JPH08279340A - ガス放電パネルおよびその形成方法 - Google Patents

ガス放電パネルおよびその形成方法

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JPH08279340A
JPH08279340A JP7080032A JP8003295A JPH08279340A JP H08279340 A JPH08279340 A JP H08279340A JP 7080032 A JP7080032 A JP 7080032A JP 8003295 A JP8003295 A JP 8003295A JP H08279340 A JPH08279340 A JP H08279340A
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electrode
protective film
substrate
gas discharge
discharge panel
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JP7080032A
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English (en)
Inventor
Takao Kanehara
隆雄 金原
Ichiro Koiwa
一郎 小岩
Mitsuro Mita
充郎 見田
Shigeru Takasaki
茂 高崎
Katsuaki Sakamoto
勝昭 坂本
Aya Yamanaka
綾 山中
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電電圧が低く、かつ保護膜中にクラックの
少ないガス放電パネルを提供する。 【構成】 二次電子放出による放電電圧の上昇を低減
し、かつXおよびY電極12および14間の絶縁性を高
めるための膜を、表示電極(X電極12およびY電極1
4)15を有する基板10の上側露出面および基板10
上に設けた表示電極の露出面を覆う一層の保護膜16で
構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガス放電パネルおよ
びその形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の交流型ガス放電パネルは、背面基
板と前面基板とにより構成されている(文献:Japa
n Display ’92、pp.613〜616、
1992)。このパネルは、背面基板上に表示電極(X
電極およびY電極)を設けてある。この表示電極は、互
いに平行に、かつ対として形成してある。また、表示電
極を有する基板の上側に、この表示電極を覆うように誘
電体層を設け、更に、この背面基板上には、誘電体層を
放電時のスパークから保護するための保護膜(MgO
膜)が設けてある。
【0003】一方、前面基板上には、表示電極と直交
し、かつ対向して、アドレス電極を設けている。また、
アドレス電極と平行に、前面基板と背面基板との間隔を
保つための隔壁を設けている。前面基板上の、アドレス
電極と隔壁とに覆われていない領域には蛍光体を塗布し
てある。そして、背面基板と前面基板とは、鉛ガラスに
より封止されており、封止された背面基板と前面基板と
の空間には放電ガス(例えばNeとXeとの混合ガス)
が数百トール封入されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たガス放電パネルには、以下に述べるような問題があ
る。
【0005】従来のガス放電パネルの背面基板上には、
表示電極を被覆する誘電体層を設けてあり、この誘電体
層は、通常はスクリーン印刷法を用いて形成する。この
ため、どうしても誘電体層の膜厚が厚くなる。誘電体層
の膜厚が厚くなると、ガス放電パネルのX電極とアドレ
ス電極との間およびX電極とY電極との間の電圧を印加
した場合、放電電圧が高くなってしまう。また、誘電体
層および保護膜の2層構造では誘電体層を使用している
限り、放電電圧を下げるにも限界があった。
【0006】また、放電電圧を低減するために、誘電体
層の代わりに保護膜を用いる方法も考えられるが、従来
の保護膜は例えばスパッタ法を用いて形成するため、膜
厚はどうしてもを薄くなってしまう。仮に保護膜の膜厚
を厚くした場合、保護膜中に多数の亀裂(クラック)が
発生し、保護膜の絶縁特性が劣化してしまうという問題
がある。
【0007】そこで、放電電圧が低く、かつ保護膜のク
ラックを抑制できるガス放電パネルおよびその形成方法
が望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、この発明のガ
ス放電パネルによれば、交流型ガス放電パネルを構成す
る2つの基板の一方の基板の上側に、互いに平行に延在
するX電極とY電極とからなる表示電極と、二次電子放
出による放電電圧の上昇を低減し、かつXおよびY電極
間の絶縁性を高めるための膜とを具えるガス放電パネル
において、膜を、表示電極を有する基板側の基板の上側
露出面および基板側に設けた表示電極の露出面を覆う一
層の保護膜で構成してある。
【0009】また、この発明のガス放電パネルの形成方
法によれば、基板上に、互いに平行に延在するX電極お
よびY電極とからなる表示電極を形成する工程と、基板
の上側露出面および該基板側に設けた表示電極の露出面
を覆うように、スクリーン印刷法を用いて保護膜を形成
する工程とを含んでいる。
【0010】
【作用】この発明のガス放電パネルによれば、二次電子
放出による放電電圧の上昇を低減し、かつXおよびY電
極間の絶縁性を高めるための膜を、表示電極を設けた基
板の上側露出面および基板上に設けた表示電極を覆う一
層の保護膜として構成してある。このように、保護膜を
一層の膜としてあるので、この保護膜の膜厚を従来の誘
電体層と保護膜とを合わせたときの二層の場合の膜厚よ
りも薄いかまたは同程度に形成できる。このため、膜厚
が薄くなった分、従来に比べて放電電圧を小さくでき
る。また、仮に、保護膜の膜厚が二層構造に比べ厚くて
も、保護膜自体に二次電子放出による放電電圧の上昇を
低減する性質があるため、従来に比べて放電電圧(例え
ば点火電圧、維持電圧および放電電流)が小さくなる。
【0011】また、この発明のガス放電パネルの形成方
法によれば、基板上に互いに平行に延在するX電極およ
びY電極からなる表示電極を形成する工程と、基板の上
側露出面および表示電極の露出面を覆うように、スクリ
ーン印刷法を用いて保護膜を形成する工程とを含んでい
る。このとき、保護膜を、スクリーン印刷法を用いて形
成するので、保護膜の膜厚が従来の二層構造の場合より
も層の範囲内で厚くなっても、実用上問題が生じない程
度までクラックの発生を抑制することができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明のガス放電
パネルおよびその形成方法の実施例につき説明する。な
お、図1〜図2は、この発明が理解できる程度に各構成
成分の形状、大きさおよび配置関係を概略的に示してあ
るにすぎない。また、以下の説明中で述べる使用材料お
よびその使用量、処理時間、温度、膜厚その他の数値的
条件は、この発明の範囲内の好適例にすぎない。従っ
て、この発明がこれら条件にのみ限定されるものでない
ことは理解されたい。
【0013】図1は、この発明の実施例に用いるガス放
電パネルの構造を概略的に示す斜視図である。なお、図
1には、交流型ガス放電パネルの1つのセルを示してあ
るが、実際のパネルはマトリックス状に多数のセルが配
列されている。また、図2の(A)〜(C)は、ガス放
電パネルを構成している背面基板を製造する工程を概略
的に示す斜視図である。なお、以下の説明において、こ
の発明のガス放電パネルの構造の説明に先立ち、図2を
参照して、背面基板の形成方法について説明する。
【0014】この実施例では、予め背面基板10を用意
しておく(図2の(A))。この背面基板10として例
えばガラス基板を用いる。背面基板10上に、X電極1
2とY電極14とを形成する(図2(B))。このX電
極12およびY電極14は、基板10上にそれぞれ互い
に平行に、一定の間隔(ギャップ)、例えば50〜10
0μmの間隔をもって構成する。なお、この実施例で
は、X電極12とY電極14とを総称して表示電極15
と称する。
【0015】X電極12およびY電極14の形成方法は
以下の通りである。X電極12およびY電極14の材料
として、例えばエレクトロサイエンスラボラトリ(ES
L)社製のペースト(製品名:#590)を用いる。こ
のペーストをスクリーン印刷法を用いて背面基板10上
にストライプ状に設けた後、乾燥(150℃、15分)
させ、然る後更にこの試料を焼成(580℃)してX電
極12およびY電極14を形成する(図2の(B))。
【0016】次に、表示電極(X電極12およびY電極
14)15の全面および背面基板10の上面を覆うよう
に保護膜16を形成する(図2の(C))。このときの
保護膜16の材料として、例えばMgOを用いる。この
MgOの保護膜16を形成するときは、MgO粉末とM
gOバインダと樹脂成分とを調製したMgOペーストを
用いる。なお、ここでは、樹脂成分をエチルセルロース
とする。このMgOペーストを、スクリーン印刷法を用
いて表示電極15および背面基板10を覆いかつ表面が
平坦面になるように全面印刷して保護膜となるベタパタ
ーンを形成する。その後、ベタパターンを形成してある
試料を乾燥(150℃、15分)する。このとき乾燥を
行うことにより、MgOペースト中に含まれているエチ
ルセルロースが蒸発する。
【0017】続いて、上述した手順と同様にしてベタパ
ターンを形成してある表面上にMgOペーストを印刷
し、および乾燥を2回から3回繰り返す。なお、ここで
は保護膜となるMgOペーストの膜厚を30〜40μm
にする。その後、試料全体を焼成(580℃)して保護
膜16を形成する。なお、この実施例では、焼成した後
の保護膜16の膜厚を20〜30μmとする。なお、保
護膜16をMgO膜とも称する。なお、この保護膜16
は、以下のような役目をする。ガス放電パネルを駆動さ
せたとき、X電極とアドレス電極間での放電、またはX
電極とY電極との間での放電の際に保護膜側から2次電
子が発生する。保護膜は、2次電子放出によって上昇す
る放電電圧を低減するとともに、X電極およびY電極間
の絶縁性を高める役目をする。
【0018】この実施例では、背面基板10上の表示電
極15と保護膜15は、スクリーン印刷法により形成さ
れており、しかも保護膜16は、表面全面に一層として
すなわちベタパターンとして形成されている。
【0019】次に、図1を参照して、ガス放電パネルの
構造につき説明する。
【0020】この実施例に用いたガス放電パネル11
は、上述した工程により形成された背面基板10と、前
面基板18とを、隔壁24により一定の間隔に離間させ
て、重ね合わせて構成してある。
【0021】この実施例では、既に説明したように背面
基板10上に、互いに平行に延在するX電極12とY電
極14とを具えている。X電極12およびY電極14
は、背面基板10上にストライプ状に設けられている。
そして、X電極12およびY電極14の形状は、それぞ
れの電極、すなわちXおよびY電極12、14のギャッ
プの間隔を例えば50〜100μmとし、膜厚(例えば
金(Au)の場合)を例えば約0.2μmとし、電極幅
を例えば約200μmとする。
【0022】そして、背面基板10の上側露出面および
表示電極(X電極12およびY電極14)15の露出面
には、それぞれの露出面を覆う一層の保護膜16を設け
ている。なお、この保護膜16の膜厚を約20〜30μ
mとする。
【0023】一方、前面基板18には、アドレス電極2
0と蛍光体22と隔壁24とを設けてある。アドレス電
極20は、表示陰極15(X電極12およびY電極1
4)と直交し、かつ対向して設けてある。蛍光体22
は、前面基板18の放電側であって、アドレス電極20
と後述する隔壁との間に塗布されている。また、隔壁2
4は、背面基板10と前面基板18との間に間隔(空
間)を保って設けてあり、隔壁24により両基板10お
よび18間を封止している。両基板10および18間を
隔壁24で囲まれた空間をセルと称する。
【0024】次に、図1を参照して、ガス放電ガスパネ
ル(以下、パネルともいう。)11の駆動方法について
説明する。
【0025】このパネル11の任意のセルを点灯させる
場合、先ず、該当するX電極12に負の電圧パルス(1
80V)を印加すると同時にアドレス電極22に極性の
異なる正の電圧パルス(80V)を印加する。このと
き、アドレス電極20とX電極12の間に放電が発生す
る。この放電により、X電極12上に電荷が蓄積され
る。次に、Y電極14に負の電圧パルス(180V)を
印加する。このとき、X電極12とY電極14との間に
放電が発生し、前面基板18側に設けてある蛍光体22
が発光する。その後、ガス放電パネル11の発光を維持
させたい期間、X電極12とY電極14とに、交互に電
圧パルスを印加させる。
【0026】次に、このパネルの発光期間を終了させる
場合は、X電極12に消去パルス(約100V)を印加
する。その後、アドレス電極20に電圧パルスを印加し
ない限り、X電極12とY電極14との間で放電は発生
しない。
【0027】上述したように、この実施例での放電は、
X電極12とアドレス電極20およびX電極12とY電
極14との間で行われる。なお、実質的にはガス空間に
作用する電圧は、保護膜16の抵抗成分のみに起因する
電圧降下分をX電極12とアドレス電極20の間に与え
た電圧およびX電極12とY電極14との間に与えた電
圧からそれぞれ差し引いた電圧となる。したがって、従
来の誘電体層と保護膜との二層構造を有するパネルに比
較して、この発明のパネルは、電圧損失の少ないパネル
構造とすることができる。
【0028】次に、この発明の実施例に用いたパネルと
従来のパネルの放電特性を測定した結果について説明す
る。表1は、従来例のパネルと実施例1〜3のパネルと
の電気特性を比較した値を示す。
【0029】
【表1】
【0030】従来例のパネルは、スクリーン印刷法を用
いて背面基板にX電極およびY電極を設けた後、スクリ
ーン印刷法を用いて背面基板の上側露出面、およびX電
極とY電極との露出表面を覆って誘電体層を形成してあ
る。また、従来のパネルでは、この誘電体層上には、ス
パッタ法を用いて保護膜を形成してある。表中では、誘
電体層を1層、保護膜を1層として示す。そして、従来
例の誘電体層の膜厚を20〜30μmとし、保護膜の膜
厚を1〜2μmとしてある。
【0031】第1実施例のパネルは、背面基板に誘電体
層を設けずに、スクリーン印刷法を用いて3段階に分け
て保護膜を形成している。なお、第1実施例は、上述し
た発明の実施例と同じ試料であって、焼成後の保護膜の
膜厚を20〜30μmとしてある。
【0032】第2実施例は、誘電体層を設けずにスクリ
ーン印刷法を用いて4段階に分けて保護膜を形成してい
る。このときの焼成後の保護膜の膜厚を30〜40μm
とする。
【0033】更に、第3の実施例は、誘電体層を設けず
にスクリーン印刷法を用いて5段階に分けて保護膜を形
成している。このときの焼成後の保護膜の膜厚を40〜
50μmとする。
【0034】表1より理解できるように、実施例1で
は、点火電圧が196Vとなり、維持電圧が158Vと
なり、放電電流が3.4μAになる。また、実施例2で
は、点火電圧が232Vとなり、維持電圧が191Vと
なり、放電電流が4.3μAになる。また、第3実施例
では、点火電圧が228Vとなり、維持電圧が228V
となり、放電電流が3.8μAになる。
【0035】これに対して、従来例では、点火電圧が3
02Vとなり、維持電圧が279Vとなり、放電電流が
30.4μAとなる。
【0036】表1の測定結果から理解できるように、第
1実施例から第3実施例までのパネルの電気特性の中
で、実施例1の点火電圧および維持電圧が最も低い値を
示している。この第1実施例と従来例とを比較した場
合、第1実施例では、従来例より点火電圧が106V低
く、維持電圧が27V低い。また、第1実施例の放電電
流は、従来のパネルに比べて27μAも低下する。
【0037】また、第2実施例および第3実施例では、
保護膜のみの膜厚が従来例よりも厚くなるが、一層の保
護膜に用いられているMgOが二次電子放出による放電
電圧の上昇を低減する性質を有しているので、従来例よ
りも放電電圧が低下する。
【0038】また、本出願に係る発明者らは、スクリー
ン印刷法によって形成された保護膜を顕微鏡写真で観察
した結果、保護膜の膜厚を20〜30μmにしても保護
膜中に発生するクラックは少なく、実用上問題ないこと
を確認した。この顕微鏡結果より保護膜中にクラックの
発生が少なくなる分、X電極とY電極との間の絶縁特性
は良くなり、したがって保護膜の耐電圧特性が十分に確
保できると考えられる。
【0039】上述した実施例では、保護膜の材料として
MgOを用いたが、この材料になんら限定されるのもで
はなく、酸化セリウム(CeO2 )または酸化ランタン
(LaO2 )を用いても良い。酸化セリウムまたは酸化
ランタンを用いて誘電体層上に形成した保護膜は、パネ
ルの寿命特性の向上が期待できる(電子デバイスディス
プレイデバイス用材料(I)、トリケップス社、ホワイ
トシリーズ(WS)No.15,昭和60年、pp.1
66〜169参照)という報告があるので、これらCe
2 またはLaO2 も誘電体層および保護膜の二層構造
の代わりに、保護膜のみの一層構造として用いても同様
な効果を期待できる。
【0040】また上述した形成方法の実施例では、保護
膜を3段階または4段階に分けて形成したが、所定の膜
厚にさえなっていれば何段階に分けて形成してあっても
良い。
【0041】また、上述した実施例では、背面基板上に
表示電極(XおよびY電極)を形成した例について説明
したが、なんらこのような構成に限定されず、例えば背
面基板上にアドレス電極を設け、このアドレス電極を含
む基板の表面全体に渡って保護膜を設ける。その後、ア
ドレス電極に直交させて保護膜を介して表示電極を設
け、更に表示電極の露出面を保護膜で覆う背面基板にも
適用できる。このような背面基板を用いた場合、前面基
板のアドレス電極は不要となる。また、この実施例で
は、XおよびY電極の材料として金を用いたが、金の代
わりに例えば銀(Ag)を用いても良い。銀を用いる場
合は、XおよびY電極の膜厚を例えば5〜6μmとす
る。
【0042】
【発明の効果】上述した説明放ら明らかなように、この
発明のガス放電パネルによれば、保護膜は、表示電極放
有する基板の上面および基板側に設けたX電極とY電極
との全面を覆って一層の膜厚としてある。このため、従
来の誘電体層に比べて放電電圧を低減できる。また、ス
クリーン印刷法を用いて保護膜を形成することによっ
て、クラックの発生が実用上問題が生じない程度に抑制
できるので、X電極とY電極との間の耐絶縁性も十分に
確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示すガス放電パネルの構造を概略的に
示す斜視図である。
【図2】(A)〜(C)は、ガス放電パネルを構成する
背面基板を製造する工程を概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
10:背面基板 11:ガス放電パネル 12:X電極 14:Y電極 15:表示電極 16:保護膜 18:前面基板 20:アドレス電極 22:蛍光体 24:隔壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高崎 茂 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 坂本 勝昭 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 山中 綾 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流型ガス放電パネルを構成する2つの
    基板の一方の基板の上側に、互いに平行に延在するX電
    極とY電極とからなる表示電極と、二次電子放出による
    放電電圧の上昇を低減し、かつ前記X及びY電極間の絶
    縁性を高めるための膜とを具えるガス放電パネルにおい
    て、 前記膜を、前記表示電極を有する基板の上側露出面およ
    び該基板側に設けた前記表示電極の露出面を覆う一層の
    保護膜で構成したことを特徴とするガス放電パネル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の放電パネルにおいて前
    記保護膜を、酸化マグネシウム(MgO)、酸化セリウ
    ム(CeO2 )、および酸化ランタン(La23 )中
    から選ばれた1種類の酸化物とすることを特徴とするガ
    ス放電パネル。
  3. 【請求項3】 ガス放電パネルを形成するに当たり、 基板上に、互いに平行に延在するX電極およびY電極と
    からなる表示電極を形成する工程と、 前記基板の上側露出面および該基板側に設けた前記表示
    電極の露出面を覆うように、スクリーン印刷法を用いて
    保護膜を形成する工程とを含むことを特徴とするガス放
    電パネルの形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のガス放電パネルを形成
    する方法において、 前記保護膜のスクリーン印刷を、少なくとも3段階的に
    分けて順次行うことを特徴とするガス放電パネルの形成
    方法。
JP7080032A 1995-04-05 1995-04-05 ガス放電パネルおよびその形成方法 Withdrawn JPH08279340A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007017610A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Shimadzu Corp 耐フッ酸性保護膜及び光学素子

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007017610A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Shimadzu Corp 耐フッ酸性保護膜及び光学素子

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