JPH08261613A - 自動製氷装置 - Google Patents

自動製氷装置

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Publication number
JPH08261613A
JPH08261613A JP6803495A JP6803495A JPH08261613A JP H08261613 A JPH08261613 A JP H08261613A JP 6803495 A JP6803495 A JP 6803495A JP 6803495 A JP6803495 A JP 6803495A JP H08261613 A JPH08261613 A JP H08261613A
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ice
temperature
timer
count
tray
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JP6803495A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Yoshino
泰弘 吉野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25CPRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
    • F25C2700/00Sensing or detecting of parameters; Sensors therefor
    • F25C2700/12Temperature of ice trays

Landscapes

  • Production, Working, Storing, Or Distribution Of Ice (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製氷の完了を正確に判断して、製氷を確実に
且つ効率よく行える自動製氷装置を得ることを目的とす
る。 【構成】 製氷皿6と、製氷皿6に水を供給する給水装
置11と、製氷皿6中に生成された氷を離氷する離氷装
置3と、製氷皿6中の温度を検出する温度センサ10
と、時をカウントするタイマー装置24と、温度センサ
10の検出温度が−5℃以下に達するとタイマー装置2
4により100分をカウントするよう制御するタイマー
制御手段22cと、タイマー装置24により100分の
カウントが経過すると離氷装置3による離氷制御を行う
離氷制御手段22bとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は製氷皿への給水から離
氷までを自動的に行う自動製氷装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図9〜図11は例えば実開平1−172
685号公報に示された従来の自動製氷機付き冷蔵庫を
示す部分断面図であり、図10において、1は自動製氷
機付き冷蔵庫本体、2はその内部の一角に形成した製氷
室、3は製氷室2の上部に配設した離氷装置で、詳細に
はモータ等の駆動源を内蔵すると共に多数の歯車等から
なる減速機構(いずれも図示せず)を内蔵した駆動部4
と、フレーム5とから構成したもので、図9に示すよう
にそのフレーム5内に製氷皿6を収容して支持し、この
支持した製氷皿6を製氷完了後ねじりながら反転させる
ことによって、その内部から氷を剥離させるようになっ
ている。
【0003】ここで、製氷皿6は詳細には図11に示す
ように内部を1つの縦仕切部7と複数の横仕切部8とで
仕切って多数の製氷凹部9を形成してなるものであり、
そのうち離氷装置3の駆動部4から最も遠く離れた部分
(図中右側部分)に存する製氷凹部9間の縦仕切部7中
に、この製氷皿6の温度により製氷の完了を検知する温
度センサ10を配設している。
【0004】11は給水装置で、これは図10に示すよ
うに製氷室2外に配設した給水タンク12と、この給水
タンク12内の水を図示しないポンプの運転を受けて製
氷機内まで導く給水管13とにより構成したものであ
り、その給水出口である給水管13の先端部14を製氷
皿6の図9中右側端部の一つの製氷凹部9に臨ませ、従
って温度センサ10をその給水管13の給水出口14
側、なかでもそのほぼ直下の部分に位置させるようにし
ている。
【0005】15は冷気供給装置で、これも詳細には図
9に示すように冷蔵庫本体1の背部壁中の冷却器室16
に配設した庫内冷却用の冷却器17と、この冷却器17
から図示しないファンによる冷気の分配を受けてそれを
製氷皿6部分に導く冷気供給ダクト18とにより構成し
たものであり、その冷気吹出口である冷気供給ダクト1
8の先端部19を製氷皿6の図9中右側先端部の製氷凹
部9を除く残りの製氷凹部9に図中右側上部から臨ま
せ、従って温度センサ10をその冷気供給ダクト18の
先端部19(冷気吹出口)から最も遠いところに位置さ
せている。尚、図10中20は貯氷部を構成する貯氷器
で、これを製氷室2の前記離氷装置3下方の部位に出入
可能に配設している。
【0006】上述のごとく構成したものの場合、製氷運
転を開始させれば、最初に給水装置11により製氷皿6
内への給水が行われる。次に、製氷工程が開始されるも
ので、製氷皿6内に貯留された水が冷気供給装置15に
より供給される冷気を受けて次第に氷結する。そして製
氷が完了するころには、製氷が完了した場合に達する充
分に低い所定温度が温度センサ10により検出されて製
氷の完了を検知するものであり、それに基づいて離氷装
置3が動作を開始する。このため、製氷皿6はねじられ
ながら反転され、その内部の氷を剥離させる。剥離され
た氷は貯氷器20内に落ちて貯留されるものであり、ま
た製氷皿6はその後もと通りに復帰されるもので、この
製氷皿6の復帰後、上述の動作が繰り返される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動製氷装置は
以上のように構成されているので、周囲温度の上昇など
で冷凍能力が不足している場合、実際には氷ができてい
るにも関わらず温度センサの温度が製氷完了とみなす温
度まで下がらないことがある。このため製氷の完了が正
しく判断されず、離氷がなかなか行われないうえ、製氷
の能力が低く効率が悪いという問題点があった。この発
明は上記のような問題点を解消するためになされたもの
で、製氷皿内の温度とその経過時間から製氷の完了を正
確に判断して、製氷を確実に且つ効率よく行える自動製
氷機付き冷蔵庫を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る自動製氷
装置は、製氷皿と、この製氷皿に水を供給する給水装置
と、製氷皿中に生成された氷を離氷する離氷装置と、製
氷皿中の温度を検出する製氷皿温度検出手段と、時をカ
ウントするタイマー装置と、製氷皿温度検出手段の検出
温度に応じたカウント時間をタイマー装置によりカウン
トするよう制御するタイマー制御手段と、タイマー装置
によるカウント結果に基づいて離氷装置の離氷制御を行
う離氷制御手段とを備えたものである。
【0009】また、タイマー制御手段は、温度ゾーン毎
にカウント時間が設定され、製氷皿温度検出手段による
検出温度が属する温度ゾーンに応じたカウント時間をタ
イマー装置によりカウントするよう制御するものであ
る。
【0010】また、タイマー装置は、製氷皿温度検出手
段の検出温度が所定温度以上になった場合、カウントを
リセットするものである。
【0011】また、タイマー装置がカウントを行う検出
温度よりカウントをリセットする所定温度を高くしたも
のである。
【0012】また、給水装置により製氷皿への給水が行
われてから所定時間内の離氷を禁止する離氷禁止手段を
備えたものである。
【0013】
【作用】この発明における自動製氷装置は、製氷皿への
給水終了後、製氷皿温度検出手段による検出温度に応じ
て、予め設定されたカウント時間のカウントをタイマー
装置にて行うようタイマー制御手段が制御し、このカウ
ント時間が経過した場合に製氷が完了したものと判断
し、離氷制御手段が離氷装置に離氷を指示する。
【0014】また、タイマー制御手段には温度ゾーン毎
に対応するカウント時間が予め設定され、製氷皿温度検
出手段による検出温度が属する温度ゾーンに対応するカ
ウント時間をタイマー装置にカウントさせる。
【0015】また、タイマー装置によるカウント開始
後、製氷皿温度検出手段による検出温度が所定温度以上
になると、タイマー制御手段がタイマー装置によるカウ
ントをリセットさせる。
【0016】また、タイマー制御手段はタイマー装置が
カウントを行う検出温度より高い所定温度以上になる
と、タイマー装置によるカウントをリセットさせる。
【0017】また、離氷禁止手段により、給水が行われ
てから所定時間内は、タイマー装置のカウントアップや
温度変化に関わらず離氷装置による離氷動作を禁止す
る。
【0018】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1はこの発明に関わる主要部を示すブロック図、
図2はその動作説明用のフローチャート、図3及び図4
は温度センサによる検出温度Tのタイムチャートであ
る。冷蔵庫本体や自動製氷機部分の構造については図9
〜図11に示した従来例と同様であり、その説明を省略
すると共に、従来例と同様或は相当する構成については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0019】図1において、22はマイクロコンピュー
タ等で構成される制御装置である。22aは給水装置1
1に対して製氷皿6への給水及び給水停止を指示する給
水制御手段、22bは離氷装置3に対して離氷動作を指
示する離氷制御手段、22cは後述するタイマー装置2
4に対して所定時間のカウントの開始やカウントのリセ
ット、一時停止を指示すると共にカウントアップの信号
を検出するタイマー制御手段である。そして、これら給
水制御手段22a、離氷制御手段22b、タイマー制御
手段22cの機能は制御装置22が担っている。24は
タイマー制御手段22cからの指示に基づいてカウント
の開始、一時停止、リセット等を行うタイマー手段であ
る。
【0020】上記のように構成された自動製氷機付き冷
蔵庫の動作を図2のフローチャート並びに図3、4のタ
イムチャートに沿って説明する。尚、このフローチャー
トのプログラムは制御装置22のメモリ中に格納されて
いる。先ずステップ101即ち時刻0において給水制御
手段22aが給水装置11に給水を開始するように指示
をし、これを受けた給水装置11が製氷室2のフレーム
5内に収容された製氷皿6に所定量の給水を行う。製氷
皿6に給水が行われると、製氷室2内で冷却されていた
製氷皿温度検出手段である温度センサ10の検出温度T
(℃)は給水された水の温度の影響で上昇する。
【0021】次にステップ102で離氷制御手段22b
は検出温度Tが−10℃以下か否かを判定し、−10℃
以下であれば(図2中ステップ102の「NO」の場合
及び図3中時刻「R」の場合)、ステップ106へと進
み離氷装置3に離氷を行うよう指示し、これを受けた離
氷装置3は従来例と同様な動作により離氷を行う。その
後、タイマー装置24が作動中であれば、ステップ10
7で、タイマー制御手段22cがタイマー装置24のカ
ウントをリセットし、また停止中であればそのままステ
ップ101へと復帰する。
【0022】また、ステップ102で検出温度Tが−1
0℃以下でなければ(図2中ステップ102の「YE
S」の場合)、製氷が完了してないと判断し、ステップ
103へと進む。ここで、判断基準を−10℃としたの
は、製氷皿6の材質が一般に熱伝導率の小さいプラスチ
ックであるため、製氷皿6内の水と温度センサ10との
温度差がある程度ついてしまうためであり、−10℃以
下であれば製氷皿6内の水は確実に氷になっていると確
定できるからである。従って、一般には製氷が確実にな
されたと判断できる温度に設定すればよい。
【0023】ステップ103でタイマー制御手段22c
は温度センサ10の検出温度Tが−5℃以下か否かを判
定し、−5℃以下でなければ(図2中ステップ103の
「NO」の場合)、ステップAに進み、タイマー制御手
段22cがタイマー装置24にカウントを一時停止する
よう指示し、これを受けたタイマー装置24はカウント
を一時停止してステップ102へと戻る。また、−5℃
以下であれば(図2中ステップ103の「YES」の場
合並びに図3及び図4中時刻「P」の場合)、ステップ
104に進み、タイマー24が既にカウント動作中であ
るか否かを判定する。
【0024】ステップ104でタイマー装置24が動作
中であれば(図2中ステップ104の「YES」の場
合)、ステップ106へと進み、動作中でなければ(図
2中ステップ104の「NO」の場合)、ステップ10
5にてタイマー制御手段22cからの指示に基づいて、
タイマー装置24が停止中であれば100分のカウント
運転を開始し、一時停止中であればカウントを再開し
て、ステップ106へと進む。
【0025】ここで、判断基準を−5℃としたのは、前
述と同様、プラスチック製の製氷皿6のために起こる温
度差により、温度センサ10の検出温度Tが−5℃であ
るとき、製氷皿6内の水温がほぼ0℃前後であるためで
あり、このとき水は凝固点にある。従って、一般には製
氷皿内の水が凝固点になる温度に設定すればよい。そし
て、凝固点以上の場合は氷の生成が行われなくなるの
で、カウントを一時停止するものである。
【0026】そして、ステップ106でタイマー装置2
4のカウントが所定時間である100分以上かどうかを
判定し、100分経過していれば(図2中ステップ10
6の「YES」の場合及び図4中時刻「P+100」の
場合)、−5℃以下の状態が100分以上経過したの
で、製氷皿6中の氷が生成されたものと推定し、検出温
度Tが−10℃以下でなくても、ステップ107へと進
み、上述の離氷動作を行う。その後ステップ108でカ
ウントをリセットし、ステップ101の状態に復帰し、
以後この動作を繰り返す。また、ステップ106で10
0分経過していなければ(図2中ステップ106の「N
O」の場合)ステップ102へと戻り以後の動作を繰り
返す。
【0027】上記のような構成によれば、製氷皿温度検
出手段の検出温度が離氷を行う温度に達していなくて
も、実際に氷が生成されるに充分な温度が充分な時間経
過すれば、製氷の条件が満たされたと推定し離氷を行う
ので、冷蔵庫の開け閉め等が行われ、製氷室内の温度が
一時的に上昇しても、生成された氷を確実に離氷するこ
とができ、この結果、本来離氷して次の氷の生成作業に
移れるにも関わらず、無駄に氷を冷却し続けるようなこ
とがなくなるから、効率よく製氷が行え製氷能力が向上
する。
【0028】実施例2.次に他の実施例について説明す
る。主要部の構成は図1に示す実施例1と同様であり、
その説明を省略する。図5は本実施例の特徴的な動作を
示すフローチャートであり、このフローチャートのプロ
グラムは制御装置22のメモリ中に格納されている。以
下、このフローチャートに沿って動作を説明する。ステ
ップ201で給水装置11が製氷皿6に所定量の給水を
行う。製氷皿6に給水が行われると、製氷室2内で冷却
されていた製氷皿温度検出手段である温度センサ10の
検出温度T(℃)は給水された水の温度の影響で上昇す
る。
【0029】次にステップ202において制御装置22
が検出温度Tが−5℃以下か否かを判定し、−5℃以下
でなければ(図5中ステップ202の「NO」の場
合)、ステップBにてタイマー装置24が作動中であれ
ば一時停止をし、ステップ202へと戻る。ステップ2
02で検出温度Tが−5℃以下であれば(図5中ステッ
プ202の「YES」の場合)、ステップ202でさら
に検出温度Tがどの温度帯に属するか判定し、Tが−1
0℃以下であればステップ204へ、−10℃<T≦−
8℃であればステップ207へ、−8℃<T≦−5℃で
あればステップ210へとそれぞれ進む。
【0030】ステップ204へ進んだ場合、タイマー制
御手段22cがタイマー装置24が既にカウント動作中
であるか否かを判定し、動作中であれば(図5中ステッ
プ204の「YES」の場合)、ステップ206へと進
み、動作中でなければ(図5中ステップ204の「N
O」の場合)、ステップ205にてタイマー制御手段2
2cからの指示に基づいて、タイマー装置24が停止中
であればX=1秒のカウント運転を開始し、一時停止中
であればカウントを再開して、ステップ206へと進
む。−10℃の判断基準は実施例1の場合と同様であ
る。
【0031】そして、ステップ206にてカウントXが
1秒以上経過したか否かを判定し、経過していなければ
(図5中ステップ206の「NO」の場合)、ステップ
202へ戻り上述の動作を繰り返す。また、経過してい
れば(図5中ステップ206の「YES」の場合)、ス
テップ213へと進み、離氷制御手段22bにより離氷
装置3に離氷を行うよう指示し、これを受けた離氷装置
3は従来例と同様な動作により離氷を行う。その後、ス
テップ214で、タイマー制御手段22cがタイマー装
置24のカウントをリセットし、ステップ101へと復
帰する。
【0032】ステップ207へ進んだ場合、タイマー制
御手段22cがタイマー装置24が既にカウント動作中
であるか否かを判定し、動作中であれば(図5中ステッ
プ207の「YES」の場合)、ステップ209へと進
み、動作中でなければ(図5中ステップ207の「N
O」の場合)、ステップ208にてタイマー制御手段2
2cからの指示に基づいて、タイマー装置24が停止中
であればX=1秒及びY=50分のカウント運転を開始
し、一時停止中であればこれらのカウントを再開して、
ステップ209へと進む。−10℃<T≦−8℃の判断
基準はこの温度帯であれば50分で氷が生成されるに充
分な時間だからである。
【0033】そして、ステップ209にてカウントXが
1秒以上及びカウントYが50分以上経過したか否かを
判定し、経過していなければ(図5中ステップ209の
「NO」の場合)、ステップ202へ戻り上述の動作を
繰り返す。また、経過していれば(図5中ステップ20
9の「YES」の場合)、ステップ213へと進み離氷
を行う。その後、ステップ214で、タイマー制御手段
22cがタイマー装置24のカウントをリセットし、ス
テップ101へと復帰する。
【0034】ステップ210へ進んだ場合、タイマー制
御手段22cがタイマー装置24が既にカウント動作中
であるか否かを判定し、動作中であれば(図5中ステッ
プ210の「YES」の場合)、ステップ212へと進
み、動作中でなければ(図5中ステップ210の「N
O」の場合)、ステップ211にてタイマー制御手段2
2cからの指示に基づいて、タイマー装置24が停止中
であればX=1秒、Y=50分及びZ=100分のカウ
ント運転を開始し、一時停止中であればこれらのカウン
トを再開して、ステップ212へと進む。−8℃<T≦
−5℃の判断基準はこの温度帯であれば100分で氷が
生成されるに充分な時間だからである。
【0035】そして、ステップ212にてカウントXが
1秒以上、カウントYが50分以上及びカウントZが1
00分以上経過したか否かを判定し、経過していなけれ
ば(図5中ステップ212の「NO」の場合)、ステッ
プ202へ戻り上述の動作を繰り返す。また、経過して
いれば(図5中ステップ212の「YES」の場合)、
ステップ213へと進み離氷を行う。その後、ステップ
214で、タイマー制御手段22cがタイマー装置24
のカウントをリセットし、ステップ101へと復帰す
る。
【0036】上記のような構成によれば、実施例1の効
果に加えて製氷室の冷却が進んで製氷皿温度検出手段の
検出温度が下がり、温度ゾーンが変わっていくことによ
り、カウントする内容も変わり、その条件が緩和されて
いくから、製氷及び離氷が迅速に行え、効率よく製氷が
行える。
【0037】実施例3.次に他の実施例について説明す
る。主要部の構成は図1に示す実施例1と同様であり、
その説明を省略する。図6は本実施例の特徴的な動作を
示すフローチャートであり、このフローチャートのプロ
グラムは制御装置22のメモリ中に格納されている。以
下、このフローチャートに沿って動作を説明する。ステ
ップ101からステップ108までの動作は図2に示す
実施例1の動作と同様なので、その説明を省略する。
【0038】本実施例において特徴的なことは、ステッ
プ103で検出温度Tが−5℃以上であると判定された
場合(図6中ステップ103の「NO」の場合)、ステ
ップBにてタイマー制御手段22cがタイマー装置24
に対しカウントをリセットするよう指示し、これを受け
たタイマー装置24はカウントをリセットしてカウント
を行っていない初期状態となってステップ102へと戻
る点にある。
【0039】このような構成とすることにより、冷蔵庫
の扉の頻繁な開閉や長時間の開放等により製氷室2内の
温度が上昇し、製氷皿6内の氷が水に戻った場合、製氷
時間が通常より長時間かかるため、カウント時間のうち
に凍りきることができず、水のまま離氷動作に移ること
を回避できる。即ち、カウントすべき所定時間が100
分であり、既に15℃以下の状態が総計99分経過して
いいたとしても、99分目に長時間扉を開放し氷が解け
てしまえば、残りのカウント時間1分間15℃の状態が
あったとしても製氷は完了しない。本実施例によればこ
のような不都合をカウントをリセットすることにより解
消することができる。
【0040】尚、このように製氷室が長時間開放される
ことはごく稀であり、またリセットが頻繁に行われる
と、本発明が有効に活用されなくから、実施例1のよう
に一時停止をする方が実用的であるが、製氷の確実性で
はリセットした方がよい。また、一時停止とリセットと
を使い分け、例えば100分のカウント時間のうち、最
後の20分内において、−5℃以上の状態が10分以上
続いた場合には、カウントをリセットし、その他の場合
は一時停止する構成としてもよい。
【0041】実施例4.次に他の実施例について説明す
る。主要部の構成は図1に示す実施例1と同様であり、
その説明を省略する。図7は本実施例の特徴的な動作を
示すフローチャートであり、このフローチャートのプロ
グラムは制御装置22のメモリ中に格納されている。以
下、このフローチャートに沿って動作を説明する。先ず
ステップ301において所定量の給水を行う。製氷皿6
に給水が行われると、製氷室2内で冷却されていた製氷
皿温度検出手段である温度センサ10の検出温度T
(℃)は給水された水の温度の影響で上昇する。
【0042】ステップ302でこの制御手段22は定数
Sを検出温度Tとし、ステップ303で離氷制御手段2
2bは検出温度Tが−10℃以下か否かを判定し、−1
0℃以下であれば(図7中ステップ3023「NO」の
場合)、ステップ310へと進み離氷装置3に離氷を行
うよう指示し、これを受けた離氷装置3は従来例と同様
な動作により離氷を行う。その後、タイマー装置24が
作動中であれば、ステップ107で、タイマー制御手段
22cがタイマー装置24のカウントをリセットしてか
ら、また停止中であればそのままステップ311へと復
帰する。
【0043】また、ステップ303で検出温度Tが−1
0℃以下でなければ(図7中ステップ303の「YE
S」の場合)、製氷が完了してないと判断し、ステップ
304へと進む。ここで、判断基準を−10℃としたの
は、実施例1と同様の理由である。そして、ステップ3
04でタイマー制御手段22cは定数Sが−5℃以下か
否かを判定し、−5℃以下でなければ(図7中ステップ
304の「NO」の場合)、ステップBに進み、カウン
トをリセットしてステップ302へと戻る。
【0044】また、−5℃以下であれば(図7中ステッ
プ304の「YES」の場合)、ステップ305に進
み、タイマー24が既にカウント動作中であるか否かを
判定する。ステップ305でタイマー装置24が動作中
であれば(図7中ステップ305の「YES」の場
合)、ステップ307へと進み、動作中でなければ(図
7中ステップ305の「NO」の場合)、ステップ30
6にてタイマー制御手段22cからの指示に基づいて、
タイマー装置24が停止中であれば100分のカウント
運転を開始し、一時停止中であればカウントを再開し
て、ステップ307へと進む。ここで、判断基準を−5
℃としたのは、実施例1と同様の理由である。
【0045】ステップ307で定数S=Tであるか否か
を判定し、S=Tであれば(図7中ステップ307の
「YES」の場合)、ステップ308で定数Sの値を検
出温度Tより5℃低い値S=T−5としてからステップ
309へと進み、ステップ307で定数S=Tでなけれ
ばそのままステップ309へと進む。ステップ309で
タイマー装置24のカウントが所定時間である100分
以上かどうかを判定し、100分経過していれば(図7
中ステップ309の「YES」の場合)、ステップ31
0へと進み、前述の離氷動作を行う。
【0046】その後ステップ311でカウントをリセッ
トし、ステップ301の状態に復帰し、以後この動作を
繰り返す。また、ステップ309で100分経過してい
なければ(図7中ステップ309の「NO」の場合)ス
テップ303へと戻り以後の動作を繰り返す。その際、
ステップ303で「YES」へと進んだ場合、ステップ
304で判定される定数Sの値はT−5と検出温度Tよ
り5℃低い値になっている。従って、実際の検出温度T
が0℃以下であれば、ステップ304で「YES」の方
へ進むことになる。
【0047】即ち、本実施例においては検出温度Tが−
5℃以下になるまではタイマー装置24によるカウント
が開始されないが、一度カウントが開始されると検出温
度Tが0℃以上に上昇するまではカウントがリセットさ
れることはない。これは、製氷皿6が−5℃以下になる
まで温度が低下し製氷が開始されれば、実質的に製氷皿
6内の検出温度が融解点である0℃を越えない限り氷の
生成が進行するからである。このように本実施例ではタ
イマー装置がカウントを開始する温度よりカウントをリ
セットする温度を高くしたので、リセットするのに適切
な温度以上に検出温度が上昇した場合にのみカウントが
リセットされ、不必要にリセットが行われて離氷に時間
がかかることがなく、効率よく製氷が行える。
【0048】実施例5.次に他の実施例について説明す
る。主要部の構成は図1に示す実施例1と同様であり、
その説明を省略するが、本実施例においてはタイマー装
置は同時に異なる2つの時間をカウントできるよう構成
されている。図8は本実施例の特徴的な動作を示すフロ
ーチャートであり、このフローチャートのプログラムは
制御装置22のメモリ中に格納されている。以下、この
フローチャートに沿って動作を説明する。
【0049】先ずステップ401において所定量の給水
を行う。製氷皿6に給水が行われると、製氷室2内で冷
却されていた製氷皿温度検出手段である温度センサ10
の検出温度T(℃)は給水された水の温度の影響で上昇
する。給水が完了すると、ステップ402で、給水装置
11から給水完了の信号が給水制御手段に送られ、これ
を受信した給水制御手段22aはタイマー制御手段22
cに対し給水後カウントの開始を指示する。タイマー制
御手段22cはこれを受けてタイマー装置24に120
分のカウントを行うよう指示し、これを受けてタイマー
装置24はカウントを開始する。
【0050】以後、ステップ403からステップ406
までの動作は実施例1のステップ102からステップ1
05までの動作に該当し、その動作内容は実施例1と同
一であるので説明を省略する。ステップ407で実施例
1と同様タイマー装置24のカウントが所定時間である
100分以上経過したかどうかを判定し、100分経過
していなければ(図8中ステップ407の「NO」の場
合)ステップ403へと戻り以後の動作を繰り返す。ま
た、100分経過していれば(図8中ステップ407の
「YES」の場合)、給水後開始したタイマー装置24
によるカウントが120分経過したか否かを判定する。
【0051】そして、120分経過していればステップ
408へと進み、前述の離氷動作を行う。その後ステッ
プ409でカウントをリセットし、ステップ401の状
態に復帰し、以後この動作を繰り返す。また、120分
が経過していない場合は、製氷は完了していないものと
してステップ403へ戻り、以後の動作を繰り返す。こ
こで、給水後120分以内では製氷が完了していないと
する理由は、例えば給水された水の温度が高い場合、冷
凍負荷の増大により製氷時間が長引き、−5℃以下の状
態が100分以上あっても製氷が完了してない場合があ
るためである。
【0052】従って、氷が生成されるのに充分な条件で
ある、少なくとも120分以上製氷室2内に置かれ、且
つ100分以上−5℃以下の状態にあることを要件とし
て、これを満たした場合に離氷が行われるものである。
また、このように二つ以上の要件を満たすことにより離
氷可能にする構成とすれば、例えば温度センサ10の誤
測定により−10℃が一時的に検出され離氷の条件が満
たされても、給水後120分の要件が離氷動作を規制す
ることになり安全機構として機能する。
【0053】尚、上記各実施例におけるタイマー装置2
4は公知のタイマー装置を用いればよく、例えばタイマ
ースタート時からのパルス数をカウントするものや、現
在時刻を刻む時計を内蔵したものにおいて所定時刻から
所定の時間をカウントするものなど、本願発明を達成し
得るものであればよい。また、本発明の自動製氷機は家
庭用冷蔵庫以外のものにも搭載可能であり、単体として
活用してもよいことは当然である。
【0054】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば製氷皿
と、この製氷皿に水を供給する給水装置と、製氷皿中に
生成された氷を離氷する離氷装置と、製氷皿中の温度を
検出する製氷皿温度検出手段と、時をカウントするタイ
マー装置と、製氷皿温度検出手段の検出温度に応じたカ
ウント時間をタイマー装置によりカウントするよう制御
するタイマー制御手段と、タイマー装置によるカウント
結果に基づいて離氷装置の離氷制御を行う離氷制御手段
とを備えたので、製氷の完了を正確に判断して、確実に
且つ効率よく製氷が行えるという効果が得られる。
【0055】また、タイマー制御手段は、温度ゾーン毎
にカウント時間が設定され、製氷皿温度検出手段による
検出温度が属する温度ゾーンに応じたカウント時間をタ
イマー装置によりカウントするよう制御するので、冷却
が進んで製氷皿温度検出手段の検出温度が下がり、温度
ゾーンが変わっていくことにより、タイマー装置がカウ
ントする内容も変わっていくから、製氷及び離氷が迅速
に行え、効率よく製氷が行えるという効果が得られる。
【0056】また、タイマー装置は、製氷皿温度検出手
段の検出温度が所定温度以上になった場合、カウントを
リセットするので、冷蔵庫の扉の頻繁な開閉や長時間の
開放等により温度が上昇し、タイマー装置によるカウン
ト時間のうちに凍りきることができず、氷が生成しない
まま離氷されるようなことを防止でき、確実に且つ効率
良く製氷が行えるという効果が得られる。
【0057】また、タイマー装置がカウントを行う検出
温度よりカウントをリセットする所定温度を高くしたの
で、適切な温度以上に検出温度が上昇した場合にのみカ
ウントがリセットされ、不必要にリセットが行われて離
氷に時間がかかるようなことがなく、効率よく製氷が行
えるという効果が得られる。
【0058】また、給水装置により製氷皿への給水が行
われてから所定時間内の離氷を禁止する離氷禁止手段を
備えたので、製氷皿温度検出手段により誤って離氷の条
件が満たされたり、製氷皿への給水温度が高く冷凍負荷
が大きくなり、氷が生成される以前に所定時間が経過し
てしまったりした場合でも、給水後氷が生成されるに充
分な要件が満たされるまで離氷動作を規制するので、確
実に且つ効率良く製氷が行えるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1における自動製氷装置の主
要部を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施例1における自動製氷装置の動
作を示すフローチャートである。
【図3】この発明の実施例1における自動製氷装置のタ
イムチャートである。
【図4】この発明の実施例1における自動製氷装置のタ
イムチャートである。
【図5】この発明の実施例2における自動製氷装置の動
作を示すフローチャートである。
【図6】この発明の実施例3における自動製氷装置の動
作を示すフローチャートである。
【図7】この発明の実施例4における自動製氷装置の動
作を示すフローチャートである。
【図8】この発明の実施例5における自動製氷装置の動
作を示すフローチャートである。
【図9】従来の自動製氷機付き冷蔵庫を示す部分断面図
である。
【図10】従来の自動製氷機付き冷蔵庫を示す部分断面
図である。
【図11】従来の自動製氷機付き冷蔵庫の製氷皿の斜視
図である。
【符号の説明】
1 自動製氷機付き冷蔵庫本体、 2 製氷室、 3
離氷装置、 6 製氷皿、 10 製氷温度検出手段
(温度センサ)、 11 給水装置、 22 制御装
置、 24 タイマー装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製氷皿と、この製氷皿に水を供給する給
    水装置と、前記製氷皿中に生成された氷を離氷する離氷
    装置と、前記製氷皿中の温度を検出する製氷皿温度検出
    手段と、時をカウントするタイマー装置と、前記製氷皿
    温度検出手段の検出温度に応じたカウント時間を前記タ
    イマー装置によりカウントするよう制御するタイマー制
    御手段と、前記タイマー装置によるカウント結果に基づ
    いて前記離氷装置の離氷制御を行う離氷制御手段とを備
    えたことを特徴とする自動製氷装置。
  2. 【請求項2】 前記タイマー制御手段は、温度ゾーン毎
    に前記カウント時間が設定され、前記製氷皿温度検出手
    段による検出温度が属する温度ゾーンに応じたカウント
    時間を前記タイマー装置によりカウントするよう制御す
    ることを特徴とする請求項1記載の自動製氷装置。
  3. 【請求項3】 前記タイマー装置は、前記製氷皿温度検
    出手段の検出温度が所定温度以上になった場合、カウン
    トをリセットすることを特徴とする請求項1記載の自動
    製氷装置。
  4. 【請求項4】 前記タイマー装置がカウントを行う検出
    温度よりカウントをリセットする前記所定温度を高くし
    たことを特徴とする請求項3記載の自動製氷装置。
  5. 【請求項5】 前記給水装置により前記製氷皿への給水
    が行われてから所定時間内の離氷を禁止する離氷禁止手
    段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4記載の自動
    製氷装置。
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