JPH08259998A - 流動性に優れた高密度粉末洗剤の連続的製造方法 - Google Patents

流動性に優れた高密度粉末洗剤の連続的製造方法

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JPH08259998A JP7165448A JP16544895A JPH08259998A JP H08259998 A JPH08259998 A JP H08259998A JP 7165448 A JP7165448 A JP 7165448A JP 16544895 A JP16544895 A JP 16544895A JP H08259998 A JPH08259998 A JP H08259998A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高密度粉末洗剤の流動性が向上されるのみで
なく、最短時間で造粒及びコーティングを行うことによ
って大量生産体制に適する高密度粉末洗剤の連続的製造
方法を提供する。 【構成】 少なくとも1種の界面活性剤と少なくとも1
種のビルダーを含有する、見掛け比重の低い噴霧乾燥洗
剤を一旦結合剤で最短時間造粒し、次いで平均粒径の差
が20μm以上である2種以上の表面改質剤を用いて連
続的に短い時間で造粒物の表面にコーティングし、更
に、熱に不安定な洗剤の諸原料を混合することによる流
動性に優れた高密度粉末洗剤の連続的製造方法である。 【効果】 高密度にコンパクト化されているにもかかわ
らず、包装時も使用時にも消費者が十分に満足できる優
秀な流動性を有し、ごく短い時間の造粒工程によって連
続的に製造されるので大量生産体制に適切である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用及び包装の際に流
動性に優れた高密度粉末洗剤の連続的製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭で使われてきた粉末洗剤は、
熱に安定な洗剤原料に適宜な固形分をもたせるため、ス
ラリーで製造し、熱風乾燥塔で高圧噴霧して乾燥させた
後、熱に不安定な酵素、香、漂白剤などを混合してつく
られた。通常、噴霧乾燥された粉末洗剤粒子は、熱に安
定な洗剤諸構成成分を均一な水溶性スラリー状に製造
し、熱風乾燥塔で噴霧乾燥する。熱に不安定な添加原料
は少量混合して製造するので製品の質が均一であり、ま
た、噴霧乾燥工程において、熱風により水分が乾くとき
生ずる粒子の多孔性が大である。従って、別途に溶解性
改良剤を添加しなくとも溶解性が優れているという長所
がある。
【0003】上記の様にしてつくられた製品は、噴霧乾
燥の際、水分が乾きながら多孔性粉末となるため、溶解
性に優れて流動性がよい一方、見掛け比重が300〜4
00g/lと低いため、製品の量が増えて運送費が高く
なり、且つ、保管又は商品陳列の際にも空間を少なから
ず占有することになり、また、主婦が購買したり家庭で
用いる際にも量が嵩張って不便が多かった。また、製品
を包装する際においても、包装材が少なからず要求され
てしまい、資源節約の観点でも好ましくない問題点を含
んでいた。
【0004】上記のような問題点を解決するために洗剤
製造業者らは、洗剤をより濃縮化してコンパクトにする
ために研究を重ねてきた。代表的な先行技術としては、
例えば、特開昭48−61511号公報、特開昭53−
36508号公報、特開昭58−132092号公報、
特開昭51−67302号公報、及び特公平4−508
0号公報などがある。
【0005】特開昭48−61511号公報は、界面活
性剤を高濃度含有するスラリーを乾かし、造粒して高密
度洗剤を製造する方法に関するものであるが、製造され
た粉末の流動性が劣るため、製品を包装する際に不便が
生じるだけでなく、消費者が使用する際にも不便が多か
った。
【0006】また、特開昭53−36508号公報は、
有機原料と無機原料を単に乾式配合して高密度洗剤を製
造する方法に関するものであり、この場合、主な洗浄剤
として添加する陰イオン界面活性剤を、前もって乾燥物
状につくっておく必要があるのだが、陰イオン界面活性
剤乾燥物を安価に製造又は供給しにくいという経済的不
利な問題があった。また、上記方法で洗剤をつくる場
合、見掛け比重の高い無機原料と見掛け比重が相対的に
低い原料が、貯蔵又は運送中に分離してしまうという問
題が生ずる。
【0007】特開昭51−67302号公報は、噴霧乾
燥した粉末洗剤を造粒して高密度洗剤を製造する方法を
記述しているが、このような造粒法では粉末の流動性が
最初の粉末洗剤より低下してしまうため、使用性又は工
程上において容易性の問題があった。
【0008】噴霧乾燥された洗剤粒子を流動性に優れた
高密度洗剤粒子に製造するためには、一旦粉砕するか、
噴霧乾燥した粒子に適宜な結合剤を混合して造粒する方
法、又は洗剤自体に粘着剤を用いて造粒する方法が考え
られる。しかし、このような方法は、結合剤又は洗剤自
体の粘着性のために流動性に優れた粉末を得ることが難
しく製品としての価値を持たない。
【0009】また、他の方法としては、洗剤の粒子を表
面改質剤と混ぜて適宜な結合剤を添加しながら造粒する
方法が考えられる。即ち、特公平4−5080号公報に
は、竪形の混合槽の内部に垂直する攪拌軸を設け、この
軸に攪拌羽根を備えて粉末を混合するミキサーにより、
1種以上の界面活性剤と1種以上の洗浄ビルダーを含有
する洗剤の噴霧乾燥生成物を攪拌粉砕した後、表面改質
剤と結合剤の存在下攪拌造粒処理をなし、高密度洗剤粒
子を得ることを特徴とする流動性の改良された高密度粒
状洗剤の製造方法が記載されている。この技術は、前述
した高密度乃至コンパクト化する工程で生ずる製品の流
動性の問題をいくぶん解決した。
【0010】しかしながら、上記製造方法は、噴霧乾燥
した洗剤粉末を高密度にする造粒工程を主にバッチ式攪
拌造粒器(ハイスピードミキサー:深江工業株式会社
製)で攪拌造粒するため生産性が低く、また、生産バッ
チ間及びミキサー間において製品品質に不均一性が生じ
るなどの問題がある。粉末洗剤は、低価格で多量消費さ
れるという製品の特性上、上記の様に品質を維持しなが
ら工程が多量生産に適する体系でなくてはならない。
【0011】この技術の場合、単位バッチ当たり15分
以上の造粒時間を要するので、大量生産のためにはミキ
サーが多数必要であり、従って、ミキサー相互間、同一
ミキサーの生産バッチ間製品の均一性(粒度分布/見掛
け比重など)に問題があるだけでなく、攪拌造粒時に攪
拌軸周辺に洗剤がつまってしまい、バッチするたび毎に
ミキサーを掃除しなければならなく、作業性がはかばか
しくないため大量生産体系にふさわしくない。従って、
より短時間に優れた作業性で流動性のよい粒状洗剤を提
供する方法が望まれてきた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、このような従来の問題を解決するために広範囲な研
究を重ねた結果、見掛け比重の低い噴霧乾燥洗剤を一旦
結合剤存在下で造粒し、次いで各平均粒径の差が20μ
m以上の2種の表面改質剤を利用して最短時間に連続的
コーティングを実施することにより、粒状洗剤の製造に
おいて製造時間を短縮し、優れた流動性を持つ洗剤を提
供し得る新しい方法を見出し、本発明を完成した。
【0013】また、平均粒径が10μm未満の表面改質
剤のみを用いると、表面改質剤同士が凝集する傾向が増
大し、コーティングによる流動性改善を妨げるので、平
均粒径の差が少なくとも20μm以上の表面改質剤を2
種以上併用すれば、表面改質剤同士の凝集による表面改
質効果の減少を最小限化できることを見出し、本発明を
完成するにいたった。
【0014】従って、本発明の目的は、高密度粉末洗剤
の流動性が改良され、最短時間で連続的造粒及びコーテ
ィングが可能で、大量生産体系に適する高密度粉末洗剤
の連続的製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(1)少なくとも1種以上の界面活性剤及び少なくとも
1種以上の洗浄ビルダーを含有する洗剤スラリーを熱風
乾燥器にかけて高圧噴霧した洗剤乾燥物と結合剤のみと
を、垂直型連続式造粒ミキサーにかけて短時間の造粒に
よる高密度化作業を実施する段階と、(2)高密度化し
た造粒物を、上記の造粒ミキサー出口と連続的に連結さ
れた水平型連続式のコーティング用混合ミキサーに導入
し、平均粒径の差が20μm以上である第1表面改質剤
と第2表面改質剤との混合物を用いて造粒物の表面を表
面改質剤でコーティングする段階と、(3)上記コーテ
ィング用ミキサーの出口と直接連結されたミキサーに上
記(2)段階で得られたコーティングされた造粒物を連
続的に導入しながら熱に不安定な洗剤の諸原料を混合す
る段階、とを有することを特徴とする流動性に優れた高
密度粉末洗剤の連続的製造方法である。
【0016】以下、本発明の製造方法を詳細に説明す
る。本発明による高密度粉末洗剤の連続的製造方法は、
高密度粉末洗剤を製造するときに生ずる従来の技術の諸
問題を解決したものであって、少なくとも1種の界面活
性剤と少なくとも1種のビルダーを含有する、見掛け比
重の低い噴霧乾燥洗剤を一旦結合剤で最短時間造粒し、
次いで平均粒径の差が20μm以上である2種以上の表
面改質剤を用いて連続的に短い時間で造粒物の表面にコ
ーティングすることを特徴とする。
【0017】上記垂直型連続式造粒ミキサーは、2つ以
上の水平型攪拌羽根が垂直軸に装着され、一度に連続的
粉砕、凝集、混合及び造粒が可能な造粒室を備えた造粒
器であり、例えば、商標がSchugiflex−mi
x(HOSOKAWA SCHUGI社製、オランダ)なるものが使用
でき、また、上記水平型連続式のコーティング用混合ミ
キサーは、チョッパー(chopper) が装着されて粉砕機能
を持つ混合効率の高い混合ミキサーであり、例えば、商
標がLodige Mixer(LODIGE GmbH社製、ドイ
ツ)なるものを有利に使用することができる。また、第
3段階で使用するミキサーとしては、単なるドラム型又
は粉砕ミキシング装置のあるものを用いることもでき
る。
【0018】本発明による方法で、洗剤乾燥物と共に造
粒器内に導入される結合体は、水、非イオン系界面活性
剤単独又はその水溶液、ポリアルキレングリコール単独
又はその水溶液で形成された群から1種以上を選び、6
0℃以下の噴霧しやすい液状形態で用い、最終製品(高
密度粉末洗剤)基準で0.5〜8重量%、好ましくは
0.5〜4重量%を用いる。この結合体の含量が、0.
5重量%未満の場合、造粒が充分にならず、望む高密度
の製品を得られず、また、製品中に粉塵の含量が多くな
り商品としての価値が生じない。
【0019】上記、非イオン界面活性剤は、炭素数10
〜18の一級アルコール又はアルコールにエチレンオキ
サイドを3〜40モル付加させて製造したものであり、
また、上記ポリアルキレングリコールは、平均分子量が
100〜16,000であるものを使用する。
【0020】本発明で用いる表面改質剤は、平均粒径が
10μm以内であるアルミノ珪酸塩、ベントナイト及び
溶融シリカで形成された群から選ばれた1種以上(以
下、第1表面改質剤と記載する)と、平均粒径が30〜
100μmであるアルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属珪
酸塩及び層状シリケートとで構成された群から選ばれた
少なくとも1種以上(以下、第2表面改質剤と記載す
る)を併用し、最終製品(高密度粉末洗剤)基準6〜4
0重量%、好ましくは15〜30重量%で用いるのがよ
い。表面改質剤の含量が6重量%未満の場合、表面改質
効果が充分でなく、製品がねちゃつく傾向があり、40
重量%を越えると、製品中に微粉末の含量が過大になり
製品の流れが優れず、使用時に微粉が飛散するおそれが
ある。
【0021】また、第1表面改質剤と第2表面改質剤と
の混合物全体において、粒径10μm以下の第1表面改
質剤の含量は、40〜90重量%、好ましくは50〜8
0重量%であるとよい。この第1表面改質剤の含量が4
0重量%未満の場合、微細粒子の含量が相対的に少な
く、造粒された粒子のコーティングが十分になされず製
品の流動性が思わしくなくなり、従って、包装も難し
く、粒子が粘ついて製品化が難題になる。第1表面改質
剤の含量が90重量%を越えると、表面改質剤の流れが
鈍り、表面改質剤同士が凝集する現象が生じ、投入した
界面改質剤の効果が十分でないのみならず、最終製品中
の粉塵として作用するので流動性がかえって低下し、製
品の使用性及び商品性を劣らせる結果となる。
【0022】本発明の方法に従って製造された高密度粉
末洗剤は、見掛け比重が600〜1,000g/l、望
ましくは700〜850g/lである。平均粒径は20
0〜1,200μmであり、流動性が特に優れる。ま
た、本発明の方法は、総工程が一分未満という短時間内
に完結され、全ての工程が連続的に行われるので、流動
性が優れた粒状洗剤の多量生産体系に適している。
【0023】本発明の方法により製造された高密度粉末
洗剤は、基本洗剤組成物として1種以上の界面活性剤1
0〜50重量%;アルカリ金属炭酸塩、珪酸塩、硫酸塩
及びアルミノ珪酸塩(ゼオライト)10〜40重量%;
表面改質剤6〜40重量%;及び通常の洗剤に使われる
各種添加剤1〜10重量%を含有する。上記洗剤組成物
中、界面活性剤は平均炭素数8〜10であるアルキル基
をもつ直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩;平均炭素数
10〜20のアルキル基を有するアルファオレフィンス
ルホン酸塩;平均炭素数10〜20のアルキル硫酸エス
テル塩;平均炭素数10〜20のアルキルエーテル硫酸
エステル塩;平均炭素数10〜20のアルファスルホ脂
肪酸エステル塩;平均炭素数10〜22の飽和又は不飽
和脂肪酸塩;平均炭素数10〜20のアルキル基を有
し、エチレンオキサイドを5〜20モル付加したポリオ
キシエチレンアルキルエーテル;及び平均炭素数10〜
20のアルキル基を有し、エチレンオキサイド5〜20
モルを付加したポリオキシエチレンアルキルフェノール
エーテルで形成された群から1種以上を選択して用い、
配合量は洗剤全体に対し10〜50重量%、好ましくは
20〜40重量%である。配合量が10重量%より少な
いと洗浄力を充足することができず、また、50重量%
より多いと、洗剤ビルダーなど他の成分が少量しか使わ
れないので界面活性剤による粘つきが大きくなり流動性
に優れた高密度洗剤を製造しにくい。
【0024】上記洗剤組成物に添加されるアルカリ金属
炭酸塩、アルカリ金属珪酸塩及びアルカリ金属硫酸塩と
しては、炭酸ナトリウム(Na2 CO3 )、炭酸カリウ
ム(KCO3 )、炭酸水素ナトリウム(NaHC
3 )、炭酸水素カリウム(KHCO3 )、珪酸ソーダ
(Na2 nSiO2 (n=0.5〜3))、硫酸ナト
リウム(Na2 SO4 )などがあり、洗剤全体に対し1
0〜40重量%、好ましくは20〜40重量%である。
洗剤組成物中、通常の洗剤に使用される添加物として
は、蛍光増白剤、繊維柔軟剤、ポリエチレングリコー
ル、漂白剤、酵素及び、再汚染付着防止剤などがある。
【0025】
【作用】本発明方法によれば、流動性に優れた高密度粉
末洗剤を短時間の造粒工程で連続的に製造でき、また、
最短時間内に連続的コーティングを実施するのでコーテ
ィングの効率を極大化し得るのみならず、平均粒径の差
が20μm以上の2種以上の表面改質剤を併用すること
により、表面改質剤同士の集塊による現象がもたらす表
面改質効果の減少を最少化させることができる。
【0026】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明
方法を具体的に説明するが、これら実施例が本発明を限
定するものではない。
【0027】参考例:基本洗剤組成物の製造
【0028】
【表1】
【0029】表1において、A−1部の含量が60重量
%になるように粉末洗剤製造工程用工程水を添加してス
ラリーを作り、通常の熱風式噴霧乾燥塔でスラリーを高
圧噴霧乾燥し、製品中水分が5重量%以内になるように
した結果、水分が4.4重量%、平均粒子の大きさが5
50μm、見掛け比重が340g/lの乾燥粉末を得
た。
【0030】実施例1 参考例1において噴霧乾燥して製造された最終製品基準
83重量%の洗剤粒子を、連続的に粉砕且つ造粒可能な
垂直型連続式造粒ミキサー(商標:Schugi-flex-mix : H
OSOKAWA SCHUGI社製、オランダ)に連続して導入すると
共に、結合剤として最終製品基準2重量%、25℃の工
程水を続けざまに噴霧しながら、導入された内容物が適
宜混ぜられるよう注意して粉砕及び造粒した。最終製品
6トン製造基準でミキサーに入れられた内容物の滞留時
間は1.5秒であった。造粒された粒子の平均粒径は3
80μmであり、粒径が1,700μm以上の粒子量は
3重量%以下であった。
【0031】粉砕用チョッパー及びミキシング装置が装
着され、上記段階で使用された造粒器と連結した水平型
連続式コーティング用ミキサー(商標:Lodige Mixer: L
ODIGE GmbH社製、ドイツ)に上記造粒された粒子を導入
しながら最終製品基準8重量%で平均粒径3μm以下の
ゼオライト(第1表面改質剤)及び最終製品基準4重量
%で平均粒径30μm程度の軽灰(第2表面改質剤)を
連続的に注入しつつ造粒粒子の表面を改質した。最終製
品6トン製造基準で導入された諸原料のミキサー内での
滞留時間は1分であった。ミキサー開口で造粒された粒
子は見掛け比重が740g/l、平均粒径は320μm
であり、粒径が1,700μm以上の粒子量は4.3重
量%であった。
【0032】表面がコーティングされた粒子をドラム形
ミキサーに連続的に注入し、熱に不安定な酵素、香及び
色素を参考例1に準じて継続的に導入混合して14メッ
シュ(1,400μm)でスクリーンを実施、最終製品
を得た。この時スクリーンされた粒子は、通常5重量%
以下であり、この粒子は休まず粉砕器に注入、粉砕され
た後、続いて最終混合器に再循環された。最終製品6ト
ン製造基準で導入された諸原料のミキサー内での滞留時
間は30秒であった。スクリーニングを通過した最終製
品は見掛け比重が755g/l、平均粒径は325μm
であり、流動性は6秒であった。
【0033】実施例2 参考例1において噴霧乾燥して製造された最終製品基準
83重量%の洗剤粒子を、連続的に粉砕且つ造粒可能な
垂直型連続的造粒ミキサー(商標:Schugi-flex-mix : H
OSOKAWA SCHUGI社製、オランダ)に連続して導入すると
共に、結合剤として最終製品基準2重量%の40℃ポリ
オキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキサイド
付加モル数=5、7、9、11及び25モル、25モル
の場合80%水溶液)を連続噴霧しながら、導入された
内容物を適宜ミキシングしつつ粉砕及び造粒を行った。
最終製品6トン製造基準でミキサーに導入された内容物
の平均滞留時間は1.6秒であった。造粒された粒子
中、平均粒径が1,700μm以上の粒子量は5重量%
以下であった。
【0034】以下、第2表面改質剤として最終製品基準
8重量%、平均粒径40μm程の層状シリケートと軽灰
とを併用した以外は、上記実施例1と同様に行った。
【0035】実施例3 参考例1において噴霧乾燥して製造された最終製品基準
83重量%の洗剤粒子を、連続的に粉砕且つ造粒可能な
垂直型連続的造粒ミキサー(Schugi-flex-mix:HOSOKAWA
SCHUGI 社製、オランダ)に連続して導入すると共に、
結合剤として最終製品基準2重量%の40℃ポリエチレ
ングリコール[平均分子量:1500、2000、30
00、4000(60%水溶液)、6000(60%水
溶液)、8000(50%水溶液)、10000(50
%水溶液)]も連続的に噴霧しながら、導入された内容
物を適宜混ぜつつ粉砕及び造粒を行った。最終製品6ト
ン製造基準でミキサー内に導入された内容物の平均滞留
時間は1.6秒であった。造粒された粒子中、平均粒径
が1,700μm以上の粒子量は5重量%以下であっ
た。
【0036】以下、第1表面改質剤として最終製品基準
12重量%、平均粒径約8μmのベントナイトを使用
し、第2表面改質剤として最終製品基準8重量%、平均
粒径約35μmの炭酸カルシウムを併用した以外は、上
記実施例1と同様に行った。
【0037】比較例1:特公平4−5080号公報によ
る高密度粉末洗剤の製造 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩:35 重量部 アルキル硫酸エステル塩 :10 〃 炭酸ナトリウム :21.5 〃 珪酸ナトリウム : 7.0 〃 アルミノ珪酸ナトリウム :14 〃 硫酸ナトリウム : 3.0 〃 非イオン界面活性剤 : 3.5 〃 水分 : 6.0 〃 上記のような組成の洗剤を噴霧乾燥した。得られた噴霧
乾燥洗剤粒子の平均粒径は600μm、見掛け比重は
0.31g/cm3 であった。
【0038】上記噴霧乾燥した洗剤粒子100重量部を
ハイスピードミキサーに入れ、10分間攪拌粉砕して、
見掛け比重0.43g/ml、平均粒径130μmとな
した。次いで、2重量部の水と平均粒径2.7μmのア
ルミノ珪酸塩微粉末4重量部とを添加して攪拌造粒し、
10メッシュのふるいにかけて高密度粉末洗剤を製造し
た。
【0039】比較例2 表面改質剤を添加しなかった以外は、実施例1と同様に
行った。
【0040】比較例3 第2表面改質剤は用いず、第1表面改質剤のみを使用し
た以外は、実施例1と同様に行った。
【0041】比較例4 表面改質剤1と乾燥粉末を同時に造粒器に導入した後、
第2表面改質剤を使用しなかった以外は、実施例1と同
様に行った。
【0042】比較例5 結合剤を添加せず乾燥洗剤粉末のみを利用して造粒した
以外は、実施例1と同様に行った。
【0043】実験例1:製造された粉末洗剤の物性比較
実験 実施例1〜3及び比較例1〜5により製造された粉末洗
剤の流動性、見掛け比重及び平均粒径を測定し、その結
果を表2に示した。尚、本実験例に使用された特性値測
定項目及び測定方法は次の通りである。 A.洗剤の見掛け比重:KSM2709[JIS336
2]の測定方法により測定した。 B.流動性:洗剤の見掛け比重を測り、測定容器内の洗
剤100ccが流水するに要する時間を測った。流出時
間が短いほど流動性が優れると評価する。
【0044】
【表2】
【0045】表2により、本発明に基づいた実施例1〜
3から製造された粉末洗剤は、比較例2〜5で製造され
た粉末洗剤に対して流動性が著しく改良され、見掛け比
重が大きく、洗剤粒子の平均粒径が目立つ程小さくなる
ことがわかった。
【0046】また、本発明に基づいた高密度粉末洗剤の
製造方法は、特公平4−5080号公報による高密度洗
剤の製造方法に対して、最終製品の流動性、見掛け比重
及び平均粒径などでは特に差はないが、総工程時間が顕
著に短縮されて大いに経済的であり、また、大量生産に
適することがわかった。
【0047】
【発明の効果】本発明方法によって製造された高密度粉
末洗剤は、高度にコンパクト化されたにもかかわらず、
包装時のみならず使用の際にも消費者が大いに満足し得
る程度に流動性をもち、また、非常に短い時間の造粒工
程で連続的に製造できるので、大量生産体制に適切であ
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)少なくとも1種以上の界面活性剤
    及び少なくとも1種以上の洗浄ビルダーを含有する洗剤
    スラリーを熱風乾燥器にかけて高圧噴霧した洗剤乾燥物
    と結合剤のみとを、垂直型連続式造粒ミキサーにかけて
    短時間の造粒による高密度化作業を実施する段階と、
    (2)高密度化した造粒物を、上記の造粒ミキサー出口
    と連続的に連結された水平型連続式のコーティング用混
    合ミキサーに導入し、平均粒径の差が20μm以上であ
    る第1表面改質剤と第2表面改質剤との混合物を用いて
    造粒物の表面を表面改質剤でコーティングする段階と、
    (3)上記コーティング用ミキサーの出口と直接連結さ
    れたミキサーに上記(2)段階で得られたコーティング
    された造粒物を連続的に導入しながら熱に不安定な洗剤
    の諸原料を混合する段階、とを有することを特徴とする
    流動性に優れた高密度粉末洗剤の連続的製造方法。
  2. 【請求項2】 第1表面改質剤が、平均粒径10μm以
    内であるアルミノ珪酸塩、ベントナイト及び溶融シリカ
    で形成された群から選択された1種以上であることを特
    徴とする請求項1記載の流動性に優れた高密度粉末洗剤
    の連続的製造方法。
  3. 【請求項3】 第2表面改質剤が、平均粒径30〜10
    0μmであるアルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属珪酸
    塩、及び層状シリケートで形成された群から選択された
    1種以上であることを特徴とする請求項1記載の流動性
    に優れた高密度粉末洗剤の連続的製造方法。
  4. 【請求項4】 第1表面改質剤と第2表面改質剤との混
    合物中における第1表面改質剤の含有量が40〜90重
    量%であることを特徴とする請求項1〜3記載の流動性
    に優れた高密度粉末洗剤の連続的製造方法。
  5. 【請求項5】 (1)段階で使用される結合剤が、水、
    非イオン界面活性剤単独又はこの50%以上の水溶液、
    及びポリアルキレングリコール単独又はこの50%以上
    の水溶液で形成された群から選ばれた1種以上であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の流動性に優れた高密度粉
    末洗剤の連続的製造方法。
  6. 【請求項6】 結合剤が、最終製品基準において0.5
    〜8重量%となるように用いられることを特徴とする請
    求項1又は5記載の流動性に優れた高密度粉末洗剤の連
    続的製造方法。
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