JPH06207199A - 錠剤型洗剤の製造方法 - Google Patents

錠剤型洗剤の製造方法

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JPH06207199A
JPH06207199A JP334693A JP334693A JPH06207199A JP H06207199 A JPH06207199 A JP H06207199A JP 334693 A JP334693 A JP 334693A JP 334693 A JP334693 A JP 334693A JP H06207199 A JPH06207199 A JP H06207199A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 融点40℃以下のノニオン活性剤と、該ノニオ
ン活性剤を吸蔵する為の吸油剤とを必須成分として含有
する洗剤原料を混合し、これを造粒して平均粒子径 150
〜1000μm 、嵩密度 0.6〜1.2g/mlの洗剤粒子を得、つ
いで、この洗剤粒子を圧縮し、嵩密度が 1.0〜2.0g/ml
で体積が少なくとも1.0cm3以上の錠剤型洗剤を製造す
る。 【効果】 十分な強度と優れた溶解性を有するノニオン
活性剤を主基剤とする錠剤型洗剤が得られ、しかも洗剤
原料の配合組成の自由度が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配合成分の自由度が高
く、しかも強度と溶解性に優れたノニオン活性剤を主基
剤とする錠剤型洗剤の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】通常使
用されている洗浄剤の形態としては、液状タイプと粒状
タイプの2種があり、持ち運びやすさ、収納性等の使用
簡便性を向上させるために、従来より錠剤化するための
試みが多数提案されている。
【0003】それらはイオン性界面活性剤を主洗浄界面
活性剤として配合した錠剤型洗剤が主流であるが、ノニ
オン活性剤を主洗浄界面活性剤とした錠剤型洗剤も例え
ば、米国特許明細書第3231506 号、米国特許明細書第32
47123 号、米国特許明細書第3331780 号、米国特許明細
書第3344076 号等で知られている。これらの錠剤型洗剤
は、前記の液状タイプや粒状タイプの洗浄剤に比べて利
用しやすいという利点がある反面、取扱い及び運搬中に
十分耐えうる強度を有し、且つ使用時に速やかに溶解す
る等の性質が要求され、一般的に成形圧を上げて錠剤の
強度を高くすると水中での溶解性が低下するという欠点
が生じる。
【0004】このような欠点を克服するために、これま
で多くの提案がなされてきた。それらの中には、例えば
分解又は揮散物質を混合して成形した後、加熱処理を施
すことによって多孔性とする方法、炭酸塩と固体酸とを
配合して、水中で炭酸ガスを発生させて溶解を促進する
方法、薬品の分野で広く用いられている崩壊剤を配合し
て水中で錠剤を崩れ易くする方法(特公昭44−17745号
公報、特公昭47−27208号公報)等がある。
【0005】しかしながら、これらの方法においてはい
ずれもある程度水中での溶解性は改善されるものの実用
上十分に満足しうるものではない。これは、洗剤のよう
な界面活性剤を多量に含んだ錠剤においては、水中で界
面活性剤が水和してきわめて粘稠な性質を帯びるため
に、錠剤内部に水が浸入できにくくなり、溶解促進効果
が十分に発揮されないためである。
【0006】また一方で粒状洗剤に圧力をかけて錠剤化
することは公知である。しかしながら、そのような錠剤
化方法は、液状もしくはペースト状のノニオン活性剤を
主基剤とした粒状洗剤に関しては十分検討されてはおら
ず、また、他の界面活性剤を主基剤とする粒状洗剤を用
いた場合でも溶解性の上で充分なものではなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を行った結果、液状或いはペースト状のノニオン活性剤
を主基剤とする洗剤原料を混合し、この混合物を特定の
嵩密度と粒径に造粒し、更に得られた洗剤造粒物を錠剤
化することにより、溶解性と錠剤強度が共に優れた錠剤
洗剤が得られることを見出し、本発明を完成するに到っ
た。
【0008】即ち、本発明は、下記の(1) 、(2) 及び
(3) の工程からなり、体積が1.0cm3以上の錠剤型洗剤を
得ることを特徴とする錠剤型洗剤の製造方法を提供する
ものである。 工程(1) …融点40℃以下のノニオン活性剤と、該ノニオ
ン活性剤を吸蔵する為の吸油剤とを必須成分として含有
する洗剤原料を混合する工程。 工程(2) …工程(1) で得られた混合物を造粒し、平均粒
子径 150〜1000μm 、嵩密度 0.6〜1.2g/mlの洗剤粒子
を得る工程。 工程(3) …工程(2) で得られた洗剤粒子を圧縮し、嵩密
度が 1.0〜2.0g/mlである錠剤を得る工程。
【0009】また、本発明の好ましい態様の例示として
は以下の2〜18に示す通りである。
【0010】2.吸油剤が、シリカ誘導体及び/又は噴
霧乾燥粒子である。本発明でいう吸油剤とは、液状物質
を吸蔵することができる多孔性の粒子を指し、特に洗剤
成分と水からなるスラリーを噴霧乾燥させて得られる噴
霧乾燥粒子、及び/又はシリカ誘導体が好ましい。
【0011】3.洗剤原料が下記の(a),(b),(c) 及び
(d) から選ばれるいずれかである。 (a) 噴霧乾燥粒子75〜95重量部とノニオン活性剤5〜25
重量部 (b) ビルダー20〜89重量部とシリカ誘導体1〜20重量部
とノニオン活性剤10〜60重量部 (c) ビルダー/噴霧乾燥粒子=5/95〜95/5(重量
比)の混合物75〜95重量部とノニオン活性剤5〜25重量
部 (d) ビルダー/噴霧乾燥粒子=5/95〜95/5(重量
比)の混合物20〜89重量部と、シリカ誘導体1〜20重量
部とノニオン活性剤10〜60重量部 但し、ビルダー、噴霧乾燥粒子及びシリカ誘導体は下記
の性状を有するものである。 ・ビルダー:少なくとも1種の有機あるいは無機の粉末
ビルダー ・噴霧乾燥粒子:少なくとも1種の有機あるいは無機の
ビルダーを含有する水スラリーを噴霧乾燥した粒子 ・シリカ誘導体:水銀圧入法で細孔容積が 100〜600cm3
/100g、BET法で比表面積が20〜700m2 /g、JIS K
5101での吸油量が 100ml/100g以上であるシリカ誘導体 4.工程(2) の後、更に表面被覆剤を混合し、洗剤粒子
の表面を該表面被覆剤で被覆した後、工程(3) を行う。
【0012】5.上記4において、表面被覆剤を洗剤粒
子 100重量部に対して 0.5〜30重量部混合する。
【0013】6.工程(2) の後、更に平均粒径 100〜10
00μm の水溶性且つ結晶性の無機塩を、洗剤粒子に対す
る重量比で(無機塩)/(洗剤粒子)=1/99〜30/70
の割合で配合し、洗剤粒子と混合した後、工程(3) を行
う。
【0014】7.洗剤粒子の表面を表面被覆剤で被覆し
た後、更に平均粒径 100〜1000μm の水溶性且つ結晶性
の無機塩を、被覆後の洗剤粒子に対する重量比で(無機
塩)/(被覆洗剤粒子)=1/99〜30/70の割合で配合
し、被覆洗剤粒子と混合した後工程(3) を行う前記4又
は5の錠剤型洗剤の製造方法。
【0015】8.平均粒径 100〜1000μm の水溶性且つ
結晶性の無機塩が、炭酸塩及び/又は硫酸塩である前記
6又は7の錠剤型洗剤の製造方法。
【0016】9.工程(2) の後、更に平均粒径 100〜10
00μm の炭素数6以下のモノもしくはポリカルボン酸塩
を、洗剤粒子に対する重量比で(カルボン酸塩)/(洗
剤粒子)=1/99〜30/70の割合で配合し、洗剤粒子と
混合した後、工程(3)を行う。
【0017】10.洗剤粒子の表面を表面被覆剤で被覆し
た後、更に平均粒径 100〜1000μm の炭素数6以下のモ
ノもしくはポリカルボン酸塩を、被覆後の洗剤粒子に対
する重量比で(カルボン酸塩)/(被覆洗剤粒子)=1
/99〜30/70の割合で配合し、被覆洗剤粒子と混合した
後、工程(3) を行う前記4又は5の錠剤型洗剤の製造方
法。
【0018】11.モノもしくはポリカルボン酸塩が、酢
酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩から選択
される一種または二種以上の混合物である前記9又は10
の錠剤型洗剤の製造方法。
【0019】12.ノニオン活性剤が、炭素数10〜20の直
鎖又は分岐鎖で1級又は2級のアルコールの、エチレン
オキサイド平均付加モル数が、5〜15のポリオキシエチ
レンアルキルエーテルである。
【0020】13.ビルダーが、トリポリリン酸ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、アルミノケイ酸塩、100(CaCo3 mg
/g )以上のイオン交換能を有するシリケート化合物、
クエン酸塩、ポリアクリル酸塩、ポリエチレングリコー
ルから選ばれる1種あるいは2種以上の混合物である。
【0021】14.噴霧乾燥粒子が、トリポリリン酸ナト
リウム、炭酸ナトリウム、アルミノケイ酸塩、100(CaCo
3 mg/g )以上のイオン交換能を有するシリケート化合
物、クエン酸塩、ポリアクリル酸塩、ポリエチレングリ
コールから選ばれる1種あるいは2種以上の混合物を含
有する水スラリーを噴霧乾燥した粒子である。
【0022】15.シリカ誘導体が、非晶質アルミノケイ
酸塩である。
【0023】16.表面被覆剤の一次粒子の平均粒径が10
μm 以下である前記4、5、7又は10記載の錠剤型洗剤
の製造方法 17.一次粒子の平均粒径が10μm 以下の表面被覆剤が、
アルミノケイ酸塩、無定形シリカ誘導体等のシリケート
化合物から選ばれる1種あるいは2種以上の混合物であ
る上記16の錠剤型洗剤の製造方法。
【0024】18.工程(2) で得られたノニオン洗剤粒子
の平均粒径が 250〜800 μm である。
【0025】以下の本発明の製造方法について説明す
る。 〔工程(1) 〕本発明の製造方法における工程(1) は、融
点40℃以下のノニオン活性剤と、該ノニオン活性剤を吸
蔵する為の吸油剤とを必須成分として含有する洗剤原料
を混合する工程である。
【0026】工程(1) の実施に当っては、洗剤原料の配
合成分の混合機への仕込み方法は、特に限定されるもの
ではないが、回分式で原料を混合する場合は、先ず有機
あるいは無機の粉末のビルダー、吸油剤、及び任意成分
のうち最初に配合したほうが好ましい成分を混合機に仕
込んだ後、ノニオン活性剤を添加し、混合する方法が特
に好ましい。
【0027】また、工程(1) の混合と工程(2) の造粒を
連続式の装置で行なうこともでき、この場合は、洗剤原
料を連続的に混合するか又は混合と造粒を同時に行う
が、洗剤原料の供給方法は特に限定されるものではな
い。本発明では、洗剤原料を連続的に混合、造粒する場
合には、ノニオン活性剤とその他の粉末原料のすべてを
予めバッチ方式で混合しておいて、その混合物を造粒工
程に連続的に供給しても良い。また、回分式、連続式の
いずれかの方法においても、ノニオン活性剤は噴霧して
供給することが好ましい。
【0028】本発明の工程(1) で好適に使用される装置
としては、以下の装置が挙げられる。まず、回分式で行
う場合の装置としては、以下の (1)〜(4) のものが好適
に用いられる。 (1) 混合槽で内部に攪拌軸を有し、この軸に攪拌羽根を
取付けて粉末の混合を行う形式のミキサーである。例え
ばヘンシェルミキサー〔三井三池化工機(株)製〕、ハ
イスピードミキサー〔深江工業(株)製〕、バーチカル
グラニュレーター〔(株)パウレック製〕等があるが、
特に好ましくは横型の混合槽で円筒の中心に攪拌軸を有
し、この軸に攪拌羽根を取付けて粉末の混合を行う形式
のミキサーで、例えばレディゲミキサー〔松坂技研
(株)製〕、ブロシェアミキサー〔太平洋機工(株)
製〕がある。 (2) V字型をした混合槽が回転することにより混合を行
う形式のミキサー、例えばV型ミキサー〔不二パウダル
(株)製〕がある。 (3) 半円筒形の固定された容器内でスパイラルを形成し
たリボン状の羽根が回転することにより混合を行う形式
のミキサー、例えばリボンミキサー〔不二パウダル
(株)製〕がある。 (4) コニカル状の容器に沿ってスクリューが容器の壁と
平行の軸を中心として自転しながら公転することにより
混合を行う形式のミキサー、例えばナウタミキサー〔ホ
ソカワミクロン(株)製〕、SVミキサー〔神鋼バンテ
ック(株)製〕がある。
【0029】また、連続式で行う場合の装置としては、
以下の(1) 〜(3) のものが好適に用いられる。 (1) 粉体投入口を備えた竪型シリンダーと混合ブレード
を備えたメインシャフトより成り、メインシャフトは上
部軸受によって支えられ、排出側がフリーとなっている
構造の連続ミキサー、例えばフレキソミックス型
〔(株)パウレック製〕がある。 (2) 攪拌ビンを有した円板の上部に原料を投入し、この
円板を高速回転させ、剪断作用により混合を行う形式の
連続ミキサー、例えばフロージェットミキサー〔(株)
粉研バウテックス製〕、スパイラルビンミキサー〔太平
洋機工(株)製〕がある。 (3) 混合槽で内部に攪拌軸を有し、この軸に攪拌羽根を
取付けて粉末の混合を行う形式の連続式ミキサーであ
る。例えば連続ヘンシェルミキサー〔三井三池化工機
(株)製〕がある。更にハイスピードミキサー〔深江工
業(株)製〕、バーチカルグラニュレーター〔(株)パ
ウレック製〕等の装置を連続装置として用いてもよい。
好ましくは横型の混合槽で円筒の中心に攪拌軸を有し、
この軸に攪拌羽根を取付けて粉末の混合を行う形式のミ
キサーで連続式のものであり、例えばレディゲミキサー
〔松坂技研(株)製〕、ブロシェアミキサー〔太平洋機
工(株)製〕がある。
【0030】〔工程(2) 〕本発明の製造方法における工
程(2) は、工程(1) で得られた混合物を造粒し、平均粒
子径 150〜1000μm 、嵩密度 0.6〜1.2g/mlのノニオン
洗剤粒子を得る工程である。
【0031】本発明の工程(2) における造粒方法は、一
般的に知られている洗剤の造粒方法を用いることがで
き、この時用いられる一般的な装置としては、押し出し
造粒機、流動造粒機、転動造粒機、攪拌転動造粒機等が
好適に用いられる。流動造粒機の例としては、スパイラ
ルフロー〔フロイント産業(株)製〕、マルチプロセッ
サー〔(株)パウレック製〕等が挙げられる。転動造粒
機の例としては、マルメライザー〔不二パウダル(株)
製〕、CFグラニュレーター〔フロイント産業(株)
製〕等が挙げられる。攪拌転動造粒機の例としては、ヘ
ンシェルミキサー〔三井三池化工機(株)製〕、ハイス
ピードミキサー〔深江工業(株)製〕、バーチカルグラ
ニュレーター〔(株)パウレック製〕等が挙げられる。
【0032】その他に本発明の工程(2) で使用される造
粒装置としては、攪拌羽根を備えた攪拌軸を内部の中心
に有し、攪拌羽根が回転する際に攪拌羽根と器壁との間
にクリアランスを形成する構造である攪拌型混合機も使
用できる。この様な構造を有する攪拌型混合機として
は、例えばヘンシェルミキサー〔三井三池化工機(株)
製)、ハイスピードミキサー〔深江工業(株)製〕、バ
ーチカルグラニュレーター〔(株)パウレック製〕等の
装置があり、特に好ましくは横型の混合槽で円筒の中心
に攪拌軸を有し、この軸に攪拌羽根を取付けて粉末の混
合を行う形式のミキサーであり、例えばレディゲミキサ
ー(松坂技研(株)製〕、ブロシェアミキサー〔太平洋
機工(株)製〕により造粒することができる。
【0033】工程(2) では上記のような装置のいずれを
用いてもよいが、工程(2) で得られる洗剤粒子は、平均
粒径が 150〜1000μm 、好ましくは 250〜800 μm で且
つ嵩密度が 0.6〜1.2g/ml、好ましくは 0.7〜1.0g/ml
である必要がある。平均粒径と嵩密度がこのような範囲
を外れた洗剤造粒物を用いた場合、本発明の効果を得る
ことができない。
【0034】〔工程(3) 〕本発明の製造方法における工
程(3) は、工程(2) で得られた洗剤粒子を嵩密度1.0〜
2.0g/mlに圧縮し、少なくとも体積が1.0cm3以上の錠剤
を得る工程である。
【0035】本発明の工程(3) で使用される圧縮用の装
置としては、スクリュー型前押し出し造粒機、打錠機、
ブリケット機、コンパクティング機等が挙げられる。ス
クリュー型前押し出し造粒機は造粒物がスクリューでバ
レル内を移動しながら圧縮力を高め、スクリューの先端
正面のダイ、あるいはスクリューの外周バレルの細孔か
ら押し出して柱状の圧縮物を造る押し出し造粒機であ
る。打錠機は、臼の中に造粒物を充填し、下杵と上杵の
間で圧縮して成形する装置である。打錠機には、1個の
臼内で上下一組の杵が上下運動して圧縮する単発打錠
機、水平に回転するターンテーブルの外周に、臼が等間
隔に埋め込まれ、ターンテーブルが回転する間に、充填
・圧縮・排出の一連の操作が連続的に行われるロータリ
ー打錠機がある。ブリチット機は外周に所望する圧縮物
の母型となるポケットが刻まれている2個のロールが互
いに食い込み勝手に同速で回転するロール間に造粒物を
供給し、連続的に圧縮成形する装置である。また、ロー
ル間で圧縮して、一定の大きさのブリケットにするので
はなく、板状に成形し、次いでこれを破砕して形にする
操作を、コンパクティングとよび、その機械がコンパク
ティング機である。
【0036】本発明において工程(2) の後に工程(3) の
圧縮をする利点として、圧縮時、洗剤造粒物からノニオ
ン活性剤あるいはバインダー等がしみ出す。これが、洗
剤の適度な結合剤となり、優れた結合性、すなわち強度
をもたすことができる。また、圧縮時においても洗剤造
粒物の形が保たれ、水中での崩壊性さらには溶解性にお
いても優れた特性を示す。ところが造粒した洗剤粒子を
使用することなく圧縮を行ったり、嵩密度が0.6g/ml以
下の洗剤粒子を用いて圧縮を行ったりした場合、ノニオ
ン活性剤あるいはバインダーが圧縮物全体に行きわた
り、非常に強い結合性を持つことになる。すなわちそれ
は、水への崩壊性さらには溶解性の低下につながる。
【0037】次に、本発明の錠剤型洗剤の製造方法に用
いられる洗剤原料について説明する。
【0038】本発明において、洗剤原料には、融点40℃
以下のノニオン活性剤と、該ノニオン活性剤を吸蔵する
為の吸油剤とが必須として含まれ、これら以外は、通常
の錠剤型洗剤の任意成分を配合できる。特に好ましい洗
剤原料としては、以下の(a)〜(d) に示すものが挙げら
れる。 (a) 噴霧乾燥粒子75〜95重量部とノニオン活性剤5〜25
重量部(以下、洗剤原料(a) という) (b) ビルダー20〜89重量部とシリカ誘導体1〜20重量部
とノニオン活性剤10〜60重量部(以下、洗剤原料(b) と
いう) (c) ビルダー/噴霧乾燥粒子=5/95〜95/5(重量
比)の混合物75〜95重量部とノニオン活性剤5〜25重量
部(以下、洗剤原料(c) という) (d) ビルダー/噴霧乾燥粒子=5/95〜95/5(重量
比)の混合物20〜89重量部と、シリカ誘導体1〜20重量
部とノニオン活性剤10〜60重量部(以下、洗剤原料(d)
という)。
【0039】但し、吸油剤であるビルダー、噴霧乾燥粒
子及びシリカ誘導体は下記の性状を有するものである。 ・ビルダー:少なくとも1種の有機あるいは無機の粉末
ビルダー ・噴霧乾燥粒子:少なくとも1種の有機あるいは無機の
ビルダーを含有する水スラリーを噴霧乾燥した粒子 ・シリカ誘導体:水銀圧入法で細孔容積が 100〜600cm3
/100g、BET法で比表面積が20〜700m2 /g、JIS K
5101での吸油量が 100ml/100g以上であるシリカ誘導体 上記の洗剤原料(c) と(d) に於て噴霧乾燥粒子を用いる
目的は、(1) 嵩密度の制御、(2) ビルダーの吸油量の向
上である。
【0040】噴霧乾燥粒子は、有機あるいは無機のビル
ダーの水性スラリーを公知の噴霧乾燥法により乾燥する
ことにより得られる。その際の有機或いは無機ビルダー
は噴霧乾燥粒子中50重量%以上、好ましくは70重量%以
上配合される。水性スラリーの水分は30〜80重量%が好
ましい。
【0041】この噴霧乾燥粒子の製造に於ては、必要に
応じて1種あるいは2種以上のアニオン、カチオン又は
ノニオン活性剤を、噴霧乾燥粒子中に配合できるが、10
重量%以上配合すると噴霧乾燥粒子の吸油能力が低下す
るので好ましくない。また、その他の添加物を5重量%
以下添加しても良い。ここでその他の添加物としては、
蛍光染料、酸化防止剤、カルボキシメチルセルロース塩
等のバインダー等が挙げられる。
【0042】噴霧乾燥粒子に用いられるビルダーのう
ち、有機ビルダーとしては、クエン酸塩、ポリアクリル
酸塩、ポリエチレングリコール等が好ましく、無機ビル
ダーとしては、トリポリリン酸ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、アルミノケイ酸塩、100(CaCO3 mg/g)以上のイ
オン交換能を有するシリケート化合物等が好ましく、本
発明では特に一般的に洗剤に使用されている合成ゼオラ
イトが好ましい。
【0043】また噴霧乾燥粒子の平均粒径は 100〜600
μm が好ましく、更に好ましくは150〜400 μm であ
る。この平均粒径はJIS Z 8801の標準篩を用いて、5分
間振動させたのちの篩目のサイズによる重量分率から測
定される。
【0044】本発明に係る吸油剤としての噴霧乾燥粒子
は、多孔性のビルダー粒子を噴霧乾燥して得られるもの
であっても、或いは噴霧乾燥することにより表面に凹凸
が形成され、多孔性となるようなビルダーを選択して製
造されるものであってもよい。
【0045】また、本発明における洗剤原料(c) と(d)
に於ては有機あるいは無機の粉末ビルダーと、噴霧乾燥
粒子とは、重量比で(ビルダー)/(噴霧乾燥粒子)=
5/95〜95/5、好ましくは20/80〜90/10、更に好ま
しくは60/40〜90/10の割合で用いられる。
【0046】次に、本発明で用いられる吸油剤のうち、
シリカ誘導体は、本発明ではシリカを含有する無機化合
物のことを指し、特に非晶質のものが優れた吸油能を示
すので好ましい。性状としては、水銀圧入法での細孔容
積が 100〜 600cm3/100g、BET法での比表面積が20〜
700m2/g 、及びJIS K 5101での吸油量が100 ml/100g以
上のものが好ましい。この吸油量は、JIS K 5101に記載
された方法に基づき、シリカ誘導体に吸収されるあまに
油の量を示している。また、シリカ誘導体の平均粒径は
凝集粒子として0.5 〜500μm が好ましく、更に好まし
くは1〜200μmである。この平均粒径は、前述のビルダ
ーの場合と同様の方法で測定される。
【0047】かかるシリカ誘導体としては、第2成分と
してAl2O3 、M2O(ここでM はアルカリ金属)、MeO(ここ
でMeはアルカリ土類金属)などを含有する合成物が良
い。また2元素だけでなく、3元素、4元素などのもの
も好適に用いられる。具体的には以下の(i) 〜(iii) の
物質が例示される。 (i)シリカを主成分とするものとしては、徳山曹達
(株)製のトクシールNR、PR、AL−1、日本シリカ
(株)製のニップシールNS、ニップシールNA−R 、ニッ
プシールES、デグサ社製のSIPERNAT 22 、SIPERNAT 50
、DUROSIL 、韓仏化学社製のZEOSIL 45 、TIXOSIL 3
8、シオノギ製薬(株)製のカープレックス 100が挙げ
られる。 (ii) ケイ酸カルシウムを主成分とするものとしては、
ヒューバー社製のHUBERSORBR 600 が挙げられる。 (iii)アルミノケイ酸塩を主成分とするものとしては、
デグサ社製のAluminiumSilicate P820 、韓仏化学社製
のTIXOLEX 25が挙げられる。 上記のうち、 (iii)のアルミノケイ酸塩を主成分とする
ものとしては、特に以下の一般式で示されるものが好ま
しい。又これらのものはイオン交換能を有するという特
徴がある。
【0048】 (1) x(M2O)・Al2O3・y(SiO2)・w(H2O) (式中のM はナトリウム、カリウム等のアルカリ金属を
表わし、x,y,wは次の数値の範囲内にある各成分の
モル数を表わす。
【0049】0.2 ≦x≦2.0 0.5 ≦y≦10.0 w:0を含む任意の正数) (2) x(MeO)・y(M2O)・Al2O3・z(SiO2)・w(H2O) (式中のMeはカルシウム、マグネシウム等のアルカリ土
類金属を表わし、M はナトリウム、カリウム等のアルカ
リ金属を表わし、x,y,z,wは次の数値の範囲内に
ある各成分のモル数を表わす。
【0050】0.001 ≦x≦0.1 0.2 ≦y≦2.0 0.5 ≦z≦10.0 w:0を含む任意の正数) 本発明ではシリカ誘導体として、特に非晶質のアルミノ
ケイ酸塩が好ましい。
【0051】その他にも下記のようなシリカ誘導体以外
の吸油能を示す化合物を少量併用してもよい。 1) ケイ酸カルシウム 徳山曹達(株)製フローライト Rが挙げられる。 2)炭酸カルシウム 白石工業(株)製カルライトKTが挙げられる。 3)炭酸マグネシウム 徳山曹達(株)製炭酸マグネシウムTTが挙げられる。 4)真珠岩(パーライト) ダイカライトオリエント(株)製のパーライト4159が挙
げられる。
【0052】なお、本発明のシリカ誘導体として、スメ
クタイトのような粘土物質は、錠剤の溶解性を低下させ
る傾向を示すので好ましくない。
【0053】本発明に係るノニオン洗剤粒子の製造に使
用し得るビルダーとしては、次の様なものが例示され
る。本発明における有機或いは無機の粉末ビルダーとは
下記のビルダーの中で粉末として取扱える物質をいう。
またこれらの有機或いは無機ビルダーのうち、水和可能
なビルダーと水とを混合して、水和塩として用いても良
い。また、前述の噴霧乾燥粒子の製造に用いたビルダー
と同じものであってもよい。
【0054】無機ビルダーとしては、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、
セスキ炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、100(CaCO3
mg/g) 以上、好ましくは 100〜500(CaCO3 mg/g) の
高いイオン交換能を有するシリケート化合物(例えばソ
ーダシリカ系及びカリウムシリカ系のシリケート化合
物)などのアルカリ性塩、硫酸ナトリウムなどの中性
塩、オルソリン酸塩、ピロリン酸塩、トリポリリン酸
塩、メタリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、フィチン酸塩
などのリン酸塩(ナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属塩)の他、以下のアルミノケイ酸塩も挙げることがで
きる。
【0055】 No.1 次式で示される結晶性アルミノケイ酸塩 x'(M2O)・Al2O3・y'(SiO2)・w'(H2O) (式中、M はナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原
子、x',y',w'は各成分のモル数を表わし、一般的には、
0.7 ≦x'≦1.5 、0.8 ≦y'≦6、w'は任意の定数であ
る。)これらの中で、特に次の一般式で示されるものが
好ましい。
【0056】Na2O・Al2O3・ySiO2・wH2O (式中、yは1.8 〜3.0 、wは1〜6の数を表わす。) No.2 次式で示される無定形アルミノケイ酸塩 x (M2O)・Al2O3・y(SiO2) ・w(H2O) (式中、M はナトリウム及び/又はカリウム原子を表わ
し、x,y,wは次の数値の範囲内にある各成分のモル
数を表わす。
【0057】0.7 ≦x≦1.2 1.6 ≦y≦2.8 w:0を含む任意の正数) No.3 次式で示される無定形アルミノケイ酸塩 x (M2O)・Al2O3 ・y(SiO2) ・z(P2O5) ・w(H2O) (式中、M はナトリウム又はカリウム原子を、x,y,
z,wは次の数値の範囲内にある各成分のモル数を表わ
す。
【0058】0.20 ≦x≦1.10 0.20 ≦y≦4.00 0.001 ≦z≦0.80 w:0を含む任意の整数) これらの無機ビルダーの中では、トリポリリン酸ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム、アルミノケイ酸塩、100(CaCO3
mg/g) 以上のイオン交換能を有するシリケート化合物
がより好ましい。
【0059】また、有機ビルダーとしては以下の物質が
例示される。
【0060】1) エタン−1,1 −ジホスホン酸、エタン
−1,2 −トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,
1 −ジホスホン酸及びその誘導体、エタンヒドロキシ−
1,1,2 −トリホスホン酸、エタン−1,2 −ジカルボキシ
−1,2 −ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸等
のホスホン酸の塩 2) 2−ホスホノブタン−1,2 −ジカルボン酸、1−ホ
スホノブタン−2,3,4 −トリカルボン酸、α−メチルホ
スホノコハク酸等のホスホノカルボン酸の塩 3) アスパラギン酸、グルタミン酸等のアミノ酸の塩 4) ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、ジ
エチレンジアミン五酢酸塩等のアミノポリ酢酸塩 5) ポリアクリル酸、ポリアコニット酸、ポリイタコン
酸、ポリシトラコン酸、ポリフマル酸、ポリマレイン
酸、ポリメタコン酸、ポリ−α−ヒドロキシアクリル
酸、ポリビニルホスホン酸、スルホン化ポリマレイン
酸、無水マレイン酸−ジイソブチレン共重合体、無水マ
レイン酸−スチレン共重合体、無水マレイン酸−メチル
ビニルエーテル共重合体、無水マレイン酸−エチレン共
重合体、無水マレイン酸−エチレンクロスリンク共重合
体、無水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、無水マレイ
ン酸−アクリロニトリル共重合体、無水マレイン酸−ア
クリル酸エステル共重合体、無水マレイン酸−ブタジエ
ン共重合体、無水マレイン酸−イソプレン共重合体、無
水マレイン酸と一酸化炭素から誘導されるポリ−β−ケ
トカルボン酸、イタコン酸、エチレン共重合体、イタコ
ン酸−アコニット酸共重合体、イタコン酸−マレイン酸
共重合体、イタコン酸−アクリル酸共重合体、マロン酸
−メチレン共重合体、イタコン酸−フマル酸共重合体、
エチレングリコール−エチレンテレフタレート共重合
体、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、1−ブテ
ン−2,3,4 −トリカルボン酸−イタコン酸−アクリル酸
共重合体、第四アンモニウム基を有するポリエステルポ
リアルデヒドカルボン酸、エポキシコハク酸のシス−異
性体、ポリ〔N,N −ビス(カルボキシメチル)アクリル
アミド〕、ポリ(オキシカルボン酸)、デンブンコハク
酸あるいはマレイン酸あるいはテレフタル酸エステル、
デンプンリン酸エステル、ジカルボキシデンプン、ジカ
ルボキシメチルデンプン、カルボキシルメチルセルロー
ス、コハク酸エステル等の高分子電解質 6) ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、
冷水可溶性ウレタン化ポリビニルアルコール等の非解離
高分子 7) ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメ
チルオキシコハク酸、シクロペンタン−1,2,3,4 −テト
ラカルボン酸、テトラヒドロフラン−1,2,3,4−テトラ
カルボン酸、テトラヒドロフラン−2,2,5,5 −テトラカ
ルボン酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、ショ糖、ラクトー
ス、ラフィノース等のカルボキシメチル化物、ペンタエ
リスリトールのカルボキシメチル化物、グルコン酸のカ
ルボキシメチル化物、多価アルコールあるいは糖類と無
水マレイン酸あるいは無水コハク酸との縮合物、オキシ
カルボン酸と無水マレイン酸あるいは無水コハク酸との
縮合物、メリット酸で代表されるベンゼンポリカルボン
酸、エタン−1,1,2,2 −テトラカルボン酸、エテン−1,
1,2,2 −テトラカルボン酸、ブタン−1,2,3,4 −テトラ
カルボン酸、プロパン−1,2,3 −トリカルボン酸、ブタ
ン−1,4 −ジカルボン酸、シュウ酸、スルホコハク酸、
デカン−1,10−ジカルボン酸、スルホトリカルバリル
酸、スルホイタコン酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、
グルコン酸、CMOS、ビルダーM 等の有機酸塩 これらの有機ビルダーの中では、クエン酸塩、ポリアク
リル酸塩、ポリエチレングリコールがより好ましい。特
に好ましいものはクエン酸3ナトリウム、ポリアクリル
酸ナトリウム、分子量4000〜20000 のポリエチレングリ
コールである。
【0061】次に、本発明で使用されるノニオン活性剤
は特に限定されないが、融点が40℃以下すなわち40℃で
液状又はペースト状を呈するものでなければならない。
融点が40℃以上のノニオン活性剤は錠剤化時に圧力をか
けると粒子間の強力なバインダーとなり、溶解性が著し
く低下する。
【0062】ノニオン活性剤の具体例としては、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪
酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレ
ン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルアミン、
グリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸アルカノールア
ミド、アルキルグリコシド、アルキルアミンオキサイド
等が挙げられる。
【0063】就中、主ノニオン活性剤として炭素数10〜
20、好ましくは10〜15、更に好ましくは12〜14の直鎖又
は分岐鎖、1級又は2級のアルコールの、エチレンオキ
サイド平均付加モル数5〜15、好ましくは6〜12、更に
好ましくは6〜10のポリオキシエチレンアルキルエーテ
ルを使用するのが望ましい。また、該ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルは、一般にエチレンオキサイド低付
加モル数のアルキルエーテルを多量に含有しているが、
0〜3モル付加物が35重量%以下、好ましくは25重量%
以下のものを使用することが望ましい。
【0064】ノニオン活性剤の配合量は洗剤原料により
異なる。即ち、本発明における洗剤原料(a) と(c) に含
まれるノニオン活性剤の配合量は5〜25重量%、好まし
くは10〜25重量%である。洗剤原料(a) 又は(c) を用い
てノニオン洗剤粒子を製造する場合は、ノニオン活性剤
が5重量%未満では有効分濃度が低すぎて好ましくな
い。一方ノニオン活性剤が25重量%を超えると、粉末物
性、特に流動性が低下し好ましくない。また、本発明に
おける洗剤原料(b) と(d) に含まれるノニオン活性剤の
配合量は10〜60重量%、好ましくは15〜50重量%であ
る。洗剤原料(b) 又は(d) を用いてノニオン洗剤を製造
する場合は、多孔性吸油担体を使用することによりノニ
オン活性剤の配合量を増加できるが、その場合でもノニ
オン活性剤が60重量%を超えると、粉末物性、特に流動
性が低下し好ましくない。
【0065】また本発明においては、造粒時に造粒を促
進するために、工程(1) の混合時又は工程の(2) の造粒
時にバインダーを添加してもよい。本発明で混合又は造
粒時に用いることのできるバインダーとしては、カルボ
キシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリ
アクリル酸ソーダの如きポリカルボン酸塩等の水溶性ポ
リマー溶液、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂
肪酸モノエタノールアミド、脂肪酸ジエタノールアミド
等のノニオン性物質、脂肪酸、珪酸ソーダ水溶液、水等
を挙げることができる。バインダーの配合量は洗剤原料
の混合物又は造粒後の洗剤粒子100 重量部に対して0.1
〜10重量部が好ましく、特に0.5 〜5重量部が好まし
い。
【0066】本発明の実施に当っては、工程(2) の造粒
後に表面被覆剤を添加し、洗剤粒子の表面を被覆するこ
とが好ましい。造粒後の洗剤粒子を表面被覆することに
よって粒子間の必要以上の接着がなくなる。ここで言う
造粒後とは、洗剤原料の造粒物の平均粒径が150 〜1000
μm の範囲内の所望の平均粒径に造粒された時点であ
る。
【0067】本発明に於て、洗剤粒子を表面被覆するた
めの表面被覆剤の配合量としては、洗剤粒子100 重量部
に対して0.5 〜30重量部が好ましく、更に好ましくは1
〜25重量部である。また、表面被覆剤は一次粒子の平均
粒径が10μm 以下の微粉体であることが好ましい。この
表面被覆剤としては、アルミノケイ酸塩が洗濯時にカル
シウムイオン捕捉剤として作用するので望ましく、特に
一次粒子の平均粒径が10μm 以下のアルミノケイ酸塩が
望ましい。アルミノケイ酸塩以外に一次粒子の平均粒径
が10μm 以下の二酸化珪素、ベントナイト、タルク、ク
レイ、無定形シリカ誘導体等のシリケート化合物の様な
無機微粉体も好ましい。アルミノケイ酸塩、無定形シリ
カ誘導体等のシリケート化合物の具体例としては、無機
ビルダー及び多孔性吸油担体として例示した物質が挙げ
られる。また、一次粒子の平均粒径が10μm 以下の金属
石鹸も同様に用いることができる。一次粒子の平均粒径
が10μm 以下の微粉体の平均粒径は、光散乱を利用した
方法、例えばパーティクルアナライザー(堀場製作所
(株)製)により、また顕微鏡観察による測定等で測定
される。
【0068】また本発明において工程(3) の錠剤化の為
の圧縮を行う前に、工程(2) によって得られた洗剤粒子
又は工程(2) の後に前記の表面被覆剤で被覆された洗剤
粒子に、平均粒径100 〜1000μm の水溶性且つ結晶性の
無機塩を配合することによって溶解性がさらに向上す
る。水溶性且つ結晶性の無機塩としては、炭酸塩、硫酸
塩、リン酸塩が挙げられ、その中でもアルカリ金属塩が
好ましく、本発明ではとくに炭酸カリウム、亜硫酸ナト
リウム、亜硫酸カリウム、硝酸カリウム、塩化ナトリウ
ム、硫酸水素ナトリウムが好ましい。
【0069】なお、SiO2対アルカリ金属塩のモル比が1.
0 より大きいケイ酸塩は、結晶性ではないため、本発明
で規定する水溶性かつ結晶性の無機塩類には含まれな
い。また、A型ゼオライトで代表されるアルミノケイ酸
塩等は、水不溶性であるため、本発明で規定する水溶性
かつ結晶性の無機塩類には含まれない。
【0070】水溶性かつ結晶性の無機塩は洗剤粒子に対
して(無機塩)/(洗剤粒子又は被覆洗剤粒子)=1/
99〜30/70の重量比で配合される。この重量比が1/99
以下だと溶解性はあまり変わらなく、また30/70以上に
なると溶解性が低下するだけでなく、配合の自由度も損
なわれる。
【0071】また、水溶性で且つ結晶性の無機塩と同様
な効果が平均粒子径100 〜1000μmの炭素数6以下のモ
ノもしくはポリカルボン酸塩によっても得られる。モノ
もしくはポリカルボン酸として、好ましいものは、酢酸
塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩であり、特
に酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムが好ましい。炭
素数6以下のモノもしくはポリカルボン酸塩は洗剤粒子
に対して(モノもしくはポリカルボン酸塩)/(洗剤粒
子又は被覆洗剤粒子)=1/99〜30/70の重量比で配合
される。
【0072】更に本発明では工程(1) 、(2) において又
は工程(3) の前で次の様な添加物を用いることができ
る。 (1) 漂白剤 過炭酸ソーダ、過ホウ酸ソーダ、硫酸ナトリウム過酸化
水素付加体等 (2) 酵素(本来的に酵素作用を洗浄工程中になす酵素で
ある。) 酵素の反応性から分類すると、ヒドロラーゼ類、ヒドラ
ーゼ類、オキシドレダクターゼ類、デスモラーゼ類、ト
ランスフェラーゼ類及びイソメラーゼ類が挙げられる
が、本発明にはいずれも適用できる。特に好ましいのは
ヒドロラーゼ類であり、プロテアーゼ、エステラーゼ、
カルボヒドラーゼ及びヌクレアーゼが含まれる。プロテ
アーゼの具体例は、ペプシン、トリプシン、キモトリプ
シン、コラーゲナーゼ、ケラチナーゼ、エラスターゼ、
スプチリシン、BPN 、パパイン、プロメリン、カルボキ
シペプチターゼA及びB、アミノペプチターゼ、アスパ
ーギロペプチターゼA及びBである。エステラーゼの具
体例は、ガストリックリパーゼ、パンクレアチックリパ
ーゼ、植物リパーゼ類、ホスホリパーゼ類、コリンエス
テラーゼ類及びホスホターゼ類がある。カルボヒドラー
ゼの具体例としては、セルラーゼ、マルターゼ、サッカ
ラーゼ、アミラーゼ、ペクチナーゼ、リゾチーム、α−
グリコシダーゼ及びβ−グリコシダーゼが挙げられる。 (3) 青味付剤 各種の青味付剤も必要に応じて配合できる。例えば次の
式 (I) 及び式(II)の構造のものが奨用される。
【0073】
【化1】
【0074】(式中、D1は青色乃至紫色のモノアゾ、ジ
スアゾ又はアントラキノン系色素残基を表わし、X1及び
Y1は水酸基;アミノ基、水酸基、スルホン酸基、カルボ
ン酸基又はアルコキシ基で置換されていることもある脂
肪族アミノ基;ハロゲン原子、水酸基、スルホン酸基、
カルボン酸基、低級アルキル基又は低級アルコキシ基で
置換されていることもある芳香族アミノ基又は環状脂肪
族アミノ基を表わし、R は水素原子又は低級アルキル基
を表わす。ただし、R が水素原子を表わす場合であっ
て、X1及びY1が同時に水酸基又はアルカノールアミノ
基を表わす場合、並びにX1及びY1のいずれか一方が水
酸基であり、他方がアルカノールアミノ基である場合を
除く。nは2以上の整数を表わす。)
【0075】
【化2】
【0076】(式中、D2は青色乃至紫色のアゾ又はアン
トラキノン系色素残基を表わし、Rは水素原子又は低級
アルキル基を表わし、X2及びY2は同一又は相異なるアル
カノールアミノ基又は水酸基を表わす。) (4) ケーキング防止剤 パラトルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、酢
酸塩、スルホコハク酸塩、タルク、微粉末シリカ、粘
土、カルシウム−シリケート(例えばJohnsManvill 社
のマイクロセル等)、酸化マグネシウム等 (5) 酸化防止剤 第3ブチルヒドロキシトルエン、4,4'−ブチリデンビス
−(6−第3ブチル−3−メチルフェノール)、2,2'−
ブチリデンビス−(6−第3ブチル−4−メチルフェノ
ール)、モノスチレン化クレゾール、ジスチレン化クレ
ゾール、モノスチレン化フェノール、ジスチレン化フェ
ノール、1,1'−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサン等の酸化防止剤 (6) 蛍光染料 4,4'−ビス−(2−スルホスチリル)−ビフェニル塩、
4,4'−ビス−(4−クロロ−3−スルホスチリル)−ビ
フェニル塩、2−(スチリルフェニル)ナフトチアゾー
ル誘導体、4,4'−ビス(トリアゾール−2−イル)スチ
ルベン誘導体、ビス(トリアジニルアミノ)スチルベン
ジスルホン酸誘導体の1種又は2種以上を、組成物中に
0〜1重量%含有することができる。 (7) 光活性化漂白剤 スルホン化アルミニウムフタロシアニン、スルホン化亜
鉛フタロシアニンの1種又は2種を組成物中に0〜0.2
重量%含有することができる。 (8) 香料 (9) 再汚染防止剤 ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン及びカルボキシメチルセルロース等の
1種又は2種以上を組成物中に 0.1〜5%含有すること
ができる。 (10) 界面活性剤 アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニ
ルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、α
ーオレフィンスルホン酸塩、αースルホ脂肪酸塩又はエ
ステル塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸
塩、石鹸等のアニオン界面活性剤、カルボベタイン、ス
ルホベタイン等の両性界面活性剤、ジ長鎖型第4級アン
モニウム塩等のカチオン界面活性剤などを含有すること
ができるが、ノニオン活性剤の重量の1/3以下でなけ
ればならない。1/3を越えると粒子間の結合力が強ま
る為溶解性が下がる傾向を示す。
【0077】
【実施例】以下本発明を実施例により詳細に説明するが
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0078】実施例1〜20及び比較例1〜3 ・洗剤粒子の製造例1〜4〔工程(1) 及び(2) 〕 レディゲミキサー〔松坂技研(株)製、容量20リット
ル、攪拌羽根と器壁とのクリアランス 5.0mm〕に表1に
示す組成のゼオライト4A型と炭酸ナトリウムと無定形ア
ルミノケイ酸塩(0.8Na2O・Al2O3・6.5SiO2 、細孔容積
310cm3/ 100g、比表面積 153m2/g 、吸油量 245ml/
100g)を投入し、主軸(200rpm)とチョッパー(4000rp
m )の攪拌を開始した。そこに、ノニオン活性剤30重量
部を1分間で投入し、4分後攪拌を停止した。次に、表
面被覆剤としてゼオライト4A型を投入し、30秒間攪拌を
行い排出した。尚、全仕込み量は4kgであった。この様
にして得たノニオン洗剤粒子の嵩密度、平均粒径をJIS
K 3362に規定された方法で測定しその嵩密度と平均粒径
を表1に示す。
【0079】
【表1】
【0080】 ・洗剤粒子の製造例5〜8〔工程(1) 及び(2) 〕 表2に示す噴霧乾燥粒子用の各成分の水分50重量%のス
ラリーを噴霧乾燥して噴霧乾燥粒子を得た。得られた噴
霧乾燥粒子と、表2に示す量のゼオライト4A型と、無定
形アルミノケイ酸塩(0.8Na2O・Al2O3・6.5 SiO2)と炭
酸ナトリウムとを、レディゲミキサー〔松坂技研(株)
製、容量20リットル、攪拌羽根と器壁とのクリアランス
5.0mm〕に投入し、主軸(200rpm)とチョッパー(4000rp
m) の攪拌を開始した。そこに、表2に示す量のノニオ
ン活性剤を1分間で投入し、4分後攪拌を停止した。次
に、表面被覆剤としてゼオライト4A型を投入し、30秒間
攪拌を行い排出した。尚、全仕込み量は4kgであった。
この様にして得たノニオン洗剤粒子の嵩密度、平均粒径
をJIS K 3362に規定された方法で測定し、その結果を表
2に示す。
【0081】
【表2】
【0082】〔工程(3) 〕製造例1〜8で得られたノニ
オン洗剤粒子と表3及び表4に示す無機塩又はカルボン
酸塩とを表3及び表4に示す割合で混合した。この混合
物の10gを内径30mmのシリンダーに計り取り、100 kg/
cm2 の圧力を10秒かけて、体積がおよそ7cm3 の錠剤型
洗剤を得た。このようにして得られた錠剤型洗剤の硬度
と溶解性を下記の条件で評価した。その結果を表3及び
表4に示す。
【0083】1)溶解性評価条件 20℃、30リットルの水道水を入れた2槽式洗濯機(東芝
銀河VH−300 S1、衣料なし)を攪拌強度を「強」と
した中に、上記方法で製造した錠剤型洗浄剤組成物を投
入する。3分間攪拌した後、排水して錠剤型洗浄剤組成
物の残留状態の程度を下記の判定基準に従って判定し
た。3分間以内に溶解しないものは、通常の洗濯条件に
おいても衣類上に残留する傾向があるだけでなく、洗浄
力低下の原因にもなり、好ましくない。溶解性は実用的
な面からは2以下が好ましい。 判定基準 1;錠剤洗剤残留物なし 2;直径1〜3mmの粒が5〜10個残留する 3;半分くらい残留する 4;ほとんど原形のまま残留 2)錠剤硬度評価条件 上記条件にて成形した錠剤型洗浄剤をデジタル硬度計
(FUJIWARA製、型番0240001)を用いて錠剤硬度 (kg/c
m2)を測定した。錠剤強度の値は3kg/cm2 以上が好ま
しい。
【0084】
【表3】
【0085】
【表4】
【0086】
【発明の効果】本発明の錠剤型洗剤の製造法によれば、
組成が限定されず、配合成分の自由度が高く、且つ強度
と溶解性に優れたノニオン活性剤を主基剤とする錠剤型
洗剤を得ることが可能となる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(1) 、(2) 及び(3) の工程からな
    り、体積が1.0cm3以上の錠剤型洗剤を得ることを特徴と
    する錠剤型洗剤の製造方法。 工程(1) …融点40℃以下のノニオン活性剤と、該ノニオ
    ン活性剤を吸蔵する為の吸油剤とを必須成分として含有
    する洗剤原料を混合する工程。 工程(2) …工程(1) で得られた混合物を造粒し、平均粒
    子径 150〜1000μm 、嵩密度 0.6〜1.2g/mlの洗剤粒子
    を得る工程。 工程(3) …工程(2) で得られた洗剤粒子を圧縮し、嵩密
    度が 1.0〜2.0g/mlである錠剤を得る工程。
  2. 【請求項2】 吸油剤が、シリカ誘導体及び/又は噴霧
    乾燥粒子である請求項1記載の錠剤型洗剤の製造方法。
  3. 【請求項3】 洗剤原料が、下記の(a),(b),(c) 及び
    (d) から選ばれるいずれかである請求項2記載の錠剤型
    洗剤の製造方法。 (a) 噴霧乾燥粒子75〜95重量部とノニオン活性剤5〜25
    重量部 (b) ビルダー20〜89重量部とシリカ誘導体1〜20重量部
    とノニオン活性剤10〜60重量部 (c) ビルダー/噴霧乾燥粒子=5/95〜95/5(重量
    比)の混合物75〜95重量部とノニオン活性剤5〜25重量
    部 (d) ビルダー/噴霧乾燥粒子=5/95〜95/5(重量
    比)の混合物20〜89重量部と、シリカ誘導体1〜20重量
    部とノニオン活性剤10〜60重量部 但し、ビルダー、噴霧乾燥粒子及びシリカ誘導体は下記
    の性状を有するものである。 ・ビルダー:少なくとも1種の有機あるいは無機の粉末
    ビルダー ・噴霧乾燥粒子:少なくとも1種の有機あるいは無機の
    ビルダーを含有する水スラリーを噴霧乾燥した粒子 ・シリカ誘導体:水銀圧入法で細孔容積が 100〜600cm3
    /100g、BET法で比表面積が20〜700m2 /g、JIS K
    5101での吸油量が 100ml/100g以上であるシリカ誘導体
  4. 【請求項4】 工程(2) の後に、更に表面被覆剤を混合
    し、洗剤粒子の表面を該表面被覆剤で被覆した後、工程
    (3) を行う請求項1〜3の何れか1項記載の錠剤型洗剤
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 表面被覆剤を洗剤粒子 100重量部に対し
    て 0.5〜30重量部混合する請求項4記載の錠剤型洗剤の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 工程(2) の後、更に平均粒径 100〜1000
    μm の水溶性且つ結晶性の無機塩を、洗剤粒子に対する
    重量比で(無機塩)/(洗剤粒子)=1/99〜30/70の
    割合で配合し、洗剤粒子と混合した後、工程(3) を行う
    請求項1〜3の何れか1項記載の錠剤型洗剤の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 洗剤粒子の表面を表面被覆剤で被覆した
    後、更に平均粒径 100〜1000μm の水溶性且つ結晶性の
    無機塩を、被覆後の洗剤粒子に対する重量比で(無機
    塩)/(被覆洗剤粒子)=1/99〜30/70の割合で配合
    し、被覆洗剤粒子と混合した後工程(3) を行う請求項4
    又は5記載の錠剤型洗剤の製造方法。
  8. 【請求項8】 平均粒径 100〜1000μm の水溶性且つ結
    晶性の無機塩が、炭酸塩及び/又は硫酸塩である請求項
    6又は7記載の錠剤型洗剤の製造方法。
  9. 【請求項9】 工程(2) の後、更に平均粒径 100〜1000
    μm の炭素数6以下のモノもしくはポリカルボン酸塩
    を、洗剤粒子に対する重量比で(カルボン酸塩)/(洗
    剤粒子)=1/99〜30/70の割合で配合し、洗剤粒子と
    混合した後、工程(3) を行う請求項1〜3の何れか1項
    記載の錠剤型洗剤の製造方法。
  10. 【請求項10】 洗剤粒子の表面を表面被覆剤で被覆し
    た後、更に平均粒径100〜1000μm の炭素数6以下のモ
    ノもしくはポリカルボン酸塩を、被覆後の洗剤粒子に対
    する重量比で(カルボン酸塩)/(被覆洗剤粒子)=1
    /99〜30/70の割合で配合し、被覆洗剤粒子と混合した
    後、工程(3) を行う請求項4又は5記載の錠剤型洗剤の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 モノもしくはポリカルボン酸塩が、酢
    酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩から選択
    される一種または二種以上の混合物である請求項9又は
    10記載の錠剤型洗剤の製造方法。
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