JPH0827059A - 3,5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香酸の製法 - Google Patents
3,5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香酸の製法Info
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- JPH0827059A JPH0827059A JP18506595A JP18506595A JPH0827059A JP H0827059 A JPH0827059 A JP H0827059A JP 18506595 A JP18506595 A JP 18506595A JP 18506595 A JP18506595 A JP 18506595A JP H0827059 A JPH0827059 A JP H0827059A
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C51/00—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
- C07C51/347—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reactions not involving formation of carboxyl groups
- C07C51/363—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reactions not involving formation of carboxyl groups by introduction of halogen; by substitution of halogen atoms by other halogen atoms
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 3,5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香酸
の製法 【構成】 3,5−ジヒドロキシ安息香酸を水性鉱酸中
で臭素化することにより、3,5−ジヒドロキシ−4−
ブロモ安息香酸を特に高収率で及び良好な純度で得る。
の製法 【構成】 3,5−ジヒドロキシ安息香酸を水性鉱酸中
で臭素化することにより、3,5−ジヒドロキシ−4−
ブロモ安息香酸を特に高収率で及び良好な純度で得る。
Description
【0001】本発明は3,5−ジヒドロキシ安息香酸の
臭素化による3,5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香
酸の特に有利な製造法に関する。
臭素化による3,5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香
酸の特に有利な製造法に関する。
【0002】3,5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香
酸は、染料及び薬剤の製造に用いる有用な中間生成物で
ある。
酸は、染料及び薬剤の製造に用いる有用な中間生成物で
ある。
【0003】3,5−ジヒドロキシ安息香酸を水の存在
下に元素状臭素で臭素化することは、J.ケム・ソク
(Chem. Soc.)(c),1971,3495〜3507
から公知である。この反応生成物の直接的で撤底的なメ
チル化後、ガスクロマトグラフィーで分析すると、実質
的に4−ブロモ異性体が生成していないことがわかっ
た。更にこの参考文献によれば、過去の文献[アンナー
レン(Annalen),164,109(1972)]に言
及されている3,5−ジヒドロキシ安息香酸の水中での
臭素化による3,5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香
酸の製造では、混合物を臭素の反応後に水蒸気浴で加熱
すると3,5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香酸が顕
著な量で生成するとしか報告されていない。上述したア
ンナーレンからの参考文献に従って製造し且つ後処理し
た反応混合物の撤底的なメチル化により、所望の4−ブ
ロモ異性体73.4%の生成していることがガスクロマ
トグラフィーで検出されている。
下に元素状臭素で臭素化することは、J.ケム・ソク
(Chem. Soc.)(c),1971,3495〜3507
から公知である。この反応生成物の直接的で撤底的なメ
チル化後、ガスクロマトグラフィーで分析すると、実質
的に4−ブロモ異性体が生成していないことがわかっ
た。更にこの参考文献によれば、過去の文献[アンナー
レン(Annalen),164,109(1972)]に言
及されている3,5−ジヒドロキシ安息香酸の水中での
臭素化による3,5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香
酸の製造では、混合物を臭素の反応後に水蒸気浴で加熱
すると3,5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香酸が顕
著な量で生成するとしか報告されていない。上述したア
ンナーレンからの参考文献に従って製造し且つ後処理し
た反応混合物の撤底的なメチル化により、所望の4−ブ
ロモ異性体73.4%の生成していることがガスクロマ
トグラフィーで検出されている。
【0004】酢酸中での臭素化による3,5−ジヒドロ
キシ−4−ブロモ安息香酸の製造も公知である(独国特
許公報第2627874号)。収率92%が言及されて
いる。追試によると、言及される手法による臭素化では
その収率が殆んど達成できない(参照、独国特許公報第
2627874号の実施例30及び本明細書の対照実施
例2)。反応生成物のかなりの部分が母液に溶解したタ
ールを含んでなる。
キシ−4−ブロモ安息香酸の製造も公知である(独国特
許公報第2627874号)。収率92%が言及されて
いる。追試によると、言及される手法による臭素化では
その収率が殆んど達成できない(参照、独国特許公報第
2627874号の実施例30及び本明細書の対照実施
例2)。反応生成物のかなりの部分が母液に溶解したタ
ールを含んでなる。
【0005】それ故にできる限り純粋な3,5−ジヒド
ロキシ−4−ブロモ安息香酸を高収率で製造する工業的
に具体化できる方法が依然必要である。
ロキシ−4−ブロモ安息香酸を高収率で製造する工業的
に具体化できる方法が依然必要である。
【0006】今回、3,5−ジヒドロキシ安息香酸を水
性鉱酸と混合し、この混合物に臭素を添加する、3,5
−ジヒドロキシ安息香酸の元素状臭素での臭素化による
3,5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香酸の製造法が
発見された。
性鉱酸と混合し、この混合物に臭素を添加する、3,5
−ジヒドロキシ安息香酸の元素状臭素での臭素化による
3,5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香酸の製造法が
発見された。
【0007】反応条件下に臭素と又は酸化剤と反応しな
い水性鉱酸が好適に使用される。例えば次の水性系の鉱
酸は適当である:塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸及びフ
ルオロスルホン酸。水性塩酸、水性臭化水素酸及び水性
硫酸は好適である。水性塩酸は特に好適である。
い水性鉱酸が好適に使用される。例えば次の水性系の鉱
酸は適当である:塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸及びフ
ルオロスルホン酸。水性塩酸、水性臭化水素酸及び水性
硫酸は好適である。水性塩酸は特に好適である。
【0008】用いる鉱酸の濃度は比較的広範囲に変える
ことができる。例えば50重量%以上の濃度において、
出発原料の溶解度が減少しはじめ、反応速度が低下す
る。例えば5重量%以下の非常に低い鉱酸濃度は低純度
の生成物を与え、収率を低下させる。それ故に水性鉱酸
の濃度は好ましくは5〜50重量%の範囲で選択され
る。10〜35重量%の範囲の濃度は特に好適である。
この濃度のデータは用いる水+鉱酸の量に関するもので
ある。
ことができる。例えば50重量%以上の濃度において、
出発原料の溶解度が減少しはじめ、反応速度が低下す
る。例えば5重量%以下の非常に低い鉱酸濃度は低純度
の生成物を与え、収率を低下させる。それ故に水性鉱酸
の濃度は好ましくは5〜50重量%の範囲で選択され
る。10〜35重量%の範囲の濃度は特に好適である。
この濃度のデータは用いる水+鉱酸の量に関するもので
ある。
【0009】3,5−ジヒドロキシ安息香酸の量も広範
に変えることができる。非常に多量で用いるならば、反
応混合物が適切に撹拌しうるかどうか最初にチェックす
べきである。例えば用いる水+鉱酸の量に基づいて1〜
75重量%の3,5−ジヒドロキシ安息香酸が使用でき
る。この量は好ましくは10〜40重量%の範囲であ
る。
に変えることができる。非常に多量で用いるならば、反
応混合物が適切に撹拌しうるかどうか最初にチェックす
べきである。例えば用いる水+鉱酸の量に基づいて1〜
75重量%の3,5−ジヒドロキシ安息香酸が使用でき
る。この量は好ましくは10〜40重量%の範囲であ
る。
【0010】必要とされる臭素のいくらかを、酸化剤の
添加によって生成する臭化水素からその場で生成せしめ
るのならば、適当な酸化剤は、臭素よりも高い酸化電位
を有し且つ有機物質及び鉱酸と望ましくない具合いに反
応しないものである。その例は塩素、過酸化水素、酸
素、オゾン、次亜塩素酸ナトリウム(塩素漂白液)及び
パーオキソジサルフェートである。塩素及び過酸化水素
は好適である。
添加によって生成する臭化水素からその場で生成せしめ
るのならば、適当な酸化剤は、臭素よりも高い酸化電位
を有し且つ有機物質及び鉱酸と望ましくない具合いに反
応しないものである。その例は塩素、過酸化水素、酸
素、オゾン、次亜塩素酸ナトリウム(塩素漂白液)及び
パーオキソジサルフェートである。塩素及び過酸化水素
は好適である。
【0011】使用すべき臭素の量は本質的に同様に広範
に変えることができる。高収率を達成するために、大過
剰及び大過少の臭素は回避することが有利である。それ
故に3,5−ジヒドロキシ安息香酸に基づいて90〜1
10モル%の臭素が好適に使用される。この量は特に好
ましくは95〜105モル%である。臭素は元素状臭素
として添加でき、或いは生成する臭化水素酸と酸化剤か
らその場で一部生成せしめてもよい。例えば酸素又は塩
素のようなガス状の酸化剤を、そのまま反応混合物中に
通流させることができる。塩素又は過酸化水素は例えば
水溶液として使用しうる。
に変えることができる。高収率を達成するために、大過
剰及び大過少の臭素は回避することが有利である。それ
故に3,5−ジヒドロキシ安息香酸に基づいて90〜1
10モル%の臭素が好適に使用される。この量は特に好
ましくは95〜105モル%である。臭素は元素状臭素
として添加でき、或いは生成する臭化水素酸と酸化剤か
らその場で一部生成せしめてもよい。例えば酸素又は塩
素のようなガス状の酸化剤を、そのまま反応混合物中に
通流させることができる。塩素又は過酸化水素は例えば
水溶液として使用しうる。
【0012】使用する臭素を元素状臭素として用いるな
らば、それは未希釈の又は希釈した形で使用できる。可
能な希釈剤は例えば水性鉱酸又は水である。未希釈の臭
素の添加は好適である。
らば、それは未希釈の又は希釈した形で使用できる。可
能な希釈剤は例えば水性鉱酸又は水である。未希釈の臭
素の添加は好適である。
【0013】本発明の方法を行う場合、臭素の添加後及
び適当ならば酸化剤の添加が完了した後、続いて反応混
合物を50℃以上の温度で、好ましくは反応温度で撹拌
することが有利である。この続く撹拌は例えば0.5〜
10時間行うことができる。
び適当ならば酸化剤の添加が完了した後、続いて反応混
合物を50℃以上の温度で、好ましくは反応温度で撹拌
することが有利である。この続く撹拌は例えば0.5〜
10時間行うことができる。
【0014】言及した反応物及び水性鉱酸のほかに、反
応混合物は随時他の物質例えば塩も含有しうる。言及し
うる例はアルカリ金属ハライド、例えば塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、臭化ナトリウム及び塩化リチウム、
アルカリ土類金属ハライド、例えば塩化マグネシウム及
び塩化カルシウム、及び遷移金属の塩、例えば塩化亜鉛
及び塩化鉄である。塩を添加すると、生成する3,5−
ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香酸が一般に良好に分離
することができる。
応混合物は随時他の物質例えば塩も含有しうる。言及し
うる例はアルカリ金属ハライド、例えば塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、臭化ナトリウム及び塩化リチウム、
アルカリ土類金属ハライド、例えば塩化マグネシウム及
び塩化カルシウム、及び遷移金属の塩、例えば塩化亜鉛
及び塩化鉄である。塩を添加すると、生成する3,5−
ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香酸が一般に良好に分離
することができる。
【0015】本発明による方法は、例えば室温から特定
の反応混合物の沸点までの温度範囲で行いうる。好適な
温度は50℃から混合物の沸点まで、特に好ましくは7
0℃から混合物の沸点までである。
の反応混合物の沸点までの温度範囲で行いうる。好適な
温度は50℃から混合物の沸点まで、特に好ましくは7
0℃から混合物の沸点までである。
【0016】本発明の方法は常圧、昇圧又は減圧下に行
うことができる。臭素と塩素を用いる場合、温度に依存
して独立に僅かに昇圧又は減圧の圧力が確立されている
密閉法が好適である。
うことができる。臭素と塩素を用いる場合、温度に依存
して独立に僅かに昇圧又は減圧の圧力が確立されている
密閉法が好適である。
【0017】例示すると、本発明の第一の具体例は次の
ように行われる。
ように行われる。
【0018】水性鉱酸及び3,5−ジヒドロキシ安息香
酸を最初に反応容器に導入し、混合物を撹拌しながら所
望の反応温度まで加熱し、必要とされる元素形の臭素を
秤入し、続いて混合物を反応温度で数時間撹拌する。
酸を最初に反応容器に導入し、混合物を撹拌しながら所
望の反応温度まで加熱し、必要とされる元素形の臭素を
秤入し、続いて混合物を反応温度で数時間撹拌する。
【0019】本発明の他の具体例では、水性鉱酸及び
3,5−ジヒドロキシ安息香酸を先ず反応容器に導入
し、混合物を撹拌しながら反応温度まで加熱する。次い
で必要とされる臭素のいくらかだけ、例えば少くとも5
0%を元素形で秤入する。次いで必要とされる臭素を、
言及した酸化剤の一つを秤入することによりその場で発
生させ、更に混合物を反応温度で数時間撹拌する。
3,5−ジヒドロキシ安息香酸を先ず反応容器に導入
し、混合物を撹拌しながら反応温度まで加熱する。次い
で必要とされる臭素のいくらかだけ、例えば少くとも5
0%を元素形で秤入する。次いで必要とされる臭素を、
言及した酸化剤の一つを秤入することによりその場で発
生させ、更に混合物を反応温度で数時間撹拌する。
【0020】水性鉱酸及び3,5−ジヒドロキシ安息香
酸を一緒にした時、溶液又は懸濁液が得られる。
酸を一緒にした時、溶液又は懸濁液が得られる。
【0021】非常に驚くことに、本発明の方法では、反
応に用いる媒体を変えると、収率がかなり向上し、また
3,5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香酸が高純度で
得られる。このことは、過去の技術によると、反応過程
で臭化水素も生成し、これが媒体の酸性度も上昇させる
が故に特に驚くべきことである。本発明の反応が平滑に
進行する結果として、母液中に存在する残存物質は所望
によって回収することができ、また適当ならば製造工程
に再循環しうる。
応に用いる媒体を変えると、収率がかなり向上し、また
3,5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香酸が高純度で
得られる。このことは、過去の技術によると、反応過程
で臭化水素も生成し、これが媒体の酸性度も上昇させる
が故に特に驚くべきことである。本発明の反応が平滑に
進行する結果として、母液中に存在する残存物質は所望
によって回収することができ、また適当ならば製造工程
に再循環しうる。
【0022】次の実施例は本発明の方法を例示する。
【0023】
【実施例】実施例1 3,5−ジヒドロキシ安息香酸500g及び18重量%
水性塩酸1500mlを一緒にし、穏やかに還流させな
がら(初期温度約106℃)加熱し、そして撹拌した。
次いで臭素518gを2.5時間にわたり均一な速度で
秤入した。続いて混合物を穏やかに還流させながら(1
07〜108℃)3時間撹拌した。これを撹拌しながら
室温まで冷却し、沈殿した粉末を濾別し、乾燥した。
水性塩酸1500mlを一緒にし、穏やかに還流させな
がら(初期温度約106℃)加熱し、そして撹拌した。
次いで臭素518gを2.5時間にわたり均一な速度で
秤入した。続いて混合物を穏やかに還流させながら(1
07〜108℃)3時間撹拌した。これを撹拌しながら
室温まで冷却し、沈殿した粉末を濾別し、乾燥した。
【0024】重量:殆んど無色の粉末735.7g、純
度(HPLCによる):3,5−ジヒドロキシ−4−ブ
ロモ安息香酸96.9%、収率:用いた3,5−ジヒドロ
キシ安息香酸に基づいて94.2%。
度(HPLCによる):3,5−ジヒドロキシ−4−ブ
ロモ安息香酸96.9%、収率:用いた3,5−ジヒドロ
キシ安息香酸に基づいて94.2%。
【0025】母液の濃縮、乾燥により、更に固体(淡褐
色の粉末)19.7gが得られた。
色の粉末)19.7gが得られた。
【0026】対照実施例1 水性塩酸の代りに同一量の水を用いる以外実施例1と同
様の方法に従った。還流温度は臭素の秤入開始時に10
0℃及び続く3時間の撹拌中101〜103℃であっ
た。
様の方法に従った。還流温度は臭素の秤入開始時に10
0℃及び続く3時間の撹拌中101〜103℃であっ
た。
【0027】純度(HPLCによる)90.2%の淡い
ベージュ色の粉末440.5gが単離された。これは3,
5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香酸52.5%の収
率に相当した。
ベージュ色の粉末440.5gが単離された。これは3,
5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香酸52.5%の収
率に相当した。
【0028】母液の濃縮により、純度78.8%で3,5
−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香酸を含むベージュ色
の粉末314.2gを更に得た。これは収率32.7%に
相当した。
−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香酸を含むベージュ色
の粉末314.2gを更に得た。これは収率32.7%に
相当した。
【0029】対照実施例2 3,5−ジヒドロキシ安息香酸50g及び氷酢酸180
mlを一緒にし、還流温度(115℃)まで加熱し、撹
拌した。次いで臭素54.0gを3時間にわたってゆっ
くり秤入し、次いで混合物を還流(111℃)下に更な
る時間撹拌した。10℃まで冷却した後、混合物を吸引
濾別し、単離した固体生成物を真空下に乾燥した。3,
5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香酸70.2gをピ
ンク色の固体の形で得た。純度は84.1%であった。
斯くして収率は78.0%に相当した。
mlを一緒にし、還流温度(115℃)まで加熱し、撹
拌した。次いで臭素54.0gを3時間にわたってゆっ
くり秤入し、次いで混合物を還流(111℃)下に更な
る時間撹拌した。10℃まで冷却した後、混合物を吸引
濾別し、単離した固体生成物を真空下に乾燥した。3,
5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香酸70.2gをピ
ンク色の固体の形で得た。純度は84.1%であった。
斯くして収率は78.0%に相当した。
【0030】母液の濃縮により、冷却時にガラス状にな
る黒褐色のタール15.0gを更に得た。
る黒褐色のタール15.0gを更に得た。
【0031】実施例2 水性塩酸の代りに24重量%の水性臭化水素酸同一量を
用いる以外実施例1と同様の方法に従った。
用いる以外実施例1と同様の方法に従った。
【0032】純度96.0%の3,5−ジヒドロキシ−4
−ブロモ安息香酸725.8gを得た。これは収率92.
0%に相当した。
−ブロモ安息香酸725.8gを得た。これは収率92.
0%に相当した。
【0033】実施例3 水性塩酸の代りに20重量%の水性硫酸同一量を用いる
以外実施例1と同様の方法に従った。
以外実施例1と同様の方法に従った。
【0034】純度95.2%の3,5−ジヒドロキシ−4
−ブロモ安息香酸696.3gを得た。これは収率87.
5%に相当した。
−ブロモ安息香酸696.3gを得た。これは収率87.
5%に相当した。
【0035】実施例4 3,5−ジヒドロキシ安息香酸308gを17.5重量%
水性塩酸924g中で撹拌し、混合物を撹拌しながら1
04℃まで加熱した。次いで臭素192gを1.5時間
にわたって秤入した。すぐ後に、35重量%の水性過酸
化水素溶液78gを同一温度で2時間にわたり秤入し
た。続いて混合物を更に4時間還流(約107℃)下に
撹拌した後、これを室温まで冷却し、得られた粉末を吸
引濾別し、乾燥した。
水性塩酸924g中で撹拌し、混合物を撹拌しながら1
04℃まで加熱した。次いで臭素192gを1.5時間
にわたって秤入した。すぐ後に、35重量%の水性過酸
化水素溶液78gを同一温度で2時間にわたり秤入し
た。続いて混合物を更に4時間還流(約107℃)下に
撹拌した後、これを室温まで冷却し、得られた粉末を吸
引濾別し、乾燥した。
【0036】重量:淡褐色450.3g、純度(HPL
Cによる):3,5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香
酸95.7%、収率:用いた3,5−ジヒドロキシ安息香
酸に基づいて92.4%。
Cによる):3,5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香
酸95.7%、収率:用いた3,5−ジヒドロキシ安息香
酸に基づいて92.4%。
【0037】実施例5 水性過酸化水素の代りに塩素60.0gを秤入する以外
実施例4と同様の方法に従った。
実施例4と同様の方法に従った。
【0038】純度(HPLC)94.0%の3,5−ジヒ
ドロキシ−4−ブロモ安息香酸433.8gを得た。こ
れは用いた3,5−ジヒドロキシ安息香酸に基づいて収
率87.5%に相当した。
ドロキシ−4−ブロモ安息香酸433.8gを得た。こ
れは用いた3,5−ジヒドロキシ安息香酸に基づいて収
率87.5%に相当した。
【0039】本発明の特徴と態様は以下の通りである: 1.3,5−ジヒドロキシ安息香酸を水性鉱酸と混合
し、この混合物に臭素を添加する、3,5−ジヒドロキ
シ安息香酸の元素状臭素での臭素化による3,5−ジヒ
ドロキシ−4−ブロモ安息香酸の製造法。
し、この混合物に臭素を添加する、3,5−ジヒドロキ
シ安息香酸の元素状臭素での臭素化による3,5−ジヒ
ドロキシ−4−ブロモ安息香酸の製造法。
【0040】2.臭素のいくらかを、酸化剤の添加によ
ってその場で生成せしめる上記1の方法。
ってその場で生成せしめる上記1の方法。
【0041】3.水性形の塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐
酸又はフルオロスルホン酸を水性鉱酸として用いる上記
1及び2の方法。
酸又はフルオロスルホン酸を水性鉱酸として用いる上記
1及び2の方法。
【0042】4.用いる水性鉱酸が、用いる水+鉱酸の
量に基づいて5〜50重量%の範囲の濃度を有する上記
1〜3の方法。
量に基づいて5〜50重量%の範囲の濃度を有する上記
1〜3の方法。
【0043】5.臭素を、3,5−ジヒドロキシ安息香
酸に基づいて90〜110%の量で使用し、或いはその
場で生成させて用いる上記1〜4の方法。
酸に基づいて90〜110%の量で使用し、或いはその
場で生成させて用いる上記1〜4の方法。
【0044】6.臭素及び適当ならば酸化剤の添加が終
了した時、続いて混合物を50℃以上の温度で撹拌する
上記1〜5の方法。
了した時、続いて混合物を50℃以上の温度で撹拌する
上記1〜5の方法。
【0045】7.室温から特定の反応混合物の沸点まで
の温度で行う上記1〜6の方法。
の温度で行う上記1〜6の方法。
【0046】8.塩素、過酸化水素、酸素、オゾン、次
亜塩素酸ナトリウム又はパーオキソジサルフェートを酸
化剤として用いる上記2の方法。
亜塩素酸ナトリウム又はパーオキソジサルフェートを酸
化剤として用いる上記2の方法。
【0047】9.必要とされる臭素の50%又はそれ以
上を元素形で混合物に秤入し、残りの臭素を酸化剤の導
入によりその場で生成させる上記2及び8の方法。
上を元素形で混合物に秤入し、残りの臭素を酸化剤の導
入によりその場で生成させる上記2及び8の方法。
【0048】10.水+鉱酸に基づいて1〜75重量%
の3,5−ジヒドロキシ安息香酸を用いる上記1〜9の
方法。
の3,5−ジヒドロキシ安息香酸を用いる上記1〜9の
方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クラウス−フリードリヒ・レーメント ドイツ51519オーデンタール・テオドア− シユトルム−ベーク6
Claims (1)
- 【請求項1】 3,5−ジヒドロキシ安息香酸を水性鉱
酸と混合し、この混合物に臭素を添加する、ことを特徴
とする3,5−ジヒドロキシ安息香酸の元素状臭素での
臭素化による3,5−ジヒドロキシ−4−ブロモ安息香
酸の製造法。
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DE19944423356 DE4423356A1 (de) | 1994-07-04 | 1994-07-04 | Verbessertes Verfahren zur Herstellung von 3,5-Dihydroxy-4-brombenzoesäure |
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WO1996038412A1 (fr) * | 1995-05-30 | 1996-12-05 | Tsumura & Co. | Nouveaux composes et medicament anti-dermatite |
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-
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- 1994-07-04 DE DE19944423356 patent/DE4423356A1/de not_active Withdrawn
-
1995
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- 1995-06-29 JP JP18506595A patent/JPH0827059A/ja active Pending
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Also Published As
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