JPH082770A - シート搬送装置及びシート搬送装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置及びシート搬送装置を備えた画像形成装置

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JPH082770A
JPH082770A JP6159274A JP15927494A JPH082770A JP H082770 A JPH082770 A JP H082770A JP 6159274 A JP6159274 A JP 6159274A JP 15927494 A JP15927494 A JP 15927494A JP H082770 A JPH082770 A JP H082770A
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JP
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sheet
image forming
feeding
paper
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JP6159274A
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English (en)
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Masashige Shirai
正成 白井
Michiro Koike
道郎 小池
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シート材の再給紙不良を防止し、また再給紙時
のロス時間を低減する。 【構成】表面に画像形成後のシート材Pを搬送面Sに沿
って搬送し、排紙ローラ31bによって延長面S1 に沿
って横方向に放出する。放出されたシート材Pは平面状
の姿勢を維持して移動し、突当て部33bに衝突して横
方向の移動を停止する。その後、シート材Pは自由落下
して積載面32a上に積載される。このときのシート材
Pの先端の先端落下高さh1 と後端の後端落下高さh2
とを同じにすることにより、シート材Pは、平面状の姿
勢を維持したまま、その先端と後端とがほぼ同時に積載
面32aに到達する。これにより、シート材Pの積載時
の位置や姿勢が良好となり、その後、エア給紙装置50
によって再給紙を行った場合良好な最給紙を実現でき
る。また積載、再給紙を短時間で行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、両面複写機、両面プリ
ンタ等の画像形成装置において、中間トレイ等に一時停
留させた画像形成後のシート材を、この中間トレイ上か
ら画像形成部に向けて再給送するシート搬送装置及びシ
ート搬送装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に、下分離方式のシート搬送装置の
概略構成を示す。このものは、複写機等の画像形成装置
において、多重または両面の画像形成を行うべく、一度
画像形成の終了したシート材を再度、画像形成部に向け
て給送するための、いわゆる再給送装置として使用され
ている。以下、構成及び動作の概略を説明する。
【0003】感光ドラム1上に形成されたトナー像は、
転写帯電器6によってシート材表面に転写される。トナ
ー像転写後のシート材は、搬送装置26によって矢印方
向に搬送され、定着器(不図示)によってトナー像が定
着された後、画像形成装置本体外部に排出され、画像形
成が完了する。これに対し、多重、両面等の再度の画像
形成が必要なシート材は、排出されずに、再度、感光ド
ラム1に給紙される。例えばシート材の両面に画像形成
を行う場合、一方の面の画像形成が終了したシート材
は、他方の面に画像形成を行うべく表裏反転された後
に、シート排出装置31に導かれ、ここから中間トレイ
32上面の積載面32a上に排出される。シート排出装
置31は、搬送ガイド31a、排出ローラ31bを有
し、シート材搬送面Sを構成している。搬送面Sは、水
平面Hに対して排出角度β1 だけ下方を向けて配置され
ており、したがって、排出ローラ31bから横方向に放
出されたシート材は、搬送面Sを延長した延長面S1
沿って傾斜角度β1 をもって移動し、前方に配置された
突当て面33の突当て部33aに衝突する。この衝突に
よって、横方向の移動が規制されたシート材は、ほぼ平
面状の姿勢を維持したまま自由落下し、中間トレイ32
上面の積載面32aに積載される。シート材の排出先と
なるこの積載面32aは、水平面Hに対して傾斜角度α
だけ上方を向けた状態で配置されている。
【0004】両面の画像形成に際しては、例えば、複数
枚のシート材の表面に連続して画像形成を行い、つづい
てこれらの裏面に同じく連続して画像形成を行う場合に
は、表面の画像形成が終了したシート材は、一旦、積載
面32上に画像形成順に下方から順次積載される。その
後、積載された複数のシート材のうち、最下部のシート
材から順に、再給送装置50によって感光ドラム1に向
けて給紙され、裏面に対する画像形成が複数枚のシート
材に対して連続的に行われる。これに対し、1枚のシー
ト材の表面に画像形成を行い、つづいてこのシート材の
裏面に画像形成を行う、という動作を複数枚のシート材
に連続して行う場合には、表面の画像形成終了後、積載
面32aに排出されたシート材は、直ちに、裏面に画像
形成を行うべく感光ドラム1に向けて再給紙される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
シート搬送装置においては、排出角度β1 、傾斜角度α
に基づき、シート材の放出方向に向かって延長面S1
前下がりに、また積載面32aが前上がりに構成されて
いるため、放出されて突当て部33aに衝突した後のシ
ート材が積載面32a上に自由落下する際に、シート材
の先端の落下高さh1 と後端の落下高さh2 (h1 <h
2 )とが異なることになる。したがって、自由落下中に
は平面状の姿勢を維持していたシート材は、積載面32
a上または既に積載面32上に積載された先行のシート
材上に着地する際に、まず先端側が着地し、その後、後
端側が着地することになり、積載時の位置や姿勢が乱れ
て、再給紙不良が発生しがちとなる。この問題は、複数
のシート材を積載面32a上に積載する場合(複数のシ
ート材の表面に連続して、その後裏面に連続して画像形
成を行う場合)、及び積載面32a上に排出されたシー
ト材を直ちに再給紙する場合(1枚のシート材の両面に
画像形成を行う動作を複数のシート材に対して繰り返す
場合)のいずれの場合にも共通して発生する問題であ
る。
【0006】加えて、両面画像形成を1枚ずつ行う後者
の場合にあっては、1枚ずつの各シート材に対して、積
載面に向けての排出動作、及び感光ドラム1に向けの再
給紙動作が必要となり、これらの動作に要する時間の多
寡が、画像形成全体に要する時間の長短にを大きく左右
する。したがってこの時間を短縮すべく、例えば、シー
ト材の先端が積載面に着地後、直ちに、再給紙を開始し
ようとすると、このときには、まだ後端が着地していな
いので、シート材全体の姿勢が不安定であり、給紙不良
が発生しやすい。これに対し、先端に続き、後端が完全
に着地するのを待って再給紙を開始する場合には、ロス
時間が増加しがちとなるという問題が発生する。
【0007】なお、上述の搬送不良の問題、及びロス時
間の問題は、再給送装置の方式、例えば摩擦を利用した
方式(給紙ローラ、給紙ベルト等)やエアを利用した方
式等にかかわらず発生する問題ではあるが、特に後者の
場合には、ロス時間を短縮しようとすると、積載面32
aに着地する以前のシート材に対してもシート材を吸引
するためのエアが影響するため、積載面32aに対する
シート材の良好な積載は、搬送不良をなくすための必須
の事項である。
【0008】そこで、本発明は、搬送不良をなくして良
好な再給紙を行い、さらに再給紙時のロス時間を低減す
るようにしたシート給送装置、及びシート給送装置を備
えた画像形成装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の問題を解決するた
めの本発明の構成は、搬送されてきたシート材(P)を
一時停留させた後、再度給送するシート搬送装置(3
9)において、搬送ガイド(31a)に沿って搬送され
てきたシート材(P)を、平面状の姿勢で放出するシー
ト排出手段(31)と、該シート排出手段から放出され
たシート材(P)の先端が衝突する突当て部(33a)
を有し、シート材の放出方向の移動を規制する突当て面
(33)と、放出方向の移動を規制され、平面状の姿勢
を維持して自由落下してくるシート材(P)を下方から
受け止めて平面状に支持する積載面(32a)と、該積
載面(32a)上に積載されたシート材(P)を、最下
部のシート材(P)から順次に分離給送するエア給紙手
段(50)とを備え、前記突当て部に衝突した直後の平
面状の姿勢のシート材(P)を落下前シート材とする
と、該落下前シート材が自由落下して先端が前記積載面
に到達するまでの先端落下高さ(h1 )と、同じく後端
が前記積載面に到達するまでの後端落下高さ(h2 )と
が同じになるように、前記積載面(32a)を構成する
ことを特徴とする。
【0010】この場合、前記積載面(32a)を平面状
に形成して、前記落下前シート材に平行になるように配
設するようにしてもよい。
【0011】また、前記突当て面(33)を縦方向に平
面状に形成するとともに、該突当て面の下端側を鉛直面
に対してシート材(P)の放出方向にずらして配置する
こともできる。
【0012】さらに、前記エア給紙手段(50)が、エ
ア吸引孔(53a)を有するとともに周回駆動される搬
送ベルト(53)と、前記エア吸引孔(53a)を介し
て前記積載面(32a)上のシート材(P)の裏面を前
記搬送ベルト(53)に吸着させるエア吸引手段(5
6)とを有するようにしてもよい。
【0013】次に画像形成装置については、画像形成対
象となるシート材(P)を給搬送する給搬送部(II)
と、給搬送されるシート材(P)に対して画像形成を行
う画像形成部(I)とを備えた画像形成装置において、
前記給搬送部(II)が、画像形成後のシート材(P)を
一時停留させるとともに前記画像形成部(I)に向けて
再給送する再給送装置を有し、該再給送装置が、請求項
1ないし請求項4のいずれか記載のシート搬送装置(3
0)によって構成されていることを特徴とする。
【0014】
【作用】以上構成に基づき、シート排出手段(31)か
ら横方向に排出されたシート材(P)は、その先端が突
当て部(33a)に衝突することによって横方向の移動
が規制される。この衝突直後の平面状の姿勢のシート材
(P)が落下前シート材であり、この落下前シート材
は、平面状の姿勢を維持して下方の積載面(32a)に
向けて自由落下を始める。このとき、落下前シート材の
先端の先端落下高さ(h1 )と、後端の後端落下高さ
(h2 )とが同じになるように積載面(32a)が設定
されているので、シート材(P)は、平面状の姿勢を維
持したまま、その先端と後端とがほぼ同時に積載面(3
2a)上に到達する。したがってシート材(P)は良好
な姿勢で積載面(32a)に載置され、このシート材
(P)をエア給送手段(50)によって直ちに給送した
場合でも、給送不良を起こすことはない。
【0015】なお、この場合は、上述の積載面(32
a)は、必ずしも平面状に形成する必要はない。上述の
先端落下高さ(h1 )と後端落下高さ(h2 )とが等し
く、積載後のシート材(P)を平面状に支持することが
できれば十分である。
【0016】積載面(32a)を平面状に形成し、しか
も落下前シート材に平行になるように配置するときは、
前者に基づき、積載後のシート材(P)の裏面全体を下
方から支持して平面状の姿勢を確保するとともに、後者
に基づき、上述の先端落下高さ(h1 )と後端落下高さ
(h2 )とが同じになるように構成することができる。
【0017】なお、落下前シート材は、突当て面(3
3)に衝突直後のシート材(P)であり、これはシート
材(P)の放出方向と一致するので、落下前シート材が
積載面(32a)と平行ということは、積載面(32
a)をシート材(P)の放出方向に平行に配置すること
に等しい。
【0018】さらに突当て面(33)の下端側をシート
材(P)の放出方向にずらして配置するとき、すなわ
ち、シート材(P)の落下領域から退避させるときは、
積載面(32a)に向けて自由落下するシート材(P)
の先端が、突当て面(33)に接触することを防止し、
接触によって自由落下中のシート材(P)の姿勢が乱さ
れることを防止する。
【0019】エア給紙手段(50)を上述のように構成
するときは、エア吸引手段(56)は積載面(32a)
上に排出されたシート材(P)のうちの最下部のシート
材(P)の裏面を、エア吸引孔(53a)を介して搬送
ベルト(53)上に吸着させることができ、さらに、こ
の搬送ベルト(53)を周回させることにより、シート
材(P)を給送することができる。
【0020】上述構成のシート搬送装置によってシート
材(P)の再給送装置を構成し、さらに、この再給送装
置と、画像形成部(I)とを備えた画像形成装置を構成
するときは、この画像形成装置は、例えば両面画像形成
時に、シート材(P)の再給紙時の搬送不良を防止する
とともに、ロス時間の低減を行うことが可能である。
【0021】なお、前記カッコ内の符号は、図面を対照
するためのものであって、本発明の構成を何等限定する
ものではない。
【0022】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。
【0023】まず、図1を参照して、本発明に係るシー
ト搬送装置を備えた画像形成装置の概略構成を示す。
【0024】同図に示す画像形成装置は、装置本体Mの
上半部に画像形成部Iが設けられており、同じく下半部
に画像形成対象となるシート材Pの給搬送部IIが設けら
れている。
【0025】画像形成部Iは、像担持体としてのドラム
状の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という。)1
を有する。感光ドラム1の周囲には、その回転方向(矢
印R1方向)に沿ってほぼ順に、一次帯電器2、光学系
3、現像器5、転写帯電器6、そしてクリーナ7が配設
されている。また、シート材Pの搬送方向についての感
光ドラム1の下流側(同図の左方)には、定着器9が配
置されている。
【0026】給搬送部IIには、シート材Pを積載収納す
る3箇所の収納部、すなわち給紙カセット21a、給紙
デッキ21b、21cが設けられている。これら収納部
には、それぞれシート材Pを給紙するための給紙ベルト
22a、22b、給紙ローラ22cが配設されており、
さらにこれらによって給紙されたシート材Pを感光ドラ
ム1に向けてガイドする搬送ガイド23a、23b、2
3c、23dが配置されている。また、感光ドラム1の
すぐ上流側には、レジストローラ25が配置されてい
る。感光ドラム1と定着器9との間には搬送ベルト26
が、また定着器9の下流側には、排紙部27がそれぞれ
配置されている。さらに排紙部27の下方には、反転部
29が設けられ、反転部29の下流側(同図では反転部
29の右方)には、再給送装置としてのシート搬送装置
(後に詳述)30が配置されている。
【0027】上述の構成の画像形成装置の動作を簡単に
説明する。矢印R1方向に回転駆動された感光ドラム1
は、その表面が一次帯電器2によって一様に帯電され
る。装置本体Mの上面には、画像面を下方に向けた状態
で原稿Dが載置されるプラテンガラス3aが設けてあ
る。原稿Dの画像面は、光学系3の光源3bによって照
射され、このときの画像面からの反射光が、反射ミラー
3c、3d、3e、レンズ3f、そして反射ミラー3g
を介して、上述の帯電済の感光ドラム1表面を照射す
る。これによって感光ドラム1上には、原稿画像に対応
する静電潜像が形成される。感光ドラム1上の静電潜像
は、現像器5によってトナーが付着され、トナー像とし
て現像される。現像されたトナー像は、転写帯電器6に
よってシート材Pに転写される。このシート材Pは、例
えば、給紙カセット21aから給紙ベルト22a、搬送
ガイド23a、レジストローラ25を介して、感光ドラ
ム1上のトナー像にタイミングを合わせるようにして供
給されたものである。なお、トナー像転写後の感光ドラ
ム1は、表面の転写残トナーがクリーナ7によって除去
され、一次帯電からはじまる次の画像形成に供される。
一方、トナー像転写後のシート材Pは、搬送ベルト26
によって定着器9に搬送され、ここで表面の未定着トナ
ー像が加熱加圧を受けてシート材表面に定着される。
【0028】トナー像定着後のシート材Pは、排紙部2
7のフラッパ27aが排出側にセットされている場合に
は、装置本体M外部に排出される。これに対し、フラッ
パ27aが再給紙側にセットされている場合は、下方の
反転部29に向けて搬送される。反転部29にもフラッ
パ29aが配置されている。このフラッパ29aは、シ
ート材Pに対する画像形成が多重(シート材Pの同じ面
に複数回の画像形成を行う場合をいう。)か、両面(シ
ート材Pの両面に画像形成装置行う場合をいう。)かの
別によって切り換える。すなわち、多重の場合には、フ
ラッパ29aを多重側にセットし、シート材Pを直接、
シート排出装置(シート排出手段)31に導いて、中間
トレイ32上に排出する。一方、両面の場合には、フラ
ッパ29aを両面側にセットし、シート材Pを一旦、下
方の反転パス29bに導いた後、シート排出装置31に
導き、中間トレイ32上に排出する。このようにして中
間トレイ32上に排出され積載されたシート材Pは、多
重、両面いずれの場合も、再度の画像形成に際し、後述
するシート搬送装置30によって、再度、画像形成部I
に向けて搬送されるようになる。
【0029】次に、シート搬送装置30について詳述す
る。
【0030】図1に示すように、シート搬送装置30
は、上述のシート排出装置31、中間トレイ32の他
に、突当て面33、エア給紙装置(エア給紙手段)50
を備えている。
【0031】シート排出装置31は、複数の排出ガイド
31a、複数の排出ローラ31b、そしてフラッパ31
cを有し、シート材Pの搬送方向(矢印K方向)の長さ
に応じてフラッパ31cを切り換え、これにより、シー
ト材Pの放出位置を適宜変更するようにしている。な
お、以下の説明においては、シート材Pを最下流側の排
出ローラ31b(同図中、最右端)から横方向に放出す
る場合について説明するものとする。シート排出装置3
1は、全体として、シート材Pの搬送面Sが水平面Hに
対して少し上方に向くけて、傾斜角β1 だけ傾けて構成
されている。したがって、最下流側の排出ローラ31b
から排出されるシート材Pに適度な勢いをもたせた場合
には、シート材Pは、水平面Hに対してもβ1 の角度で
ほぼ平面状の姿勢を維持した状態で下流側に向けて矢印
K方向に放出されることになる。
【0032】シート材Pの放出方向には、突当て面33
が配置されている。突当て面33は、縦方向に平面状に
形成されており、その上部には、上述のシート材Pの搬
送面Sを延長した面(以下「延長面」という。なお、こ
の延長面は、シート材Pの放出方向と一致する。)S1
と交差する位置に突当て部33aが形成されている。こ
の突当て部33aは、上述の最下流側の排出ローラ31
bから矢印K方向に勢いよく放出されたシート材Pの先
端部が衝突する位置となる。突当て面33は、搬送面S
及び延長面S1 に対してβ2 の角度をもって配置されて
いる。この角度β2 については、(β1 +β2 )が90
°よりも少し大きくなるように、すなわち、突当て面3
3aについて、その下部が鉛直面に対してシート材Pの
放出方向に少しずれるように配置して、シート材Pの落
下領域から退避させている。例えば、β1 を90°に設
定した場合には、突当て面33は、鉛直面に対してβ1
だけ傾斜して配置されることになる。突当て面33をこ
のように傾斜させるのは、放出されたシート材Pが突当
て部33aに衝突した後、自由落下(自由落下について
は後述する。)中に、その先端部が突当て面33に触れ
て、シート材P全体の落下姿勢が乱されるのを防止する
ためである。
【0033】延長面S1 の下方には、中間トレイ32が
配置されており、中間トレイ32の上面には、上方から
落下してくるシート材Pを受け止める積載面32aが形
成されている。積載面32aは、図3の上面図に示すよ
うに、シート材Pの放出方向(矢印K方向)についての
中央に基底部32bを有し、その左右両側に両側部32
cを有する。基端部32bには、下流側のほぼ半分の部
分に切欠部32dが形成されており、この切欠部32d
には、エア給紙装置50(後述)が配設されている。ま
た、左右の両側部32cは、図4に図示する、図3につ
いてのX−X線矢視図に示すように、基底部32b側が
少し低くなるように構成されている。したがって、シー
ト材Pは、積載面32aに積載された状態では、図4に
示すように、中央がわずかに窪んだ凹状の姿勢をとる。
積載面32aの基底部32bは、図2に示すように、水
平面Hに対してαの傾斜角をもって配置されている。本
実施例においては、積載面32aの傾斜角αは、上述の
搬送面S及び延長面S1 の傾斜角β1 とほぼ等しく設定
されている。すなわち、積載面32aは、搬送面S及び
延長面S1 に対してほぼ平行になるように配設してあ
る。ここで、搬送ローラ31bによって矢印K方向に平
面状に放出され、先端部が突当て面33の突当て部33
aに衝突して、放出方向の移動が禁止された直後のシー
ト材Pを落下前シート材Pをすると、この落下前シート
材Pの姿勢は、積載面32aに平行な延長面S1 とほぼ
一致するので、積載面32aに対して平行になる。した
がって、落下前シート材Pが自由落下してその先端部が
積載面32aに到達するまでの高さを先端落下高さh
1 、同じく後端部が積載面32aに到達するまでの高さ
を後端落下高さh2 とすると、これら先端落下高さh1
と後端落下高さh2 とが等しくなる。すなわち、落下前
シート材Pが平面状の姿勢を維持して自由落下するとき
には、その先端部と後端部とがほぼ同時に積載面32a
に到達することになる。
【0034】つづいて、図5を参照して、エア給紙装置
50について説明する。
【0035】エア給紙装置50は、第1の吸着部51、
第2の吸着部52、搬送ベルト53、支持ローラ55、
そしてブロワ56を備えている。
【0036】第1の吸着部51及び第2の吸着部52
は、ブロワ56に連結されており、それぞれ上面に吸引
口51a、52aが形成されている。吸引口51aは、
前述の積載面32aと平行に配置され、また吸引口52
aは、下流側にてほぼ水平に配置されている。両者は、
シート材Pの搬送方向(矢印K方向)についての上流側
と下流側とに角度θをもって隣接するように配置されて
いる。下方のブロワ56が作動すると、これら吸引口5
1a、52aからは、矢印方向にエアが吸引されるよう
に構成されている。
【0037】搬送ベルト53は、多数の支持ローラ55
に無端状に掛け渡されており、上部が前述の積載面32
aの切欠部32dに配置されている。搬送ベルト53に
は、これを表裏方向に貫通する多数のエア吸引孔53a
(同図においては、その一部のみを図示している。)が
全周長にわたって穿設されており、全体として上述の第
1の吸引部51、第2の吸引部52を取り囲むようにし
て、配置されている。搬送ベルト53のうち、上述の吸
引口51a、52aの上方に位置する部分は、これらに
沿うようにして配置されている。これにより、搬送ベル
ト53上部の上流側、つまり、吸引口51aの上方に位
置する部分は、積載面32aとほぼ同一平面を構成する
ように配置され、一方、下流側の、吸引口52aの上方
に位置する部分は、ほぼ水平に配置されている。すなわ
ち、搬送ベルト53は、上半部における上流側と下流側
とが角度θを有するように配置されている。搬送ベルト
53は、図3、図4に示すように、左右方向に2本のも
のが並列に配置されており、不図示の駆動手段によって
同図中、時計周りに周回駆動される。
【0038】図5に示すように、搬送ベルト53の上部
の最下流側の斜め上方には、吹き付けノズル60が配置
されている。吹き付けノズル60は、図3に示すように
切欠部32dのほぼ全幅にわたって多数配置されてお
り、図4中、Nで示す斜線部にエアを吹き付けて、最下
部のシート材Pとそのすぐ上のシート材Pとを分離し、
最下部のシート材Pの給送を円滑に行わせるものであ
る。
【0039】次に、上述構成のシート給送装置の動作に
ついて説明する。
【0040】表面の画像形成が終了して、裏面に画像形
成を行うべく、反転後に、図2のシート排出装置31に
搬送されてきたシート材Pは、最下流側の排出ローラ3
1bから、横方向に放出される。放出されたシート材P
は、延長面S1 に沿って移動し、その先端が前方の突当
て部33aに衝突することで、横方向に移動が禁止され
る。衝突直後の平面状の姿勢の落下前シート材Pは、ほ
ぼそのままの姿勢を維持して自由落下し、積載面32a
上に積載される。このとき突当て面33は、シート材P
の落下領域から退避されているので、落下中にシート材
Pの先端が突当て面33に接触して落下姿勢が乱される
ことはない。また、転写前シート材Pの先端が積載面3
2aに到達するまでの先端落下高さh1 と、後端が積載
面32aに到達するまでの後端落下高さh2 とが同じに
なるように積載面32aが設定されているので、シート
材Pは、先端と後端とが同時に積載面32aに到達し、
積載時の位置及び姿勢が良好に保たれる。
【0041】つづいて、ブロワ56を作動させ、搬送ベ
ルト53を周回駆動させる。これにより、積載面32a
上のシート材Pの裏面が搬送ベルト53表面に吸着さ
れ、さらに吹き付けノズル60からのエアによって、上
方のシート材Pから分離され、1枚だけ感光ドラム1に
向けて給送される。このとき、エア給紙装置50による
吸引力は、シート材Pが積載面32a上に完全に着地す
る以前に、シート材Pに作用するが、落下中のシート材
Pが平面状の姿勢を保持すること、及び積載面32a
が、落下前シート材Pに平行に、すなわち落下中のシー
ト材Pに対しても平行になるように構成されているの
で、積載面32aに落下したシート材Pは、搬送不良を
発生することなく良好に給送される。また、シート材P
が積載面32a上に完全に着地するまえに、エア給紙装
置50による給送が開始された場合でも、搬送不良を起
こすことがない。したがって、シート材Pの排出から、
再給紙までの時間を短縮することもできる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
突当て部に衝突後の平面状のシート材(落下前シート
材)における、先端落下高さと後端落下高さとを同じに
することにより、シート材の先端と後端とがほぼ同時に
積載面に到達するので、積載時の位置や姿勢を良好なも
のとすることができ、搬送不良を防止することができ
る。さらに、積載時の姿勢や位置が良好なことに基づ
き、積載後、速やかに給送を開始した場合でも給送不良
を発生することがなく、その分、シート材の給送開始を
早めることが可能となり、ロス時間を低減して全体とし
ての画像形成時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の全体構成の概略を示す縦断面
図。
【図2】シート搬送装置の構成を示す縦断面図。
【図3】積載面、及び搬送ベルトの上面図。
【図4】図3のX−X線矢視図。
【図5】エア給紙装置の構成を示す縦断面図。
【図6】従来のシート搬送装置の構成を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 一次帯電器 3 光学系 5 現像器 6 転写帯電器 7 クリーナ 9 定着器 27 排出部 29 反転部 30 シート搬送装置 31 シート排出手段 31a 搬送ガイド 31b 排紙ローラ 32 中間トレイ 32a 積載面 33 突当て面 33a 突当て部 50 エア給紙手段(エア給紙装置) 51 第1の吸着部 52 第2の吸着部 53 搬送ベルト 55 支持ローラ 56 ブロワ 60 吹き付けノズル I 画像形成部 II 給搬送部 h1 先端落下高さ h2 後端落下高さ H 水平面 P シート材 S 搬送面 S1 延長面 α 傾斜角度 β1 排出角度 β2 角度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送されてきたシート材を一時停留させ
    た後、再度給送するシート搬送装置において、 搬送ガイドに沿って搬送されてきたシート材を、平面状
    の姿勢で放出するシート排出手段と、 該シート排出手段から放出されたシート材の先端が衝突
    する突当て部を有し、シート材の放出方向の移動を規制
    する突当て面と、 放出方向の移動を規制され、平面状の姿勢を維持して自
    由落下してくるシート材を下方から受け止めて平面状に
    支持する積載面と、 該積載面上に積載されたシート材を、最下部のシート材
    から順次に分離給送するエア給紙手段と、を備え、 前記突当て部に衝突した直後の平面状の姿勢のシート材
    を落下前シート材とすると、該落下前シート材が自由落
    下して先端が前記積載面に到達するまでの先端落下高さ
    と、同じく後端が前記積載面に到達するまでの後端落下
    高さとが同じになるように、前記積載面を構成する、 ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記積載面を平面状に形成して、前記落
    下前シート材に平行になるように配設する、 ことを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記突当て面を縦方向に平面状に形成す
    るとともに、該突当て面の下端側を鉛直面に対してシー
    ト材の放出方向にずらして配置する、 ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のシート
    搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記エア給紙手段が、エア吸引孔を有す
    るとともに周回駆動される搬送ベルトと、前記エア吸引
    孔を介して前記積載面上のシート材の裏面を前記搬送ベ
    ルトに吸着させるエア吸引手段とを有する、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記
    載のシート搬送装置。
  5. 【請求項5】 画像形成対象となるシート材を給搬送す
    る給搬送部と、 給搬送されるシート材に対して画像形成を行う画像形成
    部とを備えた画像形成装置において、 前記給搬送部が、画像形成後のシート材を一時停留させ
    るとともに前記画像形成部に向けて再給送する再給送装
    置を有し、 該再給送装置が、請求項1ないし請求項4のいずれか記
    載のシート搬送装置によって構成されている、 ことを特徴とする画像形成装置。
JP6159274A 1994-06-16 1994-06-16 シート搬送装置及びシート搬送装置を備えた画像形成装置 Pending JPH082770A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8636139B2 (en) 2008-01-10 2014-01-28 Seiko I Infotech Inc. Conveyor and conveying device

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