JPH08271444A - 医療用針検査装置 - Google Patents

医療用針検査装置

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JPH08271444A
JPH08271444A JP9771695A JP9771695A JPH08271444A JP H08271444 A JPH08271444 A JP H08271444A JP 9771695 A JP9771695 A JP 9771695A JP 9771695 A JP9771695 A JP 9771695A JP H08271444 A JPH08271444 A JP H08271444A
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JP
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needle
medical
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medical needle
tip
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JP9771695A
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English (en)
Inventor
Yuji Nagamori
勇次 永森
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SAITO IKA KOGYO KK
SAITOU IKA KOGYO KK
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SAITO IKA KOGYO KK
SAITOU IKA KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】医療用針の検査を手間をかけずに行う。 【構成】所定の移動方向に移動自在に設けられた搬送本
体7を有し、これに複数の針保持溝9を、医療用の針6
0を保持し得る形で形成し、搬送本体7に、加圧された
空気70を各針保持溝9内に噴出させ得る空気流通孔1
0、送風手段15を設け、搬送本体7の針保持溝9と対
向し得る位置に針姿勢矯正手段13を配設し、これに先
端当接転動部13b及び後端当接転動部13cを、それ
ぞれ搬送本体7に沿って伸延する形で配置形成し、搬送
本体7の針姿勢矯正手段13よりも移動方向側の撮像位
置SEにおいて、針保持溝9に保持された針60の先端
部60aを観察し得るカメラ16、制御装置22を設け
て構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医療用針の針先端部等の
検査を行うのに好適な医療用針検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、皮下注射用、採血用、輸血用の注
射針やカヌラ針等の医療用針は、長方形平板状の鋼材を
管状に丸めて成形し、丸めることによって出会った該鋼
材の両縁端を溶接縫合して管状の部材を形成し、次いで
該管状の部材の先端側を切断或いは研磨等の方法を介し
てとがらせることにより製造していた。ところで、管状
の部材の切断或いは研磨等が適正になされなかった場合
には、医療用針の針先端部にバリが形成されたり、窪ん
だ欠落部が形成されたりし、このようなバリや欠落部が
形成された医療用針を使用すると、注射等を受ける者に
不用意に大きな痛みを与えたり、体内へ針先端部を挿入
する際に該針先端部の欠落部付近が欠け落ちたりするの
で都合が悪い。また、鋼材の溶接箇所はその他の部位に
比べて硬度低いことが多く、従って針先端部に対応した
位置に溶接箇所が存在した医療用針を使用することによ
っても、体内へ針先端部を挿入する際に該針先端部の溶
接箇所が欠け落ちたりするので都合が悪い。よって従
来、製造された医療用針の針先端部にバリや欠落部が形
成されているかどうか、また針先端部に対応して溶接箇
所が存在しているかどうかを検査し、不適格な医療用針
を取り除いていた。また従来、この医療用針の検査は、
1本1本の医療用針を手に取り、針先端部をルーペ等で
拡大目視しながら該医療用針の姿勢を手によって矯正し
た後、該針先端部を前記ルーペ等で一定の方向から観察
する形で医療用針の検査が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
に1本1本の医療用針を手作業により検査するのには手
間がかかっていた。特に医療用針の姿勢の矯正を手作業
によって行うことには多くの手間がかかっていた。
【0004】そこで、本発明は上記事情に鑑み、医療用
針検査を手間をかけずに行うことができる医療用針検査
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のうち第一の
発明は、医療用針(60)の針先端部(60a)を検査
する際に使用する医療用針検査装置(1)において、所
定の移動方向(矢印C方向)に移動自在に設けられた搬
送本体(7)を有し、前記搬送本体(7)に複数の針保
持溝(9)を、各針保持溝(9)に医療用針(60)を
保持し得る形で形成し、前記搬送本体(7)に、加圧さ
れた気体(70)を前記各針保持溝(9)内に噴出させ
得る気体噴出手段(10、15)を設け、前記搬送本体
(7)の前記針保持溝(9)と対向し得る位置に針姿勢
矯正手段(13)を配設し、前記針姿勢矯正手段(1
3)に針先端部当接転動部(13b)及び針後端部当接
転動部(13c、53)を、それぞれ前記搬送本体
(7)に沿って伸延する形で配置形成し、前記搬送本体
(7)の前記針姿勢矯正手段(13)よりも前記移動方
向(矢印C方向)側の針観察位置(SE)において、前
記針保持溝(9)に保持された医療用針(60)の針先
端部(60a)を観察し得る針観察装置(16、22)
を設けて構成される。
【0006】また本発明のうち第二の発明は、第一の発
明の医療用針検査装置(1)において、前記搬送本体
(7)の前記針姿勢矯正手段(13)よりも前記移動方
向(矢印C方向)手前側の位置に、医療用針(60)を
前記搬送本体(7)の針保持溝(9)に供給し得る針供
給手段(11)を設け、前記搬送本体(7)の前記針観
察位置(SE)よりも前記移動方向(矢印C方向)側の
位置に、前記搬送本体(7)の針保持溝(9)に保持さ
れた医療用針(60)を該針保持溝(9)の外部に搬出
させ得る針搬出手段(21)を設けて構成される。
【0007】また本発明のうち第三の発明は、第一の発
明の医療用針検査装置(1)において、前記針観察装置
(16、22)は、前記搬送本体(7)の針保持溝
(9)に保持された医療用針(60)の光反射状態を捕
捉して光反射情報(GJ1)を出力し得る光反射情報捕
捉手段(16)を有し、医療用針(60)が備えるべき
針態様情報(TY0)を格納し得る格納部(39)を設
け、前記光反射情報捕捉手段(16)により出力された
光反射情報(GJ1)と、前記格納部(39)に格納さ
れた針態様情報(N0、K0、S0、T0)とを比較し
て、前記光反射情報捕捉手段(16)により捕捉された
前記光反射情報(GJ1)に対応する医療用針(60)
の適否を判定して所定の判定信号(X1〜X4、Y1)
を出力する判定部(32、33、35、36、40)を
設けて構成される。
【0008】また本発明のうち第四の発明は、第三の発
明の医療用針検査装置(1)において、前記光反射情報
捕捉手段(16)は、前記医療用針(60)の針先端部
(60a)の画像を捕捉して画像情報(GJ1)として
出力し得る撮像手段(16)であり、前記光反射情報
(GJ1)は該画像情報(GJ1)であることを特徴と
する。
【0009】また本発明のうち第五の発明は、第三の発
明の医療用針検査装置(1)において、前記格納部(3
9)は、医療用針(60)が備えるべき、軸方向の長さ
についての長さ情報(N0)を格納する格納部(39)
であり、前記判定部(32、33、35、36、40)
は、前記光反射情報捕捉手段(16)により出力された
光反射情報(GJ1)と、前記格納部(39)に格納さ
れた長さ情報(N0)とを比較して、前記光反射情報捕
捉手段(16)により捕捉された医療用針(60)の軸
方向の長さの適否を判定する長さ判定部(32)を有し
ていることを特徴とする。
【0010】また本発明のうち第六の発明は、第四の発
明の医療用針検査装置(1)において、前記格納部(3
9)は、医療用針(60)の針先端部(60a)が備え
るべき、形状についての形状情報(K0)を格納する格
納部(39)であり、前記判定部(32、33、35、
36、40)は、前記撮像手段(16)により出力され
た画像情報(GJ1)と、前記格納部(39)に格納さ
れた形状情報(K0)とを比較して、前記撮像手段(1
6)により捕捉された医療用針(60)の針先端部(6
0a)の形状の適否を判定する形状判定部(33)を有
していることを特徴とする。
【0011】また本発明のうち第七の発明は、第三の発
明の医療用針検査装置(1)において、前記光反射情報
捕捉手段(16)は、前記医療用針(60)の針先端部
(60a)の色度を捕捉して色度情報(S1)を前記光
反射情報(GJ1)として出力し得る色度情報捕捉手段
(16)であり、前記格納部(39)は、医療用針(6
0)の針先端部(60a)が備えるべき、色度について
の色度情報(S0)を格納する格納部(39)であり、
前記判定部(32、33、35、36、40)は、前記
色度情報捕捉手段(16)により出力された色度情報
(S1)と、前記格納部(39)に格納された色度情報
(S0)とを比較して、前記色度情報捕捉手段(16)
により捕捉された医療用針(60)の針先端部(60
a)の色度の適否を判定する色度判定部(35)を有し
ていることを特徴とする。
【0012】また本発明のうち第八の発明は、第三の発
明の医療用針検査装置(1)において、前記光反射情報
捕捉手段(16)は、前記医療用針(60)の針先端部
(60a)の明度を捕捉して明度情報(T1)を前記光
反射情報(GJ1)として出力し得る明度情報捕捉手段
(16)であり、前記格納部(39)は、医療用針(6
0)の針先端部(60a)が備えるべき、明度について
の明度情報(T0)を格納する格納部(39)であり、
前記判定部(32、33、35、36、40)は、前記
明度情報捕捉手段(16)により出力された明度情報
(T1)と、前記格納部(39)に格納された明度情報
(T0)とを比較して、前記明度情報捕捉手段(16)
により捕捉された医療用針(60)の溶接部(61)が
針先端部(60a)に対応した位置に存在するか否かを
判定する溶接位置判定部(40)を有していることを特
徴とする。
【0013】また本発明のうち第九の発明は、第三の発
明の医療用針検査装置(1)において、前記光反射情報
捕捉手段(16)は、前記医療用針(60)の針先端部
(60a)の色度を捕捉して色度情報(S1)を前記光
反射情報(GJ1)として出力し得る色度情報捕捉手段
(16)であり、前記格納部(39)は、医療用針(6
0)の針先端部(60a)が備えるべき、色度について
の色度情報(S0)を格納する格納部(39)であり、
前記判定部(32、33、35、36、40)は、前記
色度情報捕捉手段(16)により出力された色度情報
(S1)と、前記格納部(39)に格納された色度情報
(S0)とを比較して、前記色度情報捕捉手段(16)
により捕捉された医療用針(60)の溶接部(61)が
針先端部(60a)に対応した位置に存在するか否かを
判定する溶接位置判定部(40)を有していることを特
徴とする。
【0014】また本発明のうち第十の発明は、第三の発
明の医療用針検査装置(1)において、前記搬送本体
(7)の前記針観察位置(SE)よりも前記移動方向
(矢印C方向)側の位置に、前記判定部(32、33、
35、36、40)により出力された判定信号(X1〜
X4、Y1)に基づいて、前記搬送本体(7)の針保持
溝(9)に保持された不適格医療用針(60A)を該針
保持溝(9)の外部に排出させる針排出手段(19)を
設けて構成される。
【0015】また本発明のうち第十一の発明は、第一の
発明の医療用針検査装置(1)において、前記針先端部
当接転動部(13b)と前記針後端部当接転動部(13
c)が、それぞれ独立した部材によって形成されている
ことを特徴とする。
【0016】また本発明のうち第十二の発明は、第一の
発明の医療用針検査装置(1)において、前記針先端部
当接転動部(13b)と前記針後端部当接転動部(13
c、53)が、一体の部材によって形成されていること
を特徴とする。
【0017】また本発明のうち第十三の発明は、第一の
発明の医療用針検査装置(1)において、前記搬送本体
(7)と前記針後端部当接転動部(13c、53)との
間の間隔(L4)を、医療用針(60)の直径(D1)
よりも小さくしたことを特徴とする。
【0018】また本発明のうち第十四の発明は、第一の
発明の医療用針検査装置(1)において、前記針先端部
当接転動部(13b)に、前記針後端部当接転動部(1
3c、53)側に向かって上方に傾斜した傾斜面(4
5)を形成し、前記針先端部当接転動部(13b)の前
記針後端部当接転動部(13c、53)側に、下方に向
いた下向面(46)を、該下向面(46)と前記傾斜面
(45)によって針先端部(60a)が整合対応し得る
整合隅部(47)を形成する形で設けたことを特徴とす
る。
【0019】また本発明のうち第十五の発明は、第十四
の発明の医療用針検査装置(1)において、前記搬送本
体(7)と前記整合隅部(47)の頂部(47a)との
間の間隔(L2)を、医療用針(60)の直径(D1)
よりも小さくしたことを特徴とする。
【0020】また本発明のうち第十六の発明は、第一の
発明の医療用針検査装置(1)において、前記気体噴出
手段(10、15)は、該搬送本体(7)の前記各針保
持溝(9)にその先端を開口する、前記搬送本体(7)
に設けられた複数の通気孔(10)と、前記針姿勢矯正
手段(13)に対応して位置する前記針保持溝(9)に
対応した前記通気孔(10)に、前記加圧された気体
(70)を選択的に供給し得る気体供給手段(15)か
らなる。
【0021】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
「作用」の欄についても同様である。
【0022】
【作用】上記した構成により本発明のうち第一の発明で
は、搬送本体(7)を移動させて、医療用針(60)を
保持した針保持溝(9)を、針姿勢矯正手段(13)に
対向させる形で該針姿勢矯正手段(13)を通過させ
る。通過の際には、気体噴出手段(10、15)により
加圧された気体(70)を前記針保持溝(9)内に噴出
させて該針保持溝(9)に保持されている前記医療用針
(60)を気体(70)の噴出によって前記針姿勢矯正
手段(13)側に移動させて、該医療用針(60)の針
先端部(60a)を針先端部当接転動部(13b)に、
該医療用針(60)の後端部(60c)を針後端部当接
転動部(13c、53)に当接させるようにする。従っ
て、前記針保持溝(9)と共に移動方向(矢印C方向)
に移動する医療用針(60)と、搬送本体(7)と共に
は移動しない針姿勢矯正手段(13)との間の相対的な
移動によって、該医療用針(60)を針先端部当接転動
部(13b)と針後端部当接転動部(13c、53)に
おいて当接転動させ、当接転動により該医療用針(6
0)の針先端部(60a)のうち略平坦なカット部(6
0c)が針先端部当接転動部(13b)に整合当接する
ようにさせて該転動を停止するようにする。その後、更
に搬送本体(7)を移動させて針保持溝(9)に保持さ
れた前記医療用針(60)を針観察位置(SE)に対応
させ、該医療用針(60)の針先端部(60a)を針観
察装置(SE)により観察するようにする。
【0023】また本発明のうち第二の発明では、医療用
針(60)を針供給手段(11)に設置することによ
り、各医療用針(60)を各針保持溝(9)に供給保持
し、針搬出手段(21)により、各針保持溝(9)に保
持されていた医療用針(60)をこれら針保持溝(9)
から外部に搬送する。
【0024】また本発明のうち第三の発明では、医療用
針(60)の針先端部(60a)の観察は、前記搬送本
体(7)の針保持溝(9)に保持された医療用針(6
0)の光反射状態を捕捉した光反射情報(GJ1)と針
態様情報(N0、K0、S0、T0)とを比較する形で
行う。
【0025】また本発明のうち第四の発明では、搬送本
体(7)の針保持溝(9)に保持された医療用針(6
0)の光反射状態の捕捉は、該医療用針(60)の針先
端部(60a)の画像の捕捉という形で行われる。
【0026】また本発明のうち第五の発明では、医療用
針(60)の針先端部(60a)の観察は、前記搬送本
体(7)の針保持溝(9)に保持された医療用針(6
0)の光反射情報(GJ1)と格納された長さ情報(N
0)とを比較する形で行う。
【0027】また本発明のうち第六の発明では、医療用
針(60)の針先端部(60a)の観察は、前記搬送本
体(7)の針保持溝(9)に保持された医療用針(6
0)の画像情報(GJ1)と格納された形状情報(K
0)とを比較する形で行われる。
【0028】また本発明のうち第七の発明では、医療用
針(60)の針先端部(60a)の観察は、前記搬送本
体(7)の針保持溝(9)に保持された医療用針(6
0)の色度情報(T1)と格納された色度情報(T0)
とを比較する形で行われる。
【0029】また本発明のうち第八の発明では、医療用
針(60)の検査は、医療用針(60)の溶接部(6
1)が針先端部(60a)に対応した位置に存在するか
否かを判定する形で行われる。
【0030】また本発明のうち第九の発明では、医療用
針(60)の検査は、医療用針(60)の溶接部(6
1)が針先端部(60a)に対応した位置に存在するか
否かを判定する形で行われる。
【0031】また本発明のうち第十の発明では、針排出
手段(19)を介して針保持溝(9)に保持された不適
格医療用針(60A)を該針保持溝(9)の外部に排出
させる。
【0032】また本発明のうち第十一の発明では、摩耗
又は破損等により針先端部当接転動部(13b)或いは
針後端部当接転動部(13c、53)を新しいものと交
換する際には、摩耗又は破損等が生じている針先端部当
接転動部(13b)或いは針後端部当接転動部(13
c、53)の部材のみを交換する。
【0033】また本発明のうち第十二の発明では、針先
端部当接転動部(13b)と針後端部当接転動部(13
c、53)の相対位置関係は、医療用針(60)検査装
置における振動などに対して不用意に変化しにくくなっ
ている。
【0034】また本発明のうち第十三の発明では、加圧
された気体(70)の針保持溝(9)内での噴出により
針先端部(60a)を針先端部当接転動部(13b)
に、後端部(60b)を針後端部当接転動部(13c、
53)に当接させた医療用針(60)は、該医療用針
(60)の直径(D1)よりも小さい間隔(L4)をも
つ、搬送本体(7)と針後端部当接転動部(13c、5
3)との間を介して前記針保持溝(9)の外部に逸脱す
ることがない。
【0035】また本発明のうち第十四の発明では、医療
用針(60)の針先端部(60a)のうちカット部(6
0c)が針先端部当接転動部(13b)に整合当接する
状態では、該カット部(60c)が針先端部当接転動部
(13b)の傾斜面(45)に整合当接するようになる
と共に、医療用針(60)の針先端部(60a)のうち
カット部(60c)と管状部(60d)とによって形成
された角部(60e)が整合隅部(47)に嵌入整合す
るようになる。
【0036】また本発明のうち第十五の発明では、加圧
された気体(70)の針保持溝(9)内での噴出により
針先端部(60a)を針先端部当接転動部(13b)
に、後端部(60b)を針後端部当接転動部(13c、
53)に当接させた医療用針(60)は、該医療用針
(60)の直径(D1)よりも小さい間隔(L2)をも
つ、搬送本体(7)と頂部(47a)との間、従って搬
送本体(7)と針先端部当接転動部(13b、53)と
の間を介して前記針保持溝(9)の外部に逸脱すること
がない。
【0037】また本発明のうち第十六の発明では、気体
供給手段(15)による加圧された気体(70)の供給
は、針姿勢矯正手段(13)に対応して位置する針保持
溝(9)に対応した通気孔(10)に対してのみ行う。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明による医療用針検査装置の一例を示
した側面図及び該医療用針検査装置のうち制御装置のブ
ロック図、図2は、図1におけるP1−R1線断面図、
図3は、図1におけるI矢視図、図4は、図3における
II矢視図、図5は、図4におけるP2−R2線断面図、
図6は、図5に示す医療用針が更に転動した状態を示す
図、図7は、図6に示す医療用針が更に転動した状態を
示す図、図8は、図6に示す医療用針の姿勢矯正が完了
した状態を示す図、図9は、図1に示す医療用針検査装
置のうちカメラ付近を示した図、図10は、図1に示す
医療用針検査装置のうち針排出手段付近を示した図、図
11は、図10に示す針排出手段により医療用針が針保
持溝から排出される様子を示した図、図12乃至図16
は、図1に示す医療用針検査装置のうちディスプレイの
画面を示した図、図17は、図1に示す医療用針検査装
置の情報メモリ部に入力されている画像情報を示した概
念図である。
【0039】本発明による医療用針検査装置1は、図1
及び図2に示すように、室内等の医療用針検査場50に
設置されたフレーム2(二点鎖線で図示)を有してお
り、該フレーム2には駆動モータ3が設置されている。
駆動モータ3には水平方向、即ち図2の矢印A、B方向
に伸延した駆動軸5が設けられており、駆動軸5は、前
記駆動モータ3により、軸心Q1を中心に図1及び図2
の矢印C方向に回転駆動自在になっている(なお図2に
おいて駆動モータ3及び駆動軸5は断面でなく側面が図
示されている。)。駆動軸5の先端側、即ち矢印A側に
は鉛直な円盤状の接合部材6が、該駆動軸5と同心状に
接合されており、接合部材6の矢印A側にはドラム体7
が接合されている。ドラム体7は円形リング状に形成さ
れており、接合部材6とドラム体7との接合は、該ドラ
ム体7と接合部材6とが同心状に配置された形で行われ
ている。つまり、駆動モータ3により、駆動軸5を軸心
Q1を中心に矢印C方向に回転駆動させることにより、
該駆動軸5に接合された接合部材6が軸心Q1を中心に
矢印C方向に回転駆動され、更に該接合部材6に接合さ
れたドラム体7が軸心Q1を中心に矢印C方向に回転駆
動されるようになっている。即ち、ドラム体7は所定の
移動方向である矢印C方向に移動自在になっている。
【0040】ドラム体7の外周面7aは、前記軸心Q1
を中心にした円柱の側面のように形成されており、ドラ
ム体7の外周面7a側には複数の針保持溝9が、図1及
び図4に示すように、軸心Q1を中心に等しい角度ピッ
チαで設けられている。各針保持溝9は、図2及び図3
に示すように、前記軸心Q1と平行な方向、即ち矢印
A、B方向に伸延して形成されており、各針保持溝9は
ドラム体7の外周面7aに外周面開口部9aを、ドラム
体7の矢印A、B側の両側面に側面開口部9b、9bを
それぞれ形成している。従って、各針保持溝9には矢印
A、B方向に沿った形で医療用針である針60が外周面
開口部9a側から挿入保持され得るようになっており、
挿入された状態では、針60の先端部60a側及び後端
部60b側が、前記側面開口部9b、9bを介して該針
保持溝9からそれぞれ矢印A側、矢印B側に突出して配
置され得るようになっている。なお、本実施例では針6
0としてカヌラ針を示しているが、医療用針としてはカ
ヌラ針以外にも皮下注射用の注射針や採血用の注射針、
輸血用の注射針等その他の針を採用してもよい。また、
ドラム体7には、図1、図2、図4に示すように、各針
保持溝9と該ドラム体7の内周面7b側との間を、前記
軸心Q1を中心とした放射方向である図の矢印D、E方
向に伸延した複数の空気流通孔10が、これら各空気流
通孔10の一方の先端が各針保持溝9に開口され、該空
気流通孔10の他方の先端が前記内周面7b側に開口さ
れた形で、従って各針保持溝9に対して1つづつ対応し
て設けられている。
【0041】前記フレーム2には、図1に示すように、
所定の針ホッパ11が設けられており、針ホッパ11
は、複数の針60を、これら針60を水平に積み重ねた
形で貯蔵することができるようになっている。針ホッパ
11の下端部には、図1及び図3(なお図3では二点鎖
線で図示)に示すように、貯蔵していた針60を1本づ
つ外部に落下排出させ得る排出口11aが、矢印A、B
方向に沿った形で伸延形成されている。該排出口11a
は、前記軸心Q1を中心に、水平方向よりも約45゜な
なめ上の方向(図1の紙面左上の方向)で、しかもドラ
ム体7の外周面7aに近接対向する位置である針供給位
置HKに配置されており、従ってドラム体7が矢印C方
向に回転することにより、ドラム体7に設けられた各針
保持溝9が針供給位置HKに位置する毎に、前記針ホッ
パ11から排出口11aを介して針60が該針保持溝9
に1本づつ供給されるようになっている。針60は先端
部60aが矢印A側、後端部60bが矢印B側を向く形
で供給されるようになっている。なお、針供給位置HK
は前記軸心Q1を中心に水平方向よりも約45゜ななめ
上の方向であるので、該針供給位置HKから矢印C方向
に移動しようとする各針保持溝9の外周面開口部9aは
上方を向いている。よって、前記針ホッパ11から針保
持溝9に供給された針60は、該針保持溝9内に挿入保
持されるようになっている。
【0042】前記フレーム2には、図1及び図3に示す
ように、前記ドラム体7に対して、前記針供給位置HK
からやや矢印C側の位置に針両端位置矯正手段12が設
けられており、針両端位置矯正手段12は、基本的に矢
印A、B方向に垂直な(即ち鉛直な)1対の整合板12
a、12aを、ドラム体7の外周面7aを挾んで互いに
対向する形で有している。整合板12a、12a間の間
隔L1は矢印C方向に向かうに従って徐々に小さくなっ
ている。即ち、前記針ホッパ11から針保持溝9に供給
され該針保持溝9内に挿入保持された針60が、該針保
持溝9の矢印C方向への移動によって、整合板12a、
12aの間に送られ、そして更に該針保持溝9が矢印C
方向へ移動することによって、整合板12a、12aの
間において前記針60が矢印C方向へ移動するようにな
っている。間隔L1は矢印C方向に向かうに従って徐々
に小さくなっていることから、前記針60は矢印C方向
への移動とともに、該針60の両端を適宜整合板12
a、12aに当接させるので、前記針60は前記針保持
溝9に対して所定の位置関係をもつようになっている。
即ち、針60が、針保持溝9内で矢印A、B方向におい
て適正な位置に位置するように位置矯正がなされるよう
になっている。
【0043】更に前記フレーム2には、図1或いは図3
乃至図5に示すように、前記ドラム体7に対して、前記
針両端位置矯正手段12の位置からやや矢印C側の位置
に針姿勢矯正手段13が設けられており(従って、前記
針両端位置矯正手段12及び前記針ホッパ11は該針姿
勢矯正手段13よりも、所定の移動方向である矢印C方
向側とは反対側の位置、即ち前記移動方向手前側の位置
に配置されている。)、針姿勢矯正手段13は、ドラム
体7の外周面7aに沿った形の曲板状の本体13aを、
該本体13aと外周面7aとの間に矢印E、D方向にや
や間隔をあけた形で有している。即ち、針姿勢矯正手段
13は、ドラム体7の針保持溝9に対向し得る位置に配
置されている。本体13aは、図3に示すように、矢印
C方向に所定の長さL3で伸延しており、この長さL3
に対応するドラム体7の外周面7aの範囲には略3つの
針保持溝9が存在するようになっている(本実施例では
略3つの針保持溝9が存在するが、3つ以外にも4つ、
5つなどいくつでもよい。)。本体13aのうち外周面
7aに面した側には、矢印C方向に沿った形、即ちドラ
ム体7に沿った形で先端当接転動部13bと後端当接転
動部13cが、該本体13aの矢印A側、矢印B側に、
それぞれ略L字状の断面をもち外周面7aに向かって突
起した形で、それぞれ形成されている。これら先端当接
転動部13bと後端当接転動部13cの位置は、針保持
溝9内で矢印A、B方向において適正な位置に位置矯正
された前記針60の、それぞれ先端部60a、後端部6
0bに対応して形成されている。
【0044】一方、前記フレーム2には、図1及び図2
に示すように、前記ドラム体7の内周面7b側に配置さ
れた形で送風手段15が設けられており、送風手段15
は、外部から空気を取り入れ加圧する所定の空気加圧ポ
ンプ15a、加圧された空気を輸送する送風管15b、
該送風管15bによって輸送された空気を排出する排出
部15cから構成されている。排出部15cはフード状
になっており、しかもドラム体7の内周面7bに近接対
向して配置されている。また、排出部15cの位置は前
記針姿勢矯正手段13の位置と矢印D、E方向に対応し
たようになっている。即ち、空気加圧ポンプ15aによ
り加圧された空気が送風管15bを介して排出部15c
からドラム体7の内周面7bに向けて排出されるように
なっている。そして、ドラム体7の内周面7bに向けて
排出された空気70は、該排出部15cに対応して位置
している、該ドラム体7に形成された前記空気流通孔1
0に供給され矢印D方向に進んで、対応する各針保持溝
9に矢印D方向に噴出される。排出部15cの位置は前
記針姿勢矯正手段13の位置と矢印D、E方向に対応し
ているので、空気流通孔10を介して空気70が噴出さ
れる針保持溝9は、針姿勢矯正手段13の本体13aに
対応して存在する前記略3つの針保持溝9となってい
る。
【0045】即ち、前記針両端位置矯正手段12を矢印
C方向に通過することにより針保持溝9において矢印
A、B方向に適正な位置に位置矯正された針60が、該
針保持溝9の移動によって更に矢印C方向に移動し、従
って該針保持溝9が前記針姿勢矯正手段13と対応した
位置に到達した際、該針保持溝9では、送風手段15及
び空気流通孔10を介して加圧された空気70が矢印D
方向に噴出されるようになっている。また、この空気に
よって針保持溝9に保持されていた、針60は図4及び
図5に示すように、矢印D方向に浮き上がり、針60の
先端部60a、後端部60bがそれぞれ針姿勢矯正手段
13の先端当接転動部13b、後端当接転動部13cに
当接するようになっている。更に、針保持溝9が矢印C
方向に移動することにより、該針保持溝9と共に矢印C
方向に移動する針60と、針保持溝9と共には移動しな
い針姿勢矯正手段13との間の相対的な移動によって、
図4に示すように、先端当接転動部13bと後端当接転
動部13cに当接した針60は、図4の矢印F方向に転
動するようになっている。また、針60が、先端当接転
動部13bと後端当接転動部13cにおいて続けて当接
転動し、該針60の先端部60aのうち略平坦なカット
部60cが、図4の紙面で最も右側の状態、或いは図7
に示す状態のように、先端部当接転動部13bに整合当
接するようになることにより針60の転動が停止され得
るようになっている。
【0046】一方、上述した後端当接転動部13cとド
ラム体7の外周面7aとの間の矢印D、E方向の間隔L
4は、図5に示すように針60の直径D1よりも小さく
なっており、従って加圧された空気70の針保持溝9内
での噴出により先端部60aを先端当接転動部13b
に、後端部60bを後端当接転動部13cに当接させた
針60は、該針60の直径D1よりも小さい間隔L4を
もつ、外周面7aと後端当接転動部13cとの間を介し
て針保持溝9の外部に逸脱することがないようになって
いる。また、前記先端部当接転動部13bには、図5に
示すように、後端部当接転動部13c側、即ち矢印B側
に向かって上方に傾斜した傾斜面45が形成されてお
り、該先端部当接転動部13bの矢印B側の部位には、
下方(矢印E方向)に向いた下向面46が形成されてい
る。そして、該下向面46と前記傾斜面45によって整
合隅部47が形成されている。即ち、上述したように針
60の先端部60aのうち略平坦なカット部60cが、
図4の紙面で最も右側の状態、或いは図7に示す状態の
ように、先端部当接転動部13bに整合当接するように
なる際には、該カット部60cが先端部当接転動部13
bの傾斜面45に整合当接するようになると共に、針6
0の先端部60aのうちカット部60cと管状部60d
(即ち針60のうちカット部60cよりも後端側の部
位)とによって形成された角部60eが整合隅部47に
嵌入整合するようになっている。更に、上述した整合隅
部47の頂部47aとドラム体7の外周面7aとの間の
矢印D、E方向の間隔L2は、図5及び図7に示すよう
に、針60の直径D1よりも小さくなっており、従って
加圧された空気70の針保持溝9内での噴出により先端
部60aを先端当接転動部13bに、後端部60bを後
端当接転動部13cに当接させた針60が、上述したよ
うに転動して角部60eが整合隅部47に嵌入整合する
ような状態になった際にも、該針60は、その直径D1
よりも小さい間隔L2をもつ、外周面7aと先端当接転
動部13b(頂部47a)との間を介して針保持溝9の
外部に逸脱することがないようになっている。
【0047】また、前記フレーム2には、図1及び図9
に示すように、対象をカラー撮影し得るカメラ16と所
定の投光器17が設けられており、カメラ16は、針姿
勢矯正手段13よりもやや矢印C側の位置、即ち前記軸
心Q1の略真上で、外周面7aの斜め上方である位置に
配置されている。即ち、カメラ16は、針姿勢矯正手段
13を矢印C方向に通過した針60が更に矢印C方向に
移動して該カメラ16の配置位置に対応した所定の撮像
位置SEに到達した際に、該針60の先端部60aを矢
印E方向に撮影し得るようになっている。また、投光器
17は撮像位置SEに対応して位置した針60の先端部
60aを上方より光69を投光照明し得るようになって
おり、該投光器17による投光照明によって、カメラ1
6による撮影が好適に行われるようになっている。
【0048】また、前記フレーム2には、図1及び図1
0に示すように、前記撮像位置SEよりも矢印C側で、
しかも前記軸心Q1を中心に、水平方向よりも約40゜
ななめ上の方向(図1の紙面右上の方向)の排出位置S
Bに対応して針排出手段19が設けられており、針排出
手段19は空気圧等で駆動するピストン及びシリンダ等
から構成されている。即ち、針排出手段19はシリンダ
側である基部19aを前記フレーム2に対して固定的に
有しており、基部19aにはピストン側である突出棒1
9bが矢印A、B方向に伸延した形で設けられている。
基部19aは、ドラム体7の矢印B側に配置されてお
り、突出棒19bは基部19aの矢印A側に突出した形
で配置されている。従って、突出棒19bの先端側は、
矢印A方向に突出駆動され、又は矢印B方向に後退駆動
され得るようになっている。即ち、排出位置SBに対応
した位置に到達した針保持溝9と、突出棒19bの位置
とが矢印A、B方向に対応するようになっており、従っ
て、針保持溝9が排出位置SBに対応した位置に到達し
た際に、図11に示すように、突出棒19bの先端側を
矢印A方向に突出駆動させることにより、該針保持溝9
に保持されていた針60が突出棒19bによって矢印A
方向に押され、該針保持溝9から矢印A方向に排出され
得るようになっている。なお、前記フレーム2には、図
1に示すように、所定の針受け箱20が設けられてお
り、突出棒19bによって矢印A方向に押され針保持溝
9から矢印A方向に排出された針60は下方に落下して
該針受け箱20に挿入されるようになっている。
【0049】また、医療用針検査装置1には、図1に示
すように、所定の搬送用のベルトコンベア21が設けら
れており、該ベルトコンベア21の端部は、前記排出位
置SBよりも矢印C側で、しかも前記軸心Q1の略水平
方向の受取位置UTに配置されている。即ち、針排出手
段19により針60が排出されなかった針保持溝9が矢
印C方向に移動して受取位置UTに対応した位置に到達
した際、該針保持溝9の外周面開口部9aの開口方向、
即ち矢印D方向が水平方向よりもやや下向きになるの
で、該針保持溝9に保持されていた針60が外周面開口
部9aから該針保持溝9の外部に矢印D方向に転がり出
る。転がり出た針60は受取位置UTに端部が配置され
ているベルトコンベア21に載り、該ベルトコンベア2
1によって図示しない梱包現場等に搬送されるようにな
っている。
【0050】また、医療用針検査装置1には、図1のブ
ロック図に示すように、制御装置22が設けられてお
り、制御装置22は主制御部23を有している。主制御
部23には、バス線を介してカメラ制御部25、第一番
号検出部26、第二番号検出部27、針排出判定部2
8、モータ制御部29、針排出制御部30、画像制御部
31、長さ判定部32、形状判定部33、色判定部3
5、判定総合部36、入力部37、情報メモリ部39、
溶接位置判定部40が接続されており、カメラ制御部2
5は前記カメラ16に、モータ制御部29は前記駆動モ
ータ3に、針排出制御部30は前記針排出手段19に接
続されている。また、前記駆動モータ3の駆動軸5に
は、図2に示すように、該駆動軸5の回転角度を読み取
り得る回転角読取部26aが設けられており、該回転角
読取部26aと前記第一番号検出部26及び第二番号検
出部27はそれぞれ互いに接続されている。更に、画像
制御部31には所定のディスプレイ31aが接続され設
けられている。
【0051】医療用針検査装置1は以上のように構成さ
れているので、該医療用針検査装置1を用いて針60の
検査を行うと以下のようになる。即ちまず、製造され検
査前の複数の針60を、先端部60aを矢印A側に向け
る形で揃えて針ホッパ11に挿入設置する。次いで、医
療用針検査装置1の運転を開始する。即ち、キーボード
等を有した入力部37のキー入力を介して制御装置22
の主制御部23に運転開始の信号を入力し、主制御部2
3は該信号に基づいてモータ制御部29に駆動モータ3
の駆動開始を命令する。従って、モータ制御部29は該
命令に従い駆動モータ3の駆動を開始する。即ち、駆動
モータ3により、図1及び図2に示すように、駆動軸5
が矢印C方向に回転駆動され、該駆動軸5を介して接合
部材6及びドラム体7が軸心Q1を中心に矢印C方向に
回転駆動される。よって、ドラム体7に設けられた各針
挿入溝9が矢印C方向に回転する形で、図1及び図3に
示すように、前記針供給位置HKに順次位置し、該針供
給位置HKに順次位置する針挿入溝9に対して、前記針
ホッパ11から排出口11aを介して針60が1本づつ
供給され、供給された針60が該針挿入溝9内に挿入保
持される。各針挿入溝9内に挿入保持された針60は、
ドラム体7の矢印C方向への更なる回転駆動によって、
各針挿入溝9と共に針両端位置矯正手段12を、図3に
示すように、矢印C方向へ順次通過することにより、挿
入保持された各針挿入溝9内で矢印A、B方向において
適正な保持位置に位置矯正される。
【0052】針両端位置矯正手段12を矢印C方向に通
過した各針挿入溝9及びこれら針挿入溝9において適正
な保持位置に保持された針60は、ドラム体7の矢印C
方向への更なる回転駆動によって、針姿勢矯正手段13
に順次到達する。針姿勢矯正手段13に到達した針挿入
溝9では、送風手段15及び空気流通孔10を介して空
気70が矢印D方向に噴出されるので、図4或いは図5
に示すように、この空気70によって該針挿入溝9に保
持されている針60が矢印D方向に浮き上がり、該針6
0の先端部60a、後端部60bが、針姿勢矯正手段1
3の先端当接転動部13b、後端当接転動部13cにそ
れぞれ当接するようになる。なお、針挿入溝9内の針6
0は上述したように針両端位置矯正手段12を通過した
ことにより矢印A、B方向において適正な保持位置に位
置矯正されているので、該針60の先端部60aと後端
部60bの位置は、先端当接転動部13bと後端当接転
動部13cの位置に対応しており、よってこれらの当接
は正確に行われる。続けてドラム体7が矢印C方向に回
転駆動し、各針挿入溝9が矢印C方向に移動することに
よって、先端当接転動部13bと後端当接転動部13c
において当接している針60が、矢印C方向に針挿入溝
9と共に矢印C方向に移動しようとするので、該針60
は先端当接転動部13bと後端当接転動部13cにおい
て図4に示すように矢印F方向に当接転動する。更に続
けてドラム体7が矢印C方向に回転駆動し、各針挿入溝
9が矢印C方向に移動することによって、矢印F方向に
当接転動していた針60は、更に当接転動を続けて図4
の紙面中央に示す状態(即ち図6に示す状態)になり、
また更に当接転動を続けて、図4の紙面右側に示す状態
(即ち図7に示す状態)のように、該針60の先端部6
0aの略平坦なカット部60cが先端当接転動部13b
に整合当接した状態になる。針60のカット部60cが
先端部当接転動部13bに整合当接するようになる際に
は、上述したように、該カット部60cが先端部当接転
動部13bの傾斜面45に整合当接するようになると共
に、針60の先端部60aのうちカット部60cと管状
部60dとによって形成された角部60eが整合隅部4
7に嵌入整合するようになるので、以降、該針60の先
端当接転動部13bと後端当接転動部13cにおける当
接転動は不可能になり停止される。更に続けてドラム体
7が矢印C方向に回転駆動し、各針挿入溝9が矢印C方
向に移動することによって、カット部60cが先端部当
接転動部13bに整合当接した針60は、矢印F方向へ
の転動ができないことにより、先端当接転動部13bと
後端当接転動部13cに当接した状態(即ち図7に示す
状態で)で矢印C方向に摺動移動され、針姿勢矯正手段
13を矢印C方向に通過する。
【0053】針姿勢矯正手段13を矢印C方向に通過し
た位置の針挿入溝9では、該針挿入溝9に通じる空気流
通孔10が前記送風手段15の排出部15cに対応しな
くなっているので、該針挿入溝9内での空気70の噴出
が停止される。従って、針挿入溝9内で矢印D方向に浮
き上がっていた針60は、図8に示すように矢印E方向
に落下して再び(即ち針姿勢矯正手段13に到達する前
の状態と同様に)該針挿入溝9の底部において保持され
る。なお、針60が矢印E方向に落下する直前には、上
述したように、該針60は、図7に示すようにカット部
60cが先端部当接転動部13bに整合当接した状態、
即ちカット部60cが矢印D方向に向いた状態に姿勢矯
正されていたので、該針60が矢印E方向に落下して前
記針挿入溝9の底部において保持された後も、カット部
60cが矢印D方向に向いた状態の姿勢は維持される。
以上のように針姿勢矯正手段13を姿勢矯正された形で
通過した、各針挿入溝9の針60は、更に続けてドラム
体7が矢印C方向に回転駆動することにより、順次矢印
C方向に移動されて、図9に示すように、撮像位置SE
に順次移動させられる。
【0054】ところで、各針挿入溝9にはそれぞれ個々
を識別する番号が、例えば図1に示すように矢印C方向
に順に、M(1)、M(2)、M(3)……、M(n)
のようにつけられている(ただしnは整数)。また、駆
動軸5の回転角Kは随時、図2に示す回転角読取部26
aによって読み取られて順次、図1に示すように第一番
号検出部26に伝送されており、第一番号検出部26で
は、伝送されてきた各回転角Kに基づいて、現在撮像位
置SEに対応した位置に位置している針挿入溝9の番号
M(k)(ただし、kは1以上n以下の整数)が順次検
出される(なぜなら、撮像位置SEに対応して位置して
いる針挿入溝9の番号と、駆動軸5の回転角Kとは1対
1で対応しているから。)。検出された番号M(k)は
主制御部23に順次伝送される。なお、回転角Kと対応
した針挿入溝9の番号M(k)が検出されない際(即
ち、撮像位置SEに対応した位置に現在、針挿入溝9が
位置していない際)には、番号M(k)等は検出されな
い。
【0055】即ち、上述したようにドラム体7が矢印C
方向に続けて回転駆動することにより、針挿入溝9及び
該針挿入溝9に保持された針60が順次撮像位置SEに
移動され、これら各針挿入溝9が撮像位置SEに対応し
て位置する毎に、第一番号検出部26が検出した、該針
挿入溝9の番号M(k)が主制御部23に順次伝送され
る。番号M(k)を受けた主制御部23はカメラ制御部
25に撮影命令を伝送し、カメラ制御部25は該命令に
従ってカメラ16に画像撮影を実行させる。なお、投光
器17による投光は駆動モータ3の運転開始とともに開
始され、継続して行われているものとする。即ち、カメ
ラ16は、現在、撮像位置SEに対応して位置している
針挿入溝9、従って前記検出された番号M(k)の針挿
入溝9の針60の先端部60aをカラー画像撮影し、撮
影した画像情報GJ1をカメラ制御部25に伝送する。
カメラ制御部25は、受け取った画像情報GJ1を主制
御部23に伝送し、該主制御部23は該画像情報GJ1
を画像制御部31に伝送し、画像制御部31は受け取っ
た画像情報GJ1を、図12(或いは図13乃至図1
6)に示すようにディスプレイ31aに画像出力する。
【0056】ところで、画像情報GJ1等を出力するデ
ィスプレイ31a中には、図12乃至図16に示すよう
に、針60の軸方向に対応した方向に伸延した座標軸X
Zが設定されている。また、画像情報GJ1として撮影
された針60は、カット部60cが先端部当接転動部1
3bに、角部60eが整合隅部47に嵌入整合する形で
整合当接し、そのまま矢印E方向へ落下した状態となっ
ているため、該針60の角部60eの位置は前記整合隅
部47の頂部47aの位置に対応している。即ち、撮影
されディスプレイ31aに出力された針60の角部60
eの位置は、座標軸XZ上の一定の位置、従って一定の
座標値θをもつ位置に存在している。そして、針60の
うち角部60eから後端部60b側の軸方向の長さは略
一定であるため、角部60eから先端部60a側の軸方
向の長さの長短が針60の長さに対応している。従っ
て、ディスプレイ31aに出力された針60の先端部6
0aの先端の座標軸XZ上の位置の座標値β1と、該針
60の軸方向の長さとは対応するようになっている。更
に、情報メモリ部39には、予め入力部37を介して、
軸方向に適格な長さを有する針がディスプレイ31aに
出力された際に該針の先端の座標軸XZ上の位置が存在
し得る範囲(例えば座標値γ1から座標値γ2の範囲)
に関する長さ情報N0が入力され格納されている。
【0057】即ち、上述したように画像情報GJ1を受
け取った主制御部23は長さ判定部32に長さ判定を実
行させる。即ち、長さ判定部32はディスプレイ31a
に出力された針60の先端部60aの先端の座標軸XZ
上の位置の座標値β1を長さ情報N1として読み取ると
共に、情報メモリ部39に格納されている前記長さ情報
N0を取り出して、これら長さ情報N1、N0を比較
し、座標値β1が座標値γ1から座標値γ2の範囲に存
在するかどうかを判定する。判定により、図12に示す
ように座標値β1が座標値γ1から座標値γ2の範囲に
存在する場合には長さ判定部32は信号を出力せず、ま
た図13に示すように座標値β1が座標値γ1から座標
値γ2の範囲に存在しない場合には、針60の軸方向の
長さが長すぎたり(図13の実線で図示)短すぎたり
(図13の二点鎖線で図示)しているので該針60は不
適格であるという判定結果である信号X1を、長さ判定
部32は判定総合部36に伝送し、判定総合部36は該
信号X1を保存する。
【0058】一方、入力部37は適宜な画像情報入力装
置(例えば別の画像作図装置などにより作成された画像
情報を格納した記憶媒体を読み取り受入れ得るデッキ
等)を有しており、情報メモリ部39には、予め該入力
部37を介して、図17に概念的に示すような、適格な
形状等を有した針の先端部の画像情報GJ0が入力され
格納されている。即ち、上述したように画像情報GJ1
を受け取った主制御部23は長さ判定部32に長さ判定
を実行させると共に、形状判定部33にも形状判定を実
行させる。即ち、形状判定部33はディスプレイ31a
に出力された針60の先端部60aの形状を形状情報K
1として読み取ると共に、情報メモリ部39に格納され
ている画像情報GJ0における針の先端部の形状を形状
情報K0として読み取り、これら形状情報K1、K0を
比較し、これら2つの形状が一致するかどうかを判定す
る。判定により、図12と図17に示すようにこれら形
状情報K1、K0が示す2つの形状が一致する場合には
形状判定部33は信号を出力せず、また図14と図17
或いは図15と図17に示すようにこれら形状情報K
1、K0が示す2つの形状が一致しない場合には、針6
0の先端部60aにはバリ55(図15に図示)や欠落
56(図14に図示)が形成されているので該針60は
不適格であるという判定結果である信号X2を、形状判
定部33は判定総合部36に伝送し、判定総合部36は
該信号X2を保存する。
【0059】また、前記画像情報GJ0は図17に概念
的に示すような、適格な針の先端部における色度に関す
る情報、色度情報S0をも含んでいる。即ち、上述した
ように画像情報GJ1を受け取った主制御部23は長さ
判定部32に長さ判定を実行させると共に、色判定部3
5にも色判定を実行させる。即ち、色判定部35はディ
スプレイ31aに出力された針60の先端部60aの色
度を色度情報S1として読み取ると共に、情報メモリ部
39に格納されている画像情報GJ0における色度情報
S0を取り出し、これら色度情報S1、S0を比較し、
これら2つの色度が一致するかどうかを判定する。判定
により、図12と図17に示すようにこれら色度情報S
1、S0が示す2つの色度が一致する場合には色判定部
35は信号を出力せず、また図16と図17に示すよう
にこれら色度情報S1、S0が示す2つの色度が一致し
ない場合には、針60の先端部60aには汚れ57等
(図16の二点鎖線で図示)が形成されているので該針
60は不適格であるという判定結果である信号X3を、
色判定部35は判定総合部36に伝送し、判定総合部3
6は該信号X3を保存する。
【0060】更に、前記画像情報GJ0は図17に概念
的に示すような、適格な針の先端部における明度に関す
る情報、明度情報T0をも含んでいる。即ち、上述した
ように画像情報GJ1を受け取った主制御部23は長さ
判定部32に長さ判定を実行させると共に、溶接位置判
定部40にも溶接位置判定を実行させる。即ち、溶接位
置判定部40はディスプレイ31aに出力された針60
の先端部60aの明度を明度情報T1として読み取ると
共に、情報メモリ部39に格納されている画像情報GJ
0における明度情報T0を取り出し、これら明度情報T
1、T0を比較し、これら2つの明度が一致するかどう
かを判定する。判定により、図12と図17に示すよう
にこれら明度情報T1、T0が示す2つの明度が一致す
る場合には、針60の溶接部(即ち溶接部では、溶接時
の熱によって材料が変質しているので、他の部位と比べ
て光の反射程度が違っている)が先端部60aに対応し
て存在していないので該針60は適格であるということ
から、溶接位置判定部40は信号を出力せず、また図1
6と図17に示すようにこれら明度情報T1、T0が示
す2つの明度が一致しない場合には、針60の溶接部6
1が先端部60aに対応して存在しているので(図16
の実線で図示)、該針60は不適格であるという判定結
果である信号X4を、溶接部判定部40は判定総合部3
6に伝送し、判定総合部36は該信号X4を保存する。
その後、判定総合部36は信号X1〜X4のうち少なく
1つの信号を受けた場合には信号Y1を針排出判定部2
8に伝送し、信号X1〜X4のうち信号を1つも受けな
かった場合には信号Y1等を伝送しない。ところで、上
述したように第一番号検出部26で検出された針挿入溝
9の番号M(k)は主制御部23を介して針排出判定部
28にも伝送されている。即ち、針排出判定部28で
は、第一番号検出部26で検出された番号M(k)を受
け、該番号M(k)に対応して信号Y1を受けることに
より、該番号M(k)を保存する。第一番号検出部26
で検出された番号M(k)を受け、該番号M(k)に対
応して信号Y1を受けない場合には該番号M(k)は保
存されず削除される。以上のように撮像位置SEに順次
到達した針60は、該撮像位置SEにおいて順次画像撮
影されて、針が適格かどうかの判定がなされる。この判
定は、上述したように画像撮影による画像情報GJ1に
基づいて、長さ、形状、色度、溶接位置の適格・不適格
を判定する判定であり、該判定の結果、該針60が不適
格な場合にのみ、該針を保持した針保持溝9の番号M
(k)が針排出判定部28に保存されるようになる。
【0061】一方、撮像位置SEにおいて画像撮影され
た各針60は、ドラム体7の矢印C方向への更なる回転
駆動により、保持されている針保持溝9と共に矢印C方
向に移動し、図10に示すように排出位置SBに順次到
達する。ところで、上述したように駆動軸5の回転角K
は随時、図2に示す回転角読取部26aによって読み取
られて順次、第一番号検出部26に伝送されているが、
該回転角Kは第二番号検出部27にも順次伝送されてい
る。即ち、第二番号検出部27では、伝送されてきた各
回転角Kに基づいて、現在、前記排出位置SBに対応し
た位置に位置している針挿入溝9の番号M(l)(ただ
し、lは1以上n以下の整数)が順次検出される。検出
された番号M(l)は主制御部23を介して順次針排出
判定部28に伝送される。なお、回転角Kと対応した針
挿入溝9の番号M(l)が検出されない際(即ち、排出
位置SBに対応した位置に現在、針挿入溝9が位置して
いない際)には、番号M(l)等は検出されない。即
ち、針排出判定部28では、上述したように既に保存さ
れている番号M(k)と、第二番号検出部27で検出さ
れ伝送されてきた番号M(l)が一致しているかどうか
を判定し、一致している場合にのみ、針排出制御部30
に針排出の実行を命令する。従って、撮像位置SEにお
いて画像撮影され、制御装置22を介して不適格と判定
された針60(以降、不良針60Aと呼ぶ)が、ドラム
体7の矢印C方向への更なる回転駆動により、保持され
ている針保持溝9と共に矢印C方向に移動し、排出位置
SBに到達した際に、針排出制御部30に針排出の実行
が命令されるようになる。
【0062】即ち、針排出制御部30は、針排出手段1
9を駆動して、図11に示すように、突出棒19bの先
端側を、矢印A方向に突出駆動させ、排出位置SBに対
応して位置している番号M(l)即ち番号M(k)の針
挿入溝9に保持されていた不良針60Aを突出棒19b
によって矢印A方向に押し、該針挿入溝9から矢印A方
向に排出させる。排出された不良針60Aは、図1に示
すように下方に落下して針受け箱20に挿入される。な
お、突出棒19bが矢印A方向に突出駆動され不良針6
0Aが排出された後、突出棒19bは矢印B方向に素早
く後退駆動される。突出棒19bが矢印A方向に突出
し、矢印B方向に後退する動作は、ドラム体7の回転動
作に比べて十分に速く設定されているため、突出した状
態の突出棒19bが、矢印C方向に進む針挿入溝9の側
壁部等に接触干渉することがないようになっている。
【0063】その後もドラム体7の矢印C方向への更な
る回転駆動により、各針挿入溝9は排出位置SBから矢
印C方向に移動して受取位置UTに順次到達する。受取
位置UTに到達した際には、針挿入溝9のうち、針排出
手段19により針60が排出されなかった針挿入溝9に
保持されていた針60が、水平方向よりやや下方を向い
た外周面開口部9aから該針挿入溝9の外部に矢印D方
向に転がり出される。転がり出た針60は受取位置UT
に端部が配置されているベルトコンベア21に載り、該
ベルトコンベア21によって図示しない梱包現場等に搬
出される。以上のように針60の先端部60a等の検査
が行われ、また検査が完了した針60が搬出される。
【0064】なお、上述した実施例では搬送本体である
ドラム体7が円形のリング状であったが、搬送本体の形
状は円形のリング状に限らない。例えば、搬送本体は、
2軸間に設置され、これら軸の回転によって回転するベ
ルト状の部材であってもよい。
【0065】また、上述した実施例では針姿勢矯正手段
の針先端部当接転動部である先端当接転動部13bと、
針後端部当接転動部である後端当接転動部13cとは本
体13aを含む一体の部材で形成されているが、針姿勢
矯正手段の針先端部当接転動部と針後端部当接転動部は
それぞれ独立した部材によって形成されていてもよい。
例えば、前記本体13aが先端当接転動部13bと後端
当接転動部13cとの間の位置で両側に分離分割された
形で形成されてもよい。
【0066】また、上述した実施例では針姿勢矯正手段
の針後端部当接転動部である後端当接転動部13cは矢
印E方向に突出した形で形成されているが、針姿勢矯正
手段の針後端部当接転動部は突出していなくてもよい。
例えば針後端部当接転動部は、図5の二点鎖線に示すよ
うに、先端当接転動部13bの下向面46と同じレベル
で矢印B方向に伸延した矢印E方向を向いた平坦面部5
3の形で形成されてもよい。
【0067】また、上述した実施例では前記針観察装置
の光反射情報捕捉手段はカメラ16、即ち医療用針の針
先端部の画像を捕捉して画像情報として出力し得る撮像
手段であったが、光反射情報捕捉手段は搬送本体の針保
持溝に保持された医療用針における、投光器17等によ
る光69が反射してできる明るさの分布状態(即ち光反
射状態)を捕捉して光反射情報として出力し得るもので
あってもよい。明るさの分布状態を捕捉することによ
り、例えば医療用針の存在位置が明るい範囲として把握
され、従って医療用針の存在範囲の把握により、該医療
用針の軸方向の長さの長短等を判定することが可能とな
る。勿論、医療用針の明度を把握することにより、1番
目の実施例と同様にして溶接位置の判定を行うこともで
きる。
【0068】また上述した実施例では、医療用針の針先
端部が備えるべき明度についての明度情報を画像情報G
J0の形で予め格納しておき、針観察位置の医療用針の
針先端部の明度を捕捉し、捕捉された明度情報と格納さ
れていた明度情報とを比較して、捕捉された医療用針の
溶接部が針先端部に対応した位置に存在するか否かを判
定するようにした。しかし、溶接部では、溶接時の熱に
よって材料が変質しているので、他の部位と比べて光の
反射程度と共に色度も違っているという特徴を利用し
て、医療用針の針先端部が備えるべき色度についての色
度情報を予め格納しておき、針観察位置の医療用針の針
先端部の色度を捕捉し、捕捉された色度情報と格納され
ていた色度情報とを比較して、捕捉された医療用針の溶
接部が針先端部に対応した位置に存在するか否かを判定
するようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち第一の
発明は、針60等の医療用針の先端部60a等の針先端
部を検査する際に使用する医療用針検査装置において、
所定の移動方向に移動自在に設けられた搬送本体7等の
搬送本体を有し、前記搬送本体に複数の針保持溝9等の
針保持溝を、各針保持溝に医療用針を保持し得る形で形
成し、前記搬送本体に、加圧された空気70等の気体を
前記各針保持溝内に噴出させ得る空気流通孔10、送風
手段15等の気体噴出手段を設け、前記搬送本体の前記
針保持溝と対向し得る位置に針姿勢矯正手段13等の針
姿勢矯正手段を配設し、前記針姿勢矯正手段に先端当接
転動部13b等の針先端部当接転動部及び後端当接転動
部13c、平坦面部53等の針後端部当接転動部を、そ
れぞれ前記搬送本体に沿って伸延する形で配置形成し、
前記搬送本体の前記針姿勢矯正手段よりも前記移動方向
側の撮像位置SE等の針観察位置において、前記針保持
溝に保持された医療用針の針先端部を観察し得るカメラ
16、制御装置22等の針観察装置を設けて構成される
ので、医療用針の検査を行う際には、まず搬送本体の針
保持溝に医療用針を保持させた後、該搬送本体を移動さ
せて、前記医療用針を保持した針保持溝を、針姿勢矯正
手段に対向させる形で該針姿勢矯正手段を通過させる。
針姿勢矯正手段を通過させる際には、気体噴出手段によ
り加圧された気体を前記針保持溝内に噴出させて該針保
持溝に保持されている前記医療用針を気体の噴出によっ
て前記針姿勢矯正手段側に移動させて、該医療用針の針
先端部を針先端部当接転動部に、該医療用針の後端部6
0cを針後端部当接転動部に当接させるようにする。従
って、針姿勢矯正手段を通過させる際には、前記針保持
溝と共に前記移動方向に移動する医療用針と、搬送本体
と共には移動しない針姿勢矯正手段との間の相対的な移
動によって、該医療用針は針先端部当接転動部と針後端
部当接転動部において当接転動し、当接転動して該医療
用針の針先端部のうち略平坦なカット部60cが針先端
部当接転動部に整合当接するようになることにより転動
を停止するようになる。つまり、針姿勢矯正手段を通過
させることにより、医療用針は、針先端部のカット部6
0cが針先端部当接転動部に整合当接する姿勢に矯正さ
れる。そして、前記医療用針を保持した針保持溝が針姿
勢矯正手段を通過した後、更に搬送本体を移動させて針
保持溝に保持された前記医療用針を針観察位置に対応さ
せ、該医療用針の針先端部を針観察装置により観察する
ようにする。従って、本発明による医療用針検査装置に
よると、医療用針を保持した針保持溝が針姿勢矯正手段
を通過することにより該医療用針の姿勢が矯正され、針
観察装置により、姿勢が矯正された前記医療用針の針先
端部を一定の方向から観察できるので、従来のように1
本1本の医療用針を手に取り、針先端部をルーペ等で拡
大目視しながら該医療用針の姿勢を手によって矯正した
後、該針先端部を前記ルーペ等で一定の方向から観察す
る形で医療用針の検査が行われていたことに比べ、特に
医療用針の姿勢の矯正を手作業によって行わなくて済む
ので医療用針の検査を手間をかけずに行える。
【0070】また本発明のうち第二の発明は、第一の発
明の医療用針検査装置において、前記搬送本体の前記針
姿勢矯正手段よりも前記移動方向手前側の位置に、医療
用針を前記搬送本体の針保持溝に供給し得る針ホッパ1
1等の針供給手段を設け、前記搬送本体の前記針観察位
置よりも前記移動方向側の位置に、前記搬送本体の針保
持溝に保持された医療用針を該針保持溝の外部に搬出さ
せ得るベルトコンベア21等の針搬出手段を設けて構成
されるので、第一の発明による効果に加えて、医療用針
を針供給手段に設置することにより、各医療用針が各針
保持溝に供給保持される。よって、手作業により1本1
本の医療用針を針保持溝に保持させないで済むので都合
がよい。また、針搬出手段により、各針保持溝に保持さ
れていた医療用針がこれら針保持溝から外部に搬送され
るので、手作業により1本1本の医療用針を針保持溝か
ら外部に搬送しないで済み都合がよい。
【0071】また本発明のうち第三の発明は、第一の発
明の医療用針検査装置において、前記針観察装置は、前
記搬送本体の針保持溝に保持された医療用針の光反射状
態を捕捉して画像情報GJ1等の光反射情報を出力し得
るカメラ16等の光反射情報捕捉手段を有し、医療用針
が備えるべき長さ情報N0、形状情報K0、色度情報S
0、明度情報T0等の針態様情報を格納し得る情報メモ
リ部39等の格納部を設け、前記光反射情報捕捉手段に
より出力された光反射情報と、前記格納部に格納された
針態様情報とを比較して、前記光反射情報捕捉手段によ
り捕捉された前記光反射情報に対応する医療用針の適否
を判定して信号X1〜X4、Y1等の所定の判定信号を
出力する長さ判定部32、形状判定部33、色判定部3
5、判定総合部36、溶接位置判定部40等の判定部を
設けて構成されるので、医療用針の針先端部の観察は、
前記搬送本体の針保持溝に保持された医療用針の光反射
状態を捕捉した光反射情報と針態様情報とを比較する形
で、光反射情報捕捉手段や判定部等を介して行われる。
即ち、第一の発明による効果に加えて、従来のように1
本1本の医療用針を手に取り、針先端部をルーペ等で拡
大目視して行う観察に比べて、勘や経験に頼らず観察が
正確に行え、しかも手間もかからない。
【0072】また本発明のうち第四の発明は、第三の発
明の医療用針検査装置において、前記光反射情報捕捉手
段は、前記医療用針の針先端部の画像を捕捉して画像情
報GJ1等の画像情報として出力し得るカメラ16等の
撮像手段であり、前記光反射情報は該画像情報であるこ
とを特徴とするので、搬送本体の針保持溝に保持された
医療用針の光反射状態の捕捉は、該医療用針の針先端部
の画像の捕捉という形で行われる。よって、医療用針の
光反射状態の捕捉がより一層詳細に行われることになる
ので、第三の発明による効果に加えて、医療用針の針先
端部の観察がより一層詳細に行われ、従って医療用針の
針先端部の観察がより一層正確になるので都合がよい。
【0073】また本発明のうち第五の発明は、第三の発
明の医療用針検査装置において、前記格納部は、医療用
針が備えるべき、軸方向の長さについての長さ情報N0
等の長さ情報を格納する格納部であり、前記判定部は、
前記光反射情報捕捉手段により出力された光反射情報
と、前記格納部に格納された長さ情報とを比較して、前
記光反射情報捕捉手段により捕捉された医療用針の軸方
向の長さの適否を判定する長さ判定部32等の長さ判定
部を有していることを特徴とするので、医療用針の針先
端部の観察は、前記搬送本体の針保持溝に保持された医
療用針の光反射情報と格納された長さ情報とを比較する
形で、即ち医療用針の軸方向の長さを観察する形で行わ
れる。よって、第三の発明による効果に加えて、医療用
針の軸方向の長さを検査することができるので都合がよ
い。
【0074】また本発明のうち第六の発明は、第四の発
明の医療用針検査装置において、前記格納部は、医療用
針の針先端部が備えるべき、形状についての形状情報K
0等の形状情報を格納する格納部であり、前記判定部
は、前記撮像手段により出力された画像情報と、前記格
納部に格納された形状情報とを比較して、前記撮像手段
により捕捉された医療用針の針先端部の形状の適否を判
定する形状判定部33等の形状判定部を有していること
を特徴とするので、医療用針の針先端部の観察は、前記
搬送本体の針保持溝に保持された医療用針の画像情報と
格納された形状情報とを比較する形で、即ち医療用針の
針先端部の形状を観察する形で行われる。よって、第四
の発明による効果に加えて、医療用針の針先端部の形状
を検査、即ちバリや欠落等の有無を検査することができ
るので都合がよい。
【0075】また本発明のうち第七の発明は、第三の発
明の医療用針検査装置において、前記光反射情報捕捉手
段は、前記医療用針の針先端部の色度を捕捉して色度情
報S1等の色度情報を前記光反射情報として出力し得る
カメラ16等の色度情報捕捉手段であり、前記格納部
は、医療用針の針先端部が備えるべき、色度についての
色度情報S0等の色度情報を格納する格納部であり、前
記判定部は、前記色度情報捕捉手段により出力された色
度情報と、前記格納部に格納された色度情報とを比較し
て、前記色度情報捕捉手段により捕捉された医療用針の
針先端部の色度の適否を判定する色判定部35等の色度
判定部を有していることを特徴とするので、医療用針の
針先端部の観察は、前記搬送本体の針保持溝に保持され
た医療用針の色度情報と格納された色度情報とを比較す
る形で、即ち医療用針の針先端部の色度を観察する形で
行われる。よって、第三の発明による効果に加えて、医
療用針の針先端部の色度を検査、即ち汚れや変質等の有
無を検査することができるので都合がよい。
【0076】また本発明のうち第八の発明は、第三の発
明の医療用針検査装置において、前記光反射情報捕捉手
段は、前記医療用針の針先端部の明度を捕捉して明度情
報T1等の明度情報を前記光反射情報として出力し得る
カメラ16等の明度情報捕捉手段であり、前記格納部
は、医療用針の針先端部が備えるべき、明度についての
明度情報T0等の明度情報を格納する格納部であり、前
記判定部は、前記明度情報捕捉手段により出力された明
度情報と、前記格納部に格納された明度情報とを比較し
て、前記明度情報捕捉手段により捕捉された医療用針の
溶接部61等の溶接部が針先端部に対応した位置に存在
するか否かを判定する溶接位置判定部40等の溶接位置
判定部を有していることを特徴とするので、医療用針の
検査は、医療用針の溶接部が針先端部に対応した位置に
存在するか否かを判定する形で行われる。よって、第三
の発明による効果に加えて、溶接部が針先端部に対応し
た位置に存在する不適格な医療用針を検出することがで
きるので都合がよい。
【0077】また本発明のうち第九の発明は、第三の発
明の医療用針検査装置において、前記光反射情報捕捉手
段は、前記医療用針の針先端部の色度を捕捉して色度情
報を前記光反射情報として出力し得るカメラ16等の色
度情報捕捉手段であり、前記格納部は、医療用針の針先
端部が備えるべき、色度についての色度情報を格納する
格納部であり、前記判定部は、前記色度情報捕捉手段に
より出力された色度情報と、前記格納部に格納された色
度情報とを比較して、前記色度情報捕捉手段により捕捉
された医療用針の溶接部61等の溶接部が針先端部に対
応した位置に存在するか否かを判定する溶接位置判定部
40等の溶接位置判定部を有していることを特徴とする
ので、第八の発明による効果と同様の効果が生じる。
【0078】また本発明のうち第十の発明は、第三の発
明の医療用針検査装置において、前記搬送本体の前記針
観察位置よりも前記移動方向側の位置に、前記判定部に
より出力された判定信号に基づいて、前記搬送本体の針
保持溝に保持された不良針60A等の不適格医療用針を
該針保持溝の外部に排出させる針排出手段19等の針排
出手段を設けて構成されるので、第三の発明による効果
に加えて、判定部により出力された判定信号に基づいて
搬送本体の針保持溝に保持された不適格医療用針を該針
保持溝の外部に排出させる作業は手作業を介して行わず
に済み手間が省ける。
【0079】また本発明のうち第十一の発明は、第一の
発明の医療用針検査装置において、前記針先端部当接転
動部と前記針後端部当接転動部が、それぞれ独立した部
材によって形成されていることを特徴とするので、摩耗
又は破損等により針先端部当接転動部或いは針後端部当
接転動部を新しいものと交換する際、摩耗又は破損等が
生じている針先端部当接転動部或いは針後端部当接転動
部の部材のみを交換すればよく、針先端部当接転動部及
び針後端部当接転動部の両方を同時に新しいものと交換
しないで済む。よって、第一の発明による効果に加え
て、部材の交換を行う際の手間を極力省くことができ、
交換すべき部材を極力少なくして部材の節約が実現でき
る。
【0080】また本発明のうち第十二の発明は、第一の
発明の医療用針検査装置において、前記針先端部当接転
動部と前記針後端部当接転動部が、一体の部材によって
形成されていることを特徴とするので、針先端部当接転
動部と針後端部当接転動部の相対位置関係は、医療用針
検査装置における振動などに対して不用意に変化しにく
くなっている。従って、第一の発明による効果に加え
て、これら針先端部当接転動部と針後端部当接転動部に
おける医療用針の当接転動は極力誤動作なく行われ、よ
って医療用針の姿勢の矯正は極力正確に行われる。つま
り、医療用針の姿勢の矯正が極力正確に行われるので、
該医療用針の検査が極力正確に行われる。
【0081】また本発明のうち第十三の発明は、第一の
発明の医療用針検査装置において、前記搬送本体と前記
針後端部当接転動部との間の間隔L4等の間隔を、医療
用針の直径D1等の直径よりも小さくしたことを特徴と
するので、加圧された気体の針保持溝内での噴出により
針先端部を針先端部当接転動部に、後端部60bを針後
端部当接転動部に当接させた医療用針は、該医療用針の
直径よりも小さい間隔をもつ、搬送本体と針後端部当接
転動部との間を介して前記針保持溝の外部に逸脱するこ
とがない。つまり、第一の発明による効果に加えて、医
療用針の当接転動は極力誤動作なく行われ都合がよい。
【0082】また本発明のうち第十四の発明は、第一の
発明の医療用針検査装置において、前記針先端部当接転
動部に、前記針後端部当接転動部側に向かって上方に傾
斜した傾斜面45等の傾斜面を形成し、前記針先端部当
接転動部の前記針後端部当接転動部側に、下方に向いた
下向面46等の下向面を、該下向面と前記傾斜面によっ
て針先端部が整合対応し得る整合隅部47等の整合隅部
を形成する形で設けたことを特徴とするので、医療用針
の針先端部のうちカット部60cが針先端部当接転動部
に整合当接する状態では、該カット部60cが針先端部
当接転動部の傾斜面に整合当接するようになると共に、
医療用針の針先端部のうちカット部60cと管状部60
dとによって形成された角部60eが整合隅部に嵌入整
合するようになるので、医療用針のカット部60cが針
先端部当接転動部に整合当接した後は、前記角部60e
の整合隅部に対する嵌入整合により、前記医療用針の姿
勢のずれが極力生じないようになる。よって、第一の発
明による効果に加えて、医療用針の姿勢の矯正は極力正
確に行われるので、該医療用針の検査が極力正確に行わ
れる。
【0083】また本発明のうち第十五の発明は、第十四
の発明の医療用針検査装置において、前記搬送本体と前
記整合隅部の頂部47a等の頂部との間の間隔L2等の
間隔を、医療用針の直径D1等の直径よりも小さくした
ことを特徴とするので、加圧された気体の針保持溝内で
の噴出により針先端部を針先端部当接転動部に、後端部
60bを針後端部当接転動部に当接させた医療用針は、
該医療用針の直径よりも小さい間隔をもつ、搬送本体と
頂部との間、従って搬送本体と針先端部当接転動部との
間を介して前記針保持溝の外部に逸脱することがない。
つまり、第十四の発明による効果に加えて、医療用針の
当接転動は極力誤動作なく行われ都合がよい。
【0084】また本発明のうち第十六の発明は、第一の
発明の医療用針検査装置において、前記気体噴出手段
は、該搬送本体の前記各針保持溝にその先端を開口す
る、前記搬送本体に設けられた複数の空気流通孔10等
の通気孔と、前記針姿勢矯正手段に対応して位置する前
記針保持溝に対応した前記通気孔に、前記加圧された気
体を選択的に供給し得る送風手段15等の気体供給手段
からなるので、気体供給手段による加圧された気体の供
給は、針姿勢矯正手段に対応して位置する針保持溝に対
応した通気孔に対してのみ行うようにする。よって、加
圧された気体の供給を必要最小限に行うことができるの
でエネルギーの節約ができる。また、針姿勢矯正手段に
対応した位置以外にある針保持溝で加圧された気体を噴
出させなくて済むので、姿勢矯正後の医療用針を針保持
溝内で不用意に動かして姿勢を崩すようなことを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による医療用針検査装置の一例
を示した側面図及び該医療用針検査装置のうち制御装置
のブロック図である。
【図2】図2は、図1におけるP1−R1線断面図であ
る。
【図3】図3は、図1におけるI矢視図である。
【図4】図4は、図3におけるII矢視図である。
【図5】図5は、図4におけるP2−R2線断面図であ
る。
【図6】図6は、図5に示す医療用針が更に転動した状
態を示す図である。
【図7】図7は、図6に示す医療用針が更に転動した状
態を示す図である。
【図8】図8は、図6に示す医療用針の姿勢矯正が完了
した状態を示す図である。
【図9】図9は、図1に示す医療用針検査装置のうちカ
メラ付近を示した図である。
【図10】図10は、図1に示す医療用針検査装置のう
ち針排出手段付近を示した図である。
【図11】図11は、図10に示す針排出手段により医
療用針が針保持溝から排出される様子を示した図であ
る。
【図12】図12は、図1に示す医療用針検査装置のう
ちディスプレイの画面を示した図である。
【図13】図13は、図1に示す医療用針検査装置のう
ちディスプレイの画面を示した図である。
【図14】図14は、図1に示す医療用針検査装置のう
ちディスプレイの画面を示した図である。
【図15】図15は、図1に示す医療用針検査装置のう
ちディスプレイの画面を示した図である。
【図16】図16は、図1に示す医療用針検査装置のう
ちディスプレイの画面を示した図である。
【図17】図17は、図1に示す医療用針検査装置の情
報メモリ部に入力されている画像情報を示した概念図で
ある。
【符号の説明】
1……医療用針検査装置 7……搬送本体 9……針保持溝 10……気体噴出手段、通気孔(空気流通孔) 11……針供給手段(針ホッパ) 13……針姿勢矯正手段 13b……針先端部当接転動部(先端当接転動部) 13c……針後端部当接転動部(後端当接転動部) 15……気体噴出手段、気体供給手段(送風手段) 16……針観察装置、光反射情報捕捉手段、撮像手段、
色度情報捕捉手段、明度情報捕捉手段(カメラ) 19……針排出手段 21……針搬出手段(ベルトコンベア) 22……針観察装置(制御装置) 32……判定部、長さ判定部(長さ判定部) 33……判定部、形状判定部(形状判定部) 35……判定部、色度判定部(色判定部) 36……判定部(判定総合部) 39……格納部(情報メモリ部) 40……判定部、溶接位置判定部(溶接位置判定部) 45……傾斜面 46……下向面 47……整合隅部 47a……頂部 53……針後端部当接転動部(平坦面部) 60……医療用針(針) 60a……針先端部(先端部) 60A……不適格医療用針(不良針) 61……溶接部 70……気体(空気) D1……直径 GJ1……光反射情報、画像情報(画像情報) K0……形状情報、針態様情報 L2……間隔 L4……間隔 N0……長さ情報、針態様情報 S0……色度情報、針態様情報(色度情報) S1……色度情報 T0……明度情報、針態様情報(明度情報) T1……明度情報 SE……針観察位置(撮像位置) X1〜X4……判定信号(信号) Y1……判定信号(信号)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】医療用針の針先端部を検査する際に使用す
    る医療用針検査装置において、 所定の移動方向に移動自在に設けられた搬送本体を有
    し、 前記搬送本体に複数の針保持溝を、各針保持溝に医療用
    針を保持し得る形で形成し、 前記搬送本体に、加圧された気体を前記各針保持溝内に
    噴出させ得る気体噴出手段を設け、 前記搬送本体の前記針保持溝と対向し得る位置に針姿勢
    矯正手段を配設し、 前記針姿勢矯正手段に針先端部当接転動部及び針後端部
    当接転動部を、それぞれ前記搬送本体に沿って伸延する
    形で配置形成し、 前記搬送本体の前記針姿勢矯正手段よりも前記移動方向
    側の針観察位置において、前記針保持溝に保持された医
    療用針の針先端部を観察し得る針観察装置を設けて構成
    した医療用針検査装置。
  2. 【請求項2】前記搬送本体の前記針姿勢矯正手段よりも
    前記移動方向手前側の位置に、医療用針を前記搬送本体
    の針保持溝に供給し得る針供給手段を設け、 前記搬送本体の前記針観察位置よりも前記移動方向側の
    位置に、前記搬送本体の針保持溝に保持された医療用針
    を該針保持溝の外部に搬出させ得る針搬出手段を設けて
    構成した請求項1記載の医療用針検査装置。
  3. 【請求項3】前記針観察装置は、前記搬送本体の針保持
    溝に保持された医療用針の光反射状態を捕捉して光反射
    情報を出力し得る光反射情報捕捉手段を有し、 医療用針が備えるべき針態様情報を格納し得る格納部を
    設け、 前記光反射情報捕捉手段により出力された光反射情報
    と、前記格納部に格納された針態様情報とを比較して、
    前記光反射情報捕捉手段により捕捉された前記光反射情
    報に対応する医療用針の適否を判定して所定の判定信号
    を出力する判定部を設けて構成したことを特徴とする請
    求項1記載の医療用針検査装置。
  4. 【請求項4】前記光反射情報捕捉手段は、前記医療用針
    の針先端部の画像を捕捉して画像情報として出力し得る
    撮像手段であり、前記光反射情報は該画像情報であるこ
    とを特徴とする請求項3記載の医療用針検査装置。
  5. 【請求項5】前記格納部は、医療用針が備えるべき、軸
    方向の長さについての長さ情報を格納する格納部であ
    り、 前記判定部は、前記光反射情報捕捉手段により出力され
    た光反射情報と、前記格納部に格納された長さ情報とを
    比較して、前記光反射情報捕捉手段により捕捉された医
    療用針の軸方向の長さの適否を判定する長さ判定部を有
    していることを特徴とする請求項3記載の医療用針検査
    装置。
  6. 【請求項6】前記格納部は、医療用針の針先端部が備え
    るべき、形状についての形状情報を格納する格納部であ
    り、 前記判定部は、前記撮像手段により出力された画像情報
    と、前記格納部に格納された形状情報とを比較して、前
    記撮像手段により捕捉された医療用針の針先端部の形状
    の適否を判定する形状判定部を有していることを特徴と
    する請求項4記載の医療用針検査装置。
  7. 【請求項7】前記光反射情報捕捉手段は、前記医療用針
    の針先端部の色度を捕捉して色度情報を前記光反射情報
    として出力し得る色度情報捕捉手段であり、 前記格納部は、医療用針の針先端部が備えるべき、色度
    についての色度情報を格納する格納部であり、 前記判定部は、前記色度情報捕捉手段により出力された
    色度情報と、前記格納部に格納された色度情報とを比較
    して、前記色度情報捕捉手段により捕捉された医療用針
    の針先端部の色度の適否を判定する色度判定部を有して
    いることを特徴とする請求項3記載の医療用針検査装
    置。
  8. 【請求項8】前記光反射情報捕捉手段は、前記医療用針
    の針先端部の明度を捕捉して明度情報を前記光反射情報
    として出力し得る明度情報捕捉手段であり、 前記格納部は、医療用針の針先端部が備えるべき、明度
    についての明度情報を格納する格納部であり、 前記判定部は、前記明度情報捕捉手段により出力された
    明度情報と、前記格納部に格納された明度情報とを比較
    して、前記明度情報捕捉手段により捕捉された医療用針
    の溶接部が針先端部に対応した位置に存在するか否かを
    判定する溶接位置判定部を有していることを特徴とする
    請求項3記載の医療用針検査装置。
  9. 【請求項9】前記光反射情報捕捉手段は、前記医療用針
    の針先端部の色度を捕捉して色度情報を前記光反射情報
    として出力し得る色度情報捕捉手段であり、 前記格納部は、医療用針の針先端部が備えるべき、色度
    についての色度情報を格納する格納部であり、 前記判定部は、前記色度情報捕捉手段により出力された
    色度情報と、前記格納部に格納された色度情報とを比較
    して、前記色度情報捕捉手段により捕捉された医療用針
    の溶接部が針先端部に対応した位置に存在するか否かを
    判定する溶接位置判定部を有していることを特徴とする
    請求項3記載の医療用針検査装置。
  10. 【請求項10】前記搬送本体の前記針観察位置よりも前
    記移動方向側の位置に、前記判定部により出力された判
    定信号に基づいて、前記搬送本体の針保持溝に保持され
    た不適格医療用針を該針保持溝の外部に排出させる針排
    出手段を設けて構成した請求項3記載の医療用針検査装
    置。
  11. 【請求項11】前記針先端部当接転動部と前記針後端部
    当接転動部が、それぞれ独立した部材によって形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の医療用針検査装
    置。
  12. 【請求項12】前記針先端部当接転動部と前記針後端部
    当接転動部が、一体の部材によって形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の医療用針検査装置。
  13. 【請求項13】前記搬送本体と前記針後端部当接転動部
    との間の間隔を、医療用針の直径よりも小さくしたこと
    を特徴とする請求項1記載の医療用針検査装置。
  14. 【請求項14】前記針先端部当接転動部に、前記針後端
    部当接転動部側に向かって上方に傾斜した傾斜面を形成
    し、 前記針先端部当接転動部の前記針後端部当接転動部側
    に、下方に向いた下向面を、該下向面と前記傾斜面によ
    って針先端部が整合対応し得る整合隅部を形成する形で
    設けたことを特徴とする請求項1記載の医療用針検査装
    置。
  15. 【請求項15】前記搬送本体と前記整合隅部の頂部との
    間の間隔を、医療用針の直径よりも小さくしたことを特
    徴とする請求項14記載の医療用針検査装置。
  16. 【請求項16】前記気体噴出手段は、該搬送本体の前記
    各針保持溝にその先端を開口する、前記搬送本体に設け
    られた複数の通気孔と、前記針姿勢矯正手段に対応して
    位置する前記針保持溝に対応した前記通気孔に、前記加
    圧された気体を選択的に供給し得る気体供給手段からな
    る請求項1記載の医療用針検査装置。
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