JPH08292579A - 水なし平版印刷版の現像方法 - Google Patents

水なし平版印刷版の現像方法

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JPH08292579A
JPH08292579A JP9718195A JP9718195A JPH08292579A JP H08292579 A JPH08292579 A JP H08292579A JP 9718195 A JP9718195 A JP 9718195A JP 9718195 A JP9718195 A JP 9718195A JP H08292579 A JPH08292579 A JP H08292579A
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正直 磯野
Norimasa Ikeda
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Abstract

(57)【要約】 【構成】水なし平版印刷版を露光後、現像するに際し、
現像液中に該現像液に不溶性の水吸収剤を存在せしめる
ことによって、現像液に混入する水分を吸収し、現像液
組成の変動による現像性の低下を防止する。 【効果】現像液への水の混入や吸湿などによる現像液組
成の変動を抑制し、現像性を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水なし平版印刷版の現像
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、シリコーンゴム層をインキ反
発層として使用し、湿し水を用いずに平版印刷を行うた
めの印刷版が種々提案されている。
【0003】例えば、特公昭54−26923号公報、
特公昭56−23150号公報などにおいて、基板上に
光重合性感光層とシリコ−ンゴム層とが積層された水な
し平版印刷版、また特公平3−56622号公報、特開
昭61−153655号公報などにおいて、基板上に光
架橋性感光層とシリコ−ンゴム層とが積層された水なし
平版印刷版など光硬化性感光層を用いたポジティブワー
キング用の水なし平版印刷板が提案されている。
【0004】これらの水なし平版印刷板は、通常下記の
ような露光、現像工程を経て製版される。
【0005】まず、水なし平版印刷板原版に真空密着さ
れたポジティブワーキング用の原画フィルムを通し、活
性光線を用いて露光され通常現像液を用いて現像され
る。現像を行なう際に用いる現像液および方法について
は種々提案されている。
【0006】(1)炭化水素を用いて未露光部のシリコ
ーンゴム層を膨潤し、現像する方法 パラフィン系炭化水素、或いはそれを主成分とする現像
液に浸漬した後、未露光部のシリコーンゴム層を該現像
液で膨潤させ、該版面をガーゼ、ウエスなどの柔らかい
パッド類を用いて擦り、または自動現像装置に組込まれ
た回転ブラシ擦りなどによって現像液で膨潤した未露光
部のシリコーンゴム層を剥離脱落させ、画線部となる下
層に位置する未硬化の感光層を露出させる。一方、露光
部のシリコーンゴム層は該現像液によって若干膨潤する
ものの、光硬化した感光層に強く接着し膨潤が相対的に
抑制されているため、現像擦りによっても脱落しないで
画像が形成される。この方法は未露光部のシリコーンゴ
ム層を効率よく剥離脱落させる有効なものであるが、版
全面のシリコーンゴム層が現像液で膨潤させるため、に
該シリコーンゴム層に印刷欠点の原因となるスクラッチ
傷が発生しやすい問題点があった。
【0007】(2)未露光部のシリコーンゴム層−感光
層界面を膨潤させ、現像する方法 一方、パラフィン系炭化水素以外の有機溶剤を主成分と
する現像液を用いた提案も種々なされている。すなわち
特公昭63−21891号公報にはPPG(ポリプロピ
レングリコール)などを主成分とする現像液を用い、未
露光部のシリコーンゴム層を剥離脱落させ、画線部とな
る下層に位置する未硬化の感光層を露出させる方法であ
る。また、特開昭63−33140号公報には、該現像
液で版面を被覆したのち、別の溶剤、水または水を主成
分とする溶媒で、該現像液を洗浄すると同時に版面をガ
ーゼ、ウエスなどの柔らかいパッド類を用いての擦り、
または自動現像装置に組込まれた回転ブラシ擦りなどに
よって現像液で膨潤した未露光部のシリコーンゴム層を
剥離脱落させ画線部となる下層に位置する未硬化の感光
層を露出させる方法が提案されている。
【0008】またPPG以外の現像液の具体例として
は、モノカルボン酸系の溶剤を用いる特開平3−167
553号公報、PEG系の溶媒を用いる特開平3−16
7554号公報、オキシカルボン酸系の溶媒を用いる特
開平4−163557号公報、アルカノールアミド系の
溶媒を用いる特開平4−245249号公報、アミノア
ルコール系の溶媒を用いる特開平235561号公報、
アルカンジオール系の溶媒を用いる特開平4−3433
60号公報、ジエステル系の溶媒を用いる特開平4−3
4361号公報などが挙げられる。
【0009】これらの現像液を用いる方法は、上記のパ
ラフィン系炭化水素系の有機溶剤を用いた現像液の問題
点であるスクラッチ傷の発生を抑制し、短い現像時間で
微小網点再現性に優れた現像液である。
【0010】しかしながら、これらの現像液は、微小網
点再現性などの現像性が該現像液の含水量に大きく依存
する問題点があった。すなわち、該現像液に過って水が
混入したり、高温多湿状態で長時間放置されて吸湿する
と経時的に現像性が低下してしまう問題点があった。
【0011】この際、現像性を回復させるには、現像液
を全交換することが唯一の方法で、大量の廃液が発生し
不経済であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、水なし
平版印刷版の現像方法の従来技術における問題点を解決
すべく鋭意検討した結果、水の混入や吸湿などによる現
像性の低下を未然に防止し、現像液を交換することな
く、高い現像性を維持する簡便な方法を見出し、本発明
に到達した。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、 (1)水なし平版印刷版を露光後、現像するに際し、現
像液中に該現像液に不溶性の水吸収剤を存在せしめるこ
とを特徴とする水なし平版印刷版の現像方法。
【0014】(2)水吸収剤が、水膨潤性の吸水性樹脂
であることを特徴とする(1)記載の水なし平版印刷版
の現像方法。
【0015】(3)水吸収剤が、透水性材料によって包
装された形態であることを特徴とする(1)記載の水な
し平版印刷版の現像方法。
【0016】(4)水吸収剤が、現像液の循環経路上に
配置されていることを特徴とする(1)記載の水なし平
版印刷版の現像方法。
【0017】以下に、本発明の構成について説明する。
【0018】本発明にいう水吸収剤は、現像液に不溶の
ものであればよく、公知の吸水性ポリマが用いられる。
【0019】公知の吸水性ポリマとしては、以下の水膨
潤性の吸水性樹脂を例として挙げることができる。
【0020】(A)天然高分子類 デンプン−アクリロニトリル系グラフト重合体加水分解
物、デンプン−アクリル酸系グラフト重合体、デンプン
−スチレンスルフォン酸系グラフト重合体、デンプン−
ビニルスルフォン酸系グラフト重合体、デンプン−アク
リルアミド系グラフト重合体、カルボキシル化メチルセ
ルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセ ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサン
トゲン酸セルロース、セルロース−アクリロニトリル系
グラフト重合体、セルロース−スチレンスルフォン酸系
グラフト重合体、カルボキシメチルセルロース系架橋
体、ヒアルロン酸、アガロース、コラーゲン、ミルクカ
ゼイン、酸カゼイン、レンネットカゼイン、アンモニア
カゼイン、カリ化カゼイン、ホウ砂カゼイン、グルー、
ゼラチン、グルテン、大豆蛋白、アルギン酸塩、アルギ
ン酸アンモニウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸ナ
トリウムアラビヤガム、トラガカントガム、カラヤガ
ム、グアールガム、ロカストビーンガム、アイリッシュ
モス、大豆レシチン、ペクチン酸、澱粉、カルボキシル
化澱粉、寒天、デキストリン、マンナンなど。
【0021】(B)合成高分子類 ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリ
(エチレンオキサイド-co-プロピレンオキサイド)、水
性ウレタン樹脂、水溶性ポリエステル、ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート系ポリマ((メタ)□□□□と
あるのは、□□□□またはメタ□□□□を略したもので
ある。)、ポリ(ビニルメチルエーテル-co-無水マレイ
ン酸)、無水マレイン酸系共重合体、ビニルピロリドン
系共重合体、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート系架橋重合体、ポリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート系架橋重合体など。
【0022】特に本発明の効果を有効に発現する点か
ら、水膨潤性の高吸水性ポリマ(以下SAPと称する。
SAP:Super Absorbant Polym
erの略)が好ましく挙げられる。SAPは、原料面か
ら分類すると、デンプン系、セルロース系、合成ポリマ
系の3種に大別できる。親水性基から分類すると、アニ
オン系(ポリアクリル酸塩系、ポリスルフォン酸塩系、
アクリル酸グラフト系、アクリル酸共重合体系など)、
カチオン系(四級アンモニウム塩系など)、両性或いは
非イオン系(ポリビニルアルコール系、ポリアクリルア
ミド系、ポリオキシエチレン系、ポリビニルピロリドン
系)の4種に分けられる。これらの中でも本発明の現像
液に不溶性の水吸収剤としては、アニオン系と非イオン
系のSAPが好ましい。
【0023】本発明に用いられるSAPの具体例として
は、ポリアクリル酸塩系のSAPとして、「アラソー
プ」(荒川化学工業(株)製)、「ポイズSA」(花王
(株)製)、「スミカゲル」(住友化学工業(株)
製)、「アクアキープ」(住友精化(株)製)、「アロ
ンザップ」(東亜合成化学工業(株)製)、「アクアリ
ザーブ」(日本合成化学工業(株)製)、「アクアリッ
ク」(日本触媒(株)製)、「アコジェルA」(三井サ
イアナミッド(株)製)、「ダイヤウエット」(三菱油
化(株)製)、「ARIDAL」(Chemdal
製)、「DRYTECH」(DowChemical
製)、「AQUALIC」(NAIndustry
製)、「SALSORB」(AlliedColloi
ds製)、「LUQUASORB」(BASF製)、
「ACRYSORB」(Norsolor製)、「FA
VOR」(Stockhausen製)などが挙げられ
る。
【0024】デンプン系のSAPとしては、「サンウエ
ット」(三洋化成工業(株)製)、「WATERLOC
K」(GrainProcessing製)、「SAN
WET」(HoechstCelanese、Hoec
hstAG製)などが挙げられる。
【0025】本発明に好ましく用いられるSAPは通
常、水不溶性の架橋処理が施され、粉末状、繊維状、シ
ート状の形態で使用される。また、該SAPは、透水性
材料によって包装された形態であることが好ましい。該
透水性材料の具体例としては、濾紙、紙フィルター、
布、ガーゼ、不織布などが挙げられ、該SAPを内包す
ることによって水分のSAPとの接触を妨げることなく
SAPの流出を防ぎ、必要に応じてSAPの交換を容易
にする。
【0026】次に本発明の水なし平版印刷板の露光現像
工程について説明する。
【0027】本発明の水なし平版印刷板は、ポジティブ
ワーキング用またはネガティブワーキング用の版材とし
て用いられる。例えば、ポジティブワーキング用として
用いられる場合、該水なし平版印刷板は通常、真空密着
されたポジフィルムを通じて、公知の露光光源により画
像露光する。この露光工程で用いられる光源としては、
例えば高圧水銀灯、カーボンアーク灯、キセノン灯、メ
タルハライド灯、蛍光灯などが挙げられる。このような
通常の露光を行なったのち、版面を下記に説明する現像
工程で処理することによって、未露光部のシリコーンゴ
ム層が除去されて感光層が露出し、インキ受容部(画線
部)が露出し刷版となる。
【0028】(1)炭化水素を用いて未露光部のシリコ
ーンゴム層を膨潤し、現像する方法 パラフィン系炭化水素、或いはそれを主成分とする現像
液に浸漬した後、未露光部のシリコーンゴム層を該現像
液で膨潤させ、該版面をガーゼ、ウエスなどの柔らかい
パッド類を用いて擦り、または自動現像装置に組込まれ
た回転ブラシ擦りなどによって現像液で膨潤した未露光
部のシリコーンゴム層を剥離脱落させ、画線部となる下
層に位置する未硬化の感光層を露出させる。一方、露光
部のシリコーンゴム層は該現像液によって若干膨潤する
ものの、光硬化した感光層に強く接着し膨潤が抑制され
ているため現像擦りによっても脱落しないで画像が形成
される。
【0029】パラフィン系炭化水素、或いはそれを主成
分とする現像液の具体例としては、炭化水素類(ヘキサ
ン、ヘプタン、「アイソパーE,H,G」(ESSO製
イソパラフィン系炭化水素の商品名)、ガソリン、灯油
など)、芳香族炭化水素類(トルエン、キシレン、な
ど)、ハロゲン化炭化水素類(トリクレンなど)などの
少なくとも1種類以上の混合溶媒に下記の極性溶媒を少
なくとも1種類添加したものが挙げられる。
【0030】アルコール類(ポリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリ
プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、
1、3−ブチレングリコール、2、3−ブチレングリコ
ール、ヘキシレングリコール、2−エチル−1、3−ヘ
キサンジオールなど) エーテル類(エチレングリコールモノエチルエーテル、
ジエチレングリコール、モノメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ−
2−エチルヘキシルエーテル、トリエチレングリコール
モノエチルエーテル、テトラエチレングリコールモノエ
チルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリ
プロピレングリールモノメチルエーテル、ジオキサン、
テトラヒドロフランなど) エステル類(エチレングリコールモノメチルエーテルア
セテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセ
テート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアエ
テートなど) カルボン酸(2−エチル酪酸、カプロン酸、カプリル
酸、2−エチルヘキサン酸、カプリン酸、オレイン酸、
ラウリル酸など) (2)未露光部のシリコーンゴム層−感光層界面を膨潤
させ、現像する方法 特公昭63−21891号公報にはPPGなどを主成分
とする現像液を用い、未露光部のシリコーンゴム層を剥
離脱落させ、画線部となる下層に位置する未硬化の感光
層を露出させる方法である。また、該現像液をより効果
的に用いる方法として、特開昭63−33140号公報
には、該現像液で版面を被覆したのち、別の溶剤、水ま
たは水を主成分とする溶媒で、該現像液を洗浄すると同
時に版面をガーゼ、ウエスなどの柔らかいパッド類を用
いての擦り、または自動現像装置に組込まれた回転ブラ
シ擦りなどによって現像液で膨潤した未露光部のシリコ
ーンゴム層を剥離脱落させ画線部となる下層に位置する
未硬化の感光層を露出させる。
【0031】PPG以外の現像液の具体例としては、モ
ノカルボン酸系の溶剤を用いる特開平3−167553
号公報、PEG系の溶媒を用いる特開平3−16755
4号公報、オキシカルボン酸系の溶媒を用いる特開平4
−163557号公報、アルカノールアミド系の溶媒を
用いる特開平4−245249号公報、アミノアルコー
ル系の溶媒を用いる特開平235561号公報、アルカ
ンジオール系の溶媒を用いる特開平4−343360号
公報、ジエステル系の溶媒を用いる特開平4−3436
1号公報などが挙げられる。
【0032】上記の現像液組成には、公知の界面活性剤
を添加することも自由に行なわれる。
【0033】また該現像液にはクリスタルバイオレッ
ト、ビクトリアピュアブルー、アストラゾンレッドなど
の公知の塩基性染料、酸性染料、油溶性染料を添加して
現像と同時に画像部の染色化を行なうことができる。
【0034】次に本発明の現像方法について説明する。
【0035】上記に説明した水なし平版印刷版用の現像
液は、該印刷版を現像処理するに先立って通常、貯蔵液
槽、浸漬槽などに保持される。そして、自動現像機など
を用いる場合、現像に際して該現像液槽から送液ポンプ
などを用い、パイプ、ホースなどを通じて、該印刷版面
上に散布され、また浸漬槽の場合、版全体が浸漬され、
印刷版のシリコーンゴム層表面は現像液によって被覆さ
れる。
【0036】該現像液は、製造初期においては上記に説
明した組成を有するが、繰り返し使用され、経時放置さ
れることによって吸湿し、また一度現像工程および水洗
工程などを経たのち、現像不良箇所の存在によって、再
度現像処理する際に水分が現像液中に混入する。
【0037】この際、該液槽内の現像液中に上記で説明
した水吸収剤を存在せしめることによって、該現像液中
に含まれる水分を吸収し、該現像液の吸湿による現像性
能の変化が抑制される。
【0038】また本発明に用いられる水吸収剤は、現像
液槽中に存在せしめるが、上記で説明した自動現像機な
どの送液ポンプの前後に配置された、パイプ、ホースな
ど現像液の循環経路上に存在せしめることが、該現像液
中に存在する水分を効率よく吸収する点から好ましい。
【0039】本発明に用いられる水なし平版印刷版を現
像工程には自動現像機を用いることが作業効率の点から
好ましく、自動現像機の搬送によって露光処理された水
なし平版印刷板はシャワーパイプ、浸漬などの手段によ
って上記の現像液で版面を被覆された後に、水道水など
でシャワーしながら回転ブラシなどで版面を擦ることに
より、好適に現像することができる。
【0040】
【実施例】以下に実施例により、本発明をさらに詳細に
説明する。
【0041】実施例1、2 比較例1、2 通常の方法で脱脂した厚さ0.3mmのアルミ板(住友軽
金属(株)製)に、下記のプライマー組成物を塗布し、
200℃、2分間熱処理して5g/m2 のプライマー層
を塗設した。
【0042】 <固形成分:塗布濃度12%> (1)ポリウレタン樹脂(サンプレンLQ−SZ18 :三洋化成工業(株) 製) 75重量% (2)ブロックイソシアネート(タケネ−ト B830:武田薬品(株)製) 15重量% (3)エポキシ・尿素樹脂 10重量% <溶剤成分> (4)ジメチルホルムアミド 続いてこの上に、下記の組成を有する感光性組成物を1
20℃、1分間乾燥して3g/m2 の感光層を塗設し
た。
【0043】 <固形成分:塗布濃度15%> (1)ポリウレタン樹脂(サンプレンLQ−210:三洋化成(株)製) Tg:−40℃ 48重量% (2)ペンタオキシプロピレンジアミン/グリシジルメタクリレート/メチル グリシジルエーテル=1/3/1mol比付加反応物 15重量% (3)m−キシリレンジアミン/グリシジルメタクリレート/メチルグリシジ ルエーテル=1/2/2mol比付加反応物 15重量% (4)CH2 =CHCOO-(CH2 ) 9 -OCOCH=CH 2 8重量% (5)トリオキシプロピレンジアミン/グリシジルメタクリレート/3−グリ シドキシプロピルトリメトキシシラン=1/3/1mol比付加反応物 2重量% (6)ミヒラー氏ケトン 2重量% (7)2,4−ジエチルチオキサントン 4重量% (8)N−ブチル−2−クロロアクリドン 5重量% (9)ビクトリアピュアブルーBOHナフタレンスルフォン酸塩 0.5重量% (10)マレイン酸 0.5重量% <溶剤成分> (11)プロピレングリコールモノメチルエーテル 続いて、この感光層の上に下記組成の縮合反応架橋性シ
リコーンゴム層組成物をバーコータで塗布し、115
℃、2分間加熱硬化して、2g/m2 のシリコーンゴム
層を塗設した。
【0044】 <固形成分:8%> (1)両末端水酸基ポリジメチルシロキサン(重合度〜700) 94.99重量% (2)トリス(メチルエチルケトキシム)ビニルシラン 5重量% (3)ジブチル錫ジラウレート 0.01重量% <溶剤成分> (4)アイソパーE 上記のようにして得られた積層板に、厚さ12ミクロン
の片面マット化二軸延伸ポリプロピレンフィルムをマッ
ト化されていない面がシリコーンゴム層と接するように
してカレンダーローラーを用いてラミネートし、ポジ型
の水なし平版印刷版原版を得た。
【0045】画像評価は200線/インチ1〜99%の
網点を有するポジフィルムと光学濃度差0.15であるグレ
ースケール(G/S)を張込み用のポリエステルフィル
ム上に張込み、オーク製作所(株)製 「アイドルフィ
ン3000」露光機を用いて、30秒間真空密着したの
ち、30カウント露光し、ラミネートフィルムを剥離し
た。
【0046】その後、TWL1160K(東レ(株)
製: 自動現像機)を用い、下記組成の現像液を液温40
度で1分間版面にシャワー被覆し、回転ブラシを用いて
液温25度純水中にて未露光部のシリコーンゴム層を剥
離除去し刷版とした(処理速度100cm/分)。
【0047】各現像液には、下記の水吸収剤を不織布に
内包したのち、現像液18リットルに対して100gの
割合で、現像液槽の循環ポンプ吸入口付近に配置した。
【0048】 <水吸収剤> 「スミカゲルSー100」(住友化学工業(株)製) アクリル酸−ビニルアルコール共重合体 粒子径 150ミクロン <現像液I> (1)ポリプロピレングリコール#200 85重量部 (2)「ニューコールN1004」(日本乳化剤(株)製) 10重量部 (3)2−エチルヘキサン酸 5重量部 <現像液II> (1)ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル 70重量部 (2)1,3−ブタンジオール 25重量部 (3)「ハイテノールN17」(第一工業製薬(株)製) 5重量部 水吸収剤配置の有無による、画像再現性および現像液の
水分率(%)(カールフィッシャー測定方法)の比較結
果を表1に示す。
【0049】
【表1】 現像液中に水吸収剤を存在せしめたことにより、経時に
よる現像液の吸湿が抑制され、現像性が安定維持されて
いることがわかる。一方、水吸収剤を存在せしなかった
場合、経時によって現像液の含水量が増大し、それに伴
って現像性が低下する傾向にあることがわかった。
【0050】
【発明の効果】現像液中に水吸収剤を存在せしめたこと
により、経時による現像液の吸湿が抑制され、現像性が
安定維持される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水なし平版印刷版を露光後、現像するに際
    し、現像液中に該現像液に不溶性の水吸収剤を存在せし
    めることを特徴とする水なし平版印刷版の現像方法。
  2. 【請求項2】水吸収剤が、水膨潤性の吸水性樹脂である
    ことを特徴とする請求項1記載の水なし平版印刷版の現
    像方法。
  3. 【請求項3】水吸収剤が、透水性材料によって包装され
    た形態であることを特徴とする請求項1記載の水なし平
    版印刷版の現像方法。
  4. 【請求項4】水吸収剤を、現像液の循環経路上に存在せ
    しめることを特徴とする請求項1記載の水なし平版印刷
    版の現像方法。
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EP1093024A1 (en) * 1999-10-11 2001-04-18 Fuji Photo Film B.V. An aqueous developer for lithographic printing plates
WO2005071492A1 (ja) * 2004-01-27 2005-08-04 Zeon Corporation 正帯電性トナー

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