JPH08261631A

JPH08261631A - 冷凍冷蔵庫

Info

Publication number: JPH08261631A
Application number: JP8886395A
Authority: JP
Inventors: Mitsuo Seyama; 光夫瀬山; Nobumitsu Imai; 宣充今井; Akio Ichikawa; 彰男市川
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1995-03-22
Filing date: 1995-03-22
Publication date: 1996-10-11

Abstract

(57)【要約】【目的】断熱箱体の天壁に開口を形成して保冷容器を
設ける場合にも、冷却能力の低下を防止することができ
る冷凍冷蔵庫を提供する。【構成】冷凍冷蔵庫１は、断熱箱体２内を仕切壁８に
て区画することにより冷凍室９と冷蔵室１１とを並設し
て成り、断熱箱体２の天壁２Ｂに形成され、冷蔵室１１
に連通した開口１４Ａと、複数の透孔１９を備え、開口
１４Ａを冷蔵室１１側から閉塞するカバー１８と、庫外
側から開口１４Ａに着脱自在に設けられる保冷容器５
１、５２とを備えており、この保冷容器５１、５２の底
面５１Ａ、５２Ａはカバー１８上に載置され、透孔１９
を庫外側から閉塞する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、断熱箱体内に冷凍室と
冷蔵室とを並設した冷凍冷蔵庫に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来よりホテルやレストランの厨房にお
いては、例えば実公平３−３０７９３号公報（Ｆ２５Ｄ
２３／０６）に示される如き業務用の冷却貯蔵庫が設置
されている。即ち、係る冷却貯蔵庫は食品を庫内にて冷
蔵するもので、断熱箱体から成る本体の天面部を作業台
（トップテーブル）とし、そこでサンドイッチの調整等
の食品の加工が行えるようにしており、この場合、断熱
箱体の庫内（冷蔵室）には上記食品（食材）を収納して
冷蔵すると共に、作業台には更に庫内と連通する開口を
形成し、この開口にはそれを塞ぐように保冷容器を着脱
自在に設けて、その中に水やミルク等の液体の他、洗浄
したレタス等の直ぐに使う食材を収納するようにしてい
た。

【０００３】この保冷容器は作業台上において上方に開
放するが、その大部分は開口より庫内に進入する。従っ
て、保冷容器の壁面は庫内の冷気に晒されるので、保冷
容器内の食材は冷えた保冷容器の壁面を介して冷却され
るものであった。

【０００４】一方、この種ホテルなどの厨房においても
コストダウンの目的からその面積を縮小するようになっ
て来ており、上記の如き業務用の冷却貯蔵庫も、冷凍庫
と冷蔵庫の機能を兼ね備えた冷凍冷蔵庫とする必要が出
てきた。そこで、例えば特開平４−１９００７０号公報
（Ｆ２５Ｄ１１／０２）に示される如き冷凍冷蔵庫が開
発されている。

【０００５】即ち、係る冷凍冷蔵庫は、横長の断熱箱体
内を仕切壁によって区画し、冷凍室と冷蔵室を並設する
と共に、冷却器及び冷気循環ファンを収納した冷却箱体
を冷凍室側に設け、冷凍室への吐出ダクトから、また、
冷蔵室へは前記吐出ダクトを経て仕切壁に形成した通路
からダンパーを介して冷気を供給する。そして、冷蔵室
からの戻り冷気は断熱箱体の背壁に形成した戻りダクト
を経て前記冷却箱体に戻すことにより、両室をそれぞれ
所定の冷凍温度或いは冷蔵温度に冷却するものであっ
た。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ここで、係る冷凍冷蔵
庫に前者の如き保冷容器を取り付ける場合、冷却温度の
関係上開口は冷蔵室の上方に対応する作業台に形成する
ことになる。しかしながら、従来の構成では上記保冷容
器を設置しても開口は完全に閉塞されないため、冷蔵室
内には保冷容器と開口との隙間から比較的多量の外気
（高温多湿）が侵入してしまう。

【０００７】係る外気は冷蔵室内の循環冷気と共に戻り
ダクトから冷却箱体に戻るが、冷却器は冷凍室の冷却が
行えるように極めて低温となっているため、冷蔵室から
の戻り冷気中の多量の湿気が霜となって冷却器に付着
し、着霜過多となったり、偏って着霜が成長して冷却能
力が著しく低下してしまう問題があった。

【０００８】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、断熱箱体の天壁に開口を
形成して保冷容器を設ける場合にも、冷却能力の低下を
防止することができる冷凍冷蔵庫を提供することを目的
とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の冷凍冷蔵庫は、
断熱箱体内を仕切壁にて区画することにより冷凍室と冷
蔵室とを並設して成り、断熱箱体の天壁に形成され、冷
蔵室に連通した開口と、複数の透孔を備え、開口を冷蔵
室側から閉塞するカバーと、庫外側から開口に着脱自在
に設けられる保冷容器とを備えており、この保冷容器の
底面はカバー上に載置され、透孔を庫外側から閉塞する
ものである。

【００１０】請求項２の発明の冷凍冷蔵庫は上記におい
て、冷蔵室に吐出される冷気をカバーの下側に案内する
ダクトを設けたものである。

【００１１】

【作用】本発明の冷凍冷蔵庫によれば、冷蔵室に連通し
て断熱箱体の天壁に形成した開口を冷蔵室側から閉塞す
るカバーを設けると共に、このカバーには複数の透孔を
設け、保冷容器をこのカバーに載置して透孔を庫外側か
ら閉塞するようにしたので、保冷容器を設けた状態で開
口からの外気の侵入は完全に阻止される。従って、係る
保冷容器を設けた場合にも、外気侵入によって生じる着
霜で冷却能力が低下してしまう不都合を未然に解消する
ことが可能となる。

【００１２】また、カバー表面は保冷容器を取り外した
状態で庫外側から容易に清掃することができるので、衛
生面の維持も容易となる。更に、保冷容器の底壁は透孔
から冷蔵室内に臨むので、保冷容器内に収納した食品も
支障無く冷却することができる。特に、請求項２の発明
の冷凍冷蔵庫によれば、上記に加えて冷蔵室に吐出され
る冷気をカバーの下側に案内するダクトを設けたので、
ダクトにより案内された比較的多量の冷気によって、保
冷容器を一層効果的に冷却することができるようになる
ものである。

【００１３】

【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を詳述す
る。図１は本発明の冷凍冷蔵庫１の正面図、図２は冷凍
冷蔵庫１の平面図、図３は図１のＡ−Ａ線断面図、図４
は扉１２、１３を除く冷凍冷蔵庫１の一部切欠正面図、
図５は図１のＢ−Ｂ線断面図、図６は図１のＣ−Ｃ線断
面図、図７は図２のＤ−Ｄ線断面図である。

【００１４】冷凍冷蔵庫１は、レストランやホテルの厨
房等に設置される所謂アンダーカウンター型の冷却貯蔵
庫であり、前方に開放する横長の断熱箱体２により本体
を構成されている。この断熱箱体２は、前方に開口する
鋼鈑製の外箱３及び内箱４をブレーカ６にて接続し、両
箱３、４間に発泡ポリウレタンなどの断熱材７を充填し
て構成されており、断熱箱体２の内部は内箱４と断熱材
７によって構成される断熱仕切壁８によって左右に区画
され、左側に冷凍室９、右側に冷蔵室１１がそれぞれ形
成されている。

【００１５】各室９、１１の前面開口は観音開き式の断
熱扉１２、１３によって開閉自在に閉塞されている。ま
た、断熱箱体２の天壁２Ｂ上にはステンレス板から成る
トップテーブル１４が取り付けられており、このトップ
テーブル１４がサンドイッチ等の調整を行う作業台とな
る。

【００１６】このトップテーブル１４には冷蔵室１１上
方の断熱箱体２の天面部に位置して、矩形状の開口１４
Ａが形成されており、この開口１４Ａの下方に対応する
部分の断熱箱体２の天壁２Ｂにも矩形状の開口２Ａが形
成され、両者にて断面矩形状の通路１６が構成されてい
る。この通路１６により前記開口１４Ａは冷蔵室１１に
連通すると共に、開口１４Ａの周囲には上方に起立した
額縁状のカマチ１７が取り付けられている。

【００１７】また、通路１６の冷蔵室１１側にはステン
レス製のカバー１８が内箱４にネジ止めされ、このカバ
ー１８によって開口１４Ａは冷蔵室１１側から閉塞され
ると共に、カバー１８には所定の位置（前後二列、左右
三列のグループに分けられる）に複数の透孔１９・・が
穿設されている。

【００１８】そして、上記トップテーブル１４の開口１
４Ａからはホテルパンと称される保冷容器５１、５２が
複数個挿入される。各保冷容器５１、５２は熱良導性の
ステンレス板にて矩形容器状に形成されており、底壁５
１Ａ、５２Ａと側壁５１Ｂ、５２Ｂをそれぞれ有して上
方に開口し、この開口の周囲には外方に折曲されたフラ
ンジ５１Ｃ、５２Ｃが形成されている。

【００１９】このとき、保冷容器５１の幅寸法は保冷容
器５２よりも大きいが、その高さ寸法及び奥行き寸法は
同一とされている。また、両保冷容器５１、５２共に高
さ寸法は、カマチ１７の上面からカバー１８までの深さ
よりも少許大きい値とされている。そして、保冷容器５
１、５２は、大きい保冷容器５１、５１を左右に、小さ
い保冷容器５２を中央として左右方向に並べられ、更に
係る配列が前後二列となるように庫外側から開口１４Ａ
内に着脱自在に挿入される。

【００２０】このとき、前述の如く各保冷容器５１、５
２の高さ寸法は、カマチ１７の上面からカバー１８まで
の深さよりも少許大きい値とされているので、各保冷容
器５１、５２の底壁５１Ａ、５２Ａはカバー１８上に載
置されることになる。また、カバー１８の各透孔１９は
上記の如く配列された保冷容器５１、５２の底壁５１
Ａ、５２Ａに対応する位置に予め穿設されており、それ
によって、全透孔１９・・は保冷容器５１、５２の底壁
５１Ａ、５２Ａにより庫外側から閉塞される。そして、
底壁５１Ａ、５２Ａは透孔１９より下方に臨むかたちと
なる。

【００２１】一方、断熱箱体２の冷凍室９側の左側壁２
Ｃ上部にも開口２Ｄが形成され、この開口２Ｄに連通し
て断熱性の冷却箱体２１が外側に取り付けられている。
この冷却箱体２１の内部には冷却室２２が構成され、こ
の冷却室２２内には冷却装置の冷媒回路を構成する冷却
器２３と送風機２４が配設されている。この冷却室２２
と冷凍室９は仕切板２６により仕切られており、この仕
切板２６の中央には吸込口２７が形成されている。ま
た、冷凍室９の天部には仕切板２６の上部にて冷却室２
２内に連通し、仕切壁８上部の図示しない連通孔に連通
した吐出ダクト２９を構成するダクト板２８が取り付け
られており、このダクト板２８の下面には図示しない吐
出口が複数形成されている。

【００２２】前記仕切壁８の冷蔵室１１側の面には図示
しないダンパーサーモスタットが内蔵されたダンパーカ
バー３１が取り付けられており、このダンパーカバー３
１内は前記仕切壁８の連通孔に連通している。前記ダン
パーサーモスタットは仕切壁８の冷蔵室１１側の面に取
り付けられて冷蔵室１１内の温度を検知する感温筒３２
に基づいて前記連通孔を開閉する。また、ダンパーカバ
ー３１の前面上部には吐出口３３が形成されており、ダ
ンパーサーモスタットを経た冷気が吐出される。

【００２３】他方、カバー１８の下側には間隔を存して
ダクト板３６が取り付けられており、このダクト板３６
とカバー１８との間に冷蔵室側吐出ダクト３７が形成さ
れている。この冷蔵室側吐出ダクト３７の左側は前記ダ
ンパーカバー３１の吐出口３３に連通しており、右側は
冷蔵室１１内に開口している。

【００２４】また、ダンパーカバー３１の後方には冷蔵
室１１の背面に位置して冷蔵室側吸込口３８が形成され
ており、この冷蔵室側吸込口３８には断熱箱体２の背壁
２Ｅ内を左方に延在する戻りダクト板３９内に構成され
た戻りダクト４１に連通している。そして、この戻りダ
クト４１は吸込口２７の後方にて冷却室２２内に連通し
ている。尚、４３は庫内灯であり、４４・・は冷凍室９
及び冷蔵室１１内の支柱４６・・に架設された棚であ
る。

【００２５】前記冷却箱体２１の下側に位置する断熱箱
体２の側方には機械室６１が構成されており、そこに前
記冷却器２３と共に冷却装置の冷媒回路を構成する圧縮
機６２や凝縮器６３、凝縮器用送風機６４などが設置さ
れている。そして、この機械室６１の前面は、グリル６
６を有したパネル６７にて開閉自在に閉塞される。前記
凝縮器用送風機６４が運転されると、図１、図３及び図
５に矢印で示す如くグリル６６から外気が吸引され、圧
縮機６２や凝縮器６３を空冷した後、側方及び後方に排
出される。

【００２６】以上の構成で前記圧縮機６２及び送風機２
４が運転されると、冷却器２３と熱交換した冷気は冷却
室２２から吐出ダクト２９内に入り、図４に黒矢印で示
す如くダクト板２８下面に形成した前記吐出口から冷凍
室９内に吐出される。そして、冷凍室９内を循環した
後、吸込口２７から冷却室２２に帰還する。

【００２７】一方、吐出ダクト２９内に流入した冷気の
一部は仕切壁８の前記連通孔からダンパーカバー３１内
に流入し、前記ダンパーサーモスタットを経て吐出口３
３からダクト板３６とカバー１８間の冷蔵室側吐出ダク
ト３７に吐出される。この冷蔵室側吐出ダクト３７を経
た冷気はカバー１８下側を通過した後、右側の開口から
冷蔵室１１内に吐出される。

【００２８】そして、冷蔵室１１内を図４に斜線矢印で
示す如く循環した冷気は冷蔵室側吸込口３８から戻りダ
クト４１内に流入し、この戻りダクト４１を経て冷却室
２２内に帰還する循環を行う。前記圧縮機６２の運転は
冷凍室９の温度を検知する図示しないコントローラによ
り制御され、それによって、冷凍室９内は所定の冷凍温
度（−２０℃など）に冷却される。また、前記ダンパー
サーモスタットは感温筒３２の検知する冷蔵室１１内の
温度に基づいて前記連通孔を開閉し、冷蔵室１１へ吐出
される冷気量を調整して冷蔵室１１内を所定の冷蔵温度
（＋５℃など）に維持する。

【００２９】ここで、保冷容器５１、５２は透孔１９・
・閉塞しているので、この透孔１９から外気が冷蔵室１
１内に侵入することは無い。従って、外気侵入によって
冷却器２３に大量の着霜が生じ、冷却能力が低下してし
まう不都合が未然に解消される。また、保冷容器５１、
５２の底壁５１Ａ、５２Ａは透孔１９から冷蔵室側吐出
ダクト３７内に臨むので、保冷容器５１、５２内に収納
した食品も支障無く冷却することができる。更に、保冷
容器５１、５２はカバー１８上に載置されるので、開口
１４Ａの内方にて各保冷容器５１・・・、５２・を保持
するための格子状の枠材などを設ける必要も無くなる。

【００３０】特に、冷蔵室側吐出ダクト３７には冷蔵室
１１に吐出される冷気が案内されるので、比較的多量の
冷気によって保冷容器５１、５２を一層効果的に冷却す
ることができるようになる。また、カバー１８の上面も
保冷容器５１、５２を取り外した状態で容易に清掃する
ことができるので、衛生面の維持も容易となる。更に、
カバー１８の透孔１９の下側にはダクト板３６が位置し
ているので、透孔１９から落下した食材のクズなどのゴ
ミが冷蔵室１１内に直接落下することも防止することが
できる。

【００３１】

【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば冷蔵
室に連通して断熱箱体の天壁に形成した開口を冷蔵室側
から閉塞するカバーを設けると共に、このカバーには複
数の透孔を設け、保冷容器をこのカバーに載置して透孔
を庫外側から閉塞するようにしたので、保冷容器を設け
た状態で開口からの外気の侵入は完全に阻止される。従
って、係る保冷容器を設けた場合にも、外気侵入によっ
て生じる着霜で冷却能力が低下してしまう不都合を未然
に解消することが可能となる。

【００３２】また、カバー表面は保冷容器を取り外した
状態で庫外側から容易に清掃することができるので、衛
生面の維持も容易となる。更に、保冷容器の底壁は透孔
から冷蔵室内に臨むので、保冷容器内に収納した食品も
支障無く冷却することができる。特に、請求項２の発明
によれば、上記に加えて冷蔵室に吐出される冷気をカバ
ーの下側に案内するダクトを設けたので、ダクトにより
案内された比較的多量の冷気によって、保冷容器を一層
効果的に冷却することができるようになるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の冷凍冷蔵庫の正面図である。

【図２】本発明の冷凍冷蔵庫の平面図である。

【図３】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】扉を除く冷凍冷蔵庫の一部切欠正面図である。

【図５】図１のＢ−Ｂ線断面図である。

【図６】図１のＣ−Ｃ線断面図である。

【図７】図２のＤ−Ｄ線断面図である。

【図８】保冷容器を取り外した（二点鎖線で示す）状態
の図７に相当する断面図である。

【図９】本発明の冷凍冷蔵庫の拡大縦断側面図である。

【図１０】保冷容器を取り外した（二点鎖線で示す）状
態の図９に相当する断面図である。

【図１１】本発明の冷凍冷蔵庫の俯瞰図である。

【符号の説明】

１冷凍冷蔵庫２断熱箱体８仕切壁９冷凍室１１冷蔵室１４Ａ開口１７カマチ１８カバー１９透孔２３冷却器２４送風機３６ダクト板３７冷蔵室側吐出ダクト５１、５２保冷容器

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】断熱箱体内を仕切壁にて区画することに
より冷凍室と冷蔵室とを並設して成る冷凍冷蔵庫におい
て、前記断熱箱体の天壁に形成され、前記冷蔵室に連通した
開口と、複数の透孔を備え、前記開口を冷蔵室側から閉
塞するカバーと、庫外側から前記開口に着脱自在に設け
られる保冷容器とを備え、この保冷容器の底面は前記カ
バー上に載置され、前記透孔を庫外側から閉塞すること
を特徴とする冷凍冷蔵庫。
【請求項２】冷蔵室に吐出される冷気をカバーの下側
に案内するダクトを設けたことを特徴とする請求項１の
冷凍冷蔵庫。