JPH08273051A - ロッカー - Google Patents

ロッカー

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JPH08273051A
JPH08273051A JP9600595A JP9600595A JPH08273051A JP H08273051 A JPH08273051 A JP H08273051A JP 9600595 A JP9600595 A JP 9600595A JP 9600595 A JP9600595 A JP 9600595A JP H08273051 A JPH08273051 A JP H08273051A
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JP9600595A
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English (en)
Inventor
Makoto Okazaki
誠 岡崎
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Daikoku Denki Co Ltd
Original Assignee
Daikoku Denki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロッカーの使用状況が一目で判別でき、しか
も物品の取り忘れ等も生じにくい構造のロッカーを提供
する。 【構成】 ロッカー1は、物品を収納する複数の収納部
5と、各収納部5を開閉可能に塞ぐ扉部40と、その扉
部40を収納部5に対して施錠する施錠機構50とを備
え、その扉部40の少なくとも一部が透視部42により
構成されることを特徴とする。この透視部42は、光の
透過を許容して収納部内を自身を介して透視することを
許容する透視許容状態と、透視許容状態よりも光の透過
率が減少した透視抑制状態との間で電気的に切り替え可
能とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロッカーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、賃貸ロッカー等において、その使
用状況を利用者に知らせる手段としては、鍵の開閉によ
って切り替わる表示部により、例えば「空き」ないし
「使用中」等と表示したり、あるいは多くのコインロッ
カーが採用しているように、空き状態では施錠部から鍵
の抜き取りを不可能に構成しておき、施錠部に対する鍵
の有無により使用状態を判別する方式のものがほとんど
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなロッカー
においては、使用状況を知らせる表示部が小さく形成さ
れている場合が多く、ロッカーの空き状態と使用状態と
の判別は表示部に近づかなければ判別しにくい。従っ
て、ロッカーが多数ある場合、その中から空き状態のも
のを瞬時に見つけ出しにくい欠点がある。また、従来の
ロッカーは、扉が閉じた状態ではロッカー内部の確認が
できない構造のものがほとんどであり、ロッカーから物
品を取り出して扉を閉じた場合、物品の取り忘れ等に気
付きにくい。
【0004】本発明の課題は、ロッカーの使用状況が一
目で判別でき、しかも物品の取り忘れ等も生じにくい構
造のロッカーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上述の課
題を解決するために、本発明のロッカーは物品を収納す
る1又は複数の収納部と、各収納部を開閉可能に塞ぐ扉
と、その扉を前記収納部に対して施錠する施錠機構とを
備え、その扉の少なくとも一部が透視部により構成され
ることを特徴とする。この透視部は、光の透過を許容し
て収納部内を自身を介して透視することを許容する透視
状態と、該透視状態よりも光の透過率が減少した透視抑
制状態との間で電気的に切り替え可能とされる。扉は、
ほぼ全面を透視部で構成しても、一部のみを透視部で構
成してもいずれでもよい。また、透視部は、透視抑制状
態においては、透視状態よりも光の透過率が減少してい
ればよく、可視光をほぼ実質的に遮るように構成する態
様の他、光の透過が一部許容されるように構成すること
も可能である。
【0006】上記透視部は、具体的には透明又は半透明
に構成された液晶パネルを含むものとして構成すること
ができる。また、液晶パネルに代えて、エレクトロケミ
カルディスプレイパネル(ECDパネル)を使用するこ
ともできる。上述のようなパネルとしては、それぞれ独
立に明滅可能な多数の画素が全面に分布した構成を有す
るもののほか、パネル全面に渡って形成された層状の画
素を有するものも使用できる。
【0007】透視部は透視制御部により、例えば収納部
に物品が預け入れられかつ施錠された預入状態におい
て、透視抑制状態となるように制御することができる。
また、預入状態にない場合には透視状態となるように制
御することができる。ここで、預入状態の収納部に対
し、該預入状態を維持しつつ、透視部を透視抑制状態か
ら透視状態に切り替える切替手段を設けることができ
る。これにより、預入状態の収納部に対し、扉を解錠す
ることなくその内部を確認することができる。また、透
視部は、前記透視状態と透視抑制状態との間で点滅可能
とすることもできる。
【0008】上述のロッカーにおいては、扉の一部ない
しは全部が透明液晶パネル等の透視部で構成され、例え
ば収納部が預入状態(すなわち使用状態)にある場合に
は、透視部を透視抑制状態とし、それ以外の場合(すな
わち空き状態)には透視状態とすることにより、収納部
の使用状態が一目で判別でき、多数の収納部がある場合
でも、空き状態のものを容易に見つけることができる。
また、収納部が空き状態のときは透視部を透視状態とす
ることにより、扉が閉じた状態でも透視部を介して収納
部の内部を視認することができ、ひいては物品の取り忘
れ等を起こりにくくすることができる。
【0009】次に、透視部は文字情報ないし図形情報が
表示可能な表示部を兼ねるように構成することができ
る。これを利用した具体的なロッカー構成としては、収
納部に対し故障処置設定を行う故障処置設定手段を設け
ておき、透視制御部により、故障処置設定が行われた収
納部に対応する透視部に、その収納部が故障中であるこ
とを知らせる故障中表示を表示する構成を例示すること
ができる。
【0010】次に、収納部を複数備えたロッカーの構成
においては、それら収納部の所望のものを選択する収納
部選択手段を設けることができる。この場合透視制御部
は、その選択手段により選択された収納部に対し、その
透視部を透視状態と透視抑制状態との間で点滅させる点
滅状態とし、収納部が預入状態に移行するとともに透視
部を透視抑制状態へ切り替えるように構成することがで
きる。これにより、選択した収納部がどれであるかが、
透視部の点滅により極めて判別しやすくなる。また、透
視制御部は、収納部が預入状態から解錠状態に移行した
場合に、透視制御部を透視抑制状態から点滅状態へ切り
替えるように構成することもできる。この場合は、物品
の取出し等のために収納部を解錠すると、その解錠され
た収納部の判別が行いやすくなる。
【0011】次に上述のロッカーは、次のような要件を
含むものとして構成することができる。 管理装置:利用者カードに対応する利用者データを記
憶する利用者データ記憶部を備えて、利用者データを一
括管理する。 収納部:複数個設けられ、それぞれ手荷物等の物品を
収納する。 施錠機構:各収納部に設けられ、それら収納部を施錠
ないし解錠する。 カードリーダ:利用者カードに記録された利用者デー
タを読み取る。 ここで、管理装置は、カードリーダにより利用者カード
から読み取られた利用者データを受けて、収納部への物
品の預入れ及び取出しを許可する預入許可信号及び取出
許可信号を施錠機構へ出力する。
【0012】上記構成においては、マスターカードに記
録されたマスターカードデータを読み取るマスターカー
ドリーダと、複数の収納部のうち所望のものを選択する
収納部選択手段と、その選択された収納部に対し、少な
くとも内容確認モード及び内容確認終了モードのうちの
いずれかを選択するモード選択手段とを付加することが
できる。また、これに対応して管理装置には、マスター
カードデータを記憶するマスターカードデータ記憶部
と、マスターカードデータ照合手段と、モード選択制御
手段とを設けることができる。マスターカードデータ照
合手段は、マスターカードリーダにより読み取られたマ
スターカードデータを、マスターカードデータ記憶部に
記憶されたマスターカードデータと照合する。モード選
択制御手段は、その照合結果に基づいてモード選択手段
によるモード選択を許可する。そして、内容確認モード
が選択された場合には、選択された収納部に対し透視制
御部が、その透視部を透視状態とする。さらに、内容確
認終了モードが選択された場合には、選択された収納部
に対し透視制御部が、その透視部を透視抑制状態とす
る。なお、マスターカードリーダは、会員カードを読み
取るカードリーダに兼用させることができる。また、上
記モード選択手段は、故障処置モードを選択できるよう
に構成することができる。これに対応して管理装置に
は、選択された収納部に対し故障登録を行う故障登録手
段を設けることができる。そして、故障処置モードが選
択された場合には、選択された収納部に対しその故障登
録手段が故障登録を行い、また、その収納部に対応する
透視部に透視制御部が「故障中」等の文字表示、あるい
はその他の故障中表示を行うように構成することができ
る。
【0013】次に、上記ロッカーには、施錠機構による
各収納部の解錠又は施錠を制御する施錠機構制御部を設
けることができる。この場合、預入許可信号ないし取出
許可信号は施錠機構制御部が受け、そこから施錠機構に
解錠命令信号ないし施錠命令信号が出力される。また、
施錠機構制御部に対応して操作部を設けることができ
る。この場合、施錠機構制御部は、操作部からの入力に
基づいて施錠機構に解錠命令信号を出力するものとされ
る。ここで、操作部は、予め定められた施錠機構の組に
対し複数設けることができ、そのいずれの操作部から
も、その組に属する施錠機構の解錠操作を可能とするこ
とができる。この操作部に、前述の収納部選択手段を設
けることができる。また、各収納部の使用状況を表示す
る表示部を設けることもできる。
【0014】施錠機構は、扉が開状態から閉状態に移行
するに伴い、これを収納部に対し自動的に施錠するもの
とすることができる。
【0015】また、上記ロッカーは、操作部に設けられ
て暗証番号を入力するための暗証番号入力部と、管理装
置側に設けられ、各利用者毎に設定された暗証番号を記
憶する暗証番号記憶部と、同じく管理装置側に設けら
れ、暗証番号入力部から入力された暗証番号を暗証番号
記憶部に記憶された暗証番号と照合し、その照合結果に
基づいて施錠機構制御部に取出許可信号を出力する暗証
番号照合・出力手段とを備えたものとして構成すること
ができる。
【0016】また、預入状態にある収納部を一時解錠す
るための一時解錠入力部を操作部に設けておき、その一
時解錠入力部が操作された場合に管理装置は、対応する
収納部を同一利用者に対して継続使用可能とする処理を
行うように構成することができる。また、収納部内に物
品を検出する物品検出部を設けておき、収納部が預入状
態から解錠されて再び施錠される際に、上記物品検出部
が物品を検出している場合には、管理装置がその収納部
を同一利用者に対して継続使用可能とする処理を行うも
のとして構成することもできる。
【0017】カードリーダ及び操作部は一体的もしくは
互いに近接して設けることができる。この場合、カード
リーダへ利用者カードを投入後、操作部において収納部
への物品の預入もしくは取出のための一連の操作が完了
し、カードリーダが前記利用者カードを排出した後に、
収納部が物品の預入れないし取出しのために解錠される
ように構成することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明のいくつかの実施例を図面を用
いて説明する。 (実施例1)図1は、本発明の一実施例たるロッカー1
の全体構成を示すものである。本ロッカー1は、例えば
パチンコ店等の遊技場や、テニスクラブなどの各種スポ
ーツ施設等に設置され、予め会員登録された利用者が会
員カードを用いて使用できるカード式ロッカーとして構
成されている。ロッカー1は、会員データを一括管理す
る管理装置2、その管理装置2に接続された複数の操作
部3、それぞれ扉40と施錠機構4を備えた多数の収納
部5等を備える。各施錠機構4は操作部3に接続されて
おり、いずれの操作部3からも、すべての施錠機構4に
対し解錠/施錠のための操作を行うことができるように
なっている。
【0019】また、図2(a)に示すように扉40は、
扉枠41と、これに嵌め込まれた透視部としての液晶パ
ネル42とを備える。この液晶パネル42は、図3に示
すように、その板面に沿って多数の表示画素43が配列
した液晶表示部を兼ねるものとなっており、各画素43
は表示状態(図3(b)、黒丸で表示)においては液晶
パネル42の板面方向における光の透過を遮断し、非表
示状態(図3(a)、白丸で表示)においては光の透過
を許容するものとなっている。
【0020】図4は、液晶パネル42の断面構造の一例
を示すものであり、ガラス基板ないし透明プラスチック
板等の透明基板61の片面に、インジウム−錫酸化物
(ITO)等で構成される透明電極60を形成したもの
を2枚、電極60が形成された側において互いに対向さ
せ、その間に挟み込まれた液晶層62により各画素43
の液晶セル63が構成されている。そして、この液晶セ
ル63の両側には偏光板64及び65が配置されてい
る。なお、この偏向板64ないし65は表示方式によっ
ては一方又は双方ともに使用されない場合がある。ま
た、透明電極60と液晶層62との間に、液晶分子を一
定配列するための分子配向膜66を配置することができ
る。
【0021】例えば、ねじれネマティック型(TN型)
液晶セルの場合、液晶層62を構成する液晶分子は、そ
の長軸が2枚の透明基板61の間で90°ねじれてい
る。そして、2枚の偏光板64及び65は、その偏光方
向が液晶層62のそれぞれの側における偏光方向と一致
するように、互いに90°ずらせて配置されている。液
晶分子は透明電極60の間に電圧が印加されない場合
は、一方の偏光板64から入射した光が液晶分子により
90°旋光され、他方の偏光板65を透過することがで
きる。従って、この状態では液晶セル63は透明とな
る。一方、電圧が印加されると液晶分子はねじれが解け
て、電圧の印加方向すなわち透明基板61の対向方向に
整列する。その結果、偏光板64からの入射光は、液晶
層62で旋光されずに他方の偏光板65に到達するため
透過が許容されなくなる。すなわち、光は遮断される。
液晶セルはTN型の他、ゲストホスト(GH)型や複屈
折(ECB)型など他の方式のものを採用してもよい。
【0022】扉40は、例えば図5(a)に示すよう
に、上述のような液晶パネル42を透明プラスチック板
やガラス板等の透明補強板66及び67との間に挟み付
け、その縁部を扉枠41に支持させることにより構成す
ることができる。ここで、透明補強板66及び67は、
互いにその厚さを異ならせることもでき、例えば扉40
の外面側のものを厚く形成することができる。さらに、
透明補強板を1枚のみ使用し、そのいずれか一方の面に
液晶パネル42を固着する構成としてもよい。また、図
5(b)に示すように、やや厚い透明補強板66の片面
に凹所68を形成するとともに、その底部に液晶パネル
42を配置し、この状態で透明な押さえ板69を嵌合さ
せることにより、扉枠41を省略した構成とすることも
可能である。一方、扉40の一部のみを液晶パネルで構
成することもできる。例えば図6に示すように、扉40
の中央部に窓部45を形成しておき、ここに液晶パネル
42を嵌め込むようにしてもよい。
【0023】以上のように構成された扉40において
は、図3(a)に示すように、液晶パネル42の画素4
3の全てが非表示状態となった場合には、図2(a)に
示すように液晶パネル42を介して収納部5内が透視で
きる透視状態となり、逆に図3(b)に示すように、全
ての画素43が表示状態となった場合には、図2(b)
に示すように液晶パネル42を介した光の透過が実質的
に遮断され、収納部5内の透視が不能となる遮光状態と
なる。ここで、図3(c)に示すように、表示状態の画
素43aと非表示状態の画素43bとを混在させて光の
透過を部分的に遮ることにより、ある程度の透視を許容
しつつ、図2(a)に示す透視状態よりは収納部5内部
の透視性が抑制された透視抑制状態を作ることも可能で
ある。ここで、その透視抑制の程度は、上記画素の混在
比率を変化させることにより調整が可能である。ここ
で、上記透視抑制状態と図2(b)に示す遮光状態とを
合わせて、広義の透視抑制状態とみることもできる。
【0024】また、透視部を、上記透視状態と遮光状態
との間、あるいは透視状態と透視抑制状態との間で点滅
させる点滅状態を作ることもできる。さらに、表示状態
の画素43aと非表示状態の画素43bとを所定の配列
で適宜組み合わせることにより、図2(c)に示すよう
に、例えば「故障中」等の文字情報44やその他の図形
情報等を表示することができる。
【0025】一方、液晶パネル42に代えて、図7に示
すような、エレクトロケミカルディスプレイ(ECD)
パネル70を使用することも可能である。これは、液晶
パネル42と同様に、透明電極60を形成した透明基板
61を対向させ、その間において一方の基板61側に酸
化タングステン等の遷移金属酸化物層71が配置される
とともに、その酸化物層71と他方の基板61との間に
は硫酸等の電解質溶液72が封入されている。ここで、
酸化物層71側を負、他方を正として両透明電極間60
間に直流電圧を印加すると、電解質溶液72からの酸化
物層71へのイオン注入等に基づいて、酸化物層が透明
状態から着色状態に変化し、遮光性を生ずるようにな
る。着色した酸化物層71を消色する場合は、着色時と
逆極性の電圧を透明電極60間に印加すればよい。ここ
で、電解質溶液72に代えてNa−β−アルミナ等の固
体電解質層を使用することも可能である。
【0026】次に、図8に示すように、図1の各操作部
3はCPU7、ROM8、RAM9等を備えた操作側制
御部6を有し、これに各会員に配付された会員カードを
読み取るカードリーダ10、表示制御部11、入力部1
3、管理装置2、各収納部5に対応する施錠機構4、透
視制御部としてのパネル制御部47等が接続されてい
る。表示制御部11には液晶ディスプレイやCRT等で
構成された表示部12が接続されている。また、パネル
制御部47には各扉40に設けられた液晶パネル42が
接続されている。なお、会員カードは、例えば磁気カー
ド、穿孔カード、光学式読取カード等で構成され、その
会員の会員番号や暗証番号等の会員データが記録されて
いる。
【0027】入力部13は、預入ボタン13a、取出ボ
タン13b、途中ボタン(一時解錠入力部)13c、取
消ボタン13d、テンキー13e及び収納部選択手段と
してのセレクトボタン13f等を備えたものとして構成
され、表示部12、カードリーダ10とともに図10
(a)に示すように配置されて操作部3を形成してい
る。表示部12は使用状況表示部12aとメッセージ表
示部12bとを備えている。使用状況表示部12aは、
収納部5のレイアウトをロッカー番号とともに表示し、
かつ使用中の収納部の番号を反転させることによりロッ
カー全体の使用状況を知らせる。そして、タッチパネル
で構成されたセレクトボタン13fがその上に重ねら
れ、ロッカー番号に対応する位置に指等で触れることに
より、その番号の収納部5を選択できるようになってい
る。一方、メッセージ表示部12bは、ロッカー1の使
用に必要なキー操作や、誤ったキー操作に対する警告等
の各種メッセージを表示する。預入ボタン13a、取出
ボタン13b、途中ボタン13c、取消ボタン13d及
びテンキー13eの操作方法は後に説明する。
【0028】次に、図9に示すように管理装置2は、C
PU15、ROM16及びRAM17等を備えた管理側
制御部14と、これに接続される入力部18、表示制御
部19、磁気ディスク装置等で構成される記憶装置21
等を備える。管理側制御部14には、操作部3が接続さ
れている。また、表示制御部19には、CRTや液晶デ
ィスプレイ等で構成される表示部20が設けられてい
る。記憶装置21には会員データ記憶部21aが設けら
れており、ここに、図11(a)に示すように、会員番
号、暗証番号、会員カードの有効期限及びカード紛失登
録の有無等、各会員の会員データが記憶されている。ま
た、記憶装置21には、マスターカードのカード番号や
暗証番等を記憶するマスターカードデータ記憶部21
b、会員カードを媒介として各会員に提供されるサービ
ス用のデータを記憶するサービスデータ記憶部21c等
が設けられている。管理装置2には、図示しないカード
リーダやモニタ、キーボード、プリンタ等を備えた端末
装置22が接続されており、会員は会員カードを端末装
置22のカードリーダに投入し、必要なキー操作を行う
ことにより、サービスデータ記憶部21cに記憶されて
いる情報のうち所望のものを、端末装置22のモニタや
プリンタ等から出力することができる。
【0029】図8に戻って、操作側制御部6のROM8
には操作側制御プログラム8aが格納されている。一
方、図9の管理側制御部14のROM16には管理側制
御プログラム16aが格納されている。そして、これら
プログラムに基づいて操作側制御部6と管理側制御部1
4とは信号ないしデータのやり取りを行い、操作側制御
部6は管理側制御部14からの命令(信号)に基づいて
施錠機構4の作動を制御するものとされる。すなわち、
操作側制御部6が施錠機構制御部の役割を果たしている
とみることができる。以下、その制御の流れをフローチ
ャートを用いて説明する。
【0030】図12は、操作側制御部6における処理の
流れを示しており、まず初期状態(T1)においては、操
作部3のメッセージ表示部12b(図10)に会員カー
ドの投入を促すメッセージが表示される。使用者は、こ
れを見てカードリーダ10へ会員カードを投入する(T
3)。操作側制御部6では、まず投入された会員カード
が有効か否かの判断を行う。すなわち、T4において投入
されたカードが会員カードである場合にはT5へ進み、そ
の会員番号を読み取って管理装置2側へ送信する。一
方、会員カードでない場合はT10に進み、それがマスタ
ーカードであるかどうかの判断を行う。マスターカード
でない場合はT11において会員カードでない旨を表示
し、T14に進んでカードを排出した後T1へ戻る。また、
マスターカードであった場合の処理については後述す
る。
【0031】次に、図16は管理装置2側の処理の流れ
を示しており、C1において操作部3側からの信号待ちの
状態となっているが、C3において操作部3から送信され
てくる会員番号(図12のT5)を受信すると、C4におい
てその会員番号に対応する会員データを会員データ記憶
部21aから読み出し、紛失登録がされているかどうか
を確認する(図11(a)参照)。登録されていなけれ
ばC5に進み、その会員番号の会員カードが有効期限内か
どうかの判定を行う。そして、有効期限内であればC6に
進んで受付許可信号を操作部3側へ送信する。一方、C4
において紛失登録されていれば、紛失カードの不正使用
と判断してC9に進み、管理装置2側で表示部20等にア
ラーム表示を行うなどの警報処理を行い、さらにC10に
おいて受付拒否信号を操作部3側へ送信する。また、C5
において会員カードが有効期限外と判断された場合には
直接C10に進んで受付拒否信号の送信を行う。また、C3
で会員番号を受信せず、C8においてマスターカード番号
を受信した場合にはマスターカード使用時の処理となる
が、これについては後述する。
【0032】図12に戻って、操作部3側においては、
T6で受付許可信号を受信せず、T12で受付拒否信号を受
信した場合には、T13においてカードの使用が不可能で
あることを知らせるメッセージを表示し、T14に進んで
カードを排出する。一方、T6において管理装置側2側か
らの受付許可信号を受信すると、T7に進んで操作を指定
するメッセージを表示する。使用者はその表示に従い、
預入ボタン13a、取出ボタン13b、途中ボタン13
c、取消ボタン13dのいずれかを押すことにより、
1:預入、2:取出、3:途中、4:取消、の処理のう
ちのいずれかを選択することとなる。そして、この選択
に伴い、対応する操作の信号が管理装置2へ送信され、
管理装置2は図16のC7でこの信号を受信する。以降の
処理は、管理装置2及び操作部3のいずれにおいても、
どの操作が選択されたかに応じてそれぞれ異なるものと
なる。
【0033】まず、「1:預入」の操作が選択された場
合には、図13のT101へ進み、預入信号を管理装置2側
へ出力し、さらにT102に進んでロッカー番号の指定を促
す表示を行う。使用者は、使用状況表示部12bの表示
(図10(a))を参照して空いている収納部5を見つ
け、セレクトキー13fを操作して収納部5を選択す
る。これに伴い、選択された収納部5のロッカー番号が
管理装置3側へ送信される(T103、T104)。すると、管
理装置2では、図16のC7から図17のC107に進み、そ
こでロッカー番号を受信すればC108に進んで、RAM1
7に設けられた収納部稼働メモリ(図9、以下稼働メモ
リという)17aの内容を読み込む。ここには、図11
(b)に示すように、各ロッカー番号毎の収納部5の使
用の有無、及び使用中の収納部5に対しては使用者の会
員番号と暗証番号とが記憶・登録されており、受信した
ロッカー番号が稼働メモリ17aに登録済みであった場
合には、C109からC112に進んで預入拒否信号を操作部3
側へ送信する。一方、登録されていなければ、C110にお
いて受信したロッカー番号を会員番号、暗証番号ととも
に稼働メモリ17aに登録し、C111において預入許可信
号を操作部3側へ送信して図16のC1へ戻る。
【0034】図13に戻って、操作部3側ではT105にお
いて預入許可信号を受信すればT106に進み、選択された
収納部5のロッカー番号を使用状況表示部12aにおい
て反転させ(すなわち使用中表示にする)、その収納部
5に対応する施錠機構4へ解錠信号を送信する(T107
)。また、これに対応してパネル制御部47(図8)
は、選択された収納部5の液晶パネル42を透視状態か
ら前述の点滅状態へ移行させる。施錠機構4は解錠信号
を受けることにより収納部5を解錠し、物品の預入を可
能な状態とする。このときメッセージ表示部12bには
解錠された旨が表示される(T108 )。使用者は排出さ
れた会員カードを回収後、選択した収納部5の方へおも
むき、扉40を開状態として物品を収納部5へ収納す
る。そして、扉40を再び閉状態とすることにより、施
錠機構4は自動的にその収納部5を施錠する。これによ
り収納部5は預入状態となる。施錠されると、パネル制
御部46は液晶パネル42を遮光状態(又は透視抑制状
態)へ移行させ(T1081、T1082)、収納部5の内部が透
視不可能となる。その後、処理は図12のT14に返って
カードを排出し、さらにT1に戻って同じ処理の流れを繰
り返す。一方、T105において、管理装置2から預入拒否
信号を受信した場合は、T111からT112へ進み、選択され
た収納部5が使用中である表示を行ってT103へ返る。な
お、施錠機構4は自動施錠式とせずに、カードの投入
や、押ボタン、スイッチ、キー等の操作により施錠す
る、手動施錠式のものとしてもよい。また、操作部3か
らの操作により施錠するようにしてもよい。
【0035】次に、図12のT8において、「2:取出」
の操作が選択された場合は、図14のT201へ進み、操作
側制御部6は取出信号を管理装置2側へ出力し、T202に
おいて暗証番号の入力を促すメッセージを表示する。使
用者はこれに従い、図10(a)のテンキー13eを使
用して暗証番号を入力し、その入力された暗証番号がT2
04において管理装置2へ送信される。管理装置2での処
理は、図16のC7から図18のC201に進み、暗証番号を
受信するとC202に進んで稼働メモリ16aから登録され
ている暗証番号を読み出し、送信されてきたものと照合
する(C203)。そして、両者が一致すれば、稼働メモリ
17aに登録されている会員番号と暗証番号とを削除
し、取出許可信号を操作部3側へ出力する(C204、C20
5)。一方、C203において暗証番号が一致しなかった場
合には、C207に進んで図8のRAM9に設けられたリト
ライカウンタ9aの値を1増加させた後、C208でその累
積カウント値が所定の値(例えば3)未満であればC210
に進んで取出拒否信号を操作部3へ出力する。なお、こ
のリトライカウント値が所定の値以上にカウントされた
場合は、C209に進んで、カードを無効化する等の警報処
理を行った後C210へ進む。
【0036】図14に戻って、操作部3側では、T205に
おいて上記取出許可信号を受信するとT206に進んで解錠
信号を施錠機構4に送る。そして、使用状況表示部12
aの、対応する収納部5のロッカー番号の表示を反転状
態から元へ戻し(すなわち空き状態表示にする)、収納
部5の液晶パネル42を遮光状態から透視状態へ移行さ
せる(T207)。施錠機構4は解錠信号を受けることによ
り収納部5を解錠し、物品の取出が可能な状態となる。
このときメッセージ表示部12bには、解錠が完了して
物品の取出ができる旨が表示される(T208)。使用者は
収納部5へ赴き、扉40を開いて物品を取り出す。その
後図12のT14からT1に戻って処理が繰り返される。こ
こで、取出許可信号の代わりに取出拒否信号を受信した
場合はT205からT211、T212へ進み、暗証番号の再入力を
促すメッセージを表示した後T205へ戻って処理を繰り返
す。なお、T203において暗証番号が入力されずに、取消
ボタン13dが押された場合には、T210に進んで取消信
号を管理装置2へ送信する。管理装置2側ではC113にお
いてその取消信号を受信し、図16のC1へ戻る。
【0037】上記「取出」操作においては、物品を収納
部5から取出後は稼働メモリ17aから会員番号と暗証
番号が削除されてしまい、その収納部は一旦空き状態に
戻るので、収納部を継続して使用したい場合には、
「1:預入」の操作からやり直す必要がある。この場
合、収納部5を他のものに変更しなければならないケー
スもありうる。そこで、本発明のロッカー1には、使用
中の収納部5を一時解錠し、例えば荷物の追加や一部取
出等を行った後、継続して同じ収納部5を使用したい場
合のために、一時解錠操作を行うための機能が付与され
ている。この場合は図12のT8において、「3:途中」
の操作を選択する。これに伴い、処理の流れは図15の
T301へ進み、操作側制御部6は途中信号を管理装置2側
へ出力する。この後の操作部3側におけるT302からT307
2に至る処理、及び図19に示す管理装置2側におけるC
301からC305に至る処理は、「2:取出」が選択された
場合とほぼ同じであるが、以下の点で異なるものとな
る。まず、操作部3側からは取出信号に代えて途中信号
が送信され(T301)、管理装置2側からは取出許可信号
に代えて途中許可信号が出力される(C304)。また、操
作部3側ではT306 において解錠処理を行った後も、使
用状況表示部12aの表示は使用中のまま更新されな
い。また、解錠処理が行われるとT3061において液晶パ
ネル42が点滅状態に移行する。そして、管理装置2側
では、C303において暗証番号が一致した後において、稼
働メモリ17aから会員データと暗証番号の削除が行わ
れず、登録状態を継続することとなる。すなわち、使用
者は同じ収納部を継続して使用することが可能となる。
なお、解錠して物品の追加ないし取出し等を行った後、
扉40が施錠されると液晶パネル42は再び遮光状態と
される(T3071、T3072)。
【0038】次に、ロッカーの使用者が物品を預入した
状態で会員カードを紛失してしまったり、あるいは係員
等がロッカーの中身を確認する必要が生じた場合は、マ
スターカードを使って収納部5を解錠することができ
る。以下、その処理の流れについて説明する。また、本
実施例では、故障中の収納部に対し故障表示を行うなど
の処理もマスターカード使って行うものとする。
【0039】まず、図12のT1において投入されたカー
ドがマスターカードであれば、T10から図20のT401に
進み、マスターカード番号を管理装置2へ送信し、T402
からT404の流れで暗証番号の入力及びその管理装置2側
への送信が行われる。管理装置2は図16のC8でマスタ
ーカード番号を受信して図21のC401へ進み、C402、C4
03においてマスターカードデータ記憶部21b(図9)
に記憶された暗証番号との照合を行う。暗証番号が一致
しない場合のリトライ処理(C409〜C411)は、「取出
し」及び「途中」処理の場合と同じであり、C411におい
てマスター拒否信号が操作部3側へ送信される。一方、
暗証番号が一致した場合はC404においてマスター許可信
号が操作部3側へ送信される。これに対応して操作部3
では、図20に示すように、マスター拒否信号を受けた
場合にはT409からT410を経てT403に戻り、暗証番号の再
入力処理が行われる。また、マスター許可信号を受けた
場合にはT4051で操作指定を促すメッセージが表示さ
れ、使用者はこれに従ってテンキー13e等を使用する
ことにより、「1:故障処置」、「2:ロッカー内容確
認」、「3:ロッカー内容確認終了」のいずれかに操作
を指定する(T406)。
【0040】そして、T406で「1:故障処置」が選択さ
れた場合には、T411〜T413へ進み、ロッカー番号の入力
により収納部を指定することにより、管理装置2側へ故
障信号を送信するとともに、対応する収納部5の液晶パ
ネルに「故障中」の表示を行う(図2(c)参照)。ま
た、管理装置3側ではC405からC406に進んで、稼働メモ
リ17にその収納部5を故障中として登録し、使用でき
ないようにする。次に「2:ロッカー内容確認」又は
「3:ロッカー内容確認終了」が選択された場合である
が、この場合は操作部3において、T414、T415、T4151
又はT416、T417、T4171の処理に進み、ロッカー番号の
入力に伴い内容確認信号又は確認終了信号の送信が行わ
れる。管理装置2は、内容確認信号を受けた場合はC407
において指定されたロッカー番号の施錠機構4に解錠信
号を送ってこれを解錠させる。また、操作部3側では、
T4151において対応する収納部5の液晶パネル42が透
視状態とされる。使用者は、収納部5内の内容を確認し
たり物品の出し入れ行うことができる。ここで、施錠機
構4を解錠せずに、液晶パネル42を透視状態とする処
理のみを行うようにしてもよい。そして、扉40の解錠
を行う場合には、別途テンキー13e(図10)等から
解錠入力を行うことにより、解錠させるように構成する
ことができる。
【0041】本実施例においては、マスターカード操作
による場合は施錠機構4は自動施錠しないように構成さ
れており、管理装置2が操作部3側から確認終了信号
(T417)を受けて始めて施錠する(C408)。そして、施
錠とともにT4171において、液晶パネル42が遮光状態
とされる。上記処理が終了すると、操作部3側の処理は
T14(図12)へ、管理機構3側の処理はC1(図16)
へそれぞれ戻る。なお、図9のT8において「4:取消」
が選択された場合には、T9において取消信号が管理装置
2へ送信された後T14へ進む。
【0042】上記実施例のロッカーにおいては、図1及
び図8に示すように各収納部5に物品検出部としての荷
物センサ30を設けることができる。荷物センサ30と
しては、透過型ないし反射型の光学式センサ(赤外線セ
ンサを含む)や超音波センサ、さらには物品の重量を検
出する重量センサ等を使用することができる。例えば、
操作側制御部6にランプや警報音発生器で構成された取
忘れ報知部31(図8)を接続しておき、上述の取出操
作において、取り忘れた物品が収納部5内に残留してい
る場合には、その物品を荷物センサ30で検出し、取忘
れ報知部31により取り忘れを知らせるようにすること
ができる。
【0043】一方、荷物センサ30のより進んだ使用方
法として、預入状態の収納部5を解錠して再び施錠した
場合に、その収納部5に物品が残留していなければ上述
の「取出」操作時と同じ処理が、また物品が残留してい
る場合には「途中」操作時と同じ処理が自動的に選択・
実行されるように、ロッカー1を構成することができ
る。その作動の処理の流れは多くの部分が上述の実施例
と共通するので、その相異点を中心に説明を進める。ま
ず、図10(b)に示すように、操作部3からは預入ボ
タン13a、取出ボタン13b及び途中ボタン13cが
省略されている。そして、その処理の流れはおおむね図
22及び図23に示すフローチャートに従うものとな
る。ここで、処理のステップに図12〜図21と同じ符
号が付されているものは、同じ内容で処理が進められる
ことを意味している。
【0044】まず、管理装置2側の処理であるが、図2
3に示すようにC5までは図16と同じ処理であり、C51
において読み込んだ会員番号が稼働メモリ17aにすで
に登録済みのものか否かを判定し、登録済みでなければ
C6へ進んで受付許可信号を操作部3側へ送信する。以下
の処理は図14に示す「預入」処理と全く同じであるの
で説明は省略する。そして、これに対応する操作部3側
の流れであるが、図22に示すようにT6までの処理は図
12の処理と同じであり、受付許可信号を管理装置3側
から受けると「預入」処理へ進んで、図13に示すT102
からT1082と同じ流れとなる。
【0045】一方、図23のC51において会員番号が稼
働メモリ17aに登録されていた場合には、C52へ進ん
で取出準備信号を操作部3側へ送信し、その後のC201以
下の流れは図18ないし図19の「取出」ないし「途
中」操作とほぼ同じ流れとなる。また、取出準備信号を
受けることにより、操作部3側ではT151からT202へ向か
う流れとなり、以下図14ないし図15の「取出」ない
し「途中」操作とほぼ同じ流れとなる。ここで、図22
のT206において解錠信号が管理装置3へ送信されると、
対応する液晶パネル42を点滅状態とする(T2061)。
また、メッセージ表示部12bには、荷物を取り出すと
ロッカーの使用が一旦終了する旨のメッセージが表示さ
れる(T250)。そして収納部5が解錠され、荷物の取出
しや追加を行って収納部を再び施錠すると、施錠機構4
は施錠信号を操作部3へ発する。
【0046】操作部3はT251で施錠信号を受けて収納部
5が施錠状態になったことを認識するとともに、T252で
荷物センサ30(図1等)からの荷物検出信号を受けて
いるかどうかを判定する。受けていなければ「取出」操
作に相当する流れとなり、T253で預入終了信号を管理装
置2へ出力し、使用状況表示部12aの表示を空き状態
表示にするとともに、対応する扉40の液晶パネル42
を透視状態とする(T254)。管理装置2はC253で預入終
了信号を受け、C254に進んで会員番号等を稼働メモリ1
7aから削除し、C255で取出許可信号を操作部3へ送信
してC1(図13を参照)へ戻る。すなわち、「取出」操
作時と同じ処理が行われたこととなる。一方、図22の
T252において荷物検出信号を受けていれば、T253とT254
のステップがスキップされ、代わってT2521に進んで液
晶パネル42を遮光状態とする。また、これに対応して
管理装置2側ではC254がスキップされ、「途中」処理が
行われたのと同じ状態となる。
【0047】(実施例2)図24は、本発明のロッカー
をコインロッカーとして構成した例を示している。すな
わち、ロッカー101は収納部5、扉40、液晶パネル
42、施錠機構50の他、料金投入部51を備えてい
る。図25は、その構成の一例を示すブロック図である
が、CPU102、ROM103、RAM104等で構
成されるロッカー制御部105に対し、パネル制御部4
1、料金投入部51に対応して設けられた料金検出部1
06等が接続されている。施錠機構50は、例えば公知
のシリンダ式錠等で構成されており、図24(a)に示
す開状態では鍵55が鍵穴50aに対し抜き取り不可能
に差し込まれた状態となり、(b)に示す閉状態では鍵
の抜き取りが可能とされている。
【0048】図26は、ロッカー101の作動の流れを
示すフローチャートであって、S1において所定額の料金
が検出されると、S2において施錠許可信号が施錠機構5
0へ送信される。施錠機構50は、施錠許可信号を受け
ることにより、図示しないストッパ機構による拘束が解
かれて施錠可能状態となる。使用者は、収納部5に物品
60を収納後、鍵55を回転させて扉40を施錠し、鍵
55を抜き取る(S3)。そして、施錠とともに、S4にお
いて液晶パネル42が図24(b)に示す遮光状態とさ
れる。次に、物品60を取り出す場合は、鍵穴50aに
鍵55を差し込んで回転させることにより、施錠機構5
0が解錠される(S5)。それとともに、S6において液晶
パネル42が図24(a)に示す透視状態となりS1へ戻
る。ここで、液晶パネル42は、遮光状態と透視状態の
2状態間のみで切り替えられる場合には、パネル全面に
渡って形成された層状の単一の画素を含むものを使用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のロッカーの全体構成を示すブロック
図。
【図2】透視部の構成例をその作用とともに示す模式
図。
【図3】透視部を構成する画素の説明図。
【図4】液晶パネルの断面構造を示す図。
【図5】扉の断面構造をその変形例とともに示す図。
【図6】透視部の変形例を示す模式図。
【図7】エレクトロケミカルディスプレイパネルの断面
構造を示す図。
【図8】操作部の構成を示すブロック図。
【図9】管理装置の構成を示すブロック図。
【図10】操作部の外観をその変形例とともに示す模式
図。
【図11】会員データ記憶部及び収納部稼働メモリのエ
リア構成を示す説明図。
【図12】操作部側の処理の流れを示すフローチャー
ト。
【図13】図12のHに続くフローチャート。
【図14】図12のIに続くフローチャート。
【図15】図12のJに続くフローチャート。
【図16】管理装置側の処理の流れを示すフローチャー
ト。
【図17】図16のLに続くフローチャート。
【図18】図16のMに続くフローチャート。
【図19】図16のNに続くフローチャート。
【図20】図12のKに続くフローチャート。
【図21】図16のPに続くフローチャート。
【図22】荷物センサからの検出信号に基づいて「取
出」操作及び「途中」操作が自動的に選択・実行される
場合の、操作部側の処理の流れを示すフローチャート。
【図23】同じく、管理装置側の処理の流れを示すフロ
ーチャート。
【図24】実施例2のロッカーの外観を示す模式図。
【図25】その構成を示すブロック図。
【図26】その作動の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
1、101 ロッカー 2 管理装置 3 操作部 4、50 施錠機構 5 収納部 6 操作側制御部(施錠機構制御部) 10 カードリーダ 13 入力部 13c 途中ボタン(一時解錠入力部) 13f セレクトボタン(収納部選択手段) 13e テンキー(暗証番号入力手段) 13 表示部 14 管理側制御部(暗証番号照合・出力手段) 21 記憶装置(利用者データ記憶部、暗証番号記憶
部) 30 荷物センサ(物品検出部) 40 扉 42 液晶パネル(透視部) 44 文字情報 47 パネル制御部(透視制御部) 70 エレクトロケミカルディスプレイ(透視部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02F 1/13 505 G02F 1/13 505

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を収納する1又は複数の収納部と、 各収納部を開閉可能に塞ぐ扉と、 その扉を前記収納部に対して施錠する施錠機構と、 前記扉の少なくとも一部を構成し、光の透過を許容して
    前記収納部内を自身を介して透視することを許容する透
    視状態と、該透視状態よりも光の透過率が減少した透視
    抑制状態との間で電気的に切り替え可能とされた透視部
    と、 前記収納部の使用状況に応じて前記透視部を、前記透視
    状態と透視抑制状態との間で切り替える透視制御部と、 を備えたことを特徴とするロッカー。
  2. 【請求項2】 前記透視部は透明又は半透明に構成され
    た液晶パネルを含むものである請求項1記載のロッカ
    ー。
  3. 【請求項3】 前記透視制御部は、前記収納部に物品が
    預け入れられかつ施錠された預入状態において、前記透
    視部を透視抑制状態とするものである請求項1又は2に
    記載のロッカー。
  4. 【請求項4】 前記預入状態の前記収納部に対し、該預
    入状態を維持しつつ前記透視部を、前記透視抑制状態か
    ら前記透視状態に切り替える切替手段を含む請求項3記
    載のロッカー。
  5. 【請求項5】 前記透視部は、文字情報ないし図形情報
    等を表示する表示部を兼ねるものである請求項1ないし
    4のいずれかに記載のロッカー。
  6. 【請求項6】 前記収納部に対し故障処置設定を行う故
    障処置設定手段を備え、前記透視制御部は、その故障処
    置設定が行われた収納部に対応する透視部に、該収納部
    が故障中であることを知らせる故障中表示を行うものと
    される請求項5記載のロッカー。
  7. 【請求項7】 前記複数の収納部のうち所望のものを選
    択する収納部選択手段を備え、 前記透視制御部は、該選択手段により選択された収納部
    に対し、前記透視部を前記透視状態と透視抑制状態との
    間で点滅させる点滅状態とし、その収納部が前記預入状
    態に移行するとともに該透視部を透視抑制状態へ切り替
    える請求項1ないし6のいずれかに記載のロッカー。
  8. 【請求項8】 利用者カードに対応する利用者データを
    記憶する利用者データ記憶部を備えて、該利用者データ
    を一括管理する管理装置と、 複数の前記収納部と、 それら各収納部に設けられて、各収納部を施錠ないし解
    錠する前記施錠機構と、 前記利用者カードに記録された前記利用者データを読み
    取るカードリーダとを備え、 前記管理装置は、前記カードリーダにより前記利用者カ
    ードから読み取られた利用者データを受けて、前記収納
    部への物品の預入れ又は取出しを許可する預入許可信号
    又は取出許可信号を前記施錠機構へ出力するものとされ
    る請求項1ないし7のいずれかに記載のロッカー。
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