JP2006202528A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 蛍光体層を覆って配置された光反射膜を備えた画像表示装置で、前記光反射膜の膨れ、剥がれを防止し、かつ導電性、電子線透過率及び光反射率を確保して高品位表示が可能でかつ信頼性の高い画像表示装置を提供する。
【解決手段】 メタルバック17の膜厚T、膜密度、ピンホール171、表面粗さRz等をそれぞれ規定した。
【選択図】 図5

Description

本発明は、前面基板と背面基板の間に形成される真空中への電子放出を利用した平面型の画像表示装置に係り、特に前面基板側に蛍光体を覆って配置された光反射膜を備えた画像表示装置に関する。
高輝度、高精細に優れたディスプレイデバイスとして、従来からカラー陰極線管が広く用いられている。しかし、近年の情報処理装置やテレビ放送の高画質化に伴い、高輝度、高精細の特性をもつと共に軽量、省スペースの平面型画像表示装置(フラット・パネル・ディスプレイ、FPD)の要求が高まっている。
その典型例として液晶表示装置、プラズマ表示装置などが実用化されている。又、特に、高輝度化が可能なものとして、電子源から真空への電子放出を利用した自発光型表示装置として、電子放出型画像表示装置、又は電界放出型画像表示装置と呼ばれるものや、低消費電力を特徴とする有機ELディスプレイなど、種々の平面型画像表示装置の実用化も図られている。
平面型画像表示装置の中、自発光型のフラット・パネル・ディスプレイでは、電子源をマトリクス状に配置した構成が知られており、その一つとして、微少で集積可能な冷陰極を利用する前述した電子放出型画像表示装置も知られている。
又、自発光型のフラット・パネル・ディスプレイでは、その冷陰極に、スピント型、表面伝導型、カーボンナノチューブ型、金属―絶縁体―金属を積層したMIM(Metal-Insulator-Metal)型、金属―絶縁体―半導体を積層したMIS(Metal-Insulator-Semiconductor)型、あるいは金属―絶縁体―半導体−金属型等の薄膜型電子源などが用いられる。
MIM型電子源については、例えば特許文献1、特許文献2に開示されたものが知られている。また、金属―絶縁体―半導体型電子源については非特許文献1で報告されたMOS型、金属―絶縁体―半導体−金属型電子源に関しては、非特許文献2などで報告されたHEED型電子源、非特許文献3などで報告されたEL型電子源、非特許文献4などで報告されたポーラスシリコン型電子源などが知られている。
電子放出型FPDは、上記のような電子源を備えた背面基板と、蛍光体層とこの蛍光体層に電子源から放出される電子を射突させるための加速電圧を形成する陽極を備えた前面基板とを対向させ、両基板の対向する内部空間を所定の真空状態に封止する封止枠となる支持体とで構成される表示パネルが知られている。この表示パネルに駆動回路を組み合わせて動作させる。
MIM型電子源を有する画像表示装置では、前記背面基板は絶縁材からなる基板を有し、この基板上には一方向に延在し該一方向と直交する他方向に並設されて前記他方向に走査信号が順次印加される複数の走査信号配線が形成されている。又、この基板上には、前記他方向に延在し前記走査信号配線に交差する如く前記一方向に並設された複数の画像信号配線が形成されている。走査信号配線と画像信号配線の各交差部に上記の電子源が設けられ、これら両配線と電子源とは給電電極で接続され、電子源に電流が供給される。
個々の電子源は対応する蛍光体層と対になって単位画素を構成する。通常は、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の単位画素で一つの画素(カラー画素、ピクセル)が構成される。なお、カラー画素の場合、単位画素は副画素(サブピクセル)とも呼ばれる。
前述したような平面型の画像表示装置では、一般的に背面基板と前面基板間の前記支持体で囲繞された表示領域内に複数の間隔保持部材(以下スペーサと言う)が配置固定され、前記両基板間の間隔を前記支持体と協働して所定間隔に保持している。このスペーサは、一般にはガラスやセラミックスなどの絶縁材で形成した板状体からなり、通常、複数の画素ごとに画素の動作を妨げない位置に設置される。
又、平面型画像表示装置で、アノードパネルのカソードパネルと対面する側の内表面に隔壁を例えば井桁状に備え、この隔壁で囲まれたスペースに蛍光体を配置し、更にこの蛍光体及び前記隔壁を覆うように陽極を兼ねる反射膜が配置され、この反射膜が前記隔壁で支持された構成の表示用パネルが特許文献3に提案されている。
特開平7−65710号公報 特開平10−153979号公報 特開2002−124199号公報 j.Vac.Sci.Techonol.B11(2)p.429−432(1993) high−efficiency−electro−emission device、Jpn.J.Appl.Phys.、vol36、pL939 Electroluminescence、応用物理 第63巻、第6号、592頁 応用物理 第66巻、第5号、437頁
背景技術において、電子放出型FPDは陽極電圧が一般に数kV〜10数kV程度に設定され、これは陰極線管の25〜30kV印加に比べ低電圧駆動となっている。このため、電子源から発射された電子線が、蛍光体層を覆いかつ陽極を構成する導電性の光反射膜(以下メタルバック又はメタルバック膜と云う)によるエネルギー損失の影響を大きく受けて輝度低下を招くことになり、これに対処するため前記メタルバック膜の薄膜化は必須となっている。
ところが、薄膜化は導電性及び光反射率低下の副作用を伴うこととなり、これら輝度、導電性及び光反射率低下の三者の均衡を保つ膜厚、膜密度等の設定が要求される。
又、前記陰極線管ではその構成上メタルバック膜は無電界空間に配置されていると見なされるが、電子放出型FPDでは両基板間の間隔が数mm〜数十mm程度に設定されているため強電界(2〜3kV/mm)下にあり、動作中はメタルバックに常にクーロン力が働き、膜剥離の恐れが有って、膜強度の向上及び下地との接着力強化が必須となっている。
更に、メタルバックは焼成工程で下地層から発生する燃焼ガスを放出させる機能としてピンホールを備えることが要求される。ところが、前述した輝度、導電性及び光反射率向上並びに膜強度及び下地との接着力強化を図るためには、緻密で連続なメタルバック膜の形成が求められる。しかしながら、緻密で連続なメタルバック膜ではピンホールの生成が困難で、膜自体に膨れや破れが生じやすい問題が有り、その解決策も求められている。
これらの解決策の1つとして、特許文献3ではアルミニウムまたはクロムからなる平坦な反射膜を厚さ30〜150nmで形成し、蛍光体層から放出する2次電子を蛍光体層側へ反射あるいは吸収させる構成が開示されている。
しかしながら、特許文献3の発明によっても下記(a)〜(c)に示すような問題の解決には至っておらず、更なる対策が求められている。すなわち、
(a)メタルバックの膜厚だけを規定しているが、膜密度も膜厚同様に電子線透過率や光反射率に重要な制御因子であり、膜厚規定のみでは所望のメタルバック特性は得られ難い。
(b)メタルバック膜厚が50nm以下ではバルクと同じ膜密度にしても酸化による反射率低下と導電性低下は免れない。
(c)アルミ膜からなるメタルバックは、蛍光体層と点接触で接着を保っているが、平坦膜では蛍光体との接触点が少なく、電子放出型FPDのような強電界下に置かれている蛍光面では接着力不足によるアルミ剥れが発生しやすい。
上記課題は、光反射膜の膜厚と膜密度、表面粗さ等を特定することで解決される。
請求項1に係る発明によると、メタルバック膜厚は薄い方が電子線透過率は高く輝度に有利であるが、光反射率(蛍光体発光の取り出し効率)から見ればメタルバック膜はあるところまでは厚い方が有利である。電子線透過率と光反射率をアルミ膜厚と膜密度を規定することで適正化でき、高輝度で信頼性の高い蛍光面を備えた画像表示装置を得ることが出来る。
請求項2に係る発明によると、薄膜電子源を備えたことにより、ビーム収束性に優れ、また電子源の表面汚染の問題も解決でき、電子放出特性に優れると共に、長寿命で信頼性の高い画像表示装置を得ることが出来る。
請求項3に係る発明によると、電子線透過率と光反射率をアルミ膜厚と膜密度を更に特定することで適正化でき、高輝度で信頼性の高い蛍光面を備えた画像表示装置を得ることが出来る。
請求項4及び5に係る発明によると、アルミニウムは密度が小さくてエネルギー損失が少なく、光反射率にも優れており、目標とする光反射率、電子線透過率および導電性が得られ、膜厚と膜密度から高輝度、高導電性に設定できピンホール形成と凹凸形成により高信頼性が得られる。
又、ネオジムを含むとヒロックが低減でき反射率に有利な平坦アルミ膜が形成できる。マンガン、シリコンは放電ガスの吸蔵が軽減でき、パネル動作時に電子線照射でのガス放出を低減する特徴を備え、長寿命で信頼性の高い画像表示装置を得ることが出来る。
請求項6に係る発明によると、メタルバック後、下地の有機樹脂分を燃焼、熱分解するための熱処理工程及び背面基板との組立工程、更には排気工程中の熱処理によるメタルバックのアルミニウムの酸化を軽減でき金属アルミ層を保護することが出来、これにより電子ビームがパネル内残留ガス分子に衝突して生じる負イオンが直接金属アルミ層に衝突するのを防止して、メタルバックの反射率、導電性等の特性の安定化が図れる。
請求項7に係る発明によると、メタルバックの主成分はアルミニウムであり、その質量を規定することで目標とする光反射率、電子線透過率および導電性が得られる。
請求項8乃至10に係る発明によると、メタルバック膜膨れ、剥がれを防止でき目標とする光反射率、電子線透過率および導電性が得られる。
請求項11に係る発明によると、三色(R、G、B)共に高輝度を得ることができる。
請求項12に係る発明によると、アルミ薄膜の可視光領域の全光線反射率を特定することでRGBとも高輝度を得ることができ、各発光波長でのアルミ反射率の差を僅少にして白色輝度の向上を図れる。
請求項13及び14に係る発明によると、蛍光体層とメタルバック膜の接触点数を増し、接着強度を高めることができる。
請求項15に係る発明によると、パネル内残留ガス分子を吸着し、パネルの高真空の保持と、長寿命化を図ることが出来る。
請求項16に係る発明によると、輝度及び反射率の向上が図れ、信頼性の高い蛍光面を備えた画像表示装置を得ることが出来る。
請求項17に係る発明によると、メタルバック膜の損傷の発生も抑制でき、低電圧駆動にかかわらず輝度及び反射率の向上が図れ、信頼性の高い画像表示装置を得ることが出来る。
以下、本発明の実施例を説明する。
図1乃至図3は本発明の画像表示装置の一実施例を説明するための図で、図1(a)は前面基板側から見た平面図、図1(b)は図1(a)のA方向から見た側面図、図2は図1の前面基板を取り去って示す背面基板の模式平面図、図3は図2のB−B線に沿った背面基板の模式断面図とその背面基板と対応する部分の前面基板の模式断面図である。
これら図1乃至図3において、参照符号1は背面基板、2は前面基板で、これら両基板1、2は厚さ数mm、例えば3mm程度のガラス板から構成されている。3は支持体で、この支持体3は厚さ数mm、例えば3mm程度のガラス板或はフリットガラスの燒結体から構成されている。4は排気管で、この排気管4は前記背面基板1に固着されている。前記支持体3は前記両基板1、2間の周縁部に周回して介挿され、両基板1、2とフリットガラスのような封着部材5を介して気密封着されている。
この支持体3と両基板1、2及び封着部材5で囲まれた空間は前記排気管4を介して排気され例えば10-3〜10-5Paの真空を保持して表示領域6を構成している。又前記排気管4は前述のように前記背面基板1の外表面に取り付けられてこの背面基板1を貫通して穿設された貫通孔7に連通しており、排気完了後前記排気管4は封止される。8は画像信号配線で、この画像信号配線8は背面基板1の内面にY方向に延在しX方向に並設されている。9は走査信号配線で、この走査信号配線9は前記画像信号配線8上でこれと交差するX方向に延在しY方向に並設されている。10は電子源で、この電子源10は前記走査信号配線9と画像信号配線8の各交差部に設けられ、走査信号配線9及び前記画像信号配線8と電子源10とは接続電極11、11Aでそれぞれ接続されている。又、前記画像信号配線8と、電子源10及び前記走査信号配線9間には層間絶縁膜が配置されている。
ここで、前記画像信号配線8は例えばAl/Nd膜、走査信号配線9は例えばIr/Pt/Au膜等が用いられる。
次に、参照符号12はスペーサで、このスペーサ12はセラミックス材から構成されており、長方形の薄板形状に整形され、この実施例では走査信号配線9上に1本おきに直立配置されている。このスペーサ12は通常、複数の画素毎に画素の動作を妨げない位置に設置される。
このスペーサ12の寸法は基板寸法、支持体3の高さ、基板素材、スペーサの配置間隔、スペーサ素材等により設定されるが、一般的には高さは前述した支持体3と略同一寸法、厚さは数十μm〜数mm以下、長さは50mm乃至200mm程度、好ましくは80mm乃至120mm程度が実用的な値となる。
次に、参照符号13は接着部材で、この接着部材13は例えば接着用フリットガラス又はガラス化成分と例えば銀とを含有した導電性の接着材等からなり、前記スペーサ12を両基板1、2と接着固定している。この接着部材13はその組成にもよるが厚さは接着固定の確保の点から十数μm以上、望ましくは20〜40μm程度の厚さに設定される。
一方、前面基板2の内面には赤色、緑色、青色用の蛍光体層15が遮光用のBM(ブラックマトリクス)膜16で区画されて配置され、これらを覆うように金属薄膜からなるメタルバック(陽極電極)17が設けられて蛍光面を形成している。この蛍光面構成で、電子源10から放射される電子を加速し、対応する画素を構成する蛍光体層15に射突させる。これにより、該蛍光体層15が所定の色光で発光し、他の画素の蛍光体の発光色と混合されて所定の色のカラー画素を構成する。又、陽極電極17は面電極として示してあるが、走査信号配線9と交差して画素列ごとに分割されたストライプ状電極とすることもできる。
図4乃至図6は図1に示す本発明の画像表示装置の一実施例の前面基板側の蛍光面の構成を説明するための図で、図4は背面基板側から見た模式平面図、図5は図4のC−C線の模式断面図、図6は蛍光面の模式拡大断面図である。図4乃至図6において、前面基板2上の前記表示領域6に対応する部分にBM膜16が形成されており、このBM膜16は複数の開口(窓)部161を備え、この開口部161を塞いで緑蛍光体層15G、青蛍光体層15B、赤蛍光体膜15Rがそれぞれ被着形成されている。これらの蛍光体としては、例えば赤色としてY22S:Eu(P22−R)を、緑色としてZnS:Cu,Al(P22−G)、青色といてZnS:Ag,Cl(P22−B)を用いることができる。
この構成で、蛍光体層15はX方向の全幅Wx、Y方向の全長Ly、表示部のX方向の幅Wwで、この幅WwはBM膜16の開口部161のX方向の幅Wwと同一である。又、蛍光体層15の表示部のY方向の長さは前記幅Wwと同一に設定されている。WbはBM膜16のX方向の幅、Ws及びLbは蛍光体層15のXY両方向の間隔を示す。
この実施例では蛍光体層15はBM膜16の開口部161をほぼ中心にしてその外側のBM膜上まで延在して配置されている。すなわち、Wx>Wwの関係にあるが、X、Y両方向共にBM膜16で離隔されて前記各蛍光体層15はドット状に配置されている。ここで、前記蛍光体層15の寸法は三色間で異なる構成も可能である。
このようなBM膜16、蛍光体層15を覆うようにその上にアルミニウムを主成分としたメタルバック膜17が例えば蒸着方法で形成されている。このメタルバック膜17は膜を貫通する複数のピンホール171を有しており、このピンホール171を下地の有機平滑化膜(フィルミング膜)、蛍光体層等からの燃焼ガスのガス放出孔として用いる構成となっている。
又、前記蛍光体層15とメタルバック膜17とは、図6にその一例を模式拡大断面図で示すように、粒子状の蛍光体粒子151が多層に積層されて背面基板側の表面層は凹凸を呈する形状で蛍光体層15が構成されており、この上にメタルバック膜17が配置されるが、このメタルバック膜17は蛍光体層15の前記表面形状に沿った凹凸形状に形成されている。
このような構成の蛍光面に背面基板1の電子源10から放出された電子がメタルバック膜17を透過して蛍光体層15に衝突すると蛍光体粒子151が発光し、前面基板2から前方に出る光により画像が得られる。
この光の取り出し効率を上げることが、ディスプレイの明るさ向上には重要で、メタルバックの機能の1つは前面基板2と反対側、つまり背面基板1側への発光を前面基板2側へ向け反射させ、光取り出し効率を上げるための光反射膜としての役目を担っている。
従って、この光反射膜は反射率の高い金属薄膜が有効であり、又、電子ビームは光反射膜を透過して蛍光体に衝突するので、前記光反射膜によるエネルギー損失をできるだけ少なくする必要がある。
このため、メタルバック材料としては前述したアルミニウムが、密度が小さくてエネルギー損失が少なく、光反射率にも優れているので最適である。
このメタルバック膜17は、アルミニウム膜で、その表面側に不動態膜を備え、かつ下記(1)〜(7)のような構成となっている。
(1)膜厚Tを50〜200nmとしている。
(2)膜密度は平均膜密度が1.6〜2.6g/cm3となっている。
(3)複数のピンホール171を有している。このピンホール171の大きさは5μm以下程度、望ましくは1〜2μmである。
このピンホールの構成は、光反射効率確保及び下地の有機平滑化膜(フィルミング膜)、蛍光体層等からの燃焼ガスのガス放出孔としての放出能力の確保等から前記最適値が決定される。
(4)前記BM膜16の開口部161に対応する部分のメタルバック膜17のアルミニウム成分の質量が、単位面積当り10〜50μg/cm2となっている。すなわち、換言すると前面基板の前方から目視した際、表示部分の単位面積当りのアルミニウム成分の質量を前述した10〜50μg/cm2としたものである。
前記開口部161は前面基板2から前面側への発光の窓部分に相当する領域で、この開口部161に対応するメタルバック膜17の質量を特定することで、所望の光反射率、電子線透過率及び導電性が得られる。勿論、メタルバック膜17の形成を例えば蒸着等の手段で行う際には全面を同時に蒸着形成するケースも有り、その際には膜全面の質量を前述した値と同一とすることも可能であるが、少なくとも前記開口部161に対応する表示部分のメタルバック膜17の質量が前述の値であればよい。
(5)可視光領域での全光線積分反射率が60%以上である。
蛍光体層は赤(R)、緑(G)、青(B)蛍光体がパターン形成されており、各発光波長での輝度向上を図る。
(6)可視光領域の400〜700nmでの分光反射率の最大最小差が10%以内である。
蛍光体層は赤(R)、緑(G)、青(B)蛍光体がパターン形成されており、各発光波長でのアルミ反射率の差を無くして白色輝度の向上を図る。
(7)膜は膜厚以上の凹凸を有し、Rz=3〜15μmである。
蛍光体層との接触点数を増して接着力を向上できる。
この実施例1の構成であれば、電子線透過率、光反射率、導電性、接着力及びアルミ膨れ防止が可能となり、高輝度で長寿命、かつ信頼性の高い画像表示装置を得ることが出来る。
又、蛍光体層がドット状を呈することでスペーサの接合に伴う蛍光体層の損傷を皆無とし、アルミ剥がれの発生を防止がして高輝度で長寿命、かつ信頼性の高い画像表示装置を得ることが出来る。
図7は本発明の画像表示装置の他の実施例を示し、前面基板の前方側から目視した蛍光面の構成を説明するための模式平面図で、前述の図と同じ部分には同一記号を付してある。
図7において、前面基板2上の前記表示領域6に対応する部分にBM膜16が形成されており、このBM膜16はすだれ状に複数の開口(窓)部161を備え、この開口部161を塞いで緑蛍光体層15G、青蛍光体層15B、赤蛍光体膜15Rがそれぞれ被着形成されている。
この構成で、蛍光体層15はX方向の全幅Wx、開口部のX方向の幅Ww、長さは前記表示領域6のY方向全幅(高)に亘っており、又、BM膜16は開口部161のX方向の幅Ww、X方向の全幅Wbで、Y方向は前記表示領域6の全幅(高)に亘って形成されている。
この実施例では蛍光体層15はBM膜16の開口部161をほぼ中心にしてその外側のBM膜上まで延在して配置されている。すなわち、Wx>Wwの関係でストライプ状に配置されている。
このようなBM膜16、蛍光体層15を覆うようにその上にアルミニウムを主成分としたメタルバック膜が例えば蒸着方法で形成されているのは前述した実施例1と同様である。
又、この実施例2においても、メタルバック膜は前述した実施例1の(1)〜(7)の構成要件を備えていることは勿論である。
この実施例2の構成であれば、前述した実施例1と同様に、電子線透過率、光反射率、導電性、接着力及びアルミ膨れ防止が可能となり、高輝度で長寿命、かつ信頼性の高い画像表示装置を得ることが出来る。
又、蛍光体層がストライプ状を呈することで蛍光面形成が容易となって歩留まり向上が図れ、更に大型化への対応も実現可能となる。
図8は本発明の画像表示装置の製造方法を説明するための工程図で、前述した図1乃至図7と同じ部分には同一参照符号を付してある。図8において、前面基板2は基板用ガラス上にBM膜16、蛍光体パタ−ン15及びメタルバック(陽極)17からなる蛍光面を備えた構成である。この構成の前面基板2に、非晶質フリットガラスと所定のバインダ−とを混練した封着部材5と、スペーサ7を固定する例えばフリットガラスと所定のバインダ−とを混練した接着部材13とをそれぞれ所定のパターンに塗布形成し、前面基板仮組立体FTAとする。
ここで、前記封着部材5は基板に形成することなく支持体3側に全部を設けることも可能である。この前面基板仮組立体FTAを、前記バインダ−を消失させる程度の温度の約150℃で仮焼成した後、接着部材13とスペ−サ12とを治具(図示せず)等を用いて位置決めし、大気中で例えば450℃、10分間加熱して前記スペ−サの一端面を、接着部材13を介して前面基板2に固定して前面基板組立体FPAを形成する。
一方、背面基板1側は、先ず一方向例えばY方向に延在し前記一方向に交差する他方向、例えばX方向に並設された複数本の画像信号配線8と、前記他方向例えばX方向に延在し前記他方向に交差する前記一方向、例えばY方向に並設された複数本の走査信号配線9と、電子源10等を形成した後、それぞれ所定のバインダ−と混練された前記接着部材13及び封着部材5を所定のパタ−ンに塗布形成し、背面基板仮組立体BTAとする。
ここで、前記接着部材13は、前記背面基板1側と前面基板2側とで異なる特性のものを用いても良い。この背面基板仮組立体BTAを、前記バインダ−を消失させる程度の温度の約150℃で仮焼成して背面基板組立体BPAを形成する。
一方、支持体3の上下両端面のそれぞれに、前記封着部材5を塗布し、これを前記バインダ−を消失させる程度の温度の約150℃で仮焼成して支持体組立SPAとする。
次に、スペ−サ12の一端面を前面基板2に固定してなる前面基板組立体FPAと、背面基板組立体BPA及び支持体組立SPAの三者をZ方向に重ね合わせてパネル仮組立体PSAとし、これをZ方向に加圧しながら例えば430℃、10分間加熱して両基板1、2と支持体3とを封着部材5で気密封着する。この気密封着と共に前記スペ−サ12の他端面を接着部材13を介して背面基板2に固定する。
次に、排気管4を介して両基板1、2と支持体3とで囲まれた表示領域6となる空間を排気ベーキングする。この排気ベーキングは例えばパネル仮組立体PSAを真空炉内に配置し最高温度が前記接合材の軟化温度より低い例えば380℃で数時間おこなう。又、排気管を有しない形式では、前記排気ベーキング工程を前記気密封着と同時に行うことも可能である。
その後、排気管を備えた構成では排気完了後排気管をチップオフし、更にエ−ジング等所定の処理を経て画像表示装置を製造する。
このような画像表示装置の製造において、前記蛍光面の形成方法の一例の詳細を説明すると、前面基板用ガラスにブラックマトリクス(BM)16、三色蛍光体層15、有機平滑膜(フィルミング膜)、メタルバック膜17の順に形成する。BM膜から有機平滑膜までは公知の方法により形成する。
実施例では17型ガラス基板について説明するが、他のサイズについても同様である。まず、基板ガラス上に酸化クロムと金属クロムをスパッタ法によりそれぞれ50nmと200nmの厚さで2層膜を形成し、その後フォトリソグラフィ工程によりBM16のパターニングを行い、開口部161を備えたBM膜16を形成する。
次に、平均粒径6μmの緑蛍光体、セルロース系樹脂および酢酸2-(2-n-ブトキシエトキシ)エチルからなる緑蛍光体ペーストを用いてスクリーン印刷法により緑蛍光体層15Gのパターン形成を行った。同様に青蛍光体層15Bと赤蛍光体層15Rのパターンを形成した。その後、アクリル/セルロース樹脂と高沸点溶媒からなるインクを蛍光体層の上にパターン印刷し、乾燥させ有機平滑膜(フィルミング膜)を形成した。このときのフィルミング膜の表面粗さRzは10μmであった。
メタルバック17はDCマグネトロンスパッタ方式でアルミニウムターゲットとアルゴン放電ガスにて形成した。平坦なガラス基板に積層速度5Å/sで200秒間積層することで、膜厚100nmの条件を設定した。この条件で上述表面粗さ10μmのフィルミング完の膜にスパッタ成膜するとアルミ膜厚70nm、単位面積当たりアルミ質量25μg/cm2、膜密度2.5g/cm3のメタルバック膜17を得た。膜厚はFE―SEM(日立製S−5000)、面積当たり質量はメタルバック膜を剥離後塩酸に溶解させICP発光分光光度法で、更に膜密度は膜厚と面積当たり質量から計算により求めた。ここで、アルミ膜厚が条件設定時の平滑基板よりも薄くなるのは、表面凹凸により表面積が増加するためである。
図9にフィルミング完の表面粗さRzと表面積増加比の関係を示す。平滑基板で条件設定する場合には、下地の表面粗さを考慮する必要がある。又、アルミ膜の全光線積分反射率は、(日立製分光光度計U―3300;積分球の内壁は硫酸バリウム;リファレンスはアルミナ)で測定の結果、90%の高反射特性を示した。
パネルベークにより蛍光膜中の有機物とフィルミング膜は焼失し、アルミ膜表面には5nmの酸化層が形成された。この酸化層は封着、排気により更に厚くなり、排気後分解してSIMSで分析した結果、表面酸化層は10nmまで厚くなっていた。又、アルミ膜の全光線積分反射率(正反射と拡散反射を含む)は85%を示した。
このような構成の蛍光面と、MIM(Metal-Insulator-Metal)型電子源を持つ画像表示装置を陽極印加電圧7kVで動作させたときの輝度は、メタルバックなしの画像表示装置に比べ、140%となり、輝度向上は顕著であった。
実施例3と同様にフィルミング膜まで形成させ、スパッタの積層速度を15Å/sで65秒間積層することで膜厚70nm、単位面積当たりアルミ質量2.0μg/cm2、膜密度2.0g/cm3のメタルバック膜17を得た。このように膜厚は積層速度と時間で制御できる。積層速度を小さくすると緻密なアルミニウム膜が形成でき、速度を大きくすると疎密な膜になる。また放電ガス圧や基板温度によっても膜密度は制御可能である。
緻密な膜は高反射率のアルミ膜となるが、パネルベーク後にアルミ膜が膨れ易い傾向にある。それに対して疎密な膜はアルミ膨れが発生しにくい。上記アルミ膜の表面粗さRzは10μmで全光線積分反射率は80%であった。このような構成の蛍光面と、MIM(Metal-Insulator-Metal)型電子源を持つ画像表示装置を陽極印加電圧7kVで動作させたときの輝度は、メタルバックなしの画像表示装置に比べ、125%となり、輝度向上は顕著であった。又、パネルベーク後の全光線積分反射率は75%であった。
実施例3と同様にフィルミング印刷まで行い、乾燥速度を上げると平滑な膜が得られる。またコロジオン膜のような被膜を形成することで更に平滑な膜を形成することができる。しかし表面粗さRzが3μm以下になるとメタルバックの蛍光体層との接着点が少なくなり、接着力が低下する。これによりパネルに高圧印加すると直ぐにメタルバック膜が蛍光体層から剥がれる。したがってフィルミング膜の表面粗さ、つまりメタルバック膜の表面粗さは3μm以上必要である。
表面粗さの上限はメタルバックの反射率で制限され、15μmを越えると著しく反射率が低下するため、15μm以下が実用的である。
実施例3と同様にBMパターンを形成した後、蛍光膜形成をCRTで実績のあるスラリー法で行った。つまりポリビニルアルコールと重クロム酸ナトリウムを含む緑蛍光体スラリーをBM基板上に塗布、乾燥し、露光、現像して緑蛍光膜パターンを形成した。同様に青蛍光膜と赤蛍光膜のパターンを形成した。その後、アクリル樹脂を主成分とするエマルジョンを塗布、乾燥させフィルミング膜を形成した。
メタルバックはアルミニウムの蒸着で形成した。積層速度10Å/sで100秒間蒸着することで、膜厚70nm、単位面積当たりアルミ質量23μg/cm2、膜密度2.3g/cm3のアルミ膜を得た。この蛍光膜上のアルミ膜表面粗さRzは9μmで、全光線積分反射率は86%の高反射特性を示した。
表面粗さRzが実施例3よりも小さいのに反射率が低いのは、エマルジョンフィルミング方式の方が、アルミ膜中の1〜2μmピンホールの分布密度が高いためである。パネルベークによりアルミ膜の全光線積分反射率は82%であった。また図6に示すように微細なピンホール6により蛍光膜中にある有機物が燃え易く、燃焼ガスもこのホールを通して放出されるためアルミ膨れが発生しなかった。
このような構成の蛍光面と、MIM(Metal-Insulator-Metal)型電子源を持つ画像表示装置を陽極印加電圧7kVで動作させたときの輝度は、メタルバックなしの画像表示装置に比べ、135%となり、輝度向上は顕著であった。
実施例4と同様にして有機平滑膜まで形成し、アルミ蒸着のときに蒸着源と基板の間に開口率が25%のSUSメッシュを介在させ、積層速度5Å/sで200秒間蒸着することで、膜厚100nmで膜密度が1.6g/cm3の疎密なアルミ膜を得た。SUSメッシュの開口率を調整することで膜密度を制御することができる。上記アルミ膜の表面粗さRzは9μmで全光線積分反射率は78%であった。又、パネルベーク後の全光線積分反射率は73%であった。
更にこのアルミ膜の分光反射率は400nmで65%、700nmで74%とその差が9%であり、青蛍光体の発光領域での反射率が低くなったため、このような構成の蛍光面と、MIM(Metal-Insulator-Metal)型電子源を持つ画像表示装置を陽極印加電圧7kVで動作させたときの輝度は、メタルバックなしの画像表示装置に比べ、120%であった。膜密度がこれよりも疎密になると更に短波長での反射率が低下しメタルバック本来の輝度向上が得られなくなる恐れがある。
実施例3と同様にアノード基板を形成し、図8に示す排気工程まで行い、最後にパネル内を高真空に保つためバリウム系のゲッターを飛散させた。この飛散時にメタルバック面にバリウムを微量付着させることによりパネル全面でガス吸着作用を持たせることが出来る。
平均2μg/cm2以下の微量付着により2万時間後のパネル輝度は微量付着していないものに比べ、プラス10%以上の高輝度を維持することが出来た。
次に、図10乃至図13は本発明の画像表示装置を説明するための図で、前述した実施例を含め本発明の蛍光面の形成方法で、アルミニウムを用い、膜密度を2.4g/cm3、バルク比90%の条件下で、膜厚を基に電子線透過率(図10)、光反射率(図11)、輝度比率(図12)と、膜密度と光反射率(図13)とをそれぞれ示したものである。
先ず、図10では陽極印加電圧をパラメータとし、3kV〜30kVとこの種の画像表示装置で用いられる印加電圧を8段階に区分して印加し、測定したものである。図10から、陽極印加電圧3kVで膜厚が200nmを超えると、電子線の透過が無くなり、表示が不可能となって表示装置として成立しない。陽極印加電圧3kVは、この種のFPDでは使用範囲であり、電子線透過を考慮すれば膜厚は200nm以下が望ましいことが判る。一方、前記陽極印加電圧3kVで膜厚50nmでは、電子線透過率を50%程度確保できる。
次に、図11から、曲線111は前述した図6のように蛍光体層15上にメタルバック17を備えた構成の光反射率を、又曲線112は蛍光体層が無く基板ガラス上に直接メタルバックを備えた構成の光反射率をそれぞれ示している。
図11から、蛍光体層を持たない構成では、曲線112で示すようにメタルバック膜厚20nm程度でこの種の画像表示装置で求められる最低限の光反射率60%を超える。これに対し、本発明の画像表示装置のように蛍光体層を備えた構成では、蛍光体層の影響を受けることも一因と考えられるが、光反射率が少なくとも60%を超えるのは膜厚50nm以上であり、膜厚は50nm以上が望ましいことが判る。
次に、図12はメタルバック膜が持つ電子線遮断特性を示すもので、メタルバック膜を持たない構成に比較してメタルバックの膜厚による輝度低下、すなわち電子線の遮断による輝度低下を示している。図12から、輝度向上は陽極印加電圧の高圧化か、メタルバック膜の薄膜化が必要であるが、5kV〜15kV程度の低電圧駆動を特徴とする画像表示装置では膜厚を50〜200nmとすることでメタルバック膜による輝度向上効果をより効果的に得ることが出来る。
次に、図13は前述した蛍光面の形成方法で、アルミニウムを用いたメタルバックの膜密度と光反射率との関係を示したものである。 図13において、膜密度と光反射率との関係では、膜密度が1.6g/cm3に特異点を有し、これ未満では反射率が急激に低下する。
一方、2.6g/cm3を超えると緻密な膜となってピンホールの発生が無くなり、蛍光面製造工程の熱処理で発生する燃焼ガスの放出が不能となってアルミ膨れが発生し、これがアルミ破れ、剥がれ等の原因となって蛍光面欠陥となる。 従って、膜密度は1.6〜2.6g/cm3が実用範囲で、更に1.8〜 2.4g/cm3であれば光反射率の変動が少ないことからより望ましい。ここで、前述の実施例ではMIMタイプの陰極構成の画像表示装置について説明したが、これに限定されるものではなく種々の陰極構成が利用できることは勿論である。
本発明の画像表示装置の一実施例を説明するための図で、図1(a)は前面基板側から見た平面図、図1(b)は図1(a)のA方向から見た側面図である。 図1の前面基板を取り去って示す背面基板の模式平面図である。 図2のB−B線に沿った背面基板及びこれと対応する前面基板の模式断面図である。 図1に示す本発明の画像表示装置の一実施例の背面基板側から見た模式平面図である。本発明の画像表示装置の他の実施例の凸起部の配置パターンを示す模式平面図である。 図4のC−C線の模式断面図である。 図1に示す本発明の画像表示装置の一実施例の蛍光面の模式拡大断面図である。 本発明の画像表示装置の他の実施例の蛍光面の構成を説明するための模式平面図である。 本発明の画像表示装置の製造方法を説明するための一例の工程図である。 本発明の画像表示装置を説明するためのメタルバックの表面積比と表面粗さとの関係を示す図である。 本発明の画像表示装置を説明するためのメタルバックの電子線透過率と膜厚との関係を示す図である。 本発明の画像表示装置を説明するためのメタルバックの光反射率と膜厚との関係を示す図である。 本発明の画像表示装置を説明するためのメタルバックの輝度比率と膜厚との関係を示す図である。 本発明の画像表示装置を説明するためのメタルバックの反射率と膜密度との関係を示す図である
符号の説明
1 背面基板、
2 前面基板、
3 支持体、
4 排気管
5 封着部材、
6 表示領域、
7 貫通孔
8 画像信号配線、
9 走査信号配線、
10 電子源
11,11A 接続電極
12 間隔保持部材
13 接着部材
15 蛍光体層
151 蛍光体粒子
16 BM膜、
161 BM開口部
17 メタルバック(陽極電極)、
171 ピンホ−ル。

Claims (17)

  1. 蛍光体層及び光反射膜を内面に有する前面基板と、
    電子源を内面に有して前記前面基板と所定の間隔をもって対向する背面基板と、
    前記前面基板と背面基板との間で表示領域を周回して介挿され、前記所定の間隔を保持する支持体と、
    この支持体の端面と前記前面基板及び背面基板とをそれぞれ封着部材を介して気密封着してなる画像表示装置であって、
    前記光反射膜は50〜200nmの膜厚で、かつ平均膜密度が1.6〜2.6g/cm3であることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記背面基板は、一方向に延在し該一方向と直交する他方向に並設されて前記他方向に走査信号が順次印加される複数の走査信号配線と、
    前記他方向に延在し前記走査信号配線に交差する如く前記一方向に並設された複数の画像信号配線と、前記走査信号配線と前記画像信号配線の各交差部に設けられた電子源と、
    この電子源と前記走査信号及び画像信号両配線とをそれぞれ接続する給電電極と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記光反射膜は平均膜密度が1.8〜2.4g/cm3であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
  4. 前記光反射膜はアルミニウムを主成分とすることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の画像表示装置。
  5. 前記光反射膜はアルミニウムを主成分とし、更にネオジム、マンガン、シリコンの何れか1種類以上を含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の画像表示装置。
  6. 前記光反射膜はその表面側に不動態膜層を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の画像表示装置。
  7. 前記光反射膜は表示部分の前記アルミニウム成分の質量が10〜50μg/cm2であることを特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載の画像表示装置。
  8. 前記光反射膜はピンホールを有することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の画像表示装置。
  9. 前記ピンホールの寸法は5μm以下であることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の画像表示装置。
  10. 前記ピンホールの寸法は1〜2μmであることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の画像表示装置。
  11. 前記光反射膜の全光線積分反射率が60%以上であることを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の画像表示装置。
  12. 前記光反射膜の可視光領域の400〜700nmでの分光反射率の最大最小差が10%以内であることを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の画像表示装置。
  13. 前記光反射膜はその膜厚以上の凹凸を有することを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の画像表示装置。
  14. 前記光反射膜は凹凸がRz=3〜15μmであることを特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載の画像表示装置。
  15. 前記光反射膜は前記不動態膜の表面に、バリウム、マグネシウム、鉄、ニッケル、チタンのうちの何れか1種類以上を有することを特徴とする請求項1乃至14の何れかに記載の画像表示装置。
  16. 複数の開口部を備えたBM膜と、前記開口部を塞いで前記BM膜上迄延在して配置された蛍光体層と、この蛍光体層及び前記BM膜を覆うアルミニウムを主成分とする光反射膜を内面に有する前面基板と、
    電子源を内面に有して前記前面基板と所定の間隔をもって対向する背面基板と、
    前記前面基板と背面基板間の表示領域内に配置された複数の間隔保持部材と、
    前記前面基板と背面基板との間で前記表示領域を周回して介挿され、前記所定の間隔を保持する支持体と、
    この支持体の端面と前記前面基板及び背面基板とをそれぞれ封着部材を介して気密封着してなる画像表示装置であって、
    前記光反射膜は50〜200nmの膜厚を有すると共に平均膜密度が1.6〜2.6g/cm3からなり、かつ前記光反射膜の表面側に不動態膜層を有することを特徴とする画像表示装置。
  17. 陽極印加電圧が5〜15KVであることを特徴とする請求項1乃至16に記載の画像表示装置。

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