JP3159826B2 - ガス放電パネルの製造方法 - Google Patents

ガス放電パネルの製造方法

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JP3159826B2 JP04332793A JP4332793A JP3159826B2 JP 3159826 B2 JP3159826 B2 JP 3159826B2 JP 04332793 A JP04332793 A JP 04332793A JP 4332793 A JP4332793 A JP 4332793A JP 3159826 B2 JP3159826 B2 JP 3159826B2
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浩 石賀
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス放電を用いた自発
光形式の平板ディスプレイであるガス放電パネルの製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のガス放電パネルにお
いて、前面板或いは背面板の少なくともどちらか一方に
カラー化を目的として蛍光層を形成した構造のものが知
られている。図5にこのような蛍光層を形成したガス放
電パネルであるDC型のプラズマディスプレイパネル
(以下PDPと記す)の一構成例を示す。
【0003】このDC型PDPにおいては、ガラスなど
の絶縁性材料からなる平板状の前面板1と背面板2とが
互いに平行かつ対向して配設され、背面板2の内面側に
はこの背面板2に直交する方向にセル障壁3が固着され
ており、このセル障壁3により前面板1は背面板2との
間隙を一定の間隔に保持されている。また、前面板1の
内面側には表示陽極4が形成されているとともに、背面
板2の内面側にはこの表示陽極4と直交して陰極5が形
成されており、さらに表示陽極4の両側には蛍光層6が
隣接して形成されている。そして、表示陽極4及び陰極
5は厚膜印刷法によって形成され、その材料としてはニ
ッケルなどの卑金属がよく用いられている。
【0004】上記DC型PDPにおいては、表示陽極4
と陰極5の間に直流電源から所定の電圧を印加して電場
を形成することにより、前面板1と背面板2とセル障壁
3との間の各放電セル7内で放電が行われる。そして、
この放電により生じる紫外線によって蛍光層6が発光さ
せられ、前面板1を透過してくるこの光を観察者が視認
する透過型パネルになっている。
【0005】また、図6に示すように、背面板2上に形
成されるセル障壁3の壁面に蛍光層6を形成することに
より、紫外線による蛍光層6の発光を直接視認する反射
型パネルも提案されている。また、図7に示すように、
前面板1上に陰極5と背面板2上に表示陽極4を配設し
た構造も考えられており、蛍光層6についても例えば同
図に例示するようにセル障壁3の壁面上、または表示陽
極4を除いた背面板2上、若しくはその両方に形成する
ことが提案されている。そして、このような構造をした
PDPにおいても陰極は、通常上記したのと同様に厚膜
印刷法で形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したような構造の
PDPの陰極に要求される特性として、仕事関数が低
い、スパタリングされにくい、などが挙げられるが、
市販されている導電性ペーストではこの特性を完全には
満たさないという問題点がある。例えば、上述の特性を
ある程度満足する電極材料としてニッケルペーストが挙
げられるが、放電維持電圧、寿命などに問題がある。そ
こで、陰極となり得るエミッター材料等を厚膜印刷用の
ペーストとして陰極を形成するのが好ましいが、ペース
ト組成、粘度、混練、焼成温度等の条件だしをするのに
非常に時間がかかり、実際的とは言えない面がある。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
エミッター材料等をペースト化することなしに、その材
料と同等な機能を持つ陰極を形成することができるガス
放電表示パネルの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、平行配列された複数のストライプ状の
第1の電極を内面側に有する前面板と、第1の電極と対
向しかつ直交する方向に平行配列された複数のストライ
プ状の第2の電極を内面側に有する背面板とが、両者の
間に設けられたセル障壁により一定間隔に保持されて表
示要素としての複数のセルが形成されており、各セルに
おける所望の部分にそれぞれ蛍光層を備えてなるガス放
電パネルを製造する方法であって、前記第1及び第2の
電極のうち陰極として機能する電極を前面板又は背面板
に厚膜印刷法により形成する工程、この陰極が乾燥しな
いうちにその前面板又は背面板の陰極面側をエミッター
材料等の粉体で覆う工程、エアー現像によって陰極に付
着していない粉体を除去する工程、前記陰極の形成され
た前面板又は背面板を乾燥する工程、さらにこの前面板
又は背面板を焼成する工程をこの順に行うことを特徴と
している。そして、通常の場合、陰極として機能する電
極をニッケルペーストで形成することが好ましいもので
ある。
【0009】
【実施例】図1は本発明の製造方法で形成されるガス放
電パネルの一例を示す断面図、図2は図1と直交する方
向での断面図である。
【0010】このガス放電パネルはDC型PDPであ
り、これらの図に示されるように、前面板1と背面板2
が互いに平行にかつ対向するように配設され、両者はそ
の間に設けられたセル障壁3により一定の間隔に保持さ
れているとともに、前面板1の内面側には複数の表示陽
極4がストライプ状に設けられ、背面板2には表示陽極
4と直交する方向に複数の陰極5がストライプ状に設け
られている。また、セル障壁3の壁面には蛍光層6が設
けられている。ここで、表示陽極4及び陰極5はニッケ
ルペーストで形成されており、さらに陰極5はそのニッ
ケルペーストの表面をエミッター材料等の粉体8で覆わ
れている。このようなDC型PDPは、内面側に表示陽
極4が形成された前面板1と、内面側に粉体8付きの陰
極5、蛍光層6付きのセル障壁3が形成された背面板2
を組み合わせることで作成されている。
【0011】上記構成からなるDC型PDPにおける背
面板2上の粉体8付き陰極5の形成手順について、以下
に実施例を挙げて説明する。なお、PDPのサイズは8
型とし、ニッケルペーストのみからなる陰極5との特性
の比較を行うため粉体8は背面板2の半分の領域の陰極
5のみに付着した。
【0012】まず、図3の(a)に示すように、ガラス
からなる背面板2上に厚膜印刷法により複数の平行なス
トライプ状パターンの陰極5を幅400μm、膜厚20
μm、ピッチ0.65mmで形成する。本実施例では、
コスト、安定性及び抵抗値の面からニッケルペースト
(Dupont社、品番9536D)を使用した。
【0013】次に、(b)に示すように、陰極5を覆う
ようにエミッター材料等の粉体8をふるい9(例えば2
00メッシュ)を通して散布する。本実施例では、粉体
8としてエミッターとして作用する赤色蛍光体((Y,
Gd)BO3 :Eu)を使用した。この場合、ニッケル
ペーストは印刷後でウェット状態であるため、粉体8は
比較的容易に陰極5上に付着する。続いて、(c)に示
すように、エアー現像により付着していない粉体8を除
去する。そして、厚膜印刷法により陰極を形成した従来
の場合と同様に乾燥、焼成を行い、(d)に示すように
背面板2上に粉体8付きの陰極5を得る。
【0014】このようにして背面板2上に粉体8付きの
陰極5を形成した後、赤色蛍光体8を紫外線(波長25
4nm)で励起発光させたところ、粉体8の剥離やニッ
ケルペースト内への沈降などが見られず、粉体8が陰極
5の表面を均一に覆っていることが確認できた。
【0015】続いて、背面板2上にセル障壁3とさらに
セル障壁3側面に蛍光層6を形成し、前面板1と組み合
わせてPDPを製作し、ニッケルペーストのみからなる
陰極5と、粉体8付きの陰極5を備えた表示セル7にお
いてそれぞれV−I特性を測定した。測定結果は図4に
示すようであり、図中、点線で示す曲線がニッケルペー
ストのみからなる陰極5のある表示セル、実線で示す曲
線が粉体8付きの陰極のある表示セルにおける測定結果
である。この測定結果から、エミッターとして作用する
赤色蛍光体を付着した陰極5の方が明らかに同じ電流の
とき電圧が低いことが分かる。このことから本発明での
陰極形成法によって本来のニッケルペーストの特性とは
異なり、エミッター材料の特性が発揮される陰極が得ら
れることが判明した。また、V−I特性の結果から、パ
ネルの発光効率の増加が期待できる。
【0016】なお、本発明にて使用するエミッター材料
としては、上記の他にBa、BaAl4 、LaB6 、Y
2 3 、Gd2 3 等があり、それ以外で陰極となり得
る材料としては、SUS304、SUS316L、Ti
Ni合金、426合金等がある。その他、本発明の目的
を満たす材料で陰極形成が可能な材料であれば適用する
ことができる。また、上記実施例では、図6に示すタイ
プのPDPについて説明したが、本発明はPDP内に封
入されたガスと直接接する陰極として機能する電極を持
つ全てのPDPに当てはまるものである。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガス放電
パネルの製造方法によれば、陰極として機能する電極の
表面をミッター材料等の粉体で被覆するようにしたの
で、エミッター材料等を厚膜印刷用にペースト化する必
要がなく、種々の材料を粉体のままで陰極を被覆する状
態にすることができ、したがって簡単な工程を追加する
だけでより高い発光効率のパネルを形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法で形成されるガス放電パネル
の一例を示す断面図である。
【図2】図1と直交する方向での断面図である。
【図3】本発明の製造方法を説明するための工程図であ
る。
【図4】本発明の製造方法によるガス放電パネルのV−
I特性を従来のものと比較して示す図である。
【図5】従来のガス放電パネルの一例を示す断面図であ
る。
【図6】従来のガス放電パネルの他の例を示す断面図で
ある。
【図7】従来のガス放電パネルのさらに他の例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 前面板 2 背面板 3 セル障壁 4 表示陽極 5 陰極 6 蛍光層 7 セル 8 粉体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武井 達哉 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本 放送協会放送技術研究所内 (72)発明者 石賀 浩 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 岡 素裕 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−295018(JP,A) 特開 平1−225040(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 9/02 H01J 17/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行配列された複数のストライプ状の第
    1の電極を内面側に有する前面板と、第1の電極と対向
    しかつ直交する方向に平行配列された複数のストライプ
    状の第2の電極を内面側に有する背面板とが、両者の間
    に設けられたセル障壁により一定間隔に保持されて表示
    要素としての複数のセルが形成されており、各セルにお
    ける所望の部分にそれぞれ蛍光層を備えてなるガス放電
    パネルを製造する方法であって、前記第1及び第2の電
    極のうち陰極として機能する電極を前面板又は背面板に
    厚膜印刷法により形成する工程、この陰極が乾燥しない
    うちにその前面板又は背面板の陰極面側をエミッター材
    料等の粉体で覆う工程、エアー現像によって陰極に付着
    していない粉体を除去する工程、前記陰極の形成された
    前面板又は背面板を乾燥する工程、さらにこの前面板又
    は背面板を焼成する工程をこの順に行うことを特徴とす
    るガス放電パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 陰極として機能する電極をニッケルペー
    ストで形成することを特徴とする請求項1記載のガス放
    電パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 エミッター材料として赤色蛍光体を使用
    することを特徴とする請求項1又は2記載のガス放電パ
    ネルの製造方法。
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