JP2020002264A - 発泡性洗浄用錠剤 - Google Patents

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【課題】本発明の目的は、高い硬度を備える発泡性洗浄用錠剤を提供することである。【解決手段】発泡性洗浄用錠剤において、発泡剤と共にケイ酸金属塩を含有し、且つケイ酸金属塩の含有率と比表面積との積が3.5以上となるように配合すると、発泡性洗浄用錠剤に高い硬度を備えさせ得る。これによって、発泡性洗浄用錠剤の、包装時、輸送時、使用時(携帯時)等に割れ・欠け等が生じるのを抑制することができる。発泡性洗浄用錠剤は、更に界面活性剤を含むことができ、好ましくは義歯洗浄剤として用いられる。【選択図】なし

Description

本発明は、発泡性洗浄用錠剤に関する。より具体的には、本発明は、高い硬度を備える発泡性洗浄用錠剤に関する。
従来、発泡剤を配合した発泡性洗浄剤は、発泡作用による物理的洗浄力を利用して優れた洗浄作用を発揮できるため、義歯、メガネ、排水管、シンク、洗濯槽、トイレ、浴槽、ステンレスボトル等の洗浄に広く使用されている。また、発泡性洗浄剤は、錠剤、顆粒剤等の様々な固形状形態に製剤化して提供されているが、これらの形態の中でも、錠剤は、取扱いが容易であり、消費者に広く受け入れられている。
一般に、発泡性洗浄剤には、その使用目的、備えさせるべき洗浄作用等に応じて、漂白剤、界面活性剤、殺菌剤、香料、消臭剤等の成分が配合されている。また、発泡性洗浄剤には、発泡性を担保するために、比較的多量の発泡剤を配合する必要があるため、発泡性洗浄剤では、発泡剤の割合が高いという組成上の特徴がある。
一方、発泡性固形状洗浄剤(発泡性洗浄用錠剤)では、包装時や輸送時に割れ・欠け等が生じるのを抑制するために、高い硬度を備えていることが求められる。しかしながら、発泡性固形状洗浄剤では、前述するように、発泡剤の割合が多いという組成上の特徴があるため、とりわけ錠剤状に製剤化する場合には、成型後の固形物(錠剤)に十分な硬度を備えさせ難いという欠点がある。
従来、発泡性洗浄用錠剤の製造技術については、種々報告されている。例えば、特許文献1には、実質的に水分を含まないか或いは50℃以下で結晶水を遊離しない有機酸と、ポリエチレングリコールとを、60〜100℃で加熱溶融混合後、所定条件で撹拌しながら冷却、粉末化し、これに重炭酸ナトリウムと炭酸ナトリウムを添加して打錠成型することにより、安定化剤、結合剤、離型剤等の量を減らしつつ、良好な生産性で錠剤状の発泡性洗浄剤が得られることが報告されている。しかしながら、特許文献1は、発泡性洗浄用錠剤に十分な硬度を備えさせるための製剤化技術を開示するものではない。
特開昭62−89616号公報
本発明の目的は、高い硬度を備える発泡性洗浄用錠剤を提供することである。
本発明者が鋭意検討を行ったところ、発泡剤を含む洗浄用組成物に結合剤としてケイ酸金属塩を含ませるとともに、ケイ酸金属塩の含有率と比表面積との積が3.5以上となるように調整すると、得られる発泡性洗浄用錠剤に高い硬度を備えさせ得ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 発泡剤、及びケイ酸金属塩を含有し、前記ケイ酸金属塩の含有率と比表面積との積が3.5以上であることを特徴とする、発泡性洗浄用錠剤。
項2. 前記ケイ酸金属塩の比表面積が200m2/g以上である、項1に記載の発泡性洗浄用錠剤。
項3. 更に、界面活性剤を含有する、項1又は2に記載の発泡性洗浄用錠剤。
項4. 義歯の洗浄に使用される、項1〜3のいずれかに記載の発泡性洗浄用錠剤。
本発明の発泡性洗浄用錠剤は、高い硬度を備えることができるので、包装時、輸送時、使用時(携帯時)等に割れ・欠け等が生じるのを抑制することもできる。
本発明の発泡性洗浄用錠剤は、発泡剤、及びケイ酸金属塩を含有し、ケイ酸金属塩の含有率と比表面積との積が3.5以上であることを特徴とする。以下、本発明の発泡性洗浄用錠剤について詳述する。
[発泡剤]
本発明の発泡性洗浄用錠剤は発泡剤を含む。発泡剤は、発泡性洗浄用錠剤の使用に際し水と共存させた時の発泡性を備えさせるために含まれる。発泡剤は吸湿性を有しているため、従来技術では、発泡性洗浄用錠剤の硬度を不十分にしたりする一因になっていたが、本発明の発泡性洗浄用錠剤では、発泡剤を含みながらも、錠剤の硬度の向上を図ることが可能になっている。
本発明で使用される発泡剤の種類については、無毒性で生理学上許容されるものであれば特に制限はされず、洗浄剤で通常使用されるもの(即ち、水中で二酸化炭素を発生できるもの)を広く用いることができる。
発泡剤として、例えば、炭酸塩、炭酸水素塩、及び炭酸水素塩と炭酸塩の複塩の少なくとも1種(以下、炭酸化合物と表記することもある)と、酸との組み合わせが例示される。炭酸塩としては、特に制限されないが、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸のアルカリ金属塩が挙げられる。炭酸水素塩としては、特に制限されないが、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸水素のアルカリ金属塩が挙げられる。炭酸塩と炭酸水素塩の複塩としては、特に制限されないが、例えば、セスキ炭酸ナトリウム等が挙げられる。これらの炭酸化合物は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、酸としては、特に制限されないが、例えば、クエン酸、酒石酸、フマル酸、リンゴ酸、マレイン酸、グルコン酸、コハク酸等の有機酸;リン酸、スルファミン酸等の無機酸等が挙げられる。これらの酸は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
発泡剤を構成する炭酸化合物として、好ましくは炭酸水素のアルカリ金属塩、更に好ましくは炭酸水素ナトリウムが挙げられる。また、発泡剤を構成する酸として、好ましくは有機酸が挙げられる。
発泡剤において、炭酸化合物と酸の比率については、水中で両者が反応して二酸化炭素を発生できることを限度として特に制限されないが、例えば、炭酸化合物100重量部当たり、酸が通常50〜100重量部、好ましくは50〜90重量部、更に好ましくは50〜85重量部が挙げられる。
本発明の発泡性洗浄用錠剤における発泡剤の含有量(炭酸化合物と酸の合計量)については、付与すべき発泡作用の程度等に応じて適宜設定すればよいが、例えば40〜95重量%、好ましくは50〜80重量%、更に好ましくは50〜75重量%が挙げられる。
[ケイ酸金属塩]
本発明の発泡性洗浄用錠剤には、ケイ酸金属塩が含まれる。本発明の発泡性洗浄用錠剤において、ケイ酸金属塩は、その含有率と比表面積との積が3.5以上となるように配合させられることにより、発泡性洗浄用錠剤の硬度を高める役割を果たす。なお、前記の含有率とは、発泡性洗浄用錠剤の重量を1とした場合のケイ酸金属塩の重量比率であり、比表面積の単位は、m2/gである。また、本発明において、ケイ酸金属塩として、比表面積が異なる2種以上のケイ酸金属塩(これら2種以上のケイ酸金属塩は、組成が同じであっても異なっていてもよい)を含む場合は、それぞれのケイ酸金属塩の含有率と比表面積との積の総和が3.5以上である。ケイ酸金属塩の含有率と比表面積との積の総和の下限は、7以上であることが好ましい。また、ケイ酸金属塩の含有率と比表面積との積の総和の上限は、特に限定されるものではないが、打錠前の原料混合物の流動性が良好に得られ、また、水に錠剤を溶解した後の水の濁りが発生しにくいという観点から、30以下が好ましく、18以下がより好ましい。
本発明において、ケイ酸金属塩の含有率と比表面積との積が3.5以上となることで発泡性洗浄用錠剤の硬度が向上する理由としては明らかではないが、原料混合物を打錠した時に、原料混合物に含まれるケイ酸金属塩の粒子(二次粒子)が崩壊し、錠剤中で再配列した微粒子(一次粒子)がネットワークを形成することで硬度を向上させると考えられるところ、ケイ酸金属塩の含有率と比表面積との積が3.5以上となる組み合わせであることで、一次粒子径がある程度の大きさのケイ酸金属塩が、ある程度の量で存在することとなり、打錠時に一次粒子が十分なネットワークを形成可能とするものと考えられる。
本発明で使用されるケイ酸金属塩は、二酸化ケイ素と金属酸化物とからなる塩であり、具体的には、ケイ酸亜鉛、ケイ酸アルミニウム、水化ケイ酸アルミニウム、カオリン(主成分は含水ケイ酸アルミニウム)、ケイ酸アルミニウムカリウム(別名アルミノケイ酸カリウム)、ケイ酸アルミニウムナトリウム(別名アルミノケイ酸ナトリウム、より具体的には、オルトケイ酸アルミニウムナトリウム)、ゼオライト(主成分は結晶性アルミノケイ酸塩、より具体的には、合成アルミノケイ酸ナトリウム)ケイ酸カリウム、ケイ酸カルシウム(より具体的には、メタケイ酸カルシウム)、ケイ酸カルシウムナトリウム、ケイ酸カルシウムアルミニウム(具体的には、アルミノジケイ酸アルミニウムカルシウム)、ケイ酸ジルコニウム、ケイ酸ストロンチウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、タルク(主成分は含水ケイ酸マグネシウム)、ケイ酸マグネシウムカルシウム、ケイ酸リチウム(より具体的には、メタケイ酸リチウム)、ケイ酸アルミン酸マグネシウム(より具体的には、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム)等が挙げられる。これらの中でも、錠剤の硬度をより良好に向上させる観点から、好ましくはケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウムが挙げられ、錠剤の硬度をより良好に向上させるとともに、打錠前の原料混合物の流動性も向上させる観点から、ケイ酸マグネシウムが特に好ましい。これらのケイ酸金属塩は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
ケイ酸金属塩の比表面積としては、含有率と比表面積との積が3.5以上となることを限度として特に限定されないが、好ましくは200m2/g以上、より好ましくは250m2/g以上が挙げられる。ケイ酸金属塩の比表面積は、その上限においても特に限定されるものではないが、例えば1000m2/g以下、好ましくは600m2/g以下が挙げられる。前記比表面積は、窒素吸着法を利用し、BET法によって測定した比表面積(BET比表面積)をいうものとする。BET法とは、吸着等温線上で窒素の単分子層吸着量を求め、吸着窒素分子の断面積から表面積を決定して試料の比表面積(BET比表面積)を算出する手法である。BET法による測定は、各種のBET測定装置を用いて測定することができる。
ケイ酸金属塩の含有量としては、含有率と比表面積との積が3.5以上となることを限度として特に限定されないが、例えば0.2重量%以上、好ましくは0.5重量%以上、より好ましくは1重量%以上、特に好ましくは1.5重量%以上が挙げられる。ケイ酸金属塩の含有量は、その上限においても特に限定されるものではないが、例えば5重量%以下、好ましくは4重量%以下、より好ましくは3重量%以下が挙げられる。
ケイ酸金属塩と発泡剤との比率としては特に限定されないが、錠剤硬度を良好に向上させる観点から、発泡剤の含有量100重量部に対し、ケイ酸金属塩の含有量が好ましくは1〜10重量部、より好ましくは1.5〜7重量部、さらに好ましくは2〜5重量部が挙げられる。
[界面活性剤]
本発明の発泡性洗浄用錠剤は、洗浄力を高めるために界面活性剤を含んでいることが好ましい。発泡剤に加えて界面活性剤を含むことで、本来的には発泡性洗浄用錠剤の硬度はさらに不足する傾向となるが、本発明の発泡性洗浄用錠剤では、錠剤硬度の向上が可能であるため、界面活性剤を含む場合においても、効果的に錠剤硬度を向上させることができる。
本発明の発泡性洗浄用錠剤に配合される界面活性剤の種類については、洗浄剤の成分として使用可能なものであることを限度として特に制限されず、カチオン性、アニオン性、非イオン性及び両性界面活性剤のいずれを使用してもよい。
カチオン性界面活性剤としては、具体的には、アルキル(C6〜C20)トリメチルアンモニウム塩,ジアルキル(C6〜C20)ジメチルアンモニウム塩、及びアルキル(C6〜C20)ジメチルベンジルアンモニウム塩等の第4級アンモニウム塩、アルキル(C6〜C20)アミン塩、アルキル(C6〜C20)アミンエチレンオキサイド付加物、アルキルピリジニウム塩等が挙げられる。これらのカチオン性界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
アニオン性界面活性剤としては、具体的には、平均炭素数10〜16のアルキル基を有する直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するアルケニルスルホン酸塩、平均炭素数10〜20のアルキル基を有する直鎖アルキルスルホ酢酸塩、平均炭素数10〜20のアルキル基を有するアルキル硫酸塩、平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するアルカンスルホン酸塩等が挙げられる。これらのアニオン性界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
非イオン性界面活性剤としては、具体的には、高級アルコールエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物、脂肪酸エチレンオキサイド付加物、多価アルコール脂肪酸エステルエチレンオキサイド付加物、高級アルキルアミンエチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミドエチレンオキサイド付加物、油脂のエチレンオキサイド付加物及びポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物等のポリエチレングリコール型界面活性剤、並びにグリセロールの脂肪酸エステル、ペンタエリスリトールの脂肪酸エステル、ソルビトール及びソルビタンの脂肪酸エステル、ショ糖の脂肪酸エステル、多価アルコールのアルキルエーテル及びアルカノールアミン類の脂肪酸アミド等の多価アルコール型界面活性剤等が挙げられる。これらの非イオン性界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
両性界面活性剤としては、具体的には、平均炭素数10〜16のアルキル基を有するアルキルアミノプロピオン酸塩(例えばラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム)等のアミノ酸型界面活性剤、平均炭素数10〜16のアルキル基を有するアルキルジメチルベタイン(ラウリルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタイン等)、ラウリルヒドロキシエチルベタイン等のベタイン型界面活性剤等が挙げられる。これらの両性界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記各種の界面活性剤において、塩の形態としては、ナトリウムやカリウム等のアルカリ金属塩、マグネシウムやカルシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アミン塩、及び塩酸塩等の酸付加塩等が挙げられる。
これらの界面活性剤の中でも、好ましくはアニオン性界面活性剤が挙げられる。これらの界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の発泡性洗浄用錠剤において界面活性剤を含有させる場合、その含有量については、使用する界面活性剤の種類、備えさせるべき洗浄力等に応じて適宜設定すればよいが、例えば0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%、より好ましくは1〜3重量%が挙げられる。
[その他の成分]
本発明の発泡性洗浄用錠剤には、前述する成分に加えて、二酸化ケイ素を含んでいてもよい。二酸化ケイ素は、例えば、打錠障害の抑制、発泡量の増大、発泡速度の向上、崩壊時間制御等の目的で添加することができる。また、本発明の発泡性洗浄用錠剤には、洗浄力の増強、崩壊性の付与、成型性の付与等を目的として、必要に応じて、さらなる他の添加剤が含まれていてもよい。
本発明の発泡性洗浄用錠剤に配合可能な他の添加剤としては、漂白剤、キレート剤、酵素、香料、結合剤、賦形剤、防錆剤、pH調整剤、着色料、発泡安定化剤、保存剤、抗菌・殺菌剤、防腐剤、滑沢剤、増量剤、崩壊剤、安定化剤等が挙げられる。これらの添加剤も1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの添加物の含有量も目的に応じて適宜設定すればよい。
漂白剤としては、酸素系漂白剤、塩素系漂白剤、還元系漂白剤等が挙げられる。
酸素系漂白剤としては、例えば、過硫酸水素塩、過硫酸塩、過炭酸塩、過ホウ酸塩、テトラアセチルエチレンジアミン等が挙げられる。過硫酸水素塩としては、具体的には、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;バリウム塩等のアルカリ金属塩;アンモニウム塩;これらの水和物等が挙げられる。なお、過硫酸水素塩は、硫酸水素塩や硫酸塩との複塩又は混合物でもよい。複塩又は混合物である場合、例えば、過硫酸水素カリウム、硫酸水素カリウム及び硫酸カリウムの混合物であることが特に好ましい。過硫酸塩としては、具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;アンモニウム塩;これらの水和物等が挙げられる。過炭酸塩としては、具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;アンモニウム塩;これらの水和物等が挙げられる。過ホウ酸塩としては、具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;アンモニウム塩;これらの水和物等が挙げられる。これらの酸素系漂白剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
塩素系漂白剤としては、例えば、次亜塩素酸塩、ジクロロイソシアヌル酸塩等が挙げられる。次亜塩素酸塩としては、具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩が挙げられる。ジクロロイソシアヌル酸塩としては、具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩が挙げられる。これらの塩素系漂白剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
還元系漂白剤としては、具体的には、二酸化チオ尿素、ハイドロサルファイト等が挙げられる。これらの還元系漂白剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
キレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸、ポリリン酸、ピロリン酸、及びこれらの塩が挙げられ、好ましくはピロリン酸及びその塩が挙げられる。さらに、ピロリン酸及びその塩としては、ピロリン酸四ナトリウム、ピロリン酸二水素ナトリウム等が挙げられ、好ましくはピロリン酸二水素ナトリウムが挙げられる。これらのキレート剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
酵素としては、プロテアーゼ、アルカラーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、グルカナーゼ等が挙げられる。これらの酵素は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
香料としては、メントール、サリチル酸、カルボン等のほか、スペアミント、ペパーミント、ハッカ油等の各種の精油が挙げられる。これらの香料は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
結合剤としては、ポリビニルピロリドン、ポリ(オキシエチレン)(分子量20,000〜500,000)、ポリエチレングルコール(分子量約1000〜50,000)、カーボワックス(分子量4,000〜20,000)、ノニオン界面活性剤、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、セルロース、ゼラチン、クレー、ならびに乳糖、グルコース、キシリトール、ソルビトール等の糖類等が挙げられる。これらの結合剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
[剤型・物性]
本発明の発泡性洗浄用錠剤の剤型は、錠剤状である。錠剤状の発泡性洗浄剤は、本来的に、包装時、輸送時、使用時(携帯時)等に割れ・欠け等が生じ易い剤型であるが、本発明の発泡性洗浄用錠剤は高い硬度を備えることができるので、このような割れ・欠け等の発生を抑制することができる。
本発明の発泡性洗浄用錠剤の形状や大きさについては、洗浄対象物に応じて適宜設定すればよい。特に、大きさが比較的小さい錠剤は、本来的に硬度が向上しにくいが、本発明の発泡性洗浄用錠剤は硬度が向上されているため、比較的小さい錠剤であっても、効果的に硬度を向上させることができる。このような観点から、本発明の発泡性洗浄用錠剤は、1錠当たりの重量が、例えば1〜20g、好ましくは1〜10g、より好ましくは、1〜4g、更に好ましくは2〜3gである比較的小さい錠剤の場合に特に好適である。このような比較的小さい錠剤のより具体的な例としては、義歯の洗浄に使用される発泡性洗浄用錠剤(義歯洗浄剤)が挙げられる。
本発明の発泡性洗浄用錠剤は、硬度が高く、包装時や輸送時に割れ・欠け等が生じるのを抑制できる特性を備えている。本発明の発泡性洗浄用錠剤の硬度としては、具体的には、50N以上、好ましくは55〜98N、より好ましくは60〜98N、更に好ましくは80〜98N、特に好ましくは95〜98Nが挙げられる。本発明の発泡性洗浄用錠剤の硬度測定における具体的条件については、実施例の欄に示す通りである。
[洗浄対象・使用方法]
本発明の発泡性洗浄用錠剤の洗浄対象については、特に制限されないが、例えば、義歯、メガネ、排水管、シンク、洗濯槽、浴槽、トイレ、ステンレスボトル等が挙げられる。これらの洗浄対象の中でも、好ましい洗浄対象は義歯である。
本発明の発泡性洗浄用錠剤の使用方法は、従来の発泡性洗浄用錠剤の場合と同様である。例えば、義歯やメガネを洗浄対象にする場合であれば、本発明の発泡性洗浄用錠剤を添加した水に、洗浄対象を浸漬させればよい。また、排水管、シンク、洗濯槽、浴槽、トイレ、ステンレスボトル等を洗浄対象にする場合であれば、当該洗浄対象に対して本発明の発泡性洗浄用錠剤を入れ、当該洗浄対象に対して流水又は貯水すればよい。
[製造方法]
本発明の発泡性洗浄用錠剤は、公知の方法に従って行えばよい。例えば、発泡剤及びケイ酸金属塩、必要に応じて添加される界面活性剤、並びに必要に応じて添加される他の成分を混合した原料混合物を、打錠の成型工程に供することによって、本発明の発泡性洗浄用錠剤を製造することができる。
本発明の発泡性洗浄用錠剤の打錠成型の方法については、特に制限されないが、例えば、単発錠剤機、ロータリー式錠剤機、高速回転式錠剤機等の装置を用いて行うことができる。また、打錠成型する際の打圧については、錠剤成型が可能である限り、特に制限されないが、通常4〜10t程度、好ましくは5〜9t程度、更に好ましくは6〜8t程度に設定すればよい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
1.発泡性洗浄用錠剤(義歯洗浄剤)の製造
表1及び表2に示す組成の発泡性洗浄用錠剤(義歯洗浄剤)を製造した。具体的には、先ず、ケイ酸金属塩以外の原料を秤量し、秤量した原料をレディゲミキサー(型番:M20、メーカー:マツボー)にて攪拌混合した。次いで、混合した原料をチャック袋に小分けし、ケイ酸金属塩及び炭酸ナトリウムを添加して混合し、目開き850μmにて篩過し、原料混合物を得た。得られた原料混合物を、直径25mmの金型を用いて6.5tで打錠成型することにより、1個当たり2.65gの発泡性洗浄用錠剤(義歯洗浄剤)を製造した。
2.比表面積の測定
ケイ酸金属塩の比表面積は、BET法(3点法)を用いて、全自動ガス吸着測定装置 (AUTOSORB-1-C、カンタクローム社製)により測定した。
3.錠剤の硬度の評価
発泡性洗浄用錠剤3錠の硬度(破壊強度)を硬度計(錠剤硬度計6D:DR.SCHLEUNIGER PHARMATRON社製)にて測定し、平均値を算出した。比較例1の発泡性洗浄用錠剤の硬度を100として、各発泡性洗浄用錠剤の硬度の相対値を算出し、下記判定基準に従って錠剤の硬度を分類した。
<硬度向上効果の判定基準>
◎:硬度の相対値が150以上
○:硬度の相対値が130以上150未満
△:硬度の相対値が120以上130未満
×:硬度の相対値が120未満
4.結果
得られた結果を表1及び表2に示す。ケイ酸金属塩の含有率と比表面積との積が3.5以上である発泡性洗浄用錠剤(実施例1〜8)では、錠剤の硬度が優れていた。一方、ケイ酸金属塩の含有率と比表面積との積が3.5を下回る発泡性洗浄用錠剤(比較例2〜11)では、満足できる硬度は得られなかった。なお、実施例1、4、6及び7の発泡性洗浄用錠剤の硬度は95N以上であり、実施例2、3、5及び8の発泡性洗浄用錠剤の硬度は80N以上95N未満であり、いずれも包装や流通に耐えうる十分な硬度を有していた。
Figure 2020002264
Figure 2020002264

Claims (4)

  1. 発泡剤、及びケイ酸金属塩を含有し、前記ケイ酸金属塩の含有率と比表面積との積が3.5以上であることを特徴とする、発泡性洗浄用錠剤。
  2. 前記ケイ酸金属塩の比表面積が200m2/g以上である、請求項1に記載の発泡性洗浄用錠剤。
  3. 更に界面活性剤を含有する、請求項1又は2に記載の発泡性洗浄用錠剤。
  4. 義歯の洗浄に使用される、請求項1〜3のいずれかに記載の発泡性洗浄用錠剤。
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