JPH08268895A - スクラルファート製剤 - Google Patents

スクラルファート製剤

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JPH08268895A
JPH08268895A JP1729496A JP1729496A JPH08268895A JP H08268895 A JPH08268895 A JP H08268895A JP 1729496 A JP1729496 A JP 1729496A JP 1729496 A JP1729496 A JP 1729496A JP H08268895 A JPH08268895 A JP H08268895A
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ulcer
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Yukitsugu Kashimura
幸嗣 樫村
Koichi Ozawa
小澤  浩一
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非酸性下においても、粘膜潰瘍部分へのスク
ラルファートの付着性を高めることができる製剤を提供
する。食道炎、十二指腸潰瘍等の上部消化管潰瘍以外に
も、直腸炎、潰瘍性大腸炎等の下部消化管潰瘍、褥瘡等
の皮膚潰瘍、口内炎等にも適用できる。 【構成】 分子中にカルボキシル基を2つ以上有するか
又は水酸基を1つ以上有する有機カルボン酸及びスクラ
ルファートを含有してなるスクラルファート含有製剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非酸性状態の粘膜損傷等
に適応可能なスクラルファート含有製剤に関し、さらに
詳しくは分子中にカルボキシル基を2つ以上有するか又
は水酸基を1つ以上有する有機カルボン酸及びスクラル
ファートを含有してなるスクラルファート製剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】スクラ
ルファートは胃潰瘍及び十二指腸潰瘍治療剤として日本
薬局方に収載され、広く用いられている医薬品である。
その作用機作として抗ペプシン作用、制酸作用等が知ら
れているが、主作用としては酸性下で粘着性の高いゲル
状となり潰瘍面を被覆する作用及び酸性下で血漿タンパ
クと結合して潰瘍面を被覆する粘膜保護作用が考えられ
ている。しかし、粘膜潰瘍部分への選択的結合のために
は胃酸酸性下でのゲルの形成が必須であり、酸の存在し
ない小腸、結腸、皮膚等においては物理的な吸着を除
き、化学的な潰瘍部分への結合、付着は起こらない。
【0003】これまで小腸、結腸等の粘膜への付着性を
高めて、スクラルファートを適用させた例はほとんど見
あたらず、わずかに特開昭62−190127号公報に
記載されているように、コラーゲンを添加して傷部位へ
の適用をした例が見られる程度である。また潰瘍性大腸
炎への適用については、メチルセルロースやプロピルセ
ルロース等を増粘剤として添加し調製したスクラルフェ
ート懸濁剤を経腸投与する例が知られている(Scan
d.J.Gastroenterol.,vol.2
4,pp.1014,1989又はEndoscop
y,vol.18,pp.115,1986等参照)
が、この製剤では潰瘍部への付着は期待できない等の問
題を有していた。
【0004】一方、スクラルファートへ有機酸を添加す
る例については、特公平5−35130号公報にスクラ
ルファート懸濁液中にリン酸塩又はクエン酸塩を添加す
る例が記載されている。これは有機酸の塩を用いて、懸
濁剤の分散性を高めているものであるが、潰瘍部への付
着性を高めることは期待できない。また特表平5−50
0052号公報にはスクラルファートに有機酸と炭酸塩
を加えて発泡錠をつくる技術が開示されているが、これ
は発泡錠として胃への適用を目的としているものであ
り、また炭酸塩を使用していることから潰瘍部への付着
性を高めるものでもない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上述した従
来の課題に鑑み、非酸性下の粘膜潰瘍部分へスクラルフ
ァートを有効的に付着させる製剤について、鋭意研究を
重ねた結果、分子中にカルボキシル基を2つ以上有する
か又は水酸基を1つ以上有する有機カルボン酸及びスク
ラルファートを含有してなるスクラルファート製剤が非
酸性下の粘膜潰瘍部分への付着性を高めることを見出
し、本発明に至った。
【0006】本発明で使用される有機カルボン酸は、分
子中にカルボキシル基を2つ以上有するか又は水酸基を
1つ以上有する有機カルボン酸である。またこのような
有機カルボン酸のうち、水への溶解度が5%以上、好ま
しくは10%以上であるものは好適に使用することがで
きる。
【0007】さらに本発明の有機カルボン酸の酸解離定
数(pK1)は4以下のものが好ましく用いることがで
きる。pK1が4以上になると、スクラルフェートと反
応しにくく、本発明が目的とする高い付着性もあまり期
待できない。
【0008】これらの条件を満たす有機カルボン酸とし
ては、例えばクエン酸、リンゴ酸、マレイン酸、酒石
酸、乳酸、グルコン酸、グルクロン酸等が挙げられ、好
ましくはクエン酸、リンゴ酸を用いることができる。さ
らに好ましくはリンゴ酸が挙げられる。
【0009】本発明のスクラルファート製剤中の有機カ
ルボン酸とスクラルファートの組成比は、重量比で1:
1〜1:20、好ましくは1:3〜1:10がよく、下
限として1:1〜1:3の間、上限としては1:15〜
1:20の間で用いることができる。有機カルボン酸の
組成比が上記の範囲よりも少ないと、スクラルファート
の付着性が見られず、また多い場合は有機カルボン酸が
スクラルファートを溶解させたり、過剰量の有機カルボ
ン酸による刺激性を惹起し、実際の製剤には適さない。
【0010】これらの有機カルボン酸は製剤中で粉末状
態であってもよいし、溶液であってもよい。またスクラ
ルファートと有機カルボン酸は製剤中に別々に存在して
もよいし、あらかじめ反応させた状態で用いてもよい。
【0011】本発明で使用されるスクラルファートは、
アルサルミン(登録商標、中外製薬株式会社製)の商品
名で市販されているもの、また合成工程から得られるも
のにかかわらず用いることができる。スクラルファート
を合成する場合は、例えば特公昭44−11673号、
同44−16037号、同5−76927号、国際公開
WO9204030号公報等に記載された製法により製
造することができる。また、各合成工程で得られた未乾
燥粉末あるいはこれを乾燥して得られるスクラルファー
トも使用することができる。
【0012】本発明のスクラルファート製剤は錠剤、顆
粒剤、細粒剤、カプセル剤、散剤、粉末剤、トローチ
剤、坐剤、丸剤、チュワブル剤、液剤、乳剤、懸濁剤、
ローション剤、軟膏剤、パップ剤、エリキシル剤等の剤
型で使用することができる。これらの剤型に製剤化する
には薬学上許容しうる液体または固体状の適当な担体、
賦形剤、分散剤、充填剤、増量剤、溶剤、乳化剤、添加
剤、滑沢剤、防腐剤、香料、湿潤剤、風味補正剤、染
料、緩衝物質等の補助剤を加えて行うことができる。
【0013】錠剤、顆粒剤、細粒剤、カプセル剤、散
剤、粉末剤、トローチ剤、丸剤、チュワブル剤等の固形
製剤を調製するには、例えば重炭酸ナトリウム、炭酸カ
ルシウム、デンプン、ショ糖、マンニトール、カルボキ
シメチルセルロース等の担体、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、グリセリン等の添加剤
を加えて常法により行うことができる。このような製剤
は経口で投与するのに好ましく、食道炎、十二指腸潰瘍
等の上部消化管の潰瘍に適用できる。
【0014】またセルロースアセテートフタレート、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ポリビ
ニルアルコールフタレート、スチレン−無水マレイン酸
共重合体、メタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体
等の腸溶性被膜を施して、小腸、結腸等で崩壊させる腸
溶性製剤として製剤化することもできる。
【0015】固形製剤を調製するには、例えばスクラル
ファートと有機カルボン酸をそれぞれ適当な賦形剤等を
加えて造粒等の加工を行い、粉末状態で混合し、粉末の
ままあるいはカプセル、錠剤等に成型して製剤とするこ
とができる。また水に分散させたスクラルファートに有
機カルボン酸を加えて反応させ、これを乾燥して粉末と
した後、同様にカプセル、錠剤等に成型して製剤化する
こともできる。
【0016】また液剤を調製するには、例えば精製水、
生理食塩水、エタノール・プロピレングリコール・グリ
セリン・ポリエチレングリコール等のアルコール類、ト
リアセチン等の溶媒を用いて行うことができる。液剤を
調製するには、スクラルファートと有機カルボン酸をそ
れぞれ懸濁液、溶液あるいは粉末の状態にして容器にい
れ、必要ならば使用時に水を加えた後、両者を混合し液
剤に調製する。また両成分を予め反応させて液剤として
もよい。
【0017】さらに直腸炎、潰瘍性大腸炎等の下部消化
管疾患に対しては、例えば懸濁剤、溶液剤等を注腸容器
に入れて注腸剤とするか、坐剤に調製して、経腸投与と
するのが好ましい。また腸溶性顆粒剤、腸溶性錠剤、腸
溶性カプセル剤等に調製して経口投与することもでき
る。この他、スクラルファートと有機カルボン酸に水を
加えてゲル状とし、これに必要に応じ適当な基剤を加え
て軟膏、クリームの外用剤とし、褥瘡等の皮膚潰瘍、口
内炎等の口腔内粘膜の潰瘍に適用することもできる。褥
瘡等の皮膚潰瘍には散剤、懸濁剤等に調製することもで
き、口内炎等の口腔内粘膜の潰瘍には、トローチ剤、懸
濁剤、散剤、顆粒剤、錠剤等に調製して用いることもで
きる。
【0018】本発明のスクラルファート製剤に親水性高
分子を添加することにより、粘性を持たせて、潰瘍部分
への滞留性及び粘膜への親和性を増大させることができ
る。このような親水性高分子としては、例えばアルギン
酸、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルスター
チ、アルギン酸プロピレングリコールエステル、メチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボ
キシメチルスターチ、カルボキシビニルポリマー等が挙
げられる。
【0019】また、懸濁剤として使用する場合には、デ
ンプン及び/又はデンプン誘導体を分散剤として用いる
ことが好ましく、このようなデンプン及び/又はデンプ
ン誘導体としては、コムギデンプン、コメデンプン、ト
ウモロコシデンプン、バレイショデンプン、モチトウモ
ロコシデンプン、モチゴメデンプン、デンプン酢酸エス
テル、デンプンコハク酸エステル、デンプン硝酸エステ
ル、デンプン燐酸エステル、デンプンキサントゲン酸エ
ステル、デンプンアリルエーテル、デンプンメチルエー
テル、デンプンカルボキシメチルエーテル、デンプンヒ
ドロキシエチルエーテル、デンプンヒドロキシプロピル
エーテル(ヒドロキシプロピルスターチ)等が挙げら
れ、好ましくはヒドロキシプロピルスターチが用いられ
る。
【0020】本発明のスクラルファート製剤は経口的あ
るいは非経口的、例えば経腸、口腔内、局所的に投与す
ることができ、その投与量は投与剤型、患者の性別、体
型、体質及び年齢等により適宜選択できるが、通常1日
1〜4回、1回5〜200mg/kg、好ましくは10
〜100mg/kgである。
【0021】
【実施例】以下、本発明について実施例に基づいてさら
に詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって制限
されるものではない。
【0022】実施例1 0.5%ウシ血清アルブミン(BSA)生理食塩溶液1
5ml中に、スクラルファート/BSAが0.05,
0.1及び0.15となるようスクラルファート及び有
機カルボン酸(クエン酸、リンゴ酸、マレイン酸、乳
酸、グルコン酸、グルクロン酸)を秤量する。37℃で
30分インキュベーションして、100mlにメスアッ
プした後、0.22μmのメンブランフィルターで濾過
してBSAと結合したコンプレックスを除き、試料溶液
とする。溶液中のBSAをプロテインアッセイ試薬で定
量して結合率を求め、結合率50%となるスクラルファ
ート量を求める。これをスクラルファートのみのCLB
緩衝液中で測定した50%スクラルファート量の値との
比をとり、BSA結合比とする。この値はタンパク結合
のしやすさを表し、潰瘍部付着性の指標となる。各種有
機カルボン酸及びコントロールの塩酸を添加した系のB
SA結合比を図1に示す。
【0023】クエン酸、リンゴ酸、マレイン酸、乳酸、
グルコン酸及びグルクロン酸については、塩酸よりも高
い値を示し、クエン酸及びリンゴ酸は特に高い値を示し
た。
【0024】実施例2 日本白色種ウサギに3%酢酸溶液0.2mlを肛門より
カテーテルで注入して酢酸潰瘍を作出させ、1日後スク
ラルファートにクエン酸と水を加えてゲル状にした試料
を調製し、スクラルファート100mg/kg相当をカ
テーテルで経腸投与した。投与後3時間にウサギを放血
屠殺して大腸を摘出し、潰瘍部及び非潰瘍部を幅1cm
で採取し、付着しているアルミニウムを抽出し原子吸光
法で定量した。結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1に示すようにクエン酸の配合によりス
クラルファートは潰瘍部に選択的に付着し、また添加し
ないスクラルファートよりも最大5倍の付着量を示し
た。
【0027】実施例3 実施例2と同様にして、大腸酢酸潰瘍を作出した日本白
色種ウサギに、2.5%ヒドロキシプロピルスターチ糊
を加えた10%スクラルファート懸濁液にリンゴ酸を添
加した製剤を調製し、スクラルファート100mg/k
g相当をカテーテルで経腸投与した。投与後3時間にウ
サギを放血屠殺して大腸を摘出し、潰瘍部及び肛門部を
採取し、付着しているアルミニウムを抽出定量した。結
果を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】表2に示すように腸内で分散しやすいスク
ラルファート懸濁製剤においても潰瘍部へ選択的に付着
し、リンゴ酸の添加により付着量が増加することが認め
られた。
【0030】実施例4 以下の処方に従い各成分を取り、混合打錠を行い、1錠
293mgの錠剤を製造した。
【0031】 スクラルファート乾燥末 200mg クエン酸 50mg カルボキシメチルセルロースカルシウム 12.5mg 結晶セルロース 30mg ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
【0032】実施例5 以下の処方に従い各成分を取り、混合カプセル充填し
た。これに下記のコーティング処方液をカプセル重量に
対し固形分として10%コーティングし、腸溶性のカプ
セル剤を得た。
【0033】 (カプセル処方) スクラルファート乾燥末 80部 クエン酸 20部 マクロゴール6000 10部 (コーティング処方) ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート 10部 マクロゴール6000 1部 ステアリン酸 2部 塩化メチレン 50部 エタノール 50部
【0034】実施例6 実施例2と同様にして、大腸酢酸潰瘍を作出した日本白
色ウサギに、2.5%ヒドロキシプロピルスターチ糊を
加えた10%スクラルファート懸濁液10mlに19.
2%リンゴ酸1mlを加えた製剤(A)及びリンゴ酸水
溶液を加えない製剤(B)をそれぞれ調製し、スクラル
ファート100mg/kg相当量をカテーテルでそれぞ
れ経腸投与した。投与後1時間、3時間、6時間後にそ
れぞれウサギを放血屠殺して大腸を摘出し、潰瘍部に付
着しているアルミニウムを抽出定量した。付着量をスク
ラルファート量に換算した。結果を表3に示す。
【0035】
【表3】
【0036】実施例7 以下の処方に従い各成分をとり、充分混合して散剤を得
た。
【0037】 スクラルファート乾燥末 800mg リンゴ酸 160mg マンニトール 35mg 軽質無水ケイ酸 5mg
【0038】実施例8 以下の処方に従い各成分をとり、混合後打錠を行い、1
錠1600mgのトローチ剤を製造した。
【0039】 スクラルファート乾燥末 1000mg リンゴ酸 300mg ポリエチレングリコール6000 200mg 白糖 80mg サッカリンナトリウム 10mg 香料 10mg
【0040】実施例9 以下の処方に従い各成分をとり、ヒドロキシプロピルス
ターチを10倍量の精製水で糊化した後、混合して懸濁
剤を製造した。
【0041】 スクラルファート乾燥末 1000mg 乳酸 250mg ヒドロキシプロピルスターチ 200mg パラヒドロキシ安息香酸メチル 3mg パラヒドロキシ安息香酸プロピル 2mg 香料 10mg 無水エタノール 50mg 精製水を加えた全量 10ml
【0042】実施例10 以下の処方に従い各成分をとり、顆粒1、顆粒2それぞ
れヒドロキシプロピルセルロースの5%水溶液を結合剤
として練合、押出造粒を行い、2種の顆粒を混合して顆
粒剤とした。
【0043】顆粒1 スクラルファート乾燥末 1000mg コーンスターチ 50mg ヒドロキシプロピルセルロース 10mg 顆粒2 酒石酸 300mg 乳糖 500mg コーンスターチ 100mg ヒドロキシプロピルセルロース 10mg
【0044】実施例11 以下の処方に従い各成分をとり、混合後打錠を行い、1
錠2000mgのチュワブル錠を製造した。
【0045】 スクラルファート乾燥末 1000mg グルクロン酸 300mg ポリエチレングリコール6000 100mg 白糖 590mg アスパルテーム 10mg
【0046】実施例12 以下の処方に従い各成分をとり、基剤を溶融したのち分
散、撹拌し、成形して230mgの坐剤を製造した。
【0047】 スクラルファート乾燥末 1000mg グルコン酸 300mg ポリエチレングリコール1540 1400mg ポリエチレングリコール6000 600mg
【0048】実施例13 以下の処方に従い各成分をとり、よく混合し軟膏剤を製
造した。
【0049】 スクラルファート乾燥末 10部 マレイン酸 4部 局方親水軟膏 86部
【0050】
【発明の効果】本発明のスクラルファート製剤は、非酸
性下の粘膜潰瘍部分へのスクラルファートの付着性を高
めることができ、食道炎、十二指腸潰瘍等の上部消化管
潰瘍以外にも、直腸炎、潰瘍性大腸炎等の下部消化管潰
瘍、褥瘡等の皮膚潰瘍、口内炎等にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 各種有機カルボン酸を添加した場合のBSA
結合比とスクラルファートの当量比を示したグラフであ
る。

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子中にカルボキシル基を2つ以上有す
    るか又は水酸基を1つ以上有する有機カルボン酸及びス
    クラルファートを含有してなるスクラルファート製剤。
  2. 【請求項2】 分子中にカルボキシル基を2つ以上有す
    るか又は水酸基を1つ以上有する有機カルボン酸及びス
    クラルファートを含有してなる、非酸性領域の粘膜潰瘍
    部位へのスクラルファートの付着性を高めたスクラルフ
    ァート含有製剤。
  3. 【請求項3】 有機カルボン酸とスクラルファートの組
    成比が1:1〜1:20である請求項1または2記載の
    製剤。
  4. 【請求項4】 有機カルボン酸とスクラルファートの組
    成比が1:3〜1:10である請求項3記載の製剤。
  5. 【請求項5】 有機カルボン酸の水への溶解度が5%以
    上である請求項1又は2記載の製剤。
  6. 【請求項6】 有機カルボン酸の酸解離定数が4以下で
    ある請求項1または2記載の製剤。
  7. 【請求項7】 有機カルボン酸の水への溶解度が5%以
    上で、かつ解離定数が4以下である請求項1または2記
    載の製剤。
  8. 【請求項8】 有機カルボン酸の水への溶解度が10%
    以上である請求項5または7記載の製剤。
  9. 【請求項9】 有機カルボン酸がクエン酸、リンゴ酸、
    マレイン酸、乳酸、酒石酸、グルコン酸又はグルクロン
    酸から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜8のい
    ずれか1項に記載の製剤。
  10. 【請求項10】 有機カルボン酸がクエン酸またはリン
    ゴ酸あるいはこれらの混合物である請求項1〜9のいず
    れか1項に記載の製剤。
  11. 【請求項11】 有機カルボン酸がリンゴ酸である請求
    項1〜10のいずれか1項に記載の製剤。
  12. 【請求項12】 親水性高分子を添加した請求項1〜1
    1のいずれか1項に記載の製剤。
  13. 【請求項13】 親水性高分子がアルギン酸、アルギン
    酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルスターチ、アルギン
    酸プロピレングリコールエステル、メチルセルロース、
    ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
    チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボ
    キシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルス
    ターチ及びカルボキシビニルポリマーからなる群より選
    ばれた少なくとも1種である請求項12記載の製剤。
  14. 【請求項14】 製剤型が懸濁剤、散剤、錠剤、カプセ
    ル剤、顆粒剤、坐剤、軟膏剤、チュワブル剤及びトロー
    チ剤からなる群より選ばれた剤形である請求項1〜13
    のいずれか1項に記載の製剤。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれか1項記載の
    製剤からなる消化性潰瘍治療剤。
  16. 【請求項16】 消化性潰瘍が直腸炎である請求項15
    記載の治療剤。
  17. 【請求項17】 消化性潰瘍が潰瘍性大腸炎である請求
    項15記載の治療剤。
  18. 【請求項18】 消化性潰瘍が食道炎である請求項15
    記載の治療剤。
  19. 【請求項19】 消化性潰瘍が十二指腸潰瘍である請求
    項15記載の治療剤。
  20. 【請求項20】 請求項1〜14のいずれか1項記載の
    製剤からなる皮膚潰瘍治療剤。
  21. 【請求項21】 皮膚潰瘍が褥瘡である請求項20記載
    の治療剤。
  22. 【請求項22】 請求項1〜14のいずれか1項記載の
    製剤からなる口内炎治療剤。
  23. 【請求項23】 スクラルファート含有製剤において、
    スクラルファートの非酸性領域における粘膜潰瘍部位へ
    の付着性を高めるために、該製剤に有機カルボン酸を使
    用する方法。
  24. 【請求項24】 有機カルボン酸とスクラルファートの
    組成比が1:1〜1:20である請求項23記載の製
    剤。
  25. 【請求項25】 有機カルボン酸とスクラルファートの
    組成比が1:3〜1:10である請求項24記載の製
    剤。
  26. 【請求項26】 有機カルボン酸の水への溶解度が5%
    以上である請求項23記載の製剤。
  27. 【請求項27】 有機カルボン酸の酸解離定数が4以下
    である請求項23記載の製剤。
  28. 【請求項28】 有機カルボン酸の水への溶解度が5%
    以上で、かつ解離定数が4以下である請求項23記載の
    製剤。
  29. 【請求項29】 有機カルボン酸の水への溶解度が10
    %以上である請求項26または28記載の製剤。
  30. 【請求項30】 有機カルボン酸がクエン酸、リンゴ
    酸、マレイン酸、乳酸、酒石酸、グルコン酸又はグルク
    ロン酸から選ばれる少なくとも1種である請求項23〜
    29のいずれか1項に記載の製剤。
  31. 【請求項31】 有機カルボン酸がクエン酸またはリン
    ゴ酸あるいはこれらの混合物である請求項23〜30の
    いずれか1項に記載の製剤。
  32. 【請求項32】 有機カルボン酸がリンゴ酸である請求
    項23〜31のいずれか1項に記載の製剤。
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