JPH08283124A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH08283124A
JPH08283124A JP8239395A JP8239395A JPH08283124A JP H08283124 A JPH08283124 A JP H08283124A JP 8239395 A JP8239395 A JP 8239395A JP 8239395 A JP8239395 A JP 8239395A JP H08283124 A JPH08283124 A JP H08283124A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 球状硫酸バリウムを含有する化粧料。 【効果】 本発明の化粧料は、良好な透明感・素肌感を
与え、かつ肌に存在するシミ・ソバカス等の色むらを見
えにくくし、かつ白浮きを防止し、毛穴・しわなどの肌
の凹凸を目立ちにくくするという効果を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な化粧料に関し、
更に詳しくは、球状硫酸バリウムを配合した、良好な透
明感・素肌感を与え、かつ肌に存在するシミ・ソバカス
等の色むらを見えにくくし、かつ白浮きを防止し、毛穴
・しわなどの肌の凹凸を目立ちにくくする効果に優れた
化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体を含有する化粧料としては、ファン
デーション、白粉、頬紅、アイシャドウ、口紅、アイラ
イナー、アイブロウ等のメイクアップ化粧品及びボディ
パウダー、ベビーパウダー等のボディ化粧品などが市販
されている。従来、化粧料による皮膚の毛穴・しわ等の
形態に関するトラブルを隠す方法としては、次のような
二つの方法がとられてきた。その一つは、隠蔽力の高い
顔料、即ち屈折率の大きな顔料や着色力の高い顔料であ
る二酸化チタン、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、有機
色素等を着色顔料として配合してカバー力を高め、これ
によって肌に存在する毛穴・しわ等の形態に関するトラ
ブルを隠す方法である。しかし、このような屈折率の大
きな顔料や着色力の高い顔料を多く配合した化粧料は、
シミ・ソバカス等の色むらを隠すのには有効であるが、
逆に形態に関するトラブルを目立たせてしまうと共に、
仕上がり感も白浮きし、厚化粧を呈してしまい、肌の自
然な感じが失われてしまうという問題を有していた。ま
た、もう一つの方法としては、適度に光を透過させる
が、粒子内で光を複雑に屈折させて散乱させる薄片状多
孔質シリカ(特開昭63−166819号公報)、特定
の板状形状を有する硫酸バリウム(特開平3−2520
16号公報)等の体質顔料を配合した化粧料などが知ら
れている。しかし、これらの板状粉体を化粧料に配合し
た場合、肌つきは良く、シミ・ソバカス等の色むらや毛
穴等の比較的小さな凹凸を目立たなくさせることはでき
るが、より大きなしわ等を有効に隠すことはできなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、毛穴・しわ、シミ・ソバカス等の肌上のトラブルを
目立ちにくくするカバー力に優れ、かつ白浮きや厚化粧
を呈することなく、素肌感に優れた化粧料を提供するも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような実情に鑑み、
本発明者は鋭意研究を重ねた結果、球状硫酸バリウムを
配合すれば、良好な透明感・素肌感を与え、肌に存在す
るシミ・ソバカス等の色むらを見えにくくし、かつ白浮
きを防止し、毛穴・しわなどの肌の凹凸を目立ちにくく
する化粧料が得られることを見いだし、本発明を完成す
るに至った。
【0005】即ち、本発明は、球状硫酸バリウムを含有
する化粧料を提供するものである。更にまた、本発明
は、球状硫酸バリウムが、(粒子投影像における最大粒
径相当の円面積/粒子投影面積)×100で与えられる
球形度が100〜120で、かつ体積平均粒子径が0.
1〜4μmである球状硫酸バリウムを含有する化粧料を
提供するものである。
【0006】本発明において、球状硫酸バリウムの「球
状」とは、真球状から楕円状に至るものまでのものを広
く指称するものであるが、具体的には下記式で与えられ
る球形度が100〜120のものが好ましく、この中で
も、とりわけ効果の点から、球形度が100〜115の
ものがより好ましい。ここにおいて、球形度は下記式に
より算出され、球形度が100のときに真球状であるこ
とを示す。
【0007】
【数1】
【0008】上記式中の「粒子投影像における最大粒径
相当の円面積」及び「粒子投影面積」は次のようにして
測定されたものである。すなわち、SEM/TEM等に
より得られた画像を画像処理装置に取り込み、得られた
画像を2値化処理することで粉体の輪郭画像を得、その
面積を算出して粒子投影面積とする。また、上記輪郭画
像より輪郭線を得、輪郭線間での距離が最大となる2点
の中点を中心として2点間の距離を直径とした円を描
き、その円の面積を算出して粒子投影像における最大粒
径相当の円面積とする。
【0009】また、本発明における球状硫酸バリウム
は、体積平均粒子径が0.1〜4μm、特に0.3〜
3.5μmであるのが好ましい。0.1μm未満又は4
μmを超えると光拡散性が劣り、本発明の効果が低下す
る。
【0010】本発明の球状硫酸バリウムの合成法は特に
限定されないが、例えば、水溶性バリウム塩(例えば塩
化バリウム、硝酸バリウムなど)と水溶性硫酸塩(例え
ば硫酸ナトリウム、硫酸カリウムなど)を、バリウムイ
オンと水溶液中で錯体を形成する錯体形成剤(例えばク
エン酸などのヒドロキシカルボン酸、エチレンジアミン
四酢酸(EDTA)など)の共存下に反応させることに
より製造される。粒径の制御は、錯体形成剤濃度、反応
温度、反応濃度、種晶添加量などでコントロールするこ
とができる。また、予め0.1μm以下の微粒子硫酸バ
リウムを合成しておき、この分散液を噴霧乾燥すること
によっても得ることができる。
【0011】このような本発明の球状硫酸バリウムの光
学特性は、下記の条件で測定される透過光散乱率が70
%以上、全透過率が80%以上である。
【0012】透過光散乱率及び全透過率の測定 屈折率1.4〜1.5の分散媒中に濃度20重量%で試
料を均一分散させ、厚さ15μmの薄膜を形成し、ヘイ
ズメーターによりこの薄膜の平行光線透過率(Tp)と
散乱光透過率(Td)を測定し、{Td/(Tp+T
d)}×100で与えられる値を透過光散乱率、(Tp
+Td)で与えられる値を全透過率として算出する。具
体的には、試料粉体を濃度20重量%でシリコーンオイ
ル(アミノ変性シリコーン:東レ・シリコーン製、SF
8417、屈折率1.41)中に均一分散させ、これを
アプリケーターによりガラス板上に15μmの薄膜を形
成させ、ヘイズメーター(村上色彩技術研究所製HR−
100型)により測定される。
【0013】また、本発明における球状硫酸バリウム
は、更にその表面を通常用いられる撥水処理剤を用いて
撥水処理するのが好ましい。
【0014】ここで用いられる撥水処理剤としては、シ
リコーン油、脂肪酸金属塩、アルキルリン酸、アルキル
リン酸のアルカリ金属塩又はアミン塩、N−モノ長鎖
(炭素数8〜22)脂肪族アシル塩基性アミノ酸などが
挙げられる。
【0015】シリコーン油としては、通常の化粧料等に
用いられるものであれば特に制限されず、例えばメチル
ハイドロジェンポリシロキサン等のSi−H基を含むシ
リコーンオイル、Si−OH基を含むシリコーンオイ
ル、環状ジメチルポリシロキサン、ジメチルシリコーン
等が挙げられ、具体的には、ジメチルポリシロキサン、
環状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、環状メ
チルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルシロキサ
ン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合
体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレ
ン)シロキサン共重合体、ミリスチルシリコーン、ジメ
チルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合
体、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサ
ン共重合体、メチルポリシロキサンエマルジョン、シリ
コーン樹脂、シリコーングリース、ポリエーテル変性シ
リコーン、メチルスチリル変性シリコーン、アルキル変
性シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、高
級アルコキシ変性シリコーン、フェノール変性シリコー
ン、高級脂肪酸変性シリコーン等が挙げられる。
【0016】脂肪酸金属塩としては、特に炭素数12〜
18のものが好ましく、またそれらの塩としては例えば
カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム等の塩
が挙げられ、就中、特にアルミニウム塩が好ましい。従
って脂肪酸金属塩のうち好ましいものとしては、アルミ
ニウムモノステアレート、アルミニウムジステアレー
ト、アルミニウムモノオレエート、アルミニウムモノパ
ルミテート、アルミニウムモノラウレート等が例示され
る。
【0017】アルキルリン酸あるいはそのアルカリ金属
塩又はアミン塩としては、次の一般式(1)又は(2)
で表されるもの、例えばジセチルリン酸、モノラウリル
リン酸、モノラウリルリン酸のナトリウム塩、カリウム
塩又はアミン塩、ジセチルリン酸のナトリウム塩、カリ
ウム塩又はアミン塩等が挙げられる。
【0018】
【化1】
【0019】(式中、R1 は炭素数1〜45の飽和又は
不飽和の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、X1 及び
2 は水素原子、アルカリ金属又はアミンを示す)
【0020】
【化2】
【0021】(式中、R2 及びR3 は炭素数1〜45の
飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、
3 は水素原子、アルカリ金属又はアミンを示す)
【0022】上記一般式(1)及び上記一般式(2)
中、R1 〜R3 で示される炭化水素基は炭素数1〜45
のもの、就中炭素数8以上のものが好ましい。炭素数が
8未満であると、そのアルキルリン酸金属塩が粘着性を
示し、滑沢性、延展性が低下するおそれがある。かかる
炭化水素基としては、例えばオクチル、ノニル、デシ
ル、ドデシル、ウンデシル、トリデシル、テトラデシ
ル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オク
タデシル、ノナデシル、エイコシル、ヘンエイコシル、
ドコシル、トリコシル、テトラコシル、ペンタコシル、
ヘキサコシル、ヘプタコシル、オクタコシル、ノナコシ
ル、トリアコンチル、ヘントリアコンチル、ドトリアコ
ンチル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ドデセニ
ル、ウンデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペ
ンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル、オク
タデセニル、ノナデセニル、エイコセニル、ヘンエイコ
セニル、ドコセニル、トリコセニル、テトラコセニル、
ペンタコセニル、ヘキサコセニル、ヘプタコセニル、オ
クタコセニル、ノナコセニル、トリアコンテニル、ヘン
トリアコンテニル、ドトリアコンテニル、オクタジエニ
ル、ノナジエニル、デカジエニル、ドデカジエニル、ウ
ンデカジエニル、トリデカジエニル、テトラデカジエニ
ル、ペンタデカジエニル、ヘキサデカジエニル、ヘプタ
デカジエニル、オクタデカジエニル、ノナデカジエニ
ル、エイコサジエニル、ヘンエイコサジエニル、ドコサ
ジエニル、トリコサジエニル、テトラコサジエニル、ペ
ンタコサジエニル、ヘキサコサジエニル、ヘプタコサジ
エニル、オクタコサジエニル、ノナコサジエニル、トリ
アコンタジエニル、ヘントリアコンタジエニル、ドトリ
アコンタジエニル、2−ヘキシルデシル、2−オクチル
ウンデシル、2−デシルテトラデシル、2−ウンデシル
ヘキサデシル、2−テトラデシルオクタデシル基等が挙
げられる。また、上記一般式(1)及び上記一般式
(2)中、X1 〜X3 で示されるアルカリ金属として
は、カリウム、ナトリウム等が挙げられ、X1 〜X3
示されるアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロ
パノールアミン、モルホリン、アルギニン等が挙げられ
る。
【0023】N−モノ長鎖(炭素数8〜22)脂肪族ア
シル塩基性アミノ酸を構成する塩基性アミノ酸として
は、α,γ−ジアミノ酪酸、オルニチン、リジン、アル
ギニン、ヒスチジン等が挙げられる。これらは光学活性
体であってもラセミ体であってもよい。長鎖脂肪族アシ
ル基としては、炭素数8〜22の飽和又は不飽和の直鎖
又は分岐鎖脂肪族アシル基で、単一鎖長のものでも混合
鎖長のものでもよい。具体的には、2−エチルヘキサノ
イル、カプリロイル、カプロイル、ラウロイル、ミリス
トイル、パルミトイル、ステアロイル、イソステアロイ
ル、オレオイル、ベヘノイル、ココイル、牛脂脂肪酸ア
シル、硬化牛脂脂肪酸アシル等が挙げられる。長鎖アシ
ル基の塩基性アミノ酸ヘの結合部位はα位のアミノ基あ
るいはω位のアミノ基であるが、アルギニン及びヒスチ
ジンにおいてはα位のアミノ基に限定される。具体例と
しては、Nε−2−エチルヘキサノイルリジン、Nε−
ラウロイルリジン、Nε−ココイルリジン、Nε−パル
ミトイルリジン、Nε−イソステアロイルリジン、Nε
−硬化牛脂脂肪酸アシルリジン、Nα−カプリロイルリ
ジン、Nα−ラウロイルリジン、Nα−ミリストイルリ
ジン、Nα−オレオイルリジン、Nα−ベヘノイルリジ
ン、Nδ−ココイルオルニチン、Nδ−ステアロイルオ
ルニチン、Nδ−牛脂脂肪酸アシルオルニチン、Nα−
エチルヘキサノイルオルニチン、Nα−ラウロイルオル
ニチン、Nα−イソステアロイルオルニチン、Nγ−パ
ルミトイル−α,γ−ジアミノ酪酸、Nα−牛脂脂肪酸
アシル−α,γ−ジアミノ酪酸、Nα−カプロイルアル
ギニン、Nα−ラウロイルアルギニン、Nα−パルミト
イルアルギニン、Nα−硬化牛脂脂肪酸アシルアルギニ
ン、Nα−ココイルヒスチジン、Nα−イソステアロイ
ルヒスチジン等が挙げられるが、これらの例に限定され
ない。
【0024】硫酸バリウムをシリコーン油で撥水処理す
る方法としては、硫酸バリウムを前記したシリコーン油
の一種又は二種以上を適量のヘキサン等に溶解したもの
に分散させ、溶剤留去後100〜200℃で2〜10時
間処理し、その後乾燥する方法がある。
【0025】アルキルリン酸で撥水処理する方法として
は、式(1)、(2)中のX1 及びX2 又はX3 が水素
原子である場合、前記したアルキルリン酸をイソプロピ
ルアルコールやヘキサン等の溶剤で溶解したものに硫酸
バリウムを分散させ、50℃〜70℃で1〜3時間処理
し、その後溶剤留去後乾燥する方法がある。また、式
(1)、(2)中、X1 あるいはX2 及びX3 が水素原
子以外である場合(アルカリ金属又はアミンである場
合)は、上記したアルキルリン酸のアルカリ金属塩又は
アミン塩を水に溶解したものに硫酸バリウムを分散さ
せ、50〜70℃で1〜3時間処理し、その後適当な酸
で中和した後、熱時濾過し、エタノール水溶液で洗浄
後、乾燥する方法がある。
【0026】N−モノ長鎖脂肪族アシル塩基性アミノ酸
で撥水処理する方法としては、乾式法及び湿式法のいず
れの方法も用いることができる。乾式法は簡便かつ効果
的であって、N−モノ長鎖脂肪族アシル塩基性アミノ酸
の微細粉末を硫酸バリウム粉体と撹拌混合するか、もし
くはN−モノ長鎖脂肪族アシル塩基性アミノ酸と硫酸バ
リウム粉体を混合した後、共粉砕することによって、硫
酸バリウム粉体の表面を容易に処理できる。湿式法はN
−モノ長鎖脂肪族アシル塩基性アミノ酸が中性付近の水
及び通常の油に殆ど溶解しないため、塩化カルシウムを
可溶化剤として用いてN−モノ長鎖脂肪族アシル塩基性
アミノ酸を有機溶剤に溶解した後、硫酸バリウム粉体を
接触させ、更に水洗して塩化カルシウムを除去して乾燥
することにより、硫酸バリウム粉体の表面を処理でき
る。あるいは酸性もしくはアルカリ性の水又は水性溶媒
中にN−モノ長鎖脂肪族アシル塩基性アミノ酸を溶解し
て硫酸バリウム粉体を接触させた後、中性付近まで中和
して硫酸バリウム粉体表面にN−モノ長鎖脂肪族アシル
塩基性アミノ酸を析出付着させ、中和によって生じた塩
を水洗により除去し、乾燥することによっても同様の表
面処理ができる(特開昭61−7202号、同61−1
0503号)。
【0027】球状硫酸バリウム粉体に対する撥水処理剤
の処理量は、好ましくは0.05〜20重量%、より好
ましくは2〜15重量%である。この範囲内において
は、充分な撥水性と良好な感触が得られ好ましい。
【0028】本発明の化粧料において、球状硫酸バリウ
ムの配合量は化粧料の性質に応じて任意に選択される
が、化粧料成分全量中0.1〜99重量%、特に1〜9
5重量%であるのが好ましい。
【0029】本発明の化粧料には、上記の必須成分であ
る球状硫酸バリウムの他に、必要に応じて、本発明の効
果を損なわない範囲で、通常の化粧料に配合される成
分、例えば各種オイル、界面活性剤、他の粉体、水溶性
高分子、防腐剤、薬剤、色素、香料、保湿剤、紫外線吸
収剤、無機塩又は有機塩、キレート剤、pH調整剤、水等
を配合できる。
【0030】オイルとしては、例えば流動パラフィン、
ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン、ミツロ
ウ、カルナウバロウ、オリーブ油、ラノリン、高級アル
コール、脂肪酸、高級脂肪酸、エステル油、セレシン、
マイクロクリスタリンワックス、キャンデリラロウ、ジ
グリセライド、トリグリセライド、シリコーン油、パー
フルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフ
ルオロオクタン、ホホバ油、ミリスチン酸オクチルドデ
シル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール等の化粧品
に汎用される油分が用いられる。
【0031】界面活性剤としては、例えばポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチ
レンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン性界面活
性剤;ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸トリエタ
ノールアミン等の脂肪酸石鹸で代表されるアニオン性界
面活性剤;及びカチオン性界面活性剤、両性界面活性剤
等の化粧品に汎用される界面活性剤が用いられる。
【0032】水溶性高分子としては、例えばカルボキシ
メチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチ
ルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、トラガントガム、カラギーナン、ローカストビ
ーンガム、デキストリン、デキストリン脂肪酸エステ
ル、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、ゼラ
チン、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム等の化粧品
に汎用される水溶性高分子が用いられる。
【0033】保湿剤としては、例えばソルビトール、キ
シリトール、グリセリン、マルチトール、プロピレング
リコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチ
レングリコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳
酸、乳酸ナトリウム、ポリエチレングリコール等の化粧
品に汎用される保湿剤が用いられる。
【0034】防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香
酸アルキルエステル、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸
カリウム等の化粧品に汎用される防腐剤が用いられる。
薬剤としては、例えばビタミン類、生薬、消炎剤、殺菌
剤等の化粧品に汎用される薬剤が用いられる。
【0035】紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ
安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル系紫外線吸収
剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収
剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤等の化粧品に汎用さ
れる紫外線吸収剤が用いられる。
【0036】球状硫酸バリウム以外の粉体としては、例
えばタルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、
合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、バー
ミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、珪
藻土、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、珪酸アルミ
ニウム、珪酸バリウム、珪酸ストロンチウム、タングス
テン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、含水珪酸、無水
珪酸、酸化マグネシウム、ベントナイト、ゼオライト、
セラミクスパウダー、水酸化アルミニウム等の無機粉
体;ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリメ
チルベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルメタクリレ
ートパウダー、四フッ化エチレンパウダー微結晶性セル
ロース、コメデンプンラウロイルリジン等の有機粉体;
ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸マグネシウム、ミリスチン酸マグネシウム、セチル
リン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等の界
面活性剤金属塩粉体;酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジル
コニウム、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄、水酸化
鉄、黄土、黒酸化鉄、カーボンブラック、マンゴバイオ
レット、コバルトバイオレット、酸化クロム、水酸化ク
ロム、コバルトチタン、群青、紺青等の無機着色粉体;
酸化チタンコーティング雲母、酸化チタンコーティング
オキシ塩化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン
コーティングタルク、魚鱗箔、着色酸化チタンコーティ
ング雲母等のパール顔料;アルミニウムパウダー、ステ
ンレスパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末等の化
粧品に汎用される粉体、及びシリコーン又はフッ素化合
物で処理された粉体が用いられる。
【0037】色素としては、例えば赤色3号、赤色10
4号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤
色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226
号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色
401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色2
02号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、
青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑
色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、
橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色20
6号、橙色207号等のタール色素;カルミン酸、ラッ
カイン酸、ブラジリン、クロシン等の天然色素等の化粧
品に汎用される色素が用いられる。
【0038】無機塩又は有機酸塩としては、塩酸、硫
酸、硝酸等の無機酸;クエン酸、酒石酸、乳酸、リンゴ
酸等のオキシカルボン酸;ギ酸、酢酸、ソルビン酸等の
カルボン酸;又はサリチル酸、安息香酸等の芳香族カル
ボン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又はアル
ミニウム塩が挙げられ、好ましい無機塩又は有機酸塩の
具体例としては、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸
マグネシウム、硫酸アルミニウム、硝酸カリウム、硝酸
ナトリウム、硝酸マグネシウム、硝酸アルミニウム、硝
酸カルシウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化
ナトリウム、塩化カルシウム、塩化アルミニウム、炭酸
カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸アルミニウム、酢酸カ
リウム、酢酸ナトリウム、酢酸カルシウム、酢酸マグネ
シウム、ギ酸ナトリウム、ギ酸カリウム、ギ酸マグネシ
ウム、クエン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、ソルビ
ン酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム、サリチル酸ナト
リウム、安息香酸カリウム、安息香酸ナトリウム等が挙
げられ、特に硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化カ
リウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、クエン
酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、ソルビン酸カリウ
ム、サリチル酸ナトリウム及び安息香酸ナトリウムが好
ましい。
【0039】これらの無機塩又は有機酸塩は、塩の状態
で化粧料組成中に配合しても良いが、化粧料製造時に対
応する酸物質及び塩基物質を、塩を形成するのに必要な
化学量論的量加え、製造してもよい。また、水は任意の
量で配合することができる。
【0040】尚、本発明の化粧料は、球状硫酸バリウム
を配合する以外は常法に従い製造することができる。
【0041】本発明の化粧料としては、リキッドファン
デーション、クリーム状ファンデーション、油性固形化
粧料、口紅、乳液/クリーム等の油中水型化粧料、水中
油型化粧料や油性固形化粧料の他、パウダーファンデー
ション、粉白粉、固形白粉、アイシャドウ、フェイスパ
ウダー、頬紅、アイライナー、アイブロウペンシルなど
のメークアップ化粧料及び基礎化粧料等いずれも挙げる
ことができる。
【0042】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらの実施例等により何ら限定され
るものではない。尚、実施例において用いた球状硫酸バ
リウムの球形度及び体積平均粒子径、透過光散乱率、全
透過率は次のようにして測定した。 (1)球形度 球形度は、粉体の電子顕微鏡写真から100個以上の粒
子画像をニレコ製ルーゼックスIII 型画像解析装置に取
り込み、その装置の形状指数計算プログラムによって平
均値を計算した。 (2)体積平均粒子径 体積平均粒子径は、乾燥粉体をポリアクリル酸ナトリウ
ム(花王製、ポイズ350)の0.1重量%水溶液に分
散させ、粒度分布測定装置(堀場製作所製、LA−70
0型)により、体積平均粒子径を求めた。 (3)透過光散乱率と全透過率 試料粉体を濃度20重量%でシリコーンオイル(アミノ
変性シリコーン:東レ・シリコーン製、SF8417、
屈折率1.41)中に均一に分散させ、これをアプリケ
ーターによりガラス板上に15μmの薄膜を形成させ、
ヘイズメーター(村上色彩技術研究所製HR−100
型)により、薄膜の平行光線透過率(Tp)と散乱光透
過率(Td)を測定し、{Td/(Tp+Td)}×1
00で与えられる値を透過光散乱率とし、(Tp+T
d)で与えられる値を全透過率として算出した。
【0043】参考例1(球状硫酸バリウムの製造) 2Lセパラブルフラスコ中で、クエン酸ナトリウムと塩
化バリウムの混合水溶液を攪拌しておき、これに塩化バ
リウムと等モルの硫酸ナトリウム水溶液を10秒以内で
投入した。この反応液総濃度はそれぞれ0.008mol
/L、0.007mol/L、及び0.007mol/Lであ
った。硫酸ナトリウム水溶液投入後数秒〜数10秒の誘
導期間の後に反応液が白濁した。1時間攪拌後、濾過、
洗浄し、100℃で乾燥した。また、種々の粒径の球状
硫酸バリウムを得るため、表1に示す濃度のクエン酸ナ
トリウム及び反応前に予め球状硫酸バリウムの種晶を添
加して合成した。実験条件及び得られた球状硫酸バリウ
ムの物性を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】参考例2(撥水処理球状硫酸バリウムの製
造) 参考例1aで得られた球状硫酸バリウム100gに、ジ
ヘキサデシルリン酸10gをエタノール500gに加熱
溶解したものを加え、60℃で30分間混合した。その
後60℃にてエタノールを減圧留去して乾燥させ、ジヘ
キサデシルリン酸処理球状硫酸バリウム(球形度10
6,体積平均粒径1.8μm)を103g得た。
【0046】実施例1 パウダーファンデーション:
【表2】 (組成) (重量%) (1)マイカ 残量 (2)参考例1aで得られた球状硫酸バリウム 50 (3)タルク 20 (4)酸化チタン 10 (5)ベンガラ 0.8 (6)黄酸化鉄 2.5 (7)黒酸化鉄 0.1 (8)流動パラフィン 8 (9)ミツロウ 2 (10)防腐剤 適量(11)香料 微量 合 計 100.0
【0047】(製法)成分(1)〜(7)を混合粉砕す
る。これを高速ブレンダーに移し、更に成分(8)〜
(10)を80℃で混合溶解したものを加えて均一に混
合する。この混合物に成分(11)を加え混合した後再
び粉砕しふるいを通す。これを金皿に圧縮成型する。
【0048】実施例2 パウダーファンデーション: 実施例1の成分(2)の配合量を10%に減少させたも
の。
【0049】実施例3 パウダーファンデーション: 実施例1の成分(2)の配合量を75%に増加させ、成
分(1)及び(3)を除いたもの。
【0050】実施例4、5及び比較例1、2 実施例1の成分(2)を表3に示す物性の硫酸バリウム
に代えたものを実施例4、5及び比較例1とし、ポリメ
チルメタクリレートに代えたものを比較例2として実施
例1と同様の方法でパウダーファンデーションを調製し
た。
【0051】
【表3】
【0052】試験例1 専門パネラー14名により、以下の項目について比較例
1、2及び実施例1〜5で得たパウダーファンデーショ
ンの実用テストを行い、良いを5点、やや良いを4点、
普通を3点、やや悪いを2点、悪いを1点として合計
し、14名の平均点を算出した。結果を表4に示す。
【0053】〔項目〕 項目1:毛穴・しわの見え難さ。 項目2:キメの細かさ。 項目3:素肌感。 項目4:カバー力。
【0054】
【表4】
【0055】表4から明らかなように、本発明化粧料を
肌に塗布した場合、配合した球状硫酸バリウムの鮮鋭性
抑制効果により毛穴・しわ等の形態に関するトラブルが
見え難くなることが確認された。更に肌の質感を表すキ
メの細かさも向上して感じられるなど、従来の化粧料で
は同時に満足させることのできなかった素肌感とカバー
力を同時に満足させることができることも明らかになっ
た。
【0056】実施例6 固形白粉:
【表5】 (組成) (重量%) (1)マイカ 残量 (2)参考例2で得られた撥水処理球状硫酸バリウム 50 (3)タルク 20 (4)酸化チタン 0.5 (5)ベンガラ 0.1 (6)黄酸化鉄 0.1 (7)黒酸化鉄 0.01 (8)流動パラフィン 8 (9)ミツロウ 2 (10)防腐剤 適量(11)香料 微量 合 計 100.00
【0057】(製法)成分(1)〜(7)を混合粉砕す
る。これを高速ブレンダーに移し、更に成分(8)〜
(10)を80℃で混合溶解したものを加えて均一に混
合する。この混合物に成分(11)を加え混合した後再
び粉砕しふるいを通す。これを金皿に圧縮成型する。
【0058】実施例7 粉白粉:
【表6】 (組成) (重量%) (1)マイカ 残量 (2)参考例1cで得られた球状硫酸バリウム 50 (3)タルク 20 (4)酸化チタン 0.5 (5)ベンガラ 0.1 (6)黄酸化鉄 0.1 (7)黒酸化鉄 0.01 (8)ステアリン酸マグネシウム 10 (9)防腐剤 適量(10)香料 微量 合 計 100.00
【0059】(製法)成分(1)〜(8)を混合粉砕す
る。これを高速ブレンダーに移し、更に成分(9)〜
(10)を80℃で混合溶解したものを加えて均一に混
合した後、再び粉砕しふるいを通し、製品とする。
【0060】実施例8 クリーム状ファンデーショ
ン:
【表7】 (組成) (重量%) (1)ステアリン酸 5.5 (2)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.5 (3)セトステアリルアルコール 1 (4)モノラウリン酸プロピレングリコール 3 (5)スクワラン 7 (6)オリーブ油 8 (7)精製水 残量 (8)防腐剤 適量 (9)トリエタノールアミン 1.2 (10)ソルビット 3 (11)酸化チタン 10 (12)タルク 5 (13)着色顔料(黒酸化鉄、ベンガラ、黄酸化鉄) 適量 (14)参考例2で得られた撥水処理球状硫酸バリウム 8(15)香料 微量 合 計 100.0
【0061】(製法)成分(1)〜(14)を混合粉砕
する。別に水相成分(7)〜(10)を混合した溶液を
調製し、粉砕した顔料を加えて分散した後、75℃に加
熱する。油相成分(1)〜(6)を80℃に加熱溶解し
たものを、先に調製した水相に攪拌しながら加え乳化す
る。これを攪拌しながら冷却して50℃で成分(15)
を加え攪拌しながら冷却し、製品を得る。
【0062】実施例9 頬紅:
【表8】 (組成) (重量%) (1)マイカ 残量 (2)参考例1fで得られた球状硫酸バリウム 50 (3)タルク 20 (4)酸化チタン 4 (5)ステアリン酸亜鉛 5 (6)コメデンプン 5 (7)色材 3 (8)流動パラフィン 3 (9)防腐剤 適量(10)香料 微量 合 計 100
【0063】(製法)成分(1)〜(7)を混合し、展
色する。次に、混合機の中で成分(8)〜(10)を噴
霧して加え、均一に混合し、ふるいを通した後プレス機
を使って金皿の中に圧縮し固める。
【0064】実施例10 アイシャドウ:
【表9】 (組成) (重量%) (1)マイカ 残量 (2)参考例1iで得られた球状硫酸バリウム 50.0 (3)タルク 5.0 (4)雲母チタン 5.0 (5)ステアリン酸亜鉛 5.0 (6)ラウリン酸亜鉛 3.0 (7)着色顔料(黒酸化鉄、ベンガラ、黄酸化鉄) 10.0 (8)流動パラフィン 7.5 (9)防腐剤 適量(10)香料 微量 合 計 100.0
【0065】(製法)成分(1)〜(7)を混合し、展
色する。次に、混合機の中で成分(8)〜(10)を噴
霧して加え、均一に混合し、ふるいを通した後プレス機
を使って金皿の中に圧縮し固める。
【0066】実施例11 口紅:
【表10】 (組成) (重量%) (1)酸化チタン 1.0 (2)赤色201号 1.0 (3)赤色202号 2.0 (4)黄色4号アルミニウムレーキ 1.0 (5)赤色223号 0.1 (6)参考例2で得られた撥水処理球状硫酸バリウム 5.0 (7)ヒマシ油 46.9 (8)オクチルドデカノール 15.0 (9)ラノリン 5.0 (10)液状ラノリン 5.0 (11)ミツロウ 5.0 (12)オゾケライト 4.0 (13)キャンデリラロウ 7.0 (14)カルナウバロウ 1.0 (15)酸化防止剤 適量 (16)防腐剤 適量(17)香料 微量 合 計 100.0
【0067】(製法)成分(7)〜(14)を加熱融解
し均一に混合する。これに(1)〜(6)を加え、ロー
ルミルで練り均一に分散させた後、再融解して(15)
〜(17)を加え、脱泡してから型に流し込み急冷して
固める。固まったものを型から取り出し、容器に装填す
る。次にスティックの外観を整えてから炎の中を通し、
表面を均一にする。
【0068】実施例12 アイライナー:
【表11】 (組成) (重量%) (1)カルナウバロウ 5.0 (2)ミツロウ 1.0 (3)マイクロクリスタリンワックス 10.0 (4)白色ワセリン 1.0 (5)軽質流動イソパラフィン 67.5 (6)有機ベントナイト 0.5 (7)参考例2で得られた撥水処理球状硫酸バリウム 10.0 (8)酸化チタン 3.0 (9)カーボンブラック 2.0(10)防腐剤 適量 合 計 100.0
【0069】(製法)成分(5)の一部に(6)を加
え、コロイドミルを通して分散、ゲル化させる。一方
(1)〜(4)及び(10)を混合し、加熱して溶解
し、(7)〜(9)を加えた後冷却してロールミルで練
り、再び加熱してとかした中に、ベントナイトゲルと残
部の(5)を加え、攪拌しながら冷却する。
【0070】実施例13 O/W型クリーム:
【表12】 (組成) (重量%) (1)ミツロウ 5.5 (2)セタノール 4.5 (3)水添ラノリン 7 (4)スクワラン 33 (5)脂肪酸グリセリン 3.5 (6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2 (7)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリル酸 エステル(20E.O.) 2 (8)参考例1iで得られた球状硫酸バリウム 8 (9)香料 0.1 (10)防腐剤 0.2 (11)酸化防止剤 0.1 (12)プロピレングリコール 10(13)精製水 残量 合 計 100.0
【0071】(製法)成分(8)、(10)、(12)
及び(13)を攪拌混合し、80℃に保つ。他の成分を
混合し、加熱溶解して80℃とする。この油相部に前述
の水相部を加えて予備乳化し、ホモミキサーで均一に乳
化した後30℃まで冷却して製品を得る。
【0072】
【発明の効果】本発明の化粧料は、良好な透明感・素肌
感を与え、かつ肌に存在するシミ・ソバカス等の色むら
を見えにくくし、かつ白浮きを防止し、毛穴・しわなど
の肌の凹凸を目立ちにくくするという効果を有する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球状硫酸バリウムを含有することを特徴
    とする化粧料。
  2. 【請求項2】 球状硫酸バリウムが、(粒子投影像にお
    ける最大粒径相当の円面積/粒子投影面積)×100で
    与えられる球形度が100〜120であり、かつ体積平
    均粒子径が0.1〜4μmであることを特徴とする請求
    項1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 撥水処理された球状硫酸バリウムである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の化粧料。
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