JPH08263709A - 自動改札機、入出場管理システムおよび自動改札システム - Google Patents

自動改札機、入出場管理システムおよび自動改札システム

Info

Publication number
JPH08263709A
JPH08263709A JP11380895A JP11380895A JPH08263709A JP H08263709 A JPH08263709 A JP H08263709A JP 11380895 A JP11380895 A JP 11380895A JP 11380895 A JP11380895 A JP 11380895A JP H08263709 A JPH08263709 A JP H08263709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
passing
information
customer
passenger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11380895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3700199B2 (ja
Inventor
Masayuki Maeda
政幸 前田
Susumu Watanabe
進 渡辺
Tadahiko Kurata
忠彦 倉田
Sei Kitaura
聖 北浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP11380895A priority Critical patent/JP3700199B2/ja
Publication of JPH08263709A publication Critical patent/JPH08263709A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3700199B2 publication Critical patent/JP3700199B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】2つ以上の領域のうち集改札部位を介して1の
領域を通過する通過客が所有する媒体に対して当該通過
客であることを特定する情報を書込むまたは記憶するこ
とで、複数の電鉄会社が1つの駅を共有する同一駅構内
における他社線構内の通過を許容(以下単に通過サービ
スと略記する)して、他社線側の改札機を通って出場す
ることができると共に、上記媒体に対する特定情報の書
込み処理または記憶処理により、次回乗車時において該
特定情報に基づいて不正乗車を防止する。 【構成】パスゲートを用いて2以上の領域に仕切られる
駅の仕切部における集改札部位に設置される自動改札機
であって、上記2以上の領域のうち上記集改札部位を介
して1の領域を通過する通過客であるか否かを判定する
判定手段S6と、上記判定手段S6が通過客であること
を判定した時、該通過客の媒体に対して通過客であるこ
とを特定する情報を書込む書込手段S14、または記憶
する手段S42とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野 この発明は、例えば、駅務において複数の電鉄会社で1
つの駅を共有し、パスゲートを用いて2以上の領域(電
鉄会社毎の領域)に仕切られる駅の仕切部における集改
札部位または出口部分に設置されるような自動改札機、
入出場管理システムおよび自動改札システムに関する。 【0002】
【従来の技術】従来、上述例の駅務における自動改札機
としては、例えば、図11に示す構成の装置がある。す
なわち、同図に示すように甲社と乙社とが1つの駅(X
駅)を共有し、パスゲート81を用いて2つの領域に仕
切った自動改札機であって、上述のパスゲート81は甲
社の集札と乙社の改札とを兼ねた所謂1ラッチパスゲー
トであり、この1ラッチパスゲート81を通過する利用
者に対してA駅およびX駅間の甲社の切符、定期等の媒
体と、X駅およびB駅間もしくはX駅およびC駅間の乙
社の切符、定期等の媒体もしくは甲乙両社に乗り継ぎ可
能な通し券の投入を義務づけた装置である。
【0003】しかし、上述の如き1ラッチパスゲート8
1を設けた場合、乙社の電鉄の切符等の媒体もしくは通
し券を所持していない利用者は乙社側出口X1から出場
することが不可能で、仮に当該利用者の目的地が出口X
1の近くにある場合でも、出場が可能な甲社側の出口X
2から出場しなければならず、使用上極めて不便な問題
点があった。
【0004】このような問題点を解決するには、甲社の
切符、定期券等の媒体1枚のみであっても、上述の1ラ
ッチパスゲート81および乙社側の出口X1に設置され
るパスゲートの通過が可能となる構成にすればよいが、
この場合には次の如き不正乗車が可能となる問題点があ
った。
【0005】つまり、いま図11において甲社のA駅お
よびX駅間の定期券(媒体)と、乙社のB駅およびC駅
間の定期券(媒体)とをもった客がA駅からC駅に行く
場合を例示すると、まず利用客はA駅において甲社のA
駅およびX駅間の定期券を利用して乗車し、次にX駅に
おいて上述の1ラッチパスゲート81に甲社のA駅およ
びX駅の定期券を投すると、この1ラッチパスゲート8
1は甲社の媒体1枚のみであっても通過が可能となる構
成であるから、この1ラッチパスゲート81を通過する
ことができ、次にC駅において下車する時、乙社のB駅
およびC駅間の定期券(媒体)を利用して下車すること
ができ、X駅およびB駅間を不正乗車(いわゆるキセル
乗車)することが可能となる問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、2つ以上の領域のうち集改札部位を介して
1の領域を通過する通過客が所有する媒体に対して当該
通過客であることを特定する情報を書込むことで、複数
の電鉄会社が1つの駅を共有する同一駅構内における他
社線構内の通過を許容(以下単に通過サービスと略記す
る)して、他社線側の改札機を通って出場することがで
きると共に、上記媒体に対する特定情報書込み処理によ
り、次回乗車時において該特定情報に基づいて不正乗車
を防止することができる自動改札機の提供を目的とす
る。
【0007】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1または10記載の発明の目的と併せて、通過客自
信の通過サービス意志によるボタン入力で通過客の有無
を判定することで、判定処理の簡略化を図ることができ
る自動改札機または入出場管理システムの提供を目的と
する。
【0008】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1または10記載の発明の目的と併せて、例えば降
車券、乗車券の順に投入などの媒体の投入順序と基づい
て通過客であることを判定することができる自動改札機
または入出場管理システムの提供を目的とする。
【0009】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1または10記載の発明の目的と併せて、媒体投入
後に人間検知センサが人間を検知したことにより通過客
であることを判定することができ、通過客のボタン入力
等の操作を省略することができる自動改札機または入出
場管理システムの提供を目的とする。
【0010】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、通過客の媒体(例え
ば該媒体磁気面のフォーマットの所定エリア)に対して
通過客であることを特定する情報としての入場ビットを
書込むことで、書込みおよび消去の容易化を図ることが
できる自動改札機の提供を目的とする。
【0011】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、通過客の媒体(例え
ば該媒体の磁気面)に対して通過客であることを特定す
る情報としての通過入場時刻を書込む(例えば磁気記録
する)ことで、書込みおよび消去の容易化を図ることが
できる自動改札機の提供を目的とする。
【0012】この発明の請求項7記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、通過客の媒体に対し
て通過客であることを特定する情報を可視印字すること
で、特定情報を目視確認することができる自動改札機の
提供を目的とする。
【0013】この発明の請求項8記載の発明は、上記請
求項1乃至6もしくは7記載の発明の目的と併せて、通
過客であることが判定した時、パスゲートに通過客であ
ることを報知することで、通過サービス中の旨を駅員が
確認することができる自動改札機の提供を目的する。
【0014】この発明の請求項9記載の発明は、パスゲ
ートを用いて2以上の領域に仕切られる駅の出口部に設
置された自動改札機側において、通過客であることを特
定する情報が書込まれた媒体から、該特定情報を消去す
ることで、次回入場時の円滑化を図ることができる自動
改札機の提供を目的とする。
【0015】この発明の請求項10記載の発明は、入場
時に通過客を判定したとき、定期券のような識別媒体に
関する情報を記憶手段に記憶し、出場時に識別媒体の記
憶があるとき、出場を許容することで、入出場時の媒体
処理を円滑に行いながら、正しい通過客に対する通過サ
ービスを実行することのできる入出場管理システムの提
供を目的とする。
【0016】この発明の請求項11記載の発明は、上記
請求項10記載の発明の目的に併せて、不正な通過客の
情報を残して、次の不正な通過サービスの付与をなくす
ることができる入出場管理システムの提供を目的とす
る。
【0017】この発明の請求項12記載の発明は、不正
な通過客の情報の記憶に基づいて、不正な通過客の入場
を拒否することのできる入出場管理システムの提供を目
的とする。
【0018】この発明の請求項13記載の発明は、前記
請求項1、10または12記載の発明の目的に併せて、
駅務の改札口において、通過サービスができる自動改札
機または入出場管理システムの提供を目的とする。
【0019】この発明の請求項14記載の発明は、前記
請求項10または12記載の発明の目的に併せて、通過
客を確実に特定することができて、不正な通過客の入場
を拒否することができる入出場管理システムの提供を目
的とする。
【0020】この発明の請求項15記載の発明は、前記
請求項10または11記載の発明の目的に併せて、通過
客の通過サービスの付与を集札時、または精算時にする
ことができ、通過サービスの有効な利用を付与すること
のできる入出場管理システムの提供を目的とする。
【0021】この発明の請求項16記載の発明は、前記
請求項10,11,12,13,14または15記載の
発明の目的に併せて、自動改札において有効な通過サー
ビスを付与することのできる自動改札システムの提供を
目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、パスゲートを用いて2以上の領域に仕切られ
る駅の仕切部における集改札部位に設置される自動改札
機であって、上記2以上の領域のうち上記集改札部位を
介して1の領域を通過する通過客であるか否かを判定す
る判定手段と、上記判定手段が通過客であることを判定
した時、該通過客の媒体に対して通過客であることを特
定する情報を書込む書込手段とを備えた自動改札機であ
ることを特徴とする。
【0023】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1または10記載の発明の構成と併せて、上記判定
手段は通過客が操作するボタン入力情報に基づいて通過
客であることを判定する自動改札機または入出場管理シ
ステムであることを特徴とする。
【0024】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1または10記載の発明の構成と併せて、上記判定
手段は複数媒体の投入順序に基づいて通過客であること
を判定する自動改札機または入出場管理システムである
ことを特徴とする。
【0025】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1または10記載の発明の構成と併せて、上記判定
手段は媒体投入後に人間検知センサが人間を検知したこ
とにより通過客であることを判定する自動改札機または
入出場管理システムであることを特徴とする。
【0026】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記書込手段は媒体
に入場ビットを書込む自動改札機であることを特徴とす
る。
【0027】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記書込手段は媒体
に通過入場時刻を書込む自動改札機であることを特徴と
する。
【0028】この発明の請求項7記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記書込手段は媒体
に対して通過客であることを可視印字する自動改札機で
あることを特徴とする。
【0029】この発明の請求項8記載の発明は、上記請
求項1,2,3,4,5,6もしくは7記載の発明の構
成と併せて、上記判定手段の判定結果に基づいて通過客
であることが判定した時、パスゲートに通過客であるこ
とを報知する報知手段を備えた自動改札機であることを
特徴とする。
【0030】この発明の請求項9記載の発明は、パスゲ
ートを用いて2以上の領域に仕切られる駅の出口部に設
置された自動改札機であって、通過客であることを特定
する情報が書込まれた媒体を受取る受取り部と、上記受
取り部が受取った媒体の上記特定情報を消去する消去手
段とを備えた自動改札機であることを特徴とする。
【0031】この発明の請求項10記載の発明は、識別
媒体を用いて通過客が一定の領域の通過を可能とした入
出場管理システムであって、一定領域の入場時に識別媒
体に関する情報を読取る読取り手段と、上記入場時に一
定の領域を通過する通過客か否かを判定する判定手段
と、上記判定手段で通過客であることを判定したとき、
上記読取り手段で読取った該通過客の識別媒体に関する
情報を記憶する記憶手段と、一定の領域の出場時に識別
媒体に関する情報を読取る読取り手段と、該読取り手段
の読取った識別媒体に関する情報が前記記憶手段に記憶
されていることが判定されると当該識別媒体の通過客の
出場を許容する制御手段とを備えた入出場管理システム
であることを特徴とする。
【0032】この発明の請求項11記載の発明は、前記
請求項10記載の発明の構成に併せて、前記制御手段が
出場側の該読取り手段の読取った識別媒体に関する情報
が前記記憶手段に記憶されていると判定したとき、前記
記憶手段に記憶された識別媒体に関する情報を消去する
消去手段を備えた入出場管理システムであることを特徴
とする。。
【0033】この発明の請求項12記載の発明は、識別
媒体を用いて通過客が一定の領域の通過を可能とした入
出場管理システムであって、一定領域の入場時に識別媒
体に関する情報を読取る読取り手段と、通過客の識別媒
体に関する情報を記憶する記憶手段と、前記読取り手段
の読取った識別媒体に関する情報が上記記憶手段に記憶
されていることが判定されると当該識別媒体の通過客の
入場を拒否する制御手段とを備えた入出場管理システム
であることを特徴とする。
【0034】この発明の請求項13記載の発明は、前記
請求項1,10または12記載の発明の構成に併せて、
前記領域は1つまたは複数の駅の改札口にて仕切って形
成した入出場管理システムであることを特徴とする。
【0035】この発明の請求項14記載の発明は、前記
請求項10または12記載の発明の構成に併せて、識別
媒体に関する情報を、他の媒体と識別する識別情報と、
通過時の通過時刻に設定した入出場管理システムである
ことを特徴とする。
【0036】この発明の請求項15記載の発明は、前記
請求項10または11記載の発明の構成に併せて、出場
時を、集札時または精算時とした入出場管理システムで
あることを特徴とする。。
【0037】この発明の請求項16記載の発明は、請求
項10,11,12,13,14または15記載の入出
場管理システムを自動改札に適用した自動改札システム
であることを特徴とする。
【0038】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、パスゲートを用いて2以上の領域に仕切られ
る駅の仕切部における集改札部位に設置された自動改札
機は、その判定手段が上記2以上の領域のうち上述の集
改札部位を介して1の領域を通過する通過客であるか否
かを判定し、上述の書込手段は上記判定手段が通過客で
あることを判定した時に、該通過客の媒体に対して通過
客であることを特定する情報を書込む。
【0039】このように2以上の領域のうち集改札部位
を介しての領域を通過する通過客が所有する媒体に対し
て上記特定情報を書込んで通過サービスを許容するの
で、複数の電鉄会社が1つの駅を共有する同一駅構内に
おける他社線構内の通過を許容して、利用者は他社線側
の改札機を通って出場することができるので、至便であ
ることは勿論、上記媒体に対する特定情報書込み処理に
より、次回乗車時においては該特定情報に基づいて不正
乗車を防止(例えば出場時に特定情報を消去すること
で、次回乗車時に特定情報が消えている時は適正乗車、
特定情報が残っている時は不正乗車となるので、斯る不
正乗車を防止)することができる効果がある。
【0040】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1または10記載の発明の効果と併せて、上
述の判定手段は通過客が操作するボタン入力情報に基づ
いて通過客であることを判定するので、通過客自身の通
過サービス意志により通過客の有無を判定することがで
き、この結果判定処理の簡略化を図ることができる効果
がある。
【0041】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項1または10記載の発明の効果と併せて、上
述の判定手段は複数媒体の投入順序(例えば降車券、乗
車券の順)に基づいて通過客であることを判定するの
で、通過客のボタン入力等の操作を省略することができ
る効果がある。
【0042】この発明の請求項4記載の発明によれば、
上記請求項1または10記載の発明の効果と併せて、上
述の判定手段は媒体投入後に人間検知センサが人間を検
知したことにより通過客であることを判定するので、通
過客のボタン入力等の操作を省略することができる効果
がある。
【0043】この発明の請求項5記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上記書込手段
は媒体に入場ビットを書込む。つまり通過客の媒体(例
えば該媒体磁気面のフォーマットの所定エリア)に対し
て通過客であることを特定する情報として上述の入場ビ
ットを消去可能に書込むので、例えば同一の所定エリア
のみを用いて書込み、消去を行なうことができる効果が
ある。
【0044】この発明の請求項6記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上記書込手段
は媒体に通過入場時刻を書込む。つまり通過客の媒体
(例えば該媒体の磁気面)に対して通過客であることを
特定する情報としての通過入場時刻を書込む(例えば磁
気記録する)ことで、書込み、消去の容易化を図ること
ができる効果がある。
【0045】この発明の請求項7記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上記書込手段
は媒体に対して通過客であることを可視印字する。つま
り通過客の媒体に対して通過客であることを特定する情
報を可視印字することで、利用者および駅員が特定情報
を目視確認することができる効果がある。
【0046】この発明の請求項8記載の発明によれば、
上記請求項1乃至6もしくは7記載の発明の効果と併せ
て、上述の報知手段(例えば音声案内手段もしくは通過
サービス中ランプ等の点灯手段)は上記判定手段の判定
結果に基づいて通過客であることが判定した時、パスゲ
ートにその旨(通過サービス中である旨)を報知する。
この結果、通過サービス中の旨を駅員が確認することが
できる効果がある。
【0047】この発明の請求項9記載の発明は、パスゲ
ートを用いて2以上の領域に仕切られる駅の出口部に設
置された自動改札機側において、上述の受取り部は通過
客であることを特定する情報が書込まれた媒体を受取
り、上述の消去手段は受取り部が受取った媒体の上記特
定情報を消去する。
【0048】つまり、利用者が通過サービスを受けた後
に出口部に設置された自動改札機を通って出場した場合
には、一旦書込まれた特定情報が消去され、利用者が通
過サービスを受けた後に他社線に不適正に乗車したよう
な不正乗車時には当該利用者の媒体に特定情報が書込ま
れた状態のままとなる。したがって、適正乗車時には次
回入場時の円滑化が達成され、不正乗車時には次回入場
時において該不正乗車を容易に発見することができる効
果がある。
【0049】この発明の請求項10および11記載の発
明は、例えば、識別媒体が定期券である場合、該定期券
の券番号、購入者名と共に、利用年月日、時刻等の識別
情報を記憶手段に記憶して、この記憶情報に基づいて通
過客の判定処理をすることで、通過客の判定が正確とな
り、正しい通過客に対する通過サービスが確実にでき、
しかも、識別媒体に対する識別情報の書込みや消去の処
理がなく、これらの処理を必要とする場合に比して、処
理時間が短縮されて、円滑な通過サービス処理ができ
る。
【0050】さらに、上述の請求項11記載の発明で
は、不正な通過客に対しては記憶手段に識別情報が残さ
れているので、次に同じ識別媒体で通過サービスを受け
ようとしたとき、前回の不正を容易に発見することがで
き、不正な通過サービスの付与をなくすることができ
る。
【0051】この発明の請求項12記載の発明によれ
ば、前回の不正の客に対して入場を拒否して、通過サー
ビスの付与を拒否することができる。この発明の請求項
13記載の発明によれば、前記請求項1,10または1
2記載の発明の効果を駅務の改札口において得ることが
できる。
【0052】この発明の請求項14記載の発明は、前記
請求項10または12記載の発明の効果に併せて、識別
媒体に関する情報を、例えば、定期券であれば、券番号
や購入者名などの識別情報と、通過時の年月日、通過時
刻にすることで、通過客の特定が正確となり、不正を発
見したり、不正な通過客に対して通過サービスの拒否を
正確にすることができる。
【0053】この発明の請求項15記載の発明は、前記
請求項10または11記載の発明の効果に併せて、改札
口の集札時、または精算時にそれらの処理に併せて通過
サービスの処理ができる。この発明の請求項16記載の
発明は、前記請求項10〜15に記載の効果が自動改札
システムにおいて得ることができる。
【0054】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は自動改札機を示し、図1において甲社と
乙社との2つの電鉄会社が1つの駅(X駅)を共有し、
このX駅の同一駅構内はパスゲートDを用いて甲社側の
領域と乙社側の領域とに仕切られている。
【0055】換言すれば上述のパスゲートDはX駅の仕
切部における集改札部位に設置されたものである。一
方、X駅の乙社側の出口X1には別のパスゲートEが、
甲社側の出口X2には別のパスゲート(図示せず)がそ
れぞれ設置されている。上述のパスゲートDは所謂1ラ
ッチパスゲートで、図2に示すように装置本体11の入
口側には媒体Z(図3参照)の投入口12を、出口側に
は媒体放出口13を設けると共に、該設置本体11には
利用者の通過を検知する人間検知センサ14,14を配
設し、また出入口部には通過を許容および禁止するため
ゲート15,15を開閉可能に取付けている。
【0056】また上述のパスゲートDの上部には通過サ
ービスを受ける際に通過客がマニュアル操作する通過サ
ービス押ボタン16と、通過客であることを報知する報
知手段の1つとしての通過サービス中ランプ17とを配
設している。なお、上述の出口X2に設置したパスゲー
トEの外観構成はパスゲートDから各要素16,17を
除去した構造であるので、図2において、これら両パス
ゲートD,Eを兼用図示している。
【0057】図4はパスゲートDの制御回路を示し、C
PU20は媒体Zの投入を上記媒体投入口12の内部近
傍において検出する券投入口センサ21からの媒体投入
信号と、通過サービス押ボタン16からのボタン入力情
報信号と、人間検知センサ14からの人間検知信号との
必要な各種信号入力に基づいて、ROM22に格納され
たプログラムに従って、券処理部23、券放出部24、
ゲート15、通過サービス中ランプ17、通過サービス
音声案内手段25、磁気ヘッド(書込みヘッド)26、
可視印字手段27を駆動制御し、またRAM28は当該
駅データ、日付けデータ、現在時刻データなどの必要な
データを記憶する。
【0058】図5は出口X1に設置されたパスゲートE
の制御回路を示し、CPU30は媒体Zの投入を受取り
部としての上記媒体投入口12の内部近傍において検出
する券投入センサ31からの媒体投入信号などの必要な
信号入力に基づいて、ROM32に格納されたプログラ
ムに従って、券処理部33、券放出部34、券回収部3
5、ゲート15、磁気ヘッド(消去ヘッド)36、印字
消去手段37を駆動制御し、またRAM38は必要なデ
ータを記憶する。
【0059】ここで、上述の券処理部23,33は媒体
投入口12に投入された媒体Z(定期券や切符など)を
媒体放出口13近傍へ搬送する等の券処理を実行し、上
述の券放出部24,34は媒体放出口13近傍へ搬送さ
れた媒体Zを媒体放出口13から放出処理し、磁気ヘッ
ド26は必要に応じて通過客の媒体Zに対して通過客で
あることを特定する情報(特定情報)、具体的には入場
ビットもしくは通過入場時刻を磁気記録し、可視印字手
段27は通過客の媒体Zに対して通過客であることを特
定する情報、具体的には図3に示すように通過入場日付
け、時間、通過サービスを示す内容、駅名を可視印字
し、券回収部35は回収券をパスゲートEの装置本体1
1内部に設けられた回収部に回収し、磁気ヘッド36は
必要に応じて特定情報を磁気消去し、印字消去手段37
は必要に応じて特定情報を図3に図示の便宜上、2本線
を施して示すように印字消去する。
【0060】また上述のパスゲートD側のCPU20は
図1に示す2以上の領域のうち上記集改札部位を介して
1の領域を通過する通過客であるか否か、具体的には甲
社の定期(媒体)を有する利用者が甲社領域と乙社領域
との2の領域のうち甲社領域側からパスゲートDを介し
て乙社領域を通過する通過客であるか否かを判定する判
定手段(図6に示すフローチャート第6ステップS6参
照)を兼ねる。
【0061】このように構成した自動改札機の作用を、
図6に示すフローチャート(パスゲートD側の処理)お
よび図7に示すフローチャート(パスゲートE側の処
理)を参照して、以下に詳述する。
【0062】まず、図6のフローチャートを参照してパ
スゲートD側の処理について述べる。第1ステップS1
で、CPU20は券投入口センサ21からの出力に基づ
いて券投入有りか否かを判定する。例えば甲社側の領域
からパスゲートDを介して乙社側の領域に移動するに際
して、利用者が媒体ZをパスゲートDの媒体投入口12
に投入すると、券投入口センサ21からの出力によりY
ES判定される。
【0063】次に第2ステップS2で、CPU20は投
入された媒体Zが甲社線および乙社線の乗継ぎ可能な通
し券、例えば図1のA駅〜C駅までの定期か否か(換言
すれば1枚の媒体Zのみで有効な券か否か)を判定し、
YES判定時には次の第3ステップS3に移行する。
【0064】この第3ステップS3で、CPU20は券
処理部23を駆動して、1枚の媒体のみで有効な通し券
を搬送処理し、次の第4ステップS4で、CPU20は
券放出部24を駆動して、通し券を媒体放出口13に放
出し、次の第5ステップS5で、CPU20はゲート
(いわゆる扉)15を開成して、利用者の通過を許容す
る。
【0065】一方、上述の第2ステップS2でNO判定
されると、第6ステップS6に移行する。ここで、上述
のパスゲートD(いわゆる1ラッチパスゲート)は上記
通し券以外の際には本来2枚の媒体(甲社線からの降車
券と乙社線への乗車券)であって始めて利用者の通過を
許容するものであるが、本発明では通過サービスを受け
る際には甲社線からの1枚の媒体であっても通過を許容
するため、この第6ステップS6で、CPU20は通過
サービス意志表示の有無を判定する。
【0066】この通過サービス意志表示の有無判定は次
の三通りのうちの何れか一つにより判定される。すなわ
ち、その第一は、甲社線からの降車券投入後、図2、図
4に示す人間検知センサ14が利用者の通過を検出した
場合、通過サービス受けるものと判定される。その第二
は、通過客自身が図2、図4に示す通過サービス押ボタ
ン16をON操作した場合、通過サービスを受けるもの
と判定される。その第三は、降車券投入後、乗車券を投
入するという複数媒体の投入順序が正しい場合、通過サ
ービスを受けるものと判定される。
【0067】而して、上述の第6ステップS6でNO判
定されると次の第7ステップS7に移行し、YES判定
されると別の第9ステップS9に移行する。ここで、上
述の第7ステップS7において予め設定された時間内
に、2枚目の券が投入されない時(NO判定時)に、リ
ターンすることなく第10ステップS10へ移動させる
ように構成し、A駅〜X駅までの切符の投入後、乙社線
用の媒体が所定時間以内に投入されない時にパスゲート
Dの通過を禁止すべく構成することが推奨される。
【0068】この第8ステップS8で、CPU20は有
効券か否かを判定し(この場合、特に定期券のみの有効
可否を判定することが不正防止上望ましい)、YES判
定時(有効時)には上述の各ステップS3,S4,S5
での処理により、有効券の券処理、券放出およびゲート
15の開成処理を実行して、利用者のパスゲートD通過
を許容する。逆にNO判定時(無効時)には体第10ス
テップS10に移行して、この第10ステップS10
で、CPU20は券放出部24を駆動して、無効検を媒
体放出口13から放出し、次の第11ステップS11
で、CPU20はゲート15を閉成して、利用者のパス
ゲートD通過を禁止する。
【0069】ところで、上述の第6ステップS6のYE
S判定により、利用者が通過サービスを受けるものと判
定された場合、第9ステップS9で、CPU20は投入
された媒体Zそれ自体が有効であるか否かを判定する。
そしてNO判定時(無効時)には上述の各ステップS1
0,S11での処理により、無効券の放出およびゲート
15の閉成処理を実行して、利用者のパスゲートD通過
を禁止する一方、YES判定時(有効時)には次の第1
2ステップS12に移行する。
【0070】この第12ステップS12で、CPU20
は通過サービス中ランプ17を点灯すると共に、通過サ
ービス音声案内手段25を駆動して通過サービス中であ
る旨を駅員に報知し、次の第13ステップS13で、C
PU20は券処理部23を駆動して、有効券を搬送処理
し、次の第14ステップS14で、CPU20は有効券
が所定記録部位まで搬送処理された時に、該有効券(媒
体Z)に対して通過サービスに関する情報の記録を実行
する。
【0071】この通過サービスに関する情報(通過客で
あることを特定する情報)は次の三通りの内の何れか一
つが実行される。すなわち、その第一は、上記有効券の
磁気面フォーマットの所定エリアに対して磁気ヘッド2
6を用いて入場ビットが磁気記録される。その第二は、
上記有効券の磁気面に対して磁気ヘッド26を用いて通
過入場時刻データがパスゲートD設置駅名データと共に
磁気記録される。その第三は、上記有効券の例えば裏面
側に設定された印刷面に対して、可視印字手段27を用
いて図3に示すように通過入場日付け、時間、通過サー
ビスを示す内容、パスゲートD設置駅名が可視印字され
る。
【0072】次に第15ステップS15で、CPU20
は券放出部24を駆動して、特定情報が記録された有効
券を媒体放出口13に放出し、次の第16ステップS1
6で、CPU20はゲート15を開成して、通過客のパ
スゲートD通過を許容する。このようにして特定情報を
付与した後に、甲社のみで有効な媒体を有する通過客の
他社線構内(乙社線構内)の通過を許容する。
【0073】次に、図7のフローチャートを参照して出
口X1に設置されたパスゲートE側の処理について述べ
る。第1ステップS21で、CPU30は券投入口セン
サ31からの出力に基づいて媒体Z(特定情報が付与さ
れた甲社線専用の媒体、通し券、乙社線専用の媒体)が
投入されたか否かを判定し、YES判定時にのみ次の第
2ステップS22に移行する。
【0074】この第2ステップS22で、CPU30は
自社線(ここでは乙社線のことで、通し券を含む)の有
効券か否かを判定し、YES判定時(有効時)には次の
第3ステップS23に移行する。
【0075】この第3ステップS23で、CPU30は
券処理部33を駆動して、有効券を券処理し、次の第4
ステップS24で、CPU30は券放出部34を駆動し
て、有効券を媒体放出口13から放出し、次の第5ステ
ップS25で、CPU30はゲート15を開成して、有
効な乙社線専用の媒体、通し券をもった利用者のパスゲ
ートE通過を許容する。
【0076】ところで、上述の第2ステップS22でN
O判定されると第6ステップS26に移行するが、第6
ステップS26で、CPU30は他社線(この場合は甲
社線)の通過サービス券か否かを特定情報の有無に基づ
いて判定する。そしてNO判定時には次の第7ステップ
S27で、CPU30は券放出部34を駆動して、媒体
を媒体放出口13から放出し、次の第8ステップS28
で、CPU30はゲート15を閉成して、利用者のパス
ゲートE通過を禁止する一方、YES判定時(甲社線の
通過サービス券であると判定された時)には別の第9ス
テップS29に移行する。
【0077】この第9ステップS29で、CPU30は
甲社線の通過サービス券のうち回収すべき券(切符)か
否(定期券)かを判定し、YES判定時には次の第10
ステップS30に移行して、この第10ステップS3
0、CPU30は券回収部35を駆動して甲社線の回収
すべき通過サービス券を回収し、次の第13ステップS
33で、CPU30はゲート15を開成して、通過サー
ビスを受けた通過客のパスゲートE通過を許容する。
【0078】一方、上述の第9ステップS29でNO判
定された場合(甲社線の通過サービス券のうち利用者返
却される定期券の場合)には第11ステップS31に移
行する。この第11ステップS31で、CPU30は予
め媒体Zに記録された特定情報が消去する。
【0079】つまり図6の第14ステップS14での特
定情報の記録態様に応じて、入場ビットが既に磁気記録
されている場合には入場ビットを磁気消去し、通過入場
時刻データ等が既に磁気記録されている場合には斯るデ
ータを磁気消去し、媒体裏面に図3に示す如く特定情報
が記録されている場合には、これを印字消去する。
【0080】次に第12ステップS32で、CPU30
は通過サービスに関する情報(特定情報)を消去した後
の媒体(甲社線の定期券など)を券放出部34の駆動に
より媒体放出口13から放出(返却)し、次の第13ス
テップS33で、CPU30はゲート15(いわゆる
扉)を開成して、通過サービスを受けた通過客のパスゲ
ートEからの出場を許可する。つまり、主として上述の
各ステップS26,S31,S32,S33での処理に
より乙社線側の出口X1に設けられたパスゲートEにお
いて他社線(甲社線)専用の媒体を有する利用者であっ
ても、所持する媒体に特定情報が記録されている場合に
は、この特定情報を消去し、媒体を利用者に返却処理し
た後に、斯る利用者の出口X1からの出場を許可するも
のであり、仮りに利用者が不正乗車を試みた場合には媒
体Zに特定情報が記録された状態のまま残存するので、
次の乗車時に残存する特定情報があることに基づいて、
不正乗車を発見することができる。
【0081】例えば図1においてA駅〜X駅間の定期
と、B駅〜C駅間の切符とをもって、X駅〜B駅間を不
正乗車(いわゆるキセル乗車)する場合を想定すると、
パスゲートDはA駅〜X駅間の定期に通過サービスを受
けることで難なく通過することができ、C駅での下車時
にはB駅〜C駅の切符投入で、難なく通過下車すること
ができるが、次回にA駅から乗車する際に、A駅のパス
ゲート(図示せず)にA駅〜X駅間の定期を投入する
と、この定期には通過サービスを受けた時の特定情報が
残存するので、A駅において不正乗車が発覚する。この
ため、不正乗車を防止することができる効果がある。
【0082】なお、上述のA駅に設置される改札用のパ
スゲートには特定情報を検出する検出部と、この検出部
が特定情報を検出した時、ゲートを閉成する入場禁止手
段と、上述の検出部が特定情報を検出した時、不正乗車
を駅員等に報知する報知手段(報知ランプ、報知ブザ
ー、不正を音声で知らせるスピーカなどの手段)を設け
るとよい。
【0083】以上要するに、パスゲートDを用いて2以
上の領域(甲社の領域と乙社の領域)に仕切られる駅
(X駅参照)の仕切部における集改札部位に設置された
自動改札機は、その判定手段(図6の第6ステップS6
参照)が上記2以上の領域のうち上述の集改札部位を介
して1の領域(この実施例では乙社線構内)を通過する
通過客であるか否かを判定し、上述の書込手段(各要素
26,27参照)は上記判定手段が通過客であることを
判定した時に、該通過客の媒体Zに対して通過客である
ことを特定する情報を書込む。
【0084】このように2以上の領域のうち集改札部位
を介しての領域を通過する通過客が所有する媒体Zに対
して上記特定情報を書込んで通過サービスを許容するの
で、複数の電鉄会社(甲社と乙社)が1つの駅(X駅)
を共有する同一駅構内における他社線構内の通過(この
実施例では乙社線構内の通過)を許容して、利用者は他
社線側(乙社線側参照)の改札機(パスゲートE参照)
を通って出場することができるので、至便であることは
勿論、上記媒体Zに対する特定情報書込み処理により、
次回乗車時(例えばA駅からの乗車時)においては該特
定情報に基づいて不正乗車を防止(例えば出場時に特定
情報を消去することで、次回乗車時に特定情報が消えて
いる時は適正乗車、特定情報が残っている時は不正乗車
となるので、斯る不正乗車を防止)することができる効
果がある。
【0085】また、上述の判定手段は通過客が操作する
通過サービス押ボタン16からのボタン入力情報に基づ
いて通過客であることを判定するので、通過客自身の通
過サービス意志により通過客の有無を判定することがで
き、この結果判定処理の簡略化を図ることができる効果
がある。
【0086】さらに、上述の判定手段(図6の第6ステ
ップS6参照)は複数媒体の投入順序(例えば降車券、
乗車券の順)の基づいて通過客であることを判定するの
で、通過客のボタン入力等の操作を省略することができ
る効果がある。
【0087】さらにまた、上述の判定手段(図6の第6
ステップS6参照)は媒体Z投入後に人間検知センサ1
4が人間を検知したことにより通過客であることを判定
するので、通過客のボタン入力等の操作を省略すること
ができる効果がある。
【0088】加えて、上記書込手段(磁気ヘッド26参
照)は媒体Zに入場ビットを書込む。つまり通過客の媒
体Z(例えば該媒体磁気面のフォーマットの所定エリ
ア)に対して通過客であることを特定する情報として上
述の入場ビットを消去可能に書込むので、例えば同一の
所定エリアのみを用いて書込み、消去を行なうことがで
きる効果がある。
【0089】また、上記書込手段(磁気ヘッド26参
照)は媒体Zに通過入場時刻を書込む。つまり通過客の
媒体Z(例えば該媒体の磁気面)に対して通過客である
ことを特定する情報としての通過入場時刻データを書込
む(例えば磁気記録する)ことで、書込み、消去の容易
化を図ることができる効果がある。
【0090】さらに、上記書込手段(可視印字手段27
参照)は媒体Zに対して通過客であることを可視印字す
る。つまり通過客の媒体Zに対して通過客であることを
特定する情報を可視印字することで、利用者および駅員
が特定情報を目視確認することができる効果がある。
【0091】さらにまた、上述の報知手段(通過サービ
ス音声案内手段もしくは通過サービス中ランプ17参
照)は上記判定手段の判定結果に基づいて通過客である
ことが判定した時、パスゲートDにその旨(通過サービ
ス中である旨)を報知する。この結果、通過サービス中
の旨を駅員が確認することができる効果がある。
【0092】しかも、パスゲートDを用いて2以上の領
域に仕切られる駅(X駅)の出口X1部に設置されたパ
スゲートE側において、上述の受取り部(媒体投入口1
2参照)は通過客であることを特定する情報が書込まれ
た媒体Zを受取り、上述の消去手段(磁気ヘッド36、
印字償却手段37参照)は受取り部が受取った媒体の上
記特定情報を消去する。
【0093】つまり、利用者が通過サービスを受けた後
に出口X1部に設置されたパスゲートEを通って出場し
た場合には、一旦書込まれた特定情報が消去され、利用
者が通過サービスを受けた後に他社線に不適正に乗車し
たような不正乗車時には当該利用者の媒体Zに特定情報
が書込まれた状態のままとなる。したがって、適正乗車
時には次回入場時の円滑化が達成され、不正乗車時に例
えば甲社線のA駅において次回入場時において該不正乗
車を容易に発見することができる効果がある。
【0094】図8は他の実施例であって、入出場管理シ
ステムの例として、自動改札システムを示し、この実施
例では通過サービスに関する情報(通過客であることを
特定する情報)を記憶手段(ファイル)に記憶する点
で、先の実施例の媒体Zに記憶する点とは異なる。ま
た、使用される媒体Zは定期券である。
【0095】すなわち、図8において、駅制御装置50
は、図4で示したパスゲートDおよび図5で示したパス
ゲートEとを情報の送受信が可能に接続し、該装置50
には記憶手段として通過サービス不正ファイル51を備
えている。
【0096】上述の駅制御装置50の通過サービス処理
を、図9、図10のフローチャートを参照して説明す
る。図9は、通過時の入場側のパスゲートDに対する処
理を示し、通過客が通過サービス意志表示を実行すると
(ステップS41、図6ステップS6参照)、パスゲー
トDは定期券の券情報を読取ってその有効性を判定する
と同時に、識別情報として定期券の券番号、購入者名と
共に、利用年月日、時刻を駅制御装置50に出力し、該
装置50は通過サービス不正ファイル51に券番号で過
去に登録があるか否かを検索し、登録がなければ、これ
らの識別情報を該ファイル51に登録し(ステップS4
2)、登録があれば、前回の通過サービス付与時に正し
く集札されず、前回の使用が不正であることを示すの
で、通行阻止の指令を該当パスゲートDに出力し、該パ
スゲートDはゲート15を閉鎖して客の通行を阻止する
(ステップS43,S44)。また、前述のように通過
サービス不正ファイル51に識別情報の登録がないとき
は、通過客の通行を許容する指令を該当パスゲートDに
出力し、該パスゲートDは通過客の通行を許容する(ス
テップS43,S45)。
【0097】図10は、通過時の出場側のパスゲートE
に対する処理を示し、パスゲートDは定期券の券情報を
読取ってその有効性を判定すると同時に、識別情報とし
て定期券の券番号、購入者名と共に、利用年月日、時刻
を駅制御装置50に出力し、該装置50は通過サービス
不正ファイル51に券番号で登録があるか否かを検索す
る(ステップS51)。
【0098】券番号がない場合は、正常な改札処理を受
けずに入場したことを示すので、通行阻止の指令を該当
パスゲートEに出力し、該パスゲートEはゲート15を
閉鎖して通過客の通行を阻止する(ステップS52,S
53)。
【0099】上述の券番号で通過サービス不正ファイル
51に識別情報の登録があった場合は、登録されている
利用年月日、時刻と、集札現在の利用年月日、時刻とを
比較し(ステップS54)、通過に要した時間が通過サ
ービスとして許容する時間(設定された一定時間)であ
るか否かを判定し(ステップS55)、許容範囲の時間
であれば、通過サービス不正ファイル51から当該通過
客の識別情報を消去し、さらに、通過客の通行を許容す
る指令を該当パスゲートDに出力し、該パスゲートDは
通過客の通行を許容する(ステップS56)。
【0100】一方、前述のステップS55で、通過サー
ビスの許容時間を越えていると判定したときは、不正使
用であると判定して次の通過サービスの付与を拒否する
ために、当該通過客の識別情報を登録のままにして(ス
テップS57)、通行阻止の指令を該当パスゲートEに
出力し、該パスゲートEはゲート15を閉鎖して通過客
の通行を阻止する(ステップS52,S53)。
【0101】上述の実施例によれば、定期券の券番号、
購入者名、利用年月日、時刻等の識別情報を記憶手段に
記憶して、この記憶情報に基づいて通過客の判定処理を
するので、通過客の特定が正確となり、正しい通過客に
対する通過サービスが確実にでき、しかも、識別媒体に
対する識別情報の書込みや消去の処理がなく、これらの
処理を必要とする場合に比して、処理時間が短縮され
て、円滑な通過サービス処理ができる。
【0102】さらに、不正な通過客に対しては記憶手段
に識別情報が残されているので、次に同じ識別媒体で通
過サービスを受けようとしたとき、前回の不正を容易に
発見することができ、前回の不正の客に対して入場を拒
否して、通過サービスの付与を拒否することができる。
なお、通過客の判定処理は集札時だけではなく、精算時
にも実行することができる。
【0103】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の2以上の領域に仕切られる駅は、
実施例のX駅(図1参照)に対応し、以下同様に、上記
駅の仕切部における集改札部位に設置される自動改札機
は、パスゲートDに対応し、判定手段は、CPU20制
御による第6ステップS6(図6参照)に対応し、書込
手段は、磁気ヘッド26、可視印字手段27に対応し、
報知手段は、通過サービス中ランプ17、通過サービス
音声案内手段25に対応し、出口部に設置された自動改
札機は、パスゲートEに対応し、受取り部は、媒体投入
口12に対応し、消去手段は、磁気ヘッド36、印字消
去手段37、さらに、駅制御装置50の消去処理に対応
し、記憶手段は、通過サービス不正ファイル51に対応
するも、この発明は、上述の構成のみに限定されるもの
ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動改札機が設置された駅の概略レイ
アウトを示す説明図。
【図2】本発明の自動改札機を示す斜視図。
【図3】媒体の説明図。
【図4】仕切部におけるパスゲートの制御回路ブロック
図。
【図5】出口部におけるパスゲートの制御回路ブロック
図。
【図6】仕切部におけるパスゲートでの処理を示すフロ
ーチャート。
【図7】出口部におけるパスゲートでの処理を示すフロ
ーチャート。
【図8】自動改札システムの構成ブロック図。
【図9】自動改札システムの通過サービスの入場側処理
を示すフローチャート。
【図10】自動改札システムの通過サービスの出場側処
理を示すフローチャート。
【図11】従来の自動改札機における不正乗車可能を説
明するための駅レイアウト図。
【符号の説明】
D,E…パスゲート Z…媒体 S6…判定手段 12…媒体投入口(受取り部) 14…人間検知センサ 17…通過サービス中ランプ(報知手段) 25…通過サービス音声案内手段(報知手段) 26…磁気ヘッド(書込手段) 27…可視印字手段(書込手段) 36…磁気ヘッド(消去手段) 37…印字消去手段(消去手段) 50…駅制御装置 51…通過サービス不正ファイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北浦 聖 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パスゲートを用いて2以上の領域に仕切ら
    れる駅の仕切部における集改札部位に設置される自動改
    札機であって、上記2以上の領域のうち上記集改札部位
    を介して1の領域を通過する通過客であるか否かを判定
    する判定手段と、上記判定手段が通過客であることを判
    定した時、該通過客の媒体に対して通過客であることを
    特定する情報を書込む書込手段とを備えた自動改札機。
  2. 【請求項2】上記判定手段は通過客が操作するボタン入
    力情報に基づいて通過客であることを判定する請求項1
    または10記載の自動改札機または入出場管理システ
    ム。
  3. 【請求項3】上記判定手段は複数媒体の投入順序に基づ
    いて通過客であることを判定する請求項1または10記
    載の自動改札機または入出場管理システム。
  4. 【請求項4】上記判定手段は媒体投入後に人間検知セン
    サが人間を検知したことにより通過客であることを判定
    する請求項1または10記載の自動改札機または入出場
    管理システム。
  5. 【請求項5】上記書込手段は媒体に入場ビットを書込む
    請求項1記載の自動改札機。
  6. 【請求項6】上記書込手段は媒体に通過入場時刻を書込
    む請求項1記載の自動改札機。
  7. 【請求項7】上記書込手段は媒体に対して通過客である
    ことを可視印字する請求項1記載の自動改札機。
  8. 【請求項8】上記判定手段の判定結果に基づいて通過客
    であることが判定した時、パスゲートに通過客であるこ
    とを報知する報知手段を備えた請求項1,2,3,4,
    5,6もしくは7記載の自動改札機。
  9. 【請求項9】パスゲートを用いて2以上の領域に仕切ら
    れる駅の出口部に設置された自動改札機であって、通過
    客であることを特定する情報が書込まれた媒体を受取る
    受取り部と、上記受取り部が受取った媒体の上記特定情
    報を消去する消去手段とを備えた自動改札機。
  10. 【請求項10】識別媒体を用いて通過客が一定の領域の
    通過を可能とした入出場管理システムであって、一定領
    域の入場時に識別媒体に関する情報を読取る読取り手段
    と、上記入場時に一定の領域を通過する通過客か否かを
    判定する判定手段と、上記判定手段で通過客であること
    を判定したとき、上記読取り手段で読取った該通過客の
    識別媒体に関する情報を記憶する記憶手段と、一定の領
    域の出場時に識別媒体に関する情報を読取る読取り手段
    と、該読取り手段の読取った識別媒体に関する情報が前
    記記憶手段に記憶されていることが判定されると当該識
    別媒体の通過客の出場を許容する制御手段とを備えた入
    出場管理システム。
  11. 【請求項11】前記制御手段が出場側の該読取り手段の
    読取った識別媒体に関する情報が前記記憶手段に記憶さ
    れていると判定したとき、前記記憶手段に記憶された識
    別媒体に関する情報を消去する消去手段を備えた請求項
    10記載の入出場管理システム。
  12. 【請求項12】識別媒体を用いて通過客が一定の領域の
    通過を可能とした入出場管理システムであって、一定領
    域の入場時に識別媒体に関する情報を読取る読取り手段
    と、通過客の識別媒体に関する情報を記憶する記憶手段
    と、前記読取り手段の読取った識別媒体に関する情報が
    上記記憶手段に記憶されていることが判定されると当該
    識別媒体の通過客の入場を拒否する制御手段とを備えた
    入出場管理システム。
  13. 【請求項13】前記領域は1つまたは複数の駅の改札口
    にて仕切って形成した請求項1,10または12記載の
    入出場管理システム。
  14. 【請求項14】識別媒体に関する情報を、他の媒体と識
    別する識別情報と、通過時の通過時刻に設定した請求項
    10または12に記載の入出場管理システム。
  15. 【請求項15】出場時を、集札時または精算時とした請
    求項10または11記載の入出場管理システム。
  16. 【請求項16】請求項10,11,12,13,14ま
    たは15の入出場管理システムを自動改札に適用した自
    動改札システム。
JP11380895A 1995-01-25 1995-04-13 自動改札機、入出場管理システムおよび自動改札システム Expired - Lifetime JP3700199B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11380895A JP3700199B2 (ja) 1995-01-25 1995-04-13 自動改札機、入出場管理システムおよび自動改札システム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-30019 1995-01-25
JP3001995 1995-01-25
JP11380895A JP3700199B2 (ja) 1995-01-25 1995-04-13 自動改札機、入出場管理システムおよび自動改札システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08263709A true JPH08263709A (ja) 1996-10-11
JP3700199B2 JP3700199B2 (ja) 2005-09-28

Family

ID=26368283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11380895A Expired - Lifetime JP3700199B2 (ja) 1995-01-25 1995-04-13 自動改札機、入出場管理システムおよび自動改札システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3700199B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012141865A (ja) * 2011-01-05 2012-07-26 Railway Technical Research Institute 駅構内商業施設の入退店管理システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012141865A (ja) * 2011-01-05 2012-07-26 Railway Technical Research Institute 駅構内商業施設の入退店管理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3700199B2 (ja) 2005-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3389029B2 (ja) 自動改札機の不正利用者管理装置
JPH08263709A (ja) 自動改札機、入出場管理システムおよび自動改札システム
JP2002279453A (ja) 自動改集札装置
JP3730328B2 (ja) 自動改札システム
JPH0714038A (ja) 自動改札装置
JP2004110721A (ja) 駐車場管理システム及び駐車場管理方法
JPH10261115A (ja) 自動改札機
JP3782181B2 (ja) 改札装置及び改札方法
JP3333708B2 (ja) 自動改札機
JP3637103B2 (ja) 自動改札装置
JP4100844B2 (ja) 自動改札機
JPH0887623A (ja) 自動改札装置
JP2000099777A (ja) 自動改札装置
JP4073089B2 (ja) 判定装置
JP2000251097A (ja) 自動改札機
JP2001134789A (ja) 自動改札機
JPH11296704A (ja) 自動改札装置
JP2000285268A (ja) 自動改札機と自動改札機の判定方法
JPH07272027A (ja) 入出場管理装置
JPH10143687A (ja) 自動改札装置
JPH11175775A (ja) 自動改札機
JP2000113239A (ja) 自動改札装置と自動改札方法
JPH11224353A (ja) 自動改札機と自動改札システム
JPH11259699A (ja) 自動改札装置と自動改札システム
JP2002230591A (ja) 自動改札機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050704

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080722

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090722

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090722

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100722

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110722

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110722

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120722

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130722

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term