JPH082818B2 - Fr−900478物質およびその誘導体ならびにそれらの製造法 - Google Patents

Fr−900478物質およびその誘導体ならびにそれらの製造法

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JPH082818B2
JPH082818B2 JP4938987A JP4938987A JPH082818B2 JP H082818 B2 JPH082818 B2 JP H082818B2 JP 4938987 A JP4938987 A JP 4938987A JP 4938987 A JP4938987 A JP 4938987A JP H082818 B2 JPH082818 B2 JP H082818B2
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剛 安藤
元章 西川
泰久 鶴海
啓造 吉田
逸郎 内田
正信 向阪
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藤沢薬品工業株式会社
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、降圧作用および抗血小板凝集作用を有す
る新規なFR−900478物質およびその誘導体ならびにそれ
らの製造法に関するものであり、医療の分野で利用され
る。
(発明の構成) この発明は下記構造式(I) を有するFR−900478物質およびその誘導体ならびにそれ
らの製造法に関するものである。
FR−900478物質の理化学的性質は次の通りである。
分子式:C20H34O3 元素分析値: C,74.37%:H,10.87% (理論値:C,74.49%;H,10.63%) 分子量: FDMS,m/z323(M+1) 融点: 108℃ 比旋光度 ▲[α]23 D▼=−96.2゜(C=1.05,CHCl3) 紫外線吸収スペクトル: 赤外線吸収スペクトル: 1H−核磁気共鳴スペクトル δ(ppm,CDCl3):5.81(1H,d,J=5.6Hz),4.25(3H,
m),2.32(1H,d,J=5.6Hz),2.23(1H,d,J=3.6Hz),2.
12(1H,m),1.96(1H,m),1.8〜1.5(5H,m),1.4〜1.05
(6H,m),1.0〜0.85(12H)13 C−核磁気共鳴スペクトル: δ(ppm,CDCl3):136.5,128.5,75.5,72.7,67.6,51.3,4
5.1,44.3,40.3,35.9,34.6,33.1,29.7,28.9,28.6,27.3,2
4.8,21.5,20.6,15.5 溶剤に対する溶解性 易溶:メタノール、酢酸エチル、クロロホルム 不溶:水 呈色反応: 陽性:硫酸セリウム反応、リンモリブデン酸反応 陰性:ニンヒドリン反応、ドラーゲンドルフ反応、塩化
第二鉄反応、モーリッシュ反応 塩基性、酸性、中性の区別 中性 物質の色および状態 無色柱状結晶 FR−900478物質の化学構造については、上記のFR−90
0478物質の理化学的性質およびFR−900478物質をジョー
ンズ酸化(Jones′ Oxidation)して得られる誘導体(F
R−900478物質と名づける)をX線回折した結果を総合
して決定した。即ちFR−105766物質はX線回折により下
記式(II) を有することが判明し、その結果、FR−900478物質の化
学構造は上記構造式(I)で表わされることが判明し
た。
FR−900478物質の化学名は(1R,4S,4aS,5S,8R,8aS,9
R,12R)−3−ヒドロキシメチル−12−イソプロピル−
8,9−ジメチル−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−1,
5−ブタノナフタレン−4,8a−ジオール[(1R,4S,4aS,5
S,8R,8aS,9R,12R)−3−hydroxymethyl−12−isopropy
l−8,9−dimethyl−1,4,4a,5,6,7,8,8a−octahydro−1,
5−butanonaphthalene−4,8a−diol]である。
この発明のFR−900478物質は、例えばヴィルガリア属
に属するFR−900478物質生産菌を倍地に培養し、得られ
る培養物からFR−900478物質を単離することにより製造
することができる。
この発明で使用するFR−900478物質生産菌のうち、こ
の発明者らが熊本県阿蘇郡阿蘇町で採取した土壌試料か
ら新たに分離採取した菌株(F−5408株と番号を付す)
は、ポテトデキストロース寒天をはじめとする種々の培
地上で有性生殖器官を形成せず、単生の分生子柄と分生
子を生ずる。この無性生殖器官の形態的特徴から、本菌
株は不完全菌類ヴィルガリア属(Virgaria Nees)に所
属すると思われる。以下に本菌株の形態的、培養的及び
生理的性質を示す。
(1)形態的性質 ポテト・デキストロース寒天をはじめとする種々の培
地上でのF−5408株の分生形成様式は全分芽型(holobl
astic)であり、分生子柄の伸長は仮軸型(sympodial)
である。分生子柄は、薄い茶色から茶色で先端部に向け
て淡色となり、滑面、隔壁をもち、単生である。それら
は培地表面または気中菌糸からの分枝として立ち上が
り、長さ55〜100μ、幅2〜3.5μであり、分枝しない
か、隔壁下部から不規則に分枝し、主軸に平行またはや
や散開気味に伸長する。分枝は通常一カ所につきそれぞ
れ1本または2本で、長さ30〜70μ、さらに数回分枝を
繰り返し、最終的に頂端に長さ10〜15μの分生子形成部
をもつ。分生子形成部からは、単一の分生子が形成部の
伸長に伴って次々と分芽し、分生子の脱落後には、明瞭
な痕跡が形成部に残る。分生子は滑面、茶色から褐色、
腎臓形からアーモンド形で基部に脱落痕の突起をもち、
長さ4〜5μ、幅3〜3.5μ、一細胞である。栄養菌糸
は、隔壁をもち、無色、滑面で分枝する。菌糸細胞は円
筒形、樽形、紐形で長さ8〜23μ、幅1〜5μである。
厚膜胞子は形成されない。
(2)培養上での特徴 麦芽エキス寒天上での集落は抑制的に生育し、25℃、
2週間培養後、直径1.5cmに拡がる。集落表面は盛り上
がり、厚くややかさぶた状、気菌糸が立ち上がり、集落
全体は円形に近い。色調は白色から淡い赤茶の上に灰色
の部分が多数点在する。分生子構造は豊富に形成され
る。裏面はにぶい黄色である。ポテト・デキストロース
寒天上での生育は、同一条件で麦芽エキス寒天上よりわ
ずかに遅れる。集落表面は盛り上がりが厚く、白または
暗いオリーブ灰の上に灰味オリーブの部分が点在する。
分生子は非常に豊富である。裏面は淡い黄茶である。
(3)生理的性質 F−5408株は4〜32℃の範囲で生育可能で、最適生育
温度は24〜28℃である(東洋科学産業株式会社製振盪温
度勾配培養装置TN−3を用いてポテト・デキストロース
寒天上で測定した)。また生育pH範囲はpH4−10、最適
生育pHはpH5−6である(麦芽エキス・酵母エキス液状
培地で25℃、7日間振盪による)。
ヴィルガリア属は1属1種であるので、F−5408株と
ヴィルガリア・ニグラ・リンク・ネース・エクス・エフ
・グレイ[Virgaria nigra(Link)Nees ex S.F.Gray]
との比較を行った。その結果、本菌株はエム・ビー・エ
リス[M.B.Ellis,Dematiaceus Hyphomycetes.,212,C.M.
I.,Kew(1971)、松島[I.Matsushima,Icones Microfun
gorum A Matsushima Lectorum,163,(1975)]らの記載
とほとんど一致した。従ってF−5408株を、ヴィルガリ
ア・ニグラ(Virgaria nigra)の一菌株と同定し、ヴィ
ルガリア・ニグラ F−5408(Virgaria nigra F−540
8)と命名した。
このヴィルガリア・ニグラ F−5408株は工業技術院
微生物工業技術研究所に微工研菌寄第8753号として昭和
61年4月26日に寄託されている。
この発明で使用FR−900478物質生菌は、例えばX線、
紫外線等の照射処理、例えばナイトロジエン・マスター
ド、アザセリン、亜硝酸、2−アミノプリン、N−メチ
ル−N′−ニトロ−N−ニトロソグアニン(NTG)等の
変異誘起剤による処理、ファージ接触、形質転換、形質
導入、接合等の通常用いられる菌種変異処理方法によ
り、FR−900478物質の生産能を高めることができる。
ヴィルガリア属に属するFR−900478物質生産菌を培地
に培養することにより行われるFR−900478物質の生産は
原則的には一般微生物の培養方法に準ずるが、通常は液
体培地による深部培養法が有利である。培養に用いられ
る培地としては、ヴィルガリア属に属するFR−900478物
質生産菌が利用する栄養源を含有する培地であればよ
い。すなわち、合成培地、半合成培地あるいは天然培地
が用いられ、培地組成は炭素源としては、例えばグルコ
ース、スクロース、でん粉、可溶性でん粉等が用いら
れ、窒素源として、例えばグルテンミール、コーンミー
ル、綿実粉、大豆粉、コーンスチープリカー、乾燥酵
母、酵母エキス、尿素、りん酸アンモニウム等が用いら
れる。このほか、例えばりん酸水素二ナトリウム、りん
酸二水素カリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム等の無機縁も必要に応じて培地に添
加される。
培養温度は25〜30℃前後が適当であり、培養容量の増
大に従って適宜種培養を行なうと好結果が得られること
が多い。本培養の培養時間は50〜300時間位が適当であ
り、培地が濃厚になるのに従って、培養時間をさらに延
長してもよい。
以上述べた培養条件は使用生産菌株の特性に応じてそ
れぞれに最適の条件を選択して適用される。
次に、培養により生成したFR−900478物質は通常、菌
体内に蓄積されることが多いので、一般には遠心分離、
ろ過等の手段により培地から採取した菌体からこの分野
で通常に用いられる手段により単離される。すなわち、
液性変換、例えば陰イオン交換樹脂、陽イオン交換樹
脂、非イオン性吸着樹脂等の樹脂による処理、例えば活
性炭、けい酸、シリカゲル、アルミナ、セルロース等の
吸着剤による処理、結晶化、再結晶などの手段を任意の
順序に組み合わせまたは反復して適用することにより単
離することができる。
さらに、この発明の目的化合物のうち、上述の式(I
I)で表わされるFR−105766物質ならびに下記式(III)
および式(IV)で表わされるFR−105765物質およびFR−
105767物質は、FR−900478物質を常法によりジョーンズ
酸化することによって得ることができる。
また、下記式(V) (式中、▲R2 a▼は保護されたヒドロキシ、▲R3 a▼は
保護されたヒドロキシメチルを意味する) で表わされる化合物は、FR−900478物質の3位のヒドロ
キシメチル基におけるヒドロキシ基および4位のヒドロ
キシ基へ常法によりとヒドロキシ保護基を導入すること
により得ることができる。
その際、導入するヒドロキシ保護基の種類、反応試剤
などの条件によって、3位のヒドロキシメチル基のヒド
ロキシ基および4位のヒドロキシ基の片方のみにヒドロ
キシ保護基が導入される場合もあり、また、かくして得
られた化合物に再度別のヒドロキシ保護基が導入される
場合もある。さらに、3位のヒドロキシメチル基のヒド
ロキシ基および4位のヒドロキシ基の双方にヒドロキシ
保護基が導入された化合物を、常法によりヒドロキシ保
護基の脱離反応に付すことによって片方のヒドロキシ基
のみにヒドロキシ保護基が導入された化合物を得ること
もできる。
そして、これらの方法によって得られる化合物もまた
この発明の範囲に含まれる。
好適な保護されたヒドロキシ基としては、アセトキ
シ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリ
ルオキシ、t−ブチリルオキシなどの低級アリカノイル
オキシ、t−ブチルジメチルシリルオキシなどの低級ア
ルキルシリルオキシ、ベンゾイルオキシなどのアロイル
オキシなどが挙げられる。
(発明の効果) この発明のFR−900478物質およびその誘導体は、下記
の試験結果から明らかなように血圧降下作用および抗血
小板凝集作用を有し、医薬として有用である。
(1)自然発症高血圧ラットによる無麻酔下における血
圧への作用 (a)試験法 SHR系ラット(雄)(13〜14週令、体重260〜310g)の
腹部大動脈にカニューレを挿入し、無麻酔下、観血的に
血圧を測定した。薬剤は経口投与した。
(2)抗血小板凝集作用: (a)試験方法 ヒト多血小板血漿(以下PRPと記す)懸濁液(血小板
数:3×105個/μl)に所定量の試験化合物を加え撹拌
しながら、血小板凝集剤の濃度がエピネフリンの場合は
5μM、PAF[血小板活性化因子(platelet activating
factor)]の場合は1.5μMになるように加えた。血小
板凝集を濁度法により、凝集中のPRPの光透過度の変化
を記録することにより測定した。
FR−900478物質の活性をIC50値、すなわち血小板凝集
を50%阻止するのに必要な濃度として表わした。
(b)試験結果 PRPを用いた場合につき、血小板凝集剤としてエピネ
フリンおよびPAFのそれぞれを用いた場合のIC50値を表
2に示す。
FR−900478物質およびその誘導体は経口用あるいは非
経口用に適した有機もしくは無機の固体状または液状の
慣用担体と混合して、慣用の医薬製剤、例えばカプセル
剤、錠剤もしくは顆粒剤のような固形製剤または液剤も
しくは乳剤のような液状製剤の形で使用され得る。
なお、上記製造中には、安定化剤、湿潤剤、乳化剤等
の慣用の添加剤が適宜含まれていてもよい。
FR−900478物質およびその誘導体の投与量は患者の年
令、体重、症状等にもよるが通常一回約0.1mgないし100
0mgの範囲で投与される。
[実施例] 以下実施例によりこの発明を説明する。
実施例1 FR−900478物質の製造 でん粉1%、可溶性でん粉1%、グルコース1%、コ
ーンスチープリカー0.5%、乾燥酵母0.5%、綿実粉0.5
%および炭酸カルシウム0.2%の組成の培地を250ml容フ
ラスコ35本に80mlずつ分注し、120℃で30分滅菌した。
各培地にヴィルガリア・ニグラF−5408株の斜面培養物
を1白金耳ずつ接種し、25℃で3日間振とう培養した。
別にグルコース3%、コーンスチープリカー1%、綿実
粉0.5%、グルテンミール0.5%、大豆粉0.5%、乾燥酵
母0.5%および炭酸カルシウム0.2%の組成の培地20ず
つを30容ジャーファーメンター7基に注入し120℃で3
0分滅菌した後、上記培養物を接種し、25℃で4日間培
養した。
培養終了後、培養物にけい藻土を添加し濾過し菌体を
集めた。得られた菌体にアセトン40を加え撹拌し、活
性物質を抽出した。菌体抽出液を濾過し、濾液を減圧下
に濃縮して、1.5の水溶液とした。これをpH7.0とし、
3の酢酸エチルで活性物質を抽出した。溶媒層を濃縮
し、シリカゲル60(メルク社製)500mlと混合し、あら
かじめヘキサンでパックしたシリカゲル60カラムクラマ
トグラフィーに付した。活性物質をヘキサン−酢酸エチ
ル(1:2)で溶出した。これを濃縮し、ローバーカラム
(Lichroprep Si 60サイズB、メルク社製)に添加し、
クロロホルム−メタノール(30:1)の混合溶媒で溶出し
た。活性画分を濃縮し再びローバーカラムに加え、ヘキ
サン−酢酸エチル(1:1)の混合溶媒で溶出した。活性
画分を濃縮乾固し、得られた油状物をヘプタン−酢酸エ
チルを用いて結晶化し、FR−900478物質の無色柱状結晶
445mgを得た。融点108℃。
実施例2 FR−105765物質、FR−105766物質およびFR−
105767物質の製造 FR−900478物質100mgをアセトン(2ml)に溶解し、0℃
に冷却下、ジョーンズ試薬(CrO3−H2SO4−H2O)を3滴
滴下した。混合物を0℃で1時間撹拌した後、氷水に注
いだ。酢酸エチルで抽出し、水洗後、硫酸マグネシウム
上で乾燥した。酢酸エチルを減圧下留去し、残渣をシリ
カゲル分取薄層クロマトグラフィー(展開溶媒30%酢酸
エチル−クロロホルム)で精製し、FR−105765物質(54
mg)、FR−105766物質(5mg)及びFR−105767物質(5m
g)を得た。
FR−105765物質:1 H−NMR(270MHz,CDCl3)δ:6.89(1H,d,J=6.2Hz),4.
31(2H,s),2.67(1H,d,J=6.2Hz),2.48(1H,d,J=3.9
Hz),2.36〜1.20(15H,m),1.20〜0.85(12H,m)13 C−NMR(67.8MHz,CDCl3)δ:202.9(s),146.4
(d),138.4(s),76.2(s),62.3(t),56.7
(d),44.8(d),42.5(d),41.3(d),36.1
(d),34.6(d),32.2(d),30.0(t),28.7
(t),28.6(t),26.0(t),23.8(q),21.9
(q),20.8(q),13.9(q) IR(CHCl3,cm-1):3450,2895,2870,1655,1460,1380,110
0,1020 EIMS m/z320(m+). FR105766物質:1 HNMR(400MHz,CDCl3)δ:10.16(1H,s),7.81(1H,d,J
=6.5Hz),2.84(1H,d,J=6.5Hz),2.56(1H,d,J=3.9H
z),2.35〜2.20(2H,m),2.10〜1.97(2H,m),1.77(1
H,m),1.65〜1.10(9H,m),1.07(3H,d,J=6.4Hz),1.0
5(3H,d,J=6.3Hz),0.94(3H,d,J=6.3Hz),0.92(3H,
d,J=6.8Hz) EIMS:m/z318(m+). FR105767物質:1 HNMR(400MHz,CDCl3)δ:9.50(1H,s),7.01(1H,d,J
=5.9Hz),4.63(1H,s),2.69(1H,d,J=5.9Hz),2.22
(1H,d,J=3.4Hz),2.15(1H,m),2.03〜1.93(2H,m),
1.78〜1.53(4H,m),1.49〜1.06(8H,m),1.05(3H,d,J
=6.8Hz),1.04(3H,d,J=6.8Hz),1.01(3H,d,J=6.8H
z),0.90(3H,d,J=6.8Hz) EIMS:m/z320(m+) 実施例3 FR−102100物質の製造 FR900478物質30mgをピリジン(1ml)に溶解し、さら
に無水酢酸(0.5ml)を加えた。混合物を1時間室温で
撹拌後、一夜放置した。減圧下、過剰の無水酢酸及びピ
リジンを留去した。残渣をシリカゲル分取薄層クロマト
グラフィー(展開溶媒20%酢酸エチル−クロロホルム)
で精製し、FR102100物質(37.8mg)を得た。1 HNMR(400MHz,CDCl3)δ:6.14(1H,d,J=6Hz),5.48
(1H,s),4.65(1H,d,J=12Hz),4.57(1H,d,J=12H
z),2,44(1H,d,J=6Hz),2.17(1H,m),2.10(3H,s),
2.05(1H),2.04(3H,s),1.98〜1.85(3H,m),1.80(1
H,m),1.65(1H,m),1.53〜1.48(2H,m),1.40(1H,
m),1.35(1H,m),1.28〜1.0(4H,m),0.99(3H,d,J=
6.8Hz),0.98(3H,d,J=6.8Hz),0.95(3H,d,J=6.8H
z),0.94(3H,d,J=6.8Hz) EIMS:m/z406(M+) 実施例4 FR−77828物質の製造 FR900478物質322mgをジメチルホルムアミド(10ml)
に溶解し、その上にイミダゾール(170mg)及びTert−
ブチルジメチルシリルクロリド(180mg)を加えた。混
合物を室温下終夜撹拌した後ジメチルホルムアミドを減
圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにて精製し、クロロホルムで流出するフラクション
よりFR77828物質(365mg)を得た。1 HNMR(200MHz,CDCl3)δ:5.82(1H,d,J=6Hz),4.37
(1H,d,J=12Hz),4.24(1H,d,J=12Hz),4.20(1H,
s),3.94(1H,br),3.03(1H,br),2.41(1H,d,J=6H
z),2.21(1H,d,J=4Hz),2.18〜1.0(13H,m),1.0(3
H,d,J=7Hz),0.97(6H,d,J=7Hz),0.92(9H,s),0.90
(3H,d,J=7Hz),0.12(6H,s) FABMS:m/z418(M+−H2O). 実施例5 FR−77827物質の製造 FR−77827物質(14mg)をピリジン(1ml)に溶解し、
その上へ塩化ベンゾイル(18.6μ)及びN−ジメチル
アミノピリジン(2mg)を加えた。混合物を1時間室温
で撹拌した後、終夜室温で放置した。ピリジンを減圧下
留去した後、残渣を分取薄層クロマトグラフィー(展開
溶媒30%ヘキサン−クロロホルム)で精製しFR−77827
物質(15mg)を得た。1 HNMR(400MHz,CDCl3)δ:8.04(2H,d,J=8Hz),7.58
(1H,t,J=8Hz),7.46(2H,t,J=8Hz),6.18(1H,d,J=
6Hz),5.71(1H,s),4.21(2H,s),2.52(1H,d,J=6H
z),2.24〜2.17(2H,m),2.07〜1.86(3H,m),1.70(1
H,m),1.62〜1.18(9H,m),1.04(6H,d,J=7Hz),1.00
(3H,d,J=7Hz),0.98(3H,d,J=7Hz),0.90(9H,s),
0.06(3H,s),0.04(3H,s) FABMS:m/z563(M+Na)+. IR(CDCl3):3600,2940,2860,1705,1600cm-1 実施例6 FR−79786物質の製造 FR−77827物質(60mg)をテトラヒドロフラン(2ml)
に溶解し、さらにテトラn−ブチルアンモニウムフルオ
ライド(0.5ml)を加えた。混合物を1時間加熱還流し
た後、溶媒を減圧下留去した。
残渣をシリカゲル分取薄層クロマトグラフィー(展開溶
媒、酢酸エチル:ヘキサン1:2)で精製しFR−79786物質
(40mg)を得た。1 HNMR(200MHz,CDCl3)δ:8.05(1H,d,J=8Hz),7.59
(1H,t,J=8Hz),7.43(2H,t,J=8Hz),6.12(1H,d,J=
6Hz),5.85(1H,s),4.20(1H,d,J=12Hz),4.12(1H,
d,J=12Hz),2.58〜2.36(2H,m),2.34〜2.15(2H,m),
2.10〜1.20(13H,m),1.10〜0.87(12H) FABMS:m/z427(M+H)+.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/045 ACB 9455−4C (C12P 7/02 C12R 1:645) (C12P 7/24 C12R 1:645) (72)発明者 向阪 正信 茨城県新治郡桜村千現1−4−1 キャピ タル光永303 審査官 鈴木 恵理子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、R1は水素、R2はヒドロキシまたは保護されたヒ
    ドロキシ、またはR1とR2が一緒になってオキソを表わ
    し、R3はヒドロキシメチル、保護されたヒドロキシメチ
    ルまたはホルミルを意味する) で示される化合物。
  2. 【請求項2】式 で示される特許請求の範囲第1項に記載の化合物。
  3. 【請求項3】ヴィルガリア属に属するFR−900478物質生
    産菌を培地に培養し、その培養物からFR−900478物質を
    単離することを特徴とする 式 で示されるFR−900478物質の製造法。
JP4938987A 1987-03-03 1987-03-03 Fr−900478物質およびその誘導体ならびにそれらの製造法 Expired - Lifetime JPH082818B2 (ja)

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