JP2022094100A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】貯蔵室内に配置された収納ケースの中で左右方向の冷気の流れを形成することのできる冷蔵庫を提供する。【解決手段】冷蔵庫1は、少なくとも一つの貯蔵室(例えば、冷蔵室1)と、この貯蔵室内に配置されている少なくとも一つの収納ケース(例えば、野菜ケース30)と、この収納ケースを覆うように設けられている蓋部(例えば、蓋部32)とを備えている。収納ケースと蓋部とで、収納ケース内には閉鎖空間が形成される。蓋部には、左右両側に開閉可能な開口部(例えば、左側開口部33aおよび右側開口部33b)が設けられている。【選択図】図3
Description
本発明は、貯蔵室内に収納ケースを備えている冷蔵庫に関する。
冷蔵庫の貯蔵室内には、庫内を小空間に区分けするために収納ケースが設けられている。この収納ケースは、例えば、野菜ケース、チルドケースなどとして利用される。
例えば、特許文献1には、野菜を新鮮な状態で長期保存する冷蔵庫の野菜貯蔵容器に関する発明が開示されている。この野菜貯蔵容器は、上面を開口した容器16と、この容器16の開口部に密接する蓋体17と、この蓋体17の上部前後に複数の対流穴21a,21bを設け、蓋体17の後部対流穴部が蓋体17の食品載置面20より高く配設した箱状の上板18と、多数の小孔22を設けた下板19とよりなり、上板18と下板19を固着した構成となっている。
特許文献1に開示されている野菜貯蔵容器のような構成では、対流用風路内の冷気の流通方向は、主として前後方向となり、左右方向に冷気の流れを形成することは困難である。このため、収納ケースの中の湿度などが左右方向に不均等となりやすい。
そこで、本発明では、貯蔵室内に配置された収納ケースの中で左右方向の冷気の流れを形成することのできる冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明の一局面にかかる冷蔵庫は、少なくとも一つの貯蔵室と、前記貯蔵室内に配置されている少なくとも一つの収納ケースと、前記収納ケースを覆い、前記収納ケース内に閉鎖空間を形成する蓋部とを備え、前記蓋部には、左右両側に開閉可能な開口部が設けられている。
本発明の一局面によれば、冷蔵庫の貯蔵室内に配置された収納ケースの中で左右方向の冷気の流れを形成することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施形態>
(冷蔵庫の全体構成)
先ず、第1の実施形態にかかる冷蔵庫1の全体構成を説明する。図1には、冷蔵庫1を正面から見た外観を示す。図2には、冷蔵庫1の上段側の庫内(すなわち、冷蔵室11内)を示す。図2は、図1に示す冷蔵庫1の冷蔵室扉11aおよび11bを取り外した状態を示す。
(冷蔵庫の全体構成)
先ず、第1の実施形態にかかる冷蔵庫1の全体構成を説明する。図1には、冷蔵庫1を正面から見た外観を示す。図2には、冷蔵庫1の上段側の庫内(すなわち、冷蔵室11内)を示す。図2は、図1に示す冷蔵庫1の冷蔵室扉11aおよび11bを取り外した状態を示す。
冷蔵庫1の外形は、主として断熱箱体50で構成されている。この断熱箱体50によって冷蔵庫1の貯蔵空間が形成される。断熱箱体50によって形成される貯蔵空間は、上下方向の略中央部において水平方向に延びる仕切り部55によって、上段部の貯蔵空間である冷蔵室11と、下段部の貯蔵空間である冷凍室とに区分けされている。
このように、本実施形態にかかる冷蔵庫1は、貯蔵空間として、冷蔵室11および冷凍室12を備えている。冷蔵室11は、冷蔵庫1の上段側に位置している。冷凍室は、冷蔵庫1の下段側に位置している。
冷蔵室11には、左右に分割された観音開き式の冷蔵室扉11aおよび11bが設けられている。冷凍室には、左右に分割された観音開き式の冷凍室扉12aおよび12bが設けられている。
以上のように、本実施の形態にかかる冷蔵庫1は、上段部及び下段部に区分けされて、冷蔵室11と冷凍室とが設けられている。但し、各貯蔵空間の配置位置については、これに限定はされない。また、各貯蔵空間に設けられている扉の構成も、上記のものに限定はされない。
本実施形態では、扉が設けられている面を冷蔵庫の正面または前面と呼ぶ。そして、前面を基準にして、冷蔵庫1を通常の状態で設置した場合に存在する位置に基づいて、冷蔵庫1の各面を、上面、側面、背面、及び底面とする。また、冷蔵庫1を設置面に載置した状態で、冷蔵庫1を正面から見て左右の方向(上下方向と直交する横方向)のことを、冷蔵庫1の左右方向という。また、冷蔵庫1を設置面に載置した状態で、冷蔵庫1の上下の方向(左右方向と直交する縦方向)のことを、冷蔵庫1の上下方向という。
冷蔵庫1の内部には、冷凍サイクルが設けられている。冷凍サイクルは、冷媒が流通する冷媒管(冷媒流路)を介して、圧縮機、凝縮器、膨張器、及び、冷却器などが接続されて構成されている。
冷却器は、冷蔵庫1の背面側に設けられた冷却室内に配置されている。冷却室内には、冷却器の他に、冷却ファン、除霜ヒータなどが備えられている。冷却ファンは、冷却室と各貯蔵空間との間で空気を循環させるために設けられている。
(冷蔵室内の構成)
続いて、冷蔵庫1の上段側の庫内空間である冷蔵室11の構成について説明する。図3には、冷蔵室11内を上方側から見た図である。図4は、冷蔵室11内に備えられている各部材を示す。図5は、冷蔵室11内の冷気の流れを模式的に示す図である。図6は、図4に示す各部材を示す上面図である。図7は、冷蔵室11および野菜ケース30内の冷気の流れを模式的に示す図である。図7は、図6のA-A線部分の断面図である。図8には、野菜ケース30の外観を示す。
続いて、冷蔵庫1の上段側の庫内空間である冷蔵室11の構成について説明する。図3には、冷蔵室11内を上方側から見た図である。図4は、冷蔵室11内に備えられている各部材を示す。図5は、冷蔵室11内の冷気の流れを模式的に示す図である。図6は、図4に示す各部材を示す上面図である。図7は、冷蔵室11および野菜ケース30内の冷気の流れを模式的に示す図である。図7は、図6のA-A線部分の断面図である。図8には、野菜ケース30の外観を示す。
冷蔵室11の内壁は、断熱箱体50の内箱70、および背面部材71などで形成されている。背面部材71は、冷蔵室11の背面側の内壁の中央部を構成している。背面部材71の背面側には、上下方向に延びる冷気ダクト75(図6参照)が設けられている。
冷却室内の冷却器によって冷やされた空気(冷気)は、冷却ファンによって、冷気ダクト75を通過して冷蔵室11へ送出される。背面部材71には、冷蔵室11内へ冷気を流入させる複数の吐き出し口が設けられている。図2には、2つの吐き出し口(第1吐き出し口72a、第2吐き出し口72b)が図示されているが、吐き出し口の個数はこれに限定はされない。
冷蔵室11内には、複数の収納ケース(例えば、野菜ケース30、第1小型ケース21a、および第2小型ケース21bなど)、および複数の棚板(例えば、第1棚板40a、および第2棚板40bなど)などが備えられている。これらの各部材によって、冷蔵室11内は、小空間に区分けされる。
各収納ケースは、前後方向に摺動可能な構成となっている。また、各収納ケースは、冷蔵庫1から取り外し可能な構成となっている。各棚板は、冷蔵庫1から取り外し可能な構成となっており、取り付け位置(高さ)を適宜変更することができる。
収納ケースの個数および棚板の個数、並びにこれらの配置の仕方は、特に限定はされず、適宜変更することができる。図2に示す例では、冷蔵室11の上段側から順に、第1棚板40a、第2棚板40b、野菜ケース30、並びに、第1小型ケース21aおよび第2小型ケース21bが配置されている。
野菜ケース30は、主として、ケース本体31、および蓋部32などを備えている。ケース本体31は、箱型の形状をしており、上方部が開口している。蓋部32は、ケース本体31の上方の開口部分を覆うように配置される。これにより、野菜ケース30の内部に閉鎖空間を形成することができる。蓋部32の上面は、第1棚板40aおよび第2棚板40bと同様に、収容物を載置する棚として利用できる。
図3および図8に示すように、蓋部32には、2つの開口部(具体的には、左側開口部33a、および右側開口部33b)が設けられている。左側開口部33aは、正面側から見て蓋部32の左側の前方側(手前側)に配置されている。右側開口部33bは、正面側から見て蓋部32の右側の前方側(手前側)に配置されている。
左側開口部33aには、開口量調整抓み34aが設けられている。右側開口部33bには、開口量調整抓み34bが設けられている。開口量調整抓み34aおよび34bは、開口部上を左右にスライド可能な構成となっている。また、開口量調整抓み34aおよび34bには、開口部を塞ぐシャッタ部が設けられている。このような開口量調整抓み34aおよび34bを左右にスライドさせて開口部上のシャッタ部の位置を変化させることで、各開口部の開口の大きさを変更することができる。開口量調整抓み34aおよび34bは、全閉の状態とすることもできる。これにより、野菜ケース30内に流入する冷気の量、および、野菜ケース30から流出する冷気の量を適宜変更することができる。
第1小型ケース21aと第2小型ケース21bとは、左右に隣り合って配置されている。第1小型ケース21aと第2小型ケース21bとの間には、仕切り56が設けられている。第1小型ケース21aおよび第2小型ケース21bは、箱型の形状を有している。第1小型ケース21aおよび第2小型ケース21bは、例えば、チルドケースとして利用される。
図4には、冷蔵室11の主に下方部分に配置されている各部材を示している。また、図4では、第1小型ケース21aおよび第2小型ケース21bを取り外した状態を示している。図4では、冷蔵室11の背面側に設けられている背面部材71の下方部分を示している。
図4に示すように、背面部材71の下方には、冷気の戻り口73が設けられている。戻り口73は、冷却室と連通している。そのため、冷蔵室11内を循環した冷気は、戻り口73を通って冷却室へ戻される。
本実施形態では、冷気の戻り口73は、冷蔵庫1を正面から見て右側端部の近傍に設けられている。すなわち、戻り口73は、冷蔵庫1を正面から見た状態で右側に片寄った位置に配置されている。
戻り口73をこのように配置することで、冷蔵室11の背面側の略中央に位置する吐き出し口72aおよび72bから冷蔵室11内に流入した冷気は、図5において矢印で示すような方向に流れる。これにより、吐き出し口から冷蔵室11内に流入した冷気の流速に、左右方向の偏りが生じる。
(冷蔵室内および野菜ケース内の空気の流れについて)
続いて、吐き出し口72aおよび72bなどから冷蔵室11内へ流入した冷気の流れについて、図5および図7を参照しながら説明する。
続いて、吐き出し口72aおよび72bなどから冷蔵室11内へ流入した冷気の流れについて、図5および図7を参照しながら説明する。
上述したように、本実施形態では、冷蔵室11内において、冷気の戻り口73は、冷蔵庫1を正面から見た状態で右側に片寄った位置に配置されている(図5など参照)。これにより、吐き出し口72aおよび72bなどから冷蔵室11内に流入した冷気の流速を、左右で偏らせることができる。冷蔵室11内の空間では、左右方向の圧力差が生じ、図5において矢印で示しているような冷気の流れが形成される。
そして、このような冷気の流れが形成された状態で、野菜ケース30に設けられている左側開口部33aおよび右側開口部33bを開けると、冷蔵室11内の圧力差によって、左右両側に設けられた2つの開口部のうちの一方の開口部は冷気の入り口として作用し、他方の開口部は冷気の出口として作用しやすくなる。例えば、本実施形態のように、冷気の戻り口73が冷蔵室11の右側に配置している構成では、右側開口部33bが冷気の入り口として作用し、左側開口部33aが冷気の出口として作用する。これにより、野菜ケース30内では、図7に示すような冷気の流れが形成される。
このようにして、本実施形態にかかる構成によれば、野菜ケース30内の冷気の交換を効率的に行うことが可能となる。例えば、野菜ケース30内を早く冷やしたい場合には、開口量調整抓み34aおよび34bを操作して各開口部33aおよび33bの開口量をより大きくすることで、野菜ケース30内へ冷気の流入を促進させればよい。また、野菜ケース30内の温度が十分に下がった場合、もしくは、野菜ケース30内の野菜が少量の場合などには、開口量調整抓み34aおよび34bを操作して各開口部33aおよび33bを閉じた状態とすることで、野菜ケース30内の密閉度が高まり、野菜ケース30の鮮度保持能力を向上させることができる。
(第1の実施形態のまとめ)
以上のように、本実施形態にかかる冷蔵庫1は、冷蔵室11と、冷蔵室11内に配置されている少なくとも一つの野菜ケース30と、この野菜ケース(具体的には、ケース本体31の上方開口部)を覆うように設けられている蓋部32とを備えている。ケース本体31と蓋部32とで、野菜ケース30内には閉鎖空間が形成される。蓋部32には、左右両側に開閉可能な開口部(すなわち、左側開口部33aおよび右側開口部33b)が設けられている。
以上のように、本実施形態にかかる冷蔵庫1は、冷蔵室11と、冷蔵室11内に配置されている少なくとも一つの野菜ケース30と、この野菜ケース(具体的には、ケース本体31の上方開口部)を覆うように設けられている蓋部32とを備えている。ケース本体31と蓋部32とで、野菜ケース30内には閉鎖空間が形成される。蓋部32には、左右両側に開閉可能な開口部(すなわち、左側開口部33aおよび右側開口部33b)が設けられている。
冷蔵庫1の庫内に設けられている収納ケースを野菜貯蔵用の野菜ケースとして使用する場合、ケース内の乾燥は防ぎたいが、ケース内の結露は抑えたいという要望がある。野菜は、種類や鮮度などによって水分量が異なる。また、野菜ケース内に収容される野菜の量によってもケース内の湿度は変化する。そのため、野菜ケース30内外での通気量を調節することが望まれる。
本実施形態では、野菜ケース30の内部を閉鎖空間とすることで、冷蔵室11内の他の空間とは異なる環境(すなわち、温度および湿度の状態)を形成することができる。これにより、野菜の保存に適した環境を形成しやすくなる。さらに、野菜ケース30に設けられている各開口部(具体的には、左側開口部33a、および右側開口部33b)に開口量調整抓み34aおよび34bを設けることで、ケース内外との間で交換される冷気の量を調節することができる。
また、本実施形態にかかる冷蔵庫1の冷蔵室11では、冷気の戻り口73は、冷蔵庫1を正面から見た状態で右側に片寄った位置に配置されている(図5など参照)。これにより、吐き出し口72aおよび72bなどから冷蔵室11内に流入した冷気の流速を、左右で偏らせることができる。
このような冷気の流れが形成された状態で、野菜ケース30に設けられている左側開口部33aおよび右側開口部33bを開けると、冷蔵室11内の圧力差によって、左右両側に設けられた2つの開口部のうちの一方の開口部は冷気の入り口として作用し、他方の開口部は冷気の出口として作用しやすくなる。
これにより、野菜ケース30の中で左右方向の冷気の流れを形成することができる(図7参照)。このようにして、本実施形態にかかる構成によれば、野菜ケース30内の冷気の交換を効率的に行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、戻り口73は、冷蔵庫1を正面から見た状態で右側に片寄った位置に配置されているが、別の実施態様では、戻り口73は、冷蔵庫1を正面から見た状態で左側に片寄った位置に配置されていてもよい。すなわち、戻り口73は、冷蔵室の背面部の左右の何れかに片寄った位置に配置されていればよい。この構成によれば、吐き出し口から冷蔵室11内に流入した冷気の流速を、左右で偏らせることができる。これにより、冷蔵室11内の空間において左右方向の圧力差が生じるため、例えば、右側から左側へ、あるいは、左側から右側へという空気の流れを形成することができる。
また、本実施形態では、左側開口部33aおよび右側開口部33bは、蓋部32の手前側に設けられている。そのため、冷蔵室11内の通常の位置に野菜ケース30を配置した状態で、左側開口部33aおよび右側開口部33bは、冷蔵室11の前方側に位置することになる(図3参照)。これにより、使用者は、冷蔵室扉11aおよび11bを開けると、各開口部に設けられている開口量調整抓み34aおよび34bに容易に手を届かせることができる。したがって、例えば、特許文献1に開示されている野菜貯蔵容器のように、容器の後方側にドアスイッチが設けられている構成と比較して、使用者が開口部の開口量を容易に調節することができる。
<第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、野菜ケース30の構成が第1の実施形態とは異なっている。それ以外の構成については、第1の実施形態と同様の構成が適用できる。
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、野菜ケース30の構成が第1の実施形態とは異なっている。それ以外の構成については、第1の実施形態と同様の構成が適用できる。
第1の実施形態と同様に、本実施形態にかかる冷蔵庫1には、冷蔵室11内に野菜ケース30が備えられている。野菜ケース30の蓋部32には、左右両側に開閉可能な開口部(例えば、左側開口部33a、および右側開口部33b)が設けられている。
本実施形態にかかる構成では、野菜ケース30の左右何れかの開口部が、後方側に設けられている。左右両側に設けられている開口部のうちで、冷気の入り口となる開口部が前方側(手前側)に、冷気の出口となる開口部が後方側(奥側)に配置されていること好ましい。
例えば、第1の実施形態と同様に、冷気の戻り口73が冷蔵室11内の右側に片寄った位置に配置されている場合には、右側開口部33bを蓋部32の前方側に配置し、左側開口部33aを蓋部32の後方側に配置するのがよい。冷蔵室11内の右側前方に位置する右側開口部33bには、吐き出し口72aおよび72bから冷蔵室11内へ流入した冷気が流れ込みやすい。したがって、上記の構成とすることで、野菜ケース30内へより均一に冷気を流入させることができる。
<第3の実施形態>
続いて、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、冷気の戻り口73の配置位置が第1の実施形態とは異なっている。それ以外の構成については、第1の実施形態と同様の構成が適用できる。
続いて、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、冷気の戻り口73の配置位置が第1の実施形態とは異なっている。それ以外の構成については、第1の実施形態と同様の構成が適用できる。
第1の実施形態では、冷気の戻り口73が冷蔵室11内の右側に片寄った位置に配置されている。これに対して、本実施形態にかかる構成では、冷気の戻り口73が冷蔵室11内の左側に片寄った位置に配置されている。この構成によれば、冷蔵室11内において、図5および図7に示す冷気の流れとは左右反対の冷気の流れが形成されやすくなる。
なお、第3の実施形態の構成と、第2の実施形態の構成とを組み合わせる場合には、野菜ケース30の蓋部32の左右両側に配置される2つの開口部のうち、冷気の入り口となる開口部を前方左側に配置し、冷気の出口となる開口部を後方右側に配置するのがよい。これにより、野菜ケース30内へより効率的に冷気を流入させることができる。
(まとめ)
本発明の一局面にかかる冷蔵庫(例えば、冷蔵庫1)は、少なくとも一つの貯蔵室(例えば、冷蔵室11)と、前記貯蔵室内に配置されている少なくとも一つの収納ケース(例えば、野菜ケース30)と、前記収納ケースを覆い、前記収納ケース内に閉鎖空間を形成する蓋部(例えば、蓋部32)とを備えている。この冷蔵庫において、前記蓋部には、左右両側に開閉可能な開口部(例えば、左側開口部33aおよび右側開口部33b)が設けられている。
本発明の一局面にかかる冷蔵庫(例えば、冷蔵庫1)は、少なくとも一つの貯蔵室(例えば、冷蔵室11)と、前記貯蔵室内に配置されている少なくとも一つの収納ケース(例えば、野菜ケース30)と、前記収納ケースを覆い、前記収納ケース内に閉鎖空間を形成する蓋部(例えば、蓋部32)とを備えている。この冷蔵庫において、前記蓋部には、左右両側に開閉可能な開口部(例えば、左側開口部33aおよび右側開口部33b)が設けられている。
上記の本発明の一局面にかかる冷蔵庫(例えば、冷蔵庫1)において、前記開口部(例えば、左側開口部33aおよび右側開口部33b)は、前記蓋部(例えば、蓋部32)の手前側に配置されていてもよい。
上記の本発明の一局面にかかる冷蔵庫(例えば、冷蔵庫1)において、前記貯蔵室(例えば、冷蔵室11)の背面部(例えば、背面部材71)には、左右の何れかに片寄った位置に冷気の戻り口(例えば、戻り口73)が設けられていてもよい。
上記の本発明の一局面にかかる冷蔵庫(例えば、冷蔵庫1)において、前記開口部(例えば、左側開口部33aおよび右側開口部33b)は、開口の大きさを調整可能な構成となっていてもよい。このような構成の一例としては、第1の実施形態で説明した、開口量調整抓み34aおよび34bが挙げられる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、本明細書で説明した異なる実施形態の構成を互いに組み合わせて得られる構成についても、本発明の範疇に含まれる。
1 :冷蔵庫
11 :冷蔵室(貯蔵室)
30 :野菜ケース(収納ケース)
31 :ケース本体
32 :蓋部
33a :左側開口部(開口部)
33b :右側開口部(開口部)
34a :開口量調整抓み
34b :開口量調整抓み
71 :背面部材(貯蔵室の背面部)
72a :第1吐き出し口
72b :第2吐き出し口
73 :戻り口
11 :冷蔵室(貯蔵室)
30 :野菜ケース(収納ケース)
31 :ケース本体
32 :蓋部
33a :左側開口部(開口部)
33b :右側開口部(開口部)
34a :開口量調整抓み
34b :開口量調整抓み
71 :背面部材(貯蔵室の背面部)
72a :第1吐き出し口
72b :第2吐き出し口
73 :戻り口
Claims (4)
- 少なくとも一つの貯蔵室と、
前記貯蔵室内に配置されている少なくとも一つの収納ケースと、
前記収納ケースを覆い、前記収納ケース内に閉鎖空間を形成する蓋部と
を備え、
前記蓋部には、左右両側に開閉可能な開口部が設けられている、冷蔵庫。 - 前記開口部は、前記蓋部の手前側に配置されている、
請求項1に記載の冷蔵庫。 - 前記貯蔵室の背面部には、左右の何れかに片寄った位置に冷気の戻り口が設けられている、請求項1または2に記載の冷蔵庫。
- 前記開口部は、開口の大きさを調整可能な構成となっている、
請求項1から3の何れか1項に記載の冷蔵庫。
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