JPH08295568A - 窒化珪素質着色セラミックスおよびそれを用いた釣り糸用ガイド部材 - Google Patents

窒化珪素質着色セラミックスおよびそれを用いた釣り糸用ガイド部材

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JPH08295568A
JPH08295568A JP7102704A JP10270495A JPH08295568A JP H08295568 A JPH08295568 A JP H08295568A JP 7102704 A JP7102704 A JP 7102704A JP 10270495 A JP10270495 A JP 10270495A JP H08295568 A JPH08295568 A JP H08295568A
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silicon nitride
oxide
fishing line
guide member
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Kenichi Tajima
健一 田島
Takehiro Oda
武廣 織田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】周期律表第3a族元素酸化物として酸化イッテ
ルビウム(Yb2 3 )または酸化エルビウム(Er2
3 )を2〜7モル%と、酸化珪素(SiO2 )を全周
期律表第3a族元素酸化物に対するモル比が1.7〜4
となる量で含むとともに、β−窒化珪素粒子間の粒界相
がガラス質からなり、且つ黄色あるいは桃色の有彩色を
呈することを特徴とする窒化珪素質着色セラミックスに
関し、さらにこのセラミックスを用いた釣り糸用ガイド
部材を提供する。 【効果】優れた強度、靱性、高硬度および高い耐酸化性
を有し且つ有彩色を呈するために、釣り糸用ガイド部材
として使用した場合に、優れた耐摩耗性と耐久性を向上
させることができるとともに、ガイド部材の視認性を高
められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有彩色を呈する窒化珪
素質着色セラミックスと、このセラミックスを用いて釣
り竿に取り付けて釣り糸を案内するための釣り糸用ガイ
ド部材に関する。
【0002】
【従来技術】一般に、リールを用いた釣り竿では、釣り
竿にリング状のガイド部材を複数個備え、このガイド部
材によって釣り糸を案内するようになっている。そし
て、従来このガイド部材は樹脂製のものが使われていた
が、魚を釣り上げるときには、釣り糸に強い力が加わり
ながら上記ガイド部材と摺動するため、樹脂製のものに
代わり耐摩耗性に優れたセラミックス製のガイド部材が
提案されている。例えば特開平5−153887号では
耐摩耗性に優れた窒化珪素などの非酸化物セラミックス
を用いたガイド部材が提案されている。
【0003】また、近年では夜間等での釣り竿の動きを
把握する、いわゆる視認性等に加え、ファッション性も
進み、例えば釣り竿を着色、あるいはコーティングした
もの等が好まれるようになり、同様に釣り糸用ガイドに
おいても、例えば金色や有彩色に着色されたガイドが要
求されている。
【0004】そこで、着色されたセラミックスは、従来
より、装飾性と耐摩耗性を兼ね備えた材料として時計用
のバンドや時計ケース等に多用されている。この着色セ
ラミックスとしては、単独では白色のアルミナに対し
て、Co、Cr等の遷移金属化合物の着色剤を添加焼結
した着色アルミナ質セラミックスが用いられている。
【0005】また、金色あるいは銀色を呈するものとし
て、窒化チタン(TiN)、窒化ジルコニウム(Zr
N)、炭化チタン(TiC)、ほう化チタン(Ti
2 )等を主体とするセラミックスや、これらと金属と
の複合体からなるサーメット等も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、従来
より多用されている着色アルミナ質セラミックスでは強
度、靭性が低く、釣り糸用ガイドとしての使用に耐えら
れないという問題があった。また、アルミナ以外の前述
のTiNやTiCを主体とするセラミックスやサーメッ
トは、それ自体は高硬度であるため耐摩耗性に優れ、傷
が付きにくい特徴をもつものの、耐酸化性が極めて悪
く、釣り糸用ガイドに適用した場合、酸化摩耗が激しく
起こり釣り糸が切れやすい、あるいはガイドの寿命が短
いという欠点があった。
【0007】上記のセラミックスやサーメットに比較し
て、前記特開平5−153887号に記載の窒化珪素な
どの非酸化物系セラミックスは、強度、靭性が高く、し
かも耐酸化性にも優れているものの、その色はグレー系
あるいは黒色系で、有彩色に着色された窒化珪素質セラ
ミックスはこれまで存在しなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記に鑑
みて、耐酸化性、機械的特性に優れた窒化珪素を主体と
したセラミックスにおいて、耐酸化性を劣化させること
なく、均一に着色するための手法を種々検討した結果、
焼結助剤として酸化イッテルビウム(Yb2 3 )また
は酸化エルビウム(Er2 3 )と二酸化珪素(SiO
2 )を用いて、粒界相をガラス化することで焼結体が均
一な黄色あるいは桃色の有彩色を呈することを突き止
め、特に、釣り糸用ガイド部材として有用な着色セラミ
ックスが得られることを知見し本発明に至った。
【0009】即ち、本発明は、周期律表第3a族元素酸
化物として酸化イッテルビウム(Yb2 3 )または酸
化エルビウム(Er2 3 )を2〜7モル%と、酸化珪
素(SiO2 )を前記周期律表第3a族元素酸化物に対
するモル比が1.7〜4となる量で含むとともに、β−
窒化珪素粒子間の粒界相がガラス質からなり、且つ有彩
色を呈することを特徴とする窒化珪素質着色セラミック
スを提供するものであり、さらには、かかる着色セラミ
ックスにより形成した釣り糸用ガイド部材を提供するも
のである。
【0010】以下、本発明を詳述する。本発明における
窒化珪素質着色セラミックスは、窒化珪素を主成分と
し、焼結助剤成分として、酸化イッテルビウム(以下、
Yb2 3 と称する場合もある。)または酸化エルビウ
ム(以下、Er2 3 と称する場合もある。)の周期律
表第3a族元素酸化物(総称してRE2 3 と称する場
合もある。)と、酸化珪素(以下、SiO2 と称する場
合もある。)を含む。Yb2 3 又はEr2 3 の周期
律表第3a族元素酸化物は2〜7モル%、望ましくは3
〜5モル%の割合で含有し、SiO2 は全周期律表第3
a族元素酸化物に対して、SiO2 /RE23 モル比
が1.7〜4、望ましくは2.0〜3.0となる量で含
まれる。
【0011】なお、Er2 3 、Yb2 3 の各含有量
は、焼結体中に含まれるEr、Yb元素量を酸化物換算
した量である。またSiO2 量は、焼結体中に含まれる
全酸素量から焼結助剤として添加した酸化物中の酸素分
を除いた残りの酸素量をSiO2 換算した量である。
【0012】ここで、各焼結助剤を上記の範囲に限定し
たのは、Yb2 3 又はEr2 3の周期律表第3a族
元素酸化物が2モル%より少ないと、着色性が薄くなる
とともに破壊靱性が低下あるいは焼結性が悪くなり、耐
摩耗性が得られないためであり、7モル%より多いと耐
酸化性が劣化し耐摩耗性が劣化するためである。
【0013】また、前記SiO2 /RE2 3 モル比が
1.7より小さいと耐酸化性が悪くなり、耐摩耗性が劣
化するためであり、4より大きいと強度、破壊靱性が低
下し耐摩耗性が得られないためである。なお、このモル
比が2.0〜3.0では耐酸化性の点で優れている。
【0014】また、着色性の点では、助剤としてEr2
3 を含む場合には桃色系、Yb23 を含む場合には
黄色系を呈する。なお、Y2 3 やLu2 3 単独添加
系では白色系を呈するため、Er2 3 やYb2 3
2 3 を組み合わせるとそれぞれ桃白色、黄白色を呈
した焼結体を得ることができる。その場合には、Er2
3 やYb2 3 の量は前述した量で添加され、全周期
律表第3a族元素酸化物(RE2 3 )量とSiO2
のSiO2 /RE2 3 比が1.7〜4の範囲になるよ
うに調整することが必要である。
【0015】さらに、Er2 3 やYb2 3 に対して
Al2 3 を添加すると暗色系になり、彩色が低下す
る。そのため、Al2 3 量は2重量%以下であること
が望ましい。
【0016】さらに、本発明の着色セラミックスは、組
織的には、α型またはβ型の窒化珪素結晶相からなるも
ので、この結晶粒子は柱状の結晶からなり、その平均粒
径(短径)が0.1〜5μm、平均アスペクト比が2以
上の結晶粒子からなることが望ましい。これは、破壊靱
性値を高め、欠けを抑える為である。
【0017】また、この結晶粒子間には粒界相が存在
し、その粒界相中には周期律表第3a族元素、珪素、酸
素および窒素が含まれるが、本発明によれば、この粒界
相がガラス質からなることが重要である。本発明におけ
る焼結助剤等の添加による粒界相組成では、粒界結晶相
として周期律表第3a族元素(RE)を含むRE2 Si
2 7 (ダイシリケート)相、RE2 SiO5 (モノシ
リケート)相、RE5 Si3 12N(アパタイト)相、
RESiO2 N(YAM)相が生成するが、これら結晶
質の析出は色むらの原因になり、均一な着色性が得られ
ない。
【0018】また、本発明の窒化珪素質セラミックス
は、理論密度比96%以上、特に98%以上が望まし
い。これは96%以下であると硬度、破壊靱性が低下
し、耐酸化性が良好であっても耐摩耗性が著しく劣化す
るためであり、また釣り糸用ガイド部材としてボイドが
存在すると摺動性が劣化するとともに鏡面加工面の品質
も低下する。
【0019】また、焼結体中のFe、Ni、Znなどの
陽イオン金属不純物量は、一般に市販される純度(9
9.9%以上)の窒化珪素粉末を用いれば特に問題はな
いが、できるだけ少ない方が好ましい。
【0020】なお、本発明の着色セラミックスによれ
ば、主たる窒化珪素結晶相の一部を窒化珪素ウイスカ
ー、窒化珪素ファイバーにより構成してもよい。また、
窒化珪素結晶相の一部を焼結助剤と反応しない炭化珪素
(SiC)で50モル%以下の割合で置換して窒化珪素
−炭化珪素の複合化してもよい。
【0021】次に、上記窒化珪素質着色セラミックスを
製造するには、出発原料として窒化珪素粉末にYb2
3 、あるいはEr2 3 粉末と、適宜SiO2 粉末を添
加する。窒化珪素粉末としては、酸素含有量が2重量%
以下、純度99.9%以上で、α型、β型のいずれでも
使用可能である。また、Yb2 3 およひEr2
は、焼結過程で酸化物を形成し得る炭酸塩、硝酸塩、
酢酸塩などの形態で添加してもよい。
【0022】これらの粉末を用いてその組成範囲が前述
したような割合になるように秤量混合する。この時、S
iO量は、添加されるSiO2 粉末に加え、窒化珪
素粉末中の不純物酸素もSiO2 として存在するものと
して考慮する。
【0023】そして、これらの混合粉末を、適宜成形用
バインダーを添加して、所望の成形手段、例えば、金型
プレス、冷間静水圧プレス、押出し成形等により任意の
形状に成形後、焼成する。
【0024】焼成は、1600〜2000℃の窒素中の
非酸化性雰囲気中で0.5〜10時間程度行うことによ
り緻密な焼結体を得ることができるが、本発明では、粒
界相をガラス化する必要がある。粒界相のガラス化は、
焼成後に1800℃から1000℃温度範囲を急冷すれ
ばよく、具体的には7℃/min以上の速度で冷却する
ことが望ましい。また、粒界がガラス化し易いようにM
gO、CaO、Al23 等のガラス化剤を0.5重量
%以下の割合で添加して焼成して粒界のガラス化を図る
こともできる。
【0025】焼成にあたっては、周知の焼成方法が採用
でき、例えば常圧焼成、ホットプレス焼成、窒素ガス加
圧焼成、熱間静水圧焼成などが挙げられ、これらを組み
合わせて実施してもよい。
【0026】さらに、他の製造方法としては、出発原料
として金属珪素粉末を窒化珪素粉末や焼結助剤に添加
し、珪素の窒化工程を経て、成形体密度を高めた後、上
述のような焼成を行うこともできる。
【0027】本発明の窒化珪素質着色セラミックスは、
その優れた強度、耐摩耗性、耐酸化性の点で釣り糸用ガ
イド部材に好適に使用される。このようなガイド部材と
しては、図1に示されるようにリング状の釣り糸用ガイ
ド部材1、または図2に示すようなスネル状の釣り糸用
ガイド部材あるいはこれらと類似の形状からなるものが
挙げられ、これらは例えば混合粉末を、例えば金型プレ
ス、射出成形、鋳込み成形、冷間静水圧プレス(CI
P)等によりブロック形状あるいはリング形状に成形
後、必要に応じて釣り糸ガイド形状に切削加工した後、
焼成、仕上げ加工する。
【0028】また、釣り糸との摺動性を向上させ、また
着色の輝度を高めるには釣り糸用ガイド部材の表面を丁
寧に研磨することが効果的であり、本発明品における釣
り糸用ガイド部材のの表面粗さは中心線平均粗さ(R
a)で0.15μm以下、特に0.10μm以下とした
ものがよい。
【0029】
【作用】本発明によれば、釣り糸用ガイド部材として窒
化珪素質セラミックスを使用するものであり、助剤成分
として従来より知られる周期律表第3a族元素酸化物の
中でも酸化イッテルビウム(Yb2 3 )または酸化エ
ルビウム(Er2 3 )を選択し、これにより粒界相を
ガラス化することで、従来の黒色または灰色系から黄色
または桃色の有彩色に均一に着色することができる。
【0030】しかも、セラミックス中のYb2 3 また
はEr2 3 (RE2 3 )量、SiO2 とRE2 3
のmol比(SiO2 /RE2 3 )を特定の範囲に制
御することにより耐摩耗性、高強度、耐酸化性を改善す
ることができる。
【0031】そして、かかるセラミックスを釣り糸用ガ
イド部材に用いることにより、ガイド部材の視認性を高
め、しかも、従来の窒化珪素と比較し耐酸化性が高まる
ことで、釣り糸用ガイドとしての耐摩耗性を向上でき、
耐久性を高めることができる。なお、耐酸化性が釣り糸
との摩耗に大きく影響するのは、釣り糸との摩耗形態
が、窒化珪素の酸化に伴いSiO2 が表面に析出し摩耗
する酸化摩耗の形態をとるため、耐酸化性を高めること
で耐摩耗性を向上できるとと推測される。
【0032】
【実施例】イミド分解法にて製造された純度99.9%
以上、α率95%の高純度窒化珪素原料と、純度99.
9%以上のY2 3 、Er2 3 、Lu2 3 、Yb2
3 とSiO2 を用意し、表1、2に示す組成に従い秤
量した。秤量粉末を所定量ポリエチレン製500mlポ
ットに入れウレタンボールを用い、IPA(イソプロピ
ルアルコール)を有機溶媒として72時間回転ミルにて
混合、粉砕しスプレードライして造粒粉末を得た。成形
は金型プレスにて1ton/cm2 の成形圧で5×6×
50mmの直方体に成形し、脱脂して焼成用試料とし
た。
【0033】焼成は1700〜1950℃で最高10気
圧の窒素ガス中で焼成し、その後放冷(焼成温度〜10
00℃の徐冷速度5〜10℃/hr)して理論密度比98
%以上の緻密体を得た。
【0034】得られた焼結体を3×4×50mmの形状に
切り出し平面研削後、表面の色を目視にて評価し、X線
回折にて結晶相を同定した。機械的特性は、JISR1
601に準じて4点曲げ強度を10本測定し、その平均
強度を求め、JISR1607に準じて硬度(Hv)、
IF法により破壊靱性値(K1 C)を測定した。耐摩耗
性は試験片の一部R=15mmの曲率加工を施し、曲率
部にナイロン糸を500g荷重で毎分60mの速度で2
000m摺動させ、摩耗痕深さを表面粗さ測定機にて測
定した。
【0035】また、比較例として、従来釣り糸ガイドと
して用いられているSiC品、金色サーメットであるT
iN−Ni品、銀色サーメットであるTiC−Ni品及
びステンレスにTiNコーティングしたものおよびAl
2 3 とY2 3 とを添加した窒化珪素質セラミックス
を比較した。結果を合わせて表1、2に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】表1および表2から明らかなように、Er
2 3 、Yb2 3 の量が2モル%より少ない試料No.
1、19では強度が低く、摩耗性が大きく、7モル%よ
り多い試料No.11、17では、耐摩耗性が劣化した。
また、SiO2 /RE2 3比が1.7より小さい試料
No.2、6、13では色ムラが見られるとともに,耐摩
耗性が悪く、4より大きい試料No.10では低強度で耐
摩耗性が悪かった。また、粒界に結晶相が析出した試料
No.2、6、13、17では目視で見られる色ムラが発
生し、耐摩耗性も悪かった。
【0039】これに対して、本発明の試料は、いずれも
ムラのない均一な有彩色を有するもので、強度700M
Pa以上、硬度12.5GPa以上、破壊靱性5.5M
Pa・m1/2 以上の優れた特性を有し、しかも摩耗深さ
も0.2μm以下の優れた耐久性を示した。また、色調
においてもEr2 3 添加系では桃色系、Yb2 3
加系では黄色系の色を示した。なお、従来から用いられ
るY2 3 あるいはLu2 3 のみを使用した試料No.
25、26ではいずれも白色系、Al2 3 とY2 3
を添加した試料No.27では灰色系を有するものであっ
た。
【0040】なお、従来の金色あるいは銀色サーメット
系では、耐摩耗性が不十分であり、SiC質セラミック
ス系では着色できず、金属にTiNコートしたものでは
摺動試験で膜剥離が生じた。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の窒化珪素質
着色セラミックスは、優れた強度、靱性、高硬度および
高い耐酸化性を有し且つ有彩色を呈するために、釣り糸
用ガイド部材として使用した場合に、優れた耐摩耗性と
耐久性を向上させることができるとともに、ガイド部材
の視認性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リング状の釣り糸用ガイド部材を示すもので、
(a)は正面図、(b)はその側面図である。
【図2】スネル状の釣り糸用ガイド部材を示すもので、
(a)は正面図、(b)はその側面図である。
【符号の説明】
1 釣り糸ガイド部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周期律表第3a族元素酸化物として少なく
    とも酸化イッテルビウムまたは酸化エルビウムを2〜7
    モル%と、SiO2 を前記周期律表第3a族元素酸化物
    に対するモル比が1.7〜4となる量で含むとともに、
    β−窒化珪素粒子間の粒界相がガラス質からなり、且つ
    有彩色を呈することを特徴とする窒化珪素質着色セラミ
    ックス。
  2. 【請求項2】周期律表第3a族元素酸化物として少なく
    とも酸化イッテルビウムまたは酸化エルビウムを2〜7
    モル%と、酸化珪素(SiO2 )を前記周期律表第3a
    族元素酸化物に対するモル比が1.7〜4となる量で含
    むとともに、β−窒化珪素粒子間の粒界相がガラス質か
    らなり、且つ有彩色を呈する窒化珪素質着色セラミック
    スからなることを特徴とする釣り糸用ガイド部材。
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