JP2019095384A - 色評価装置、色評価方法およびプログラム - Google Patents

色評価装置、色評価方法およびプログラム Download PDF

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Takayuki Goto
隆之 後藤
拓郎 曽根
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拓郎 曽根
秀幸 木原
Hideyuki Kihara
秀幸 木原
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孝吏 相馬
修平 渡辺
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修平 渡辺
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明宏 岩松
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Abstract

【課題】1回の計測で複数のカラーパターンを含むサンプルの色を評価することができる色評価装置、色評価方法およびプログラムを提供する。【解決手段】撮像部により撮像された評価対象物の第1撮像画像を取得する取得部と、第1撮像画像の測色値に対するクラスタ化により複数の第1色クラスタに分割する分割部と、分割部により分割された各第1色クラスタの主要色度を抽出する抽出部と、抽出部により抽出された各第1色クラスタの主要色度に基づいて、評価対象物の色評価値を算出する色評価部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、色評価装置、色評価方法およびプログラムに関する。
製品に対する色の品質管理を行うために、一般的に測色器が用いられる。測色器で計測した値は、L*a*b*表色系等の色度値として示される。この色度値から、目標となるサンプル(目標サンプル)の色と、評価対象のサンプル(評価サンプル)の色との差である色差を算出することによって色の品質を評価する方法が、既に知られている。
このような、色の品質を評価する技術として、入力画像データを取得する画像データ取得部と、L*a*b*色空間に変換した入力画像データに対してL*a*b*色空間全体に均一に分布するように初期クラスタを設定し、データ間距離の計算にCIEL*a*b*の非等色差性を補正した色差式を用いたK−meansアルゴリズムを用いて、入力画像データを構成する画素をクラスタリングするクラスタリング部と、クラスタリングした複数のクラスタからそれぞれ1色を代表候補色として決定する代表候補色決定部と、入力画像データとそれぞれの代表候補色とを用いて、入力画像データの代表色を決定する決定部と、を備えた技術が開示されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、複数のカラーパターンを有する評価対象に対して、カラーパターンごとの色の品質を一度に評価することができないという問題があった。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであって、1回の計測で複数のカラーパターンを含むサンプルの色を評価することができる色評価装置、色評価方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、撮像部により撮像された評価対象物の第1撮像画像を取得する取得部と、前記第1撮像画像の測色値に対するクラスタ化により複数の第1色クラスタに分割する分割部と、前記分割部により分割された前記各第1色クラスタの主要色度を抽出する抽出部と、前記抽出部により抽出された前記各第1色クラスタの主要色度に基づいて、前記評価対象物の色評価値を算出する色評価部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、1回の計測で複数のカラーパターンを含むサンプルの色を評価することができる。
図1は、第1の実施形態に係る色評価装置の全体の概要構成図である。 図2は、第1の実施形態に係る色評価装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る色評価装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図4は、評価サンプルの一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る色評価装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図6は、第2の実施形態に係る色評価装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図7は、第2の実施形態に係る色評価装置において色差を求めるための組み合わせを説明する図である。 図8は、第2の実施形態に係る色評価装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図9は、目標サンプルと評価サンプルとで色が逆転している場合の一例を示す図である。
以下に、図1〜図9を参照しながら、本発明に係る色評価装置、色評価方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
[第1の実施形態]
(色評価装置の全体の概要構成)
図1は、第1の実施形態に係る色評価装置の全体の概要構成図である。図1を参照しながら、本実施形態に係る色評価装置1の全体の概要構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る色評価装置1は、本体部100と、照明装置106と、を備えている。
本体部100は、色の評価対象である評価サンプルSに対して撮像処理を行い、得られた画像に対して、後述する画像処理および色評価処理を行う装置である。
照明装置106は、評価サンプルSに対して全方向から均質な光を照射するドーム照明である。照明装置106は、図1に示すように、複数のLED106aと、ドーム106bと、を有する。
LED106aは、ドーム106bの内側周縁部に配置され、ドーム106bの内側の面である拡散面106cへ向けて光を照射する。ドーム106bは、内側に形成された拡散面106cによってLED106aから照射された光を拡散し、評価サンプルSに対して全方向から均質な光を当てる半球状部材である。また、ドーム106bは、天頂部分に開口部106dが穿設されており、当該開口部106dに本体部100の撮像装置が挿入されて、評価サンプルSに対する撮像方向が鉛直方向となるように設置されている。
なお、照明装置106はドーム照明としているが、これに限定されるものではなく、フラット照明またはスポット照明等のドーム照明以外の照明であるものとしてもよい。ただし、照明装置106をドーム照明とすることによって、対象物(例えば、評価サンプルS)に対する照度ムラが低減できるという利点がある。
(色評価装置のハードウェア構成)
図2は、第1の実施形態に係る色評価装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照しながら、本実施形態に係る色評価装置1のハードウェア構成について説明する。
図1で上述したように、色評価装置1は、本体部100と、照明装置106と、を備えており、そのうち本体部100は、図2に示すように、制御装置101と、主記憶装置102と、補助記憶装置103と、撮像装置104と、通信装置105と、を備えている。制御装置101、主記憶装置102、補助記憶装置103、撮像装置104および通信装置105は、バス111によって互いに接続され、アドレス信号、データ信号および各種制御信号が伝送される。なお、照明装置106については、図1で上述した通りである。
制御装置101は、色評価装置1の動作を統括的に制御する装置である。制御装置101は、RAM(Random Access Memory)である主記憶装置102をワークエリア(作業領域)として、ROM(Read Only Memory)またはフラッシュメモリ等の補助記憶装置103に格納されたプログラムを実行する。
撮像装置104は、対象物(例えば、評価サンプルS)を撮像して、撮像画像を得る装置である。撮像装置104は、例えば、XYZカメラ、マルチスペクトルカメラ、ハイパースペクトルカメラ等である。以下、撮像装置104は、XYZカメラであるものとして説明する。XYZカメラは、通常のRGBカメラと異なり、三刺激値(XYZ値)を計測することができるため、高精度の色測定が可能となる。すなわち、XYZカメラは、対象物のXYZ画像を得ることができる。また、例えば、撮像装置104の計測サイズを100[mm]×56[mm]とし、解像度を1920×1080画素とする。
通信装置105は、外部装置と通信する通信I/Fである。通信装置105は、例えば、色評価装置1の設定情報等を受信する。
なお、図2に示す例では、照明装置106は、他の構成部品と必ずしも連動して照射動作を行う必要がないので、バス111には接続されない構成としているが、これに限定されるものではない。すなわち、照明装置106は、バス111に接続され、制御装置101からの制御信号に従って、撮像装置104の撮像動作と連動して照射動作を行うものとしてもよい。
また、図2に示した色評価装置1のハードウェア構成は、一例を示すものであり、図2に示した構成要素をすべて含む必要はなく、または、その他の構成要素を含むものとしてもよい。例えば、照明装置106の代わりに外部の照明装置を用いる場合は、色評価装置1は、照明装置106を備える必要はない。また、撮像装置104は、色評価装置1内に必ずしも備えられている必要はなく、外部の撮像装置と色評価装置1とが接続された構成であってもよい。
(色評価装置の機能ブロック構成)
図3は、第1の実施形態に係る色評価装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図4は、評価サンプルの一例を示す図である。図3および図4を参照しながら、本実施形態に係る色評価装置1の機能ブロックの構成および動作について説明する。
図3に示すように、色評価装置1は、照明部201と、撮像部202と、記憶部203と、画像処理部204と、色評価部205と、を有する。
照明部201は、評価対象物(例えば、評価サンプルS)に光を照射する機能部である。照明部201は、図2に示す照明装置106によって実現される。
撮像部202は、評価対象物(例えば、評価サンプルS)を撮像して、撮像画像(XYZ画像)(第1撮像画像)を得る機能部である。撮像部202は、図2に示す撮像装置104によって実現される。
記憶部203は、撮像部202により撮像されたXYZ画像、画像処理部204による画像処理後のデータ、および、色評価部205による色評価処理後のデータ等を記憶する機能部である。記憶部203は、図2に示す主記憶装置102および補助記憶装置103によって実現される。
画像処理部204は、撮像部202により得られたXYZ画像に対して各種の画像処理を行う機能部である。画像処理部204は、図2に示すように、取得部211と、変換部212と、分割部213と、抽出部214と、を有する。画像処理部204は、例えば、図2に示す制御装置101により実行されるプログラムにより実現される。
取得部211は、撮像部202により撮像されたXYZ画像を取得する機能部である。XYZ画像は、三刺激値であるXYZ値(測色値の一例)の画素によって構成される。
変換部212は、取得部211により取得された評価サンプルSのXYZ画像の各画素のXYZ値を規格化し、規格化した値からL*a*b*値(測色値の一例)を算出する機能部である。すなわち、変換部212は、評価サンプルSのXYZ画像の各画素のXYZ値をL*a*b*値に変換する。ここで、XYZ画像の各画素のXYZ値を、Xe(i,j)、Ye(i,j)、Ze(i,j)とする。(i,j)は、画像における画素の位置(座標)を示す。
変換部212は、以下の式(1)を用いて、XYZ値であるXe(i,j)、Ye(i,j)、Ze(i,j)を規格化して、Xe’(i,j)、Ye’(i,j)、Ze’(i,j)を算出する。
Figure 2019095384
ここで、式(1)中のXw(i,j)、Yw(i,j)、Zw(i,j)は、後述する白色基準板のXYZ画像の各画素のXYZ値である。そして、変換部212は、以下の式(2)を用いて、規格化されたXYZ値であるXe’(i,j)、Ye’(i,j)、Ze’(i,j)から、各画素においてL*a*b*値(Le(i,j)、ae(i,j)、be(i,j))を算出する。
Figure 2019095384
ここで、式(2)におけるXn、Yn、Znは、完全拡散反射面での三刺激値である。例えば、D50標準光源の場合、Xn=96.42、Yn=100、Zn=82.49である。
分割部213は、変換部212により算出された各画素におけるL*a*b*値を、クラスタ化(クラスタリング)することによって複数の色クラスタ(第1色クラスタ)に分割する機能部である。
具体的には、分割部213は、例えば、クラスタリング解析の一例であるk−means法を用いて、L*a*b*値をクラスタ化する。ここで、k−means法とは、画像内の特徴を、分割するクラスタの数を予めk個と指定して分割し、この状態を初期状態として分割を繰り返すことによって、最終的に収束した状態を最終的な分割状態とする公知の手法である。本実施形態では、L*a*b*値という色を示す値をクラスタ化するので、分割されたクラスタを特に「色クラスタ」と呼称して説明する。また、例えば、評価サンプルSが、図4に示すように、互いに色が異なる領域Saおよび領域Sbに分かれているサンプルである場合、2種類のカラーパターンが含まれていることがわかっているので、分割部213は、色クラスタの分割数としてk=2を指定し、L*a*b*値を2つの色クラスタ(色クラスタA、色クラスタB)に分割する。分割部213による分割(クラスタ化)の詳細な手順は、以下の(A)〜(E)の通りである。
(A)まず、L*a*b*値をLab色空間(3次元空間)にプロット、そのLab色空間において、ランダムにk(分割数)の種子点を配置する。
(B)種子点から各L*a*b*値までの距離を算出する。
(C)L*a*b*値と各種子点との距離を算出し、算出した距離のうち近い距離の種子点の色クラスタにそのL*a*b*値が属するようにする。
(D)各色クラスタに属するL*a*b*値の平均値を求め、そこに種子点を移動させる。
(E)(B)〜(D)を繰り返し、種子点の移動が収束した場合に、処理を終了する。
以上の処理によって、分割数k=2である場合、色クラスタAおよび色クラスタBの2種類の色クラスタに分割(クラスタ化)される。例えば、図4に示す評価サンプルSについて、上述のクラスタ化を行った場合、色クラスタAが、領域Saに対応する黄色、色クラスタBが、領域Sbに対応する青色というように分割される。
なお、クラスタ化するためには、上述のクラスタリング解析ではなく、XYZ画像から色を抽出する領域を手動で指定する手段(指定部)を用いることによって、評価サンプルSに含まれる色をクラスタ化することも可能である。この場合、例えば、図4に示す領域Saおよび領域Sbをそれぞれ指定し、その色を抽出することで、評価サンプルSに含まれる2種類の色(例えば、黄色および青色)にクラスタ化する。
また、クラスタ化の手法としてk−means法について説明したが、これに限定されるものではなく、最短距離法またはWard法等を用いることもできる。
抽出部214は、分割部213により分割された各色クラスタにおける種子点のL*a*b*値を主要色度として抽出する機能部である。抽出部214により抽出されたL*a*b*値は、当該色クラスタ内のL*a*b*値の平均値となる。
なお、抽出部214により抽出する主要色度として、各色クラスタの種子点、すなわち、各色クラスタ内のL*a*b*値の平均値を用いたが、これに限定されるものではなく、各色クラスタ内のL*a*b*値の中央値を主要色度として抽出するものとしてもよい。
また、抽出部214は、分割部213により分割された各色クラスタ内の種子点から所定距離以上離れたL*a*b*値を除外して、再度、当該色クラスタ内のL*a*b*値の平均値を算出し、主要色度として抽出するものとしてもよい。これによって、色クラスタ同士の隣接部分近傍(色の差が曖昧な領域)のL*a*b*値の影響を低減させることができ、測色精度を向上させることができる。
色評価部205は、抽出部214により抽出された各色クラスタの主要色度を、評価サンプルSの色評価値として算出する機能部である。
なお、図3に示す色評価装置1の照明部201、撮像部202、記憶部203、画像処理部204の取得部211、変換部212、分割部213および抽出部214、ならびに色評価部205は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図3に示す色評価装置1で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図3に示す色評価装置1で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
また、色評価装置1の取得部211、変換部212、分割部213、抽出部214および色評価部205の一部または全部は、ソフトウェアであるプログラムではなく、FPGA(Field−Programmable Gate Array)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア回路によって実現されてもよい。
(色評価装置の処理の流れ)
図5は、第1の実施形態に係る色評価装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。図5を参照しながら、本実施形態に係る色評価装置1によって、複数の色を含む評価サンプルに対して、当該評価サンプルを構成する主要な色に対する評価が行われる処理の流れについて説明する。
<ステップS11>
利用者は、白色基準板を評価対象物として設置する。そして、ステップS12へ移行する。
<ステップS12>
撮像部202は、照明部201により光が照射された白色基準板を撮像して、撮像画像であるXYZ画像を得る。このXYZ画像は、XYZ値の画素によって構成されている。そして、取得部211は、撮像部202により撮像された白色基準板のXYZ画像を取得する。そして、ステップS13へ移行する。
<ステップS13>
利用者は、白色基準板に代えて、評価サンプルSを評価対象物として設置する。そして、ステップS14へ移行する。
<ステップS14>
撮像部202は、照明部201により光が照射された評価サンプルSを撮像して、撮像画像であるXYZ画像を得る。このXYZ画像も、同様に、XYZ値の画素によって構成されている。そして、取得部211は、撮像部202により撮像された評価サンプルSのXYZ画像を取得する。そして、ステップS15へ移行する。
<ステップS15>
変換部212は、上述したように、取得部211により取得された白色基準板のXYZ画像のXYZ値を用いて、取得部211により取得された評価サンプルSのXYZ画像の各画素のXYZ値を、L*a*b*値に変換する。そして、ステップS16へ移行する。
<ステップS16>
分割部213は、色クラスタの分割数を指定する。以下、評価サンプルSが有するカラーパターンは2種類であり、分割部213は、分割数としてk=2を指定したものとして説明する。そして、ステップS17へ移行する。
<ステップS17>
分割部213は、評価サンプルSのL*a*b*値を2つの色クラスタAおよび色クラスタBに分割(クラスタリング)する。分割の手順は、上述の(A)〜(E)で示した通りである。そして、ステップS18へ移行する。
<ステップS18>
抽出部214は、分割部213により分割された色クラスタAにおける種子点のL*a*b*値と、色クラスタBの種子点のL*a*b*値とを、それぞれの主要色度として抽出する。そして、ステップS19へ移行する。
<ステップS19>
色評価部205は、抽出部214により抽出された色クラスタAおよび色クラスタBの各主要色度を、評価サンプルSの色評価値として算出する。そして、ステップS20へ移行する。
<ステップS20>
別の評価サンプルに対して計測を行う場合(ステップS20:Yes)、ステップS13へ戻り、行わない場合(ステップS20:No)、処理を終了する。
以上のように、本実施形態では、撮像部202による評価サンプルSに対する撮像により得られた画像の画素値に基づく測色値を、分割部213によって、指定された分割数の色クラスタにクラスタ化される。そして、抽出部214により色クラスタから主要色度を抽出され、色評価部205により、主要色度が評価サンプルSの色評価値として算出されるものとしている。これによって、複数の色(カラーパターン)で構成される評価サンプルに対して、1回の計測で、複数の色に対する評価を行うことができる。
なお、本実施形態では、分割部213により分割される色クラスタは2つであるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、3つ以上の色(カラーパターン)で構成された評価サンプルに対する色の評価を行うことも可能である。
また、上述のように、照明装置106はドーム照明に限定されるものではなく、フラット照明またはスポット照明等のドーム照明以外の照明であるものとしてもよい。この場合、照明には指向性があるため、撮像部202の撮像角度によって、評価サンプルSの色が変化してしまう可能性がある。その場合には、複数の撮像角度で撮像画像(XYZ画像等)を取得し、撮像画像ごとにクラスタ化を行い、それぞれの撮像画像の各色クラスタの測色値に基づいた主要色度を得て、各主要色度に対して色の評価を行うことによって、評価精度を向上させることができる。これを実現するためには、複数の撮像部202(撮像装置104)を備えることで複数の撮影角度での撮像を行う構成、または、撮像装置104をステージによって駆動させることで複数の撮影角度での撮影を行う構成等が考えられる。
また、図5で上述した色評価装置1の処理の流れでは、評価サンプルSを手動で設置するものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、ベルトコンベアのように、複数の評価サンプルSを連続的に搬送する手段の上方に、照明部201(照明装置106)および撮像部202(撮像装置104)を設置し、当該撮像部202の撮像方向に評価サンプルSが移動してきた場合に、上述の色の評価を行うことも可能である。これによって、例えば、製品の量産ライン上に、本実施形態に係る色評価装置1を設置し、製品に対する色の評価を行うことができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る色評価装置について、第1の実施形態に係る色評価装置1と相違する点を中心に説明する。第1の実施形態では、評価サンプルSの複数のカラーパターンに対応する色クラスタの主要色度を、色の評価値として用いた。実際の製品に対する色評価では、見本(目標)となるサンプルに対して色が一致しているか否かで製品を評価するケースが多い。本実施形態では、評価サンプルSの他、目標サンプルを用い、評価サンプルSおよび目標サンプルの各色クラスタ間の色差から、評価サンプルSの色評価値を算出する動作について説明する。なお、本実施形態に係る色評価装置の全体の概要構成およびハードウェア構成は、第1の実施形態で説明した構成と同様である。
(色評価装置の機能ブロック構成)
図6は、第2の実施形態に係る色評価装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図7は、第2の実施形態に係る色評価装置において色差を求めるための組み合わせを説明する図である。図6および図7を参照しながら、本実施形態に係る色評価装置1aの機能ブロックの構成および動作について説明する。
図6に示すように、色評価装置1aは、照明部201と、撮像部202と、記憶部203と、画像処理部204aと、色評価部205aと、を有する。なお、照明部201、撮像部202および記憶部203の動作は、それぞれ第1の実施形態で説明した動作と同様である。
画像処理部204aは、撮像部202により得られたXYZ画像に対して各種の画像処理を行う機能部である。画像処理部204aは、図6に示すように、取得部211aと、変換部212aと、分割部213aと、抽出部214aと、を有する。画像処理部204aは、例えば、図2に示す制御装置101により実行されるプログラムにより実現される。
取得部211aは、撮像部202により撮像されたXYZ画像を取得する機能部である。具体的には、取得部211aは、撮像部202により撮像された白色基準板、目標サンプル(目標対象物)、および評価サンプルSのXYZ画像を取得する。ここで、目標サンプルは、製品の色管理に用いられる限度見本であり、評価サンプルSは、量産品となる製品に該当する。
変換部212aは、取得部211aにより取得された目標サンプルおよび評価サンプルSのそれぞれのXYZ画像の各画素のXYZ値を規格化し、規格化した値からL*a*b*値を算出する機能部である。すなわち、変換部212aは、目標サンプルおよび評価サンプルSのそれぞれのXYZ画像の各画素のXYZ値をL*a*b*値に変換する。なお、XYZ値からL*a*b*値を算出する方法は、第1の実施形態で上述した通りである。
分割部213aは、変換部212aにより算出された目標サンプルおよび評価サンプルSのL*a*b*値をクラスタ化(クラスタリング)することによって、それぞれ複数の色クラスタに分割する機能部である。本実施形態では、分割部213aは、色クラスタの分割数としてk=2を指定し、目標サンプルのL*a*b*値を2つの色クラスタ(色クラスタA1、色クラスタB1)に分割し、評価サンプルSのL*a*b*値を2つの色クラスタ(色クラスタA2、色クラスタB2)に分割したものとして説明する。なお、クラスタ化の方法は、第1の実施形態で上述した通りである。
抽出部214aは、分割部213aにより分割された目標サンプルおよび評価サンプルSそれぞれの各色クラスタにおける種子点のL*a*b*値を主要色度として抽出する機能部である。抽出部214aにより抽出されたL*a*b*値は、当該色クラスタ内のL*a*b*値の平均値となる。
なお、抽出部214aにより抽出する主要色度として、各色クラスタの種子点、すなわち、各色クラスタ内のL*a*b*値の平均値を用いたが、これに限定されるものではなく、各色クラスタ内のL*a*b*値の中央値を主要色度として抽出するものとしてもよい。
また、抽出部214aは、分割部213aにより分割された各色クラスタ内の種子点から所定距離以上離れたL*a*b*値を除外して、再度、当該色クラスタ内のL*a*b*値の平均値を算出し、主要色度として抽出するものとしてもよい。これによって、色クラスタ同士の隣接部分近傍(色の差が曖昧な領域)のL*a*b*値の影響を低減させることができ、測色精度を向上させることができる。
色評価部205aは、抽出部214aにより抽出された各色クラスタの主要色度に基づいて、評価サンプルSの色評価値を算出する機能部である。色評価部205aは、色差算出部221と、決定部222と、評価算出部223と、を有する。
色差算出部221は、目標サンプルの各色クラスタと、評価サンプルSの各色クラスタとの組み合わせごとに、主要色度の差(色差)を算出する機能部である。例えば、色差算出部221は、以下の式(3)を用いて、目標サンプルの色クラスタA1の主要色度と、評価サンプルSの色クラスタA2の主要色度との色差ΔEA1A2を算出する。
Figure 2019095384
ここで、式(3)におけるLt、at、btは、目標サンプルの色クラスタ(ここでは、色クラスタA1)の主要色度(L*a*b*値)である。また、Le、ae、beは、評価サンプルSの色クラスタ(ここでは、色クラスタA2)の主要色度(L*a*b*値)である。
同様に、図7に示すような、色クラスタの組み合わせに従って、色差算出部221は、目標サンプルの色クラスタA1の主要色度と、評価サンプルSの色クラスタB2の主要色度との色差ΔEA1B2、目標サンプルの色クラスタB1の主要色度と、評価サンプルSの色クラスタA2の主要色度との色差ΔEB1A2、および、目標サンプルの色クラスタB1の主要色度と、評価サンプルSの色クラスタB2の主要色度との色差ΔEB1B2というように、目標サンプルの各色クラスタと評価サンプルSの各色クラスタとのすべての組み合わせでの色差ΔEij(i=A1,B1,j=A2,B2)を算出する。
決定部222は、目標サンプルの各色クラスタと、評価サンプルSの各色クラスタとの組み合わせのうち、色差算出部221により算出された色差ΔEijが最も小さくなる組み合わせを決定する機能部である。また、決定部222は、決定した組み合わせに係る色クラスタを除いた残りの目標サンプルの各色クラスタと、評価サンプルSの各色クラスタとの組み合わせから、さらに、色差ΔEijが最も小さくなる組み合わせを決定する。決定部222による決定された組み合わせがなくなるまで行う。
具体的には、決定部222は、目標サンプルの色クラスタA1、B1と、評価サンプルSの色クラスタA2、B2との組み合わせから、色差ΔEijが最も小さくなる組み合わせとして、色クラスタA1と色クラスタA2との組み合わせを決定する。これは、目標サンプルの色クラスタA1の色と、評価サンプルSの色クラスタA2の色とが、最も近い色をしているということを意味している。次に、決定部222は、色クラスタA1および色クラスタA2を除いた色クラスタの組み合わせから、色差ΔEijが最も小さくなる組み合わせを決定する。ここでは、色クラスタA1および色クラスタA2を除いた色クラスタは、色クラスタB1、B2だけなので、決定部222は、色クラスタB1と色クラスタB2との組み合わせを決定する。
なお、色クラスタの分割数が3以上である場合も、同様に、色差が最も小さくなる色クラスタの組み合わせを決定していくものとすればよい。
評価算出部223は、決定部222により決定された色クラスタの組み合わせの各色差に基づいて、評価サンプルSの色評価値を算出する機能部である。例えば、評価算出部223は、決定部222により決定された色クラスタの各組み合わせ(色クラスタA1と色クラスタA2、色クラスタB1と色クラスタB2)に係る色差ΔEA1A2、および色差ΔEB1B2を、評価サンプルSの色評価値としてもよい。
また、評価算出部223は、決定部222により決定された色クラスタの組み合わせの各色差から、1つの色評価値を算出するものとしてもよい。例えば、評価算出部223は、評価サンプルSに占める色の面積に応じて、各組み合わせに対応する色差ΔEijに重み付けを行い、色評価値を算出する。人は、製品に占める領域が大きい色ほど、色の差の判定が厳しくなる(色の差を強く感じる)ため、上述の重み付けにより人が感じる印象に近い形で色差を評価することが可能となる。本実施形態では、各色クラスタに含まれるデータ数(L*a*b*値の数)が画素数に対応するため、これがサンプル中の面積に対応する。そこで、評価算出部223は、評価サンプルSの全データ数(全L*a*b*値の数)をN、色クラスタA2のデータ数をAとしたとき、以下の式(4)を用いて、評価サンプルSの色差ΔEを算出する。
Figure 2019095384
そして、評価算出部223は、算出した色差ΔEを、評価サンプルSの色評価値とする。このように、目標サンプルと評価サンプルSとの色の違いを1つの指標で総合的に評価することが可能となる。
なお、決定部222は、目標サンプルの各色クラスタと、評価サンプルSの各色クラスタとの組み合わせのうち、色差ΔEijが最も小さくなる組み合わせを決定するものとしたが、これに限定されるものではなく、色差ΔEijが最も大きくなる組み合わせを決定するものとしてもよい。そして、評価算出部223は、決定部222により決定された色クラスタの組み合わせの各色差に基づいて、評価サンプルSの色評価値を算出するものとすればよい。
また、図6に示す色評価装置1aの照明部201、撮像部202、記憶部203、画像処理部204aの取得部211a、変換部212a、分割部213aおよび抽出部214a、ならびに色評価部205aの色差算出部221、決定部222および評価算出部223は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図6に示す色評価装置1aで独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図6に示す色評価装置1aで1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
また、色評価装置1aの取得部211a、変換部212a、分割部213a、抽出部214a、色差算出部221、決定部222および評価算出部223の一部または全部は、ソフトウェアであるプログラムではなく、FPGAまたはASIC等のハードウェア回路によって実現されてもよい。
(色評価装置の処理の流れ)
図8は、第2の実施形態に係る色評価装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。図8を参照しながら、本実施形態に係る色評価装置1aによって、複数の色を含む評価サンプルに対して、当該評価サンプルを構成する主要な色に対する評価が行われる処理の流れについて説明する。
<ステップS31>
利用者は、白色基準板を評価対象物として設置する。そして、ステップS32へ移行する。
<ステップS32>
撮像部202は、照明部201により光が照射された白色基準板を撮像して、撮像画像であるXYZ画像を得る。このXYZ画像は、XYZ値の画素によって構成されている。そして、取得部211aは、撮像部202により撮像された白色基準板のXYZ画像を取得する。そして、ステップS33へ移行する。
<ステップS33>
利用者は、白色基準板に代えて、限度見本となる目標サンプルを評価対象物として設置する。そして、ステップS34へ移行する。
<ステップS34>
撮像部202は、照明部201により光が照射された目標サンプルを撮像して、撮像画像(第2撮像画像)であるXYZ画像を得る。このXYZ画像も、同様に、XYZ値の画素によって構成されている。そして、取得部211aは、撮像部202により撮像された目標サンプルのXYZ画像を取得する。そして、ステップS35へ移行する。
<ステップS35>
利用者は、目標サンプルに代えて、評価サンプルSを評価対象物として設置する。そして、ステップS36へ移行する。
<ステップS36>
撮像部202は、照明部201により光が照射された評価サンプルSを撮像して、撮像画像であるXYZ画像を得る。このXYZ画像も、同様に、XYZ値の画素によって構成されている。そして、取得部211aは、撮像部202により撮像された評価サンプルSのXYZ画像を取得する。そして、ステップS37へ移行する。
<ステップS37>
変換部212aは、上述したように、取得部211aにより取得された白色基準板のXYZ画像のXYZ値を用いて、取得部211aにより取得された目標サンプルのXYZ画像の各画素のXYZ値を、L*a*b*値に変換する。そして、ステップS38へ移行する。
<ステップS38>
変換部212aは、上述したように、取得部211aにより取得された白色基準板のXYZ画像のXYZ値を用いて、取得部211aにより取得された評価サンプルSのXYZ画像の各画素のXYZ値を、L*a*b*値に変換する。そして、ステップS39へ移行する。
<ステップS39>
分割部213aは、色クラスタの分割数を指定する。そして、ステップS40へ移行する。
<ステップS40>
分割部213aは、目標サンプルのL*a*b*値を、指定した分割数の色クラスタ(第2色クラスタ)に分割(クラスタリング)する。分割の手順は、上述の(A)〜(E)で示した通りである。そして、ステップS41へ移行する。
<ステップS41>
分割部213aは、評価サンプルSのL*a*b*値を、指定した分割数の色クラスタに分割(クラスタリング)する。分割の手順は、上述の(A)〜(E)で示した通りである。そして、ステップS42へ移行する。
<ステップS42>
抽出部214aは、分割部213aにより分割された目標サンプルおよび評価サンプルSそれぞれの各色クラスタにおける種子点のL*a*b*値を主要色度として抽出する。色差算出部221は、目標サンプルの各色クラスタと、評価サンプルSの各色クラスタとの組み合わせごとに、主要色度の色差ΔEijを算出する。そして、ステップS43へ移行する。
<ステップS43>
決定部222は、既に決定した組み合わせ以外の色クラスタにおいて、目標サンプルの各色クラスタと、評価サンプルSの各色クラスタとの組み合わせのうち、色差算出部221により算出された色差ΔEijが最も小さくなる組み合わせを決定する。そして、ステップS44へ移行する。
<ステップS44>
決定部222により色差ΔEijが最も小さくなる組み合わせとして決定されていない色クラスタがある場合(ステップS44:Yes)、ステップS43へ移行し、ない場合(ステップS44:No)、ステップS45へ移行する。
<ステップS45>
評価算出部223は、決定部222により決定された色クラスタの組み合わせの各色差に基づいて、評価サンプルSの色評価値を算出する。色評価値の算出方法は、上述した通りである。そして、ステップS46へ移行する。
<ステップS46>
別の評価サンプルに対して計測を行う場合(ステップS46:Yes)、ステップS35へ戻り、行わない場合(ステップS46:No)、処理を終了する。
なお、上述では、評価サンプルSについてXYZ値の取得およびL*a*b*値への変換のたびに、分割部213aによる色クラスタの分割数の指定がなされるものとしているが、目標サンプルが有する色の数により分割数を固定し、ステップS37およびステップS39の処理を、ステップS34の直後に配置し、ループ処理から出した形式の処理としてもよい。
以上のように、本実施形態では、撮像部202による目標サンプルおよび評価サンプルSに対する撮像により得られた画像の画素値に基づく測色値を、分割部213aによって、指定された分割数の色クラスタにそれぞれクラスタ化される。次に、抽出部214aにより目標サンプルおよび評価サンプルSの色クラスタから主要色度を抽出され、色差算出部221により各クラスタの組み合わせごとに色差が算出される。次に、決定部222により決定された色差が最も小さくなる組み合わせの各色差に基づいて、評価算出部223により、評価サンプルSの色評価値が算出されるものとしている。これによって、複数の色(カラーパターン)で構成される評価サンプルに対して、1回の計測で、複数の色に対する評価を行うことができると共に、目標サンプルに対する色の評価を行うことができる。
なお、本実施形態では、3つ以上の色(カラーパターン)で構成された評価サンプルに対する色の評価を行うことも可能であるのは言うまでもない。
また、実際に目標サンプルと評価サンプルSとの色差を評価する際には、色差だけでなく、色を構成しているパターン形状が同じであるか否かも同時に評価する必要がある場合がある。例えば、図9に示すように、目標サンプルTSおよび評価サンプルSが、それぞれ同じ色(目標サンプルTSの領域TSaの色=評価サンプルSの領域Sbの色、目標サンプルTSの領域TSbの色=評価サンプルSの領域Saの色)で構成されているが、逆の領域に存在している場合を考える。ここで、図9は、目標サンプルと評価サンプルとで色が逆転している場合の一例を示す図であり、このうち、図9(a)は目標サンプルTSを示し、図9(b)は評価サンプルSを示している。この場合、上述の方法で、色クラスタ間の色差を算出するだけでは、目標サンプルTSの色と評価サンプルSの色の差は非常に小さいと判定されてしまう。そこで、撮像部202によって取得された撮像画像から、画像処理部204aが各色クラスタに属する領域のパターン形状を識別するパターン識別部を備えるものとすれば、色クラスタ間の比較を行う際に、パターン形状の比較を行うことで、図9に示すような評価サンプルSは目標サンプルTSに対する色差が大きいと判断することができるようになる。この場合、色評価値を算出する代わりに、目標サンプルTSおよび評価サンプルSの見た目そのものが大きく異なっていることをエラーメッセージとして表示するものとしてもよい。
なお、上述の各実施形態において、色評価装置1、1aの各機能部の少なくともいずれかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、上述の各実施形態に係る色評価装置1、1aで実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、メモリカード、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(Compact Disk−Recordable)、またはDVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上述の各実施形態に係る色評価装置1、1aで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の各実施形態に係る色評価装置1、1aで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上述の各実施形態の色評価装置1、1aで実行されるプログラムは、上述した各機能部のうち少なくともいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPUが上述の記憶装置(例えば、補助記憶装置103)からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各機能部が主記憶装置(例えば、主記憶装置102)上にロードされて生成されるようになっている。
1、1a 色評価装置
100 本体部
101 制御装置
102 主記憶装置
103 補助記憶装置
104 撮像装置
105 通信装置
106 照明装置
106a LED
106b ドーム
106c 拡散面
106d 開口部
111 バス
201 照明部
202 撮像部
203 記憶部
204、204a 画像処理部
205、205a 色評価部
211、211a 取得部
212、212a 変換部
213、213a 分割部
214、214a 抽出部
221 色差算出部
222 決定部
223 評価算出部
A 色クラスタ
B 色クラスタ
S 評価サンプル
Sa、Sb 領域
TS 目標サンプル
TSa、TSb 領域
特開2015−60315号公報

Claims (16)

  1. 撮像部により撮像された評価対象物の第1撮像画像を取得する取得部と、
    前記第1撮像画像の測色値に対するクラスタ化により複数の第1色クラスタに分割する分割部と、
    前記分割部により分割された前記各第1色クラスタの主要色度を抽出する抽出部と、
    前記抽出部により抽出された前記各第1色クラスタの主要色度に基づいて、前記評価対象物の色評価値を算出する色評価部と、
    を備えた色評価装置。
  2. 前記分割部は、前記第1撮像画像の測色値に対して所定のクラスタリング解析によりクラスタ化を行う請求項1に記載の色評価装置。
  3. 前記第1撮像画像から測色値を抽出する領域を指定する指定部を、さらに備え、
    前記分割部は、前記領域の測色値に対してクラスタ化を行う請求項1に記載の色評価装置。
  4. 前記抽出部は、前記分割部により分割された前記各第1色クラスタ内の測色値の平均値を、主要色度として抽出する請求項1〜3のいずれか一項に記載の色評価装置。
  5. 前記抽出部は、前記分割部により分割された前記各第1色クラスタ内の測色値の中央値を、主要色度として抽出する請求項1〜3のいずれか一項に記載の色評価装置。
  6. 前記抽出部は、前記分割部により分割された前記各第1色クラスタ内の測色値のうち、所定の種子点から所定の距離以上離れた測色値を除外して、主要色度を抽出する請求項1〜5のいずれか一項に記載の色評価装置。
  7. 前記色評価部は、前記各第1色クラスタの主要色度を前記色評価値とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の色評価装置。
  8. 前記取得部は、前記撮像部により前記評価対象物に対して複数の撮像角度で撮像された前記第1撮像画像を取得し、
    前記分割部は、前記第1撮像画像ごとに、測色値に対するクラスタ化により複数の前記第1色クラスタに分割し、
    前記抽出部は、前記第1撮像画像ごとに、分割された前記各第1色クラスタの主要色度を抽出し、
    前記色評価部は、前記第1撮像画像ごとの前記第1色クラスタの主要色度に基づいて、前記評価対象物の前記色評価値を算出する請求項1〜7のいずれか一項に記載の色評価装置。
  9. 前記取得部は、前記撮像部により撮像された目標対象物の第2撮像画像を、さらに取得し、
    前記分割部は、さらに、前記第2撮像画像の測色値に対するクラスタ化により複数の第2色クラスタに分割し、
    前記抽出部は、さらに、前記分割部により分割された前記各第2色クラスタの主要色度を抽出し、
    前記色評価部は、
    前記各第1色クラスタと前記各第2色クラスタとの組み合わせごとに、該組み合わせに対応する前記第1色クラスタの主要色度と、前記第2色クラスタの主要色度との色差を算出する色差算出部と、
    前記各組み合わせのうち、前記色差が最も小さくなる組み合わせを順次決定する決定部と、
    前記決定部により決定された前記各組み合わせの前記色差に基づいて、前記評価対象物の前記色評価値を算出する評価算出部と、
    を有する請求項1〜8のいずれか一項に記載の色評価装置。
  10. 前記取得部は、前記撮像部により撮像された目標対象物の第2撮像画像を、さらに取得し、
    前記分割部は、さらに、前記第2撮像画像の測色値に対するクラスタ化により複数の第2色クラスタに分割し、
    前記抽出部は、さらに、前記分割部により分割された前記各第2色クラスタの主要色度を抽出し、
    前記色評価部は、
    前記各第1色クラスタと前記各第2色クラスタとの組み合わせごとに、該組み合わせに対応する前記第1色クラスタの主要色度と、前記第2色クラスタの主要色度との色差を算出する色差算出部と、
    前記各組み合わせのうち、前記色差が最も大きくなる組み合わせを順次決定する決定部と、
    前記決定部により決定された前記各組み合わせの前記色差に基づいて、前記評価対象物の前記色評価値を算出する評価算出部と、
    を有する請求項1〜8のいずれか一項に記載の色評価装置。
  11. 前記評価算出部は、前記決定部により決定された前記各組み合わせの前記色差を前記色評価値とする請求項9または10に記載の色評価装置。
  12. 前記評価算出部は、前記決定部により決定された前記各組み合わせに対応する前記第1色クラスタの色の前記評価対象物に占める面積に応じて、前記各組み合わせに対応する前記色差に重み付けを行うことにより前記色評価値を算出する請求項9または10に記載の色評価装置。
  13. 前記第1撮像画像および前記第2撮像画像において、各色を構成するパターン形状を識別するパターン識別部を、さらに備え、
    前記色評価部は、前記パターン識別部により識別された前記第1撮像画像のパターン形状と、前記第2撮像画像のパターン形状とを比較することによって、前記評価対象物の色を評価する請求項9〜12のいずれか一項に記載の色評価装置。
  14. 前記撮像部と、
    前記撮像部が少なくとも前記評価対象物を撮像する際に、該評価対象物に対して光を照射する照明部と、
    をさらに備えた請求項1〜13のいずれか一項に記載の色評価装置。
  15. 撮像部により撮像された評価対象物の撮像画像を取得する取得ステップと、
    前記撮像画像の測色値に対するクラスタ化により複数の色クラスタに分割する分割ステップと、
    分割した前記各色クラスタの主要色度を抽出する抽出ステップと、
    抽出した前記各色クラスタの主要色度に基づいて、前記評価対象物の色評価値を算出する色評価ステップと、
    を有する色評価方法。
  16. コンピュータに、
    撮像部により撮像された評価対象物の撮像画像を取得する取得ステップと、
    前記撮像画像の測色値に対するクラスタ化により複数の色クラスタに分割する分割ステップと、
    分割した前記各色クラスタの主要色度を抽出する抽出ステップと、
    抽出した前記各色クラスタの主要色度に基づいて、前記評価対象物の色評価値を算出する色評価ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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