JPH08279106A - 複合型磁気ヘッド及びそのコイル基板の製造方法 - Google Patents

複合型磁気ヘッド及びそのコイル基板の製造方法

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JPH08279106A
JPH08279106A JP10174595A JP10174595A JPH08279106A JP H08279106 A JPH08279106 A JP H08279106A JP 10174595 A JP10174595 A JP 10174595A JP 10174595 A JP10174595 A JP 10174595A JP H08279106 A JPH08279106 A JP H08279106A
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coil
magnetic
magnetic head
substrate
coil substrate
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JP10174595A
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English (en)
Inventor
Chikaichi Ito
親市 伊藤
Shuji Sudo
修二 須藤
Makoto Goto
良 後藤
Tetsuo Kawai
哲郎 川井
Shinji Furuichi
眞治 古市
Kuniaki Yoshimura
邦明 吉村
Kiyoshi Nakajima
清 中島
Shuji Koike
修治 小池
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ヘッドを小型化して高密度記録を可能に
するとともに、その製造を容易にし、しかも磁束の漏洩
をなくしてノイズの発生を低減した。 【構成】 スライダ板1の所定位置にフロント磁気コア
5が固定され、渦巻き状コイル15とその端子電極18
を設けたコイル基板2が前記スライダ板1に重ねられる
とともに、さらに上にバックヨーク7を固定した非磁性
体の裏板3が重ねて接合され、フロント磁気コア5とコ
イル15とバックヨーク7とで電磁変換素子が構成さ
れ、コイル基板2の端子電極18が裏板3に覆われない
ように裏板3に切り欠き11が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてコンピュータ
のハードディスクドライブに用いられる複合型磁気ヘッ
ドと、それを構成するコイル基板の製造方法に関し、特
に磁気ヘッドが搭載されたスライダを磁気ディスクに対
して微小間隔で浮上させて、非接触で記録再生を行なえ
るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】ソフトウエアの大型化、CPUの処理速
度の高速化に伴う高い転送レートに対応するために、小
型、低インダクタンスの磁気ヘッドが要求されている。
しかし、従来のモノリシック及びコンポジット型MIG
(メタルインギャップ)ヘッドでは、その製造法から、
またコイルの巻き線作業が必要な事から小型、低インダ
クタンス化は難しい。一方、薄膜ヘッドでは、小型、低
インダクタンス化は容易であるが、オーバーライト特性
が低く、更にポール部でのアライメント精度やドメイン
コントロールの難しさからサイドリーディングやウィグ
ル等の問題があり、狭トラック化が難しくなっている。
また、狭トラックでの出力を増大させる為にコイルのタ
ーン数が多くなってしまい、場合によっては40ターン
以上に増大させる必要があり、コイルの多層化が必要と
なっている。コイルを多層化すると、それを形成した面
が大きな段差を有することになって上部磁極の形成およ
び加工はますます困難になる。これらの加工を容易にす
るためにステッパを導入して加工することが可能である
が、ステッパは極めて高価な装置であり、薄膜ヘッドが
高コストになってしまい、さらに、ステッパ等の適用は
本質的な解決でなく、加工精度の問題は残ってしまう。
【0003】上記の問題点を解決するために、磁気ヘッ
ドのギャップ部には従来のバルクヘッドを用い、コイル
としては小型化が可能な薄膜コイルを用いて、それらを
組合わせた構造の磁気ヘッドが提案されている。例え
ば、特開平5−342515号公報には、図8に示すよ
うに薄膜コイル51を設置した多結晶フェライト製のバ
ックボディ52と、単結晶フェライト製の記録ギャップ
53を含むフロントチップ54とを張り合わせた構造の
磁気ヘッドが記載されている。この構造により、従来バ
ルクへッドの問題点とされていた小型で低インダクタン
ス化を可能にしている。また従来の薄膜ヘッドでは困難
とされるサイドリーディングやウィグル等の問題をなく
している。また特開平6−274826号公報には、図
9に示すようにスライダ基板55に設けられた2つの磁
気コア部分56の背面側に薄膜コイル57を設けるとと
もに、前記の2つの磁気コア部分56の背面を軟磁性薄
膜よりなる背面磁気コア58で接続した構成の磁気ヘッ
ドが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術に記載し
たように、薄膜コイルを設置したバックボディと、記録
ギャップを含むフロントチップを張り合わせた構造(図
8)にして、磁気ヘッドを小型で低インダクタンス化し
たものがある。しかし、その磁気ヘッドは、フロントチ
ップ54とバックボディ52は磁性体で作成されている
ため、モノリシックMIGヘッドがかかえる問題即ち、
磁束がスライダ全体に広がり、ノイズの原因となってい
る。また、2つの磁気コア部分を背面磁気コア58で接
続した構成の磁気ヘッド(図9)は、小型になるが、2
つの磁気コア部分を有するスライダ基板に薄膜コイルや
背面磁気コアを作成することになり、製造能率がよいも
のではない。そこで、本発明は、磁気ヘッドを小型化し
て高密度記録を可能にするとともにその製造を容易に
し、しかも磁束の漏洩をなくしてノイズの発生を低減す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
した複合型磁気ヘッドである。それは、バックヨークを
固定した非磁性体の裏板と、一対の磁性体コア片を接合
して磁気ギャップを形成させたフロント磁気コアの磁気
ギャップ側を磁気記録媒体に対向配置した非磁性体から
成るスライダ板と、渦巻き状コイルとその電極を設けた
コイル基板とから構成される。そして、バックヨークと
フロント磁気コアとコイル基板とが電磁変換素子を構成
するように裏板とコイル基板とスライダ板とが接合固定
され、裏板がコイル基板上の電極部分を覆わない形状に
構成されている。上記の複合型磁気ヘッドは、コイル基
板上の電極部分が裏板によって覆われないように裏板に
切り欠きを設けることにより、コイルの端子電極と外部
回路との電気的接続が裏板側から直接接続できる。ま
た、コイル基板の構成を、単数または複数のコイル層を
持ち且つ絶縁層を介在させた一体化構造にして、渦巻き
状コイルの中央付近には電磁変換素子の磁気回路が貫通
できる孔を設けると共に、コイルの端子電極をコイルか
ら離れた位置に形成するのが好ましい。裏板に設けられ
ているバックヨークは断面略コ字型に形成し、その両突
端部のそれぞれをフロント磁気コアの各コア片に接合し
て電磁変換素子の磁気回路を構成することができる。コ
イル基板には、電磁気的に一個のコイルとして作用する
ように構成接続された2個のコイルが設けられ、且つ2
個のコイルはバックヨークとフロント磁気コアの接合部
付近に配されると共に、2個のコイルのターン数の比
は、電磁変換素子の磁気回路を磁気ギャップの中央で2
分割した場合のそれぞれの分割部分に対応した磁気抵抗
の比とほぼ同一にすることができる。このように構成す
れば、電磁気的にバランスした電磁変換素子とすること
ができ、小型で高性能な特性を得ることができる。ま
た、一対のフロント磁気コアは、それぞれを同一形状に
作成することにより、両側部分の磁気回路をバランス良
く、高効率に動作させることができ、より一層の高性能
化を図ることができる。さらに、書き込み時には読み出
し時に比べてターン数を減じることができるような中間
タップと、その電極をそれぞれのコイルに設け、それら
電極とコイルはともにコイル基板を構成する絶縁膜上に
設けることができる。この場合、給電する中間タップ、
即ち、ターン数を適宜に選択することにより、書き込み
時にインダクタンスを小さくでき、また読み出し時に誘
起電圧いわゆる読み出し電圧を上げて特性を向上させる
ことができる。このようにすることで、読み出し時、書
き込み時のターン数を最適化でき、従来の磁気ヘッドで
は対応できなかった高周波域にまで適用可能になる。
【0006】複合型磁気ヘッドのコイル基板の製造方法
は、前記の複合型磁気ヘッドを構成するコイル基板を製
造する方法に関し、基板上にダミー層、絶縁層の順に形
成し、次に前記絶縁層の上にコイルパターンを作成して
その上に絶縁層を形成する工程を、所要のターン数を得
られるまで繰り返し行なった後、ダミー層より上側のコ
イル基板をダミー層のエッチング等の方法により基板か
ら分離させて作成する。このようなコイル基板は、導体
層と絶縁層の積層されたもので、従来における基板を除
くことが可能であるため、非常に薄く小型化されたもの
と言える。この製造方法において、ダミー層は絶縁層と
エッチングの選択性がある材質を用いることができる。
【0007】
【作用】上記の複合型磁気ヘッドでは、フロント磁気コ
アを有するスライダ板と、渦巻き状コイル等を有するコ
イル基板と、バックヨークを有する裏板とが別個に形成
されてそれらが、バックヨークとフロント磁気コアとコ
イル基板とで電磁変換素子を構成するように接合固定さ
れて複合型磁気ヘッドが作成されているので、高密度記
録に対応した小型の磁気ヘッドを容易に製造することが
できる。また、コイル基板は、薄膜コイルを絶縁膜に設
けた構成にしているので、磁気ヘッドが小型になり、イ
ンダクタンスが低くなって記録再生特性を飛躍的に向上
させることができる。さらにフロント磁気コア部分が設
けられているスライダ板は非磁性であり、また、バック
ヨークが設けられている裏板も非磁性であるので、磁束
が磁気コア部分以外に漏れにくく、ノイズの発生を防止
することができる。
【0008】
【実施例】本発明の複合型磁気ヘッドの実施例を図1〜
4により説明する。複合型磁気ヘッドは、図1に示すよ
うにフロント磁気コア5を有するスライダ板1と、渦巻
き状コイル15を有するコイル基板2と、バックヨーク
7を有する非磁性の裏板3とが別個に形成されて、それ
らが、フロント磁気コア5とコイル基板15とバックヨ
ーク7とで電磁変換素子を構成するように(図2のよう
に)前記順序で重ね合わせて接合固定されている。そし
て、複合型磁気ヘッドの裏板3が図4に示すように、保
持部材Hの先端部に設けたバネ材に接着固定され、スラ
イダ板1が磁気記録媒体に対向されて、磁気ヘッドと磁
気記録媒体との相互間で記録、再生作用をするようにな
っている。スライダ板1は非磁性セラミックで作成さ
れ、磁気ディスク対向面に2本のエアーレール4が設け
られ、一方のエアーレール4のスライダ流出端に設けた
切り溝にフロント磁気コア5が嵌合接着されている。フ
ロント磁気コア5は、図3に示すように2つの磁気コア
部分5a、5bがギャップ6を介して接合され、2つの
コア部分5a、5bの背面側は離れていて、後記するバ
ックヨーク7により接続されるようになっている。な
お、フロント磁気コア5を構成する磁気コア部分5a、
5bは、図3では非対称であるが、それらを同一形状に
することが製造上、都合がよい。
【0009】裏板3は非磁性板からなり、スライダ板1
に設けられているフロント磁気コア5の位置に対応して
バックヨーク7が設けられている。バックヨーク7は、
断面略コ字形に形成され、両突出部がそれぞれフロント
コア5の2つのコア部分5a、5bの背面部に接合され
て、磁気回路を形成するようになっている。なお、裏板
3には、バックヨーク7に対向した位置に突起8が設け
られ、裏板3をガタつくことなくスライダ板1に接合で
きるようになっている。本実施例のバックヨーク7は、
非磁性のセラミック板7aに磁性フェライト板7bが接
着され、磁性フェライト板7bを切削加工することによ
り、バックヨーク7が断面略コ字形に形成されている。
またバックヨーク7は、磁性フェライトの中でも単結晶
フェライトあるいは磁性金属膜で作成することにより高
周波域にまで特性の低減をなくすことができ、より望ま
しい特性を得ることができる。
【0010】裏板3はバックヨーク7の周縁に切削溝2
3が形成されて、バックヨーク7が他の磁性フェライト
板7bから切り離されている。さらに裏板3は、コイル
付近を除いたコイル基板2のほぼ上面に対応する部分に
切り欠き11が設けられ、それにより、後記するコイル
基板2の電極端子部分が外に露出するるようにしてい
る。なお、本実施例の裏板3は、非磁性のセラミック板
7aに磁性フェライト板7bを接着後に研削加工してバ
ックヨーク7を作成したが、セラミック板7aに磁性フ
ェライト板7bを接合することなく、別個にバックヨー
ク7を作成してセラミック板に接合してもよい。その場
合、バックヨーク7の高さと同一の非磁性板をセラミッ
ク板7aの残りの部分に接合して裏板3を、ガタつくこ
となくスライダ板1に接合させる。
【0011】コイル基板2は、膜状であって渦巻き状の
コイル15が絶縁膜16上に2個設けられるとともに各
コイル15は電磁気的に一個のコイルとして作用するよ
うに構成接続されている。各コイル15は、単数または
複数のコイル層が絶縁層を介して一体的に積層された構
造になっており、上下のコイルはその中心部の接続端子
15aを介して接続される。またコイル基板2を前記の
ように裏板3とスライダ板1の間に配置して電磁変換素
子を構成するため、コイル基板2における渦巻き状コイ
ル15の中央位置に、バックヨーク7を貫通させる通孔
17が設けられ、図3に示すようにバックヨーク7の2
つの突端部はコイル基板2の通孔17を貫通してフロン
ト磁気コア5のそれぞれのコア部分5a、5bの背面に
接合される。このようにして各コイル15は、バックヨ
ーク7とフロント磁気コア5の接合部付近に配され、各
コイル15は前記バックヨーク7の各突端部に巻いた関
係となるように配置される。
【0012】また、2個のコイル15は、電磁変換素子
の磁気回路を磁気ギャップの中央で2分割した場合のそ
れぞれの分割部分に対応した磁気抵抗にほぼ比例するタ
ーン数に巻かれている。なお、2分割した磁気回路は等
価的に等しくて、2個のコイル15のターン数も同一に
するのが電磁気特性上、望ましい。コイル基板2におけ
るコイル15の端子電極18はコイル部分から離れた絶
縁膜16の上に形成され、端子電極18は、裏板3の前
記切り欠き11に対応する位置に配置されて覆われるこ
とがなく、ハードディスク装置本体に接続される外部回
路に容易に接続できるようになっている。さらに、磁気
ヘッドの書き込み時には、読み出し時に比べてターン数
を減じることができるように、各コイル15に中間タッ
プを設けるとともに、各中間タップの電極をそれぞれ設
けて、任意の中間タップ位置から電流を供給できるよう
にしてもよい。このような工程は、パターンマスクを使
用するので、容易に量産できるものである。
【0013】次に前記の裏板3とコイル基板2の製造方
法を説明する。なおスライダ板1は、従来のコンポジッ
トコアを作成した後、背面を研削することにより得られ
る。裏板3の製造法を図5により説明する。非磁性セラ
ミック板7aの一方の面に磁性フェライト板7bをガラ
ス接着法により接着する(図5(a))。外周スライサ
を用いてコイル溝19、磁極分割溝20を穿つ(図5
(b))。この場合、磁極分割溝20は下層の非磁性セ
ラミック板7aまで穿つ深さであり、これによりフェラ
イト板7bはその分離溝20により磁気的に分離され
る。その後、裏板3は所定の長さに切断される(図5
(c))。切断面を研摩後、磁極分離溝20と直角方向
にもう1本の磁極分離溝21を穿ち、断面コ字形のバッ
クヨーク7が形成される(図5(d))。次に、磁極分
離溝21と平行に、スリット溝22を穿つ(図5
(e))。さらにスリット溝22と垂直方向に切断し
て、図5(f)に示すように切り欠き11を形成する。
なおスリット溝22は、切り欠き11を形成する際のク
ラック発生を防止する役割をも担っている。
【0014】次に、コイル基板の製造方法を図6により
説明する。厚さ0.5〜2mmのガラス(又はセラミッ
ク)基板30上に素子剥離用のダミー層31を、真空蒸
着、めっき等の薄膜形成法により厚さ1〜2μmに成膜
する(図6(a))。ダミー層31は、後記する絶縁膜
32とエッチングの選択性がある材質を用いるが、本実
施例ではCu等の金属を用いる。次にダミー層31の上
に、レジスト塗布、パターニング、ハードベークの諸工
程を経ることによりレジストを硬化させて第1絶縁膜3
2を形成し、その工程で第1絶縁膜32に、バックヨー
ク7を通すための通孔33も明けられる(図6
(b))。ハードベークでは、窒素気流中で250〜3
00℃に加熱することによりレジストを硬化させる。
【0015】次に第1絶縁膜32上にCuをめっきする
ことにより、第1コイル34を形成する。孤立パターン
にめっきする際の導通用の膜(シード膜)としてスパッ
タ法により全面にCrを20nm、Cuを80nm成膜
する。レジストを全面に塗布した後、パターニングを行
ない、コイル34、リード線、及び端子電極35のめっ
きをする領域に窓を明け、その窓内に3μmの厚さでC
uを電解めっきする。コイル34のライン/スペースは
2.5/2.5μm、コイル巻き回数は16にする(図
6(c))。コイル34は、両方の通孔33の回りに連
続して8巻きづつ均等にダブルコイルとして巻いている
が、シングルコイルにしてもよい。なおコイルはダブル
コイルの方が効率がよい。
【0016】次に、第1コイル34の上から第2絶縁膜
36を、第1絶縁膜と同様の方法により成膜して、リー
ド線も覆うが、通孔33と端子電極35は覆わない。ま
た第1コイル34と第2コイル37とを接続するために
第2絶縁膜36に、窓38が明けてある(図6
(d))。図6(e)に示す第2コイル37は第1コイ
ル34と同様にの方法で作成される。第2コイル37の
巻き数はシングルコイルでは14、ダブルコイルではそ
れぞれ7である。コイル37のめっきの際、リード線の
端子電極35も同時にめっきされる。めっき膜厚は3μ
mである。そして第2コイル37の上から第3絶縁膜3
9を前記と同様の方法で作成する(図6(f))。その
際、リード線を覆うが、通孔33と端子電極35は覆わ
ない。この後、更に端子電極35の部分にCuパッド3
9と、金パッド40をコイルと同様にめっき法により作
成する(図6(g、h))。この後、積層状の基板全体
をCuのエッチング液に浸漬することによりダミー層3
1を形成しているCuを溶解して、ダミー層31より上
側のコイル基板2をガラス基板30から分離する(図5
(i))。
【0017】前記により作成した、スライダ板1の上に
コイル基板2と裏板3を重ねて接合した後、図7示すよ
うにスライダ板1の磁気ディスク対向面にエアーレール
4が加工され、さらにラップした後、浮上角ラップ51
を作成し、バック研削をしてスライダの厚さを所望の厚
さに作成する。
【0018】
【発明の効果】本発明の複合型磁気ヘッドは、スライダ
板とコイル基板と非磁性の裏板とが別個に形成されて、
それらが重ね合わされて接合されることにより複合型磁
気ヘッドが作成されているので、高密度記録の可能な小
型の磁気ヘッドを容易に製造することができる。また、
コイル基板は、薄膜コイルを絶縁膜に設けた構成にして
いるので、製造が容易になるとともに、磁気ヘッドを小
型にかつ、低インダクタンスに作成でき、記録再生特性
の低下を防止できる。さらにフロント磁気コア部分が設
けられているスライダ板は非磁性であり、また、バック
ヨークが設けられている裏板も非磁性であるので、磁束
が磁気コア部分以外に漏れにくく、ノイズの発生を防止
することができる。本発明のコイル基板の製造方法で
は、基板にダミー層と絶縁層を設けてその上にコイル層
を設け、ダミー層のエッチングなどの方法により基板を
外してコイル基板としているので、小さくて厚さの薄い
コイル基板を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合型磁気ヘッドの分解斜視図とコイ
ル基板の拡大平面図とコイル部分の拡大図である。
【図2】本発明の複合型磁気ヘッドの組立て状態の斜視
図である。
【図3】本発明の複合型磁気ヘッドの側面断面図であ
る。
【図4】複合型磁気ヘッドを保持部材に取付けた状態の
斜視図である。
【図5】複合型磁気ヘッドの裏板の製造を示す説明図で
ある。
【図6】複合型磁気ヘッドのコイル基板の製造を示す説
明図である。
【図7】複合型磁気ヘッドのスライダ板の製造を示す説
明図である。
【図8】従来例の磁気ヘッドのうち上下の2分割部分を
接合して組立てられるタイプの分解斜視図である。
【図9】従来例の磁気ヘッドのうち2つの磁気コア部分
を背面磁気コアで接続したタイプの斜視図と断面図であ
る。
【符号の説明】
1 スライダ板 2 コイル基板 3 裏板 5 フロント磁気コア 7 バックヨーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川井 哲郎 埼玉県熊谷市三ケ尻5200番地日立金属株式 会社磁性材料研究所内 (72)発明者 古市 眞治 埼玉県熊谷市三ケ尻5200番地日立金属株式 会社磁性材料研究所内 (72)発明者 吉村 邦明 埼玉県熊谷市三ケ尻5200番地日立金属株式 会社磁性材料研究所内 (72)発明者 中島 清 埼玉県熊谷市三ケ尻5200番地日立金属株式 会社磁性材料研究所内 (72)発明者 小池 修治 埼玉県熊谷市三ケ尻5200番地日立金属株式 会社磁性材料研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックヨークを固定した非磁性体の裏板
    と、一対の磁性体コア片を接合して磁気ギャップを形成
    させたフロント磁気コアの磁気ギャップ側を磁気記録媒
    体に対向配置した非磁性体から成るスライダ板と、渦巻
    き状コイルとその電極を設けたコイル基板とから構成さ
    れる複合型磁気ヘッドであって、バックヨークとフロン
    ト磁気コアとコイル基板とが電磁変換素子を構成するよ
    うに裏板とコイル基板とスライダ板とが接合固定され、
    裏板がコイル基板上の電極部分を覆わない形状に構成さ
    れていることを特徴とする複合型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1において、コイル基板上の電極
    部分が裏板によって覆われないように裏板に切り欠きが
    設けられて、コイルの端子電極と外部回路との電気的接
    続が裏板側から直接接続できることを特徴とする複合型
    磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、コイル基板は
    単数または複数のコイル層を持ち且つ絶縁層を介在させ
    た一体化構造であり、渦巻き状コイルの中央付近には電
    磁変換素子の磁気回路が貫通できる孔があると共に、コ
    イルの端子電極がコイルから離れた位置に形成されてい
    ることを特徴とする複合型磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、裏板に設けら
    れているバックヨークは断面略コ字型に形成して、その
    両突端部のそれぞれをフロント磁気コアの各コア片に接
    合して電磁変換素子の磁気回路を構成することを特徴と
    する複合型磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4において、コイル基板に
    は、電磁気的に一個のコイルとして作用するように構成
    接続された2個のコイルが設けられ、且つ2個のコイル
    はバックヨークとフロント磁気コアの接合部付近に配さ
    れると共に、2個のコイルのターン数の比は、電磁変換
    素子の磁気回路を磁気ギャップの中央で2分割した場合
    のそれぞれの分割部分に対応した磁気抵抗の比とほぼ同
    一にされていることを特徴とする複合型磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項5において、2分割した磁気回路
    は等価的に等しくて、2個のコイルのターン数も同数で
    あることを特徴とする複合型磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項6において、一対のフロント磁気
    コアは、それぞれ同一形状であることを特徴とする複合
    型磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7において、書き込み時には
    読み出し時に比べてターン数を減じることができるよう
    な中間タップとその電極がそれぞれのコイルに設けら
    れ、それらの電極はコイルとともにコイル基板を構成す
    る絶縁膜上に設けられていることを特徴とする複合型磁
    気ヘッド。
  9. 【請求項9】 バックヨークを固定した非磁性体の裏板
    と、一対の磁性体コア片を接合して磁気ギャップを形成
    させたフロント磁気コアの磁気ギャップ側を磁気記録媒
    体に対向配置した非磁性体から成るスライダ板と、渦巻
    き状コイルとその電極を設けたコイル基板とが、バック
    ヨークとフロント磁気コアとコイル基板とで電磁変換素
    子を構成するように接合固定される複合型磁気ヘッドの
    コイル基板の製造方法であって、 基板上にダミー層、絶縁層の順に形成し、次に前記絶縁
    層の上にコイルパターンを作成してその上に絶縁層を形
    成する工程を、所要のターン数を得られるまで繰り返し
    行なった後、ダミー層より上側のコイル基板をダミー層
    のエッチング等の方法により基板から分離させることを
    特徴とするた複合型磁気ヘッドのコイル基板の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、ダミー層は絶縁層
    とエッチングの選択性がある材質を用いることを特徴と
    する複合型磁気ヘッドのコイル基板の製造方法。
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