2−C12アルケニル、C5−C7シクロアルキル、
6−C10アリールまたはC7−C16アラルキルである
か、あるいはRcおよびRdは一緒に、複素環式基を形成
するC4−C6アルキレンであり;そしてnは約0.01−約
4である、を有する顔料スルホンアミドを含む。またR
cおよびRdは、N、OまたはSのようなヘテロ原子を含
むこともできる。一般式(I)のように、nに関する端
数値は誘導体が混合物として使用できることを示し、非
置換顔料を含有する混合物を含む。式(III)のスルホ
ンアミド部分に存在する非−キナクリドン顔料部分Q
は、式(I)の化合物について上記に記載したものと同
じであることができる。好適なスルホンアミド顔料誘導
体は、約0.2−約2のスルホンアミド基を有する銅フタ
ロシアニン、最も好ましくはフタロシアニン環が非置換
ではない誘導体である。
【0021】本発明の非キナクリドン顔料は、閉環工程
(a)中またはその前の任意の点で加えることができ
る。例えば非−キナクリドン顔料が反応条件下で安定で
あるかぎり、非−キナクリドン顔料を2,5-ジアニリノテ
レフタル酸中間体の製造中に加えることができる。
【0022】工程(a)の反応混合物を、約80℃−約14
5℃の温度(好ましくは100℃−130℃)に、好ましくは
約1−約24時間(より好ましくは1−12時間)加熱す
る。
【0023】閉環工程(a)が完了した後、工程(b)
で強酸性の融成物を、キナクリドン顔料が実質的に不溶
性の液体、好ましくは水、水−混和性溶媒(メタノール
または他の低級脂肪族アルコールのような)、またはそ
の混合物に加えることにより、キナクリドン顔料が沈殿
する(すなわち、“浸される(drowned)”)。浸漬する
液体を酸性の融成物に加えることは可能であるが(例え
ば米国特許第3,265,699号明細書)、本発明は好ましくは
酸性の融成物を溶媒に加えることにより行う(米国特許
第4,100,162号明細書と比較する)。
【0024】適当な浸漬液体は、水および/または水混
和性有機液体を含み;例えばメタノールのような低級脂
肪族アルコール;アセトン、メチルエチルケトンおよび
ジアセトンアルコールのようなケトンおよびケトアルコ
ール;ジメチルホルムアミドおよびジメチルアセトアミ
ドのようなアミド;テトラヒドロフランおよびジオキサ
ンのようなエーテル;エチレングリコールおよびグリセ
ロールのようなアルキレングリコールおよびトリオー
ル;ならびに当該技術分野で周知の他のそのような有機
液体を含む。他の有機液体を使用できるが、一般的には
それほど好ましくない。
【0025】浸漬液体の温度は通常、約5℃と約65℃の
間である。一般的に、より低い浸漬温度で、より小さい
粒子サイズを有する顔料を生じる。しかし、プロセスサ
イクル時間も大変重要なので(製造経費のために)、よ
り短い浸漬時間が好ましい。部分的には粒子成長抑制剤
として作用する顔料誘導体(a)(iii)の存在は、浸
漬工程中の溶媒温度を上げ、すなわち過剰に粒子サイズ
が成長することなく時間を短縮する。
【0026】顔料誘導体の一部を浸漬工程に含むことも
可能であるが、それほど好ましくない。
【0027】次に浸した顔料を、濾過のような当該技術
分野で周知の方法を使用して、工程(c)で単離し、そ
して所望により乾燥する。遠心、ミクロフィルトレーシ
ョン、またはさらに単純なデカンテーションのような、
当該技術分野で周知の他の回収法も適当である。
【0028】場合によっては工程(c)で得られた結晶
顔料を、溶媒処理または溶媒処理と組み合わせた微粉砕
のような当該技術分野で周知の方法を使用して、さらに
工程(d)でコンディショニングすることができる。最
終的な顔料の粒子サイズは、後処理方法を変化させるこ
とにより制御できる。例えば、顔料は粒子サイズを下げ
ることにより、より透明に作成でき、あるいは粒子サイ
ズを上げることにより、より不透明に作成できる。適当
な微粉砕法は、添加物有り、または無しのサンド−ミル
法、ボールミル法のような乾燥−微粉砕化法、または添
加物有り、または無しで、水中または有機溶媒中での塩
−混練法、ビーズ−ミル法等のような湿式−微粉砕化法
を含む。一般的にはそれほど好ましくはないが、コンデ
ィショニング工程(d)に、非−キナクリドン顔料の一
部(好ましくは非−キナクリドン含量の総量の約50%未
満)を含むことも可能である。
【0029】顔料の着色強度および透明度も、しばしば
添加物の存在下で適当な溶媒中で行われる顔料の分散液
の加熱により、溶媒処理に影響され得る。適当な溶媒に
は、アルコール、エステル、ケトンおよび脂肪族および
芳香族炭化水素およびその誘導体のような有機溶媒、な
らびに水のような無機溶媒を含む。適当な添加物には、
例えばポリマー性の分散剤(または表面活性剤)のよう
な、凝集を減らすか、または回避し、顔料の分散安定性
を増し、そして被覆粘度を下げる組成物を含む。例えば
米国特許第4,455,173号;同第4,758,665号;同第4,844,
742号;同第4,895,948号;および同第4,895,949号明細
書。
【0030】コンディショニング工程中またはその後
に、改良された性質を提供する種々の他の随意の材料を
使用することが望ましい場合がよくある。そのような随
意に使用する材料の例は、ステアリン酸もしくはベヘン
酸のような少なくとも12個の炭素原子を有する脂肪酸、
または対応するアミド、エステル、またはステアリン酸
マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミ
ニウム、またはベヘン酸マグネシウムのような塩;トリ
[(C1−C4アルキル)ベンジル]アンモニウム塩のよ
うな四級アンモニウム化合物;エポキシ化大豆油のよう
な可塑剤;ポリエチレンワックスのようなワックス;ア
ビエチン酸、ロジン石鹸、水素化または二量体化ロジン
のような樹脂酸;C12−C18パラフィン-ジスルホン
酸;アルキルフェノール;ステアリルアルコールのよう
なアルコール;ラウリルアミンまたはステアリルアミン
のようなアミン;およびドデカン-1,2-ジオールのよう
な脂肪族1,2-ジオールを含む。そのような添加物は顔料
の量に基づき、約0.05−20重量%(好ましくは1−10重
量%)の範囲の量で包含できる。
【0031】顔料が単離され、そして場合によってはコ
ンディショニングされた後、顔料を当該技術分野で既知
の1つ以上のキナクリドン誘導体とブレンドする(好ま
しくはドライブレンドによる)。工程(e)に適当なキ
ナクリドン誘導体は、上記式(I)、(II)および(II
I)の化合物に類似のキナクリドンスルホン酸およびス
ルホンアミドを含むが、Qがキナクリドン部分を表すも
のは除く。
【0032】これまでに知られた方法と比較して、本発
明に従い製造した顔料は、より深く(暗い)、明るい上
色を表し、明るさ、より青色の金属光沢およびより青色
のチントにしたがって透明度が向上し、そして改良され
た流動特性を表すこともあることが特徴であり、これら
すべてはキナクリドン顔料、特に自動車に適用する時に
高度に望まれる特徴である。
【0033】本発明に従い製造したキナクリドン顔料の
光安定性および移染特性により、このようなキナクリド
ン顔料は多くの異なる顔料の応用に適する。例えば本発
明に従い製造した顔料は、他の物質との混合物、顔料組
成物、塗料、印刷用インク、カラー紙、または着色した
高分子物質のような大変迅速な着色系に、着色剤として
(または2つ以上の着色剤の1つとして)使用できる。
用語“他の物質との混合物”とは、例えば二酸化チタン
(ルチル)もしくはセメントのような無機の白色顔料、
または他の無機顔料との混合物を含むと考えられる。顔
料組成物の例には、有機液体とのフラッシペースト、ま
たは水、分散剤および適当ならば保存剤とのペーストお
よび分散物を含む。本発明の顔料を使用できる塗料の例
には、例えば物理的または酸化的に乾燥するラッカー、
焼付エナメル、反応性塗料、2−成分塗料、溶媒−また
は水−基本塗料、防水コート用の乳剤塗料および水性塗
料を含む。印刷用インクは、紙、布および薄板印刷で使
用されると知られているものを含む。高分子物質は、ゴ
ムのような天然起源のもの;アセチルセルロース、酪酸
セルロースまたはビスコースのような化学修飾により得
たもの;あるいはポリマー、重付加生成物および重縮合
物のような合成的に生成されたものを含む。合成的に生
成された高分子物質の例には、ポリ塩化ビニル、ポリ酢
酸ビニルおよびポリプロピオン酸ビニルのような可塑性
物質;ポリエチレンおよびポリプロピレンのようなポリ
オレフィン;高分子量ポリアミド;アクリレート、メタ
クリレート、アクリロニトリル、アクリルアミド、ブタ
ジエンまたはスチレンのポリマーおよびコポリマー;ポ
リウレタン;およびポリカーボネートを含む。本発明の
キナクリドン顔料で着色される物質は、任意の所望の形
状または型を有することができる。
【0034】本発明に従い製造された顔料は、高度に耐
−水性、油−耐性、酸−耐性、石灰−耐性、アルカリ−
耐性、溶媒−耐性であり、上塗りが迅速で、上噴霧が迅
速で、昇華が迅速で、熱−耐性および加硫に耐性であ
り、さらに大変良い着色収率を与え、そして容易に分散
し得る(例えば、可塑性物質)。
【0035】以下の実施例では、本発明の方法について
さらに詳細に説明する。前述の開示で説明した本発明
は、これらの実施例によりその精神および範囲のいずれ
をも限定されない。当業者は、以下の手順の条件の既知
の変更態様を使用できると容易に理解するだろう。特に
言及しないかぎり、すべての温度は摂氏であり、そして
すべての割合は重量パーセントである。
【0036】
【実施例】実施例に従い製造された顔料を、ゼイス(Zei
ss) EM109装置を使用して透過型電子顕微鏡により分析
した。データは以下の条件下で集めた: 加速電圧:80kV 倍率:100,000×、40,000×および1,000× 粒子サイズのデータは、BET法(すなわち、St.Bruna
uer、P.H.EmmettおよびE.Teller、J.Amer.Chem.Soc.60,
309(1938)の方法)により得た。
【0037】本発明に従い製造した顔料のX-線回析パ
ターンは、シーメンス(Siemens)D-5000分光計を使用し
て得た。データは以下の条件下で集めた: 電力:40mAで50kV スリット:1.0mm 開き、1.0mm 抗分散(antiscatter)、
0.1mm 検出器 ステップサイズ:0.01゜ ステップ時間:3秒 色相および彩度の差異は、アプライドカラーシステム
スペクトラルセンサー(Applied Color System Spectra
l Sensor)(ハント アソシエイティッド ラボラトリー
ズ、ファイヤーファックス:Hunt Associated Laborator
ies、バージニア州)を使用して測定した。
【0038】溶媒−基本塗料試験 溶媒−基本塗料試験は、一般名アルキドメラミン塗料系
を使用して行った。顔料の分散は、33%のAROPLAZ(商
標)1453-X-50アルキド樹脂(レイチホールドケミカルズ
社:Reichhold Chemicals Inc.)、63%キシレンおよび
4%顔料の混合物を使用して調製し、これは4:33の顔
料−対−結合剤比および37%の全固体含量を与えた。こ
の顔料−対−結合剤比を、2.3%のAROPLAZ(商標)1453-X
-50アルキド樹脂および6.5%RESIMENE(商標)717メラミ
ン樹脂(モンサントカンパニー:Monsanto Company)を加
えることにより1:10に下げ、40%の全固体含量を与え
た。上色および透明度測定は、それぞれ152μmおよび38
μmの湿潤フィルム厚で適用したフィルムを使用して、
室温で30分間および121℃で30分間、フラッシュして測
定した。
【0039】底色のチント塗料は、4:33の顔料-対-結
合剤を有する上記の分散物から、30%のAROPLAZ(商標)
1453-X-50アルキド樹脂、20%キシレン、5%NUOSPERSE
(商標)657(ヒュルス アメリカ:Huls America)および50
%TI-PURE(商標)R-960TiO2顔料(デュポン:DuPont);21
%のAROPLAZ(商標)1453-X-50アルキド樹脂;および7
%RESIMENE(商標)717メラミン樹脂から調製した31%分
散物を加えることにより調製し、これは1:2の顔料−
対−結合剤比、50%の全固体含量および90:10のTiO2-
対-顔料比を与えた。色の測定は、76μmの湿潤フィルム
厚で適用したフィルムを使用して、室温で30分間および
121℃で30分間、フラッシュして測定した。
【0040】金属光沢ペーストは、4:33の顔料-対-結
合剤を有する上記の分散物から、アルミニウム塗料(52
51 ARとしてシルバーラインマニファクチャリング社:S
ilberline Manufacturing Co.Inc.から入手できる)、AR
OPLAZ(商標)1453-X-50アルキド樹脂、およびRESIMENE
(商標)717メラミン樹脂を、1:9の顔料-対-結合剤
比、20:80のアルミニウム-対-顔料比、そして41%の全
固体含量を提供する量で使用して調製した。色の測定
は、76μmの湿潤フィルム厚で適用したフィルムを使用
して、室温で30分間および121℃で30分間、フラッシュ
して測定した。
【0041】水-基本塗料試験 水-基本塗料試験は、水によって運ばれた下塗/溶媒に
よって運ばれた透明塗料系を使用して行った。水性分散
物は、12.4%AROLON(商標)559-G4-70アクリル酸樹脂
(レイチホールドケミカルズ)、3.2%SOLSPERSE(商
標)27000超分散剤(ゼネカ社:Zeneca,Inc)、1.6%の2-
アミノ-2-メチル-1-プロパノール(アンガスケミカル:A
ngus Chemical)および18%の顔料の混合物を使用して調
製し、これは18:12の顔料-対-結合剤の比率および30%
の全固体含量を与えた。次にこの顔料-対-結合剤の比率
を、さらなるAROLON(商標)559-G4-70アクリル酸樹脂
(全量26%)および25%CYMEL(商標)325メラミン/ホ
ルムアルデヒド樹脂(シテックインダストリーズ:Cytec
Industries)で10:40に下げ、これは50%の全固体含量
を与えた。上色および透明度測定は、それぞれ76μmお
よび38μmの湿潤フィルム厚で適用したフィルムを使用
して、室温で15分間および100℃で5分間、静置させるこ
とにより測定した。80%のAROPLAZ(商標)1453-X-50アル
キド樹脂および20%CYMEL(商標)325メラミン/ホルムア
ルデヒド樹脂の混合物(57%の全固体レベル)を含む透
明塗料を、次に下塗上に76μmの湿潤フィルム厚で適用
し、室温で15分間および121℃で15分間、静置させた。
【0042】底色のチント塗料は、さらにAROLON(商標)
559-G4-70アクリル酸樹脂、CYMEL(商標)325メラミン/
ホルムアルデヒド樹脂および35%TINT-AYD(商標)CW-5
003白色分散物(ダニエルプロダクツ社:Daniel Produc
ts Company)を加えることにより、10:40の顔料-対-結
合剤の比率を有する上記の減少した水性分散物から調製
し、これは1:1.1の顔料-対-結合剤比率および55%の
全固体含量、そして90:10のTiO2-対-顔料比率を与え
た。色の測定は、38μmの湿潤フィルム厚で適用したフ
ィルムを使用して、室温で15分間および100℃で5間、
静置して測定した。次に透明塗料を適用し、そして上記
のように焼き付けた。
【0043】金属光沢塗料は、18:12の顔料-対-結合剤
比率を有する上記の分散物から、水−分散性アルミニウ
ム顔料(シルバライン マニファクチャリング社から入
手可能なHYDRO PASTE(商標)8726)、AROLON(商標)559-G4
-70アクリル酸樹脂およびCYMEL(商標)325メラミン/ホ
ルムアルデヒド樹脂を、1:2の顔料-対-結合剤比率、2
0:80のアルミニウム-対-顔料比率および43%の全固体含
量を提供する量で使用して調製した。色の測定は、38μ
mの湿潤フィルム厚で適用したフィルムを使用して、上
記のように焼き付けて行った。透明塗料を次に適用し、
そして上記のように焼き付けた。
【0044】実施例1 顔料のキナクリドンは本発明に従い、キナクリドンに対
して約1重量%のN-[3-(N,N-ジメチルアミノプロピル)]
銅フタロシアニン スルホンアミドを閉環反応に導入し
て製造した。生成したキナクリドン顔料は、溶媒−基本
塗料を調製するために使用した。
【0045】90℃に加熱した250gのポリリン酸(117%
リン酸)に、0.8gのN-[3-(N,N-ジメチルアミノプロピ
ル)]銅フタロシアニン スルホンアミド、続いて83.3gの
2,5-ジアニリノテレフタル酸を加えた。混合物を120−1
25℃で2時間加熱した。融成物を90−95℃に冷却した
後、リン酸を滴下することにより酸強度を107%に調整
した。生成した融成物を15分間撹拌し、そして次に24℃
の400gのメタノールにゆっくりと注いだ。浸す間に、温
度を55℃に上昇させ、温度は外部冷却および融成物の添
加速度の調整により制御した。スラリーを1時間加熱還
流(68−72℃)し、水で希釈し、そして60℃で30分間撹
拌した。固体成分を濾過により集め、そして酸が無くな
るまで水で洗浄した。生成したプレスケーキを水で再度
スラリーとした。pHを7より大きく調整した後、7.5gの
50%水酸化ナトリウムを加え、そして生成したスラリー
を83℃で1時間加熱した。スラリーを冷却し、濾過し、
そしてアルカリが無くなるまで水で洗浄し、次に水で再
度スラリーとした。pHを9.0−9.5に調整した後、2.0gの
環式脂肪族カルボン酸を加えた。生成したスラリーを閉
鎖系で約140−145℃に2時間加熱し(例えば加圧反応
槽)、冷却し、リン酸で酸性化し、そして撹拌した。固
体成分を濾過により集め、そして水で洗浄した。湿潤ケ
ーキは乾燥するか、またはそのまま特別な応用に使用で
きる。ここでは湿潤ケーキをオーブン中で60℃にて乾燥
して、約65.0gのキナクリドンを明るい紫色の顔料とし
て得た。
【0046】上記のように調製したアルキドメラミンエ
ナメル塗料は、QUINDO(商標)VioletRV-6911(バイエル
社:Bayer Corporationから入手可能)を使用して調製し
た塗料と比較して、深い上色、より青いチント、および
増大した金属光沢の青さを現した。
【0047】実施例2 顔料のキナクリドンは本発明に従い、キナクリドンに対
して約1重量%のN-[3-(N,N-ジメチルアミノプロピル)]
銅フタロシアニン スルホンアミドを閉環反応に導入し
て製造した。生成したキナクリドン顔料は、水−基本塗
料を調製するために使用した。
【0048】90℃に加熱した300gのポリリン酸(117%
リン酸)に、0.68gのN-[3-(N,N-ジメチルアミノプロピ
ル)]銅フタロシアニン スルホンアミド、続いて68.2gの
2,5-ジアニリノテレフタル酸を加えた。混合物を120−1
25℃で2時間加熱した。融成物を90−95℃に冷却した
後、リン酸を滴下することにより酸強度を112%に調整
した。生成した融成物を15分間撹拌し、そして次に24℃
の453gのメタノールにゆっくりと注いだ。浸している間
に、温度を55℃に上昇させ、温度は外部冷却および融成
物の添加速度の調整により制御した。スラリーを1時間
加熱還流(68−72℃)し、水で希釈し、そして60℃で30
分間撹拌した。固体成分を濾過により集め、そして酸が
無くなるまで水で洗浄した。生成したプレスケーキを水
で再度スラリーとした。pHを7より大きく調整した後、
7.5gの50%水酸化ナトリウムを加え、そして生成したス
ラリーを90℃で1時間加熱した。スラリーを冷却し、濾
液し、そしてアルカリが無くなるまで水で洗浄し、次に
水で再度スラリーとした。pHを9.0−9.5に調整した後、
3.2gの環式脂肪族カルボン酸(アルカリ水に溶解)を加え
た。生成したスラリーを閉鎖系で2時間、約140−145℃
で加熱し、冷却し、リン酸で酸性化し、そして撹拌し
た。固体成分を濾過により集め、そして水で洗浄した。
湿潤ケーキは乾燥するか、またはそのまま特別な応用に
使用できる。ここでは湿潤ケーキをオーブン中で60℃に
て乾燥して、約53.0gのキナクリドンを明るい紫色の顔
料として得た。
【0049】上記のように調製したアルキドメラミンエ
ナメル塗料は、QUINDO(商標)VioletRV-6911を使用して
調製した塗料と比較して、一層深く、かつ明るい上色、
より青いチント、および増大した金属光沢の青さを現し
た。
【0050】上記のように調製した水−基本塗料は、QU
INDO(商標)Violet RV-6911を使用して調製した塗料と比
較して、深い上色、増大したチントの青さ、および彩度
を現し、そして金属光沢の明るさおよび青さが増大し
た。
【0051】実施例3 顔料のキナクリドンは本発明に従い、キナクリドンに対
して約2重量%のN-[3-(N,N-ジメチルアミノプロピル)]
銅フタロシアニン スルホンアミドを閉環反応に導入し
て製造した。
【0052】80-85℃に加熱した250gのポリリン酸(117
% リン酸)に、1.6gのN-[3-(N,N-ジメチルアミノプロピ
ル)]銅フタロシアニン スルホンアミドを加えた。混合
物を約10分間撹拌した後、83.3gの2,5-ジアニリノテレ
フタル酸を85−120℃で加えた。反応混合物を次に120−
125℃で3時間加熱した。融成物を95℃に冷却した後、
リン酸を滴下することにより酸強度を112%に調整し
た。生成した融成物を30分間撹拌し、そして次に24℃の
400gのメタノールにゆっくりと注いだ。浸している間
に、温度を55℃に上昇させ、温度は外部冷却および融成
物の添加速度の調整により制御した。スラリーを1時間
加熱還流し、水で希釈し、そして60℃で30分間撹拌し
た。固体成分を濾過により集め、そして酸が無くなるま
で水で洗浄した。生成したプレスケーキを水で再度スラ
リーとした。pHを7より大きく調整した後、7.5gの50%
水酸化ナトリウムを加え、そして生成したスラリーを90
℃で1時間加熱した。スラリーを冷却し、濾液し、そし
てアルカリが無くなるまで水で洗浄し、次に水で再度ス
ラリーとした。pHを9.0−9.5に調整した後、3.2gの環式
脂肪族カルボン酸を加えた。生成したスラリーを閉鎖系
で2時間、約140−145℃で加熱し、冷却し、リン酸で酸
性化し、そして70℃にて1時間撹拌した。固体成分を濾
過により集め、そして水で洗浄した。湿潤ケーキは乾燥
するか、またはそのまま特別な応用に使用できる。ここ
では湿潤ケーキをオーブン中で60℃にて乾燥して、約61
gのキナクリドンを紫色の顔料として得た。
【0053】上記のように調製したアルキドメラミンエ
ナメル塗料は、QUINDO(商標)VioletRV-6911を使用して
調製した塗料と比較して、深い上色、およびより青いチ
ントを現した。
【0054】実施例4(比較) キナクリドンは本発明の顔料添加物の不在下で製造し
た。
【0055】80℃に加熱した300gのポリリン酸(117%
リン酸)に、68.2gの2,5-ジアニリノテレフタル酸を加え
た。反応混合物を120−125℃で2時間加熱した。融成物
を90−95℃に冷却した後、リン酸を滴下することにより
酸強度を112%に調整した。生成した融成物を20分間撹
拌し、そして次に24℃の453gのメタノールにゆっくりと
注いだ。浸している間に、温度を55℃に上昇させ、温度
は外部冷却および融成物の添加速度の調整により制御し
た。スラリーを1時間加熱還流(68−72℃)し、水で希
釈し、そして60℃で30分間撹拌した。固体成分を濾過に
より集め、そして酸が無くなるまで水で洗浄した。生成
したプレスケーキを水で再度スラリーとした。pHを約7
に調整した後、7.5gの50%水酸化ナトリウムを加え、そ
して生成したスラリーを90−95℃で1時間加熱した。ス
ラリーを冷却し、濾過し、そしてアルカリが無くなるま
で水で洗浄し、次に水で再度スラリーとした(全部で595
g、プレスケーキからの水を含む)。pHを9.0−9.5に調整
した後、3.2gの環式脂肪族カルボン酸を加えた。生成し
たスラリーを閉鎖系で約140−145℃に2時間加熱し、冷
却し、リン酸で酸性化し、そして撹拌した。固体成分を
濾過により集め、そして水で洗浄した。湿潤ケーキは乾
燥するか、またはそのまま特別な応用に使用できる。こ
こでは湿潤ケーキをオーブン中で60℃にて乾燥して、約
53gのキナクリドンを紫色の顔料として得た。
【0056】上記のように調製したアルキドメラミンエ
ナメル塗料は、QUINDO(商標)VioletRV-6911を使用して
調製した塗料と比較して、大変明るい上色、および大変
黄色いチント、および金属光沢塗装を現した。
【0057】上記のように調製した水-基本塗料は、QUI
NDO(商標)Violet RV-6911を使用して調製した塗料と比
較して、大変明るく、不透明の上色ならびに黄色いチン
トならびに金属光沢塗装を現した。
【0058】実施例5(比較) キナクリドンは実施例4に記載の方法に従い製造し(す
なわち、本発明の顔料添加物の不在下)、そして次にN-
[3-(N,N-ジメチルアミノプロピル)]銅フタロシアニン
スルホンアミドと乾燥混合した。
【0059】90℃に加熱した300gのポリリン酸(117%
リン酸)に、68.2gの2,5-ジアニリノテレフタル酸を加え
た。反応混合物を120−125℃で2時間加熱した。融成物
を95℃に冷却した後、リン酸を滴下することにより酸強
度を112%に調整した。生成した融成物を15分間撹拌
し、そして次に24℃の453gのメタノールにゆっくりと注
いだ。浸している間に、温度を55℃に上昇させ、温度は
外部冷却および融成物の添加速度の調整により制御し
た。スラリーを1時間加熱還流(68−72℃)し、水で希
釈し、そして60℃で30分間撹拌した。固体成分を濾過に
より集め、そして酸が無くなるまで水で洗浄した。生成
したプレスケーキを水で再度スラリーとした。pHを7よ
り大きく調整した後、7.5gの50%水酸化ナトリウムを加
え、そして生成したスラリーを90℃で1時間加熱した。
スラリーを冷却し、濾過し、そしてアルカリが無くなる
まで水で洗浄し、次に水で再度スラリーとした。pHを9.
0−9.5よりも大きく調整した後、3.2gの環式脂肪族カル
ボン酸を加えた。生成したスラリーを閉鎖系で約140−1
45℃に2時間加熱し(例えば加圧反応槽)、冷却し、リン
酸で酸性化し、そして撹拌した。固体成分を濾過により
集め、そして水で洗浄した。湿潤ケーキをオーブン中で
60℃にて乾燥して、約54gのキナクリドンを紫色の顔料
として得た。このように得たキナクリドンを、0.5gのN-
[3-(N,N-ジメチルアミノプロピル)]銅フタロシアニン
スルホンアミドとブレンドして、紫色の顔料を得た。
【0060】上記のように調製した水-基本塗料は、明
るい上色ならびに彩度が減少した黄色いチントを現し、
そして本発明の実施例2のキナクリドンを使用して調製
した塗料と比べて、金属光沢塗の明るさおよび青さが減
少した。
【0061】実施例6 顔料のキナクリドンは本発明に従い、キナクリドンに対
して約1重量%のN-[3-(N,N-ジメチルアミノプロピル)]
銅フタロシアニン スルホンアミドを閉環反応に導入
し、そして後に環式脂肪族カルボン酸の代わりにアミン
ロジンをコンディショニング工程で使用して製造した。
【0062】90℃に加熱した300gのポリリン酸(117%
リン酸)に、0.68gのN-[3-(N,N-ジメチルアミノプロピ
ル)]銅フタロシアニン スルホンアミド、続いて68.2gの
2,5-ジアニリノテレフタル酸を加えた。混合物を120−1
25℃で2時間加熱した。融成物を90−95℃に冷却した
後、リン酸を滴下することにより酸強度を112%に調整
した。生成した融成物を15分間撹拌し、そして次に24℃
の453gのメタノールにゆっくりと注いだ。浸している中
に、温度を55℃に上昇させ、温度は外部冷却および融成
物の添加速度の調整により制御した。スラリーを1時間
加熱還流(68−72℃)し、水で希釈し、そして60℃で30
分間撹拌した。固体成分を濾過により集め、そして酸が
無くなるまで水で洗浄した。生成したプレスケーキを水
で再度スラリーとした。pHを7より大きく調整した後、
7.5gの50%水酸化ナトリウムを加え、そして生成したス
ラリーを88℃で1時間加熱した。スラリーを冷却し、濾
液し、そしてアルカリが無くなるまで水で洗浄し、次に
水で再度スラリーとした。pHを3−4.5に調整し、そし
て3.3gのウッドロジンのアミン誘導体(水に溶解)を加え
た。混合物を30分間撹拌した後、pHを9.0−9.5に調製し
た。生成したスラリーを閉鎖系で2時間、約140−145℃
で加熱した。固体成分を濾過により集め、そして水で洗
浄した。湿潤ケーキは乾燥するか、またはそのまま特別
な応用に使用できる。ここでは湿潤ケーキをオーブン中
で60℃にて乾燥して、約54.0gのキナクリドンを紫色の
顔料として得た。
【0063】上記のように調製したアルキドメラミンエ
ナメル塗料は、QUINDO(商標)VioletRV-6911を使用して
調製した塗料と比較して、一層深く、かつ明るい上色、
より青いチント、および増大した金属光沢の青さおよび
明るさを現した。
【0064】上記のように調製した水−基本塗料は、QU
INDO(商標)Violet RV-6911を使用して調製した塗料と比
較して、深く明るい上色、およびより青いチントを現し
た。 実施例7 顔料のキナクリドンは本発明に従い、キナクリドンに対
して約1重量%のN-[3-(N,N-ジメチルアミノプロピル)]
銅フタロシアニン スルホンアミドを閉環反応に導入
し、そして続いてコンディショニング工程後にフタルイ
ミドメチルキナクリドンと乾燥混合して製造した。
【0065】90℃に加熱した300gのポリリン酸(117%
リン酸)に、0.68gのN-[3-(N,N-ジメチルアミノプロピ
ル)]銅フタロシアニン スルホンアミド、続いて68.2gの
2,5-ジアニリノテレフタル酸を加えた。混合物を120−1
25℃で2時間加熱した。融成物を90−95℃に冷却した
後、リン酸を滴下することにより酸強度を112%に調整
した。生成した融成物を15分間撹拌し、そして次に24℃
の453gのメタノールにゆっくりと注いだ。浸している間
に、温度を55℃に上昇させ、温度は外部冷却および融成
物の添加速度の調整により制御した。スラリーを1時間
加熱還流(68−72℃)し、水で希釈し、そして60℃で30
分間撹拌した。固体成分を濾過により集め、そして酸が
無くなるまで水で洗浄した。生成したプレスケーキを水
で再度スラリーとした。pHを7より大きく調整した後、
7.5gの50%水酸化ナトリウムを加え、そして生成したス
ラリーを88℃で1時間加熱した。スラリーを冷却し、濾
液し、そしてアルカリが無くなるまで水で洗浄し、次に
水で再度スラリーとした。pHを9.0−9.5に調整した後、
3.2gの環式脂肪族カルボン酸(アルカリ水に溶解)を加え
た。生成したスラリーを閉鎖系で2時間、約140−145℃
で加熱し、冷却し、リン酸で酸性化し、そして撹拌し
た。固体成分を濾過により集め、そして水で洗浄した。
湿潤ケーキをオーブン中で60℃にて乾燥して、約53.0g
のキナクリドンを紫色の顔料として得た。このように得
たキナクリドンを5.3gのフタルイミドメチルキナクリド
ン(米国特許第3,275,637号明細書に従い製造した)とブ
レンドして、紫色の顔料を得た。
【0066】上記のように調製したアルキドメラミンエ
ナメル塗料は、QUINDO(商標)VioletRV-6911を使用して
調製した塗料と比較して、一層深く、かつ明るい上色、
彩度が増した青いチント、および増大した金属光沢の青
さおよび明るさを現した。
【0067】上記のように調製した水−基本塗料は、QU
INDO(商標)Violet RV-6911を使用して調製した塗料と比
較して、深い上色、より青いチント、および増大した金
属光沢の明るさおよび青さ、ならびに粘度の減少を現し
た。
【0068】実施例8 2,9-ジクロロキナクリドンおよび2,9-ジメトキシキナク
リドンの顔料固溶体(約25:75の重量比)を、5%のN-[3
-(N,N-ジメチルアミノプロピル)]銅フタロシアニンスル
ホンアミドの存在下で製造した。
【0069】85℃に加熱した270gのポリリン酸(117%
リン酸)に、2.5gのN-[3-(N,N-ジメチルアミノプロピ
ル)]銅フタロシアニン スルホンアミド、続いて13.5gの
2,9-ジクロロキナクリドンを加えた。混合物を113℃で3
0分間撹拌した後、40.5gの2,5-ジ(4-メトキシアニリノ)
テレフタル酸を加えた。生成した混合物を113℃で5時
間加熱した。融成物を95℃に冷却した後、リン酸を滴下
することにより酸強度を113%に調整した。混合物を470
gのメタノールにゆっくりと注いだ。スラリーを2時間
加熱還流し、水で希釈し、そして60℃で30分間撹拌し
た。スラリーを水でさらに希釈した後、固体成分を濾過
により集め、そして酸が無くなるまで水で洗浄した。生
成したプレスケーキを水で再度スラリーとし(全320gの
水)、pHを希釈した水酸化ナトリウム水溶液で8.5に調
整し、そして320gのメタノールを加えた。生成したスラ
リーを120℃で6時間、閉鎖系で加熱した。スラリーを4
5-50℃に冷却した後、4.8gのウッドロジン(ナトリウム
塩として)を加えた。混合物を30分間撹拌した後、10.0g
のCaCl2・2H2O(水に溶解)を加え、スラリーを1時間撹拌
し、そして(必要に応じて)リン酸を用いてpHを酸性化
した。固体成分を濾過により集め、そして水で洗浄し
た。湿潤ケーキは乾燥するか、またはそのまま特別の応
用に使用できる。ここでは湿潤ケーキをオーブン中で60
℃にて乾燥して、約48gのキナクリドンを深い紫色の顔
料として得た。
【0070】上記のように調製した水−基本塗料は、QU
INDO(商標)Violet RV-7051(バイエル社から入手可能)を
使用して調製した塗料と比較して、一層深く明るい上
色、より青いチント、および増大した金属光沢の青さ、
および粘度の減少を現した。 実施例9 2,9-ジクロロキナクリドンおよび2,9-ジメトキシキナク
リドンの顔料固溶体(約25:75の重量比)を、1%のN-[3
-(N,N-ジメチルアミノプロピル)]銅フタロシアニンの存
在下で製造した。
【0071】85℃に加熱した270gのポリリン酸(117%
リン酸)に、0.54gのN-[3-(N,N-ジメチルアミノプロピ
ル)]銅フタロシアニン、続いて13.5gの2,9-ジクロロキ
ナクリドンを加えた。混合物を113℃で30分間撹拌した
後、40.5gの2,5-ジ(4-メトキシアニリノ)テレフタル酸
を加えた。生成した混合物を113℃で5時間加熱した。
融成物を95℃に冷却した後、リン酸を滴下することによ
り酸強度を113%に調整した。混合物を470gのメタノー
ルにゆっくりと注いだ。スラリーを2時間加熱還流し、
水で希釈し、そして60℃で30分間撹拌した。スラリーを
水でさらに希釈した後、固体成分を濾過により集め、そ
して酸が無くなるまで水で洗浄した。プレスケーキを水
で再度スラリーとし(全320gの水)、pHを希釈した水酸
化ナトリウム水溶液で8.5に調整し、そして320gのメタ
ノールを加えた。生成したスラリーを120℃で6時間、
閉鎖系で加熱した(例えば加圧反応槽)。スラリーを45-5
0℃に冷却した後、4.8gのウッドロジン(ナトリウム塩と
して)を加えた。混合物を30分間撹拌した後、10.0gのCa
Cl2・2H2O(水に溶解)を加え、スラリーを1時間撹拌し、
そして(必要に応じて)リン酸を用いてpHを酸性化した。
固体成分を濾過により集め、そして水で洗浄した。湿潤
ケーキは乾燥するか、またはそのまま特別の応用に使用
できる。ここでは湿潤ケーキをオーブン中で60℃にて乾
燥して、約48gのキナクリドンを深い紫色の顔料として
得た。
【0072】上記のように調製した水−基本塗料は、QU
INDO(商標)Violet RV-7051(バイエル社から入手可能)を
使用して調製した塗料と比較して、向上した粘性を持つ
大変深く明るい上色、より一層青いチント、および増大
した金属光沢の青さを現した。
【0073】実施例10 2,9-ジクロロキナクリドンおよび非置換キナクリドンの
顔料固溶体(約80:20の重量比)を、1%の銅フタロシア
ニンスルホン酸の存在下で製造した。
【0074】85℃に加熱した350gのポリリン酸(117%
リン酸)に、0.52gの銅フタロシアニンスルホン酸、続い
て10gの2,5-ジアニリノテレフタル酸および40gの2,5-ジ
(4-クロロアニリン)テレフタル酸を加えた。混合物を12
0−125℃で3時間加熱した。融成物を92℃に冷却した
後、リン酸を滴下することにより酸強度を112%に調整
した。生成した融成物を92℃で30分間撹拌し、そして次
に657gのメタノールにゆっくりと注いだ。スラリーを1
時間加熱還流し、60℃に冷却し、水で希釈し、濾過によ
り回収し、酸が無くなるまで水で洗浄した。生成したプ
レスケーキを水で再度スラリーとした(全225gの水)。
pHを7.0−7.7に調整した後、225gのメタノールを加え
た。生成したスラリーを約120℃で6時間加熱した。ス
ラリーを冷却し、濾過し、そして水で洗浄した。湿潤ケ
ーキは乾燥するか、またはそのまま特別の応用に使用で
きる。ここでは湿潤ケーキをオーブン中で60℃にて乾燥
して、約40gの2,9-ジクロロキナクリドンおよび非置換
キナクリドンの固溶体をマゼンタ顔料として得た。
【0075】上記のように調製した水−基本塗料は、QU
INDO(商標)Magenta RV-6853(バイエル社から入手可能)
を使用して調製した塗料と比較して、深い上色、より青
いチント、および増大した金属光沢の青さを現した。
【0076】実施例11 顔料の2,9-ジクロロキナクリドンは本発明に従い、2,9-
ジクロロキナクリドンに対して1重量%のN,N-ジエチル
アミノプロピルペリレンスルホンアミドを閉環反応に導
入して製造した。
【0077】80℃に加熱した300gのポリリン酸(117%
リン酸)に、0.5gのN,N-ジエチルアミノプロピルペリレ
ンスルホンアミド(米国特許第4,310,359号明細書に従い
製造した)、続いて50gの2,5-ジ(4-クロロアニリノ)テ
レフタル酸を40分間にわたって加え、温度は添加速度を
調整することにより110℃未満に維持した。混合物を113
℃で4.5時間加熱した。融成物を92℃に冷却した後、リ
ン酸を滴下することにより酸強度を111%に調整した。
生成した融成物を525gのメタノールにゆっくりと注ぎ、
温度を外部冷却および融成物添加速度の調整により64℃
未満に維持した。スラリーを1時間加熱還流し、60℃未
満に冷却し、水で希釈し、濾過し、そして酸が無くなる
まで水で洗浄した。プレスケーキを乾燥して、43.8gの
粗ジクロロキナクリドンを得、これを次に306gの微小化
塩および54.6gのグリコールを使用して3時間、塩粉砕
した。塩はわずかにアルカリ性の水のスラリーを65℃で
1時間使用して抽出した。スラリーを濾過した後、プレ
スケーキをわずかに酸性の水中で再度、スラリーとし、
そして65℃に1時間保った。固体成分を濾過により集
め、そして水で洗浄した。湿潤ケーキは乾燥するか、ま
たはそのまま特別な応用に使用できる。ここでは湿潤ケ
ーキをオーブン中で60℃にて乾燥させて、約43gの2,9-
ジクロロキナクリドンをマゼンタ顔料として得た。
【0078】上記のように調製した水−基本塗料は、QU
INDO(商標)Magenta RV-6843(バイエル社から入手可能)
を使用して調製した塗料と比較して、向上した透明度を
持つ大変深く、かつ明るい上色を現した。
【0079】実施例12 顔料の2,9-ジクロロキナクリドンは本発明に従い、2,9-
ジクロロキナクリドンに対して5重量%のN,N-ジエチル
アミノプロピルペリレンスルホンアミドを閉環反応に導
入して製造した。
【0080】80℃に加熱した300gのポリリン酸(117%
リン酸)に、2.5gのN,N-ジエチルアミノプロピルペリレ
ンスルホンアミド、続いて50gの2,5-ジ(4-クロロアニリ
ノ)テレフタル酸を40分間にわたって加え、温度は添加
速度を調整することにより110℃未満に維持した。混合
物を113℃で4.5時間加熱した。融成物を98℃に冷却した
後、リン酸を滴下することにより酸強度を111%に調整
した。生成した融成物を525gのメタノールにゆっくりと
注ぎ、温度を外部冷却および融成物添加速度の調整によ
り64℃未満に維持した。スラリーを1時間加熱還流し、
60℃未満に冷却し、水で希釈し、濾過し、そして酸が無
くなるまで水で洗浄した。プレスケーキ乾燥して、44.1
gの粗ジクロロキナクリドンを得、これを次に306gの微
小化塩および57.9gのグリコールを使用して3時間、塩
粉砕した。塩はわずかにアルカリ性の水のスラリーを使
用して65℃で1時間抽出した。スラリーを濾過した後、
プレスケーキをわずかに酸性の水中で再度、スラリーと
し、そして65℃に1時間保った。固体成分を濾過により
集め、そして水で洗浄した。湿潤ケーキは乾燥するか、
またはそのまま特別な応用に使用できる。ここでは湿潤
ケーキをオーブン中で60℃にて乾燥させて、約43gの2,9
-ジクロロキナクリドンをマゼンタ顔料として得た。
【0081】上記のように調製した水−基本塗料は、QU
INDO(商標)Magenta RV-6843を使用して調製した塗料と
比較して、向上した透明度を持つ極度に深い上色を現し
た。 実施例13 顔料の2,9-ジクロロキナクリドンは本発明に従い、2,9-
ジクロロキナクリドンに対して10重量%のN,N-ジエチル
アミノプロピルペリレンスルホンアミドを閉環反応に導
入して製造した。
【0082】80℃に加熱した300gのポリリン酸(117%
リン酸)に、5gのN,N-ジエチルアミノプロピルペリレン
スルホンアミド、続いて50gの2,5-ジ(4-クロロアニリ
ノ)テレフタル酸を40分間にわたって加え、温度は添加
速度を調整することにより110℃未満に維持した。混合
物を113℃で4.5時間加熱した。融成物を97℃に冷却した
後、リン酸を滴下することにより酸強度を111%に調整
した。生成した融成物を525gのメタノールにゆっくりと
注ぎ、温度を外部冷却および融成物添加速度の調整によ
り64℃未満に維持した。スラリーを1時間加熱還流し、
60℃未満に冷却し、水で希釈し、濾過し、そして酸が無
くなるまで水で洗浄した。プレスケーキを乾燥して、4
4.1gの粗ジクロロキナクリドンを得、これを次に306gの
微小化塩および54.9gのグリコールを使用して3時間、
塩粉砕した。塩はわずかにアルカリ性の水のスラリーを
使用して、65℃で1時間抽出した。スラリーを濾過した
後、プレスケーキをわずかに酸性の水中で再度、スラリ
ーとし、そして65℃に1時間保った。固体成分を濾過に
より集め、そして水で洗浄した。湿潤ケーキは乾燥する
か、またはそのまま特別な応用に使用できる。ここでは
湿潤ケーキをオーブン中で60℃にて乾燥させて、約44g
の2,9-ジクロロキナクリドンをマゼンタ顔料として得
た。
【0083】上記のように調製した水−基本塗料は、QU
INDO(商標)Magenta RV-6843を使用して調製した塗料と
比較して、向上した透明度を持つ極度に深い上色を現し
た。 実施例14 顔料の2,9-ジメチルキナクリドンは本発明に従い、2,9-
ジメチルキナクリドンに対して0.1重量%のN-[3-(N,N-
ジメチルアミノプロピル)]銅フタロシアニンスルホンア
ミドを閉環反応に導入して製造した。
【0084】88℃に加熱した300gのポリリン酸(112%
リン酸)に、0.07gのN-[3-(N,N-ジメチルアミノプロピ
ル)]銅フタロシアニンスルホンアミド、続いて68.2gの
2,5-ジ(4-メチルアニリノ)テレフタル酸を35分間にわた
って加え、温度は添加速度を調整することにより120℃
未満に維持した。混合物を123℃で2時間加熱した。融
成物を93℃に冷却した後、これを500gのメタノールにゆ
っくりと注ぎ、温度を外部冷却および融成物添加速度の
調整により64℃未満に維持した。スラリーを1時間加熱
還流し、60℃未満に冷却し、水で希釈し、濾過し、そし
て酸が無くなるまで洗浄した。生成したプレスケーキを
水で再度スラリーとした。pHを7より大きくした後、5.
5gの50%水酸化ナトリウムを加え、そして生成したスラ
リーを90℃で1時間加熱した。スラリーを冷却し、濾過
し、そしてアルカリが無くなるまで水で洗浄し、次に水
で再度スラリーとした。pHを9.5に合わせた後、スラリ
ーを閉鎖系で143℃に2時間加熱し(例えば加圧反応
槽)、そして40℃に冷却した。スラリーをpH3.3に調整
し、2.2gのアニオン性表面活性剤、30gの石油蒸留物お
よび80gの水を加え、そしてスラリーを3時間撹拌し
た。固体成分を濾過により集め、そして水で洗浄した。
湿潤ケーキをオーブン中で60℃にて乾燥させて、約53g
の2,9-ジメチルキナクリドンをマゼンタ顔料として得
た。
【0085】上記のように調製した水−基本塗料は、QU
INDO(商標)Magenta RV-6832(バイエル社から入手可能)
を使用して調製した塗料と比較して、より深く、かつ明
るい上色を現した。
【0086】実施例15 顔料のキナクリドンは本発明に従い、キナクリドンに対
して約1重量%の銅フタロシアニンを閉環反応に導入し
て製造した。
【0087】90℃に加熱した300gのポリリン酸(117%
リン酸)に、0.7gの銅フタロシアニン、続いて68.2gの2,
5-ジアニリノテレフタル酸を加えた。混合物を120−125
℃で2時間加熱した。融成物を95℃に冷却した後、リン
酸を滴下することにより112%の酸強度に調整した。生
成した融成物を15分間撹拌し、そして次に24℃の453gの
メタノールにゆっくりと注いだ。浸している間、温度を
55℃に上昇させ、温度は外部冷却および融成物添加速度
の調整により制御した。スラリーを1時間加熱還流(68
−72℃)し、水で希釈し、そして60℃で30分間撹拌し
た。固体成分を濾過により回収し、水で酸が無くなるま
で洗浄した。生成したプレスケーキを水で再度スラリー
とした。pHを7より大きくした調整した後、7.5gの50%
水酸化ナトリウムを加え、そして生成したスラリーを90
℃に1時間加熱した。スラリーを冷却し、濾過し、そし
てアルカリが無くなるまで水で洗浄し、次に水で再度ス
ラリーとした。pHを8.5より大きく調整した後、3.2gの
環式脂肪族カルボン酸を加えた。生成したスラリーを閉
鎖系で140−145℃に2時間加熱し、冷却し、リン酸で酸
性化し、そして撹拌した。固体成分を濾過により集め、
そして水で洗浄した。湿潤ケーキは乾燥するか、または
そのまま特別の応用に使用できた。ここでは湿潤ケーキ
をオーブン中で60℃にて乾燥させて、約54.0gのキナク
リドンを明るい紫色の顔料として得た。
【0088】上記のように調製した水−基本塗料は、QU
INDO(商標)Violet RV-6911を使用して調製した塗料と比
較して、より深い上色、青色のチントおよび金属光沢の
明るさおよび青さの増大を現した。
【0089】実施例16(比較) キナクリドンは比較例5に記載の方法通りに、本発明の
顔料添加物無しで調製したが、キナクリドンをN-[3-(N,
N-ジメチルアミノプロピル)]銅フタロシアニンスルホン
アミドの代わりに1%の銅フタロシアニンと乾燥混合し
た点は異なる。未処理キナクリドン(54g)を、0.5gの銅
フタロシアニンとブレンドして紫色の顔料を得た。
【0090】上記のように調製した水-基本塗料は、本
発明の実施例15に従い製造した顔料キナクリドンを使
用して調製した塗料と比較して、明るい上色、減少した
彩度、および減少した金属光沢の明るさを現した。
【0091】実施例17 顔料のキナクリドンは本発明に従い、キナクリドンに対
して約0.25重量%のCarbazole Violet(Pigment Violet
23としても知られているジオキサジン顔料)を閉環反応
に導入して製造した。
【0092】85℃に加熱した240gのポリリン酸(116%
リン酸)に、0.15gのCarbazole Violet、続いて60gの2,5
-ジアニリノテレフタル酸を加えた。混合物を120−125
℃で2時間加熱した。融成物を95℃に冷却した後、リン
酸を滴下することにより110%の酸強度に調整した。生
成した融成物を15分間撹拌し、そして次に24℃の400gの
メタノールにゆっくりと注いだ。浸している間、温度を
60℃に上昇させ、温度は外部冷却および融成物添加速度
の調整により制御した。スラリーを1時間加熱還流(68
−72℃)し、水で希釈し、そして60℃で30分間撹拌し
た。固体成分を濾過により回収し、水で酸が無くなるま
で洗浄した。生成したプレスケーキを水で再度スラリー
とした。pHを7より大きくした調整した後、5gの50%
水酸化ナトリウムを加え、そして生成したスラリーを90
℃に2時間加熱した。スラリーを冷却し、濾過し、そし
てアルカリが無くなるまで水で洗浄し、次に水で再度ス
ラリーとした。pHを9.0−9.5より大きく調整した後、3.
2gの環式脂肪族カルボン酸を加えた。生成したスラリー
を閉鎖系で140−145℃に4時間加熱し、45℃未満に冷却
し、リン酸で酸性化し、そして撹拌した。固体成分を濾
過により集め、そして水で洗浄した。湿潤ケーキは乾燥
するか、またはそのまま特別の応用に使用できた。ここ
では湿潤ケーキをオーブン中で60℃にて乾燥させて、約
50gのキナクリドンを紫色顔料として得た。
【0093】上記のように調製した水−基本塗料は、QU
INDO(商標)Violet RV-6911を使用して調製した塗料と比
較して、深く透明な上色、下塗りでの増大した彩度、お
よび増大した金属光沢の明るさを現した。
【0094】実施例18 顔料キナクリドンは本発明の実施例17に記載の方法通
りに製造したが、キナクリドンに対して0.5重量%のCar
bazole Violetを閉環反応に使用した点は異なった。キ
ナクリドン(50g)を紫色顔料として得た。
【0095】上記のように調製した水-基本塗料は、QUI
NDO(商標)Violet RV-6911と比較して、深く透明な上
色、下塗りでの増大した彩度、および増大した金属光沢
の明るさを現した。
【0096】実施例19(比較) 顔料キナクリドンは実施例18に記載の方法通りに製造
したが、閉環反応からはCarbazole Violetを除き、しか
し代わりにキナクリドンの化学合成後に乾燥混合により
加えた点が異なった。未処理キナクリドン(50g)を、0.
5gのCarbazoleVioletとブレンドして紫色顔料を得た。
【0097】実施例18および19の顔料の色および外
観を評価するために、練り合わせ試験を使用した。分散
物は、2つのガラス板および1つの50-lb(約22.5-kg)ウ
エイトを装備したホーバー 自動化マラー(Hoover Autom
atic Muller) モデルM4(ホーバーカラーコーポレー
ション、ヒーワッシー、バージニア州)で調製した。上
色分散物用に、200mgの乾燥顔料を240mgの生油(ユナイ
ティッド スペシャリティーズ オブ アメリカ、オーラ
ンド、フロリダ州)に加え、そして混合物をマラーの底
板に置いた。上部の板を底板と接触させた後、底板を50
回転させた。板を分離した後、上部板上の塗料をスパチ
ュラで取り出し、そして底板に加えた。この分散工程を
3回以上繰り返した。生成した塗料を480mgの生油で希
釈し、そしてマラー分散工程を2回繰り返した。少量の
生成した上色分散物をスライド上に置き、そして同様に
マラー分散工程で調製した比較分散物と比較評価した。
【0098】また練り合わせ試験は、100mgの(最終的)
上色分散物および2.0gの酸化亜鉛ブリーチホワイト(Zi
nc Oxide Bleach White)W-3689(スーペリアー プリン
ティングインク:Superior Printing Inks、ニューヨー
ク、ニューヨーク州)を使用する底色(チント)評価も含
む。この混合工程は、スパチュラを使用して行う。底色
も、比較底色分散物と比べた。
【0099】練り合わせ試験に基づき、比較例19の顔
料は、本発明の実施例18の顔料と比較して、底色で明
るい上色および彩度の減少を現した。
【0100】本発明の主な態様および特徴は、次のとお
りである。
【0101】1.キナクリドン顔料の製造法であって、 (a)約80℃−約145℃の温度で、(i)2,5-ジアニリノ
テレフタル酸、2,5-ジアニリノ-6,13-ジヒドロテレフタ
ル酸エステル、少なくとも1つのアニリン環に1つ以上
の置換基を有する2,5-ジアニリノテレフタル酸または2,
5-ジアニリノ-6,13-ジヒドロテレフタル酸エステルの誘
導体、またはそれらの混合物、(ii)成分(a)(i)
の部あたり3−15重量部の脱水剤、および(iii)成分
(a)(i)に基づき、0.1−15重量パーセントの1つ以
上の非キナクリドン顔料、を含んで成る反応混合物を加
熱し、ただし成分(a)(i)が2,5-ジアニリノ-6,13-
ジヒドロテレフタル酸エステルまたはその誘導体なら
ば、反応工程(a)はさらに酸化工程を含んで成り; (b)工程(a)からの反応混合物を、成分(a)
(i)の部に対して約3−約15重量部の、キナクリドン
顔料がその中で実質的に不溶性である液体に加えること
により、該反応混合物を工程(a)から浸漬し; (c)キナクリドン顔料を単離し; (d)場合によってはキナクリドン顔料をコンディショ
ニングし;そして (e)場合によってはキナクリドン顔料を1つ以上のキ
ナクリドン誘導体とブレンドする、工程を含んで成る、
上記製造法。
【0102】2.成分(a)(i)が、2,5-ジアニリノ
テレフタル酸、2,5-ジ(4-メチルアニリノ)テレフタル
酸、2,5-ジ(4-メトキシアニリノ)テレフタル酸、2,5-ジ
(4-クロロアニリノ)テレフタル酸およびそれらの混合物
から成る群から選択される、上記1に記載の製造法。
【0103】3.工程(a)で反応混合物が、100℃−1
30℃の温度で加熱される、上記1に記載の製造法。
【0104】4.脱水剤(a)(ii)がポリリン酸であ
る、上記1に記載の製造法。
【0105】5.成分(a)(i)に対して、3−10重
量部のポリリン酸が使用される上記4に記載の製造法。
【0106】6.顔料(a)(iii)が、式 Q(A−Y)n 式中、Qは非−キナクリドン顔料部分を表し;Aは-O
-、-S-、-NRa-、-SO2-、-CO-、-Alk-または-Ar-結合
基、化学的に合理的なそのような結合基の組み合わせ、
またはQおよびY間の直接結合を表し;Yは水素、C1
−C12アルキル、C2−C12アルケニル、C5−C7シク
ロアルキル、C5−C7シクロアルケニル、C6−C10
リール、環原子の少なくとも1つがN、O、Sまたはそ
の組み合わせである5もしは6環原子を有するヘテロア
リール、C7−C16アラルキル、ORb、または-NRcRdまた
はハロゲンを表し;-Alk-はC1−C8アルキレン、置換
1−C8アルキレン、C5−C7シクロアルキレンもしく
は置換C5−C7シクロアルキレンであり;-Ar-はC6
10アリレンもしくは置換C6−C10アリレンであり;
aは水素、C1−C12アルキル、C2−C12アルケニ
ル、C5−C7シクロアルキル、C6−C10アリール、も
しくはC7−C16アラルキルであり;Rは水素、金属も
しくはC1−C12アルキルであり;RcおよびRdは独立
して水素、C1−C12アルキル、C2−C12アルケニル、
5−C7シクロアルキル、C6−C10アリールもしくは
7−C16アラルキル、またはRcおよびRdは一緒にC4
−C6アルキレンまたは脂肪族もしくは芳香族ジカルボ
ニル基であり、そしてここでRcおよびRdは場合によっ
てはさらにN、OまたはSのようなヘテロ原子を含むこ
とができ、そして場合によってはさらにC1−C12アル
キル、C1−C12アルコキシ、C2−C12アルケニル、C
5−C7シクロアルキル、C5−C7シクロアルケニル、C
5−C7シクロアルコキシ、C6−C10アリール、C6−C
10アリールオキシ、C7−C16アラルキル、C7−C16
ラルコキシ、-OH、ハロゲン、-CN、カルボキシル、-CO-
NRcRdもしくは-SO2-NRcRdで置換でき;そしてnは0.01
−4である、を有する非−キナクリドン顔料である、上
記1に記載の製造法。
【0107】7.非−キナクリドン顔料(a)(iii)
が、フタロシアニン、ジオキサジン、ペリレン、1,4-ジ
ケトピロロピロール、アントラピリミジン、アンタント
ロン、フラバントロン、インダンスロン、イソインドリ
ン、イソインドリノン、ペリノン、ピラントロン、チオ
インジゴ、4,4'-ジアミノ-1,1'-ジアントラキノニルま
たはアゾ顔料、または1つ以上のハロゲン、C1−C6
ルキルまたはC1−C6アルコキシ置換基を有するそれら
の誘導体である、上記1に記載の製造法。
【0108】8.非−キナクリドン顔料(a)(iii)
が、銅フタロシアニン、ペリレンまたはジオキサジン顔
料、あるいは1つ以上のハロゲン、C1−C6アルキルま
たはC1−C6アルコキシで置換されたそれらの誘導体で
ある、上記1に記載の製造法。 9.顔料(a)(iii)が、式 Q(SO2−OR)n 式中、Qは非キナクリドン顔料部分を表し;Rは水素ま
たは金属であり;そしてnは0.01−4である、を有する
非−キナクリドン顔料である、上記1に記載の製造法。
【0109】10.顔料(a)(iii)が、式 Q(SO2−OR)n 式中、Qは銅フタロシアニン、または1つ以上のハロゲ
ン、C1−C6アルキルまたはC1−C6アルコキシで置換
された銅フタロシアニンを表し;Rは水素または金属で
あり;そしてnは0.2−1である、を有する銅フタロシ
アニン誘導体である、上記1に記載の製造法。
【0110】11.顔料(a)(iii)が、式 Q(SO2−NH−Alk−NRcdn 式中、Qは非−キナクリドン顔料部分を表し;AlkはC1
−C8アルキレンまたはC5−C7シクロアルキレンを表
し;RcおよびRdは独立して水素、C1−C12アルキ
ル、C2−C12アルケニル、C5−C7シクロアルキル、
6−C10アリールまたはC7−C16アラルキルである
か、あるいはRcおよびRdは一緒にC4−C6アルキレン
であり;そしてnは0.01−4である、を有する非−キナ
クリドン顔料である、上記1に記載の製造法。
【0111】12.顔料(a)(iii)が、式 Q(SO2−NH−Alk−NRcdn 式中、Qは銅フタロシアニンまたはペリレン部分を表
し;AlkはC1−C8アルキレンを表し;RcおよびRd
独立して水素、C1−C12アルキル、C2−C12アルケニ
ル、C5−C7シクロアルキル、C6−C10アリールまた
はC7−C16アラルキルであるか、あるいはRcおよびR
dは一緒にC4−C6アルキレンであり;そしてnは0.2−
1である、を有する銅フタロシアニンまたはペリレン誘
導体である、上記1に記載の製造法。
【0112】13.工程(a)からの反応混合物が、該
反応混合物を水、低級脂肪族アルコールまたはそれらの
混合物に加えることにより浸漬される、上記1に記載の
製造法。
【0113】14.工程(a)からの反応混合物が、該
反応混合物をメタノールに加えることにより浸漬され
る、上記1に記載の製造法。
【0114】15.上記1に記載の方法に従い製造され
たキナクリドン顔料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーゴツト・キヤンポス アメリカ合衆国サウスカロライナ州29412 チヤールストン・ウオーターターキーレト リート574 (72)発明者 マイケル・ジエイ・グリーン アメリカ合衆国サウスカロライナ州29423 チヤールストン・ピーオーボツクス118088 (72)発明者 ダフネ・ジエイ・ライス アメリカ合衆国サウスカロライナ州29414 チヤールストン・トレントストリート879

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キナクリドン顔料の製造法であって、 (a)80℃−145℃の温度で、(i)2,5-ジアニリノテレ
    フタル酸、2,5-ジアニリノ-6,13-ジヒドロテレフタル酸
    エステル、少なくとも1つのアニリン環に1つ以上の置
    換基を有する2,5-ジアニリノテレフタル酸または2,5-ジ
    アニリノ-6,13-ジヒドロテレフタル酸エステルの誘導
    体、またはそれらの混合物、(ii)成分(a)(i)の
    部あたり3−15重量部の脱水剤、および(iii)成分
    (a)(i)に基づき、0.1−15重量パーセントの1つ以
    上の非キナクリドン顔料、を含んで成る反応混合物を加
    熱し、ただし成分(a)(i)が2,5-ジアニリノ-6,13-
    ジヒドロテレフタル酸エステルまたはその誘導体なら
    ば、反応工程(a)はさらに酸化工程を含んで成り; (b)工程(a)からの反応混合物を、成分(a)
    (i)の部に対して3−15重量部の、キナクリドン顔料
    がその中で実質的に不溶性である液体に加えることによ
    り、工程(a)の該反応混合物を浸漬し; (c)キナクリドン顔料を単離し; (d)場合によってはキナクリドン顔料をコンディショ
    ニングし;そして (e)場合によってはキナクリドン顔料を1つ以上のキ
    ナクリドン誘導体とブレンドする、工程を含んで成る、
    上記製造法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法に従い製造された
    キナクリドン顔料。
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