JPH08258743A - 自動車の車体フロント構造 - Google Patents

自動車の車体フロント構造

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JPH08258743A
JPH08258743A JP6580395A JP6580395A JPH08258743A JP H08258743 A JPH08258743 A JP H08258743A JP 6580395 A JP6580395 A JP 6580395A JP 6580395 A JP6580395 A JP 6580395A JP H08258743 A JPH08258743 A JP H08258743A
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panel
hood ridge
core support
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support panel
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JP6580395A
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Masahiko Yasugadaira
雅彦 安ヶ平
Masayuki Doi
正幸 土井
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Nissan Motor Co Ltd
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラジエータコアサポートパネルをトリム化し
て組立てラインのサブライン化と組立ての自動化を可能
として生産性の向上を図れると共に、フードリッジパネ
ルの応力集中を回避して車体の強度剛性を高められる自
動車の車体フロント構造の提供を図る。 【構成】 ラジエータコアサポートパネル20を合成樹
脂材で一体成形して車体1のフードリッジアッパインフ
ォース7の前端部とフロントサイドメンバ2の前端部と
に結合する一方、ラジエータコアサポートパネル20と
ストラットタワー9との間で、フードリッジアッパレイ
ンフォース7からフロントサイドメンバ2に亘りフード
リッジパネル6に沿って上下方向にステイフナー12を
接合配置してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の車体フロント構
造、とりわけ、車体フロントエンドのラジエータコアサ
ポートパネル周りの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のラジエータコアサポートパネル
は一般的には、例えば特開平4−121284号公報に
示されているようにアッパレールとラジエータコアポー
トサイドとを鋼板材で形成してあって、アッパレールの
両側端部をフードリッジアッパレインフォースの前端部
上に複数箇所でスポット溶接により接合すると共に、ラ
ジエータコアサポートサイドの周縁部をフードリッジパ
ネルの前端部とフロントサイドメンバの前端部周面およ
びファーストクロスメンバ上とに亘って複数ケ所でスポ
ット溶接により接合して、所要の結合剛性を確保するよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ラジエータコアサポー
トパネルを鋼板製としてあるため、前述のように車体組
立てラインで該ラジエータコアサポートパネルを車体フ
ロントエンドに接合してホワイトボディを構成し、次の
塗装工程でこのホワイトボディを塗装するため、ヘッド
ランプやフロントバンパーアッセンブリ等の艤装部品は
艤装工程で該ラジエータコアサポートパネルに順次組付
けなければならず、これら艤装部品の組付けを自動化す
ることは難しい。
【0004】また、車体組立てラインでラジエータコア
サポートパネルを接合してエンジンルームを隔成してし
まうため、エンジンルーム内の搭載部品の組付け方向が
上下方向に制約されてしまい、エンジンルーム搭載部品
の組付作業にも大きな制約を与えてしまう。
【0005】そこで、ラジエータコアサポートパネルを
合成樹脂材により一体成形して、該ラジエータコアサポ
ートパネルをトリム化(艤装部品化)し、車体に対して
後付けするようにすれば、該ラジエータコアサポートパ
ネルにヘッドランプやフロントバンパーアッセンブリ等
の他の艤装部品をサブアッセンブリするこができるか
ら、このラジエータコアサポートパネルをベースとした
部品組立てラインをサブライン化して組立ての自動化が
可能となって生産性の向上が図れ、しかも、車体のエン
ジンルーム搭載部品をエンジンルーム前方からも組付け
ることができるようになって、より一層生産性を向上す
ることが可能となる。
【0006】しかし、ラジエータコアサポートパネルを
鋼板材におき替えて合成樹脂材でトリム化しても、この
トリム化したラジエータコアサポートパネルを車体フロ
ントエンドに結合する場合は、鋼板製のもののようにス
ポット溶接による結合ができないためボルト・ナット等
よる締結手段を採用せざるを得ず、しかも、この締結点
を前記鋼板製のもののスポット溶接点と同じピッチにす
ることは構造的に難しく、所要の結合剛性を得るために
は車体の骨格部材を中心としてボルト・ナットにより締
結固定しなければならない一方、車体のエンジンルーム
側壁を構成するフードリッジパネルはその上側部分に前
述のフードリッジアッパレインフォースを接合して補強
してあるが、このフードリッジレインフォースとフロン
トサイドメンバとの間は一枚パネル構造でパネル剛性が
比較的低く、従って、前述のようにラジエータコアサポ
ートパネルをトリム化してフードリッジアッパレインフ
ォース、フロントサイドメンバ等の車体骨格部材を中心
としてボルト・ナットにより締結固定しようとした場合
には、該フードリッジパネルに応力が集中する傾向とな
って強度的に不利となってしまう。
【0007】そこで、本発明はラジエータコアサポート
パネルを合成樹脂材で一体成形してトリム化することに
よって、該ラジエータコアサポートパネルをベースとし
た部品組立てラインのサブライン化と部品組立ての自動
化、およびラジエータコアサポートパネルの車体への組
立ての自動化を可能として生産性の向上を図ることがで
き、しかも、車体との結合剛性を十分に確保できると共
に、車体のフードリッジパネルに応力集中を生じること
がなく、車体フロント部の強度剛性を高めることができ
る自動車の車体フロント構造を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、ラ
ジエータコアサポートパネルを合成樹脂材で一体成形
し、該ラジエータコアサポートパネルを少くとも車体の
フードリッジアッパインフォースの前端部とフロントサ
イドメンバの前端部とに結合する一方、該ラジエータコ
アサポートパネルと車体のフードリッジパネルに接合配
置したストラットタワーとの間で、前記フードリッジア
ッパレインフォースからフロントサイドメンバに亘り該
フードリッジパネルに沿って上下方向にステイフナーを
接合配置したことを特徴としている。
【0009】請求項2にあっては、請求項1に記載のス
テイフナーを断面略ハット形に形成してフードリッジパ
ネルとの間にフードリッジアッパレインフォースとフロ
ントサイドメンバとに跨る閉断面部を形成したことを特
徴としている。
【0010】請求項3にあっては、請求項1,2に記載
のステイフナーをフードリッジパネルの前端部に配置
し、該ステイフナーの前端縁部にフランジ部を曲折成形
して該フランジ部をフードリッジパネル前端縁部に曲折
成形したフランジ部に重合して接合したことを特徴とし
ている。
【0011】請求項4にあっては、請求項1〜3に記載
のステイフナーにバッテリ搭載トレイの取付座を形成し
たことを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1によれば、ラジエータコアサポートパ
ネルを合成樹脂製としてトリム化することによって、こ
のラジエータコアサポートパネルをベースとするヘッド
ランプやフロントバンパーアッセンブリ等の部品の組立
てラインをサブライン化してサブアッセンブリすること
ができると共に、これら部品の組立てを自動化すること
が可能となって生産性を高めることができる。
【0013】しかも、ヘッドランプやフロントバンパー
アッセンブリをサブラインでラジエータコアサポートパ
ネルにサブアッセンブリして、該ラジエータコアサポー
トパネルの車体への組付けを自動化することも可能とな
るから、より一層生産性を高めることができる。
【0014】また、ラジエータコアサポートパネルをト
リム化することによって、該ラジエータコアサポートパ
ネルを車体へ後付けすることができるから、車体のエン
ジンルーム前方が開放されてエンジンルーム搭載部品を
エンジンルーム前方からも組付けることができて、エン
ジンルーム搭載部品の組付け作業性を大幅に改善するこ
とができる。
【0015】そして、ラジエータコアサポートパネルは
車体フロントの前後方向骨格部材であるフードリッジア
ッパレインフォースとフロントサイドメンバに結合して
あり、かつ、フードリッジパネルにはラジエータコアサ
ポートパネルとストラットタワーとの間の比較的パネル
剛性が低い部分で、フードリッジアッパレインフォース
からフロントサイドメンバに亘って該フードリッジパネ
ルに沿って上下方向にステイフナーを接合して、フード
リッジパネル前側部のパネル剛性を高めてあるため、ラ
ジエータコアサポートパネルの結合剛性を高められるこ
とはもとより、フードリッジパネルに応力集中が生じる
ことがなく、車体フロントエンド部の強度剛性を著しく
高めることができる。
【0016】請求項2によれば、フードリッジパネルと
ステイフナーとの間に上下方向に閉断面部が構成され、
この閉断面部がフードリッジパネル上側のフードリッジ
アッパレインフォースと、フードリッジパネル下側のフ
ロントサイドメンバとに跨って結合されて閉断面の骨格
部材同志が連続するため、荷重の分散負担が相互に良好
に行われるから車体フロント部の強度剛性をより一層高
めることができる。
【0017】請求項3によれば、ステイフナーをラジエ
ータコアサポートに隣接したフードリッジパネル前端部
に配設し、しかも、ステイフナー前端縁部のフランジ部
をフードリッジパネル前端縁部のフランジ部に重合して
接合して、該フードリッジパネルの前端部分の剛性を高
めてあるため、ラジエータコアサポートパネルを結合し
たフードリッジアッパレインフォースの前端部からフロ
ントサイドメンバの前端部に亘るラジエータコアサポー
トパネル取付け部周り全体の強度剛性が高められ、ラジ
エータコアサポートパネルの結合剛性および車体フロン
トエンド部の強度剛性を更に高めることができる。
【0018】請求項4によれば、フードリッジパネルの
上下方向の強度剛性部材となるステイフナーにバッテリ
搭載トレイの取付座を形成してあるから、バッテリ重量
を直接フロントサイドメンバおよびフードリッジアッパ
レインフォースに伝達できてフードリッジパネルの荷重
負担を軽減でき重量のあるバッテリの取付安定性を高め
ることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面と共に詳述す
る。
【0020】図1〜4において、1は車体フロント部の
骨格構造を示し、車体フロントの前後方向の骨格部材で
ある閉断面のフロントサイドメンバ2,2の前端部に
は、車体フロントエンドの車幅方向の骨格部材である閉
断面のファーストクロスメンバ3を接合固定してある。
【0021】フロントサイドメンバ2,2の前端部はブ
ロック状に形成したバンパーステイ4,4を嵌挿接合し
て閉塞してあり、それらの前端面に突設したスタッドボ
ルト5,5に後述するバンパーアーマチャ26を締結固
定するようにしてある。
【0022】フロントサイドメンバ2,2には、エンジ
ンルームE.Rの側壁を構成するフードリッジパネル
6,6を接合固定してあり、これらフードリッジパネル
6,6の上縁部分にはフードリッジアッパレインフォー
ス7,7を接合して車体前後方向に延在する閉断面の骨
格部を構成している。
【0023】フードリッジパネル6,6に膨出成形した
フロントホイールハウス8,8にはストラットタワー
9,9を接合配置してあると共にストラットタワー9,
9をフロントサイドメンバ2およびフードリッジアッパ
レインフォース7にそれぞれ接合し、ストラットタワー
9,9に作用するサスペンション入力を同じ強度骨格部
材であるこれらフロントサイドメンバ2,フードリッジ
アッパレインフォース7,およびフロントホイールハウ
ス8で分散負担するようにしてある。
【0024】フードリッジパネル6,6の前側部分には
略水平な棚部10を形成して断面L字形に形成してあ
り、該フードリッジパネル6,6の前端縁部には外側に
向けてフランジ部6aを曲折成形してある。
【0025】また、前記棚部10,10の一方にはフロ
ントホイールハウス8の前端部近傍のパネル剛性が高め
られた部分に、後述するバッテリ搭載トレイ15の後部
を取付ける後部取付座11を膨出成形してある。
【0026】そして、前記フードリッジパネル6,6,
のストラットタワー9と後述するラジエータコアサポー
トパネル20との間の前側部分には、フードリッジアッ
パレインフォース7とフロントサイドメンバ2とに亘っ
て該フードリッジパネル6のL字形の断面形状に沿って
ステイフナー12を接合配置してある。
【0027】本実施例ではステイフナー12をフードリ
ッジパネル6の前端部に接合配置してあり、該ステイフ
ナー12は断面略ハット形に形成して周縁部12aをフ
ードリッジパネル6の側面および棚部10上に接合する
と共に、フードリッジアッパレインフォース7の側面と
フロントサイドメンバ2の上側縁部とに重合して接合し
て、該フードリッジパネル6との間にこれらフードリッ
ジアッパレインフォース7とフロントサイドメンバ2と
に跨る閉断面部12Aを構成している。
【0028】また、ステイフナー12の前端縁部にはフ
ランジ部12aを曲折成形してあって、該フランジ部1
2aを前記フードリッジパネル6の前端縁部に曲折成形
したフランジ部6aの前面に重合して接合してある。
【0029】ステイフナー12の前記棚部10上に接合
配置した水平な下側部分は、その裏面にウエルドナット
14を配置してバッテリ搭載トレイ15の前部を取付け
る取付座13としてある。
【0030】20は適宜の合成樹脂材をもって射出成形
等によって一体成形してトリム化したラジエータコアサ
ポートパネルを示す。
【0031】このラジエータコアサポートパネル10は
上側のアッパレール21と下側に庇状に前方へ張り出す
ロアメンバ22とを備えると共に、両側部にこれらアッ
パレール21とロアメンバ22に亘って上下方向に延在
する断面略コ字状のハンパーアーマチャスティ部23,
23を一体に備えている。
【0032】この実施例にあっては、ラジエータコアサ
ポートパネル20を、車体1のフロント部の造形に合わ
せて該ラジエータコアサポートパネル20の両側のパネ
ルサイド部20B,20Bをパネルセンター部20Aに
対して後斜方向に曲折して一体成形してあり、前述のバ
ンパーアーマチャススティ部23,23をこれらパネル
センター部20Aとパネルサイド部20B,20Bとの
曲折部分に上下方向に一体成形してある。
【0033】バンパーアーマチャスティ部23,23
は、ロアメンバ22の前縁から同一断面形状で下方に突
出するブラケット部23a,23aを備え、これらブラ
ケット部23a,23aに後述するバンパーアーマチャ
26の第1取付部28を締結固定するようにしてある。
【0034】ハンパーサイド部20B,20Bにはヘッ
ドランプ33を装着するランプハウジング20B1 を区
画成形してあり、該バンパーサイド部20B,20Bに
おけるアッパレール21の端部には後縁が若干後方へ突
出する連結座21aを形成してあると共に、該連結座2
1aの下側に続くランプハウジング20B1 の側壁を断
面略コ字形状に上下方向に形成してある。
【0035】ラジエータコアサポートパネル20のパネ
ルセンター部20Aには、アッパレール21とロアメン
バ22の各中央部間に跨ってフードロックステイ24を
一体成形して、該ラジエータコアサポートパネル20の
強度剛性を更に高めるようにしてある。
【0036】フードロックスティ24はその下端部をロ
アメンバ22の下方に突出成形してハット形断面の連結
座24aを形成してある。
【0037】25はバンパーアーマチャ26と該バンパ
ーアーマチャ26を内包する合成樹脂製のバンパーフェ
イシャ27とからなるフロントバンパーを示す。
【0038】バンパーアーマチャ26は4角形の閉断面
に形成してあって、その後壁両側部に各上下一対のボル
ト孔が設けられた第1取付部28と、第2取付部29を
隣接して、第1取付部28をバンパーアーマチャスティ
部23のブラケット部23aに、および第2取付部29
をフロントサイドメンバ2の前端のバンパースティ4に
締結固定するようにしてある。
【0039】バンパーアーマチャ26の前壁両側部には
前記第2取付部29の前方で、かつ、バンパーフェイシ
ャ27の両側部に設けたコーナーランプ装着孔31と整
合する位置に作業用開口部30を形成して、これらコー
ナーランプ装着孔31,作業用開口部30を通して図外
の工具により前方より第2取付部29をバンパースティ
4のスタッドボルト5に締結固定できるようにしてあ
る。
【0040】バンパーフェイシャ27の上壁後縁にはフ
ランジ縁32を形成してあり、このフランジ縁32をラ
ジエータコアサポートパネル20のロアメンバ22の前
縁部上に重合して締結固定するようにしてある。
【0041】以上の実施例構造によれば、ラジエータコ
アサポートパネル20はそのアッパレール21の両側端
部の連結座21aを車体1のフードリッジアッパレイン
フォース7の前端部上に重合して、上方から図外のボル
ト・ナットにより締結固定すると共に、ロアメンバ22
の中央の連結座24aをファーストクロスメンバ3の前
壁に重合して前方から図外のボルト・ナットにより締結
固定する。
【0042】また、フロントバンパー25のバンパーア
ーマチャ26は、その後壁両側部の第1取付部28を、
バンパーアーマチャステイ部23のブラケット部23a
の前面に重合して後方から図外のボルト・ナットにより
締結固定すると共に、第2取付部29をフロントサイド
メンバ2前端のバンパーステイ4のスタッドボルト5に
前方より図外のナットを螺合して締結固定する。
【0043】また、バンパーフェイシャ27は前述のよ
うにしてラジエータコアサポートパネル20に取付けた
バンパーアーマチャ26を内包して、上側後縁のフラン
ジ縁32をロアメンバ22の前縁部上に重合して、上下
方向から図外のボルト・ナットにより締結固定する。
【0044】ここで、ラジエータコアサポートパネル2
0は前述のように合成樹脂材で一体成形してトリム化し
てアッパレール21の両側端部の連結座21aとフード
リッジアッパレール2の前端部、ロアメンバ22の中央
部の連結座24aとファーストクロスメンバ3,および
バンパーアーマチャステイ部23に結合したバンパーア
ーマチャ26の第2取付部29とフロントサイドメンバ
2の前端部のバンパーステイ4との計5点で、何れも車
体骨格部材にしっかりとボルト・ナット結合してあるか
ら、要求される車体1との結合部分の強度剛性を十分に
確保することができる。
【0045】一方、フードリッジパネル6にはこのラジ
エータコアサポートパネル20とストラットタワー9と
の間で、フードリッジアッパレインフォース7からフロ
ントサイドメンバ2に亘って該フードリッジパネル6に
沿って上下方向にステイフナー12を接合して、該フー
ドリッジパネル6の前側部のパネル剛性を高めてあるか
ら、該フードリッジパネル6に応力集中が生じることが
なく、車体フロントエンド部の強度剛性を著しく高める
ことができる。
【0046】特に、本実施例にあっては、ステイフナー
12を断面ハット形に形成して、フードリッジパネル6
とステイフナー12との間に上下方向に閉断面部12A
を構成し、この閉断面部12Aを閉断面構造のフードリ
ッジアッパレインフォース7とフロントサイドメンバ2
とに跨って結合して、閉断面の骨格部材同志を連続させ
てあるから、荷重の分散負担が相互に良好に行われて車
体1のフロント部の強度剛性をより一層高めることがで
きる。
【0047】とりわけ、このステイフナー12はラジエ
ータコアサポートパネル20に隣接したフードリッジパ
ネル6の前端部に配設し、しかも、ステイフナー12の
前端部のフランジ部12aをフードリッジパネル6の前
端縁部のフランジ部6aに重合して接合して、該フード
リッジパネル6の前端部分の剛性を高めてあるから、ラ
ジエータコアサポートパネル20を結合したフードリッ
ジアッパレインフォース7の前端部からフロントサイド
メンバ2の前端部にに亘るラジエータコアサポートパネ
ル取付け部周り全体の強度剛性を高めることができ、こ
の結果、ラジエータコアサポートパネル20の結合剛性
は勿論、車体1のフロントエンド部の強度剛性を更に高
めることができる。
【0048】また、フードリッジパネル6の棚部10上
に接合したステイフナー12の略水平な下側部には、バ
ッテリ搭載トレイ15の前部を取付ける取付座13を形
成してあるため、該取付座13と前記棚部10に膨出成
形した取付座11上にバッテリ搭載トレイ15をボルト
・ナット16固定してバッテリ17を搭載した場合、こ
のバッテリ17の荷重をステイフナー12の閉断面部1
2Aから直接フロントサイドメンバ2およびフードリッ
ジアッパレインフォース7に伝達させることができて、
フードリッジパネル6の荷重負担を軽くすることができ
るから、重量の重いバッテリ17の取付安定性を高める
ことができる。
【0049】一方、このような強度上の効果とは別に、
前述のようにラジエータコアサポートパネル20を合成
樹脂材により一体成形してトリム化してあるため、この
ラジエータコアサポートパネル20をベースとしてバン
パーアーマチャ26とバンパーフェイシャ27のアッセ
ンブリからなるフロントバンパー25やヘッドランプ3
3および図外のラジエータグリル等の部品の組立てライ
ンをサブライン化してサブアッセンブリすることができ
ると共に、これら部品の組立てを自動化することができ
るため生産性を高めることができる。
【0050】とりわけ、本実施例あってはフロントバン
パー25をラジエータコアサポートパネル20にサブア
センブリして、該ラジエータコアサポートパネル20を
車体1へ組付ける際には、アッパレール21の両側端部
の連結座21aをフードリッジアッパレインフォース7
の前端部上に重合して、上方の自由空間からボルト・ナ
ット締結できることは勿論、バンパーアーマチャ26の
第2取付部29とバンパーステイ4との締結作業を、バ
ンパーフェイシャ27のコーナーランプ装着孔31およ
びバンパーアーマチャ26の作業用開口部30を通して
工具により締結できて車両前方の自由空間での締結作業
とすることができ、同じく、ロアメンバ22の連結座2
4aとファーストクロスメンバ3との締結作業もバンパ
ーフェイシャ27の中央部のスポイラー開口34を通し
て車両前方から行えるから、ロボットによる締結作業の
自動化を実現でき、より一層生産性を向上することがで
きる。
【0051】しかも、このようにラジエータコアサポー
トパネル20をトリム化することによって、該ラジエー
タコアサポートパネル20を車体1に後付けすることが
できるから、車体1のエンジンルームE.Rの前方が開
放されてエンジンルーム搭載部品をエンジンルームE.
Rの前方からも組付けることができて、エンジンルーム
搭載部品の組付作業性を大幅に改善することができる。
【0052】
【発明の効果】以上、本発明によれば次に述べる効果を
奏せられる。
【0053】請求項1によれば、ラジエータコアサポー
トパネルを合成樹脂製としてトリム化することによっ
て、このラジエータコアサポートパネルをベースとする
ヘッドランプやフロントバンパーアッセンブリ等の部品
の組立てラインをサブライン化してサブアッセンブリす
ることができると共に、これら部品の組立てを自動化す
ることが可能となって生産性を高めることができる。
【0054】しかも、ヘッドランプやフロントバンパー
アッセンブリをサブライン化でラジエータコアサポート
パネルにサブアッセンブリして、該ラジエータコアサポ
ートパネルの車体への組付けを自動化することも可能と
なるから、より一層生産性を高めることができる。
【0055】また、ラジエータコアサポートパネルをト
リム化することによって、該ラジエータコアサポートパ
ネルを車体へ後付けることができるから、車体のエンジ
ンルーム前方が開放されてエンジンルーム搭載部品をエ
ンジンルーム前方からも組付けることができて、エンジ
ンルーム搭載部品の組付け作業性を大幅に改善すること
ができる。
【0056】そして、ラジエータコアサポートパネルは
車体フロントの前後方向骨格部材であるフードリッジア
ッパレインフォースとフロントサイドメンバに結合して
あり、かつ、フードリッジパネルにはラジエータコアサ
ポートパネルとストラットタワーとの間での比較的パネ
ル剛性が低い部分で、フードリッジアッパレインフォー
スからフロントサイドメンバに亘って該フードリッジパ
ネルに沿って上下方向にステイフナーを接合して、フー
ドリッジパネル前側部のパネル剛性を高めてあるため、
ラジエータコアサポートパネルの結合剛性を高められる
ことはもとより、フードリッジパネルに応力集中が生じ
ることがなく、車体フロントエンド部の強度剛性を著し
く高めることができる。
【0057】請求項2によれば、フードリッジパネルと
ステイフナーとの間に上下方向に閉断面部が構成され、
この閉断面部がフードリッジパネル上側のフードリッジ
アッパレインフォースと、フードリッジパネル下側のフ
ロントサイドメンバとに跨って結合されて閉断面の骨格
部材同志が連続するため、荷重の分散負担が相互に良好
に行われるから車体フロント部の強度剛性をより一層高
めることができる。
【0058】請求項3によれば、ステイフナーをラジエ
ータコアサポートに隣接したフードリッジパネル前端部
に配設し、しかも、ステイフナー前端縁部のフランジ部
をフードリッジパネル前端縁部のフランジ部に重合して
接合して、該フードリッジパネルの前端部分の剛性を高
めてあるため、ラジエータコアサポートパネルを結合し
たフードリッジアッパレインフォースの前端部からフロ
ントサイドメンバの前端部に亘るラジエータコアサポー
トパネル取付け部周り全体の強度剛性が高められ、ラジ
エータコアサポートパネルの結合剛性および車体フロン
トエンド部の強度剛性を更に高めることができる。
【0059】請求項4によれば、フードリッジパネルの
上下方向の強度剛性部材となるステイフナーにバッテリ
搭載トレイの取付座を形成してあるから、バッテリ重量
を直接フロントサイドメンバおよびフードリッジアッパ
レインフォースに伝達できてフードリッジパネルの荷重
負担を軽減でき重量のあるバッテリの取付安定性を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す分解斜視図。
【図2】同実施例のステイフナー取付部分の分解斜視
図。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図。
【図4】図2のB−B線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 車体 2 フロントサイドメンバ 3 ファーストクロスメンバ 6 フードリッジパネル 6a フードリッジパネル前端縁のフランジ部 7 フードリッジアッパレインフォース 9 ストラットタワー 12 ステイフナー 12a ステイフナー前端縁のフランジ部 13 取付座 15 バッテリ搭載トレイ 20 ラジエータコアサポートパネル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジエータコアサポートパネルを合成樹
    脂材で一体形成し、該ラジエータコアサポートパネルを
    少くとも車体のフードリッジアッパインフォースの前端
    部とフロントサイドメンバの前端部とに結合する一方、
    該ラジエータコアサポートパネルと車体のフードリッジ
    パネルに接合配置したストラットタワーとの間で、前記
    フードリッジアッパレインフォースからフロントサイド
    メンバに亘り該フードリッジパネルに沿って上下方向に
    ステイフナーを接合配置したことを特徴とする自動車の
    車体フロント構造。
  2. 【請求項2】 ステイフナーを断面略ハット形に形成し
    てフードリッジパネルとの間にフードリッジアッパレイ
    ンフォースとフロントサイドメンバとに跨る閉断面部を
    形成したことを特徴とする請求項1記載の自動車の車体
    フロント構造。
  3. 【請求項3】 ステイフナーをフードリッジパネルの前
    端部に配置し、該ステイフナーの前端縁部にフランジ部
    を曲折形成して該フランジ部をフードリッジパネル前端
    縁部に曲折成形したフランジ部に重合して接合したこと
    を特徴とする請求項1,2記載の自動車の車体フロント
    構造。
  4. 【請求項4】 ステイフナーにバッテリ搭載トレイの取
    付座を形成したことを特徴とする請求項1〜3の何れか
    に記載の自動車の車体フロント構造。
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