JPH08295789A - 中空成形用樹脂組成物 - Google Patents
中空成形用樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH08295789A JPH08295789A JP2566196A JP2566196A JPH08295789A JP H08295789 A JPH08295789 A JP H08295789A JP 2566196 A JP2566196 A JP 2566196A JP 2566196 A JP2566196 A JP 2566196A JP H08295789 A JPH08295789 A JP H08295789A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molded product
- resin composition
- blow molding
- blow
- polybutylene terephthalate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】成形性が良好で肉厚が均一な吹込中空成形品を
与えるポリブチレンテレフタレート樹脂組成物を得るこ
と。 【解決手段】 ポリブチレンテレフタレート70〜90
重量部に、直径が3〜20μmの範囲にあるガラス繊維
を30〜10重量部を配合してなる吹込中空成形用樹脂
組成物。
与えるポリブチレンテレフタレート樹脂組成物を得るこ
と。 【解決手段】 ポリブチレンテレフタレート70〜90
重量部に、直径が3〜20μmの範囲にあるガラス繊維
を30〜10重量部を配合してなる吹込中空成形用樹脂
組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリブチレンテレ
フタレートを含有する吹込中空成形用樹脂組成物に関す
るものである。
フタレートを含有する吹込中空成形用樹脂組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来からポリブチレンテレフタレートを
吹込中空成形して得た成形品は公知である(特公昭56
−23778号公報)。
吹込中空成形して得た成形品は公知である(特公昭56
−23778号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの成形品は、
この肉厚が均一なものとなりにくい。理由はポリブチレ
ンテレフタレートのみを溶融して吹込成形する際、溶融
物の形態安定性に欠くからである。もし肉厚が均一でな
いと、成形品事態の剛性がほじされず、したがってポリ
ブチレンテレフタレートの吹込成形品の用途が限定され
るという問題がある。
この肉厚が均一なものとなりにくい。理由はポリブチレ
ンテレフタレートのみを溶融して吹込成形する際、溶融
物の形態安定性に欠くからである。もし肉厚が均一でな
いと、成形品事態の剛性がほじされず、したがってポリ
ブチレンテレフタレートの吹込成形品の用途が限定され
るという問題がある。
【0004】そこで、厚み斑が少なく、かつ剛性の高い
ポリエステルのブロー中空成形品を与える樹脂組成物を
得る目的で種々検討を行った。
ポリエステルのブロー中空成形品を与える樹脂組成物を
得る目的で種々検討を行った。
【0005】
【課題を解決するための手段】その結果、課題はポリブ
チレンテレフタレート70〜90重量部に、直径が3〜
20μmの範囲にあるガラス繊維を30〜10重量部配
合してなる吹込中空成形用樹脂組成物によって解決でき
る。
チレンテレフタレート70〜90重量部に、直径が3〜
20μmの範囲にあるガラス繊維を30〜10重量部配
合してなる吹込中空成形用樹脂組成物によって解決でき
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、具体的に本発明の構成及び
効果について詳述するポリブチレンテレフタレートと
は、少なくとも60モル%がテレフタル酸であるジカル
ボン酸成分および1,4−ブタンジオールからなる均質
ポリマーまたはコポリマーを意味する。コポリマーの場
合、テレフタル酸以外のジカルボン酸成分としては、ア
ゼライン酸、セバシン酸、アジピン酸、ドデカンジカル
ボン酸などの炭素数2〜20の脂肪族ジカルボン酸、ナ
フタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、または
シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸の
単独物ないしは混合物が使用される。好ましいポリマー
はポリブチレンテレフタレート均質ポリマーと、テレフ
タル酸を60モル%以上、好ましくは70モル%以上と
ドデカンジカルボン酸を含有するジカルボン酸成分と
1,4−ブタンジオール成分から得られるコポリマーで
ある。
効果について詳述するポリブチレンテレフタレートと
は、少なくとも60モル%がテレフタル酸であるジカル
ボン酸成分および1,4−ブタンジオールからなる均質
ポリマーまたはコポリマーを意味する。コポリマーの場
合、テレフタル酸以外のジカルボン酸成分としては、ア
ゼライン酸、セバシン酸、アジピン酸、ドデカンジカル
ボン酸などの炭素数2〜20の脂肪族ジカルボン酸、ナ
フタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、または
シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸の
単独物ないしは混合物が使用される。好ましいポリマー
はポリブチレンテレフタレート均質ポリマーと、テレフ
タル酸を60モル%以上、好ましくは70モル%以上と
ドデカンジカルボン酸を含有するジカルボン酸成分と
1,4−ブタンジオール成分から得られるコポリマーで
ある。
【0007】また、本発明で重要なことはポリブチレン
テレフタレートの固有粘度が一定以上でなければならな
いということである。すなわち、o−クロロフェノール
100mlにポリマーを1g溶解して25℃で測定、演算
された固有粘度が1.0以上好ましくは1.2以上でな
ければならない。固有粘度が1.0未満では、たとえガ
ラス繊維を混合しても十分に高い溶融粘度が得難く、安
定したブロー成形性が得難い。
テレフタレートの固有粘度が一定以上でなければならな
いということである。すなわち、o−クロロフェノール
100mlにポリマーを1g溶解して25℃で測定、演算
された固有粘度が1.0以上好ましくは1.2以上でな
ければならない。固有粘度が1.0未満では、たとえガ
ラス繊維を混合しても十分に高い溶融粘度が得難く、安
定したブロー成形性が得難い。
【0008】ポリブチレンテレフタレートに混合するガ
ラス繊維は直径3〜20μm,特に好ましくは5〜15
μmのもので、長さは500〜7000μm,特に10
00〜5000μmのものが好ましい。混入されて成形
された成形品中のガラス繊維についていえば直径3〜2
0μm、平均長さ50〜700μmの範囲である。この
範囲の成形品であればブロー成形性も良好で、剛性的に
も強いものとなる。
ラス繊維は直径3〜20μm,特に好ましくは5〜15
μmのもので、長さは500〜7000μm,特に10
00〜5000μmのものが好ましい。混入されて成形
された成形品中のガラス繊維についていえば直径3〜2
0μm、平均長さ50〜700μmの範囲である。この
範囲の成形品であればブロー成形性も良好で、剛性的に
も強いものとなる。
【0009】本発明の吹込中空成形品は公知の方法によ
って得られる。まず、ポリブチレンテレフタレートとガ
ラス繊維とを混合する。混合比率は、ポリブチレンテレ
フタレート70〜90重量部、ガラス繊維を10〜30
重量部の割合とする。ガラス繊維が10重量部より少な
いと、安定したブロー成形性が得難く、かつ、剛性の増
大効果も少なく、また30重量部より多くなると、ブロ
ー成形時の賦形性が悪くなり、ブロー比率を大きくする
と破断する場合もある。
って得られる。まず、ポリブチレンテレフタレートとガ
ラス繊維とを混合する。混合比率は、ポリブチレンテレ
フタレート70〜90重量部、ガラス繊維を10〜30
重量部の割合とする。ガラス繊維が10重量部より少な
いと、安定したブロー成形性が得難く、かつ、剛性の増
大効果も少なく、また30重量部より多くなると、ブロ
ー成形時の賦形性が悪くなり、ブロー比率を大きくする
と破断する場合もある。
【0010】ガラス繊維の混合方法については、通常公
知の方法を採用することができ、一軸スクリュー押出機
でも二軸以上の多軸スクリュー押出機による混練方法で
もよい。
知の方法を採用することができ、一軸スクリュー押出機
でも二軸以上の多軸スクリュー押出機による混練方法で
もよい。
【0011】ブロー成形も公知の方法によって行われ
る。例えば樹脂組成物から成形品の前駆体であるパリソ
ンを押出し成形し、気体を吹込んで成形する。かくし
て、本発明の樹脂組成物によって、タンクやパイプ等の
吹込中空成形品が得られる。
る。例えば樹脂組成物から成形品の前駆体であるパリソ
ンを押出し成形し、気体を吹込んで成形する。かくし
て、本発明の樹脂組成物によって、タンクやパイプ等の
吹込中空成形品が得られる。
【0012】
実施例1〜3 固有粘度1.7のポリブチレンテレフタレートに、直径
13μm、長さ3mmのガラス繊維を表1に示す割合で
配合し、押出機により溶融混合して、樹脂組成部からな
るペレットを作った。
13μm、長さ3mmのガラス繊維を表1に示す割合で
配合し、押出機により溶融混合して、樹脂組成部からな
るペレットを作った。
【0013】得られたペレットを用い、直径40mmφ
の押出機を有するブロー成形機を用いて250℃で外径
100mm、肉厚3mmのパリソンを成形し、さらに吹込を
行い、金型内で一辺90mm、高さ500mmの正四角
柱形容器を作成した。
の押出機を有するブロー成形機を用いて250℃で外径
100mm、肉厚3mmのパリソンを成形し、さらに吹込を
行い、金型内で一辺90mm、高さ500mmの正四角
柱形容器を作成した。
【0014】これらの成形性、成形品の剛性の評価結果
を表1に示す。これら成形時のパリソンの垂れ下がりは
ほとんど認められず、極めて良好な吹込成形が実施で
き、肉厚が均一な成形品を得ることができた。成形品の
剛性についても、高剛性が得られることが確認された。
を表1に示す。これら成形時のパリソンの垂れ下がりは
ほとんど認められず、極めて良好な吹込成形が実施で
き、肉厚が均一な成形品を得ることができた。成形品の
剛性についても、高剛性が得られることが確認された。
【0015】なお、成形性の良否判定は、成形品に5個
について成形品胴部の上部8か所の厚みを測定し、同様
に胴部下部8か所の厚みを測定し、該上部厚み平均値と
下部厚み平均値の差Rを求めた。Rが1mm以下であれば
良品、1mmを超えれば不良品と判定される。
について成形品胴部の上部8か所の厚みを測定し、同様
に胴部下部8か所の厚みを測定し、該上部厚み平均値と
下部厚み平均値の差Rを求めた。Rが1mm以下であれば
良品、1mmを超えれば不良品と判定される。
【0016】剛性の評価方法は、胴部を幅12.5mm、
長さ128mmの試験片状に打ち抜きASTM−D79
0法に準じて曲げ弾性率を測定した。
長さ128mmの試験片状に打ち抜きASTM−D79
0法に準じて曲げ弾性率を測定した。
【0017】
【表1】
【0018】比較例1 固有粘度が2.0のポリブチレンテレフタレートのみを
用い、実施例1と同様の方法で、同様の成形品を作っ
た。
用い、実施例1と同様の方法で、同様の成形品を作っ
た。
【0019】その成形性についてはパリソンの垂れ下が
りが大きく、実施例1と同様の方法で評価した結果、厚
み斑が大きく安定した成形品は得られなかった。
りが大きく、実施例1と同様の方法で評価した結果、厚
み斑が大きく安定した成形品は得られなかった。
【0020】また、実施例1と同様の方法で成形品の剛
性を評価した結果、表1に示すとおり、高剛性は得られ
なかった。
性を評価した結果、表1に示すとおり、高剛性は得られ
なかった。
【0021】比較例2,3 実施例1と同様に表1に示す組成の樹脂組成物のペレッ
トを作成し、同様に成形品を得た。
トを作成し、同様に成形品を得た。
【0022】ガラス繊維の配合量が小さい比較例2はパ
リソンの垂れ下がりが大きく、また成形品の厚み斑が大
きく、安定して成形品は得られなかった。
リソンの垂れ下がりが大きく、また成形品の厚み斑が大
きく、安定して成形品は得られなかった。
【0023】一方、ガラス繊維の配合量が大きい比較例
3は賦形性が悪く、成形品の厚み斑が大きく安定した成
形品は得られなかった。
3は賦形性が悪く、成形品の厚み斑が大きく安定した成
形品は得られなかった。
【0024】
【発明の効果】本発明の吹込中空成形用樹脂組成物は、
成形性が良好であり、また肉厚が均一で、高剛性の成形
品を与えることができる。
成形性が良好であり、また肉厚が均一で、高剛性の成形
品を与えることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 309:08 B29L 22:00
Claims (1)
- 【請求項1】ポリブチレンテレフタレート70〜90重
量部に、直径が3〜20μmの範囲にあるガラス繊維を
30〜10重量部を配合してなる吹込中空成形用樹脂組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2566196A JPH08295789A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 中空成形用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2566196A JPH08295789A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 中空成形用樹脂組成物 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59127387A Division JPS617351A (ja) | 1984-06-22 | 1984-06-22 | 吹込中空成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08295789A true JPH08295789A (ja) | 1996-11-12 |
Family
ID=12171995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2566196A Pending JPH08295789A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 中空成形用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08295789A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50135155A (ja) * | 1974-02-22 | 1975-10-27 | ||
JPS5623778A (en) * | 1979-08-03 | 1981-03-06 | Sanyo Electric Co Ltd | Manufacture of ccd |
-
1996
- 1996-02-13 JP JP2566196A patent/JPH08295789A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50135155A (ja) * | 1974-02-22 | 1975-10-27 | ||
JPS5623778A (en) * | 1979-08-03 | 1981-03-06 | Sanyo Electric Co Ltd | Manufacture of ccd |
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