JPH08142534A - 平版印刷版用処理剤及びそれを用いた製版方法 - Google Patents

平版印刷版用処理剤及びそれを用いた製版方法

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JPH08142534A
JPH08142534A JP28370394A JP28370394A JPH08142534A JP H08142534 A JPH08142534 A JP H08142534A JP 28370394 A JP28370394 A JP 28370394A JP 28370394 A JP28370394 A JP 28370394A JP H08142534 A JPH08142534 A JP H08142534A
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surfactant
plate
printing plate
acid
surfactants
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JP28370394A
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Noriyoshi Kojima
紀美 小島
Hideyuki Nakai
英之 中井
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Konica Minolta Inc
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光性平版印刷版を画像露光及び現像処理し
た後に使用され、効率良くガム引き、現像インキ盛り又
は修正処理(消去等)を行うための処理剤の欠点(版面
保護剤の不感脂化能力の低下、現像インキ盛りを行うと
きの網点画像にカラミの発生、及び修正を行ったときの
中間調部分の消去性の悪化による印刷時の地汚れの発
生)が改善された処理剤を提供する。 【構成】 カチオン、ノニオン又は両性の界面活性剤
と、酸又は緩衝剤とを含有するpH2.5〜12.5の水溶液か
らなる平版印刷版用処理剤で、該処理剤が含む全界面活
性剤の60重量%以上が上記界面活性剤である。上記
の処理剤で洗浄した後、ガム引きする製版方法。2回
目のガム引きを行う前に、上記界面活性剤と、酸又は緩
衝剤とを含有する水溶液で洗浄する製版方法。上記処
理剤で洗浄処理した後現像インキ盛り又は修正を行う製
版方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性平版印刷版を画
像露光及び現像処理して得られた平版印刷版に施す処理
剤に関し、更に詳しくは、ガム引き、インキ盛り、及び
修正処理(消去液等による)の効率化のために用いられ
る処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術】感光性平版印刷版を画像露光及び現像処
理した後に使用される処理剤であって、効率よくガム引
き、インキ盛り及び修正することができる平版印刷版用
処理剤としてアニオン界面活性剤と、酸又は緩衝剤とを
含有するpH1.5〜12.5の水溶液からなる処理剤が提案さ
れている(特開昭62−143055号公報)。
【0003】しかし、この処理剤で処理後にガム引きを
行うとガム引きに使用される版面保護剤の不感脂化力が
低下し、多枚数印刷すると印刷物に汚れが発生し、また
この処理剤で処理後に現像インキ盛りを行うと網点画像
にカラミ(現像インキ組成物中に含まれる新油性物質が
隣り合って位置する網点との間で橋渡しする様に、又は
画像領域に周囲を囲まれている微小な非画像部を覆うよ
うに付着する現象)が発生する問題があることを本発明
者らは見いだした。さらにこの処理剤で処理後に修正を
行うと、中間調部分の消去性が悪くなり、目視では版面
上の中間調は消去されているように見受けられるが、印
刷を行うと印刷物に汚れが発生する問題があることも見
いだした。
【0004】一方、感光性平版印刷版を用いて平版印刷
版を製版する際には、現像処理及びガム引き処理の後、
現像した版面に修正等の必要な処理が行われるが、この
際、版面上のガムが除かれてしまうので、一般には米国
特許第4,464,035号明細書に開示されているように再び
ガム引きを行って(以下「リエントリー」という)版面
の保護処理を施すことが行われている。ところが、上記
米国特許明細書に開示されている方法においてはこのリ
エントリー時に感光性平版印刷版に単に水を塗布するの
みであるので、上記版面の修正等の処理の際に生じた屑
等が版面に付着したままガム引きが行われ、このガム引
き処理が望ましい状態でできないことがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、第1に、平版印刷版を画像露光及び現像処理した後
に版面に施される処理剤であって、その後にガム引きを
行ってもガム引きに使用される版面保護剤の不感脂化能
力を低下させることがない処理剤を提供することであ
り、第2に、平版印刷版を画像露光及び現像した後に版
面に施される処理剤であって、その後に現像インキ盛り
を行っても網点画像にカラミが発生することがない処理
剤を提供することであり、第3に、平版印刷版を画像露
光及び現像した後に施される処理剤であって、その後に
修正を行っても中間調部分の消去性が悪くなることによ
る印刷時の汚れが発生することのない処理剤を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成は下記(1)〜(4)である。
【0007】(1)カチオン界面活性剤、ノニオン界面
活性剤及び両性界面活性剤からなる群から選ばれる少な
くとも1種の界面活性剤と、酸又は緩衝剤とを含有する
pH2.5〜12.5の水溶液からなる平版印刷版用処理剤であ
って、該処理剤に含まれる全界面活性剤の60重量%以上
がカチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤及び両性界
面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも1種である
ことを特徴とする平版印刷版用処理剤。
【0008】(2)感光性平版印刷版を画像露光及びア
ルカリ性現像液で現像した後に引き続き又は現像後さら
に水洗した後に引き続き、カチオン界面活性剤、ノニオ
ン界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群から選ばれ
る少なくとも1種の界面活性剤と、酸又は緩衝剤とを含
有する水溶液で洗浄した後、ガム引きすることを特徴と
する製版方法。
【0009】(3)2回目のガム引きを行う前に、カチ
オン界面活性剤、ノニオン界面活性剤及び両性界面活性
剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤
と、酸又は緩衝剤とを含有する水溶液で洗浄することを
特徴とする製版方法。
【0010】(4)感光性平版印刷版を画像露光及びア
ルカリ性現像液で現像した後に引き続き又は現像後さら
に水洗した後に引き続き、カチオン界面活性剤、ノニオ
ン界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群から選ばれ
る少なくとも1種の界面活性剤と、酸又は緩衝剤とを含
有するpH12.5以下の水溶液で洗浄し、さらに現像イン
キ盛り又は修正を行うことを特徴とする製版方法。
【0011】以下、本発明について詳述する。
【0012】本発明の処理剤に含有させるカチオン界面
活性剤としてはアルキルアミン塩類、第四級アンモニウ
ム塩類、ポリオキシエチレンアルキルアミン塩類、ポリ
エチレンポリアミン誘導体等が、ノニオン界面活性剤と
してはポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシ
エチレンポリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、グリセ
リン脂肪酸部分エステル類、ソルビタン脂肪酸部分エス
テル類、ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステル類、
プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、しょ糖脂肪
酸部分エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
部分エステル類、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪
酸部分エステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エス
テル類、ポリグリセリン脂肪酸部分エステル類、ポリオ
キシエチレン化ひまし油類、ポリオキシエチレングリセ
リン脂肪酸部分エステル類、脂肪酸ジエタノールアミド
類、N,N-ビス-2-ヒドロキシアルキルアミン、トリエタ
ノールアミン脂肪酸エステル、トリアルキルアミンオキ
シド等が、両性界面活性剤としてはカルボキシベタイン
類、アミノカルボン酸類、スルホベタイン類、アミノ硫
酸エステル類、イミダゾリン類等が挙げられる。
【0013】上記の界面活性剤は単独もしくは2種以上
を組み合わせて使用することができ、水溶液中に約0.1
〜約20重量%、より好ましくは0.5〜10重量%の範囲で
使用される。
【0014】本発明の処理剤は、界面活性剤としてアニ
オン界面活性剤を含有してもよいが、本発明の処理剤が
含有する全界面活性剤の60重量%以上がカチオン界面活
性剤、ノニオン界面活性剤及び又は両性界面活性剤であ
ることが好ましく、100重量%がカチオン界面活性剤、
ノニオン界面活性剤及び又は両性界面活性剤であること
がより好ましい。本発明の処理剤が含有する全界面活性
剤に占めるアニオン界面活性剤の比率が40重量%以上で
は、ガム引きした版での印刷物の汚れの発生、現像イン
キ盛り後の画像領域でのカラミ、及び修正した版での印
刷した際の中間調のインキ着肉がともに劣化する。
【0015】本発明の処理剤のpHは2.5〜12.5が好まし
い。本発明の処理剤に酸及び緩衝剤としての水溶性塩の
いずれかまたは両方を含有させることにより該処理剤を
このpHに調整することができる。
【0016】本発明の処理剤に含有させる酸及び緩衝剤
の詳細は、例えば「化学便覧基礎編II」日本化学会編、
昭和47年2月20日第5刷、丸善株式会社発行、1312〜13
20頁に記載されており、これらはそのまま適用すること
ができる。好適な酸と水溶性塩としては、モリブデン
酸、硼酸、硝酸、硫酸、燐酸、ポリ燐酸などの無機酸、
酢酸、修酸、酒石酸、安息香酸、こはく酸、くえん酸、
りんご酸、乳酸、p-トルエンスルホン酸などの水溶性有
機酸等の酸とその塩があげられる。より好ましい塩は水
溶性アルカリ金属塩及びアンモニウム塩で、特に好まし
いものはモリブデン酸アンモニウムなどのモリブデン酸
塩、燐酸ナトリウムなどの燐酸塩、テトラポリ燐酸カリ
ウム、トリメタ燐酸ナトリウムなどのポリ燐酸塩、修酸
ナトリウムなどの修酸塩、酒石酸カリウムなどの酒石酸
塩、こはく酸ナトリウムなどのこはく酸塩、くえん酸ア
ンモニウムなどのくえん酸塩である。かかる酸と水溶性
塩はそれぞれ単独または2種以上組み合わせて使用する
ことができる。
【0017】本発明の処理剤の最も好ましいpHは3.5〜
6.5であり、この場合に平版印刷版の非画像部の不感脂
化性能がより高いものとなる。また本発明による製版方
法では該水溶液中に現像液成分が持ち込まれるので、こ
れを中和するために、予定された感光性平版印刷版の処
理面積に応じた量の塩及び/又は酸をあらかじめ含有さ
せておくことが好ましい。該水溶液中に含有させる酸と
塩の添加量は特に限定されないが、該水溶液の総重量に
対し酸と塩の総量で約10重量%以下であることが好まし
い。より好ましくは0.01〜6重量%の範囲で使用され
る。
【0018】本発明の処理剤には更にソルビン酸、p-オ
キシ安息香酸エチルなどの防腐剤、防黴剤、没食子酸プ
ロピル、2,6-ジ-t-ブチル-4-エチルフェノール、2,6-ジ
-t-ブチル-4-メチルフェノールなどの酸化防止剤を含有
させておくことができる。これらの保存料としての防腐
剤、防黴剤、酸化防止剤は少量添加することにより、該
水溶液の保存による変質等を防止することができるが、
好ましい添加料は0.001〜5重量%である。
【0019】本発明の処理剤には、親油性物質を含有さ
せておくことが好ましい。これにより、平版印刷版の画
像部がより高い感脂性を示すようになり、現像インキ盛
りが容易になるばかりでなく、該水溶液による処理の
後、版面保護剤処理を行う場合は、画像部の感脂性の低
下を強く抑えることができる。好ましい親油性物質に
は、例えばオレイン酸、ラウリン酸、吉草酸、ノニル
酸、カプリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸などのよ
うな炭素数が5〜25の有機カルボン酸、ひまし油などが
含まれる。これらの親油性物質は単独もしくは2以上組
み合わせて使用することができる。本発明の処理剤中に
含ませる親油性物質は、その総重量に対して0.005重量
%から約10重量%、より好ましくは0.05〜5重量%の範
囲である。
【0020】本発明の処理剤は、種々の平版印刷版に対
して使用することができるが、特にアルミニウム板を支
持体とし、その上に感光層を有する感光性平版印刷版
(予め感光性を付与した印刷版で、PS版と呼ばれ
る。)を画像露光及び現像して得られた平版印刷版に対
して好適に使用できる。かかるPS版の好ましいもの
は、例えば、英国特許第1,350,521号明細書に記されて
いる様なジアゾ樹脂(p-ジアゾジフェニルアミンとパラ
ホルムアルデヒドとの縮合物の塩)とシェラックとの混
合物からなる感光層をアルミニウム版上に設けたもの、
英国特許第1,460,978号および同第1,505,739号の各明細
書に記されているようなジアゾ樹脂とヒドロキシエチル
メタクリレート単位またはヒドロキシエチルアクリレー
ト単位を主なる繰返し単位として有するポリマーとの混
合物からなる感光層をアルミニウム板上に設けたものの
ようなネガ型PS版、及び特開昭50-125806号公報に記
されているようなo-キノンジアジド感光物とノボラック
型フェノール樹脂との混合物からなる感光層をアルミニ
ウム板上に設けたポジ型PS版が含まれる。更に米国特
許第3,860,426号明細書の中に具体的に示されているよ
うな光架橋性フォトポリマーの感光層をアルミニウム板
上に設けたPS版、米国特許第4,072,528号及び同第4,0
72,527号の各明細書に記されているような光重合型フォ
トポリマー組成物の感光層をアルミニウム板上に設けた
PS版、英国特許第1,235,281号及び同第1,495,861号の
各明細書に記されているようなアジドと水溶性ポリマー
との混合物からなる感光層をアルミニウム板上に設けた
PS版に対しても好適に使用できる。
【0021】本発明の製版方法において、現像及び水洗
された後の平版印刷版の版面上の現像液及び水洗水の量
はできるだけ少なくスキージされる方が好ましい。これ
は平版印刷版上の現像液量が少なくなるようスキージさ
れることにより、水洗水の現像液による汚染が、同じく
版上の水洗水量が少なくなるようスキージされることに
より界面活性剤を含む水溶液の水洗水による汚染が極力
阻止され、水洗水及び本発明の処理剤による処理能力が
増大するからである。従って、スキージされた後の平版
印刷版上の好ましい現像液及び水洗水の残留量は12ml/
m2以下が好ましく、より好ましくは9ml/m2以下であ
る。最も好ましくは5ml/m2以下である。
【0022】本発明の処理剤による処理方法は、水洗の
方法と同様に浸漬する方法、ローラーで塗布する方法、
多数のノズルから噴出して平版印刷版あるいはローラー
に吹きつける方法等種々可能であるが、本発明の処理剤
をくり返し使用することにより、製版処理する感光性平
版印刷版当りの本発明の処理の使用量を大きく減少する
ことが可能となる。該処理剤を平版印刷版上へ供給する
流量としては、1l/min.以上40l/min.以下が好まし
い。さらに好ましくは3〜20l/min.である。
【0023】本発明の処理剤で処理された平版印刷版
は、該処理剤の塗布量、塗布膜厚が極力均一、適量にな
るようにスキージされることが望ましい。望ましい塗布
量は1ml/m2以上、20ml/m2以下である。より好ましい
塗布量は2ml/m2以上、平版印刷版の端の部分(俗にい
う耳の部分)を含めて塗布むらが減少する10ml/m2以下
である。
【0024】平版印刷版の版面をスキージする方法とし
ては例えばエアーナイフによって液体をかき出す方法、
あるいはゴムなどの弾性材料をローラー表面に被覆した
弾性ローラー対の間に平版印刷版を通して、そのニップ
圧力によって版面の液体をしぼり取る方法、あるいは表
面の滑らかな弾性材を平版印刷版の搬送路に沿わせた状
態で配置し、その版面を摺接させることにより版面の液
体をかき取る方法等を採用することが可能である。さら
に効果的なスキージ方法としては弾性ローラー対の間に
平版印刷版を通す方法において、ローラー対間に荷重を
かける方法である。
【0025】以下、本発明を実施例によりさらに具体的
に説明する。
【0026】
【実施例】
実施例1〜9及び比較例1〜2 ノボラック型クレゾールホルムアルデヒド樹脂の1,2-ナ
フトキノン-2-ジアジド-5-スルホン酸部分エステル1重
量部とノボラック型クレゾールホルムアルデヒド2重量
部とを20重量部のエチレングリコールモノメチルエーテ
ルに溶解して感光液を調製した。厚さ0.3mmの砂目立て
されたアルミニウム板に電解陽極酸化により約2g/m2
の酸化皮膜をつくり、よく洗浄した後乾燥し、その上に
上記感光液を塗布乾燥し、約2.5g/m2の感光層を有す
る感光性平版印刷版を得た。この印刷版に網点ポジフィ
ルムと感度測定用ステップタブレットを用いて露光し、
ケイ酸カリウムA(SiO226%,K2O 13.5%)80部、86%
水酸化カリウム40部、水326部からなる現像液(20℃)
で現像した。一方、次の表1に示す組成よりなる処理液
No.1〜No.10を調製した。
【0027】
【表1】
【0028】先に記した方法により得た平版印刷版を22
版用意し、そのうちの10版について版面上の現像液を十
分スクイーズしたのち、あるいは版面上の現像液を十分
スクイーズしさらに水洗し版面上の水をスクイーズした
のち、表1に記載の各処理液を版面上にたらし、版全面
に広げて洗浄した。
【0029】処理液で処理した各版と未処理の1版(比
較例2)をそれぞれ3等分し、一つは市販のガム液SGQ
−3(コニカ(株)製)でガム引きしたのち、通常の手順
で印刷を行い、刷りだしと10万枚印刷後の印刷物の非画
像部の汚れを調べた。
【0030】また、もう一つの版面上には市販の現像イ
ンキSPO−1(コニカ(株)製)を少量たらし、これをス
ポンジで版全面へ広げるようにして塗布した後、水洗し
て画像領域のインキ付着状態を調べた。
【0031】さらに、残りの版についてはステップを市
販の消去液SIR−15(コニカ(株)製)にて消去した後250
℃、7分のバーニングを行ってから、刷りだしと1万枚
印刷後の中間調のインキ着肉性を評価した。
【0032】それぞれの評価結果を表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】表2から、界面活性剤としてアニオン界面
活性剤を用いた比較例1の処理剤で処理した版と対比し
て本発明の処理剤で処理した版はガム引きした版での印
刷物の汚れ、現像インキ盛り後の画像領域でのカラミ、
及び修正した版で印刷した際の中間調のインキ着肉にお
いて優れていることが分かる。
【0035】実施例1′−9′及び比較例1′〜2′ また、先に記した方法により得た平版印刷版22版のう
ち、実施例1〜9および比較例1〜2以外の11版につい
ては、版面上の現像液を十分スクイーズし、さらに水洗
後、版面上の水をスクイーズしたのち、市販のガム液SG
Q−3(コニカ(株)製)でガム引きしたのち、ステップ
を市販の消去液SIR−15(コニカ(株)製)で消去を行っ
た。このうち10版については表1に記載の各処理液で洗
浄した。これら10版と、表1の処理液のかわりに水で洗
浄を行った1版(比較例2′)を再度市販のガム液SGQ
−3(コニカ(株)製)でガム引きしたのち通常の手順で
印刷を行い、刷りだしと10万枚印刷後の非画像部の汚れ
を調べた。それぞれの評価結果を表3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】表3から、2回目のガム引きの前に処理す
る処理剤として、界面活性剤としてアニオン界面活性剤
を用いた比較例1の処理剤と対比して本発明の処理剤は
印刷物の汚れの発生において優れていることが分かる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、感光性平版印刷版を画
像露光及び現像処理した後に版面に施す処理剤であっ
て、該処理剤による処理の後に行うガム引きに使用され
る版面保護剤の版面保護能力の低下が改善され、該処理
剤による処理の後に現像インキ盛りを行ったときの網点
画像にカラミの発生が改善され、また、該処理の後に修
正を行ったときの中間調部分の消去性の悪化による印刷
時の汚れ発生が改善される処理剤が提供される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性
    剤及び両性界面活性剤からなる群から選ばれる少なくと
    も1種の界面活性剤と、酸又は緩衝剤とを含有するpH
    2.5〜12.5の水溶液からなる平版印刷版用処理剤であっ
    て、該処理剤に含まれる全界面活性剤の60重量%以上が
    カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤及び両性界面
    活性剤からなる群から選ばれる少なくとも1種であるこ
    とを特徴とする平版印刷版用処理剤。
  2. 【請求項2】 感光性平版印刷版を画像露光及びアルカ
    リ性現像液で現像した後に引き続き又は現像後さらに水
    洗した後に引き続き、カチオン界面活性剤、ノニオン界
    面活性剤及び両性界面活性剤からなる群から選ばれる少
    なくとも1種の界面活性剤と、酸又は緩衝剤とを含有す
    る水溶液で洗浄した後、ガム引きすることを特徴とする
    製版方法。
  3. 【請求項3】 2回目のガム引きを行う前に、カチオン
    界面活性剤、ノニオン界面活性剤及び両性界面活性剤か
    らなる群から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤と、
    酸又は緩衝剤とを含有する水溶液で洗浄することを特徴
    とする製版方法。
  4. 【請求項4】 感光性平版印刷版を画像露光及びアルカ
    リ性現像液で現像した後に引き続き又は現像後さらに水
    洗した後に引き続き、カチオン界面活性剤、ノニオン界
    面活性剤及び両性界面活性剤からなる群から選ばれる少
    なくとも1種の界面活性剤と、酸又は緩衝剤とを含有す
    るpH12.5以下の水溶液で洗浄し、さらに現像インキ盛
    り又は修正を行うことを特徴とする製版方法。
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