JPH08292940A - 中国語の入力処理装置 - Google Patents

中国語の入力処理装置

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JPH08292940A
JPH08292940A JP7095569A JP9556995A JPH08292940A JP H08292940 A JPH08292940 A JP H08292940A JP 7095569 A JP7095569 A JP 7095569A JP 9556995 A JP9556995 A JP 9556995A JP H08292940 A JPH08292940 A JP H08292940A
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JP
Japan
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code
character
symbol
input
kanji
Prior art date
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JP7095569A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Shigematsu
浩幸 重松
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 漢字をアルファベットによるピンイン入力に
よって入力するための文字キーを有する文字入力装置1
を設ける。文字入力装置1から文字コードを漢字コード
に変換する変換装置2を、文字コードに続いて記号コー
ドが文字入力装置1から入力されると上記文字コードを
上記記号コードの位置に置換することによって上記文字
コードを繰り返すように設ける。 【効果】 繰り返しを含む各漢字を入力するときに、文
字入力装置1からの文字キーの操作数を軽減できると共
に、操作を軽減するための大容量のメモリを省くことが
でき、大容量のメモリを走査する時間を回避できるので
ピンイン入力から繰り返しを含む各漢字への変化を迅速
化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中国語を漢字にて入力
するためのワードプロセッサやパーソナルコンピュータ
や電子手帳等の中国語の入力処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ワープロ等の入力処理装置で中国
語を入力する場合、キー数が限定されたJISやASC
II等のキーボードを用いて、中国語の膨大な数の各漢
字を入力できることから、各漢字の発音をアルファベッ
トで表したピンイン入力が通常用いられている。
【0003】しかし、ピンイン入力では、各漢字を四声
(声調)を含めてアルファベットで入力していくため、
1文字当たりのキー操作が2〜5とタッチ数が多くな
り、キー操作が煩雑になるという問題があった。
【0004】そこで、特開昭64ー36366号公報で
は、上記の問題を軽減するための中国語の入力処理方法
が開示されている。この入力処理方法では、図9に示す
ように中国語2文字までの成語については通常通りピン
イン入力し、中国語3文字以上の成語については、第1
語のみを通常のピンインにて入力し、第2語以降につい
ては各語を示すアルファベットの頭文字のみを入力する
ことにより中国語に変換することができるピンイン短縮
入力装置が開示されている。
【0005】すなわち、このピンイン短縮入力装置は、
CPU31が、メモリ32中にあらかじめ格納されたロ
ーマ字表記省略語ー対応漢字表記を記憶した辞書メモリ
33を参照することにより、3文字以上の成語を示すア
ルファベット入力を予め設定されている規則に従った省
略形で入力して対応漢字に変換するものである。
【0006】また、前記の問題を軽減するために、特開
昭59ー100941号公報に開示された日本語の仮名
漢字変換装置を適用することも考えられた。この変換装
置は、一度変換された単語を記憶し、次回からは読みの
頭文字1文字で単語を呼び出すことによりタイプ数を減
少させるものである。
【0007】上記仮名漢字変換入力装置では、図10に
示すように、仮名漢字変換を行うたびに、変換された漢
字データが出力バッファ41aから短縮データ設定バッ
ファ41bへ転送され、読み仮名の短縮化による見出し
語の作成や頻度データ等の作成が行われる。さらに、こ
のデータを見出し語と同音語のレジスタ41cに格納し
たのち、短縮メモリ42に記憶する。短縮入力する際に
は、入力された見出し語からこの短縮メモリ42に記憶
されているデータが読み出され、対応する単語に変換さ
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の各構成では、同一漢字が繰り返された中国語の成語
を入力するときにキー操作を軽減するには、予め3文字
以上の漢字の成語を示すアルファベットの省略形を辞書
メモリ33に記憶しておいたり、繰り返される漢字を短
縮メモリ42に予め記憶しておいたりすることが必要で
あった。
【0009】そのため、上記従来の各構成では、中国語
の繰り返される各漢字からなる数多くの成語にそれぞれ
対応するためには、必然的に辞書メモリ33や短縮メモ
リ42の記憶容量が大きくなり、よって、上記辞書メモ
リ33や短縮メモリ42を走査するための時間が長くな
る頻度が大きくなることから、中国語の漢字への変換時
間が長くなるという問題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
中国語の入力処理装置は、以上の課題を解決するため
に、アルファベットをそれぞれ入力するための文字キ
ー、記号をそれぞれ入力するための記号キー、およびア
ルファベットによりピンイン入力された文字を中国語の
漢字に変換することを指示するための変換キーを有する
入力手段が、上記文字キー、記号キーおよび変換キーに
それぞれ対応する文字コード、記号コードおよび変換コ
ードを出力するように設けられ、入力手段から変換キー
が入力されると、その変換キー以前に入力された文字コ
ードを漢字コードに変換する変換手段が、文字コードに
続いて記号コードが入力手段から入力されると上記文字
コードを上記記号コードの位置に置換することによって
上記文字コードを繰り返すように設けられていることを
特徴としている。
【0011】本発明の請求項2記載の中国語の入力処理
装置は、請求項1記載の中国語の入力処理装置におい
て、変換手段は、文字を示すコードを漢字コードに変換
すると共に記号コードを入力された文字コードを繰り返
すための指示コードとして認識するピンイン入力モード
と、記号コードを繰り返しを示す指示コードとして認識
することを停止して本来の記号を入力するための記号入
力モードとを備え、さらに、ピンイン入力モードと記号
入力モードとを互いに切り替えるための入力モード切り
替え手段が、変換キーが入力されたときや初期状態のと
きに記号入力モードに、一方、文字コードが入力された
ときにピンイン入力コードに切り替えるように設けられ
ていることを特徴としている。
【0012】本発明の請求項3記載の中国語の入力処理
装置は、請求項1または2記載の中国語の入力処理装置
において、変換手段は、文字コードに続いて記号コード
として第1記号コードが入力されると、その第1記号コ
ードの直前に入力された漢字1文字分の文字コードを上
記第1記号コードと置換することによって上記文字コー
ドを繰り返すための記号直前漢字置換手段を含むことを
特徴としている。
【0013】本発明の請求項4記載の中国語の入力処理
装置は、請求項1または2記載の中国語の入力処理装置
において、変換手段は、複数の漢字を示す文字コードに
続いて記号コードとして第2記号コードが入力される
と、その第2記号コードの直前に入力された漢字2文字
前の漢字1文字分の文字コードを上記第2記号コードと
置換することによって上記文字コードを繰り返すための
記号2文字前漢字置換手段を含むことを特徴としてい
る。
【0014】本発明の請求項5記載の中国語の入力処理
装置は、請求項1または2記載の中国語の入力処理装置
において、変換手段は、複数の漢字を示す文字コードに
続いて記号コードとして第3記号コードが入力される
と、その第3記号コードの直前に入力された漢字2文字
分の文字コードを上記第3記号コードと置換することに
よって上記文字コードを繰り返すための記号前2文字分
漢字置換手段を含むことを特徴としている。
【0015】本発明の請求項6記載の中国語の入力処理
装置は、請求項1または2記載の中国語の入力処理装置
において、変換手段は、複数の漢字を示す文字コードに
続いて記号コードとして第4記号コードが入力される
と、その第4記号コードの直前に入力された漢字2文字
分の文字コードを、前の漢字1文字分の文字コードを繰
り返し、かつ、後の漢字1文字分の文字コードを繰り返
して生成した変換後の文字コード列を、上記漢字2文字
分の文字コードおよび第4記号コードと置換することに
よって上記文字コードを繰り返すための記号前2文字分
漢字繰り返し置換手段を含むことを特徴としている。
【0016】
【作用】上記請求項1記載の構成によれば、中国語を入
力するオペレータが、アルファベットの文字キーの操作
にてピンイン入力により中国語の漢字を1文字分または
複数文字分入力し、続いて記号キーを入力した後、変換
キーを入力すると、文字キーの入力による各文字コード
に続いて記号キーによる記号コードが変換手段に入力さ
れるので、上記記号コードが、その記号コードが入力さ
れた前の文字コードに変換手段によって置換されて、文
字コードの繰り返しを含む各文字コードが生成される。
【0017】ところで、通常のピンイン入力において
は、2〜5回の文字キーの操作によって漢字1文字分の
文字コードが入力されるため、漢字の繰り返しを含む成
語の各漢字を入力する際にも、それらの各漢字をそれぞ
れピンイン入力するため、ピンイン入力のキー操作が煩
雑となっていた。
【0018】しかしながら、上記構成では、文字キーの
操作に続いて記号キーを操作することにより、1回のキ
ー操作である記号キーの入力によって、その前に入力さ
れた文字コードが繰り返されて、繰り返しを含む成語の
各漢字コードに変換されるので、中国語において頻度の
高い繰り返しを含む成語の各漢字をピンイン入力で入力
する際のキー操作の手間を軽減できる。
【0019】その上、上記構成では、キー操作の手間を
軽減するために、繰り返し漢字を含む各成語に対して、
それぞれ文字コードの短縮形や省略形を、予め見出し等
を付与して記憶しておくための従来の辞書メモリや短縮
メモリを省くことができる。
【0020】このことから、上記構成では、辞書メモリ
や短縮メモリの記憶容量の増加によるコストアップを回
避しながら、文字コードから漢字コードに変換する際
に、繰り返し漢字を含む数多くの成語に対応した大きな
記憶容量の辞書メモリや短縮メモリを走査する時間の長
さを抑制できるので、繰り返しを含む成語の各漢字コー
ドへの変換を迅速化できる。
【0021】上記請求項2記載の構成によれば、変換キ
ーが入力されたときや初期状態のときに入力モード切り
替え手段によって記号入力モードに設定されるので、そ
の記号入力モードのときに記号キーが操作された場合、
その記号キーによる記号コードが指示コードと認識され
ることは停止され、通常の記号コードとして入力でき
る。
【0022】その上、上記構成では、文字コードが文字
キーによって入力されると、記号入力モードであっても
入力モード切り替え手段によってピンイン入力モードに
切り替わるので、文字キーに続いて記号キーが操作され
ると、上記記号キーによる記号コードが、それ以前に入
力された文字コードの繰り返しを示す指示コードとして
認識される。
【0023】このことから、上記構成では、上記記号コ
ードの前に入力された文字コードを繰り返して漢字コー
ドに変換することが、オペレータが変換手段においてピ
ンイン入力モードか記号入力モードかを意識せずとも可
能となる。
【0024】上記請求項3記載の構成によれば、さら
に、文字コードに続いて第1記号コードが入力される
と、記号直前漢字置換手段によって、記号コードに対し
て直前に入力された1文字分の文字コードが、その文字
コードに続いて繰り返されるので、同一の漢字が2回繰
り返された成語の各漢字を容易に入力できる。
【0025】上記請求項4記載の構成によれば、さら
に、文字コードに続いて第2記号コードが入力される
と、記号2文字前漢字置換手段によって、記号コードに
対して2文字前に入力された1文字分の文字コードが、
1文字前の文字コードに続いて繰り返されるので、同一
の漢字が他の漢字を挟んで繰り返された成語の各漢字を
容易に入力できる。
【0026】上記請求項5記載の構成によれば、さら
に、文字コードに続いて第3記号コードが入力される
と、記号前2文字分漢字置換手段によって、記号コード
に対して直前に入力された2文字分の文字コードが、そ
れらの文字コードに続いて繰り返されるので、2つの互
いに異なる各漢字の組が続いて繰り返される成語を容易
に入力できる。
【0027】上記請求項6記載の構成によれば、さら
に、文字コードに続いて第4記号コードが入力される
と、記号前2文字分漢字繰り返し置換手段によって、記
号コードに対して直前に入力された2文字分の各文字コ
ードから、まず、上記各文字コードの内、前に入力され
た文字コードが繰り返され、それに続いて後の文字コー
ドが繰り返された変換文字コード列が生成されて、2文
字分の各文字コードおよび第4記号コードと置換され
る。このことから、上記構成では、2つの互いに異なる
各漢字が2回ずつ繰り返された成語を容易に入力でき
る。
【0028】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図6に基づい
て以下の通り説明する。本発明の中国語の入力処理装置
では、図1に示すように、オペレータが中国語及びアル
ファベットを含む文をピンイン入力方式で入力するため
の文字入力装置(入力手段)1が設けられている。上記
文字入力装置1は、各アルファべットキーや、漢字変換
を指示するための変換キーや、例えば“!”といった記
号を入力するための各記号キーをそれぞれ有しており、
上記各アルファべットキー、変換キー及び各記号キーが
操作されると、それらに対応したコードをそれぞれ出力
するようになっている。このような文字入力装置1とし
ては、例えばJISキーボードを挙げることができる。
【0029】上記文字入力装置1から入力されたキー信
号を漢字コードに変換するために、変換装置(変換手
段)2が設けられている。変換装置2には、記号キーに
て入力されたコードを、それに対応する記号コードとし
て出力する記号入力モードと、アルファベットにて入力
されたコードを漢字コードに変換するためのピンイン入
力モードとが設定されている。上記ピンイン入力モード
では、変換装置2は、特定の記号を示すコードが入力さ
れると、格納されているその前の文字コードを漢字1文
字分ずつ繰り返すための制御記号として上記コードを判
別するようにもなっている。
【0030】上記変換装置2では、アルファベットキー
にて入力されたコードをピンイン入力モードのときに漢
字コードに変換するためのピンイン漢字変換装置3と、
記号キーにて入力されたコードを漢字の繰り返しのため
の制御記号として判別するための記号漢字変換装置4
と、上記記号入力モードとピンイン入力モードとを切り
替えるための変換制御装置5とが設けられている。
【0031】入力モード切り替え装置(入力モード切り
替え手段)6が、上記変換制御装置5からの信号に基づ
いて、上記記号入力モードとピンイン入力モードとを自
動的に切り替えるために設けられている。上記入力モー
ド切り替え装置6には、自動的に入力モードを切り替え
るために、記号モード指示装置7と、ピンインモード指
示装置8と、上記各入力モードをそれぞれ記憶するため
のモード記憶バッファ9とが設けられている。
【0032】記号モード指示装置7は、電源ON時のよ
うに、入力されたコードを格納する入力バッファ10が
変換制御装置5によって初期化されたときに、上記変換
装置2からの信号に基づいて、モード記憶バッファ9に
記憶されているモードを記号入力モードに更新するもの
である。
【0033】また、記号モード指示装置7は、上記変換
装置2によって入力バッファ10のコードが変換された
漢字コードを格納する変換結果バッファ11に入力され
たときも上記変換装置2からの信号に基づいて、モード
記憶バッファ9に記憶されているモードを記号入力モー
ドに更新するものである。
【0034】ピンインモード指示装置8は、記号入力モ
ードのときに入力されたコードがアルファベットか否か
を判別し、アルファベットを示すコードが入力されると
きに、上記変換装置2からの信号に基づいて、モード記
憶バッファ9に記憶されているモードをピンイン入力モ
ードに更新するものである。
【0035】また、入力バッファ10では、変換キーに
対応するコードが変換装置2に読み込まれた後、変換キ
ーによって漢字変換が指示されて変換装置2に上記コー
ドを出力するまで前記文字入力装置1から入力されたコ
ードを一時格納するように設定されている。
【0036】なお、文字入力装置1、変換装置2、入力
モード切り替え装置6、入力バッファ10および変換結
果バッファ11は、コードで示されるデータを互いに伝
達するための共通のバスライン12に接続されている。
【0037】このバスライン12には、図示しないが、
各漢字コードを予め記憶しているとともに、各漢字コー
ドに対応する見出し語としてアルファベット文字列の各
コードを予め記憶する辞書メモリが接続されている。
【0038】変換装置2では、ピンイン入力モードにお
いて、オペレータが文字入力装置1から変換キーによっ
て入力した漢字変換を指示するコードが読み込まれる
と、入力バッファ10に格納されたコードが、先入れ先
出し法に基づいてアルファベットや記号の1文字分ずつ
取り出され、そのコードが繰り返しを示す記号コードで
あるか否か判断される。
【0039】変換装置2では、上記コードが上記記号コ
ードを示すものと異なる場合には、入力バッファ10の
コードはそのままの形で維持され、上記コードが繰り返
しを示す記号コードである場合には、上記入力バッファ
10から、記号コードによって指定された部分、例えば
上記記号を示すコードの前の漢字1文字分や2文字分を
示すピンインコードが、入力バッファ10から記号漢字
変換装置4に出力され、予め設定された規則に従って上
記ピンインコードが並べ換えられ、その変換されたピン
インコードが入力バッファ10の記号コードと置換され
る。
【0040】記号漢字変換装置4には、記号直前漢字挿
入装置(記号直前漢字置換手段)4a、記号2文字前漢
字挿入装置(記号2文字前漢字置換手段)4b、記号前
2文字漢字挿入装置(記号前2文字分漢字置換手段)4
c、記号2文字前繰り返し挿入装置(記号前2文字分漢
字繰り返し置換手段)4dが設けられている。記号漢字
変換装置4では、入力された繰り返し記号の各種類によ
って上記各装置4a〜4dのいずれかが選択される。
【0041】記号直前漢字挿入装置4aでは、ピンイン
入力モードにおいて、記号キーから第1記号として
“@”が入力されると、上記“@”を示す第1記号コー
ドが繰り返しを示す記号コードとして認識され、図2に
示したように、上記記号コードの前の漢字1文字分にあ
たるピンイン文字列のコードを取り出し、その漢字1文
字分のピンインコードを繰り返して漢字2文字分のピン
イン文字列のコードを生成(A→AA)し、上記漢字1
文字分のピンインコードおよび記号コードと置換する。
【0042】記号2文字前漢字挿入装置4bでは、ピン
イン入力モードにおいて、記号キーから第2記号として
“!”が入力されると、上記“!”を示す第2記号コー
ドが繰り返しを示す記号コードとして認識され、上記記
号コードの前の漢字2文字分にあたるピンイン文字列の
コードを取り出し、前の漢字を示すピンインコードをコ
ピーして漢字3文字分のピンイン文字列のコードを生成
(AB→ABA)し、上記漢字2文字分のピンインコー
ドおよび記号コードと置換する。
【0043】記号前2文字漢字挿入装置4cでは、ピン
イン入力モードにおいて、記号キーから第3記号として
“♯”が入力されると、上記“♯”を示す第3記号コー
ドが繰り返しを示す記号コードとして認識され、上記記
号コードの前の漢字2文字分にあたるピンイン文字列の
コードを取り出し、その漢字2文字分のピンインコード
をコピーして漢字4文字分のピンイン文字列を生成(A
B→ABAB)し、上記漢字2文字分のピンインコード
および上記記号コードと置換する。
【0044】記号2文字前繰り返し挿入装置4dでは、
ピンイン入力モードにおいて、記号キーから第4記号と
して“$”が入力されると、上記“$”を示す第4記号
コードが繰り返しを示す記号コードとして認識され、上
記記号コードの前の漢字2文字分にあたるピンイン文字
列のコードを取り出し、前の漢字を示すピンインコード
を繰り返し、次に後の漢字を示すピンインコードを繰り
返して漢字4文字分のピンイン文字列のコードを生成
(AB→AABB)し、上記漢字2文字分のピンインコ
ードおよび記号のコードと置換する。
【0045】このように繰り返しを含むように作成され
たピンイン文字列のコードは、続いて変換キーが操作さ
れると、通常のピンイン入力と同じように、ピンイン漢
字変換装置3により対応する漢字列のコードに変換され
て変換結果バッファ11に格納される。このようにして
変換結果バッファ11に格納された文字データが、例え
ばディスプレイに出力される。
【0046】一方、記号をそのまま出力する場合には、
単に通常通りキー入力するだけでよく、1文字目を入力
する際や、変換キーによる漢字変換直後は常に入力モー
ド切り替え装置6によって自動的に記号入力モードに設
定されているので、変換制御装置5によって記号漢字変
換装置4の作動が回避されており、変換装置2では、入
力された記号コードがそのまま変換結果バッファ11に
出力される。
【0047】次に、本入力処理装置の動作を、図3に示
すメインフローチャートに基づいて説明する。まず、電
源ON時のように、動作の開始時では、変換制御装置5
は、入力モード切り替え装置6により、モード記憶バッ
ファ9の内容を記号入力モードに初期化を行う(ステッ
プ1、以下ステップをSと略す)。続いて、変換制御装
置5は、入力バッファ10、変換結果バッファ11の初
期化を行う(S2)。この際の入力バッファ10の格納
内容の例を図4の(a)に示す。
【0048】次に、オペレータが、文字入力装置1から
アルファベットや記号等の1文字分のコードを入力する
と、そのコードが入力バッファ10に転送され(S
3)、その後、文字入力装置1から送られたコードは入
力バッファ10に格納される(S4)。
【0049】その後、入力モード切り替え装置6では、
入力されたコードがアルファベットのコードであるか否
かを判断する(S5)。もし、コードがアルファベット
のコードであれば、ピンインモード指示装置8は、入力
モード切り替え装置6からの信号に基づいてモード記憶
バッファ9に記憶されている入力モードを、記号入力モ
ードからピンイン入力モードに切り替え(S6)、その
後、変換制御装置5によってS3に戻る。
【0050】一方、S5において、コードがアルファベ
ットのコードでないと判断された場合、続いて、上記コ
ードが漢字変換を指示する変換キーのコードであるか否
かを判断し(S7)、そうでなければS3へ戻り、文字
入力装置1から入力された次の1文字分のコードが入力
バッファ10に送られ、S4で入力バッファ10に順次
格納される。このようにして、変換キーのコードが読み
込まれるまでは、入力されたコードが全て入力バッファ
10に順次格納される。
【0051】S7において、変換キーのコードが読み込
まれたと判断されると、変換制御装置5は、モード記憶
バッファ9に記憶されている入力モードが記号入力モー
ドかピンイン入力モードかを判断する(S8)。入力モ
ードが記号入力モードであれば、入力バッファ10に格
納されたコードを、ピンイン漢字変換装置3に出力し、
上記ピンイン漢字変換装置3において、後述するピンイ
ン漢字変換により、対応する漢字列のコードに変換され
る。ピンイン漢字変換後の漢字コードは、変換結果バッ
ファ11に格納され(S9)、出力装置、例えばディス
プレイに出力される。
【0052】一方、S8において、入力モードがピンイ
ン入力モードである場合、続いて、入力バッファ10に
格納されたアルファベットや記号等のコードを1文字分
取り出し、変換装置2へ転送する(S10)。なお、取
り出しの順序は先入れ先出し法で行うものとする。ま
た、入力モードがピンイン入力モードである場合の、こ
の時点での入力バッファ10の格納内容の例を図4の
(b)に示す。
【0053】その後、変換制御装置5が、取り出された
1文字分のコードがアルファベットを示すコードか否か
を判断し(S11)、そうであれば、取り出されたコー
ドを維持したまま入力バッファ10に残してS10へ戻
る。
【0054】一方、上記コードがアルファベットを示す
コードでない場合、変換装置2では、上記の1文字分の
コードが記号コードか否かを判断して(S12)、記号
コードであれば後述する記号漢字変換を行った(S1
6)後、変換後のピンインコードを入力バッファ10に
格納してS10に戻る。
【0055】上記記号漢字変換は、後に詳述するが、上
記コードが所定の記号コードである場合、上記記号コー
ドおよびその記号コードの前の漢字1文字分または2文
字分のピンインコードを記号漢字変換装置4へ転送し、
各記号の示す繰り返し規則にしたがって上記記号コード
およびピンインコードを繰り返しを含む漢字列を示すピ
ンインコードに変換した後、入力バッファ10における
上記記号コードおよびピンインコードを上記変換後のピ
ンインコードに置換するものである。
【0056】また、上記コードが所定の記号コードと異
なる場合、変換装置2では、上記の1文字分のコードが
漢字変換を指示する変換キーのコードであるか否かを判
断し(S13)、変換キーを示すコードと異なる場合、
取り出された上記のコードを維持したまま入力バッファ
10に残してS10へ戻る。
【0057】一方、上記コードが変換キーを示すコード
であれば、入力バッファ10に格納されているピンイン
コードをピンイン漢字変換装置3へ転送し、ピンイン漢
字変換装置3では、上記ピンインコードに対して後述す
るピンイン漢字変換を行って漢字コードに変換し(S1
4)、その漢字コードを変換結果バッファ11に転送し
格納して(S15)、出力装置、例えばディスプレイに
出力される。この際の変換結果バッファ11の格納内容
の例を図4の(d)に示した。
【0058】次に、S16で入力バッファ10から転送
されたピンインコードおよび記号コードに対して記号漢
字変換装置4で行われる記号漢字変換について、図5に
示す記号変換サブルーチンのフローチャートに基づいて
説明する。
【0059】記号漢字変換装置4において、記号コード
が@のコードか否か判断し、そうであれば記号直前漢字
挿入装置4aでピンイン1文字分取り出しAを行い、そ
うでなければ続いて以下の操作が行われる(S21)。
【0060】記号漢字変換装置4において、記号コード
が!のコードか否か判断し、そうであれば記号2文字前
漢字挿入装置4bでピンイン1文字分取り出しBを行
い、そうでなければ続いて以下の操作が行われる(S2
2)。
【0061】記号漢字変換装置4において、記号コード
が♯のコードか否か判断し、そうであれば記号前2文字
漢字挿入装置4cでピンイン2文字分取り出しCを行
い、そうでなければ続いて以下の操作が行われる(S2
3)。
【0062】記号漢字変換装置4において、記号コード
が$のコードか否か判断し、そうであれば記号2文字前
繰り返し挿入装置4dでピンイン2文字分取り出しDを
行い、そうでなければ終了する(S24)。
【0063】S21で記号コードが@のコードと判断さ
れた場合、記号直前漢字挿入装置4aでは、上記記号コ
ードの直前の漢字1文字分にあたるピンイン文字列のコ
ードを取り出し、その漢字1文字分のピンインコードを
繰り返して漢字2文字分のピンイン文字列のコードを生
成し(A→AA)、入力バッファへ転送する(ピンイン
1文字分取り出しA、S25)。
【0064】S22で記号コードが!のコードと判断さ
れた場合、、記号2文字前漢字挿入装置4bでは、上記
記号コードの前の漢字2文字分にあたるピンイン文字列
のコードを取り出し、その前の漢字1文字分にあたるピ
ンイン文字列をコピーして漢字3文字分のピンイン文字
列のコードを生成(AB→ABA)し、入力バッファへ
転送する(ピンイン1文字分取り出しB、S26)。
【0065】S23で記号コードが#のコードと判断さ
れた場合、記号前2文字漢字挿入装置4cでは、上記記
号コードの前の漢字2文字にあたるピンイン文字列のコ
ードを取り出し、その漢字2文字分のピンインコードを
コピーして漢字4文字分の文字列のコードを生成(AB
→ABAB)し、入力バッファへ転送する(ピンイン2
文字分取り出しC、S27)。
【0066】S24で記号が$と判断された場合、記号
2文字前繰り返し挿入装置4dでは、上記記号コードの
前の漢字2文字分にあたるピンイン文字列のコードを取
り出し、前の漢字を示すピンインコードを繰り返し、次
に後の漢字を示すピンインコードを繰り返して漢字4文
字分の文字列のコードを生成(AB→AABB)し、入
力バッファへ転送する(ピンイン2文字分取り出しD、
S28)。
【0067】S25、S26、S27、S28で取り出
されてコピーされたピンイン文字列のコードは再び入力
バッファ10に格納される。この時点での入力バッファ
10の格納内容の例を図4の(c)に示す(S29)。
【0068】上記の記号変換漢字変換では、転送された
ピンインコードから、漢字1文字分のピンインコードを
取り出せるようになっているが、この技術については公
知である。すなわち、中国語の1漢字分のピンインは、
必ず1文字の子音と1〜4文字の母音から構成されてい
るので、複数漢字分のピンインコードの先頭から順次、
子音とそれに続く母音の組を探し出し、漢字1文字分の
ピンインコードを取り出せるようになっている。
【0069】ピンイン漢字変換装置3で行われるピンイ
ン漢字変換については、公知であり、特に構成を限定し
ないが、最も基本的なピンイン漢字変換について、図7
に示すピンイン漢字変換サブルーチンのフローチャート
に基づいて説明する。
【0070】図示しないが、辞書メモリは、図8に示す
ように、各漢字コードを予め記憶しているとともに、各
漢字コードに対応する見出し語としてアルファベット文
字列の各コードを予め記憶している。また、それぞれの
見出し語と漢字の組には、1から順番に番号が付与され
ている。
【0071】ピンイン漢字変換装置3では、まず記憶さ
れている番号を1に初期化する(S30)。次に、ピン
イン漢字変換装置3では、辞書メモリに記憶された番号
nの見出し語のコードを呼び出し(S31)、呼び出さ
れた見出し語のコードが、入力バッファ10から送られ
たアルファベット文字列のコードと同じであるか否かを
判断し(S32)、そうであれば、呼び出された見出し
語に対応する漢字コードを、変換結果バッファに格納し
(S35)、終了する。
【0072】一方、上記コードが、入力バッファ10か
ら送られたアルファベット文字列のコードと異なる場
合、続いて、番号nが辞書メモリに記憶された最大数、
すなわち辞書メモリに記憶された見出し語の数であるか
否かを判断し(S33)、そうであれば、入力バッファ
10から送られたアルファベット文字列のコードを維持
したまま、変換結果バッファに格納し(S36)、終了
する。
【0073】一方、上記番号nが辞書メモリに記憶され
た最大数と異なる場合には、番号をnからn+1に変換
して(S34)、S31へ戻り、次の番号n+1の見出
し語のコードを呼び出す。
【0074】このようにして、辞書メモリに記憶された
見出し語のコードが1から順に番号の小さい方から呼び
出され、入力バッファ10から送られたアルファベット
文字列のコードと比較することになる。
【0075】上記の基本的なピンイン漢字変換では、辞
書メモリ中の見出し語をすべて検索することになるが、
実際には、公知の技術を用いて、辞書メモリに、見出し
語とともに、見出し語の頭文字や文字数等のインデック
ス情報や使用頻度の情報が記憶され、これに基づいて見
出し語が呼び出されるため、高速で検索が行なわれる。
【0076】次に、本実施例の入力処理装置の実際の動
作の一例として“ma@”を入力した場合について図4
を用いて説明する。まず、電源ON時のような初期状態
では、入力バッファ10の格納内容は変換制御装置5に
よってオールクリアの状態になっている。この格納内容
を図4の(a)に示した。
【0077】文字入力装置1では、アルファベットや記
号、漢字などのキー入力をすると、予め設定された例え
ば図6のようなコード表にしたがって、対応するコード
に変換される。すなわち、mは 0005 に、aは 0001
に、@は 0100 に変換される。
【0078】各コードは、1文字分ずつ順次入力バッフ
ァ10に入力され、変換装置2による漢字変換指示が出
力されるまで、すなわち変換キーの信号が入力バッファ
10および変換装置2に入力されるまで、これらのコー
ドを順次格納する。この段階の入力バッファ10の格納
内容が図4の(b)である。
【0079】一旦、変換キーの信号が入力バッファ10
および変換装置2に入力されると、入力バッファ10へ
の新たなコードの格納が停止され、入力バッファ10の
コードが、先入れ先出し法に基づいて1文字分ずつ取り
出され、そのコードが繰り返しを示す記号であるか否か
判断される。
【0080】変換装置2では、アルファベットを示すコ
ード、すなわち“m”のコード(0005)及び“a”のコ
ード(0001)については、そのままの形で入力バッファ
10に格納される。
【0081】変換装置2では、取り出したコードが繰り
返しを示す記号“@”のコード(0100)であると判断さ
れると、入力バッファ10から、 0100 によって指定さ
れた直前の漢字1文字分のピンインコードである“m
a”のコード(0005 0001)が、記号漢字変換装置4に出
力され、それをコピーして並べて漢字2文字分のピンイ
ンコードである“mama”のコード(0005 0001 0005
0001)を生成し、その変換後のピンインコードが、入力
バッファ10に格納されている上記ピンインコードおよ
び記号コードと置換されて、入力バッファ10に格納さ
れる。この段階の入力バッファ10の格納内容を図4
(c)に示した。
【0082】ここで作成された変換後のピンインコード
及び変換コードは、通常のピンインと同じように、ピン
イン漢字変換装置3により対応する、「中国語で母親と
いう意味をもつ図6に示したコード 0200 の漢字」の繰
り返しを示す漢字コード(0200 0200)に変換されて変換
結果バッファ11に格納される。この段階の変換結果バ
ッファ11の格納内容を図4(d)に示した。
【0083】次に、実際に繰り返し漢字を含む中国語を
入力する場合の変換例を図2に示した。まず、同じ漢字
Aが2文字が繰り返される中国語AAを入力する場合に
は、Aをピンイン入力したあとに@を入力すると、記号
直前漢字挿入装置4aによってA@がAAに変換されて
出力される。例えば、「中国語で母親という意味をもつ
図6に示したコード 0200 の漢字」の繰り返しの場合に
は、通常のピンイン入力では“mama”と入力しなけ
ればならないが、本発明の漢字入力処理装置では“ma
@”と入力すればよく、タッチ数を4回から3回に減ら
すことができる。
【0084】他の変換例として中国語ABAを入力する
場合には、ABをピンイン入力したあとに!を入力する
と、記号2文字前漢字挿入装置4bによってAB!がA
BAに変換されて出力される。例えば、“等一等”の場
合には、通常のピンイン入力では“dengyiden
g”と入力しなければならないが、本発明の漢字入力処
理装置では“dengyi!”と入力すればよく、タッ
チ数を10回から7回に減らすことができる。
【0085】さらに他の変換例として中国語ABABを
入力する場合には、ABをピンイン入力したあとに#を
入力すると、記号前2文字漢字挿入装置4cによってA
B#がABABに変換されて出力される。例えば、“休
息休息”の場合には、通常のピンイン入力では“xiu
xixiuxi”と入力しなければならないが、本発明
の漢字入力処理装置では“xiuxi#”と入力すれば
よく、タッチ数を10回から6回に減らすことができ
る。
【0086】さらに他の変換例として中国語AABBを
入力する場合には、ABをピンイン入力したあとに$を
入力すると、記号2文字前繰り返し漢字挿入装置4dに
よってAB$がAABBに変換されて出力される。例え
ば、“安安静静”の場合には、通常のピンイン入力では
“ananjingjing”と入力しなければならな
いが、本発明の漢字入力処理装置では“anjing
$”と入力すればよく、タッチ数を12回から7回に減
らすことができる。
【0087】このように本実施例の構成によれば、中国
語を入力するオペレータが、文字入力装置1によってア
ルファベットによるピンイン入力による文字キーの操作
にて中国語の漢字を1文字分または複数文字分入力し、
続いて記号キーを入力した後、変換キーを入力すると、
文字キーの入力による各文字コードに続いて記号キーに
よる記号コードが変換装置2に入力されるので、上記記
号コードが、変換装置2によってその記号コードが入力
された前の文字コードに置換されて、文字コードの繰り
返しを含む各文字コードが入力バッファ10上に生成さ
れる。
【0088】ところで、従来、ピンイン入力において、
2〜5回の文字キーの操作によって漢字1文字分の文字
コードが入力されるため、漢字の繰り返しを含む成語の
各漢字を入力する際にも、それらの各漢字をそれぞれピ
ンイン入力するため、ピンイン入力のキー操作が煩雑と
なっていた。
【0089】しかしながら、上記構成では、文字キーの
操作に続いて記号キーを操作することにより、1回のキ
ー操作である記号キーの入力によって、その前に入力さ
れた文字コードが繰り返されて、繰り返しを含む各漢字
コードに変換されるので、中国語において頻度の高い繰
り返しを含む成語の各漢字をピンイン入力で入力する際
のキー操作の手間を軽減できる。
【0090】ところで、特開昭64ー36366号公報
では、中国語3文字以上の成語については、第1語のみ
を通常のピンインにて入力し、第2語以降については各
語を示すアルファベットの頭文字のみを入力することに
より、キー操作を軽減して中国語に変換するために、繰
り返し漢字を含む各成語に対してそれぞれ文字コードの
短縮形を予め記憶しておく大容量の辞書メモリを必要と
していた。
【0091】一方、特開昭59ー100941号公報に
開示された変換装置では、一度変換された単語を記憶
し、次回からは読みの頭文字1文字で単語を呼び出すこ
とによりタイプ数を減少させるために、見出し等を付与
して記憶しておく大容量の短縮メモリを必要としてい
た。
【0092】しかしながら、上記構成では、キー操作の
手間を軽減するために、繰り返しを含む各成語に対して
それぞれ文字コードの短縮形や省略形を予め見出し等を
付与して、記憶しておくための上記の辞書メモリや短縮
メモリを省くことができる。
【0093】このことから、上記構成では、辞書メモリ
や短縮メモリの記憶容量の増加によるコストアップを回
避しながら、文字コードから漢字コードに変換する際
に、繰り返しを含む成語の各漢字の数多くの組み合わせ
に対応した大きな記憶容量の辞書メモリや短縮メモリを
走査する時間の長さを抑制できるので、繰り返しを含む
各漢字コードへの変換を迅速化できる。
【0094】その上、上記構成によれば、オペレータ
が、変換装置2において入力モードが記号入力モードで
あるかピンイン入力モードであるかを意識せずとも、文
字入力装置1から繰り返しを示す記号キーを操作するこ
とができ、記号キーに複数の機能を付与しても、その記
号キーの操作を簡素化できる。
【0095】すなわち、変換キーが入力されたときや初
期状態のときに入力モード切り替え装置6によって記号
入力モードに設定されるので、その記号入力モードのと
きに記号キーが操作された場合、その記号キーによる記
号コードが指示コードと認識されることは停止され、通
常の記号コードとして入力できる。
【0096】一方、上記構成では、文字コードが文字キ
ーによって入力されると、記号入力モードであってもピ
ンイン入力モードに入力モード切り替え装置6によって
切り替わるので、文字キーに続いて記号キーが操作され
ると、上記記号キーによる記号コードが、それ以前に入
力された文字コードの繰り返しを示す指示コードとして
認識される。
【0097】このことから、上記構成では、上記記号コ
ードの前に入力された文字コードを繰り返して漢字コー
ドに変換することが、オペレータが変換装置2において
ピンイン入力モードか記号入力モードかを意識せずとも
可能となるので、繰り返し漢字を含む成語を入力する際
のオペレータの負担を軽減できて、上記入力を簡素化で
きる。
【0098】さらに、特開昭59ー100941号公報
に開示された変換装置は、同一単語の繰り返しを読みの
頭文字で呼び出すものであり、繰り返し漢字を含む成語
の入力に用いるためには、各漢字を1文字ずつ入力し、
そのつど変換キーを操作する必要がある。そのため、繰
り返し漢字を含む成語を入力する際にタイプ数を減少さ
せるという目的には適していない。
【0099】これに対し、本発明の前記構成は、文字キ
ーの操作に続いて記号キーを操作することにより、その
前に入力された文字コードが繰り返され、続いて変換キ
ー1回操作することによって、繰り返し漢字を含む成語
を一度に入力することができるため、漢字1文字分ずつ
入力せずとも、繰り返し漢字を含む成語を入力する際の
キー操作の手間を軽減できる。
【0100】以上、本発明を実現するための実施例を示
した。また、装置となっているそれぞれの構成は、ソフ
トウエアやハードウエアであること、また、別筐体であ
るか同一筐体であるかは問わないものとする。
【0101】
【発明の効果】本発明の請求項1ないし6記載の中国語
の入力処理装置は、以上のように、アルファベットによ
りピンイン入力するための文字キーおよび記号キーをそ
れぞれ有する入力手段が、上記文字キーおよび記号キー
にそれぞれ対応する文字コードおよび記号コードを出力
するように設けられ、入力された文字コードを漢字コー
ドに変換する変換手段が、文字コードに続いて記号コー
ドが入力手段から入力されると上記文字コードを上記記
号コードの位置に置換することによって上記文字コード
を繰り返すように設けられている構成である。
【0102】それゆえ、上記構成は、従来必要であった
辞書メモリや短縮メモリの記憶容量の増加によるコスト
アップを回避しながら、文字コードから漢字コードに変
換する際に、繰り返しを含む成語の各漢字の数多くの組
み合わせに対応した大きな記憶容量の辞書メモリや短縮
メモリを走査する時間の長さを抑制できるので、繰り返
しを含む各漢字コードへの変換を迅速化できるという効
果を奏する。
【0103】本発明の請求項2記載の中国語の入力処理
装置は、さらに、記号コードを入力された文字コードを
繰り返すための指示コードとして認識するピンイン入力
モードと、記号コードを本来の記号を入力するための記
号入力モードとを互いに切り替えるための入力モード切
り替え手段が、変換キーが入力されたときや初期状態の
ときに記号入力モードに、一方、文字コードが入力され
たときにピンイン入力コードに切り替えるように設けら
れている構成である。
【0104】それゆえ、上記構成では、上記記号コード
の前に入力された文字コードを繰り返して漢字コードに
変換することが、オペレータが変換手段においてピンイ
ン入力モードか記号入力モードかを意識せずとも可能と
なるので、繰り返しを含む成語の各漢字を入力する際の
オペレータの負担を軽減できて、上記入力を簡素化でき
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の漢字の入力処理装置のブロック図であ
る。
【図2】上記入力処理装置における記号漢字変換の変換
例を示す説明図である。
【図3】上記入力処理装置の動作例のフローチャートで
ある。
【図4】上記入力処理装置におけるコードの変換例を示
す説明図である。
【図5】上記入力処理装置の記号漢字変換のフローチャ
ートである。
【図6】上記入力処理装置におけるアルファベット、記
号、漢字および変換キーとそれらにそれぞれ対応する各
コードとの対応を示す説明図である。
【図7】上記入力処理装置のピンイン漢字変換のフロー
チャートである。
【図8】上記入力処理装置の辞書メモリにおける見出し
語(アルファベット)と対応する漢字および番号との対
応を示す説明図である。
【図9】従来のピンイン短縮入力装置のブロック図であ
る。
【図10】従来の仮名漢字変換入力装置のブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 文字入力装置(入力手段) 2 変換装置(変換手段) 3 ピンイン漢字変換装置 4 記号漢字変換装置 4a 記号直前漢字挿入装置(記号直前漢字置換手段) 4b 記号2文字前漢字挿入装置(記号2文字前漢字置
換手段) 4c 記号前2文字漢字挿入装置(記号前2文字分漢字
置換手段) 4d 記号2文字前繰り返し挿入装置(記号前2文字分
漢字繰り返し置換手段) 5 変換制御装置 6 入力モード切り替え装置(入力モード切り替え手
段) 7 記号モード指示装置 8 ピンインモード指示装置 9 モード記憶バッファ 10 入力バッファ 11 変換結果バッファ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルファベットをそれぞれ入力するための
    文字キー、記号をそれぞれ入力するための記号キー、お
    よびアルファベットによりピンイン入力された文字を中
    国語の漢字に変換することを指示するための変換キーを
    それぞれ有する入力手段が、上記文字キー、記号キーお
    よび変換キーにそれぞれ対応する文字コード、記号コー
    ドおよび変換コードを出力するように設けられ、 入力手段から変換キーが入力されると、その変換キー以
    前に入力された文字コードを漢字コードに変換する変換
    手段が、文字コードに続いて記号コードが入力手段から
    入力されると上記文字コードを上記記号コードの位置に
    置換することによって上記文字コードを繰り返すように
    設けられていることを特徴とする中国語の入力処理装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の中国語の入力処理装置にお
    いて、 変換手段は、文字を示すコードを漢字コードに変換する
    と共に記号コードを入力された文字コードを繰り返すた
    めの指示コードとして認識するピンイン入力モードと、
    記号コードを繰り返しを示す指示コードとして認識する
    ことを停止して本来の記号を入力するための記号入力モ
    ードとを備え、 さらに、ピンイン入力モードと記号入力モードとを互い
    に切り替えるための入力モード切り替え手段が、変換キ
    ーが入力されたときや初期状態のときに記号入力モード
    に、一方、文字コードが入力されたときにピンイン入力
    コードに切り替えるように設けられていることを特徴と
    する中国語の入力処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の中国語の入力処理
    装置において、 変換手段は、文字コードに続いて記号コードとして第1
    記号コードが入力されると、その第1記号コードの直前
    に入力された漢字1文字分の文字コードを上記第1記号
    コードと置換することによって上記文字コードを繰り返
    すための記号直前漢字置換手段を含むことを特徴とする
    中国語の入力処理装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の中国語の入力処理
    装置において、 変換手段は、複数の漢字を示す文字コードに続いて記号
    コードとして第2記号コードが入力されると、その第2
    記号コードの直前に入力された漢字2文字分前の漢字1
    文字分の文字コードを上記第2記号コードと置換するこ
    とによって上記文字コードを繰り返すための記号2文字
    前漢字置換手段を含むことを特徴とする中国語の入力処
    理装置。
  5. 【請求項5】請求項1または2記載の中国語の入力処理
    装置において、 変換手段は、複数の漢字を示す文字コードに続いて記号
    コードとして第3記号コードが入力されると、その第3
    記号コードの直前に入力された漢字2文字分の文字コー
    ドを上記第3記号コードと置換することによって上記文
    字コードを繰り返すための記号前2文字分漢字置換手段
    を含むことを特徴とする中国語の入力処理装置。
  6. 【請求項6】請求項1または2記載の中国語の入力処理
    装置において、 変換手段は、複数の漢字を示す文字コードに続いて記号
    コードとして第4記号コードが入力されると、その第4
    記号コードの直前に入力された漢字2文字分の文字コー
    ドを、前の漢字1文字分の文字コードを繰り返し、か
    つ、後の漢字1文字分の文字コードを繰り返して生成し
    た変換後の文字コード列を、上記漢字2文字分の文字コ
    ードおよび第4記号コードと置換することによって上記
    文字コードを繰り返すための記号前2文字分漢字繰り返
    し置換手段を含むことを特徴とする中国語の入力処理装
    置。
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