JPH08260277A - 多色柄嵩高糸およびこの嵩高糸を用いた多色柄カーペット - Google Patents

多色柄嵩高糸およびこの嵩高糸を用いた多色柄カーペット

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JPH08260277A
JPH08260277A JP6373995A JP6373995A JPH08260277A JP H08260277 A JPH08260277 A JP H08260277A JP 6373995 A JP6373995 A JP 6373995A JP 6373995 A JP6373995 A JP 6373995A JP H08260277 A JPH08260277 A JP H08260277A
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JP
Japan
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bulky yarn
synthetic fiber
pattern
multicolor
fiber multifilament
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JP6373995A
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Inventor
Shozo Inoue
正三 井上
Hiromi Honda
弘美 本田
Kiyoichi Suzuki
喜代一 鈴木
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
    • D02GCRIMPING OR CURLING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, OR YARNS; YARNS OR THREADS
    • D02G3/00Yarns or threads, e.g. fancy yarns; Processes or apparatus for the production thereof, not otherwise provided for
    • D02G3/22Yarns or threads characterised by constructional features, e.g. blending, filament/fibre
    • D02G3/34Yarns or threads having slubs, knops, spirals, loops, tufts, or other irregular or decorative effects, i.e. effect yarns
    • D02G3/346Yarns or threads having slubs, knops, spirals, loops, tufts, or other irregular or decorative effects, i.e. effect yarns with coloured effects, i.e. by differential dyeing process

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Carpets (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のイターレース加工した多色柄嵩高糸
に比較して、より色のバランスのすぐれた多彩な色調を
有する多色柄嵩高糸およびこの多色柄嵩高糸を使用して
なる色調バランスが良好な多色柄カーペットを提供す
る。 【構成】 複数種の色の異なる合成繊維マルチフィラ
メント束から成る多色柄嵩高糸において、合成繊維マル
チフィラメント束の一部のマルチフィラメント束にのみ
単交絡部を有し、かつ合成繊維マルチフィラメント束か
らなる多色柄嵩高糸の全体に全交絡部を有することを特
徴とする多色柄嵩高糸。この多色柄嵩高糸を、パイル布
帛にタフティングし、さらに裏打ち樹脂層を形成するこ
とにより、色柄が連続的に変化した模様となり、いらつ
きの少ない落ち着いた柄をバランス良く発揮した多色柄
カーペットが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タフテッドカーペット
などに使用した時にすぐれた多色柄を発揮する多色柄嵩
高糸およびこの多色柄嵩高糸を用いてなる色調バランス
の良好な多色柄カーペットに関するものある。
【0002】
【従来の技術】従来から、タフテッドカーペットに多色
の色彩効果を付加することを目的として、ポリアミド、
ポリエステル、およびポリプロピレンなどの異色糸、ま
たは異染色性糸を合撚して、杢調柄を付与する方法や、
合撚糸に代わって異色糸または異染色性糸に高圧の流体
を吹き付けて、フィラメント間を交絡せしめることから
なるいわゆるインターレース加工を施し、拘合性とラン
ダムな色柄を得る方法が一般的に行なわれている。
【0003】そして、特に近年では、上記の合撚方式に
比べてコストが安いことから、上記のインターレース加
工方法が主流になっている。
【0004】しかしながら、従来の合撚糸による杢調柄
や、インターレース加工による多色柄を施したカーペッ
トは、使用した色種だけの色彩効果しか表現することが
できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点解決を課題として検討した結果、
達成されたものである。
【0006】したがって本発明の目的は、従来のイター
レース加工した多色柄嵩高糸に比較して、より色のバラ
ンスのすぐれた多彩な色調を有する多色柄嵩高糸および
この多色柄嵩高糸を使用してなる色調バランスが良好な
多色柄カーペットを提供することにある。
【0007】より具体的には、本発明は、上述のインタ
ーレース加工による多色柄における色彩効果を、あたか
も数種類の絵の具を用いてその色種以上に多彩に表現し
た多色柄嵩高糸、およびこのような多色柄の色彩効果を
付与した多色柄カーペットの提供を目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の多色柄嵩高糸は、複数種の色の異なる合
成繊維マルチフィラメント束から成る多色柄嵩高糸にお
いて、合成マルチフィラメント束の一部の合成マルチフ
ィラメント束にのみ単交絡部を有し、かつ合成繊維マル
チフィラメント束からなる多色柄嵩高糸の全体に全交絡
部を有することを特徴とする。
【0009】また、上記合成繊維マルチフィラメント束
の交絡本数としては、全合成繊維マルチフィラメント束
の1/2以下に単交絡部を有することがより好ましい。
【0010】さらに、合成繊維マルチフィラメント束の
一部の束のみ1m当たり1〜15個の交絡度(K)単交
絡部を有し、かつ多色柄嵩高糸全体のに各単糸が交絡し
てなる1m当たり30〜50個の交絡度(K)全交絡部
を有していることが好ましい。
【0011】そして、合成繊維マルチフィラメント束
は、ポリアミド繊維および/またはポリエステル繊維か
ら成ることを特徴とする。
【0012】また、本発明の多色柄カーペットは、複数
種の色の異なる合成繊維マルチフィラメント束から成る
多色柄嵩高糸であって、合成繊維マルチフィラメント束
の一部にのみ単交絡部を有し、かつ合成繊維マルチフィ
ラメント束からなる多色柄嵩高糸の全体に全交絡部を有
する多色柄嵩高糸を、パイル布帛にタフティングし、さ
らに裏打ち樹脂層を形成したことを特徴とする。
【0013】そして、上記多色柄カーペットにおいて
は、合成繊維マルチフィラメントの一部にのみ1m当た
り1〜15個の交絡度(K)単交絡部を有し、かつ多色
柄嵩高糸の全体に1m当たり30〜50個の交絡度
(K)の全交絡部を有することが望ましい。
【0014】本発明において、上記交絡度(K)とは、
下記により定義される値である。
【0015】すなわち、交絡度(K)とは、捲縮糸の一
方方向を懸架し、他方に荷重0.01g/dをかけた状
態における糸の長さ1m当たりの交絡部の数(n=10
K平均値)である。
【0016】以下に、本発明について詳述する。
【0017】まず、本発明の多色柄嵩高糸とは、顔料も
しくは染料によって既に異なる色に着色された複数の合
成繊維マルチフィラメント束からなる嵩高糸のほかに、
潜在的に異染色性を有する複数の合成繊維マルチフィラ
メント束からなる嵩高糸の未染色糸も含まれる。
【0018】すなわち、本発明の多色柄嵩高糸に用いら
れる複数種の色の異なる合成繊維マルチフィラメント束
としては、いずれもポリアミド繊維またはポリエステル
繊維の同一ポリマー素材からなり、顔料もしくは染料に
よって既に異なる色に着色されたのほか、潜在的に異染
色性を有する複数の合成繊維マルチフィラメント束の未
染色糸も含まれる。
【0019】例えば、ポリアミド繊維の場合には、酸性
染料に染まるNH2 末端基が多いポリアミドポリマーか
らなるマルチフィラメント束と、塩基性染料に染まるS
3末端基が多いポリアミドポリマーからなるマルチフ
ィラメント束とを組合わせて使用し、この場合には異な
る2色の染色が施される。
【0020】また、複数種の色の異なる合成繊維マルチ
フィラメントとしては、異種ポリマーの組合わせでもよ
く、例えばナイロン6とナイロン66、ナイロン6とポ
リエステルなどを組み合わせることにより、上記と同様
に複数の合成繊維マルチフィラメント束に対して異なる
2色の染色が施される。
【0021】一方、顔料もしくは染料によって、既に異
なる色に着色された複数の合成繊維マルチフィラメント
(以下原着合成マルチフィラメントという)とは、色が
異なる無機および有機の着色顔料または染料を、それぞ
れ所望のポリマー中へ分散して作られたものである。
【0022】以下に、本発明の多色柄嵩高糸の構成を図
面にしたがって説明する。
【0023】図1は本発明の多色柄嵩高糸を構成する合
成繊維マルチフィラメント束が2個の場合の一例であ
る。
【0024】図において、AとBは、既にa色とb色に
染色された合成繊維マルチフィラメント束であり、図中
の符号1〜5は全交絡部を、また6,7は合成繊維マル
チフィラメント束Aにのみ付与された単交絡部を示す。
【0025】また、全交絡部1と2の間および全交絡部
3と4の間は、一方の合成繊維マルチフィラメント束A
にのみ付与された単交絡部6および7によって合成繊維
マルチフィラメント束Aと合成繊維マルチフィラメント
束Bに分離されているため、色柄もa色とb色を有して
いる。
【0026】これに対し、全交絡部2と3の間、および
全交絡部4と5の間には単交絡部がないため、合成繊維
マルチフィラメント束Aと合成繊維マルチフィラメント
束Bの単糸同志の色が混在し合い、a+bの色を有して
いる。
【0027】すなわち、a色とb色の2個の合成繊維マ
ルチフィラメント束によって、a色、b色およびa+b
色の3色の柄が表現されることになるのである。
【0028】なお、単交絡部を全部の合成繊維マルチフ
ィラメント束AとBに存在させた場合は、単糸同志が混
在し過ぎて多色感のないものしか得らなくなるため好ま
しくない。
【0029】多色柄嵩高糸の全体に施される全交絡部の
交絡度(K)としては、タフティング時の工程通過性や
色柄の安定性の点から30〜50個が好ましく、特に3
5〜45個がより好しい。
【0030】全交絡部の交絡度(K)が30以下である
と、安定した柄が損なわれ、カ−ペットに編織した場合
に柄流れが発生するため好ましくない。また、50を越
えると柄が細かく混ざり過ぎて柄立ち性が悪くなるため
好ましくない。
【0031】一方、単交絡部を有する合成繊維マルチフ
ィラメント束は、全合成繊維マルチフィラメント束数の
1/2以下が好ましく、かつ単交絡部の交絡度(K)と
しては1〜15個がより好ましい。
【0032】ここで、もし単交絡部を有する合成繊維マ
ルチフィラメント束が、全合成繊維マルチフィラメント
束数の1/2を越えると、単交絡部が糸の長さ方向に均
一に現れ難くなり、柄の均一性が損われる傾向となるた
め好ましくない。また、単交絡部の交絡度(K)が15
個を越えると、色柄の多色感が損なわれるため好ましく
ない。
【0033】次に、本発明の多色柄嵩高糸の製造プロセ
スについて、図2にしたがって説明する。
【0034】図2は、本発明の多色柄嵩高糸の製造プロ
セスの一例を示すフローシートである。
【0035】図2においては、2個の合成繊維マルチフ
ィラメント束10および11が、ガイドローラー13お
よび14により、矢印方向に供給され、まず一次インタ
ーレーサー8によって、一方の合成繊維マルチフィラメ
ント束10にのみ所定の単交絡部を施される。
【0036】次いで、各合成繊維マルチフィラメント束
10および11は、ガイドローラー15および16で引
き揃え合糸され、この合糸された合成繊維マルチフィラ
メント束は、二次インターレーサー9によって、その全
体に所定の全交絡部が施され、得られた多色柄嵩高糸1
2は、引き続いて巻取機17に巻き取られる。
【0037】かくして得られる本発明の多色柄嵩高糸
は、上記したように、各合成繊維マルチフィラメント束
10および11が本来有する異なる2色の他に、この2
色の混合からなる色調がプラスされ、多色感にすぐれた
色柄をバランス良く表現できる。
【0038】すなわち、従来の多色柄嵩高糸は、その色
種だけの合成繊維マルチフィラメント束、つまり色が異
なる多数の細繊度合成繊維マルチフィラメント束を用意
する必要があり、そのだけに生産性が落ちて、コストア
ップにつながっていたのに対し、本発明の多色柄嵩高糸
においては、使用する合成繊維マルチフィラメント束の
色種以上の多色柄が表現できることから、色が異なる太
細繊度の合成繊維マルチフィラメント束を、必要最小限
の種類だけ使用することで済み、生産性やコストの点で
優位に展開可能である。
【0039】また、本発明の多色柄カーペットは、上記
の多色柄嵩高糸をタフティング機にセットし、この多色
柄嵩高糸をフェースヤーンとして、ポリエステル不織布
などのパイル布帛にタフティングし、さらに裏打ち樹脂
層を形成することにより得ることができる。
【0040】また、必要に応じて、タフティング途中
に、スチーミング、ブラッシング、スプレー、染色、シ
ャーリング、およびポリシャーなどの加工を行うことが
可能である。
【0041】本発明の多色柄カーペットは、単に使用し
た色だけでなく、ランダムに単糸が混繊することによ
り、色柄が連続的に変化した模様となり、いらつきの少
ない落ち着いた柄をバランス良く発揮するため、室内用
カーペット、廊下用カーペット、自動車用カーペットな
どの各種用途に利用可能である。
【0042】以下に実施例を挙げて、本発明の構成およ
び効果をさらに説明する。
【0043】
【実施例】
[実施例1]デニール1300d,単糸数80本のナイ
ロン6カチオン可染タイプ嵩高加工糸マルチフィラメン
ト束対し、交絡度(K)の単交絡部を5個施した。
【0044】一方、単交絡部を施していないデニール1
300d、単糸数80本のナイロン6レギュラー染色タ
イプの嵩高加工マルチフィラメント束を準備し、これと
上記単交絡部を施したマルチフィラメント束とを引揃え
合糸し、これに交絡度(K)40個の全交絡部を形成し
て、デニール2600d,単糸数160本の多色柄嵩高
糸を得た。
【0045】この多色柄嵩高糸を、ゲージ1/10、ス
テッチ12個/インチ、パイル長3.5mmのループパ
イルタフテッドカーペットに編織した。
【0046】このカーペットを染色工程に導き、カチオ
ン可染タイプのマルチフィラメント束を黄色,レギュラ
ー染色タイプのマルチフィラメント束を青色に、夫々染
色して、色柄の状態を評価した結果、黄色部分と青色部
分のほかに、黄色の単繊維と青色の単繊維とが混繊した
緑色部分がバランス良く混在した3色柄のカーペットが
得られた。
【0047】[比較例1、2]実施例1と同じく、デニ
ール1300d、単糸数80本の2種(カチオン可染タ
イプおよびレギュラー染色タイプ)のナイロン6嵩高加
工糸マルチフィラメント束を用いて、カチオン可染タイ
プマルチフィラメント束、およびレギュラー染色タイプ
マルチフィラメント束の双方共に、交絡度(K)が15
個の単交絡部を施したもの(比較例1)、および双方と
もに単交絡を付与しないもの(比較例2)について、そ
れぞれ両者を引揃えて合糸し、交絡度(K)が40個の
全交絡部を形成することにより、デニール2600d,
単糸数160本の多色柄嵩高糸を得た。
【0048】これらについて、実施例1と同様にカーペ
ットに編織し、染色して色柄の状態を評価した結果、前
者のカーペット(比較例1)は、黄色部分と青色部分が
主体の2色柄しか得られなかった。
【0049】また後者のカーペット(比較例1)は、緑
色部分が主体の多色感のない1色柄しか得られなかっ
た。
【0050】[実施例2]デニール1300d、単糸数
80本のナイロン6嵩高加工糸マルチフィラメント束、
およびデニール1000d、単糸数80本のポリエステ
ル嵩高加工糸マルチフィラメント束を用いて、ナイロン
6嵩高加工マルチフィラメント束のみに交絡度(K)が
5個の単交絡部を施し、これと単交絡部を施してないポ
リエステル嵩高加工糸マルチフィラメント束とを引揃え
合糸し、交絡度(K)か40個の全交絡部を形成すこと
により、デニール2300d、単糸数160本の多色柄
嵩高糸を得た。
【0051】これをゲージ1/10、ステッチ12個/
インチ、パイル長3.5mmのループパイルタフテッドカ
ーペットに編織した。
【0052】このカーペットを酸性染料を用いる染色工
程に供し、それぞれナイロン6マルチフィラメント束を
青色に、ポリエステルマルチフィラメント束を白残しに
染色して、色柄の状態を評価した結果、青色部分と白色
部分のほかに、青色の単繊維と白色の単繊維とが混繊し
た水色部分が、バランス良く混在した3色柄が得られ
た。
【0053】[実施例3]デニール1000d、単糸数
80本のポリエステル原着糸からなる黄色、青色および
灰色の3本の嵩高加工糸マルチフィラメント束を用意
し、その内の黄色の嵩高加工糸マルチフィラメント束に
のみ交絡度(K)が5個の単交絡部を施し、他の2色の
嵩高加工糸マルチフィラメント束については単交絡を与
えずに、これら3本の嵩高加工糸マルチフィラメント束
を引揃えて合糸し、交絡度(K)が40個の全交絡部を
形成して、デニール3000d、単糸数240本の多色
柄嵩高糸を得た。
【0054】これをゲージ1/10、ステッチ12個/
インチ、パイル長3.5mmのループパイルタフテッドカ
ーペットに編織して色柄の状態を評価した結果、黄色部
分、青色部分および灰色部分のほかに、黄色と青色の単
繊維とが混繊した部分、黄色と灰色の単繊維が混繊した
部分、および青色と灰色の単繊維とが混繊した部分が、
それぞれの中間色として、バランス良く混在した多色柄
のカーペットが得られた。
【0055】上記の各実施例および比較例の結果を表1
に整理した。
【0056】なお、表1において、多色柄カーペットの
多色性は、次の基準にしたがって評価した。 ○…良好 △…やや不良 ×…不良。
【0057】表1の結果から明らかなように、本発明の
多色柄嵩高糸および多色柄カーペットは、比較例の多色
柄嵩高糸および多色柄カーペットに比べて、使用した合
成繊維マルチフィラメント束の色以上の多色色調を、バ
ランス良く効果的に発揮することができる。
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】従来の多色柄嵩高糸は、その色種だけの
合成繊維マルチフィラメント束、つまり色が異なる多数
の細繊度合成繊維マルチフィラメント束を用意する必要
があり、そのだけに生産性が落ちて、コストアップにつ
ながっていたのに対し、本発明の多色柄嵩高糸において
は、使用する合成繊維マルチフィラメント束の色種以上
の多色柄が表現できることから、色が異なる太細繊度の
合成繊維マルチフィラメント束を、必要最小限の種類だ
け使用することで済み、生産性やコストの点で優位に展
開可能である。
【0060】また、本発明の多色柄カーペットは、単に
使用した色だけでなく、ランダムに単糸が混繊すること
により、色柄が連続的に変化した模様となり、いらつき
の少ない落ち着いた柄をバランス良く発揮するため、室
内用カーペット、廊下用カーペット、自動車用カーペッ
トなどの各種用途に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は2色の合成繊維マルチフィラメント束を
合糸して得られた本発明の多色柄嵩高糸の一実施態様を
示すモデル図である。
【図2】図2は本発明の多色柄嵩高糸の製造プロセスの
一例を示すフローシートである。
【符号の説明】
A 合糸前に単交絡を付与したマルチフィラメン
ト束 B 単交絡を付与していないマルチフィラメント
束 1〜5 合糸後に付与した全交絡部 6、7 マルチフィラメント束Aに付与した単交絡部 8 一次インタレーサー 9 二次インタレーサー 10 マルチフィラメント束 11 マルチフィラメント束 12 多色柄嵩高糸 13〜16 ガイドローラー 17 巻取機

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種の色の異なる合成繊維マルチフ
    ィラメント束から成る多色柄嵩高糸において、合成繊維
    マルチフィラメント束の一部のマルチフィラメント束に
    のみ単交絡部を有し、かつ合成繊維マルチフィラメント
    束からなる多色柄嵩高糸の全体に全交絡部を有すること
    を特徴とする多色柄嵩高糸。
  2. 【請求項2】 全合成繊維マルチフィラメント束数の
    1/2以下にのみ単交絡部を有することを特徴とする請
    求項1に記載の多色柄嵩高糸。
  3. 【請求項3】 合成繊維マルチフィラメント束の一部
    のマルチフィラメント束にのみ、1m当たり1〜15個
    の交絡度(K)の単交絡部を有し、かつ多色柄嵩高糸の
    全体に、各単糸が交絡してなる1m当たり30〜50個
    の交絡度(K)の全交絡部を有することを特徴とする請
    求項1または2に記載の多色柄嵩高糸。
  4. 【請求項4】 合成繊維マルチフィラメント束が、ポ
    リアミド繊維および/またはポリエステル繊維から成る
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の多色柄
    嵩高糸。
  5. 【請求項5】 複数種の色の異なる合成繊維マルチフ
    ィラメント束から成る多色柄嵩高糸であって、合成繊維
    マルチフィラメント束の一部のマルチフィラメント束に
    のみ単交絡部を有し、かつ合成繊維マルチフィラメント
    束からなる多色柄嵩高糸の全体に全交絡部を有する多色
    柄嵩高糸を、パイル布帛にタフティングし、さらに裏打
    ち樹脂層を形成したことを特徴とする多色柄カーペッ
    ト。
  6. 【請求項6】 合成繊維マルチフィラメント束の一部
    のマルチフィラメント束にのみ1m当たり1〜15個の
    交絡度(K)の単交絡部を有し、かつ多色柄嵩高糸の全
    体に各単糸が交絡してなる1m当たり30〜50個の交
    絡度(K)の全交絡部を有することを特徴とする請求項
    5に記載の多色柄カーペット。
  7. 【請求項7】 全合成繊維マルチフィラメント束の1
    /2以下にのみ単交絡部を有することを特徴とする請求
    項5または6に記載の多色柄カーペット。
  8. 【請求項8】 合成繊維マルチフィラメント束が、ポ
    リアミド繊維および/またはポリエステル繊維から成る
    ことを特徴とする請求項5、6または7に記載の多色柄
    カーペット。
JP6373995A 1995-03-23 1995-03-23 多色柄嵩高糸およびこの嵩高糸を用いた多色柄カーペット Pending JPH08260277A (ja)

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WO1999013143A1 (en) * 1997-09-08 1999-03-18 E.I. Du Pont De Nemours And Company Carpet styling yarn and process for making
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