JP2021116136A - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙種によらず様々な用紙に対して、精度良く給紙方向に直交する方向における位置を整合させる。【解決手段】画像形成装置(給紙装置)は、用紙を積載する用紙積載台511と、用紙積載台511に積載された用紙の給紙方向aにおける先端側から用紙にエアーを吹き付ける先端エアー送風部52と、給紙方向aに直交する用紙幅方向bにおける用紙端部の両側から用紙にエアーを吹き付けるサイドエアー送風部53,54と、用紙幅方向bの用紙端部に当接する位置と用紙幅方向bの用紙端部から離間した位置との間を往復動可能な第1整合部材61と、を備える。第1整合部材61が用紙幅方向bの用紙端部に当接する位置は、給紙方向aにおいて、先端エアー送風部52及びサイドエアー送風部53,54から吹き付けられるエアーが合流する合流位置より上流側である。【選択図】図3

Description

本発明は、給紙装置及び画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置に用紙を供給する給紙装置として、エアー吸引方式の給紙装置が知られている。エアー吸引方式の給紙装置では、積載された用紙の端部にエアーを吹き付けて用紙を浮上させるとともに、最上部の用紙を吸着し搬送することで、用紙を1枚ずつ送り出している。
エアー吸引方式の給紙装置では、浮上した用紙が自由な姿勢を取り得るため、用紙の給紙方向に直交する用紙幅方向において、用紙位置の規制が課題となっている。現在は、ユーザーが用紙束の用紙幅方向における端部に側面ガイドを合わせることで、用紙位置を規制しているが、ユーザー操作のばらつきによって用紙搬送に大きく影響が出てしまう場合がある。
そこで、用紙の給紙方向における先端側から吹き付けるエアーによって用紙を浮上させた状態で、整合部材を用紙幅方向における用紙端部に当接させて整合を行うことで、用紙幅方向の位置ずれを抑える技術が提案されている(特許文献1参照)。整合とは、用紙の位置を揃える機能である。
特開2007−62961号公報
しかしながら、浮上した用紙を整合部材で押して用紙位置を整合させるためには、用紙幅方向において、ある程度の強度が必要である。
例えば、薄紙のようなコシの弱い用紙の場合、浮上した状態では姿勢が安定しないため、用紙が湾曲したり、端部に垂れが生じたり、用紙の形状が逐次変化してしまう。垂れとは、用紙の端部が重力によって垂れ下がることをいう。
図12Aに、給紙方向の下流側から見た用紙Pの浮上状態を示す。一対の整合板22,23が、給紙方向に直交する用紙幅方向bにおいて、用紙Pを整合させるための位置(整合位置)と、整合位置より外側の位置(離間位置)との間を往復動可能となっている。用紙Pとして薄紙を用いると、図12Aに示すように、エアーにより浮上した用紙Pの用紙幅方向bにおける端部に垂れが生じる。
この場合、整合板22,23を整合位置に移動させても、図12Bに示すように、用紙Pが湾曲し、用紙幅方向bにおける用紙Pの位置を整合させることは困難であった。
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、紙種によらず様々な用紙に対して、精度良く給紙方向に直交する方向における位置を整合させることを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、用紙を積載する用紙積載部と、前記用紙積載部に積載された用紙の給紙方向における先端側から用紙にエアーを吹き付ける先端エアー送風部と、前記給紙方向に直交する方向における用紙端部の両側から用紙にエアーを吹き付けるサイドエアー送風部と、前記用紙端部に当接する位置と前記用紙端部から離間した位置との間を往復動可能な第1整合部材と、を備え、前記第1整合部材が前記用紙端部に当接する位置は、前記給紙方向において、前記先端エアー送風部及び前記サイドエアー送風部から吹き付けられるエアーが合流する合流位置より上流側である給紙装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の給紙装置において、前記給紙方向において、前記第1整合部材が前記用紙端部に当接する位置とは異なる位置に、前記用紙端部に当接する位置と前記用紙端部から離間した位置との間を往復動可能な第2整合部材を備える。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の給紙装置において、前記第2整合部材が前記用紙端部に当接する位置は、前記給紙方向において、前記合流位置より下流側である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の給紙装置において、前記先端エアー送風部及び前記サイドエアー送風部から吹き付けられるエアーにより浮上した用紙を上方から吸引して搬送する吸引搬送部と、前記吸引搬送部の吸引力を、前記吸引搬送部により用紙が搬送される時の第1吸引力より弱い第2吸引力にした状態で、前記第1整合部材を前記用紙端部に当接する位置に移動させる制御部と、を備える。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の給紙装置において、前記吸引搬送部の下面までの用紙の浮上を検出する浮上検出部を備え、前記制御部は、前記第1整合部材を前記用紙端部に当接する位置に移動させた後、前記浮上検出部により用紙の浮上が検出された場合に、前記吸引搬送部に前記第1吸引力で用紙を吸着させる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の給紙装置において、前記制御部は、前記吸引搬送部に前記第1吸引力で用紙を吸着させた後、前記吸引搬送部による用紙の搬送が開始される前に、前記第1整合部材を前記用紙端部から離間した位置に移動させる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の給紙装置において、前記先端エアー送風部によりエアーを吹き付ける方向を、用紙の面に対して略平行に送風する浮上方向、又は、用紙の面に対して斜め上方に送風する捌き方向に切り替える切替部材を備える。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の給紙装置において、前記サイドエアー送風部のオンとオフとを切り替える送風制御部を備える。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の給紙装置と、前記給紙装置により給紙された用紙に画像を形成する画像形成部と、を備える画像形成装置である。
本発明によれば、紙種によらず様々な用紙に対して、精度良く給紙方向に直交する方向における位置を整合させることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成図である。 画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。 給紙部の給紙トレイの概略を示す斜視図である。 給紙トレイの給紙方向の先端部の周囲の構成を示した断面図であり、先端エアー送風部が浮上方向にエアーを吹き付ける様子を示す図である。 給紙トレイの給紙方向の先端部の周囲の構成を示した断面図であり、先端エアー送風部が捌き方向にエアーを吹き付ける様子を示す図である。 給紙トレイを先端エアー送風部側から見た正面図である。 用紙に対するエアーの流れと用紙に生じる垂れの関係を示す図である。 給紙トレイを上面から見た概略模式図である。 給紙搬送処理を示すフローチャートである。 給紙トレイの各部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 第1整合部材、第2整合部材を使用するか否かで条件を変えて、整合動作の効果を評価した実験結果を示す図である。 変形例における給紙装置の側面図である。 従来の給紙装置において、給紙方向の下流側から見た用紙の浮上状態を示す図である。 従来の整合動作における問題点を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
[画像形成装置の概要]
図1は、本実施形態に係る画像形成装置100の全体構成図であり、図2は、画像形成装置100の機能構成を示すブロック図である。
図1及び図2に示すように、画像形成装置100は、画像形成装置本体100a、画像読取装置SC、自動原稿送り装置DF、画像処理部30、給紙部500、制御部400、記憶部410、操作表示部420等から構成されている。なお、制御部400及び給紙部500により給紙装置が構成される。
画像形成装置本体100aは、画像形成部110、用紙搬送部120から構成されている。
画像形成部110は、感光体1、帯電部2、像露光部3、現像部4、転写部5、クリーニング部6、定着部7等を備え、用紙Pに画像を形成する。
用紙搬送部120は、用紙Pを収容する上下2段の給紙カセット10、各々の給紙カセット10から用紙Pを1枚ずつ給紙する給紙搬送部11、給紙搬送部11又は給紙部500から搬送された用紙Pを画像形成部110の手前まで搬送する第1搬送部12、第1搬送部12から用紙Pを定着部7の下流まで搬送する第2搬送部13、排紙トレイ(不図示)へ用紙搬送する排紙部14、第2搬送部13から分岐し再び第1搬送部12に合流する循環再給紙部15、排紙部14と循環再給紙部15との間で用紙搬送を切り替える搬送路切替部16、循環再給紙部15から分岐し用紙Pの表裏を反転する反転排紙部17から構成されている。用紙Pには、シート状の樹脂等も含まれる。
また、給紙部500は、上下に並んで配設された三つの第1給紙トレイ50a、第2給紙トレイ50b、第3給紙トレイ50cから構成されており、画像形成部110に用紙Pを供給する。
自動原稿送り装置DFは、原稿台上に載置された原稿dを画像読取装置SCに搬送する。画像読取装置SCは、搬送された原稿dの片面又は両面の画像をイメージセンサーCCDにより読み取る。画像処理部30は、イメージセンサーCCDにより光電変換されたアナログ信号に対して、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、像露光部3に画像信号として送信する。
また、制御部400は、通信ネットワークに接続された外部装置(例えばパーソナルコンピューター)から受信した画像信号を、画像処理部30を介して像露光部3に送る場合もある。
画像形成部110においては、帯電部2は、感光体1に電荷を付加し、像露光部3は、感光体1上にレーザー光を照射して静電潜像を形成し、現像部4は、静電潜像を顕像化させてトナー像を形成する。
そして、給紙カセット10又は給紙部500から搬送された用紙Pは、第1搬送部12のレジストローラー12aでトナー像との同期がとられて搬送される。その後、用紙Pは、転写部5でトナー像が転写されてから定着部7により定着される。
定着後の用紙Pは、排紙部14により装置外に排出される。一方、クリーニング部6により感光体1上の転写残トナーが除去される。なお、両面印刷の場合は、第1面に画像形成された用紙Pは、搬送路切替部16により循環再給紙部15に送り込まれて反転され、再び画像形成部110において第2面に画像形成された後、排紙部14により装置外に排出される。反転排紙の場合は、通常の排紙通路から分岐した用紙Pは、反転排紙部17においてスイッチバックして表裏反転された後、排紙部14により装置外に排出される。
記憶部410は、例えば不揮発性の半導体メモリー(いわゆるフラッシュメモリー)や、ハードディスクで構成される。
記憶部410には、各種設定情報、例えば、給紙カセット10や第1給紙トレイ50a〜第3給紙トレイ50cごとの用紙種類、用紙サイズ、坪量等を始めとする用紙設定情報が記憶されている。
操作表示部420は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置と、表示装置の画面に重ねられて配置されたタッチパネルや操作キー等の入力装置と、を備える。操作表示部420は、表示装置において各種情報を表示し、入力装置に対するユーザーの入力操作を操作信号に変換して制御部400に出力する。
[給紙部の概要]
図3は、給紙部500の第1給紙トレイ50a、第2給紙トレイ50b、第3給紙トレイ50c(以下、給紙トレイ50a,50b,50cと記す場合もある。)の概略を示す斜視図である。第1給紙トレイ50a、第2給紙トレイ50b、第3給紙トレイ50cは、いずれも同一の構成からなる。
図3及び図2に示すように、給紙トレイ50a,50b,50cは、用紙収容部51、先端エアー送風部52、サイドエアー送風部53,54、吸引搬送部55、浮上検出部56(図4A及び図4B参照)、第1整合部材61、第2整合部材62等を備えて構成される。
なお、図3では、吸引搬送部55を、周囲の構成が隠れないように矢印に示す位置にずらして図示している。
用紙収容部51は、複数の用紙Pを積載する用紙積載台511(用紙積載部)と、用紙積載台511の後方、すなわち、給紙方向aの上流側に設けられた後端規制部材512と、を備えている。
用紙積載台511は、給紙トレイ50a,50b,50cにおいて上下動可能に支持されており、アクチュエーター(不図示)により昇降動作が付与される。
後端規制部材512は、用紙Pの給紙方向長さに応じて、アクチュエーター(不図示)又は手動で給紙方向aに沿って移動可能に設けられており、用紙Pの給紙方向aの後端側の位置を規制する。
[先端エアー送風部及びサイドエアー送風部]
先端エアー送風部52は、用紙積載台511の給紙方向aの下流側に設けられており、用紙積載台511に積載された用紙Pの給紙方向aにおける先端側から用紙Pにエアーを吹き付ける。先端エアー送風部52の内側側面は、平滑かつ垂直方向に沿っており、用紙Pの給紙方向aの先端側の位置を規制する規制部材として機能する。
先端エアー送風部52の内部には、送風ファン521が設けられており、第1送風口522a又は第2送風口522bからエアーを吹き付けるよう構成されている。
図4A及び図4Bは、用紙積載台511に積載された用紙Pの上部において、給紙方向aの先端部の周囲の構成を示した断面図である。
先端エアー送風部52の内部には、送風ファン521からのエアーを吹き付ける方向を切り替える切替部材523が設けられている。切替部材523は、図4A及び図4Bの奥行方向(図3に示す用紙幅方向b)に長尺な板状の部材であり、ロータリーソレノイド(不図示)により、軸524を中心に回動可能に構成されている。
切替部材523は、先端エアー送風部52によりエアーを吹き付ける方向を、用紙Pの面に対して略平行に送風する浮上方向(図4A参照)、又は、用紙Pの面に対して斜め上方に送風する捌き方向(図4B参照)に切り替える。ここで、「略平行」とは、用紙Pの面と送風方向との間に所定の範囲の角度差があってもよいことを意味する。
図4Aに示すように、切替部材523が送風ファン521から第2送風口522bに至るエアーの流れを塞ぐ位置にある場合には、送風ファン521から供給されるエアーは、第1送風口522aから吹き出される(浮上方向)。この場合、先端エアー送風部52は、積載された用紙Pの先端側の端面にエアーを吹き付けることとなり、浮上効果が高い。
図4Bに示すように、切替部材523が送風ファン521から第1送風口522aに至るエアーの流れを塞ぐ位置にある場合には、送風ファン521から供給されるエアーは、第2送風口522bから吹き出される(捌き方向)。この場合、先端エアー送風部52は、浮上した用紙Pの先端に斜め下方からエアーを吹き付けることとなり、最上部の用紙Pと、当該用紙Pとともに浮上したその下の用紙Pとを分離させる、いわゆる捌き効果が高い。
図3に示すように、サイドエアー送風部53,54は、それぞれ、用紙積載台511の用紙幅方向bの両側に設けられており、給紙方向aに直交する方向(用紙幅方向b)における用紙端部の両側から用紙Pにエアーを吹き付ける。サイドエアー送風部53,54の内側側面は、平滑かつ垂直方向に沿っている。
サイドエアー送風部53,54の内部には、それぞれ送風ファン531,541が設けられており、送風口532,542からエアーを吹き付けるよう構成されている。
サイドエアー送風部53,54の送風口532,542は、最上部の用紙Pに対してその上縁部が高く、その下縁部が低くなるように形成されている。これにより、サイドエアー送風部53,54の各送風口532,542から送風を行うことによって、用紙積載台511に積載されている上部の用紙Pにエアーを吹き付け、上部の用紙Pを浮上させる。
図5は、給紙トレイ50a,50b,50cを先端エアー送風部52側から見た正面図である。サイドエアー送風部53,54の送風口532,542からは、用紙Pの面に対して略平行にエアーが吹き出される。
先端エアー送風部52による浮上方向の送風及びサイドエアー送風部53,54による送風は、積載された用紙Pを浮上させる機能を有する。
先端エアー送風部52による捌き方向の送風は、浮上した用紙Pを、最上部の用紙Pとその下の用紙Pとに分離させる機能を有する。
[吸引搬送部]
図3、図4A及び図4Bに示すように、用紙積載台511の給紙方向aの下流側端部の上方には、吸引搬送部55が設けられている。
吸引搬送部55は、先端エアー送風部52及びサイドエアー送風部53,54から吹き付けられるエアーにより浮上した用紙Pを上方から吸引して搬送する。吸引搬送部55は、給紙方向aの上流側に設けられた大径の駆動ローラー551と、給紙方向aの下流側に設けられた二つの小径のローラー552,553と、駆動ローラー551及びローラー552,553に掛け渡された四つのベルト554と、ダクト555と、吸引ファン556と、を備えている。
駆動ローラー551がモーター(不図示)により駆動されることで、ベルト554の下部が給紙方向aに向かって進むように、ベルト554が回転する。
ダクト555は、その一端部が各ベルト554の内側に挿入された状態で配置されており、ダクト555の他端部には、吸引ファン556が設けられている。ダクト555は、各ベルト554に挿入されている部分の下部に開口部が形成されている。吸引ファン556によりダクト555内を負圧とすることで、開口部から外気の吸引を行う。
各ベルト554は、その全面に渡って表裏を貫通する複数の小孔が形成されており、吸引ファン556の吸引により、各小孔を介して各ベルト554の下面に用紙Pを吸着させることができる。
図4A及び図4Bに示すように、吸引搬送部55の給紙方向aの上流側には、浮上検出部56が設けられている。浮上検出部56は、吸引搬送部55(ベルト554)の下面に用紙Pが触れた状態にある場合に、吸引搬送部55の下面まで用紙Pが浮上していることを検出する。すなわち、浮上検出部56は、各ベルト554に対する用紙Pの吸着を検出する。浮上検出部56は、棒状の検出体561と、光センサー562と、を備えている。
検出体561は、その一端部を軸として回動可能に支持されており、ベルト554の下面に用紙Pが接触すると、検出体561の他端部が光センサー562を遮蔽する配置となっている。光センサー562は、遮蔽による受光量の変化を制御部400に出力し、制御部400に対して用紙Pの浮上を認識させる。
給紙時において、先端エアー送風部52及びサイドエアー送風部53,54によってエアーが吹き付けられ、用紙積載台511上の上部の用紙Pが浮上すると、吸引搬送部55は、吸引ファン556により生じる吸引力によって、浮上した最上部の用紙Pを各ベルト554の下面に吸着させる。この状態で、各ベルト554の回転駆動により、給紙方向aに向かって用紙Pを送り出すことが可能となっている。
また、図4A及び図4Bに示すように、吸引搬送部55に近接して、その給紙方向aの下流側には、搬送ローラー57が配設されている。搬送ローラー57は、ベルト554の下部から送り出される用紙Pを挟んで給紙方向aの下流側に搬送する。
[整合部材]
図3に示すように、第1整合部材61は、支持部611と、一対の整合板612,613と、を備える。支持部611は、給紙方向aに直交する用紙幅方向b全体に渡って設けられている。整合板612,613は、支持部611に対して、用紙幅方向b(支持部611の延在方向)に沿って、用紙端部に当接する位置と、用紙端部から離間した位置との間を往復動可能に設けられている。整合板612,613は、ステッピングモーター(不図示)により、用紙幅方向bに移動可能となっている。給紙部500では、搬送時の用紙Pの曲がりや偏りを補正するために、整合動作が行われる。整合とは、用紙Pの位置を揃える機能をいい、ここでは、特に用紙幅方向bの位置を揃えることである。
第2整合部材62は、給紙方向aにおいて、第1整合部材61が用紙幅方向bの用紙端部に当接する位置とは異なる位置に設けられており、支持部621と、一対の整合板622,623と、を備える。支持部621は、給紙方向aに直交する用紙幅方向b全体に渡って設けられている。整合板622,623は、支持部621に対して、用紙幅方向b(支持部621の延在方向)に沿って、用紙端部に当接する位置と、用紙端部から離間した位置との間を往復動可能に設けられている。整合板622,623は、ステッピングモーター(不図示)により、用紙幅方向bに移動可能となっている。
第1整合部材61及び第2整合部材62について、整合板612,613,622,623が用紙幅方向bにおける用紙端部に当接する位置を「整合位置」、整合板612,613,622,623が用紙幅方向bにおける用紙端部から離間した位置を「離間位置」という。
用紙Pの浮上開始時や、吸引搬送部55のベルト554による用紙搬送時には、用紙Pの動作を妨げないように、第1整合部材61及び第2整合部材62を離間位置とする。
図6は、用紙Pに対するエアーの流れと用紙Pに生じる垂れの関係を示す図である。用紙Pには、給紙方向aの用紙Pの先端側から先端エアーが吹き付けられ、用紙幅方向bにおける用紙端部の両側からサイドエアーが吹き付けられる。薄紙等のコシの弱い用紙Pを用いる場合、用紙Pの給紙方向aにおいて、先端エアーとサイドエアーとが合流する合流位置より下流側(用紙Pの先端側)、かつ、用紙幅方向bの端部に相当する部分71,72で、用紙Pに垂れが生じやすい。
用紙Pの薄紙、厚紙は、用紙サイズや銘柄によっても異なるが、坪量による区分で考えると、例えば、薄紙は坪量100g/m程度、厚紙は坪量200g/m程度である。
紙のコシは、剛度、こわさに相当するものであり、「コシが弱い」は、「剛度が所定値より低い」、「こわさが所定値より小さい」とも言い換えられる。また、紙のコシは、紙目(縦目・横目)にも影響される。
図7は、給紙トレイ50a,50b,50cを上面から見た概略模式図である。図7では、先端エアー送風部52から吹き付けられる先端エアーを実線で示し、サイドエアー送風部53,54から吹き付けられるサイドエアーを破線で示している。図7に示すように、先端エアーとサイドエアーは、給紙方向aにおいて、サイドエアー送風部53,54が設置されている位置付近で合流している。
第1整合部材61が用紙幅方向bの用紙端部に当接する位置は、給紙方向aにおいて、先端エアー送風部52及びサイドエアー送風部53,54から吹き付けられるエアーが合流する合流位置より上流側である。エアーは用紙Pの先端側から後端側へ(給紙方向aの下流側から上流側へ)と流れ広がっていくため、先端エアーとサイドエアーが合流する位置より用紙Pの後端側(給紙方向aの上流側)で、用紙幅方向bにおける整合能力が上がる。第1整合部材61の整合板612,613を、給紙方向aにおいて、サイドエアー送風部53,54の送風口532,542の位置より上流側に配置することで、紙間にエアーが十分行き渡り、用紙面が略水平方向となる位置で安定した整合を行うことができ、用紙Pを全体的に動かすことができる。
先端エアーに加え、サイドエアーがあることで、用紙Pは、用紙幅方向bの力に対して強くなる。給紙方向aにおいて、先端エアーとサイドエアーとの合流位置より上流側、すなわち、用紙Pの姿勢が安定した位置(用紙幅方向bの湾曲や垂れがない位置)を第1整合部材61の整合板612,613で叩くことで、用紙Pが逃げる(湾曲により、狙っていない方向に移動してしまう)ことなく、精度良く用紙Pを整合させることが可能となる。
ただし、給紙方向aの1か所のみで、用紙幅方向bに用紙Pの位置を揃えようとすると、用紙Pが回転してしまい、うまく整合させることができない場合も考えられる。そのため、用紙Pの先端側にも1か所整合部材(第2整合部材62)を配置することで、用紙Pの向きを安定させる。
第2整合部材62が用紙幅方向bの用紙端部に当接する位置は、給紙方向aにおいて、先端エアー送風部52及びサイドエアー送風部53,54から吹き付けられるエアーが合流する合流位置より下流側である。第2整合部材62は、主に、用紙Pの曲がり(回転・蛇行)を抑える目的で設けられている。
仮に、サイドエアーを用いず、先端エアーのみを用いる場合には、用紙Pの姿勢が安定せず、用紙Pは、第1整合部材61及び第2整合部材62から受ける用紙幅方向bの力に弱い。
本実施形態では、サイドエアーを用いることで、用紙Pは、第1整合部材61及び第2整合部材62から受ける用紙幅方向bの力に対して強くなる。
[制御部]
図2に示すように、制御部400は、CPU(Central Processing Unit)401、ROM(Read Only Memory)402、RAM(Random Access Memory)403等を備えて構成されている。CPU401は、ROM402から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM403に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置100の各部(画像読取装置SC、自動原稿送り装置DF、画像処理部30、画像形成装置本体100a、給紙部500等)の動作を集中制御する。このとき、記憶部410に格納されている各種データが参照される。
また、制御部400は、不図示の通信部を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部装置との間で各種データの送受信を行う。
制御部400は、吸引搬送部55の吸引力を、吸引搬送部55により用紙Pが搬送される時の第1吸引力より弱い第2吸引力にした状態で、整合部材(第1整合部材61、第2整合部材62)を用紙幅方向bにおける用紙端部に当接する位置に移動させる。
制御部400は、整合部材(第1整合部材61、第2整合部材62)を用紙幅方向bにおける用紙端部に当接する位置に移動させた後、浮上検出部56により用紙Pの浮上が検出された場合に、吸引搬送部55に第1吸引力(強)で用紙Pを吸着させる。
制御部400は、吸引搬送部55に第1吸引力(強)で用紙Pを吸着させた後、吸引搬送部55による用紙Pの搬送が開始される前に、整合部材(第1整合部材61、第2整合部材62)を用紙幅方向bにおける用紙端部から離間した位置に移動させる。
制御部400は、サイドエアー送風部53,54のオンとオフとを切り替える。すなわち、制御部400は、送風制御部として機能する。
[給紙動作]
次に、画像形成装置100の給紙部500における給紙動作について説明する。
図8は、給紙搬送処理を示すフローチャートであり、図9は、給紙トレイ50a,50b,50cの各部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。図9は、先端エアー送風部52による先端エアーの浮上方向/捌き方向、サイドエアー送風部53,54によるサイドエアーのオン/オフ、整合部材(第1整合部材61、第2整合部材62)の整合位置/離間位置、浮上検出部56による用紙Pの浮上検出のオン/オフ、吸引搬送部55の吸引ファン556における吸引力の強/弱、吸引搬送部55のベルト554による用紙Pの搬送/停止のタイミングを表している。
給紙搬送処理の開始前には、第1整合部材61の整合板612,613及び第2整合部材62の整合板622,623は、用紙幅方向bにおける用紙端部から5mm程度離間した位置(離間位置)で待機している。つまり、整合板612と整合板613との間、整合板622と整合板623との間は、用紙幅より10mm程度広くなっている。
まず、制御部400は、吸引搬送部55の吸引ファン556の吸引力を相対的に弱い第2吸引力とする(ステップS1)。なお、制御部400は、吸引搬送部55の吸引をオフとしてもよい。
次に、制御部400は、先端エアー送風部52及びサイドエアー送風部53,54を制御して、用紙積載台511に積載された用紙Pにエアーを吹き付けさせる(ステップS2、タイミングT1)。具体的には、制御部400は、先端エアー送風部52の切替部材523を制御して、先端エアーの吹き付け方向を浮上方向(図4A参照)に切り替える。また、制御部400は、サイドエアー送風部53,54の送風ファン531,541をオンにして、用紙幅方向bにおける用紙端部にエアーを吹き付けさせる。
先端エアー及びサイドエアーにより用紙Pが浮上した状態で、制御部400は、第1整合部材61及び第2整合部材62を、用紙幅方向bにおける用紙端部に当接する位置(整合位置)に移動させる(ステップS3、タイミングT2)。具体的には、制御部400は、第1整合部材61の整合板612,613及び第2整合部材62の整合板622,623を、離間位置から用紙端部に5mm程度近付け、整合板612と整合板613、整合板622と整合板623で用紙Pを挟むことで、用紙幅方向bにおける用紙Pの位置を整合させる。
次に、浮上検出部56により吸引搬送部55の下面までの用紙Pの浮上(用紙吸着)が検出されると(ステップS4;YES、タイミングT3)、制御部400は、先端エアー送風部52の切替部材523を制御して、先端エアーの吹き付け方向を捌き方向(図4B参照)に切り替え、サイドエアー送風部53,54の送風ファン531,541をオフにして、サイドエアーを停止させる(ステップS5)。
また、制御部400は、吸引搬送部55の吸引ファン556の吸引力を相対的に強い第1吸引力として(ステップS6、タイミングT3)、ベルト554の下面に用紙Pを吸着させる。
次に、制御部400は、第1整合部材61の整合板612,613及び第2整合部材62の整合板622,623を、用紙幅方向bにおいて用紙端部から5mm程度離間した位置(離間位置)に移動させる(ステップS7、タイミングT4)。この時、先端エアーは捌き方向であり、サイドエアーはオフとなっているので、上から2番目以降の用紙Pを落下させることができる。
次に、制御部400は、吸引搬送部55を制御して、ベルト554による用紙Pの搬送を開始させる(ステップS8、タイミングT5)。具体的には、制御部400は、ベルト554を回転させるための駆動ローラー551をモーターにより駆動させ、ベルト554の下面に吸着された用紙Pを給紙方向aに送り出す。
次に、浮上検出部56により吸引搬送部55の下面に対する用紙Pの浮上(用紙吸着)が検出されなくなると(ステップS9;YES)、すなわち、1枚の用紙Pが給紙方向aにおいて吸引搬送部55より下流側に搬送されると、制御部400は、吸引搬送部55の吸引ファン556の吸引力を相対的に弱い第2吸引力とし、吸引搬送部55の駆動ローラー551の駆動を停止させ、ベルト554の回転を停止させる(ステップS10、タイミングT6)。
次に、制御部400は、予定枚数分の給紙が終了したか否かを判断する(ステップS11)。予定枚数分の給紙が終了していない場合には(ステップS11;NO)、ステップS2に戻り、次の給紙サイクルが開始される。
ステップS11において、予定枚数分の給紙が終了した場合には(ステップS11;YES)、給紙搬送処理が終了する。
なお、1枚の給紙動作に対して、第1整合部材61及び第2整合部材62で用紙端部を叩く動作(整合動作)を複数回行うこととしてもよい。この場合、図9に示すタイミングT2からタイミングT4までの間(図8に示すステップS3からステップS7までの間)に、第1整合部材61及び第2整合部材62を離間位置から整合位置へ移動させ、整合位置から離間位置へ移動させる、という動作を繰り返すこととする。
また、ステップS5において、紙種によっては、サイドエアー送風部53,54をオフとせず、オンの状態を継続してもよい。ただし、用紙Pが薄紙の場合には、ステップS5で、サイドエアー送風部53,54をオフとすることが望ましい。
[実験結果]
図10に、画像形成装置100において、第1整合部材61、第2整合部材62を使用するか否かで条件を変えて、「用紙の移動」と「曲がりの規制」について評価した結果を示す。
「用紙の移動」は、整合動作によって、用紙Pが用紙幅方向bにおいて狙った位置に移動するか否かを評価した結果である。「〇」は「効果あり」、「×」は「効果なし」である。
「曲がりの規制」は、用紙Pが給紙方向aに沿って真っ直ぐ搬送されるか否かを評価した結果である。「〇」は「効果あり」、「△」は「やや効果あり」、「×」は「効果なし」である。
図10の結果から、第1整合部材61のみを使用し、第2整合部材62を使用しなかった場合、すなわち、給紙方向aにおいて、先端エアーとサイドエアーの合流位置より上流側で用紙幅方向bの用紙端部に当接する整合部材のみを使用した場合には、「用紙の移動」については効果があり、「曲がりの規制」についてはやや効果があることがわかった。
第2整合部材62のみを使用し、第1整合部材61を使用しなかった場合、すなわち、給紙方向aにおいて、先端エアーとサイドエアーの合流位置より下流側で用紙幅方向bの用紙端部に当接する整合部材のみを使用した場合には、「用紙の移動」、「曲がりの規制」のいずれについても効果がなく、第2整合部材62のみでは、用紙幅方向bの整合に問題があることがわかった。
第1整合部材61と第2整合部材62の両方を使用した場合には、「用紙の移動」、「曲がりの規制」のいずれについても効果があることがわかった。
以上説明したように、本実施形態における画像形成装置100によれば、先端エアーに加え、用紙Pの整合方向(用紙幅方向b)と同じ方向のサイドエアーを用いて、用紙幅方向bのエアーの流れを作ることで、薄紙のようなコシの弱い用紙Pであっても、浮上した状態で、用紙幅方向bに対する強度が増す。また、給紙方向aにおいて、用紙Pに垂れが生じやすい部分を避けて、先端エアー送風部52及びサイドエアー送風部53,54から吹き付けられるエアーが合流する合流位置より上流側で、整合板612,613が用紙幅方向bの用紙端部に当接するように、第1整合部材61が設けられているので、整合動作により、用紙Pに用紙幅方向bの力を確実に伝えることができる。このため、コシの弱い用紙Pであっても、用紙Pが第1整合部材61から逃げることがない。したがって、紙種(薄紙、厚紙)によらず様々な用紙Pに対して、精度良く給紙方向aに直交する用紙幅方向bにおける位置を整合させることができる。
また、給紙方向aにおいて、第1整合部材61が用紙幅方向bの用紙端部に当接する位置とは異なる位置に、第2整合部材62が設けられているので、整合動作時の用紙Pの曲がりを抑えることができる。
また、吸引搬送部55の吸引力が強過ぎると、用紙Pの移動が妨げられるおそれがあるが、吸引搬送部55の吸引力を、吸引搬送部55により用紙Pが搬送される時の第1吸引力より弱い第2吸引力にした状態で、整合部材(第1整合部材61、第2整合部材62)を整合位置に移動させるので、精度良く用紙幅方向bにおける位置を整合させることができる。
また、整合部材(第1整合部材61、第2整合部材62)を整合位置に移動させた後、浮上検出部56により用紙Pの浮上が検出された場合に、吸引搬送部55に第1吸引力(強)で用紙Pを吸着させるので、用紙幅方向bの位置が定まった状態を保ちつつ、吸引搬送部55により用紙Pを搬送することができる。
また、吸引搬送部55に第1吸引力(強)で用紙Pを吸着させた後、吸引搬送部55による用紙Pの搬送が開始される前に、整合部材(第1整合部材61、第2整合部材62)を離間位置に移動させるので、用紙Pの搬送負荷を少なくすることができる。また、上から2番目以降の用紙Pを落としやすくなる。
また、先端エアー送風部52を浮上方向、捌き方向に切り替えることで、用紙Pの浮上・捌きに適した方向に送風することができる。
また、サイドエアー送風部53,54をオンにすることで、用紙Pを浮上させる効果を向上させることができる。
また、サイドエアー送風部53,54をオフとすることで、用紙Pを捌く効果を向上させることができる。
上記実施形態では、給紙方向aにおいて、先端エアー送風部52による先端エアーの吹き付け面とサイドエアー送風部53,54との間に第2整合部材62の整合板622,623(すなわち、用紙幅方向bの用紙端部に当接する部分)が配置され、サイドエアー送風部53,54より上流側に第1整合部材61の整合板612,613が配置されていた。
給紙方向aにおいて、サイドエアー送風部53,54の送風口532,542の位置に整合部材(整合板)を設けることができれば一番良いが、先端エアーとサイドエアーの合流位置より上流側(用紙Pの後端側)に、用紙幅方向bの用紙端部に当接する一つ以上の整合部材が存在すれば、整合の効果は十分である。
上記実施形態では、第2整合部材62の整合板622,623が、給紙方向aにおいて、先端エアーとサイドエアーの合流位置より下流側に配置されていたが、第2整合部材62の整合板622,623を第1整合部材61の整合板612,613より上流側に配置してもよい。
また、長尺紙等、用紙Pがある程度の長さを有する場合には、整合部材を三つ以上配置してもよい。
[変形例]
図11は、変形例における給紙装置80の側面図である。図11において、上記実施形態と同様の構成については、同一の符号を用いる。給紙装置80は、先端エアー送風部52、サイドエアー送風部53,54(図11では、サイドエアー送風部54は用紙Pの向こう側に隠れているため、描かれていない。)、吸引搬送部55、第1整合部材61、第2整合部材62、第3整合部材63を備える。
第1整合部材61は、給紙方向aにおいて、先端エアー送風部52及びサイドエアー送風部53,54から吹き付けられるエアーが合流する合流位置より上流側で、給紙方向aと直交する用紙幅方向の用紙端部に当接するように、設けられている。
第2整合部材62は、給紙方向aにおいて、先端エアー送風部52及びサイドエアー送風部53,54から吹き付けられるエアーが合流する合流位置より下流側で、用紙幅方向の用紙端部に当接するように、設けられている。
第3整合部材63は、給紙方向aにおいて、第1整合部材61より上流側で、用紙幅方向の用紙端部に当接するように、設けられている。
変形例によれば、給紙方向aに沿って、整合部材を三つ以上配置することで、用紙Pの曲がりを抑えつつ、安定した整合動作を得ることができる。
なお、上記実施形態及び変形例における記述は、本発明に係る給紙装置及び画像形成装置の例であり、これに限定されるものではない。装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
例えば、先端エアー送風部52において、送風方向(浮上方向/捌き方向)を切り替えるだけでなく、風量を調整可能としてもよい。
また、サイドエアー送風部53,54についても、風量を調整可能としてもよい。
100 画像形成装置
110 画像形成部
120 用紙搬送部
400 制御部
410 記憶部
500 給紙部
50a 第1給紙トレイ
50b 第2給紙トレイ
50c 第3給紙トレイ
51 用紙収容部
511 用紙積載台
52 先端エアー送風部
521 送風ファン
522a 第1送風口
522b 第2送風口
523 切替部材
53,54 サイドエアー送風部
531,541 送風ファン
532,542 送風口
55 吸引搬送部
554 ベルト
556 吸引ファン
56 浮上検出部
61 第1整合部材
612,613 整合板
62 第2整合部材
622,623 整合板
a 給紙方向
b 用紙幅方向
P 用紙

Claims (9)

  1. 用紙を積載する用紙積載部と、
    前記用紙積載部に積載された用紙の給紙方向における先端側から用紙にエアーを吹き付ける先端エアー送風部と、
    前記給紙方向に直交する方向における用紙端部の両側から用紙にエアーを吹き付けるサイドエアー送風部と、
    前記用紙端部に当接する位置と前記用紙端部から離間した位置との間を往復動可能な第1整合部材と、
    を備え、
    前記第1整合部材が前記用紙端部に当接する位置は、前記給紙方向において、前記先端エアー送風部及び前記サイドエアー送風部から吹き付けられるエアーが合流する合流位置より上流側である給紙装置。
  2. 前記給紙方向において、前記第1整合部材が前記用紙端部に当接する位置とは異なる位置に、前記用紙端部に当接する位置と前記用紙端部から離間した位置との間を往復動可能な第2整合部材を備える請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記第2整合部材が前記用紙端部に当接する位置は、前記給紙方向において、前記合流位置より下流側である請求項2に記載の給紙装置。
  4. 前記先端エアー送風部及び前記サイドエアー送風部から吹き付けられるエアーにより浮上した用紙を上方から吸引して搬送する吸引搬送部と、
    前記吸引搬送部の吸引力を、前記吸引搬送部により用紙が搬送される時の第1吸引力より弱い第2吸引力にした状態で、前記第1整合部材を前記用紙端部に当接する位置に移動させる制御部と、
    を備える請求項1から3のいずれか一項に記載の給紙装置。
  5. 前記吸引搬送部の下面までの用紙の浮上を検出する浮上検出部を備え、
    前記制御部は、前記第1整合部材を前記用紙端部に当接する位置に移動させた後、前記浮上検出部により用紙の浮上が検出された場合に、前記吸引搬送部に前記第1吸引力で用紙を吸着させる請求項4に記載の給紙装置。
  6. 前記制御部は、前記吸引搬送部に前記第1吸引力で用紙を吸着させた後、前記吸引搬送部による用紙の搬送が開始される前に、前記第1整合部材を前記用紙端部から離間した位置に移動させる請求項5に記載の給紙装置。
  7. 前記先端エアー送風部によりエアーを吹き付ける方向を、用紙の面に対して略平行に送風する浮上方向、又は、用紙の面に対して斜め上方に送風する捌き方向に切り替える切替部材を備える請求項1から6のいずれか一項に記載の給紙装置。
  8. 前記サイドエアー送風部のオンとオフとを切り替える送風制御部を備える請求項1から7のいずれか一項に記載の給紙装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の給紙装置と、
    前記給紙装置により給紙された用紙に画像を形成する画像形成部と、
    を備える画像形成装置。
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