JPH10125262A - フィールドエミッションディスプレイ装置 - Google Patents
フィールドエミッションディスプレイ装置Info
- Publication number
- JPH10125262A JPH10125262A JP8276502A JP27650296A JPH10125262A JP H10125262 A JPH10125262 A JP H10125262A JP 8276502 A JP8276502 A JP 8276502A JP 27650296 A JP27650296 A JP 27650296A JP H10125262 A JPH10125262 A JP H10125262A
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- JP
- Japan
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- phosphor
- film
- thickness
- display device
- electrons
- Prior art date
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- Withdrawn
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/02—Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
- H01J29/08—Electrodes intimately associated with a screen on or from which an image or pattern is formed, picked-up, converted or stored, e.g. backing-plates for storage tubes or collecting secondary electrons
- H01J29/085—Anode plates, e.g. for screens of flat panel displays
Landscapes
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 輝度及びコントラストの向上を図るととも
に、蛍光体の剥がれ等の防止を図られた蛍光面を有する
フィールドエミッションディスプレイ装置を提供する。 【解決手段】 本発明にかかるフィールドエミッション
ディスプレイ装置は、カソード電極と、このカソード電
極から放出された電子によって励起されて発光する蛍光
体が形成され、所定のアノード電圧が印加されるアノー
ド電極とを有するフィールドエミッションディスプレイ
装置であって、蛍光体上に、カソード電極と対向して金
属膜が形成されている。
に、蛍光体の剥がれ等の防止を図られた蛍光面を有する
フィールドエミッションディスプレイ装置を提供する。 【解決手段】 本発明にかかるフィールドエミッション
ディスプレイ装置は、カソード電極と、このカソード電
極から放出された電子によって励起されて発光する蛍光
体が形成され、所定のアノード電圧が印加されるアノー
ド電極とを有するフィールドエミッションディスプレイ
装置であって、蛍光体上に、カソード電極と対向して金
属膜が形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、蛍光材料の電子線励起
による発光を利用したフィールドエミッションディスプ
レイ装置に関し、特に、低アノード電圧で駆動されるフ
ィールドエミッションディスプレイ装置に関するもので
ある。
による発光を利用したフィールドエミッションディスプ
レイ装置に関し、特に、低アノード電圧で駆動されるフ
ィールドエミッションディスプレイ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】極薄型のディスプレイ装置としては、各
画素領域内に電子放出源である多数の微小なカソード電
極(マイクロチップ)を形成し、所定の電気信号に応じ
て対応する画素領域のマイクロチップを励起させること
でアノード電極側に設けられたの蛍光体を発光させる、
いわゆるフィールドエミッションディスプレイ装置(F
ield Emission Display、以下、
FEDと略す。)が提案されている。
画素領域内に電子放出源である多数の微小なカソード電
極(マイクロチップ)を形成し、所定の電気信号に応じ
て対応する画素領域のマイクロチップを励起させること
でアノード電極側に設けられたの蛍光体を発光させる、
いわゆるフィールドエミッションディスプレイ装置(F
ield Emission Display、以下、
FEDと略す。)が提案されている。
【0003】このFEDは、カソード電極と、このカソ
ード電極上に形成された絶縁層と、この絶縁層上に設け
られて多数の開口部(ゲート部)が形成されたゲートラ
インと、絶縁層に形成されたカソード電極からゲートラ
インへ通じる多数の孔部内に各ゲート部に対応してそれ
ぞれ配された微小冷陰極であるマイクロチップとから構
成されている。すなわち、カソード電極、絶縁層、ゲー
トライン、マイクロチップを有してなる電子放出源が多
数設けられて画素が構成されている。
ード電極上に形成された絶縁層と、この絶縁層上に設け
られて多数の開口部(ゲート部)が形成されたゲートラ
インと、絶縁層に形成されたカソード電極からゲートラ
インへ通じる多数の孔部内に各ゲート部に対応してそれ
ぞれ配された微小冷陰極であるマイクロチップとから構
成されている。すなわち、カソード電極、絶縁層、ゲー
トライン、マイクロチップを有してなる電子放出源が多
数設けられて画素が構成されている。
【0004】このように構成されたディスプレイ装置の
アノード電極側には、図11に示すように、ガラス材等
からなるアノード電極20の下面部にてカソード電極と
対向して蛍光面21が設けられている。この蛍光面21
には、蛍光剤が塗布されて上記カソードラインとそれぞ
れ平行な帯状の蛍光面21が形成されている。
アノード電極側には、図11に示すように、ガラス材等
からなるアノード電極20の下面部にてカソード電極と
対向して蛍光面21が設けられている。この蛍光面21
には、蛍光剤が塗布されて上記カソードラインとそれぞ
れ平行な帯状の蛍光面21が形成されている。
【0005】この蛍光面21には、カソード電極と対向
する面側に、電子により励起して発光する蛍光体22
と、ブラックマスク23が形成されている。したがっ
て、この蛍光面21は、下面部に蛍光体22が形成され
て、電子による励起されてディスプレイ装置1の蛍光面
21として機能する。
する面側に、電子により励起して発光する蛍光体22
と、ブラックマスク23が形成されている。したがっ
て、この蛍光面21は、下面部に蛍光体22が形成され
て、電子による励起されてディスプレイ装置1の蛍光面
21として機能する。
【0006】ブラックマスク23は、多数の蛍光体22
を区分するように形成される。このブラックマスク23
は、蛍光体22を区分するように形成されることによっ
て、R、G、Bに対応して区分している。
を区分するように形成される。このブラックマスク23
は、蛍光体22を区分するように形成されることによっ
て、R、G、Bに対応して区分している。
【0007】このように構成されたディスプレイ装置
は、以下のように駆動される。
は、以下のように駆動される。
【0008】先ず、カソード電極にVcの電圧を印加す
る。ここで、ゲート部にVcより小さな電圧Vgを印加
することで、冷陰極から電子が励起される。この励起さ
れた電子は、カソード電極によって加速されて、陽極に
塗布した蛍光体に到達し、発光することになる。
る。ここで、ゲート部にVcより小さな電圧Vgを印加
することで、冷陰極から電子が励起される。この励起さ
れた電子は、カソード電極によって加速されて、陽極に
塗布した蛍光体に到達し、発光することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、FED
において、上述のアノード電極に設けられた蛍光体22
は、カソード電極から放出された電子により励起されて
発光する際にカソード電極側にも発光する。そのため
に、このカソード電極側に発光することにより、発光の
一部がスクリーンからの発光に寄与しないという問題を
有していた。
において、上述のアノード電極に設けられた蛍光体22
は、カソード電極から放出された電子により励起されて
発光する際にカソード電極側にも発光する。そのため
に、このカソード電極側に発光することにより、発光の
一部がスクリーンからの発光に寄与しないという問題を
有していた。
【0010】また、蛍光体22は、電子放出源と対向し
て形成されるとともに、アノード電極側の基板20の下
面部に形成されることから、蛍光体22の剥がれが生
じ、ガスが放出されることによってアノード電極とカソ
ード電極間にて放電等の問題点があり、信頼性に欠けて
いた。
て形成されるとともに、アノード電極側の基板20の下
面部に形成されることから、蛍光体22の剥がれが生
じ、ガスが放出されることによってアノード電極とカソ
ード電極間にて放電等の問題点があり、信頼性に欠けて
いた。
【0011】したがって、本発明は、このような実情に
鑑みて提案されたものであり、輝度及びコントラストの
向上を図るとともに、蛍光体22の剥がれ等の防止を図
ったフィールドエミッションディスプレイ装置を提供す
ることを目的とする。
鑑みて提案されたものであり、輝度及びコントラストの
向上を図るとともに、蛍光体22の剥がれ等の防止を図
ったフィールドエミッションディスプレイ装置を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
本発明にかかるフィールドエミッションディスプレイ装
置は、カソード電極と、このカソード電極から放出され
た電子によって励起されて発光する蛍光体が形成され、
所定のアノード電圧が印加されるアノード電極とを有す
るフィールドエミッションディスプレイ装置において、
蛍光体上に、カソード電極と対向して金属膜が形成され
たことを特徴とするものである。
本発明にかかるフィールドエミッションディスプレイ装
置は、カソード電極と、このカソード電極から放出され
た電子によって励起されて発光する蛍光体が形成され、
所定のアノード電圧が印加されるアノード電極とを有す
るフィールドエミッションディスプレイ装置において、
蛍光体上に、カソード電極と対向して金属膜が形成され
たことを特徴とするものである。
【0013】また、Cathode Ray Tube
ディスプレイにおいては、蛍光面上に金属膜を形成する
という技術が用いられていたが、FEDにおいては、ア
ノード電極から放出される電子のエネルギーが小さいた
めに蛍光面上に金属膜を形成するという技術が考えられ
ていなかった。
ディスプレイにおいては、蛍光面上に金属膜を形成する
という技術が用いられていたが、FEDにおいては、ア
ノード電極から放出される電子のエネルギーが小さいた
めに蛍光面上に金属膜を形成するという技術が考えられ
ていなかった。
【0014】そこで、本願出願人は、上記金属膜の膜厚
をtとし、アノード電極に印加される電圧をEとしたと
き、0.2E+200<t<0.02Eとすることによ
ってカソード電極から放出された電子を透過して蛍光体
に到達させるとともに、この蛍光体から放出された発光
をフィールドエミッションディスプレイ装置の前面に反
射することを見いだした。
をtとし、アノード電極に印加される電圧をEとしたと
き、0.2E+200<t<0.02Eとすることによ
ってカソード電極から放出された電子を透過して蛍光体
に到達させるとともに、この蛍光体から放出された発光
をフィールドエミッションディスプレイ装置の前面に反
射することを見いだした。
【0015】さらに、上記金属膜の膜厚tとし、アノー
ド電極に印加される電圧をEとしたとき、0.1E+2
00<t<0.06Eとすることによって金属膜は、さ
らに上述の作用を顕著にすることが可能となる。
ド電極に印加される電圧をEとしたとき、0.1E+2
00<t<0.06Eとすることによって金属膜は、さ
らに上述の作用を顕著にすることが可能となる。
【0016】このように構成されたフィールドエミッシ
ョンディスプレイ装置は、蛍光面のカソード電極と対向
する面に金属膜を設けることによって、蛍光面からの発
光をディスプレイ装置の前面に反射するとともに、蛍光
体の剥がれ等の防止を図ることが可能となる。
ョンディスプレイ装置は、蛍光面のカソード電極と対向
する面に金属膜を設けることによって、蛍光面からの発
光をディスプレイ装置の前面に反射するとともに、蛍光
体の剥がれ等の防止を図ることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるフィールド
エミッションディスプレイ装置の実施の形態について図
面を参照しながら詳細に説明する。
エミッションディスプレイ装置の実施の形態について図
面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】本発明にかかるフィールドエミッションデ
ィスプレイ装置1は、図1に示すように、ガラス材から
なる下部基板2上にマトリクス状に等間隔をもって形成
された各画素3と、各画素3の上部に設置されるアノー
ド電極となる上部基板4とから構成されている。ここ
で、各画素のゲート電極は、水平方向に共通の帯状のゲ
ートライン5として形成されており、走査されて各画素
が発光する。
ィスプレイ装置1は、図1に示すように、ガラス材から
なる下部基板2上にマトリクス状に等間隔をもって形成
された各画素3と、各画素3の上部に設置されるアノー
ド電極となる上部基板4とから構成されている。ここ
で、各画素のゲート電極は、水平方向に共通の帯状のゲ
ートライン5として形成されており、走査されて各画素
が発光する。
【0019】上記各画素3は、図1に示すように、カソ
ードライン6と、このカソードライン6上に形成された
絶縁層7と、この絶縁層7上に設けられて多数の開口部
(ゲート部)が形成されたゲートライン5と、上記絶縁
層7に形成されたカソードライン6からゲートライン5
へ通じる多数の孔部内に各ゲート部に対応してそれぞれ
配された微小冷陰極であって、電子を放出するマイクロ
チップ8とから構成されている。
ードライン6と、このカソードライン6上に形成された
絶縁層7と、この絶縁層7上に設けられて多数の開口部
(ゲート部)が形成されたゲートライン5と、上記絶縁
層7に形成されたカソードライン6からゲートライン5
へ通じる多数の孔部内に各ゲート部に対応してそれぞれ
配された微小冷陰極であって、電子を放出するマイクロ
チップ8とから構成されている。
【0020】上記上部基板4は、その一方主面である下
面部にて各画素3の主面部と対向して設けられている。
この上部基板4の下面部には、蛍光剤が塗布されて上記
各カソードライン5とそれぞれ平行な帯状の蛍光面9が
形成されている。すなわち、それぞれの電子放出源につ
いてみれば、アノード電極の下面部に蛍光面9が形成さ
れていることになる。
面部にて各画素3の主面部と対向して設けられている。
この上部基板4の下面部には、蛍光剤が塗布されて上記
各カソードライン5とそれぞれ平行な帯状の蛍光面9が
形成されている。すなわち、それぞれの電子放出源につ
いてみれば、アノード電極の下面部に蛍光面9が形成さ
れていることになる。
【0021】そして、この上部基板4は、図2に示すよ
うに、電子放出源と対向する面側に、電子により励起し
て発光する蛍光体10と、ブラックマスク11と、これ
ら蛍光体10及びブラックマスク11に形成される金属
膜12からなる。したがって、この上部基板4は、下面
部に蛍光体10が形成されることによって、フィールド
エミッションディスプレイ装置1の蛍光面9として機能
する。
うに、電子放出源と対向する面側に、電子により励起し
て発光する蛍光体10と、ブラックマスク11と、これ
ら蛍光体10及びブラックマスク11に形成される金属
膜12からなる。したがって、この上部基板4は、下面
部に蛍光体10が形成されることによって、フィールド
エミッションディスプレイ装置1の蛍光面9として機能
する。
【0022】蛍光体10は、ガラス材によって形成され
る上部基板4の電子放出源と対向する面側に形成されて
いる。この蛍光体10が塗布されてなる蛍光面9は、カ
ソードライン6とそれぞれ平行な帯状に形成される。こ
の蛍光体10には、発光効率高圧依存指数が約0.3〜
1.5程度の蛍光体が好適であり、例えばY2O2S:E
u,ZnS:Cu,Al,ZnS:Ag,Al,ZnG
a2O4:Mnなどが使用可能である。
る上部基板4の電子放出源と対向する面側に形成されて
いる。この蛍光体10が塗布されてなる蛍光面9は、カ
ソードライン6とそれぞれ平行な帯状に形成される。こ
の蛍光体10には、発光効率高圧依存指数が約0.3〜
1.5程度の蛍光体が好適であり、例えばY2O2S:E
u,ZnS:Cu,Al,ZnS:Ag,Al,ZnG
a2O4:Mnなどが使用可能である。
【0023】ブラックマスク11は、多数の蛍光体10
を区分するように形成される。このブラックマスク11
は、蛍光体10を区分するように形成されることによっ
て、R、G、Bに区分する。
を区分するように形成される。このブラックマスク11
は、蛍光体10を区分するように形成されることによっ
て、R、G、Bに区分する。
【0024】金属膜12は、本実施の形態において例え
ばAl等の金属膜にて形成されて、上記蛍光体10及び
ブラックマスク11のアノード電極側に形成されるとと
もに、電子放出源と対向するように形成される。また、
このAl膜12は、平滑度が良いほど反射光量が大きく
なり、光学的にパネル前面の輝度が大きくなる。したが
って、Al膜12の平坦度によって輝度の絶対値は影響
を受け、変化する。このため、Al膜12は、蛍光面9
の作製工程において、蛍光面9との間に中間膜を形成す
ることにより平滑化され、膜厚に依存して輝度が変化す
るように形成することが可能である。
ばAl等の金属膜にて形成されて、上記蛍光体10及び
ブラックマスク11のアノード電極側に形成されるとと
もに、電子放出源と対向するように形成される。また、
このAl膜12は、平滑度が良いほど反射光量が大きく
なり、光学的にパネル前面の輝度が大きくなる。したが
って、Al膜12の平坦度によって輝度の絶対値は影響
を受け、変化する。このため、Al膜12は、蛍光面9
の作製工程において、蛍光面9との間に中間膜を形成す
ることにより平滑化され、膜厚に依存して輝度が変化す
るように形成することが可能である。
【0025】また、このAl膜12は、後述するよう
に、アノード電圧をE[V]とし、膜厚をt[μm]と
したとき、 0.2E+0.02<t<0.02E又は0.1E+
0.02<t<0.06E となるように形成される。
に、アノード電圧をE[V]とし、膜厚をt[μm]と
したとき、 0.2E+0.02<t<0.02E又は0.1E+
0.02<t<0.06E となるように形成される。
【0026】なお、この金属膜12の材料は、Alに限
られず、蛍光体10からの発光を反射可能な材料であれ
ばよく、金属全般、例えばPt、Ag、Cr等でもよ
い。
られず、蛍光体10からの発光を反射可能な材料であれ
ばよく、金属全般、例えばPt、Ag、Cr等でもよ
い。
【0027】このように構成された蛍光面9は、カソー
ドライン6と対向して金属膜12が形成されていること
から、蛍光体10の発光をパネル前面に反射することが
可能となり、輝度及びコントラストが向上させることが
可能であるとともに、蛍光体10の剥がれによる放電等
を防止することが可能となる。
ドライン6と対向して金属膜12が形成されていること
から、蛍光体10の発光をパネル前面に反射することが
可能となり、輝度及びコントラストが向上させることが
可能であるとともに、蛍光体10の剥がれによる放電等
を防止することが可能となる。
【0028】このように構成された蛍光面9は、図3に
示すような製造工程によって形成される。上部基板4上
に蛍光体10及びブラックマスク11のカソードライン
6側に対向するようにAl膜12を形成するAl膜形成
工程は、蛍光体10とAl膜12との間に形成される中
間膜13を形成する工程と、この中間膜13上にAl膜
12を形成する工程と、中間膜13をガス化させること
により除去する工程からなる。
示すような製造工程によって形成される。上部基板4上
に蛍光体10及びブラックマスク11のカソードライン
6側に対向するようにAl膜12を形成するAl膜形成
工程は、蛍光体10とAl膜12との間に形成される中
間膜13を形成する工程と、この中間膜13上にAl膜
12を形成する工程と、中間膜13をガス化させること
により除去する工程からなる。
【0029】このAl膜12の形成工程は、先ず、図3
(a)に示すように、上部基板4上に形成された蛍光体
10及びブラックマスク11が形成されたパネルを用意
する。
(a)に示すように、上部基板4上に形成された蛍光体
10及びブラックマスク11が形成されたパネルを用意
する。
【0030】次に、蛍光体10とAl膜12との間に形
成される中間膜13を形成する工程は、図3(b)に示
すように、蛍光体10及びブラックマスク11上に、中
間膜13となるアクリル等を形成する。
成される中間膜13を形成する工程は、図3(b)に示
すように、蛍光体10及びブラックマスク11上に、中
間膜13となるアクリル等を形成する。
【0031】次に、中間膜13上にAl膜12を形成す
る工程は、図3(c)に示すように、中間膜13上から
Al膜12を形成する。
る工程は、図3(c)に示すように、中間膜13上から
Al膜12を形成する。
【0032】次に、中間膜13をガス化させることによ
り中間膜13を除去する工程は、図3(d)に示すよう
に、加熱処理を施すことによって、中間膜成分をガス化
させる。
り中間膜13を除去する工程は、図3(d)に示すよう
に、加熱処理を施すことによって、中間膜成分をガス化
させる。
【0033】このように形成されたAl膜12は、図3
(e)に示すように、蛍光体10上に平滑度が良く形成
されることから、蛍光体10の発光効率の絶対値に影響
を与えることがなく、発光を反射させることが可能にな
り、輝度を向上させることが可能である。
(e)に示すように、蛍光体10上に平滑度が良く形成
されることから、蛍光体10の発光効率の絶対値に影響
を与えることがなく、発光を反射させることが可能にな
り、輝度を向上させることが可能である。
【0034】また、このように構成された蛍光面9は、
アノード電極に電圧を印加することによって蛍光体10
を励起して発光させることから、マイクロチップ8から
放出された電子がAl膜12を通過させることとなる。
したがって、Al膜12は、蛍光面9を形成する際に、
蛍光面9を励起させる電子の運動エネルギーとAl膜1
2の光の反射率によるパネル前面方向への輝度等による
種々の条件によって最適な膜厚を決定する必要がある。
アノード電極に電圧を印加することによって蛍光体10
を励起して発光させることから、マイクロチップ8から
放出された電子がAl膜12を通過させることとなる。
したがって、Al膜12は、蛍光面9を形成する際に、
蛍光面9を励起させる電子の運動エネルギーとAl膜1
2の光の反射率によるパネル前面方向への輝度等による
種々の条件によって最適な膜厚を決定する必要がある。
【0035】ここで、蛍光体10のカソードライン6と
対向するように形成されるAl膜12は、電子が蛍光体
を励起させて発光することから、電子を通過させること
が可能な膜厚であることが必要とされる。
対向するように形成されるAl膜12は、電子が蛍光体
を励起させて発光することから、電子を通過させること
が可能な膜厚であることが必要とされる。
【0036】すなわち、Al膜12は、電子の運動エネ
ルギーに対して図4に示すような実用飛程を示す。この
図4は、縦軸に実用飛程を示し、横軸に電子のエネルギ
ーを示した図である。この図4によれば、電子の運動エ
ネルギーが約200[eV]程度においては、実用飛程
が約0.01[μm]であり、電子の運動エネルギーが
大きくなることに比例して実用飛程が大きくなり、電子
の運動エネルギーが約2×104[eV]程度において
は、実用飛程が約2[μm]となっている。
ルギーに対して図4に示すような実用飛程を示す。この
図4は、縦軸に実用飛程を示し、横軸に電子のエネルギ
ーを示した図である。この図4によれば、電子の運動エ
ネルギーが約200[eV]程度においては、実用飛程
が約0.01[μm]であり、電子の運動エネルギーが
大きくなることに比例して実用飛程が大きくなり、電子
の運動エネルギーが約2×104[eV]程度において
は、実用飛程が約2[μm]となっている。
【0037】なお、本実施の形態においては、金属膜の
材料としてAlを使用している。
材料としてAlを使用している。
【0038】この図4は、マイクロチップ8から放出さ
れた電子がAl膜に吸収される運動エネルギーを示す。
したがって、マイクロチップ8から放出された電子は、
蛍光体10のアノード電極側に形成されたAl膜12を
通過して蛍光体10を発光させることから、上述に示し
た実用飛程を考慮してAl膜12の膜厚を決定する。
れた電子がAl膜に吸収される運動エネルギーを示す。
したがって、マイクロチップ8から放出された電子は、
蛍光体10のアノード電極側に形成されたAl膜12を
通過して蛍光体10を発光させることから、上述に示し
た実用飛程を考慮してAl膜12の膜厚を決定する。
【0039】また、このAl膜12の膜厚が厚くなるこ
とによって、蛍光体10を発光させるための電子の運動
エネルギーを大きくする必要があり、高電圧にて電子を
放出する必要があり、Al膜12の膜厚を薄くすること
によって小さい電子の運動エネルギーにて蛍光体10を
発光させることが可能となる。例えば、電子の運動エネ
ルギーが約200[eV]になるようにアノード電極か
ら電子を放出するとき、Al膜12の膜厚は、約0.0
1[μm]以下になるように形成することによって蛍光
体10を発光させることが可能となる。
とによって、蛍光体10を発光させるための電子の運動
エネルギーを大きくする必要があり、高電圧にて電子を
放出する必要があり、Al膜12の膜厚を薄くすること
によって小さい電子の運動エネルギーにて蛍光体10を
発光させることが可能となる。例えば、電子の運動エネ
ルギーが約200[eV]になるようにアノード電極か
ら電子を放出するとき、Al膜12の膜厚は、約0.0
1[μm]以下になるように形成することによって蛍光
体10を発光させることが可能となる。
【0040】ここで、蛍光体10の発光効率は、アノー
ド電極に印加されるアノード電圧によって図5のように
変化する。この図5は、縦軸に蛍光体の発光効率を示
し、横軸にアノード電圧を示した図である。この図5に
よれば、アノード電圧に比例して蛍光体10の発光効率
が増加している。また、蛍光体10の発光効率は、アノ
ード電極側の蛍光面9に形成されるAl膜12の粒径に
よって変化し、粒径が大きいときは、発光効率が大き
く、粒径が小さいときには発光効率が小さくなる。ま
た、小粒径及び大粒径においても、発光効率は、アノー
ド電圧に対して比例している。
ド電極に印加されるアノード電圧によって図5のように
変化する。この図5は、縦軸に蛍光体の発光効率を示
し、横軸にアノード電圧を示した図である。この図5に
よれば、アノード電圧に比例して蛍光体10の発光効率
が増加している。また、蛍光体10の発光効率は、アノ
ード電極側の蛍光面9に形成されるAl膜12の粒径に
よって変化し、粒径が大きいときは、発光効率が大き
く、粒径が小さいときには発光効率が小さくなる。ま
た、小粒径及び大粒径においても、発光効率は、アノー
ド電圧に対して比例している。
【0041】したがって、Al膜12の膜厚を薄くし
て、Al膜12の粒径を大きくすることによって蛍光体
10の発光効率を向上させることが可能である。
て、Al膜12の粒径を大きくすることによって蛍光体
10の発光効率を向上させることが可能である。
【0042】一方、Al膜12は、蛍光体10の発光を
パネル全面に反射させるように形成され、Al膜12の
膜厚を変化させることによって反射率が図6に示すよう
に変化する。
パネル全面に反射させるように形成され、Al膜12の
膜厚を変化させることによって反射率が図6に示すよう
に変化する。
【0043】図6は、縦軸を反射率とし、横軸をAl膜
12の膜厚にて示した図である。なお、このAl膜12
の膜厚と反射率との関係を示した図6において、Al膜
12に照射した光は、波長が0.5μmの光を照射し
た。
12の膜厚にて示した図である。なお、このAl膜12
の膜厚と反射率との関係を示した図6において、Al膜
12に照射した光は、波長が0.5μmの光を照射し
た。
【0044】この図6によれば、Al膜12の膜厚が約
0〜0.06[μm]においては、反射率がAl膜12
の膜厚にほぼ比例して向上し、Al膜12の膜厚が約
0.08[μm]以上においては、反射率が100%に
達している。ここで、膜厚が約0〜0.06[μm]に
おいては、発光の一部が反射し、発光の一部がAl膜1
2を吸収又は通過している。また、Al膜厚が約0.0
8[μm]以上においては、蛍光体10からの発光を吸
収又は通過することなく、全て反射させることが可能で
ある。
0〜0.06[μm]においては、反射率がAl膜12
の膜厚にほぼ比例して向上し、Al膜12の膜厚が約
0.08[μm]以上においては、反射率が100%に
達している。ここで、膜厚が約0〜0.06[μm]に
おいては、発光の一部が反射し、発光の一部がAl膜1
2を吸収又は通過している。また、Al膜厚が約0.0
8[μm]以上においては、蛍光体10からの発光を吸
収又は通過することなく、全て反射させることが可能で
ある。
【0045】したがって、Al膜12は、膜厚が厚くな
ることによって、蛍光体10を励起させる電子の運動エ
ネルギーを吸収して輝度が減少するが反射率が大きくな
り、カソードライン6方向への蛍光体10の発光を反射
することによって輝度の向上させることが可能となる。
ることによって、蛍光体10を励起させる電子の運動エ
ネルギーを吸収して輝度が減少するが反射率が大きくな
り、カソードライン6方向への蛍光体10の発光を反射
することによって輝度の向上させることが可能となる。
【0046】一般に、蛍光体10を電子線により励起し
て発光させる場合、電子の運動エネルギーを向上させる
アノード電圧と蛍光体10の発光効率との関係は、
(1)式のように表される。
て発光させる場合、電子の運動エネルギーを向上させる
アノード電圧と蛍光体10の発光効率との関係は、
(1)式のように表される。
【0047】
【数1】
【0048】ここで、ρは、蛍光体10の発光効率と示
し、C,γは、定数を示し、Eは、アノード電圧を示
す。
し、C,γは、定数を示し、Eは、アノード電圧を示
す。
【0049】したがって、蛍光体10の発光効率高圧依
存指数によって、輝度が最大になるときのAl膜12の
膜厚が変化する。
存指数によって、輝度が最大になるときのAl膜12の
膜厚が変化する。
【0050】このことは、図7に示すように、例えば、
発光効率高圧依存指数が約0.3〜1.5の蛍光体10
として例えばY2O2S:Eu,ZnS:Cu,Al,Z
nS:Ag,Al,ZnGa2O4:Mn等を使用したと
き、輝度比がピークになるのは、Al膜12の膜厚が約
0.02[μm]〜0.1[μm]の範囲にある。
発光効率高圧依存指数が約0.3〜1.5の蛍光体10
として例えばY2O2S:Eu,ZnS:Cu,Al,Z
nS:Ag,Al,ZnGa2O4:Mn等を使用したと
き、輝度比がピークになるのは、Al膜12の膜厚が約
0.02[μm]〜0.1[μm]の範囲にある。
【0051】この図7は、アノード電圧が1[kV]〜
10[kV]において、Al膜12を形成した場合と、
Al膜12を形成しない場合との輝度比のAl膜厚依存
性を示した図である。この輝度比は、蛍光体10の下面
部にAl膜12を形成したときとAl膜12を形成しな
いときのパネル全面における輝度の比率を示している。
10[kV]において、Al膜12を形成した場合と、
Al膜12を形成しない場合との輝度比のAl膜厚依存
性を示した図である。この輝度比は、蛍光体10の下面
部にAl膜12を形成したときとAl膜12を形成しな
いときのパネル全面における輝度の比率を示している。
【0052】この図7より、アノード電極に印加する電
圧が大きくすることによって、輝度比が全体的に大きく
なり、アノード電極への印加電圧が1[kV]のときを
除いて、輝度比はピークを生じている。
圧が大きくすることによって、輝度比が全体的に大きく
なり、アノード電極への印加電圧が1[kV]のときを
除いて、輝度比はピークを生じている。
【0053】なお、アノード電圧が約1[kV]〜10
[kV]におけるAl膜12の膜厚に対する輝度比の関
係は、可視光の波長範囲ではほとんど変わらないため、
RGBに対応する蛍光面9に対して輝度特性の最適膜厚
値が存在することを示している。
[kV]におけるAl膜12の膜厚に対する輝度比の関
係は、可視光の波長範囲ではほとんど変わらないため、
RGBに対応する蛍光面9に対して輝度特性の最適膜厚
値が存在することを示している。
【0054】したがって、輝度比がピークのときにおい
てAl膜12の膜厚を決定することによってより発光効
率が向上させることが可能である。また、図7に示した
輝度比がピーク値を示し、Al膜12の膜厚が最適にな
るような膜厚値は、図8に示したように、アノード電圧
が1、2、3、5、10[kV]において、それぞれ
0.01、0.022、0.039、0.06、0.0
8[μm]となる。したがって、図7及び図8に示した
ような最適膜厚値になるようにAl膜12を形成するこ
とによって、最適な輝度特性を示すFEDが得られる。
てAl膜12の膜厚を決定することによってより発光効
率が向上させることが可能である。また、図7に示した
輝度比がピーク値を示し、Al膜12の膜厚が最適にな
るような膜厚値は、図8に示したように、アノード電圧
が1、2、3、5、10[kV]において、それぞれ
0.01、0.022、0.039、0.06、0.0
8[μm]となる。したがって、図7及び図8に示した
ような最適膜厚値になるようにAl膜12を形成するこ
とによって、最適な輝度特性を示すFEDが得られる。
【0055】しかしながら、蛍光体10の発光効率やA
l膜12の平滑度等の条件によって輝度の絶対値に影響
を与える。Al膜12は、このような平坦度等の条件に
従って、最適な膜厚値に形成することによって、約2倍
以上に輝度比を向上させることが可能である。
l膜12の平滑度等の条件によって輝度の絶対値に影響
を与える。Al膜12は、このような平坦度等の条件に
従って、最適な膜厚値に形成することによって、約2倍
以上に輝度比を向上させることが可能である。
【0056】したがって、Al膜12の膜厚には、最適
膜厚が存在し、図9に示すように、Al膜12の平坦度
等の条件によって最適膜厚の範囲が決定される。図9
は、縦軸にAl膜12の膜厚を示し、横軸にアノード電
圧を示した図である。この図9中の(a)は、アノード
電圧に対する好適なAl膜12の膜厚値の上限を示し、
図9中の(b)は、アノード電圧に対する好適なAl膜
12の膜厚値の下限を示している。この図9中の(a)
及び(b)によれば、Al膜12の膜厚をt[μm]と
し、アノード電圧をEとしたとき、 0.02E<t<002+0.2E (2) となるようにAl膜12を形成することによって最適輝
度の蛍光面9を形成することが可能となる。
膜厚が存在し、図9に示すように、Al膜12の平坦度
等の条件によって最適膜厚の範囲が決定される。図9
は、縦軸にAl膜12の膜厚を示し、横軸にアノード電
圧を示した図である。この図9中の(a)は、アノード
電圧に対する好適なAl膜12の膜厚値の上限を示し、
図9中の(b)は、アノード電圧に対する好適なAl膜
12の膜厚値の下限を示している。この図9中の(a)
及び(b)によれば、Al膜12の膜厚をt[μm]と
し、アノード電圧をEとしたとき、 0.02E<t<002+0.2E (2) となるようにAl膜12を形成することによって最適輝
度の蛍光面9を形成することが可能となる。
【0057】上記の(2)式に従って形成したAl膜1
2は、例えばアノード電圧Eを約10[kV]としたと
き、0.02[μm]<t<0.22[μm]程度の範
囲内になるように形成される。
2は、例えばアノード電圧Eを約10[kV]としたと
き、0.02[μm]<t<0.22[μm]程度の範
囲内になるように形成される。
【0058】したがって、このように形成されたAl膜
12は、アノード電圧の特に低い場合を除けば、アノー
ド電極側への発光を反射して輝度を向上させることが可
能であるとともに、輝度を一定に保持する場合において
も消費電力を低減させることが可能となる。
12は、アノード電圧の特に低い場合を除けば、アノー
ド電極側への発光を反射して輝度を向上させることが可
能であるとともに、輝度を一定に保持する場合において
も消費電力を低減させることが可能となる。
【0059】また、このAl膜12は、カソードライン
6及びアノードラインに反射することを防止し、アノー
ド電極側への発光を防止し、輝度及びコントラストを向
上させることが可能になる。
6及びアノードラインに反射することを防止し、アノー
ド電極側への発光を防止し、輝度及びコントラストを向
上させることが可能になる。
【0060】さらに、このAl膜12は、蛍光体10が
剥がれないように保持する機能を有し、蛍光体10が剥
がれることによって真空中に存在したり、電子放出源に
接触するという不都合を防止し、信頼性を向上させるこ
とが可能となる。
剥がれないように保持する機能を有し、蛍光体10が剥
がれることによって真空中に存在したり、電子放出源に
接触するという不都合を防止し、信頼性を向上させるこ
とが可能となる。
【0061】また、蛍光体10が剥がれることによる蛍
光体10からの放出ガスが発生し、真空中において、放
電現象を生ずる。したがって、Al膜12を形成するこ
とにより、真空中に放出することを防止し、放出ガスに
よる放電が発生することを防止する。
光体10からの放出ガスが発生し、真空中において、放
電現象を生ずる。したがって、Al膜12を形成するこ
とにより、真空中に放出することを防止し、放出ガスに
よる放電が発生することを防止する。
【0062】また、蛍光体10の導電性が充分でない場
合、電子により蛍光体10を励起させる際、チャージア
ップして、蛍光面9の表面電位が設定アノード電圧より
低下し、輝度が小さくなるという現象を抑制することが
可能であり、輝度を一定に保持することが可能である。
合、電子により蛍光体10を励起させる際、チャージア
ップして、蛍光面9の表面電位が設定アノード電圧より
低下し、輝度が小さくなるという現象を抑制することが
可能であり、輝度を一定に保持することが可能である。
【0063】なお、Al膜12の膜厚が薄くなると、こ
れらの効果が小さくなるが、上記の最適な膜厚において
は、充分な効果がある。
れらの効果が小さくなるが、上記の最適な膜厚において
は、充分な効果がある。
【0064】さらに、図9中の(c)及び(d)に示す
ように、 0.06E<t<0.02+0.1E (3) となるようにAl膜12を形成することによって更に最
適輝度の蛍光面9を形成することが可能となる。
ように、 0.06E<t<0.02+0.1E (3) となるようにAl膜12を形成することによって更に最
適輝度の蛍光面9を形成することが可能となる。
【0065】上記の(3)式に従って形成されたAl膜
12は、例えばアノード電圧を約10[kV]としたと
き、0.06[μm]<t<0.12[μm]程度の範
囲内になるように形成される。
12は、例えばアノード電圧を約10[kV]としたと
き、0.06[μm]<t<0.12[μm]程度の範
囲内になるように形成される。
【0066】したがって、このように形成されたAl膜
12は、更なる輝度及びコントラストの向上を可能とす
るとともに、放電の抑制及びチャージアップの防止を図
ることが可能である。
12は、更なる輝度及びコントラストの向上を可能とす
るとともに、放電の抑制及びチャージアップの防止を図
ることが可能である。
【0067】また、このように形成される蛍光面9は、
図10に示すように、ガラス4と蛍光体10とを透明導
電膜13を介して形成してもよい。
図10に示すように、ガラス4と蛍光体10とを透明導
電膜13を介して形成してもよい。
【0068】この図10に示した上部基板4は、この上
部基板4のカソードライン6と対向する面側に、電子線
より励起して発光する蛍光体10と、ブラックマスク1
1と、これら蛍光体10及びブラックマスク11の下に
形成される例えばAl等の金属膜12と、蛍光体10と
上部基板4との間に形成される導電性材料からなる。
部基板4のカソードライン6と対向する面側に、電子線
より励起して発光する蛍光体10と、ブラックマスク1
1と、これら蛍光体10及びブラックマスク11の下に
形成される例えばAl等の金属膜12と、蛍光体10と
上部基板4との間に形成される導電性材料からなる。
【0069】このように、形成された上部基板4は、A
l膜12の膜厚が上述の(2)式及び(3)式を満たす
ように形成されることによって、更なるチャージアップ
の防止を図ることが可能であるとともに、輝度、コント
ラストの向上が可能とするとともに、放電の抑制を図る
ことが可能である。
l膜12の膜厚が上述の(2)式及び(3)式を満たす
ように形成されることによって、更なるチャージアップ
の防止を図ることが可能であるとともに、輝度、コント
ラストの向上が可能とするとともに、放電の抑制を図る
ことが可能である。
【0070】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かるフィールドエミッションディスプレイ装置は、カソ
ード電極と、このカソード電極側から放出された電子に
よって励起されて発光する蛍光体が形成されて、電圧が
印加されるアノード電極とを有するフィールドエミッシ
ョンディスプレイ装置であって、蛍光体には、カソード
電極と対向して金属膜が形成されていることから、蛍光
体のアノード電極側への発光を反射して輝度を向上させ
ることが可能であるとともに、輝度を一定に保持する場
合においても消費電力を低減させることが可能となる。
かるフィールドエミッションディスプレイ装置は、カソ
ード電極と、このカソード電極側から放出された電子に
よって励起されて発光する蛍光体が形成されて、電圧が
印加されるアノード電極とを有するフィールドエミッシ
ョンディスプレイ装置であって、蛍光体には、カソード
電極と対向して金属膜が形成されていることから、蛍光
体のアノード電極側への発光を反射して輝度を向上させ
ることが可能であるとともに、輝度を一定に保持する場
合においても消費電力を低減させることが可能となる。
【0071】また、このフィールドエミッションディス
プレイ装置は、金属膜を形成することによって、蛍光体
の発光をカソードライン及びアノードラインに反射する
ことを防止し、アノード電極側への発光を防止し、コン
トラストを向上させることが可能になる。
プレイ装置は、金属膜を形成することによって、蛍光体
の発光をカソードライン及びアノードラインに反射する
ことを防止し、アノード電極側への発光を防止し、コン
トラストを向上させることが可能になる。
【0072】さらに、このフィールドエミッションディ
スプレイ装置は、蛍光体が剥がれないように保持する機
能を有し、蛍光体が剥がれることによって真空中に存在
したり、電子放出源に接触するという不都合を防止し、
信頼性を向上させることが可能になる。
スプレイ装置は、蛍光体が剥がれないように保持する機
能を有し、蛍光体が剥がれることによって真空中に存在
したり、電子放出源に接触するという不都合を防止し、
信頼性を向上させることが可能になる。
【0073】また、蛍光体が剥がれることによる蛍光体
からの放出ガスが発生し、真空中において、放電現象を
生ずる。したがって、金属膜を形成することにより、真
空中に放出することを防止し、放出ガスによる放電が発
生することを防止する。
からの放出ガスが発生し、真空中において、放電現象を
生ずる。したがって、金属膜を形成することにより、真
空中に放出することを防止し、放出ガスによる放電が発
生することを防止する。
【0074】また、蛍光体の導電性が充分でない場合、
電子により蛍光体を励起させる際、チャージアップし
て、蛍光面の表面電位が設定アノード電圧より低下し、
輝度が小さくなるという現象を抑制することが可能であ
り、輝度を一定に保持することが可能である。
電子により蛍光体を励起させる際、チャージアップし
て、蛍光面の表面電位が設定アノード電圧より低下し、
輝度が小さくなるという現象を抑制することが可能であ
り、輝度を一定に保持することが可能である。
【図1】本発明にかかるフィールドエミッションディス
プレイ装置の一例を示す斜視図である。
プレイ装置の一例を示す斜視図である。
【図2】同フィールドエミッションディスプレイ装置に
備えられる蛍光面を示す概略図である。
備えられる蛍光面を示す概略図である。
【図3】蛍光面に形成される金属膜の形成工程の一例を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図4】金属膜をAl膜としたときの実用飛程の電子の
エネルギー依存性を示す図である。
エネルギー依存性を示す図である。
【図5】蛍光体における発光効率のアノード電圧依存性
を示す図である。
を示す図である。
【図6】Al膜における反射率のAl膜厚依存性を示す
図である。
図である。
【図7】Al膜を形成した場合とAl膜を形成しない場
合における輝度比のAl膜の膜厚依存性を示す図であ
る。
合における輝度比のAl膜の膜厚依存性を示す図であ
る。
【図8】アノード電圧が1、2、3、5、10[kV]
の場合における輝度最適膜厚を示す図である。
の場合における輝度最適膜厚を示す図である。
【図9】Al膜の膜厚形成の範囲を示すAl膜の膜厚の
アノード電圧依存性を示す図である。
アノード電圧依存性を示す図である。
【図10】上部基板と蛍光体との間に導電性透明膜を形
成した状態の蛍光面を示す概略図である。
成した状態の蛍光面を示す概略図である。
【図11】従来のフィールドエミッションディスプレイ
装置に備えられる蛍光面を示す概略図である。
装置に備えられる蛍光面を示す概略図である。
1 フィールドエミッションディスプレイ装置、4 上
部基板、9 蛍光面、10 蛍光体、12 金属膜、1
3 導電性透明膜
部基板、9 蛍光面、10 蛍光体、12 金属膜、1
3 導電性透明膜
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】先ず、カソード電極にVcの電圧を印加す
る。ここで、ゲート部にVcより大きな電圧Vgを印加
することで、冷陰極から電子が放出される。この放出さ
れた電子は、アノード電極によって加速されて、陽極に
塗布した蛍光体に到達し、発光することになる。
る。ここで、ゲート部にVcより大きな電圧Vgを印加
することで、冷陰極から電子が放出される。この放出さ
れた電子は、アノード電極によって加速されて、陽極に
塗布した蛍光体に到達し、発光することになる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、Cathode Ray Tube
ディスプレイにおいては、蛍光面上に金属膜を形成する
という技術が用いられていたが、FEDにおいては、ア
ノード電極に到達する電子のエネルギーが小さいために
蛍光面上に金属膜を形成するという技術が考えられてい
なかった。
ディスプレイにおいては、蛍光面上に金属膜を形成する
という技術が用いられていたが、FEDにおいては、ア
ノード電極に到達する電子のエネルギーが小さいために
蛍光面上に金属膜を形成するという技術が考えられてい
なかった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】そこで、本願出願人は、上記金属膜の膜厚
をt[μm]とし、アノード電極に印加される電圧をE
[V]としたとき、2×10-6E<t<2×10-5E+
0.02とすることによってカソード電極から放出され
た電子を透過して蛍光体に到達させるとともに、この蛍
光体から放出された発光をフィールドエミッションディ
スプレイ装置の前面に反射することを見いだした。
をt[μm]とし、アノード電極に印加される電圧をE
[V]としたとき、2×10-6E<t<2×10-5E+
0.02とすることによってカソード電極から放出され
た電子を透過して蛍光体に到達させるとともに、この蛍
光体から放出された発光をフィールドエミッションディ
スプレイ装置の前面に反射することを見いだした。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】さらに、上記金属膜の膜厚t[μm]と
し、アノード電極に印加される電圧をE[V]としたと
き、6×10-6E<t<1×10-5E+0.02とする
ことによって金属膜は、さらに上述の作用を顕著にする
ことが可能となる。
し、アノード電極に印加される電圧をE[V]としたと
き、6×10-6E<t<1×10-5E+0.02とする
ことによって金属膜は、さらに上述の作用を顕著にする
ことが可能となる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】また、このAl膜12は、後述するよう
に、アノード電圧をE[V]とし、膜厚をt[μm]と
したとき、 2×10-6E<t<2×10-5E+0.02、更に好ま
しくは、6×10-6E<t<1×10-5E+0.02 となるように形成される。
に、アノード電圧をE[V]とし、膜厚をt[μm]と
したとき、 2×10-6E<t<2×10-5E+0.02、更に好ま
しくは、6×10-6E<t<1×10-5E+0.02 となるように形成される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】また、このAl膜12の膜厚が厚くなるこ
とによって、蛍光体10を発光させるための電子の運動
エネルギーを大きくする必要があり、高電圧にて電子を
放出する必要があり、Al膜12の膜厚を薄くすること
によって小さい電子の運動エネルギーにて蛍光体10を
発光させることが可能となる。例えば、電子の運動エネ
ルギーが約200[eV]になるようにカソード電極か
ら電子を放出するとき、Al膜12の膜厚は、約0.0
1[μm]以下になるように形成することによって蛍光
体10を発光させることが可能となる。
とによって、蛍光体10を発光させるための電子の運動
エネルギーを大きくする必要があり、高電圧にて電子を
放出する必要があり、Al膜12の膜厚を薄くすること
によって小さい電子の運動エネルギーにて蛍光体10を
発光させることが可能となる。例えば、電子の運動エネ
ルギーが約200[eV]になるようにカソード電極か
ら電子を放出するとき、Al膜12の膜厚は、約0.0
1[μm]以下になるように形成することによって蛍光
体10を発光させることが可能となる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】ここで、蛍光体10の発光効率は、アノー
ド電極に印加されるアノード電圧によって図5のように
変化する。この図5は、縦軸に蛍光体の発光効率を示
し、横軸にアノード電圧を示した図である。この図5に
よれば、蛍光体10の発光効率は、アノード電圧に対し
てほぼ指数関係にある。また、蛍光体10の発光効率
は、アノード電極側の蛍光面9を形成している蛍光体1
0の粒径によって変化し、粒径が大きいときは、発光効
率が大きく、粒径が小さいときには発光効率が小さくな
る。また、小粒径及び大粒径においても、発光効率は、
アノード電圧に対してほぼ指数関係にある。
ド電極に印加されるアノード電圧によって図5のように
変化する。この図5は、縦軸に蛍光体の発光効率を示
し、横軸にアノード電圧を示した図である。この図5に
よれば、蛍光体10の発光効率は、アノード電圧に対し
てほぼ指数関係にある。また、蛍光体10の発光効率
は、アノード電極側の蛍光面9を形成している蛍光体1
0の粒径によって変化し、粒径が大きいときは、発光効
率が大きく、粒径が小さいときには発光効率が小さくな
る。また、小粒径及び大粒径においても、発光効率は、
アノード電圧に対してほぼ指数関係にある。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】したがって、Al膜12の膜厚を薄くし
て、蛍光体10の粒径を大きくすることによって蛍光体
10の発光効率を向上させることが可能である。
て、蛍光体10の粒径を大きくすることによって蛍光体
10の発光効率を向上させることが可能である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】一方、Al膜12は、蛍光体10の発光を
パネル前面に反射させるように形成され、Al膜12の
膜厚を変化させることによって反射率が図6に示すよう
に変化する。
パネル前面に反射させるように形成され、Al膜12の
膜厚を変化させることによって反射率が図6に示すよう
に変化する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】
【数1】
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】ここで、ρは、蛍光体10の発光効率を示
し、C,γは、定数を示し、Eは、アノード電圧を示
す。
し、C,γは、定数を示し、Eは、アノード電圧を示
す。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】この図7より、アノード電極に印加する電
圧を大きくすることによって、輝度比が全体的に大きく
なり、アノード電極への印加電圧が1[kV]のときを
除いて、輝度比はピークを生じている。
圧を大きくすることによって、輝度比が全体的に大きく
なり、アノード電極への印加電圧が1[kV]のときを
除いて、輝度比はピークを生じている。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】しかしながら、蛍光体10の発光効率やA
l膜12の平滑度等の条件によって輝度の絶対値に影響
を与える。Al膜12は、このような平坦度等の条件に
従って、最適な膜厚値に形成することによって、最大約
2倍まで輝度比を向上させることが可能である。
l膜12の平滑度等の条件によって輝度の絶対値に影響
を与える。Al膜12は、このような平坦度等の条件に
従って、最適な膜厚値に形成することによって、最大約
2倍まで輝度比を向上させることが可能である。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】さらに、図9中の(c)及び(d)に示す
ように、 6×10-6E<t<1×10-5E+0.02 (3) となるようにAl膜12を形成することによって更に最
適輝度の蛍光面9を形成することが可能となる。
ように、 6×10-6E<t<1×10-5E+0.02 (3) となるようにAl膜12を形成することによって更に最
適輝度の蛍光面9を形成することが可能となる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かるフィールドエミッションディスプレイ装置は、カソ
ード電極と、このカソード電極側から放出された電子に
よって励起されて発光する蛍光体が形成されて、電圧が
印加されるアノード電極とを有するフィールドエミッシ
ョンディスプレイ装置であって、蛍光体には、カソード
電極と対向して金属膜が形成されていることから、蛍光
体のカソード電極側への発光を反射して輝度を向上させ
ることが可能であるとともに、輝度を一定に保持する場
合においても消費電力を低減させることが可能となる。
かるフィールドエミッションディスプレイ装置は、カソ
ード電極と、このカソード電極側から放出された電子に
よって励起されて発光する蛍光体が形成されて、電圧が
印加されるアノード電極とを有するフィールドエミッシ
ョンディスプレイ装置であって、蛍光体には、カソード
電極と対向して金属膜が形成されていることから、蛍光
体のカソード電極側への発光を反射して輝度を向上させ
ることが可能であるとともに、輝度を一定に保持する場
合においても消費電力を低減させることが可能となる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】また、このフィールドエミッションディス
プレイ装置は、金属膜を形成することによって、蛍光体
の発光がカソードライン及びゲートラインに反射するこ
とを防止し、コントラストを向上させることが可能にな
る。
プレイ装置は、金属膜を形成することによって、蛍光体
の発光がカソードライン及びゲートラインに反射するこ
とを防止し、コントラストを向上させることが可能にな
る。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】また、蛍光体が電子照射によって加熱させ
られることによる蛍光体からの放出ガスが発生し、真空
中において、放電現象を生ずる。したがって、金属膜を
形成することにより、真空中に放出することを防止し、
放出ガスによる放電が発生することを防止する。
られることによる蛍光体からの放出ガスが発生し、真空
中において、放電現象を生ずる。したがって、金属膜を
形成することにより、真空中に放出することを防止し、
放出ガスによる放電が発生することを防止する。
Claims (4)
- 【請求項1】 カソード電極と、このカソード電極から
放出された電子によって励起されて発光する蛍光体が形
成され、所定のアノード電圧が印加されるアノード電極
とを有するフィールドエミッションディスプレイ装置に
おいて、 上記蛍光体上に、カソード電極と対向して金属膜が形成
されたことを特徴とするフィールドエミッションディス
プレイ装置。 - 【請求項2】 上記金属膜は、Alにて形成されたこと
を特徴とする請求項1記載のフィールドエミッションデ
ィスプレイ装置。 - 【請求項3】 上記金属膜の膜厚をtとし、アノード電
極に印加される電圧をEとしたとき、 0.2E+200<t<0.02E であることを特徴とする請求項2記載のフィールドエミ
ッションディスプレイ装置。 - 【請求項4】 上記金属膜の膜厚をtとし、アノード電
極に印加される電圧をEとしたとき、 0.1E+200<t<0.06E であることを特徴とする請求項3記載のフィールドエミ
ッションディスプレイ装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8276502A JPH10125262A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | フィールドエミッションディスプレイ装置 |
KR1019970053376A KR19980032935A (ko) | 1996-10-18 | 1997-10-17 | 전계 방출 표시 장치 |
US08/953,643 US5986398A (en) | 1996-10-18 | 1997-10-17 | Field emission display device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8276502A JPH10125262A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | フィールドエミッションディスプレイ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10125262A true JPH10125262A (ja) | 1998-05-15 |
Family
ID=17570362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8276502A Withdrawn JPH10125262A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | フィールドエミッションディスプレイ装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5986398A (ja) |
JP (1) | JPH10125262A (ja) |
KR (1) | KR19980032935A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7315115B1 (en) * | 2000-10-27 | 2008-01-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Light-emitting and electron-emitting devices having getter regions |
KR100918044B1 (ko) * | 2003-05-06 | 2009-09-22 | 삼성에스디아이 주식회사 | 전계 방출 표시장치 |
KR100927607B1 (ko) | 2003-07-11 | 2009-11-23 | 삼성에스디아이 주식회사 | Fed 장치용 애노드 전극 |
KR101041128B1 (ko) * | 2004-05-31 | 2011-06-13 | 삼성에스디아이 주식회사 | 전자 방출 소자 및 이의 제조 방법 |
JP2006202528A (ja) * | 2005-01-18 | 2006-08-03 | Hitachi Displays Ltd | 画像表示装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5477105A (en) * | 1992-04-10 | 1995-12-19 | Silicon Video Corporation | Structure of light-emitting device with raised black matrix for use in optical devices such as flat-panel cathode-ray tubes |
US5670296A (en) * | 1995-07-03 | 1997-09-23 | Industrial Technology Research Institute | Method of manufacturing a high efficiency field emission display |
-
1996
- 1996-10-18 JP JP8276502A patent/JPH10125262A/ja not_active Withdrawn
-
1997
- 1997-10-17 US US08/953,643 patent/US5986398A/en not_active Expired - Fee Related
- 1997-10-17 KR KR1019970053376A patent/KR19980032935A/ko not_active Application Discontinuation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR19980032935A (ko) | 1998-07-25 |
US5986398A (en) | 1999-11-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040106 |