JPH0827040A - キシレン類の異性化触媒およびキシレン類の異性化方法 - Google Patents

キシレン類の異性化触媒およびキシレン類の異性化方法

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JPH0827040A
JPH0827040A JP6163656A JP16365694A JPH0827040A JP H0827040 A JPH0827040 A JP H0827040A JP 6163656 A JP6163656 A JP 6163656A JP 16365694 A JP16365694 A JP 16365694A JP H0827040 A JPH0827040 A JP H0827040A
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xylene
zeolite
adsorption
catalyst
ethylbenzene
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JP6163656A
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Masato Yoshikawa
正人 吉川
Hisashi Matsuyoshi
寿 松好
Hidekazu Minomiya
英一 蓑宮
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】120℃において、0〜2℃のパラキシレン蒸
気圧でパラキシレンを吸着させた場合の吸着量がゼオラ
イト100gに対して2g以上であり、かつ120℃に
おいて、0〜2℃のオルソキシレン蒸気圧で、パラキシ
レンの吸着能力の30%までオルソキシレンを吸着する
のに2000分以上必要とするゼオライトを含有するこ
とを特徴とするエチルベンゼンを含むキシレン類の異性
化触媒及び該触媒を用いるキシレン類の異性化方法。 【効果】本発明の触媒を用いてエチルベンゼンを含むキ
シレンの異性化を行うと、エチルベンゼンの脱アルキル
活性が向上しそのために反応温度の低下が実現でき、そ
のために副反応の抑制によるキシレン回収率の向上、触
媒寿命の延長が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エチルベンゼンを含む
キシレン類のをキシレン類を異性化すると共にエチルベ
ンゼンを他の芳香族炭化水素に変換せしめる触媒に係る
ものである。
【0002】
【従来の技術】キシレン混合物のうち、現在工業的に重
要なものは、p-キシレンとo-キシレンである。p-キシレ
ンは合成繊維ポリエステルの原料として、これまでその
需要は著しく増大してきた。今後もその傾向は変わらな
いとものと予想される。o-キシレンはポリ塩化ビニルの
可塑剤フタル酸エステルの粗原料として利用されてい
る。しかしo-キシレンはp-キシレンに比べてその需要が
少ないのが現状である。一方m-キシレンの工業的用途は
ほとんど無い。このことからo-キシレン、m-キシレンを
p-キシレンに変換することは工業的に非常に重要なこと
である。
【0003】キシレン混合物はその沸点が接近している
ため、特にp-キシレンとm-キシレンとの間の沸点が極め
て近いため、蒸留法によりp-キシレン分離するのは経済
的に不利である。
【0004】従って、p-キシレンの工業的分離は融点の
差を利用する深冷分離によって行われてきた。深冷分離
法の場合は共晶点のため、1パス当たりのp-キシレンの
回収率には限界があり、せいぜい(60%)/1パスで
ある。その結果、p-キシレンを回収した後のラフィネー
ト流体中のp-キシレン濃度はかなり高い。
【0005】一方、特公昭49-17246,49-28181,50-1054
7,50-11343,51-46093号公報などに示されるように新し
い分離技術として吸着分離法が開発された。この吸着分
離法では、p-キシレンは1パスあたり100%回収可能
となる。すなわち、吸着分離後のラフィネ−ト流体中の
p-キシレン濃度は極めて低く理論的には例となる。 o-
キシレンはこれまでのところ、一般に精密蒸留法によっ
て分離されている。 このようにしてp-キシレン、o-キ
シレンを分離した残りのラフィネート流体は異性化工程
に送られ、m-キシレンおよび/またはo-キシレンは熱力
学的平衡組成に近いp-キシレン濃度まで異性化され、そ
の後新鮮な供給原料と混合して分離工程に送られ、この
サイクルが繰り返される。このような組み合わせプロセ
スにおいて、深冷分離によりp-キシレンを分離した残り
のラフィネート流体を異性化工程に供給する場合には、
前述したようにラフィネート流体中のp-キシレン濃度は
相対的に高いが、p-キシレン吸着分離法によって分離し
た後のラフィネート流体の場合は、p-キシレン濃度は極
めて低い。従って、異性化工程における反応は、後者の
方がより大きな過酷度を要求される。
【0006】一般に、工業的に利用されるキシレン原料
はナフサを改良処理し、その後芳香族抽出および分留に
よって得られる改質油系のキシレン、あるいはナフサの
熱分解により副生する分解ガソリンを芳香族抽出および
分留によって得られる分解油系のキシレンである。分解
油系キシレンにおいて、特に特徴的なことはエチルベン
ゼンの濃度が改質油系に比べて2倍以上も高いことであ
る。その代表的組成を表1に示す。
【0007】
【表1】 この様に、一般にキシレン混合物にはエチルベンゼンが
かなりの量存在しているが、エチルベンゼンを何らかの
手段で除去しなければ分離工程と異性化工程をリサイク
ルしていくにしたがってエチルベンゼンが蓄積し、その
濃度が増大していくという好まざる状況となる。このよ
うなことから新鮮な供給原料として改質油系キシレンが
好ましく利用されているのが現状であるが、いずれにし
てもエチルベンゼン濃度を低下させることが必要であ
り、いくつかの方法が工業的に実施され、またいくつか
の方法が提案されている。その方法として大きく分類し
て、1つはエチルベンゼンをそのまま分離するという方
法であり、もう一つは反応により他の有用な化合物に変
換せしめる方法である。
【0008】エチルベンゼンを分離する方法として蒸留
法があげられる。この方法の場合、キシレン類との間の
沸点差が小さいため、超精密蒸留による必要があり、工
業的に莫大なる設備投資を要し、更に運転経費も高く、
経済的に不利な方法である。更に、特開昭52-10223号公
報などに示されるように、吸着分離法によりエチルベン
ゼンを分離しようとする提案もあるがその分離性能充分
満足のいくものではない。
【0009】エチルベンゼンを除去する他の方法とし
て、他の有用なる成分に変換せしめるいくつかの方法が
ある。その最も代表的な方法は、特公昭49-46606,49-47
733,51-15044,51-36253,特開昭54-16390号公報に示され
ているように、エチルベンゼンをキシレンに変換する方
法である。しかしこの方法では触媒中に極めて高価な貴
金属である白金を含有する事が必須である。
【0010】更にエチルベンゼンをキシレンに変換する
には、その間にナフテン、パラフィンのごとき非芳香族
成分の介在が反応メカニズム上必要であり、生成物中に
存在する濃度は数%から10数%の範囲に及んでいる。
さらにはエチルベンゼンの転化率は熱力学的平衡(表
2)によって律せられるため、その限界があるなどの欠
点がある。
【0011】
【表2】 更に白金を用いる方法とは異なったメカニズムでエチル
ベンゼンをキシレンにする方法が、特公昭53-41658号公
報に開示されている。この方法ではZSM-5,ZSM-12,ZSM-2
1 ゼオライトを含有する触媒を用いているが、しかしこ
の方法ではキシレンの異性化が遅いという欠点がある。
特にp-キシレン含量の低いキシレン類、例えばp-キシレ
ンを吸着分離したラフィネート流体を異性化させるに
は、m-キシレン更にはo-キシレンをもp-キシレンに高度
に異性化させる必要がある。この様なp-キシレン含量の
低いキシレン類を異性化するには、致命的な欠陥とな
る。
【0012】また、エチルベンゼンをキシレン以外の他
の成分に変える方法が最近特公昭53-41657, 特開昭52-1
48028 号公報などに提案されている。この方法はキシレ
ンを異性化すると同時にエチルベンゼンを不均化反応に
よりベンゼンとジエチルベンゼンに変換し、キシレンと
の大きな沸点差を利用して分離しようというものであ
る。このようにして得られたベンゼンは合成繊維ナイロ
ンの粗原料として大きな需要があるが、ジエチルベンゼ
ンの需要はほとんどなく、さらに他の有用な化合物に変
換する必要があり経済的に不利である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、エチ
ルベンゼンをベンゼンに脱エチル化すると同時に、キシ
レンを高度に異性化し、しかもその反応の選択性を向上
することにより、芳香族炭化水素を変換する触媒を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に鋭意検討した結果、120℃において、0〜2℃のパ
ラキシレン蒸気圧でパラキシレンを吸着させた場合の吸
着量がゼオライト100gに対して2g以上であり、1
20℃において、0〜2℃のオルソキシレン蒸気圧で、
パラキシレンの吸着能力の30%までオルソキシレンを
吸着するのに2000分以上必要とするゼオライトを含
有する触媒がエチルベンゼンを含むキシレン類を異性化
する触媒として有効である事を見出だし本発明に到達し
た。
【0015】特公昭62−56138号に結晶子径の大
きいゼオライトすなわちオルソキシレンの吸着速度の遅
いゼオライトをキシレンの異性化に使う方法が開示され
ている。この方法においては、キシレンの回収率は、向
上するが、エチルベンゼンの脱エチル活性は十分である
とは言えない。本発明者等はエチルベンゼンの脱エチル
活性の向上について鋭意検討を重ねた結果更にオルソキ
シレンの吸着速度が非常に遅いゼオライトを用いるとエ
チルベンゼンの転化活性が著しく向上することを見出だ
した。この理由については明らかでは無いが、次のよう
な原因が考えられる。特公昭62−56138号に示さ
れた方法では、反応原料中のオルソキシレンが細孔内に
侵入しエチルベンゼンの拡散をも疎外しエチルベンゼン
の転化活性が低くなると考えられる。更にオルソキシレ
ンの吸着速度の遅いゼオライトを用いると、同じ理由で
更にエチルベンゼンの脱エチル活性が低下すると考えら
れる。しかし非常にオルソキシレンの吸着速度が遅いよ
うなゼオライトを用いるとエチルベンゼンの転化活性が
向上するのは、この様なゼオライトはオルソキシレンや
メタキシレンが細孔内に侵入することさえも難しく、細
孔内のエチルベンゼン濃度が高くなり、しかもその拡散
も疎外されないという好ましい状況が得られるためと考
えられる本発明の触媒に含まれるゼオライトは120℃
において、0〜2℃のパラキシレン蒸気圧でパラキシレ
ン吸着させた場合の吸着量がゼオライト100gに対し
て2g以上であり、かつ120℃において、0〜2℃の
オルソキシレン蒸気圧で、パラキシレンの吸着能力の3
0%までオルソキシレンを吸着するのに2000分以上
必要とする。120℃において、0〜2℃のパラキシレ
ン蒸気圧でパラキシレン吸着させた場合の吸着量がゼオ
ライト100gに対して2g未満では、触媒の活性が悪
く、120℃において、0〜2℃のオルソキシレン蒸気
圧で、パラキシレンの吸着能力の30%までオルソキシ
レンを吸着するのに2000分未満では、触媒の活性と
選択性のバランスが悪い。
【0016】吸着量の測定方法を以下に説明する。ゼオ
ライトを圧縮成型した後、500℃で焼成して粉砕し、
ふるいにかけ、20から32メッシュをサンプルとす
る。このサンプルを真空中で400℃で前処理した後、
パラキシレンまたはオルソキシレンの氷水の温度(0〜
2℃)の蒸気圧の雰囲気に置き、サンプルの重量変化を
測定する。この時サンプルは120℃に保持しておく。
先ず、パラキシレンの平衡吸着量を測定する。パラキシ
レンの平衡吸着量は比較的短時間で測定できる。次にこ
のパラキシレンの平衡吸着量の30%のオルソキシレン
を吸着するのに必要な時間を同様に測定する。これらの
吸着測定は通常ゼオライトのみで行うが、触媒は通常バ
インダーで成型されている。触媒の調製方法が明確にな
っている場合は、ゼオライトのみに成型体に行ったのと
同じ方法で処理をしたサンプルを調製し測定する。
【0017】本発明に使用するゼオライトとしては特に
限定はされないが、主空洞の大きさが酸素10員環から
なるゼオライトが好ましく用いられる。例えば、米国特
許第3894106 号公報にその組成および製造法が、Nature
271,30 March,437(1978)にその結晶構造が記載されてい
るZSM−5,英国特許第1334243 号公報に記載されて
いるZSM−8,特公昭53-23280号公報に記載されてい
るZSM−11,米国特許4001346 号公報に記載されて
いるZSM−21,特開昭53-144500 号公報に記載され
ているZSM−35,特開昭51-67299号公報に記載され
ているゼオライトゼータ1および特開昭51-67298号公報
に記載されているゼオライトゼータ3等である。シリカ
/アルミナ比は特に限定されないが好ましくは35以上
である。ゼオライトは通常結晶性アルミノシリケートの
事をいうが、本発明においては、エチルベンゼンの脱ア
ルキル能のあるものなら、シリコン、アルミニウムが、
他の元素で置換されたモレキュラーシーブであっても問
題なく使用できる。
【0018】本発明に最も好ましく使われるゼオライト
は、特公昭61-8011 号公報に記載された方法により合成
される。すなわちシリカ源、アルミナ源、アルカリ源お
よび脂肪族カルボン酸もしくはその塩からなる水性反応
混合液を下記組成範囲 より好ましい範囲 SiO2 /Al2 3 5〜500 5〜200 H2 O/SiO2 5〜500 10〜50 OH- /SiO2 0.01〜1.0 0.02〜0.8 A/Al2 3 0.1〜200 0.5〜100 にはいるように調製し、結晶が生成するまで反応させる
ことにより製造できる。シリカ源としては、例えばシリ
カゾル、シリカゲル、シリカエローゲル、シリカヒドロ
ゲル、ケイ酸、ケイ酸エステル、ケイ酸ソーダ等が使用
される。
【0019】アルミナ源としては、アルミン酸ソーダ、
硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、アルミナゾル、
アルミナゲル、活性化アルミナ、ガンマアルミナ、アル
ファアルミナ等が使用される。アルカリ源としては、カ
セイソーダ、カセイカリ等が使用されるが、好ましくは
カセイソーダである。これらのアルカリ源は系中にOH
- が好ましくは上記組成で存在するように添加される。
【0020】脂肪族カルボン酸もしくはその塩として
は、炭素数1〜12,好ましくは3〜6のものであり具
体的には一塩基オキシカルボン酸であるグリコール酸、
乳酸、ヒドロアクリル酸、オキシ酪酸もしくはそれらの
塩、二塩基および多塩基オキシカルボン酸であるタルト
ロン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸もしくはそれらの
塩、一塩基カルボン酸例えばギ酸、酢酸、プロピオン
酸、酪酸、吉草酸、アクリル酸、クロトン酸、メタクリ
ル酸もしくはそれらの塩、二塩基および多塩基カルボン
酸、例えばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸もしくはそれら
の塩が使用される。塩としては水溶性の塩が好ましい。
これらの脂肪族カルボン酸もしくはその塩は、便宜1種
または2種以上使用しても良い。
【0021】かくの如くして調製された水性反応混合物
はできるだけ均一なスラリー状にし密閉容器、例えば鉄
製、ステンレス製、あるいはテフロンで内張されたオー
トクレーブの中に入れて、結晶化される。結晶化のため
の反応条件は、反応温度80〜250℃、好ましくは1
00〜200℃であり反応時間は5時間から30日間、
好ましくは10時間から10日間である。反応混合物は
結晶化を行っている間、連続的にあるいは定期的に撹拌
し、均一な状態に保つのが好ましい。結晶化した反応生
成物は、冷却後密閉容器から取り出され、水洗、濾過さ
れ必要によって乾燥される。このようにして合成された
ゼオライトの代表的なX線回折パターンは、表3の通り
である。
【0022】X線回折パターンの測定は通常の方法にし
たがって行った。すなわちX線照射は銅のK−α線によ
り記録装置付きのガイガー、カウンター分光器を用い回
折パターンを得る。この回折パターンから相対強度10
0I/I0 (I0 は最も強い線)および格子面間隔d
(単位nm)を求める。
【0023】
【表3】 上記の様に合成されたゼオライトはそのままでは本発明
のゼオライトにはならない。本発明ゼオライトはパラキ
シレンは十分吸着し得る細孔径と細孔容積を所有する
が、オルソキシレンの吸着は著しく遅いものでなくては
いけない。上記のように合成されたままのゼオライト
は、パラキシレンは十分吸着し得る細孔径と細孔容積を
所有するが、オルソキシレンの吸着速度は本発明の範囲
ではない。120℃において、0〜2℃のオルソキシレ
ン蒸気圧で、パラキシレンの吸着能力の30%までオル
ソキシレンを吸着するのに2000分以上必要とするよ
うなゼオライトを得るためには、細孔径を小さくするな
どの処理をするのが好ましい。細孔径を小さくする方法
としては、特に限定されないが、例えば特公昭4-54620,
特開昭62-52123,62-52124,62-52125,57-82326 号公報等
に記載の公知の方法が挙げられる。中でも、気相あるい
は液相で脱水したゼオライトと有機金属化合物を接触さ
せる方法が好ましく用いられる。有機金属化合物は好ま
しくは金属アルコキシドである。気相で接触させる方法
は例えば伊藤らの方法(日本化学会誌、1989、
(3)、p420)等も採用できる。液相で接触させる
方法は例えば有機シラン化合物および/または有機チタ
ン化合物が溶解した有機溶媒中にゼオライト粉末あるい
は成型品を入れて撹拌あるいは静置する方法が挙げられ
る。使われる有機シラン化合物および/または有機チタ
ン化合物はアルコキシドが好ましく使用される。例え
ば、メトキシシラン、エトキシシラン、プロポキシシラ
ン、メトキシチタン、エトキシチタン、プロポキシチタ
ン、イソプロポキシチタンである。使用される有機溶媒
は特に限定されないが、アルコール、ケトン等が好まし
く用いられる。中でもメタノール、エタノール、プロパ
ノール、イソプロパノール、ブタノール、アセチルアセ
トン、アセトン等が好ましく用いられる。接触させる温
度は、溶媒の沸点以下凝固点以上が好ましい。室温付近
で十分に処理できる。処理するゼオライトは、粉末の形
でも、成型品の形でも構わない。いずれにせよ、処理す
るに先立ち脱水する必要がある。脱水は例えば、350
℃以上の温度で焼成することにより行われる。焼成の雰
囲気は、特に限定されないが、通常空気中、窒素中、真
空中で行われる。液相で有機シラン化合物および/また
は有機チタン化合物で処理された触媒は、処理された後
固液分離し、引き続き乾燥、焼成を行う。固液分離は通
常、濾過、デカンテ−ション、遠心分離などが採用され
る。乾燥の条件は特に限定されないが、例えば50〜2
00℃で空気中、窒素中、真空中で行う。焼成は、30
0℃以上の温度空気中で行うことが好ましい。爆発の危
険がある場合は、昇温過程で窒素雰囲気や、真空条件を
用いても良い。焼成処理を終えて初めてゼオライト外表
面にシリカ層および/またはチタニア層を設けることが
できる。これらの処理は、以下に説明するような成型を
した後でも、する前でも構わない。
【0024】ゼオライトは通常バインダーと混合した後
押し出し成型により成型される。バインダーとしてはア
ルミナゾル、アルミナゲル、シリカゾル、チタニアゾ
ル、ジルコニアゾルなど無機酸化物の微粒子やカオリ
ン、ベントナイト、モンモリロナイト等の粘土類が通常
用いられる。本発明においてはシリカゾルが最も好まし
く用いられる。バインダーの添加量は70%以下、好ま
しくは40%以下である。バインダー以外に、アルミ
ナ、シリカ、ジルコニア、チタニア等の無機酸化物の粉
末も成型性の改善の目的や、水添金属成分の良好な担体
として、添加されることもある。本発明においてはシリ
カ粉末が最も好ましく用いられる。このような押し出し
成型以外にも圧縮成型等を用いても良い。
【0025】上記のようにバインダーを用いて成型した
後に細孔径を制御する処理をした場合、ゼオライトの吸
着特性を測定できないが、ゼオライト粉末に対して同様
の処理を施したときと、ゼオライトは同じ状態になって
おり、同じ吸着特性を有すると仮定する。
【0026】本発明触媒ではオルソキシレン、メタキシ
レンがゼオライトの細孔内に侵入しにくいため、オルソ
キシレン、メタキシレンのパラキシレンへの異性化は若
干抑制される。この異性化を進めたい場合は、細孔入り
口径を小さくしていない他のゼオライトと併用すること
が好ましい。ここで併用されるゼオライトは特に限定さ
れないが、MOR,MTW,型ゼオライトもしくは主空
洞の大きさが酸素10員環からなるゼオライトが好まし
く用いられる。その中でも最も好ましく用いられるのは
主空洞の大きさが酸素10員環からなるゼオライトであ
る。それは細孔径が比較的小さいため、キシレンの不均
化反応等副反応が起こりにくいからである。併用するゼ
オライトのシリカ/アルミナ比は特に限定されないが3
5より小さいものが好ましく用いられる。併用の仕方は
特に限定されないが好ましくは、本発明触媒をp−キシ
レン濃度が平衡濃度より低いエチルベンゼンを含むキシ
レン類と接触させた後に併用するゼオライトを含む触媒
に接触させる方法である。この場合両者のゼオライトの
存在比は両触媒の活性のバランスによって決めなければ
ならない。例えば、両ゼオライトを等量用いて反応させ
たとき、エチルベンゼン転化率が不足していれば併用す
るゼオライトに対して本発明ゼオライトの量を多くして
用いれば良い。それぞれのゼオライトはそれぞれ調製条
件を変える事により、活性をコントロールできるので、
一概にゼオライトの最適使用量比は決まらない。
【0027】本発明触媒中のゼオライトは、芳香族炭化
水素の変換反応に用いるに当たってゼオライトに固体酸
性を付与せしめ、酸型にすることが必要である。酸型の
ゼオライトは良く知られているようにゼオライト中のカ
チオンとして水素イオン、または希土類イオン、アルカ
リ土類金属イオン等の2価以上の多価カチオンを有する
ものであり、これらは通常ナトリウムイオン等の1価の
アルカリ金属イオンの少なくとも一部を水素イオン、ア
ンモニウムイオン、又は多価カチオンでイオン交換した
後焼成することにより得られる。このような処理はイオ
ン交換処理と呼ばれる。
【0028】本発明においては、酸および/またはアン
モニウム塩化合物を含む溶液で処理し、ゼオライトに水
素イオンおよび/または水素イオン前駆体を導入するイ
オン交換処理が好ましい。イオン交換処理は一般に水溶
液で行われる。使用できる酸としては無機酸あるいは有
機酸であるが、無機酸がより一般的である。無機酸とし
ては塩酸、硝酸、燐酸、炭酸などが例としてあげられる
が、もちろんこれ以外のものでも水素イオンを含有する
ものであればよい。無機酸を使用する場合、あまり高濃
度の溶液で処理すると、結晶構造の破壊が起こるので好
ましくない。好ましく用いられる酸の濃度は、酸の種類
により大きく変化するので一義的に定めにくく、使用に
あたっては結晶構造の破壊が起こらないように十分注意
する必要がある。
【0029】アンモニウム塩化合物としては,硝酸アン
モニウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、炭酸
アンモニウム、アンモニア水等の如き無機アンモニウム
塩あるいはギ酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、クエ
ン酸アンモニウム等の如き有機酸のアンモニウム塩も同
様に使用できるがより好ましくは無機アンモニウム塩で
ある。使用されるアンモニウム塩の濃度は、好ましくは
0.05から4規定の溶液が用いられるが、より好まし
くは約0.1から2規定である。酸および/またはアン
モニウム塩溶液によりゼオライトをイオン交換処理する
方法として、バッチ式あるいは流通式いずれの方法も好
ましく用いられる。バッチ式で処理する場合には、固液
比はゼオライトが液と充分接触できる量以上、約1リッ
トル/kg以上が好ましい。処理時間は0.1から72時
間で充分であり、好ましくは0.5から24時間であ
る。処理温度は沸点以下であればよいが、イオン交換速
度を促進するために加温するのが好ましい。流通式で処
理する場合は固定床方式、流動床方式等が利用できる
が、流体の偏流が起きないように、あるいはイオン交換
処理が不均一にならないように注意する必要がある。イ
オン交換処理されたゼオライトは。その後水洗される。
水洗液としては、好ましくはイオン交換水又は蒸留水が
使用され、水洗はバッチ式、あるいは流通式いずれでも
良い。
【0030】この様にして、ゼオライトに水素イオンお
よび/または水素イオン先駆体であるアンモニウムイオ
ンが導入され、焼成することによって固体酸性が付与さ
れる。本発明触媒のゼオライトには水素イオンおよび/
または水素イオン前駆体以外のカチオンが存在してても
よく、そのようなカチオンとしてはバリウムイオンおよ
び/またはストロンチウムイオンが最も好ましく用いら
れる。併用するゼオライトは水素イオン以外のカチオン
サイトの少なくとも一部がリチウムイオンで交換されて
いることが好ましい。
【0031】この様に水素イオン以外のカチオンサイト
が水素イオン以外のカチオンで交換されているゼオライ
トを得る方法としては、特に限定されないが、例えば成
型したゼオライトに前述の水素イオンおよび/または水
素イオン先駆体であるアンモニウムイオンを導入するイ
オン交換処理と同時にまたはその前もしくはその後に、
水素イオン以外のカチオン(例えばバリウムイオン、リ
チウムイオン、ストロンチウムイオン)を導入するイオ
ン交換処理をする方法があげられる。この水素イオン以
外のカチオン(例えばバリウムイオン、リチウムイオ
ン、ストロンチウムイオン)を導入するイオン交換処理
は一般に水溶液で行われる。これらのカチオンは無機塩
例えば硝酸塩、塩化物、硫酸塩で使用されるのが一般的
である。
【0032】本発明の触媒には水添金属成分を含ませる
ことが好ましい。エチルベンゼンを脱アルキルした後、
エチレンを速やかに水素化することによって、高いエチ
ルベンゼン転化率を得られることと、触媒寿命の延長に
効果があるからである。最も好ましく用いられる水添金
属成分はレニウムである。これらの金属の添加方法とし
ては、混練り法、含浸法、粉体同志の物理的混合法など
を挙げる事ができる。レニウムとして使用できるのは酸
化レニウム、過レニウム酸、過レニウム酸アンモニウ
ム、硫化レニウム等を挙げる事ができる。レニウムの添
加効果が期待できる量は触媒全体の重量に対し、元素状
として0.005重量%以上である。しかし添加量が多
すぎると水添分解反応などの副反応が併発するので3重
量%以下好ましくは1重量%以下である。この最適値は
金属の種類、反応条件によって異なる。レニウムを触媒
につけた後、硫化水素ガス等の硫黄化合物で加熱処理し
て水添能力を調整することはしばしば実施される。
【0033】以上のようにしてゼオライトを合成し、細
孔径を小さくし、イオン交換処理し、水添金属成分を付
加した触媒は、引き続き乾燥され、その後焼成される。
乾燥は50〜250℃で0.1時間以上、好ましくは
0.5〜48時間行われる。焼成は300〜700℃で
0.1時間以上、好ましくは400〜600℃で0.5
〜24時間行われる。尚、このような焼成によって、イ
オン交換処理で導入されたアンモニウムイオンは水素イ
オンに変換しさらには水素イオンは更に焼成温度を上げ
ていくと脱カチオン型に変換していくが、勿論このよう
になった触媒も充分使用可能である。
【0034】以上のように調製された触媒は、次のよう
な反応条件のもとで使用される。即ち反応操作温度は3
00〜600℃、好ましくは、350〜550℃であ
る。反応操作圧力は大気圧から10MPa 、好ましくは大
気圧から5MPa である。反応の接触時間を意味するタイ
ム・ファクターW/F(g-cat*hr/g-mol供給原料)
(W:触媒重量、F:1時間当たりのモル供給原料)は
0.1〜200好ましくは1〜100である。反応系の
水素は必須である。水素濃度が低すぎるとエチルベンゼ
ンの脱エチル反応が充分に進行しないし、更には触媒上
への炭素質の沈着により、活性の経時劣化をもたらす。
逆に水素濃度を過度に高くすると水添分解反応が増大す
るので好ましくない。水素濃度は反応系における水素と
供給原料のモル比 (水素/F)で表して1〜50であ
る。この最適値は水添金属成分の種類と量によって異な
る。
【0035】供給原料としては、エチルベンゼンを含む
キシレン混合物が用いられるが、キシレン混合物中での
エチルベンゼン濃度に特に制限はない。キシレン混合物
中におけるパラキシレン濃度は、通常、熱力学的平衡濃
度以下のものが使用される。供給原料には他の芳香族成
分例えばベンゼン、トルエン、トリメチルベンゼン、エ
チルトルエン、ジエチルベンゼン、エチルキシレン等を
含んでいても構わな
【0036】い。
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0037】実施例1 特開昭59−62347実施例1に記載されている方法
で、シリカ/アルミナ比50のゼオライトを調製した。
表3に示すようなX線回折パターンを有するゼオライト
であった。
【0038】比較例1 実施例1での生成物のゼオライトを絶乾ベースで100
g秤量し、水を200g添加し、塩化カルシウム2水和
物20g,塩化アンモニウム20gを添加し、時々撹拌
しながら80℃で4時間保持した。その後80℃の温水
で十分に水洗し、120℃で1晩乾燥し打錠成型した。
成型後520℃で焼成した。これを粉砕しふるいにかけ
20〜32メッシュのものを吸着測定用のサンプルとし
た。吸着測定用のサンプルは500℃で1晩焼成した
後、デシケーター中で放冷し、すばやく秤量し吸着測定
装置に充填し、測定装置内でロータリーポンプで真空に
引きながら400℃まで昇温し、更に拡散ポンプで引き
ながら400℃で1時間保持した。その後測定部の温度
を120℃に降温し、120℃で一定に保った。その後
真空ラインを閉鎖し氷水の温度(約0℃)のパラキシレ
ンの蒸気圧の条件下にさらした。30分後にパラキシレ
ンの吸着はほぼ平衡に達した。そのときの吸着量はゼオ
ライトに対して4.5wt%であった。上記と同様にし
てオルソキシレンの吸着速度を測定したところパラキシ
レンの平衡吸着量の30%を吸着するのに1300分か
かった。
【0039】実施例2 実施例1での生成物のゼオライトを500℃で1時間焼
成し、デシケーター中で放冷し、その中で100g秤量
し、エタノール500g中にいれ撹拌した。10gのテ
トラエチルオルソシリケートを添加し、1時間撹拌後濾
過し、120℃で1晩乾燥した。500℃で焼成した
後、絶乾ベースで100g秤量し、水を200g添加
し、塩化カルシウム2水和物20g,塩化アンモニウム
20gを添加し、時々撹拌しながら80℃で4時間保持
した。その後80℃の温水で十分に水洗し、120℃で
1晩乾燥し打錠成型した。成型後520℃で焼成した。
これを粉砕しふるいにかけ20〜32メッシュのものを
吸着測定用のサンプルとした。吸着測定は、比較例1と
同様の方法で行った。パラキシレン吸着は30分でほぼ
平衡に達し、その吸着量はゼオライトに対して4.5w
t%であった。上記と同様にしてオルソキシレンの吸着
速度を測定したところパラキシレンの平衡吸着量の30
%を吸着するのに3000分かかった。
【0040】比較例2 実施例1で合成したゼオライトをアルミナと混ぜて押し
出し成型した。絶乾ベースでゼオライト:アルミナ=2
5:75の組成比の混合物に対してアルミナとして15
重量%含むようにアルミナゾルを加え成型した。120
℃で一晩乾燥後、500℃で2時間焼成した成型品に成
型品重量の2倍の水と成型品中に含まれるゼオライトに
対して20重量%の塩化カルシウム2水和物と塩化アン
モニウムを添加し、80℃で4時間処理した。80℃の
温水で充分に水洗した後、成型品に対して0.2重量%
相当のReを担持し、120℃で一晩乾燥後、520℃
で焼成し、流通式反応装置に充填した。以下の反応条件
で反応を行った。
【0041】反応温度370℃、W/F=30g・h/
mol,H2 /F=3.5mol/mol,圧力1MP
a,フィード組成エチルベンゼン(EB)8%,パラキ
シレン(PX)1%,オルソキシレン(OX)29%,
メタキシレン(MX)60%、トルエン(TL)2% 反応結果はEB転化率59%,PX/(PX+OX+M
X)=22%,キシレン(XY)回収率98.2%であ
った。
【0042】実施例3 実施例2のゼオライトを用いて比較例2と同様の操作を
行った(但しイオン交換処理は成型後に行った)。
【0043】反応結果はEB転化率67%,PX/(P
X+OX+MX)=20%,キシレン(XY)回収率9
8.8%であった。異性化率は2%低いもののEB転化
率は8%、XY回収率は0.6%向上した。
【0044】実施例4 テトラエチルオルソシリケートの添加量をゼオライト1
00gあたり5gにした以外は実施例2と同様に処理し
たところ、オルソキシレンをパラキシレン平衡吸着量の
30%を吸着するのに2200分かかった。
【0045】実施例5と同様の操作で反応を行った。反
応結果はEB転化率61%、PX/(PX+OX+M
X)=22.5%,キシレン(XY)回収率98.8%
であった。EB転化率、XY回収率は比較例2に比べ向
上した。
【0046】比較例3 実施例1で生成したゼオライトを絶乾ベースで100g
秤量し、水を200g添加し、硝酸バリウム60g,塩
化アンモニウム10gを添加し、時々撹拌しながら80
℃で4時間保持した。その後80℃の温水で十分に水洗
し、120℃で1晩乾燥し打錠成型した。成型後550
℃で焼成した。これを粉砕しふるいにかけ20〜32メ
ッシュのものを吸着測定用のサンプルとした。吸着測定
用のサンプルは500℃で1晩焼成した後、デシケータ
ー中で放冷し、すばやく秤量し吸着測定装置に充填し、
測定装置内でロータリーポンプで真空に引きながら40
0℃まで昇温し、拡散ポンプで引きながら400℃で1
時間保持した。その後測定部の温度を120℃に降温
し、120℃で一定に保った。その後真空ラインを閉鎖
し氷水の温度(約0℃)のパラキシレンの蒸気圧の条件
下にさらした。30分後にパラキシレンの吸着はほぼ平
衡に達した。そのときの吸着量はゼオライトに対して
4.1wt%であった。上記と同様にしてオルソキシレ
ンの吸着速度を測定したところパラキシレン平衡吸着量
の30%を吸着するのに1700分かかった。
【0047】実施例5 実施例1での生成物のゼオライトを500℃で1時間焼
成し、デシケーター中で放冷し、その中で100g秤量
し、エタノール500g中にいれ撹拌した。10gのテ
トラエチルオルソシリケートを添加し、1時間撹拌後濾
過し、120℃で1晩乾燥した。500℃で焼成した
後、絶乾ベースで100g秤量し、水を200g添加
し、硝酸バリウム60g,塩化アンモニウム10gを添
加し、時々撹拌しながら80℃で4時間保持した。その
後80℃の温水で十分に水洗し、120℃で1晩乾燥し
打錠成型した。成型後520℃で焼成した。これを粉砕
しふるいにかけ20〜32メッシュのものを吸着測定用
のサンプルとした。吸着測定は、比較例1と同様の方法
で行った。パラキシレン吸着は30分でほぼ平衡に達
し、その吸着量はゼオライトに対して4.1wt%であ
った。上記と同様にしてオルソキシレンの吸着速度を測
定したところパラキシレンの平衡吸着量の30%を吸着
するのに4500分かかった。
【0048】実施例6 実施例1での生成物のゼオライトを500℃で1時間焼
成し、デシケーター中で放冷し、その中で100g秤量
し、イソプロパノール500g中にいれ撹拌した。10
0gのテトライソプロポキシチタンを添加し、1時間撹
拌後濾過し、120℃で1晩乾燥した。500℃で焼成
した後、絶乾ベースで100g秤量し、水を200g添
加し、硝酸バリウム60g,塩化アンモニウム10gを
添加し、時々撹拌しながら80℃で4時間保持した。そ
の後80℃の温水で十分に水洗し、120℃で1晩乾燥
し打錠成型した。成型後520℃で焼成した。これを粉
砕しふるいにかけ20〜32メッシュのものを吸着測定
用のサンプルとした。吸着測定は、比較例1と同様の方
法で行った。パラキシレン吸着は30分でほぼ平衡に達
し、その吸着量はゼオライトに対して4.1wt%であ
った。上記と同様にしてオルソキシレンの吸着速度を測
定したところパラキシレンの30%を吸着するのに50
00分かかった。
【0049】実施例7 反応混合物の組成を SiO2 /Al2 3 25 H2 O/SiO2 20 OH- /SiO2 0.17 A/Al2 3 2.5 (Aは酒石酸) になるように、原料の添加量を調整した以外は、実施例
1と同様にゼオライトを合成した。生成したゼオライト
のシリカ/アルミナ比は約20であった。表3に示すよ
うなX線回折パターンが得られた。
【0050】ゼオライトに対してアルミナとして15重
量%になるようにアルミナゾルを添加し押し出し成型し
た。120℃で一晩乾燥後、500℃で2時間焼成した
成型品に成型品重量の2倍の10重量%硝酸リチウム水
溶液を加え、80℃で1時間処理を5回繰り返した後、
成型品中に含まれるゼオライトに対して1重量%の塩化
アンモニウムと触媒の重量の2倍の水を添加し、80℃
で4時間処理した。80℃の温水で充分に水洗した後、
成型品に対して0.2%相当のReを担持し、120℃
で一晩乾燥後、520℃で焼成した。
【0051】比較例4 実施例1で合成したゼオライトをアルミナと混ぜて押し
出し成型した。組成比は絶乾ベースでゼオライト:アル
ミナ=25:75であった。120℃で一晩乾燥後、5
00℃で2時間焼成した成型品に成型品重量の2倍の水
と成型品に含まれるゼオライトに対して60重量%の硝
酸バリウムと10重量%の塩化アンモニウムを添加し、
80℃で4時間処理した。80℃の温水で充分に水洗し
た後、成型品に対して0.2重量%相当のReを担持
し、120℃で一晩乾燥後、520℃で1時間焼成し
た。この触媒と実施例7で作った触媒を7:4の比で流
通式反応装置に充填した。フィードが先にこの触媒と先
に接触するようにして、以下の反応条件で反応を行っ
た。
【0052】反応温度400℃、W/F=30g・h/
mol,H2 /F=3.5mol/mol,圧力1MP
a,フィード組成エチルベンゼン(EB)8%,パラキ
シレン(PX)1%,オルソキシレン(OX)29%,
メタキシレン(MX)60%、トルエン(TL)2% 反応結果はEB転化率60%,PX/(PX+OX+M
X)=23.5%,キシレン(XY)回収率99.2%
であった。
【0053】実施例8 実施例5で調製したゼオライト(イオン交換はしていな
い)をアルミナと混ぜて押し出し成型した。すなわち絶
乾ベースでゼオライト:アルミナ=25:75の組成比
の混合物に対してアルミナとして15重量%になるよう
にアルミナゾルを添加して成型した。120℃で一晩乾
燥後、500℃で2時間焼成した成型品に、成型品重量
の2倍の水と成型品に含まれるゼオライトに対して60
重量%の硝酸バリウムと10重量%の塩化アンモニウム
を添加し、80℃で4時間処理した。80℃の温水で充
分に水洗した後、成型品に対して0.2重量%相当のR
eを担持し、120℃で一晩乾燥後、520℃で1時間
焼成した。この触媒と実施例7で作った触媒を7:4の
比で流通式反応装置に充填した。フィードが先にこの触
媒と接触するようにして、以下の反応条件で反応を行っ
た。
【0054】反応温度375℃、W/F=30g・h/
mol,H2 /F=3.5mol/mol,圧力1MP
a,フィード組成エチルベンゼン(EB)8%,パラキ
シレン(PX)1%,オルソキシレン(OX)29%,
メタキシレン(MX)60%、トルエン(TL)2% 反応結果はEB転化率60%,PX/(PX+OX+M
X)=23.5%,キシレン(XY)回収率99.5%
であった。
【0055】比較例4に比べエチルベンゼンの転化能力
は、反応温度にして約25℃向上した。XY回収率も向
上した。
【0056】実施例9 アルミナをシリカにアルミナゾルをシリカゾルに変えた
以外は実施例8と同様に反応を行った。反応結果はEB
転化率60%,PX/(PX+OX+MX)=23.5
%,キシレン(XY)回収率99.8%であった。
【0057】実施例8よりXY回収率が向上した。
【0058】実施例10 実施例6で調製したゼオライトを用いて実施例9と同様
の反応を行った。
【0059】反応結果はEB転化率63%,PX/(P
X+OX+MX)=23.5%,キシレン(XY)回収
率99.7%であった。
【0060】実施例11 実施例1で合成したゼオライトとシリカの50:50の
混合物をシリカゾル(シリカとして15部添加)で成型
し、120℃で一晩乾燥後、500℃で2時間焼成した
後、デシケーター中で放冷し、その中で115g秤量
し、エタノール200g中にいれた。5gのテトラエチ
ルオルソシリケートを添加し、1時間静置後デカンテー
ションし、その後シリカゾルを含浸した後120℃で1
晩乾燥した。500℃で焼成した後、絶乾ベースで11
5g秤量し、水を200g添加し、硝酸バリウム30
g,塩化アンモニウム22gを添加し、時々撹拌しなが
ら80℃で4時間保持した。その後80℃の温水で十分
に水洗し、成型品に対して0.2重量%相当のReを担
持し、520℃で1時間焼成した。この触媒と実施例7
で作った触媒を6:4の比で流通式反応装置に充填し
た。フィードが先にこの触媒と接触するようにして、以
下の反応条件で反応を行った。
【0061】反応温度380℃、W/F=30g・h/
mol,H2 /F=3.5mol/mol,圧力1MP
a,フィード組成エチルベンゼン(EB)8%,パラキ
シレン(PX)1%,オルソキシレン(OX)29%,
メタキシレン(MX)60%、トルエン(TL)2% 反応結果はEB転化率66%,PX/(PX+OX+M
X)=23.5%,キシレン(XY)回収率99.7%
であった。
【0062】実施例12 実施例1で合成したゼオライトとシリカの50:50の
混合物をシリカゾル(シリカとして15部添加)で成型
し、120℃で一晩乾燥後、500℃で2時間焼成した
後、デシケーター中で放冷し、その中で115g秤量
し、アセチルアセトン200g中にいれた。25gのテ
トラエチルオルソチタネートを添加し、1時間静置後デ
カンテーションし、その後シリカゾルを含浸した後12
0℃で1晩乾燥した。500℃で2時間焼成した後、絶
乾ベースで115g秤量し、水を200g添加し、硝酸
バリウム30g,塩化アンモニウム5gを添加し、時々
撹拌しながら80℃で4時間保持した。その後80℃の
温水で十分に水洗し、成型品に対して0.2重量%相当
のReを担持し、120℃で一晩乾燥後、520℃で1
時間焼成した。この触媒と実施例7で作った触媒を6:
4の比で流通式反応装置に充填した。フィードが先にこ
の触媒と接触するようにして、以下の反応条件で反応を
行った。
【0063】反応温度380℃、W/F=30g・h/
mol,H2 /F=3.5mol/mol,圧力1MP
a,フィード組成エチルベンゼン(EB)8%,パラキ
シレン(PX)1%,オルソキシレン(OX)29%,
メタキシレン(MX)60%、トルエン(TL)2% 反応結果はEB転化率69%,PX/(PX+OX+M
X)=23.5%,キシレン(XY)回収率99.6%
であった。
【0064】実施例13 実施例11、12に示した処理と同じ処理を実施例1で
合成したゼオライトに対して施し、吸着特性を測定し
た。パラキシレンの平衡吸着量の30%のオルソキシレ
ンを吸着するのにそれぞれ4000分、4800分かか
った。
【0065】
【発明の効果】本発明の触媒を用いてエチルベンゼンを
含むキシレンの異性化を行うと、エチルベンゼンの脱ア
ルキル活性が向上しそのために反応温度の低下が実現で
き、そのために副反応の抑制によるキシレン回収率の向
上、触媒寿命の延長が可能となる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】120℃において、0〜2℃のパラキシレ
    ン蒸気圧でパラキシレンを吸着させた場合の吸着量がゼ
    オライト100gに対して2g以上であり、かつ120
    ℃において、0〜2℃のオルソキシレン蒸気圧で、パラ
    キシレンの吸着能力の30%までオルソキシレンを吸着
    するのに2000分以上必要とするゼオライトを含有す
    ることを特徴とするエチルベンゼンを含むキシレン類の
    異性化触媒。
  2. 【請求項2】ゼオライトの主空洞の大きさが酸素10員
    環であることを特徴とする請求項1に記載のキシレン類
    の異性化触媒。
  3. 【請求項3】水添金属成分を含むことを特徴とする請求
    項1または2に記載のキシレン類の異性化触媒。
  4. 【請求項4】水添金属成分がレニウムであることを特徴
    とする請求項3記載のキシレン類の異性化触媒。
  5. 【請求項5】120℃において、0〜2℃のパラキシレ
    ン蒸気圧でパラキシレンを吸着させた場合の吸着量がゼ
    オライト100gに対して2g以上であり、120℃に
    おいて、0〜2℃のオルソキシレン蒸気圧で、パラキシ
    レンの吸着能力の30%までオルソキシレンを吸着する
    のに2000分以上必要とするゼオライトを含有する触
    媒とパラキキシレン濃度が平衡濃度より低いエチルベン
    ゼンを含むキシレン類を接触させることを特徴とするキ
    シレン類の異性化方法。
  6. 【請求項6】ゼオライトの主空洞の大きさが酸素10員
    環であることを特徴とする請求項5に記載のキシレン類
    の異性化方法。
  7. 【請求項7】水添金属成分を含むことを特徴とする請求
    項5または6に記載のキシレン類の異性化方法。
  8. 【請求項8】水添金属成分がレニウムであることを特徴
    とする請求項7に記載のキシレン類の異性化方法。
  9. 【請求項9】120℃で0〜2℃のパラキシレン蒸気圧
    でパラキシレン吸着能力がゼオライト100gに対して
    2g以上であり、120℃で0〜2℃のオルソキシレン
    蒸気圧でパラキシレンの吸着能力の30%までオルソキ
    シレンを吸着するのに2000分以上必要とするゼオラ
    イトを含有する触媒とパラキキシレン濃度が平衡濃度よ
    り低いエチルベンゼンを含むキシレン類を接触させた後
    にシリカ/アルミナ比が35より低いゼオライトを含む
    触媒と接触させることを特徴とする請求項5から8のい
    ずれか1項に記載のキシレン類の異性化方法。
  10. 【請求項10】シリカ/アルミナ比が35より低いゼオ
    ライトの主空洞の大きさが酸素10員環であることを特
    徴とする請求項9に記載のキシレン類の異性化方法。
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