JP3277003B2 - ガス放電発光素子 - Google Patents

ガス放電発光素子

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  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス放電による紫外線
を利用して可視光線発光の蛍光体を励起し、その可視光
線を視認するようにしたガス放電発光素子に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のガス放電発光素子の代表
的なものとして、プラズマディスプレイパネル(以下、
PDPと記す)が知られている。
【0003】図は従来のDC型PDPの1構成例を示
したものである。同図に示されるように、このDC型P
DPにおいては、ガラスからなる平板状の前面板11と
背面板12とが互いに平行にかつ対向して配設されてい
ると共に、両者はその間に設けられたセル障壁13によ
り一定の間隔に保持されている。また、前面板11の背
面側には陽極14が形成されていると共に、背面板12
の前面側には陰極15が陽極14と直交して形成されて
おり、さらに陽極14の両側には蛍光面16が隣接して
形成されている。
【0004】上記従来のDC型PDPにおいては、陽極
14と陰極15の間に直流電源から所定の電圧を印加し
て電場を形成することにより、前面板11と背面板12
とセル障壁13とで構成される表示要素としての各セル
17の内部でガス放電が行われる。そして、このガス放
電により生じる紫外線により前面板11裏側の蛍光面1
6が発光させられ、前面板11を透過してくるこの可視
光を観察者が視認するようになっている。
【0005】また、図は従来のAC型PDPの1構成
例を示したものである。同図に示されるように、このA
C型PDPにおいても先のDC型PDPの場合と同様
に、ガラスからなる平板状の前面板21と背面板22と
が互いに平行にかつ対向して配設されていると共に、両
者はその間に設けられたセル障壁23により一定の間隔
に保持されている。そして、このAC型PDPにおいて
は、背面板22の前面側に互いに直交する2本の電極2
4,25が誘電体層26を介して形成され、さらにその
前面側に誘電体層27及び保護層28が形成されてお
り、また、前面板21の背面側に蛍光面29が形成され
た構造となっている。
【0006】上記従来のAC型PDPにおいては、2本
の電極24,25間に交流電源から所定の電圧を印加し
て電場を形成することにより、前面板21と背面板22
とセル障壁23とで構成される表示要素としての各セル
30の内部でガス放電が行われる。そして、このガス放
電により生じる紫外線により前面板21裏側の蛍光面2
9が発光させられ、前面板21を透過してくるこの可視
光を観察者が視認するようになっている。
【0007】ところで、上述の如きPDPにおいては、
蛍光面から発光した光は蛍光面自身を透過して観察者に
視認されるため、蛍光面の透過時に光量が減少してしま
う。このため輝度を高くする目的で、蛍光面からの反射
光を視認する構造としたものや、セル障壁の壁面に蛍光
面を形成し壁面から発光した光の反射光を直接視認しよ
うとするPDPも提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たいずれのPDPにおいても、ガス放電により発生した
紫外線が全て可視光発光の蛍光体に当たるわけではな
く、紫外線のうちのかなりの量は放電セルを構成するセ
ル障壁などの構造物に妨げられ、可視光の発光に寄与す
る蛍光体励起には用いられていない。このため、十分な
輝度や発光効率が得られていないという問題点があっ
た。
【0009】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、従来の構
造を大きく変更することなく、高輝度、高効率のガス放
電発光素子を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、放電セル内のガス放電により生じる紫
外線を利用して可視光発光の蛍光体を励起し、その可視
光を視認するようにしたガス放電発光素子において、放
電セルを構成するセル障壁を、ガス放電により生じる紫
外線により励起され、励起波長より長い紫外線を発光す
る蛍光体を含む物質で形成したことを特徴とするもので
ある。
【0011】
【作用】上述の構成からなるガス放電発光素子では、紫
外線発光の蛍光体が可視光発光の蛍光体の励起に寄与す
る紫外線の量を増加させる役目を果たす。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
【0013】図1は本発明に係るガス放電発光素子とし
てのDC型PDPの一例を示すもので、同図に示される
ように、前面板11と背面板12とがセル障壁13によ
り一定間隔に保持されており、前面板11の背面側には
陽極14が、背面板12の前面側には陰極15が陽極1
4と直交して設けられ、陽極14の両側には可視光を発
光する蛍光体からなる蛍光面16が隣接して形成されて
いる。そして、このDC型PDPにおいては、セル障壁
13が紫外線を発光する蛍光体で形成されている。
【0014】このDC型PDPは、従来のものと同様な
手順で作成されるが、セル障壁13の部分は上記のよう
に紫外線発光の蛍光体で形成される。具体的には例えば
次のようにして形成される。
【0015】まず、ガラスからなる背面板12上に膜厚
20μm、幅200μm、ピッチ300μmにて陰極1
5を形成する。このような形状は、例えばスクリーン印
刷法により容易に形成することができる。また、電極材
料は耐スパッタ性や2次電子放出係数などを考慮してN
i合金を用いるのが好適である。
【0016】次いで、1つの陰極15が1つの表示セル
を構成するように、幅120μm、高さ200μmで、
300μm×300μmの格子状のセル障壁13を形成
する。このセル障壁13は紫外線を発光する蛍光体が主
成分である。この際、セル障壁13は上記と同様のスク
リーン印刷法により、例えば8〜10層の多層刷りを行
うことで形成できる。なお、紫外線を発光する蛍光体と
しては、(Ba,Mg,Zn)3 SiO7 :Pb、Ca
O:Fe、ZrP2 7 、LaF3 :Ce、(LaA
l)F3 :Ce等を使用することができる。その後、6
00℃程度にて30分間焼成を行うことにより背面板1
2上に陰極15、セル障壁13を固着させる。
【0017】そして、前面板11に陽極14と蛍光面1
6とを形成し、この前面板11と前記の背面板12とを
封着してガスを封入することにより、図1に示すDC型
PDPが形成される。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】図は本発明に係るガス放電発光素子とし
てのAC型PDPの一例を示すもので、同図に示される
ように、前面板21と背面板22とがセル障壁23によ
り一定間隔に保持されており、背面板22の前面側に互
いに直交する2本の電極24,25が誘電体層26を介
して設けられ、さらにその前面側に誘電体層27及び保
護層28が設けられ、さらに前面板21の背面側には可
視光を発光する蛍光体からなる蛍光面29が形成されて
いる。そして、このAC型PDPにおいてもセル障壁2
3は紫外線を発光する蛍光体で形成されている。
【0022】
【0023】ここで、以上の各実施例に基づいて作製し
たPDPについて、輝度及び発光効率を測定したところ
大幅な特性改善が得られた。
【0024】なお、図1及び図3に示す実施例では、紫
外線を発光する蛍光体でセル障壁自体を形成したが、セ
ル障壁の表面に紫外線発光の蛍光体を塗布したものでも
同様な効果が得られた。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、放電セ
ル内のガス放電により生じる紫外線を利用して可視光発
光の蛍光体を励起し、その可視光を視認するようにした
ガス放電発光素子において、放電セルを構成するセル障
壁を、ガス放電により生じる紫外線により励起され、励
起波長より長い紫外線を発光する蛍光体を含む物質で形
成するようにしたので、従来は発光に寄与しなかった
ル障壁の部分を発光励起源として利用できることから、
構造などの従来の条件を大きく変更することなく、高輝
度、高効率のガス放電発光素子を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガス放電発光素子としてのDC型
プラズマディスプレイパネルの一例を示す一部断面図で
ある。
【図2】本発明に係るガス放電発光素子としてのAC型
プラズマディスプレイパネルの一例を示す一部断面図で
ある。
【図3】従来のDC型プラズマディスプレイパネルの一
構成例の一部断面図である。
【図4】従来のAC型プラズマディスプレイパネルの一
構成例の一部断面図である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 17/04 H01J 17/49 H01J 11/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電セル内のガス放電により生じる紫外
    線を利用して可視光発光の蛍光体を励起し、その可視光
    を視認するようにしたガス放電発光素子において、放電
    セルを構成するセル障壁を、ガス放電により生じる紫外
    線により励起され、励起波長より長い紫外線を発光する
    蛍光体を含む物質で形成したことを特徴とするガス放電
    発光素子。
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