JP4186504B2 - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大画面で、薄型、軽量のディスプレイ装置として知られているプラズマディスプレイパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プラズマディスプレイパネル(以下、PDPと記す)では、ガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線で蛍光体を励起して発光させることによりカラー表示を行っている。
【0003】
PDPには、大別して、駆動的にはAC型とDC型とがあり、放電形式では面放電型と対向放電型とがあるが、高精細化、大画面化および構造の簡素性に伴う製造の簡便性から、現状では、3電極構造の面放電型のPDPが主流である。
【0004】
このPDPの一般的な構造を図7に示す。図7はPDPの概略構成を示す断面斜視図である。前面板1は、例えばガラスのような透明且つ絶縁性の基板2上に誘電体層3およびMgO蒸着膜による保護膜4で覆われた複数の表示電極5が付設された構造となっている。表示電極5は、走査電極6と維持電極7とが対となったものであり、走査電極6は透明電極6aとその上に形成されたバス電極6bとからなり、維持電極7は透明電極7aとその上に形成されたバス電極7bとからなるものである。表示電極5の詳細を、図7中のX−X断面矢視図で図8に示す。
【0005】
また、背面板8は、例えばガラスのような絶縁性の基板9上に絶縁体層10で覆われた複数のデータ電極11が付設され、絶縁体層10上のデータ電極11間にはデータ電極11と平行してストライプ状の隔壁12が設けられており、絶縁体層10の表面と隔壁12の側面にかけて蛍光体層13が設けられた構造となっている。
【0006】
そして前面板1と背面板8とは、走査電極6および維持電極7とデータ電極11とが直交するように放電空間14を挟んで対向して配置されている。そして放電空間14には、放電ガスとして、ヘリウム、ネオン、アルゴン、キセノンのうち、少なくとも1種類の希ガスが封入されており、隔壁12によって仕切られデータ電極11と走査電極6および維持電極7との交差部の放電空間14が放電セル15として動作する。
【0007】
ここで、走査電極6のバス電極6bや維持電極7のバス電極7bやデータ電極11などは比較的厚膜であり、これらはAg、Al、Cu等の金属材料と有機化合物とを混合したペーストをスクリーン印刷法等によって、例えば、幅10〜150μm、厚み2〜5μm程度に塗布し、その後、焼成を行うことによって形成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のPDPにおいては、バス電極6bやバス電極7bやデータ電極11を形成する際の焼成時に、電極の端部が反り上がったり、剥離してしまうというような問題が発生する場合があり、特に厚膜の場合に顕著であった。これは、無機固形物と有機化合物との混合物を焼成した場合、有機化合物が焼成により燃焼して消失するため、焼成前の塗布した状態に対して焼成後には体積収縮が起こるのであるが、この体積収縮が、剥離や、端部の反り上がりの原因となるものと考えられる。
【0009】
本発明はそのような状況に鑑みてなされたものであり、バス電極やデータ電極といった比較的厚膜の電極を形成する際の焼成時に、電極に剥離や反り上がりといった問題が発生しないPDPを実現することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を実現するために、本発明のプラズマディスプレイパネルは、一対の基板を、間に空間を形成して対向配置するとともに、前記空間で放電が発生するように基板上に電極を形成したプラズマディスプレイパネルであって、前記電極は無機固形物と有機化合物とを有する電極材料を2層以上積層した状態とした後、焼成することにより形成した積層構造を有し、前記電極のうち、前記基板に近い側の第1層目を形成するための電極材料の無機固形物の含有割合は60重量%であり、かつ、この第1層目上に形成する第2層目のための電極材料の無機固形物の含有割合は50重量%であることを特徴とするものである。
【0013】
以上によれば、バス電極やデータ電極といった比較的厚膜の電極を形成する際の焼成時に、電極に剥離や反り上がりといった問題が発生しないPDPを実現することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図を参照しながら説明する。なお、本発明の実施の態様はこれに制限されるものではない。
【0015】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態によるプラズマディスプレイパネルの概略構成を示す断面斜視図である。図7に示した一般的なプラズマディスプレイの構造と同じ部品には同じ番号を付している。
【0016】
前面板1は、例えばガラスのような透明且つ絶縁性の基板2上に誘電体層3およびMgO蒸着膜による保護膜4で覆われた複数の表示電極5が付設された構造となっている。表示電極5は、走査電極6と維持電極7とが対となったものであり、走査電極6は透明電極6aとその上に形成されたバス電極6bとからなり、維持電極7は透明電極7aとその上に形成されたバス電極7bとからなるものである。
【0017】
また、背面板8は、例えばガラスのような絶縁性の基板9上に絶縁体層10で覆われた複数のデータ電極11が付設され、絶縁体層10上のデータ電極11間にはデータ電極11と平行してストライプ状の隔壁12が設けられており、絶縁体層10の表面と隔壁12の側面にかけて蛍光体層13が設けられた構造となっている。
【0018】
そして前面板1と背面板8とは、走査電極6および維持電極7とデータ電極11とが直交するように放電空間14を挟んで対向して配置されている。そして放電空間14には、放電ガスとして、ヘリウム、ネオン、アルゴン、キセノンのうち、少なくとも1種類の希ガスが封入されており、隔壁12によって仕切られデータ電極11と走査電極6および維持電極7との交差部の放電空間14が放電セル15として動作する。
【0019】
ここで、走査電極6のバス電極6b、維持電極7のバス電極7bおよびデータ電極11について更に詳細に説明する。図2に、走査電極6のバス電極6bと維持電極7のバス電極7bとを例として示す。なおデータ電極11もバス電極6bおよび7bと同様の構造であり、したがって以下では説明を省略する。図2は走査電極6と維持電極7とを基板2に垂直な断面で示したものである。走査電極6は透明電極6aとその上に形成されたバス電極6bとからなり、維持電極7は透明電極7aとその上に形成されたバス電極7bとからなるものであり、バス電極6bおよびバス電極7b(以下、単にバス電極6bおよび7bと記す)は例えば2層構造となっている。
【0020】
この2層構造のバス電極6bおよび7bの形成に際しては、基板2上の透明電極6aおよび透明電極7a(以下、単に基板2と記す)の上に無機固形物と有機化合物とを有する電極材料を2層積層した状態とした後、焼成して形成したものであり、第1層目16aおよび17aを形成するための電極材料の無機固形物の含有割合を、第2層目16bおよび17bを形成するための電極材料の無機固形物の含有割合より大きくしたことが特徴である。このことによる作用は以下のとおりである。通常、無機固形物と有機化合物との混合物を焼成した場合、有機化合物が焼成により燃焼して消失するため、焼成前の塗布した状態に対して焼成後には体積収縮が起こり、その体積収縮が、電極6aおよび7aが基板2から剥離する原因となってしまうのであるが、本実施の形態では第1層目16aおよび17aの電極材料の無機固形物の含有割合が大きいことから、焼成時での体積収縮は小さくなっており、基板2からの剥離が起こり難くなる、そして第2層目16bおよび17bは第1層目16aおよび17aの上に塗布形成されるので、電極6aおよび7a全体としても基板2から剥離することがなくなる。
【0021】
具体例として、電極6bおよび7bを、電極材料として無機固形物がAgとガラス粉末との混合物で、有機化合物がアクリル系樹脂であるものを用い、無機固形物と有機化合物との重量比率を、第1層目16aおよび17aを形成するための電極材料では60重量%:40重量%とし、第2層目16bおよび17bを形成するための電極材料では50重量%:50重量%とした。そして、塗布時の膜厚は共に4μmとし、両者を合わせた総膜厚は8μmとした。このような積層状態とした後、焼成を行ったところ、電極6bおよび7bは基板2から剥離したり、端部が反り返ったりすることなく良好な状態で形成することができ、最終的には、走査電極6および維持電極7の形成が問題なく行えた。
【0022】
また、バス電極6bおよび7bが電極として良好に機能するためには、電気抵抗が低いことが要求され、そのためには、ある程度の厚みが必要となる。ところが、無機固形物の含有割合の高い電極材料のみの1層構造でそのような厚みのバス電極6bおよび7bを形成しようとすると、電極材料が無機固形物を多く含有していることから、逆に有機化合物の割合は低く、そのような電極材料をスクリーン印刷法等で基板2上へ厚膜に形成しようとすると、スクリーン版からの離れ性が悪い等の印刷上の問題が発生してしまう。しかしながら本実施の形態では、焼成時での基板2に対する体積収縮が問題となる領域にのみ、無機固形物の含有割合の大きい電極材料を用いて電極を形成し、その上への第2層目16bおよび17bには通常の無機固形物の含有割合の電極材料を用いた積層構造としているので、電極材料を塗布する際に上述のような問題が発生することはない。
【0023】
また、図3に、電極6aおよび7aが3層構造である場合を示す。この場合も図2での説明と同様に、第1層目16aおよび17aを形成するための電極材料の無機固形物の含有割合を、第2層目16bおよび17bを形成するための電極材料の無機固形物の含有割合より大きくすることで、電極6a、7aの基板2からの剥離や、反り返りを防止することができる。
【0024】
以上述べたように、本実施の形態によるプラズマディスプレイによれば、バス電極やデータ電極といった比較的厚膜の電極を形成する際の焼成時に、電極に剥離や反り上がりといった問題の発生が少ないプラズマディスプレイパネルの実現が可能となる。
【0025】
(第2の実施の形態)
本発明の第2実施の形態によるプラズマディスプレイパネルについて以下、説明する。本実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態と多くの部分が同一であるため、以下の説明では同じ部品には同じ番号を付し、本実施の形態での特徴的な部分についてのみ説明する。
【0026】
図4は本実施の形態によるプラズマディスプレイパネルの、走査電極6のバス電極6bと維持電極7のバス電極7bとを基板2に垂直な断面で示したものである。
【0027】
走査電極6は透明電極6aとその上に形成されたバス電極6bとからなり、維持電極7は透明電極7aとその上に形成されたバス電極7bとからなるものであり、電極6bおよび7bは例えば2層構造となっている。この2層構造の電極6bおよび7bの形成に際しては、基板2上の透明電極6aおよび透明電極7a(以下、単に基板2と記す)の上に例えば、無機固形物と有機化合物とを有する電極材料を2層積層した状態に塗布した後、焼成して形成したものであり、且つ第1層目16aおよび17aの塗布厚みを、第2層目16bおよび17bの塗布厚みより薄くしたことが特徴である。
【0028】
このことによる作用は以下のとおりである。通常、無機固形物と有機化合物との混合物を焼成した場合、有機化合物が焼成により燃焼して消失するため、焼成前の塗布した状態に対して焼成後には体積収縮が起こり、その体積収縮が、電極6aおよび7aが基板2から剥離する原因となってしまうのであるが、本実施の形態では第1層目16aおよび17aの電極材料の塗布厚みを薄くしており、焼成時での体積収縮の絶対値は小さくなる。その結果、基板2からの剥離が起こり難くなる。そして第2層目16bおよび17bは第1層目16aおよび17aの上に塗布形成されるので、電極6aおよび7a全体としても基板2から剥離することがなくなる。
【0029】
具体例として、電極6bおよび7bを、電極材料として無機固形物がAgとガラス粉末との混合物で、有機化合物がアクリル系樹脂であるものを用い、無機固形物と有機固形物との重量比率を、第1層目16aおよび17a、および第2層目16bおよび17bとも同じとし、50重量%:50重量%とした。そして塗布時の膜厚を、第1層目16aおよび17aの厚みを2μm、第2層目16bおよび17bの厚みを4μmとし、両者を合わせた総膜厚は6μmとした。このような積層状態とした後、焼成を行ったところ、電極6bおよび7bは基板2から剥離したり、端部が反り返ったりすることなく良好な状態で形成することができ、最終的には、走査電極6および維持電極7の形成が問題なく行えた。
【0030】
以上述べたように、本実施の形態によるプラズマディスプレイによれば、バス電極やデータ電極といった比較的厚膜の電極を形成する際の焼成時に、電極に剥離や反り上がりといった問題の発生が少ないプラズマディスプレイパネルの実現が可能となる。
【0031】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態によるプラズマディスプレイパネルの製造方法について説明する。図5は、本実施の形態のプラズマディスプレイパネルの製造方法を説明する図である。ここで本実施の形態のプラズマディスプレイパネルの製造方法によって製造するプラズマディスプレイパネルの構造は、図1に示したものと概略同じであり、説明上、同じ部品には同じ番号を付している。また、本実施の形態では、電極6bおよび7bの形成工程に特徴があるため、以下、電極6bおよび7bの形成工程を中心に説明する。
【0032】
図5(a)に示すように、例えばガラスのような絶縁性且つ透明な基板2上に透明電極6a、7aをパターニング状に形成する。透明電極6a、7aとしては具体的には、材料としてはITOや、アンチモンを添加した酸化錫が使用可能であり、厚みは例えば約1000Å程度である。
【0033】
次に、図5(b)に示すように、透明電極6aおよび7a上に電極材料を塗布し第1層目16aおよび17aを形成する。ここで電極材料としては、例えば、Agおよびガラス粉末の無機固形物とアクリル樹脂を主成分とする有機化合物とを有し、無機固形物と有機化合物の配合比率が、60重量%:40重量%となるように調整されたものであり、塗布方法は、例えば、スクリーン印刷法によるパターン印刷で透明電極上6aおよび7a上に塗布した後、乾燥を行うというものである。
【0034】
次に、図5(c)に示すように、第1層目16aおよび17aの上に、さらに電極材料を積層した状態に塗布し第2層目16bおよび17bを形成する。ここで電極材料としては、例えば、Agおよびガラス粉末の無機固形物とアクリル樹脂を主成分とする有機化合物とを有し、無機固形物と有機化合物の配合比率は、第1層目16aおよび17aの電極材料の無機固形物の含有割合より低くなるよう、50重量%:50重量%と調整されたものであり、塗布方法は、例えば、スクリーン印刷法によるパターン印刷で第1層目16aおよび17a上に塗布した後、乾燥を行うというものである。
【0035】
そして最後に、第1層目16aおよび17aの電極材料と、第2層目16bおよび17bの電極材料とを一括して焼成し、図5(d)に示すように走査電極6および維持電極7が完成する。
【0036】
ここで、第1層目16aおよび17aの電極材料と第2層目16bおよび17bの電極材料とを焼成する際に、それぞれの電極材料は無機固形物と有機化合物との混合物であり、有機化合物が焼成により燃焼して消失するため、焼成前の塗布した状態に対して焼成後には体積収縮が起こり、その体積収縮が、電極6aおよび7aが基板2から剥離する原因となってしまうのであるが、本実施の形態のプラズマディスプレイパネルの製造方法では、第1層目16aおよび17aの形成に際しては、無機固形物の含有割合が大きい電極材料を用いて塗布していることから、焼成時での体積収縮は小さくなり、基板2からの剥離が起こり難くなる。そして第2層目16bおよび17bは第1層目16aおよび17aの上に塗布形成されるので、電極6aおよび7a全体としても基板2から剥離することがなくなる。
【0037】
以上述べたように、本実施の形態によるプラズマディスプレイの製造方法によれば、バス電極やデータ電極といった比較的厚膜の電極を形成する際の焼成時に、電極に剥離や反り上がりといった問題の発生が少ないプラズマディスプレイパネルを製造することが可能となる。
【0038】
(第4の実施の形態)
本発明の実施の形態によるプラズマディスプレイパネルの製造方法について説明する。図6は、本実施の形態のプラズマディスプレイパネルの製造方法を説明する図である。ここで本実施の形態のプラズマディスプレイパネルの製造方法によって製造するプラズマディスプレイパネルは、図1に示したものと概略同じであり、説明上、同じ部品には同じ番号を付している。
【0039】
本実施の形態では、電極6bおよび7bの形成工程に特徴があるため、以下、電極6bおよび7bの形成工程を中心に説明する。
【0040】
図6(a)に示すように、例えばガラスのような絶縁性且つ透明な基板2上に透明電極6aおよび7aをパターニング状に形成する。透明電極6aおよび7aとしては具体的には、材料としてはITOや、アンチモンを添加した酸化錫が使用可能であり、厚みは例えば約1000Å程度である。
【0041】
次に、図6(b)に示すように、透明電極6aおよび7aを覆う状態で最初の層18の電極材料を塗布する。ここで電極材料としては、例えば、Agおよびガラス粉末の無機固形物とアクリル樹脂を主成分とし感光性の有機化合物とを有し、無機固形物と有機化合物の配合比率は、60重量%:40重量%となるよう調整されたものであり、塗布方法としては、例えば、スクリーン印刷法で塗布した後、乾燥を行うというものである。
【0042】
次に、図6(c)に示すように、塗布した最初の層18の上に、2番目の層19の電極材料を積層した状態に塗布する。ここで電極材料としては、例えば、Agおよびガラス粉末の無機固形物とアクリル樹脂を主成分とし感光性の有機化合物とを有し、電極材料の無機固形物と有機化合物の配合比率は、第1層目の電極材料の無機固形物の含有割合より低くなるよう、50重量%:50重量%となるよう調整されたものであり、塗布方法としては、例えば、スクリーン印刷法により塗布した後、乾燥を行うというものである。
【0043】
次に、図6(d)に示すように、積層した状態の最初の層18と2番目の層19とに対して、露光マスク20を介しての紫外線21を露光する。
【0044】
そして、露光の後、現像することにより、図6(e)に示すように、透明電極6aおよび7a上に、第1層目16aおよび17aの電極材料が塗布され、さらにその上に積層される状態で第2層目16b、17bの電極材料が塗布された状態が得られる。そしてこれを焼成することにより、図6(f)に示すような走査電極6および維持電極7が完成する。
【0045】
ここで、以上のような電極6bおよび7bの形成工程によるプラズマディスプレイパネルの製造方法に対する効果は、第3の実施の形態と同様であり、説明は省略する。
【0046】
以上述べたように、本実施の形態によるプラズマディスプレイの製造方法によれば、バス電極やデータ電極といった比較的厚膜の電極を形成する際の焼成時に、電極に剥離や反り上がりといった問題の発生が少ないプラズマディスプレイパネルを製造することが可能となる。
【0047】
なお、以上の第1の実施の形態から第4の実施の形態においては、無機固形物はAgに限らず導電性の金属材料であれば使用可能であり、例えばCu、Alなども使用可能である。また、黒色顔料を含むことも可能であり、例えば、Cr、Co、Feの酸化物などの含有も可能である。
【0048】
また、有機化合物はアクリル樹脂に限らず、セルロース樹脂も使用可能であり、酸化防止剤や紫外線吸収剤、あるいは可塑剤等を含むことも可能である。
【0049】
また、無機固形物と有機化合物との配合比率も、無機固形物の含有率が、第1層目の電極材料の方が第2の電極材料より大きくなるようにさえしてやれば、任意に配合比率を選択することが可能である。但し、体積収縮の絶対量を小さくするとの観点から、第1層目を形成するための電極材料の無機固形物の含有割合を50%以上とすることが好ましい。
【0050】
また、第1の実施の形態から第4の実施の形態においては、PDPでの電極を例として説明したが、本発明は特にこれに限るものではなく、無機固形物と有機化合物とを有する材料を2層以上積層した状態とし、その後、焼成することにより形成する積層構造に対しても、同様の効果を奏するものである。
【0051】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、バス電極やデータ電極といった比較的厚膜の電極を形成する際の焼成時に、電極に剥離や反り上がりといった問題の発生が少ないプラズマディスプレイパネルを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイパネルの概略構造を示す断面斜視図
【図2】本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイパネルの電極部の断面図
【図3】同じく、本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイパネルの電極部の断面図
【図4】同じく、本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイパネルの電極部の断面図
【図5】本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイパネルの電極部の形成工程の流れを示す図
【図6】同じく、本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイパネルの電極部の形成工程の流れを示す図
【図7】一般的なプラズマディスプレイパネルの概略構造を示す断面斜視図
【図8】一般的なプラズマディスプレイパネルの電極部の断面図
【符号の説明】
2 基板
6b 電極
7b 電極
16a 第1層目
17a 第1層目
16b 第2層目
17b 第2層目

Claims (5)

  1. 一対の基板を、間に空間を形成して対向配置するとともに、前記空間で放電が発生するように基板上に電極を形成したプラズマディスプレイパネルであって、前記電極は無機固形物と有機化合物とを有する電極材料を2層以上積層した状態とした後、焼成することにより形成した積層構造を有し、前記電極のうち、前記基板に近い側の第1層目を形成するための電極材料の無機固形物の含有割合は60重量%であり、かつ、この第1層目上に形成する第2層目のための電極材料の無機固形物の含有割合は50重量%であることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 電極の各層を形成するための電極材料の無機固形物が、Ag、Cu、Alの中から選ばれる少なくとも一つの金属材料を有する請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 電極の各層を形成するための電極材料のうち、少なくとも一つの電極材料の無機固形物が、黒色無機顔料を有する請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 黒色無機顔料が、Crの酸化物、Cuの酸化物、Feの酸化物の中から選ばれる少なくとも一つの材料を有する請求項に記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 電極の各層を形成するための電極材料の有機化合物が、感光性を有する請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
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