JP2016084319A - 液状組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】(A)スクラルファート、(B)有機酸、及び(C)水を含有し、(A)/(C)で表される配合質量比が0.8〜6であり、(B)成分の配合量が7.5〜40質量%である液状組成物。【解決手段】分散安定性及び高温経時分散安定性に優れ、服用性が問題なく、口腔や食道のような通過時間の短い器官の粘膜に対して、製剤中のスクラルファートを十分に粘膜付着させる組成物を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、スクラルファートを含有する液状組成物に関するものである。
スクラルファートは胃で潰瘍部に特異的に付着し、保護膜(ペースト)を形成することで潰瘍を物理的に保護する。近年、スクラルファートの特徴を食道炎や食道潰瘍、小腸や大腸潰瘍、口内炎等胃以外の患部に適用させる試みがなされ、天然多糖類や合成高分子をスクラルファートとともに配合した液剤によって、食道粘膜や口内炎への付着を向上させた製剤の例が公開されている(特許文献1:特開昭63−107934号公報、特許文献2:特開2009−173552号公報、特許文献3:特表平09−512818号公報)。また、スクラルファートの食道付着性を向上させるため、予め酸(胃酸等)でゲル化する方策も報告されている。
しかしながら、これらの方法では、スクラルファートが液中で次第に沈殿・固着し、振とうしても分散しなくなる問題があった。これにより、(1)製剤の外観(見た目)が損なわれる、(2)製造の次工程に進む際、中間製品の含量均一性を保つことができず、ひいては最終製剤の含量均一性が得られない等の課題を抱えていた。スクラルファートを液中で均一に分散させるために、分散剤の添加を検討した事例(特許文献4:国際公開第2002/051384号)や、スクラルファート粉末を数ミクロンオーダーにまで微細化して長期保存後の液中安定性を確保する検討をした事例(特許文献5:特開平05−009122号公報)があるが、室温長期・苛酷保存後の均一分散性を改善することはできなかった。
特開昭63−107934号公報 特開2009−173552号公報 特表平09−512818号公報 国際公開第2002/051384号 特開平05−009122号公報
スクラルファートを含有する組成物において、優れた分散安定性を有し、かつ口腔や食道のような通過時間の短い器官の粘膜に対して、製剤中の薬物を十分に滞留させることが困難であった。本発明は上記課題を解決し、経時分散安定性に優れ、口腔や食道のような通過時間の短い器官の粘膜に対して、製剤中のスクラルファートを十分に粘膜付着させる組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、スクラルファート、有機酸、水の量比を最適割合で混合しゲル化することで、経時分散安定性に優れ、口腔や食道のような通過時間の短い器官の粘膜に対して、組成物中のスクラルファートを十分に粘膜付着させる組成物が得られることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は下記液状組成物を提供する。
[1](A)スクラルファート、(B)有機酸、及び(C)水を含有し、(A)/(C)で表される配合質量比が0.8〜6であり、(B)成分の配合量が7.5〜40質量%である液状組成物。
[2](A)/(C)で表される配合質量比が1〜2.5であり、(B)成分の配合量が10〜30質量%である[1]記載の液状組成物。
[3](B)成分が、アルギン酸、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、アジピン酸、グルコン酸、酒石酸、コハク酸、乳酸、酢酸、酪酸、マレイン酸及びフマル酸から選ばれる有機酸である[1]又は[2]記載の液状組成物。
本発明によれば、経時分散安定性に優れ、口腔や食道のような通過時間の短い器官の粘膜に対して、製剤中のスクラルファートを十分に粘膜付着させる組成物を提供することができる。
実施例及び比較例の結果を示す相図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の液状組成物は、(A)スクラルファート、(B)有機酸、及び(C)水を含有し、(A)/(C)で表される配合質量比が0.8〜6であり、(B)成分の配合量が7.5〜40質量%である。
(A)スクラルファート
スクラルファート(ショ糖オクタ硫酸エステルアルミニウム塩)は、粘膜炎症部のタンパク質と結合して炎症部を被覆・保護しながら修復する作用を有し、「胃の絆創膏」とも呼ばれる薬物である。本発明では、胃の炎症部への効果の他、口腔内崩壊錠とすることによって、胸焼けの原因である食道の炎症部にも優れた効果を発揮することができる。
(A)スクラルファートの配合量は、液状組成物中5〜80質量%が好ましく、10〜65質量%がより好ましい。配合量を上記範囲内とすることで、経時分散安定性や、製造適性(製造過程での粘度一定性)がより良好になる。
(B)有機酸
(B)有機酸としては特に限定されず、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、風味、分散安定性の点から、アルギン酸、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、アジピン酸、グルコン酸、酒石酸、コハク酸、乳酸、酢酸、酪酸、マレイン酸及びフマル酸から選ばれる1種以上が好ましく、中でも、クエン酸、リンゴ酸、乳酸が好ましい。
(B)成分の配合量は、液状組成物中7.5〜40質量%であり、(B)成分の配合量が7.5質量%未満では、経時分散安定性が不十分で、一方、40質量%を超えると粘膜付着性が得られない。粘膜付着性及び経時分散安定性の点から、10〜30質量%が好ましい。
(C)水
(C)水の配合量は、液状組成物中5〜60質量%が好ましく、10〜50質量%がより好ましい。なお、本発明においては、(A)/(C)で表される配合質量比が0.8〜6であり、この比率が、0.8未満又は6を超えると経時分散安定性が得られない。上限は、粘膜付着性の点から1〜2.5が好ましい。
[液状組成物]
本発明の「液状」とは、粘度(25℃)が100〜50,000mPa・sである流動体を意味する。粘度は、製造適性の点から、100〜10,000mPa・sが好ましい。また、この範囲とすることで、服用性(飲み込みやすさ)も良好となる。なお、粘度の測定方法は、B型粘度計(例えば、東機産業社製,RB−80)、3又は4番ローター(粘度に応じて変更)を用い、回転速度12rpm/20℃で測定する。本発明において、
製造適性とは、スクラルファート液状組成物の包装容器への充填時、スクラルファート液状組成物にさらなる製剤化処理(ミクロゲル化等)を加えるために次製造プロセスに移行する際に、高粘度では攪拌、ライン輸送等が困難で、製造適性上望ましくないため、液状組成物粘度は一定の値以下であることをいう。また、液状組成物のpH(25℃)は、粘膜付着性の点から、3.0〜4.5の範囲が好ましい。
スクラルファート自体の1回服用量は、好ましくは700mg〜3,600mg、より好ましくは800〜1,300mgである。これに別途制酸剤を加えたり、ソフトチュアブルカプセルに内包させたりすることにより、服用する。
本発明の液状組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で任意成分を適宜配合することができる。任意成分としては、制酸剤、その他の有効成分、賦型剤、結合剤、糖アルコール、崩壊剤、甘味剤、滑沢剤、防腐剤、香料、色素等が挙げられる。
本発明の液状組成物が適用される剤型としては、液状組成物をそのまま液剤としてもよく、更に増粘剤、懸濁剤、賦型剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、界面活性剤、乳化剤、基剤等の任意成分を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することで、ハードカプセル剤、ソフトカプセル剤、錠剤(チュアブル錠、口腔内崩壊錠含む)、散剤、顆粒剤、ゼリー剤、グミ剤、クリーム剤、軟膏剤、ローション剤、ゲル剤とすることができる。本発明においては、特に液剤、ハードカプセル、ソフトチュアブルカプセル剤が好ましい。
制酸剤としては、炭酸水素ナトリウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、水酸化アルミナマグネシウム、水酸化アルミニウムゲル、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム・炭酸水素ナトリウムの共沈生成物、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム混合乾燥ゲル、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム・炭酸カルシウムの共沈生成物、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸二マグネシウムビスマス、水酸化マグネシウム・硫酸アルミニウムカリウムの共沈生成物、リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム、ボレイ、アミノ酢酸、ロートエキス等が挙げられる。最も好ましくはメタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト、ケイ酸アルミン酸マグネシウムが挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
制酸剤の配合量は特に限定はされないが、制酸効果の観点から、1回服用量として100〜1,500mgが好ましく、200〜1,000mgがより好ましい。また、(A)スクラルファート500mgに対して、制酸剤100〜1,500mgが好ましく、200〜1,000mgがより好ましい。
その他有効成分として、ラニチジン又はラニチジン塩酸塩、ファモチジン、シメチジン、塩酸ロキサチジンアセタート、ニザチジン、ラフチジン、ランソプラゾール、ラベプラゾール、オメプラゾール等の胃酸分泌抑制剤、ピレンゼピン、アトロピン、スコポラミン等のムスカリン受容体拮抗薬、アルジオキサ、アズレン、L−グルタミン、レバミピド等の防御因子促進剤等が挙げられる。
賦型剤としては、乳糖、コーンスターチ、結晶セルロース、バレイショデンプン等が挙げられる。結合剤としては、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、アラビアゴム、アルファー化デンプン、カルボキシビニルポリマー、寒天、ハチミツ等が挙げられる。糖アルコールとしては、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、パラチニット、ラクチトール等が挙げられる。崩壊剤としては、クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム、カルメロースカルシウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられる。甘味剤としては、ショ糖、果糖、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ステビア、精製白糖、サッカリン、グリチルリチン等が挙げられる。防腐剤としては、パラベン類、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。香料としては、メントール、リモネン、オレンジフレーバー、ライチフレーバー、レモンフレーバー、ライムフレーバー、ストロベリーフレーバー、パイナップルフレーバー、ミントフレーバー、グレープフルーツフレーバー等が挙げられる。色素としては、カラメル、カルミン、カロチン液、β−カロテン、銅クロロフィル、銅クロロフィリンナトリウム等が挙げられる。
[製造方法]
本発明の液状組成物は、(A)スクラルファート、(B)有機酸、及び(C)水を、特別な攪拌・混合を行う必要なく、公知の攪拌・混合法で製造することができる。攪拌装置としては、スターラー攪拌、プロペラ攪拌、ホモジナイザーや乳化機等が挙げられる。さらに、本液状組成物は、下記の製造方法によりソフトカプセル剤やハードカプセル剤とすることができる。
[ソフトカプセル]
ゼラチン基剤の外皮膜中に本発明の液状組成物を内包して製する。一般的なソフトカプセルの製造方法(打ち抜き法等)で得られる。外皮には、ゼラチン、デンプン、グリセリン等の水溶性成分、カラギーナン等の植物性基剤を配合することもできる。内用物の液状組成物には、スクラルファート、酸、水の他に、水分活性を下げる目的で無機塩(Na,Mg,K、Ca等アルカリ金属、アルカリ土類金属の塩化物等)、糖アルコール(マンニトール、エリスリトール、ショ糖等)をさらに添加してもよい。特に、ソフトチュアブルカプセルとする場合は、矯味剤として甘味成分(糖類等天然甘味料、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、ソーマチン等人工甘味料)、香料を内用液に溶かし込んで添加してもよい。
[ハードカプセル]
ゼラチン、プルラン、セルロース等の可食性基剤からなる外皮に本発明の液状組成物を内包して製する。カプセル自体は、一般的な方法(浸漬法等)で得られる剤を用いることができる。内用物の充填は、粉末充填で一般的に用いられる方法(オーガー式、ダイコンプレス式、ファンネル式等が知られている)ではなく、ポンプ式等液剤充填に用いられる方法が好ましい。ソフトカプセルの場合と同様の目的で、無機塩や糖アルコールを液状組成物に溶かし込んで添加してもよい。
なお、本発明の液状組成物をカプセル剤とする場合、液状組成物と皮膜との質量比は、液状組成物/皮膜=8.0〜0.5とすることが好ましい。ソフトカプセル剤やハードカプセル剤とした場合は、口腔内で咀嚼又は舐めて皮膜を溶かして内容液(液状組成物)を口内で暴露させることにより口腔粘膜に滞留させたり、暴露した内容液を嚥下して食道粘膜を通過させることで食道粘膜に直接作用させたりする。本発明のように1回服用量を小容量(1回の服用量として多くとも10g、好ましくは0.5〜4g程度、より好ましくは1〜3g程度)とすることで、特に嚥下直後はその大半が食道に滞留するため、すぐに胃に流れてしまうことがない。これらによって、高い治療効果が期待できる。
以下、調製例、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%、比率は質量比を示す。なお、以下の実施例で用いたスクラルファート(富士化学工業(株)製、「スクラルファート水和物」)には12%の水分が含まれる。そのため、例えば実施例1における「スクラルファート水和物」の配合量は45.5質量%(40÷(1−0.12))であり、イオン交換水の配合量はスクラルファート水和物から持ち込まれる水分を差し引いた43.5質量%(49−5.5)である。
[実施例1〜16、比較例1〜7]
下記表の組成に従い、以下の通り組成物を調製した。
(1)(B)有機酸を(C)水(イオン交換水)に溶解した。スターラー攪拌(回転数100〜1,000rpm)を続けながら(A)スクラルファート粉末を直接添加し、一昼夜攪拌後、液状物を得た(スクラルファート液状組成物:粘度100〜48,000mPa・s)。なお、比較例1〜3及び6は組成物調製直後に沈殿が生じ固化したため、粘膜付着性評価及び粘度の測定ができなかった。また、比較例5及び7は組成物調製後にスラリー状の沈殿が生じたため、粘度の測定ができなかった。
上記で得られたスクラルファート液状組成物について、下記評価を行った。結果を表中に併記する。
[粘膜付着性]
スクラルファート液状組成物(スクラルファート500mg相当)に所定量のムチン溶液(ブタ胃由来ムチン75mg相当、和光純薬製)を添加したときの粘度ηM+FをE型粘度計タイプのレオメーター(AR2000,TAインストルメンツ製、測定せん断速度=0.1〜10s-1)で測定した。別途、スクラルファート液状組成物自体の粘度ηF、ムチン溶液自体の粘度ηMを測定し、下記式によりムチン相互作用性Δηを算出した。
Δη=ηM+F/(ηM+ηF
粘膜付着性の判定基準は、Δη値が1.0以上を合格とした。3.5以上のものがより好ましい。
なお、粘膜付着性をムチンとの相互作用性Δη値で評価する手法は、例えば論文「Carbohydrate Polymers 71(2008)170−179」でも示されているように、一般的な方法として用いられている。
[分散安定性(50℃・6週間分散安定性)]
スクラルファート液状組成物5gを15mLディスポーサブル試験管に封入し、50℃(苛酷試験)75%RH、6週間保存後の外観を観察し、初期状態(均一な透明液体)からの変化を下記基準で評価し、点数をつけた。
〈判定基準〉
5;変化なく、全体として均一・透明
4;増粘したが全体として均一・透明
3;白濁域が存在するが、全体として均一
2;沈殿が生成(相分離)し不均一(振とうで一時的に解消)
1;沈殿が生成(相分離)し不均一で振とうしても解消しない
3点以上を合格とする。
[製造適性]
スクラルファート液状組成物の粘度を測定し、製造適性を評価した。
(方法)スクラルファート液状組成物の粘度を、上記の液状組成物の項目に記載した測定方法と同様の方法で測定(B型粘度計使用、20℃、回転数12pm、ローターNo.3又は4を使用)し、「製造適性」を下記判定基準で判定した。
〈判定基準〉
3:100mPa・s以上10,000mPa・s以下
2:10,000mPa・sを超え50,000mPa・s以下
1:生成直後から液状組成物が沈殿
2点以上を合格とする。
Figure 2016084319
Figure 2016084319
Figure 2016084319
図1に上記の実施例及び比較例の結果をまとめた相図を示した。その結果、本発明で規定する配合質量比(A)/(C)、及び(B)成分の配合量の範囲において優れた効果を有する液状組成物が得られることが確認された。
[処方例:スクラルファート配合製剤]
表4に示した配合のスクラルファート液状組成物に対して各種制酸剤を攪拌(回転数100〜1,000rpm)しながら混合し、所定量のスクラルファートを含むスクラルファート配合製剤を得た。
Figure 2016084319
[処方例:ソフトチュアブルカプセル剤]
実施例2のスクラルファート液状組成物に、PEG400、グリセリンを添加して得た組成物をゼラチン製ソフトカプセル(長径φ15mm、内容積約1mL、カプセル皮膜重量250mg)内に、シリンジを用いて注入した。次いで、得られたカプセルを棚乾燥機中で乾燥(30℃、6時間)し、表5に示したチュアブル型カプセルを得た。
Figure 2016084319
上記例で使用した原料を下記に示す。なお、特に明記がない限り、表中の各成分の量は純分換算量である。
スクラルファート:富士化学工業(株)製、「スクラルファート水和物」
乳酸:DSP五協フード&ケミカル(株)、90%DL−乳酸
リンゴ酸:関東化学(株)、「リンゴ酸」
クエン酸:関東化学(株)、「クエン酸」
リン酸:和光純薬工業(株)、「リン酸」
イオン交換水:共栄製薬(株)、「精製水(蒸留)」
合成ヒドロタルサイト;協和化学工業(株)、「アルカマックVF」
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム;富士化学工業(株)、「ノイシリン(UFL2又はNFL2N)」
酸化マグネシウム;協和化学工業(株)、「酸化マグネシウム」
炭酸カルシウム;純正化学(株)、「炭酸カルシウム」

Claims (3)

  1. (A)スクラルファート、(B)有機酸、及び(C)水を含有し、(A)/(C)で表される配合質量比が0.8〜6であり、(B)成分の配合量が7.5〜40質量%である液状組成物。
  2. (A)/(C)で表される配合質量比が1〜2.5であり、(B)成分の配合量が10〜30質量%である請求項1記載の液状組成物。
  3. (B)成分が、アルギン酸、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、アジピン酸、グルコン酸、酒石酸、コハク酸、乳酸、酢酸、酪酸、マレイン酸及びフマル酸から選ばれる有機酸である請求項1又は2記載の液状組成物。
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