JPH06107236A - 自動車のクロスメンバーの取付構造及びその取付方法 - Google Patents

自動車のクロスメンバーの取付構造及びその取付方法

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Publication number
JPH06107236A
JPH06107236A JP26256592A JP26256592A JPH06107236A JP H06107236 A JPH06107236 A JP H06107236A JP 26256592 A JP26256592 A JP 26256592A JP 26256592 A JP26256592 A JP 26256592A JP H06107236 A JPH06107236 A JP H06107236A
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JP
Japan
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floor
cross member
floor unit
unit
vehicle
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Pending
Application number
JP26256592A
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English (en)
Inventor
Kenki Kurino
堅樹 栗野
Masamichi Kogai
雅道 小飼
Hiroaki Inoue
博章 井上
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フロアーユニットのボディー本体への組み付け
に伴うクロスメンバーのボディー本体への干渉によりボ
ディー本体を傷つけることがないようにしつつも十分な
接合強度を得ることのできる自動車のクロスメンバーの
取付構造及びその取付方法を提供することを目的とす
る。 【構成】ボディー本体と、フロアーユニットとに分割形
成され、上記ボディー本体の下端部には車長方向にサイ
ドシルが延設され、該サイドシルに上記フロアーユニッ
トの側端部が車長方向で連結されて上記ボディーシェル
が構成され、上記フロアーユニットにはフロアーマット
が装着され、クロスメンバーの両端が上記サイドシルに
固定され、上記クロスメンバーが車外側から上記フロア
ーユニットにクロスメンバー固定用ボルトによって固定
され、上記クロスメンバーに予め装着されるフロアーマ
ットに上記クロスメンバー固定用ボルトの逃し部を形成
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、ボディーシェルが少
なくともボディー本体とフロアーユニットとに分割され
て構成された自動車におけるクロスメンバーの取付方法
とその取付方法に適したクロスメンバーの取付構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】近年、自
動車の組み立てに対する省力化の要求から、フロントサ
イドフレーム、ダッシュパネルを備えるエンジンルーム
部分と、ルーフパネル、左右のボディーサイドパネルを
備えるボディー本体と、フロアーパネルを備えるフロア
ーユニットとにボディーシェルを分割して、各部に対し
て装着される部品をロボット等により上記各ユニットに
予め組み付けるようにした自動組み立てを行う方法が提
案されている。こうした場合には自動組み立てされた各
ユニットを更につなぎ合わせることで1台の車を完成さ
せている。このように組み立てることを前提とした車両
構造として、特開昭63−235174号公報に示され
るものが公知である。これにはクロスメンバーが予め組
み付けられるフロアーユニットに対してサイドシルを備
えたボディー本体をその上方から組み付けるようにした
車体構造が示される。
【0003】上記車体構造では、フロアーユニットに設
けられ車幅方向に延設されるクロスメンバーのその端部
に形成されるフランジ部と、ボディー本体を構成するリ
ヤクォーターパネル、サイドシルの車室側面とを接合す
る構造を採っているものである。このような車体構造で
は、これを組み立てる際にフロアーユニット上方からボ
ディー本体が相対的に下降し覆い被さる如くして両者が
組み合わされる。クロスメンバーのフランジ部もこれに
伴い上記ボディー本体に対して接合される。しかしなが
ら、クロスメンバーのフランジ部はボディー本体に組み
付けられる際にボディー本体に対して間隙なく当接し得
るように形成される必要があるのに対し、クロスメンバ
ーはそれ自身が成形誤差を持ち、フロアーユニット自身
を組み立てる過程においては、フロアーパネルにクロス
メンバーを組み付ける時に組み付け誤差も生じ、フロア
ーユニットに対して予めクロスメンバーを配設した場合
には十分な精度にてフロアーユニットにクロスメンバー
が取り付けられない場合がある。このためにボディー本
体とフロアーユニットの接合時に、リヤクォーターパネ
ル、サイドシルにクロスメンバーの端部に設けられるフ
ランジ部が干渉し、リヤクォーターパネル、サイドシル
に傷をつけること及びフロアーユニットとリヤクォータ
ーパネル、サイドシルとの結合強度の向上並びにシール
のために予め上記接合部に接着剤が塗布されるような場
合にあっては、上記接合部に予め塗布される接着剤がか
じり取られる課題がある。
【0004】クロスメンバーを予めフロアーユニット側
に設ける場合における前記のような、クロスメンバーの
フランジ部と車室内側面との干渉及び接着剤のかじりの
問題を解決するには、ボディー本体側の接合部の間の距
離を広げるべく拡幅手段を用いクロスメンバーの車幅方
向の長さよりも長くするか、逆にボディー本体側の接合
部の間の距離よりもクロスメンバーの車幅方向の長さを
短く形成してクロスメンバーのボディー本体への干渉の
防止を図るかのいづれかの方法を考えることができる。
【0005】例えば、クロスメンバーを短く形成した場
合にはクロスメンバーの長さの足りなくなった分ボディ
ー本体側に対してブラケットを設けてクロスメンバーの
長さを補い連結する構造となるために、部品点数が増え
コストアップを招くと共にこれを取り付ける作業が増え
組み付け作業が煩雑化することが考えられる。一方、ク
ロスメンバーの長さに対して接合部の間の距離を大きく
取るようにすべく拡幅手段を用い、接合部の間を広げる
ようにした状態にてフロアーユニットへの組み付け状態
として拡幅手段によるサイドシル間の拡幅状態を解除し
てサイドシルをクロスメンバーに固定可能にするように
し上記課題を克服することが考えられるが、この方法に
従った場合には、拡幅状態から通常状態に戻した際にピ
ラーとルーフサイドレールの連結部が歪むことが考えら
れ、更にこれによりこの部位における塗装面の歪みも懸
念される。又治具の取り外し等が必要になり作業効率が
悪化することが考えられる。
【0006】特開昭63−235174号公報には、フ
ロアーユニットがサブアッセンブリーされるに際し、フ
ロアーマットが取り付けられるよりも前にフロアーユニ
ットに対して予めクロスメンバー等を装着し、この後フ
ロアーマットがフロアーユニット上面に配設され、更に
シート等の装備品が設けられる構造が示される。しかし
ながら、このように予めクロスメンバーが配設される場
合には上記の如き課題が生じ好ましくない。
【0007】従って上記課題に対応すればフロアーユニ
ットをボディー本体に組み付けた後に、別にクロスメン
バーは設けられる必要がある。クロスメンバーを別に設
けるようにする場合には、車室の内側あるいは外側のい
ずれかに配設する場合の2通りが考えられる。
【0008】例えばNo.2クロスメンバーは前席のシ
ートスライドの取り付けられる部分を構成するため車室
側に設けられる必要がある。車外側に設けられる場合に
はフロアーパネルからのシート座面高さを確保するのに
シート取り付け用ブラケットが必要になり部品点数の増
加となり好ましくない。
【0009】更にNo.3クロスメンバーをフロアーユ
ニットの裏面に設ける場合について考えてみると、通常
の車体構造ではリヤサイドメンバーとサイドシルとは車
両の側面視でラップする部分が形成されるようにし、車
体の長手方向の曲げ剛性が確保されるようにすることか
ら、フロアーユニットのキックアップ部に形成されるN
o.3クロスメンバーの形成部位の下面には、リヤサイ
ドメンバーが接合されNo.3クロスメンバーとの交差
関係が形成される。
【0010】車体の長手方向の曲げ剛性を十分確保する
には、フロアーユニット裏面に設けるリヤサイドメンバ
ー等のフレーム部材がフロアーユニットの前後端部間を
一体として、フロントフロアー前端部とリヤフロアー後
端部の間に閉断面が連続的に設けると良い。No.3ク
ロスメンバーが後付けされる場合に、No.3クロスメ
ンバーをフロアーユニットとリヤサイドメンバーの間に
配設するには、No.3クロスメンバーの位置に対応す
るリヤサイドメンバーがNo.3クロスメンバーの装着
後に組み付けられる構造になっていれば良い。しかしこ
のようにした場合には、No.3クロスメンバーの位置
に対応するリヤサイドメンバーが該部材の前側と後ろ側
に形成されるリヤサイドメンバーと連結される構造にな
り、剛性面から好ましくなく、このような構造は採用で
きない。
【0011】これに対してリヤサイドメンバーに連結部
を持たない構造としては、No.3クロスメンバーとリ
ヤサイドメンバーの交差部での上下関係を上記の場合と
は逆にする構造が考えられる。具体的には、フロアーユ
ニットに形成されるキックアップ部を経由するリヤサイ
ドメンバーをフロアーユニット裏面に接合固定し、リヤ
サイドメンバーがフロアーユニット裏面に接合固定され
た状態での形状に対応させてNo.3クロスメンバーの
フロアーユニットへの接合部の形状を形成して、No.
3クロスメンバーがフロアーユニットへ接合される。こ
のようにしてNo.3クロスメンバーとフロアーユニッ
トとが形成する閉断面内をリヤサイドメンバーが貫通す
る構造である。
【0012】しかしながら、上記の如きNo.3クロス
メンバーの配設構造を採用した場合には、No.3クロ
スメンバーにより車幅方向に形成される閉断面部の断面
積が途中で急変して剛性低下を招き好ましくなく、更に
リヤサイドメンバーを覆うようなかたちでキックアップ
部に対してNo.3クロスメンバーを配設すると、該部
材が成形誤差を持つのに対して左右のリヤサイドメンバ
ーの間の距離も組み付け誤差を持つため両者の接合が困
難になることが考えられる。これらの理由から本発明で
は車室床面にクロスメンバーを配設する構造が前提にな
る。
【0013】フロアーユニットへの艤装性を向上させる
ためには、フロアーユニットへ予めフロアーマットを装
着し、その上で各種装備品をフロアーユニットに対して
組み付けて、この後でボディー本体とフロアーユニット
を結合するようにする必要があるが、上記のような前提
条件のもとではクロスメンバーに装着されるフロアーマ
ットは、クロスメンバーの装着時又は装着後に装着され
る必要がある。従って、クロスメンバーにフロアーマッ
トを装着するにはクロスメンバーに一体にするか別体に
設けて装着する2通りのやり方が考えられる。
【0014】例えば、別体に設けられる場合には、クロ
スメンバーをフロアユニットへ固定した後に、フロアー
マットをクロスメンバーへ固定をするためのファスナー
固定等の作業を作業者が車室内にてかがんだ状態で行う
こととなり、オープンスペースで作業者がクロスメンバ
ーを自分に都合良く動かしながらフロアーマットをそれ
に対して固定する作業に比較すれば作業性が悪化する。
これに加えてクロスメンバーのフランジ部に対してフロ
アーマットの端末を挟み込むなどして、該端末を押さえ
させることができなくなるため、見栄えを良くするため
別にカバー、固定用部材などを設ける必要がありコスト
アップすることになり好ましくない。逆にクロスメンバ
ーにフロアーマットが一体に設けられる場合には、上記
の不利な点は解決される。
【0015】しかしながら、フロアユニットへクロスメ
ンバーを固定する締結作業をしようとすればフロアーマ
ットの裏側に設けられるクロスメンバー固定用のボル
ト、ナット等の締結作業を行うにはフロアーマットを捲
り返すかフロアーマットに作業穴を設ける必要があり、
フロアーマットを捲り返す場合には捲り返す作業が必要
になり好ましくなく、この作業穴を設ける場合にはその
作業穴を塞ぐカバー部材が必要になり、組み付け作業増
と部品点数増を招くため好ましくない。
【0016】車室側から上記締結作業をする場合には上
記のような不利な点があるために、車室床面へクロスメ
ンバーを固定するためのクロスメンバー固定用ボルトの
締結作業は車外側から行われる方が好ましいと考えられ
る。このようにした場合にもフロアーユニット裏側から
表側に突出するクロスメンバー固定用ボルトの先端部が
フロアーマットと干渉し、固定の作業性が損なわれる課
題が生じる
【0017】本発明ではこれらの点を鑑みて、フロアー
ユニットのボディー本体への組み付けに伴うクロスメン
バーのボディー本体への組み付けによりボディー本体を
傷つけたり、ボディー本体とフロアーユニットの接合部
に接着剤が塗布される場合においてクロスメンバーが接
着剤をこじることがないようにしつつも組み付け作業の
悪化又はコストアップを招かないようにすることのでき
る自動車のクロスメンバーの取付構造及びその取付方法
を提供することを目的とする。
【課題を解決する手段】
【0018】本発明の第1の手段は、自動車のボディー
シェルが、ルーフパネル及び左右のボディーサイドパネ
ルを備えるボディー本体と、フロアーパネルを備えるフ
ロアーユニットとに分割形成され、上記左右のボディー
サイドパネル下端部には車長方向にサイドシルが延設さ
れ、少なくとも該サイドシルに上記フロアーユニットの
側端部が車長方向で連結されて上記ボディーシェルが構
成され、少なくとも車室床部を形成する上記フロアーユ
ニットにはフロアーマットが装着され、車幅方向に延設
され上記フロアーユニットの車室床面に装着されるクロ
スメンバーの両端が上記サイドシルに固定され、上記ク
ロスメンバーが車外側から上記フロアーユニットにクロ
スメンバー固定用ボルトによって固定され、上記クロス
メンバーに予め装着されるフロアーマットに上記クロス
メンバー固定用ボルトの逃し部を形成したものである。
【0019】本発明の第2の手段は、自動車のボディー
シェルが、ルーフパネル及び左右のボディーサイドパネ
ルを備えるボディー本体と、フロアーパネルを備えるフ
ロアーユニットとに分割形成され、少なくとも、上記左
右のボディーサイドパネルの下端部において車長方向に
延設されるサイドシルに上記フロアーユニットの側端部
を連結することにより上記ボディー本体とフロアーユニ
ットとを結合した後に、クロスメンバーを上記フロアー
ユニットの車室床面に装着すると共に該クロスメンバー
の両端を上記サイドシルに固定する方法である。
【0020】
【本発明の作用効果】本発明の第1の手段によれば、ク
ロスメンバーはフロアーユニットから分離された構造と
なっており、フロアーユニットのボディー本体への組み
付け後に、フロアーマットが装着されたクロスメンバー
をフロアユニットへ車内側から組み付けると共に車外側
からボルト固定することができるようにしたため、フロ
アーユニットを該ユニットがボディ本体への干渉物を持
つことなくボディー本体へ結合できると共に、クロスメ
ンバーの成形誤差とこれがフロアーユニットと組み合わ
される際の組み立て誤差との相乗誤差に対応する必要が
あったものをクロスメンバーの成形誤差のみに従う組み
付け作業となるため、クロスメンバー並びにフロアユニ
ットをボディー本体と折り合い良く組み付けることがで
きる。さらに、逃し部が上記クロスメンバーに設けられ
るフロアーマットに形成されることにより、クロスメン
バー固定用ボルトがこの締め付けの際にフロアーマット
と干渉したり、フロアーマットを浮かせたりしないた
め、作業性良くフロアーマット及びクロスメンバーのフ
ロアーユニットへの締結作業を行うことができる。
【0021】本発明の第2の手段によれば、クロスメン
バーはフロアーユニットから分離された構造となってお
り、フロアーユニットのボディー本体への組み付け後
に、フロアーマットが装着されたクロスメンバーをフロ
アーユニットへ車内側から組み付けると共に、車外側か
らボルト固定するようにしたため、フロアーユニットを
該ユニットがボディ本体への干渉物を持つことなくボデ
ィー本体へ結合できると共に、クロスメンバーの成形誤
差とこれがフロアーユニットと組み合わされることによ
る組み立て誤差との相乗誤差に対応する必要があったも
のをクロスメンバーの成形誤差のみに従う組み付け作業
となるため、クロスメンバー並びにフロアユニットをボ
ディー本体と折り合い良く組み付けることができる。
【0022】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。
【0023】本考案が適用される車両を分割状態にて図
1に示す。車両のフロント部と車室床部を形成するフロ
アーユニット1は、エンジンルーム部分18と、該部の
後壁を構成するダッシュパネル19の下端にその前端部
を接合し車長方向にフロアートンネル5が形成されるフ
ロアーパネルとしてのフロントフロアー1aと、該部と
段差を形成してその後端に連続して形成されるフロアー
パネルとしてのリヤフロアー1bとを備えるようにされ
る。
【0024】エンジンルーム部分18には車長方向に閉
断面に形成されるフロントサイドメンバー17が設けら
れ、その後端がダッシュパネル19に接合されつつ、ダ
ッシュパネル19の下端をまわり込むようにしてフロア
ーフレーム20に連結される。略ハット状断面に形成さ
れるフロアーフレーム20は車長方向に延設されてフロ
ントフロア1aと閉断面を形成するように設けられ、そ
の後方側端に向けて形成される。
【0025】車室の側壁部、天井、並びにトランクルー
ムを形成するボディー本体2は、ルーフパネル21と該
部の左右端部の下方に向けてフロントピラー22a、セ
ンターピラー22b、リヤピラー22cが形成されルー
フパネル21の左右側端にその上端部が接合されるボデ
ィーサイドパネルとしてのサイドパネル22と、該部の
下端に車長方向に設けられるサイドシル6と、左右のサ
イドパネル22の後部下端を連結するように設けられる
スペアタイヤパネル23とを備えるようにされる。
【0026】スペアタイヤパネル23の下面には、断面
が略ハット状に形成されるリヤサイドメンバー24がス
ペアタイヤパネル23に形成されるスペアタイヤ収納部
(図示せず)を間に挟んで両側に設けられる。スペアタ
イヤパネル23の前端部23aはサイドシル後端部付近
まで車両前方方向へ延設され、図8に示される如くに該
部位にて前端部23aとリヤサイドメンバー24とで閉
断面が形成されている。リヤサイドメンバー24の下部
に断面がコの字状に形成されるトレーリングリンクブラ
ケット27がリヤサイドメンバー24を挟むようにして
接合されている。トレーリングリンク(図示せず)の支
持剛性を向上させるためトレーリングリンクブラケット
27とサイドシル6との間をレインフォースメント28
にて連結している。レインフォースメント29がサイド
シル6の内側壁面に設けられ、上記レインフォースメン
ト28と重なるようにして合わせ部6aにて4枚接合を
形成するようにして、その取り付け剛性が高められるよ
うにされている。スペアタイヤパネル23、リヤサイド
メンバー24への応力に対して十分な支持剛性を持たせ
るために該両部材を2枚接合とし、これに支持部29a
を延設して接合するようにし接合部30を形成してい
る。リヤサイドメンバー24はスペアタイヤパネル23
の裏面に前端部23aより前方へ突出する如く形成され
キックアップ部25をまわり込むようにして設けられて
いる。リヤサイドメンバー23の剛性を低下させること
がないようにするためにキックアップ部25をまわり込
むようにリヤサイドメンバー24はその前端から後端ま
で一体で形成され、一方で車室側からNo.3クロスメ
ンバー4がフロアーユニット1とスペアタイヤパネル2
3のそれぞれに固定される構造となる。このような構成
を採ることによりキックアップ部25の部分においてリ
ヤサイドメンバー24が分断されずにすみ、分断される
ことによる車体剛性の低下を招かないで済む。フロアー
ユニット1とボディー本体2とを連結して形成されるボ
ディーシェルを図2に示す。
【0027】フロアーユニット1のボディー本体2への
組み付け作業は図1に示される矢印Aの方向にフロアー
ユニット1が動かされることにより行われる。ハンガー
(図示せず)などの治具により位置決め固定されるボデ
ィー本体2に向けて、フロアーユニット1の両端部がサ
イドシル6の内側壁面との間及び内側壁面に設けられる
受け部材26の上方に所定量の隙間が形成されるよう台
車の上に支持されるフロアーユニット1を移動させ、所
定位置に達した時にフロアーユニット1の両端部をサイ
ドシル6の内側壁面に設けられる受け部材26により支
持させるように下降させ、フロアーユニット1がボディ
ー本体2に組み付けられる。ボディー本体2に向けて、
フロアーユニット1の両端部がサイドシル6の内側壁面
との間に所定量の隙間が形成されるようフロアーユニッ
ト1を形成し、これを移動させてフロアーユニット1と
ボディー本体2とを組み合わせるようにしたので、ボデ
ィー本体2のフロアーユニット1への差し込み作業がス
ムーズになされる。
【0028】受け部材26を設けてフロアーユニット1
のボディー本体への結合固定を行うようにしたことによ
り、図11に示される構造と比較して以下に示される2
点の利点が得られる。第1にフロアーユニット1をボデ
ィー本体2に結合する際に、フロアーユニット1が受け
部材26に載置可能になるためフロアーユニット1のボ
ディー本体2への固定が済むまで支持させるための治具
等を必要としないため生産設備にかかるコストの削減を
達成できる。第2にフロアーユニット37がボルト38
の剪断方向で支持されるのに対し、受け部材26はサイ
ドシル6に対してスポット溶接等で強固に固定され、こ
の受け部材26に面支持させる構造となるためサイドシ
ル6の車長方向各部に対して小さな平均した力をかける
ようにできるために強度面でも有利である。
【0029】フロアーユニット1のボディー本体2への
固定は図6、7に示される如くに、サイドシル6の内側
壁面に車長方向に設けられL字状断面に形成される受け
部材26に複数のボルト貫通孔31が形成され、フロア
ーユニット1の側端部に形成されるボルト貫通穴と上記
ボルト貫通穴31の両者にボルトを貫通させることによ
り行われる。ボルト貫通孔31にはワッシャー32が設
けられており、フロアーユニット1に設けられるナット
33にボルト34を螺合する時、フロアーユニット1と
受け部材26の間に接合強度の向上とシールのために該
両者の間に接着剤35が配される。
【0030】フロアーユニット1とボディー本体2との
間の連結強度を上げ車体剛性を向上させるべく、フロア
ーユニット1に形成されるフロアトンネル5とボディー
本体2に設けられるサイドシル6とがNo.2クロスメ
ンバ−3により連結され、左右のサイドシル6の間を車
幅方向にて連結するNo.3クロスメンバ−4がフロア
トンネル5を跨ぐようにして設けられる。
【0031】図1及び図3に示される如く、No.2ク
ロスメンバ−3は断面ハット状に形成されるトンネル側
部材3aがフロントフロア1a上に設けられ、この断面
が車幅方向に延設されて、一端がフロアトンネル5の側
壁部に接合され、他端は断面ハット状に形成されるサイ
ドシル側部材3bの一端とフロントフロア1aとに間に
カラー45を挟むようにしてボルト7により連結され
る。サイドシル側部材3bの他端はサイドシル6にフラ
ンジ部を介してボルト8により連結される。
【0032】No.3クロスメンバー4は図2、4、
5、8に示される如くに、断面略L字状で左右サイドシ
ル6の間の距離に等しい長さに形成され、その中間部に
はトンネル部4aがその両端部にはサイドシル6との連
結部とされるフランジ部9が形成される。No.3クロ
スメンバー4はフランジ部10を介して取り付け部10
aを貫通するボルト12によりフロントフロア1aに固
定され、フランジ部11を介して取り付け部11aを貫
通するボルト13によりリヤフロア1bに固定され,フ
ランジ部9を介して取り付け部9aを貫通するボルト1
4により,左右のサイドシル6に固定されるようにし
て、車幅方向に閉断面を形成している。
【0033】No.3クロスメンバー4には、これがフ
ロアーユニット1に固定される以前にフロアーマット1
6がファスナー等により固定され装着される一方、フロ
ントフロアー1aにも同じくファスナー等によりフロア
ーマット46が固定され装着される。No.3クロスメ
ンバー4のフロアーユニット1への固定はフロアーマッ
ト16がNo.3クロスメンバー4に固定されるよりも
後工程にて行われる。No.3クロスメンバー4の車体
への固定作業の効率を考えた場合には、ボルト固定を行
うために該当部位に配設されるフロアーマット16を捲
りかえして作業を行うのは非効率的であり、フロアーユ
ニット1の下側からの作業とすれば、フロアーマット1
6を捲りかえす作業を省略できる。同じ理由でフロント
フロア1aとスペアタイヤパネル23を連結するボルト
40は、フロアーユニット1の下側からの作業とされ
る。この際にボルト12、13、40が下側からフロア
ーユニット1の上面に突出した格好で螺合固定されるも
のとなるため、ボルト固定作業後のフロアーマット1
6、46の見栄え、作業性などの面からフロアーマット
16、46には逃し部16a,16b、46aが形成さ
れる。
【0034】上記逃し部16a、16b、46aは、フ
ロアーマット16、46をフロアーユニット1に設けら
れるNo.2クロスメンバー3、No.3クロスメンバ
ー4、フロアトンネル5等の形状に対応して成形する際
に同時に成形される。又、この逃し部16a、16b、
46aはフロアーユニット1への装着の際に、車室へ突
出するボルト12、13、40に対応する位置にフロア
ーユニット1との間に隙間を形成されるようにしてもよ
い。
【0035】更にNo.3クロスメンバー4がフロアー
ユニット1に固定される際に、フロアーマット16、4
6、47のそれぞれに形成される折り返し部16c,e
と挟み込み部46d、47aが図12に示される如くフ
ランジ部10とフロアーユニット1の間に設けられるカ
ラー48により形成される隙間に挟みこまれるようにし
てフロアーユニット1にNo.3クロスメンバー4と共
にボルト12、13により固定される。接着剤を用いて
No.3クロスメンバー4をフロアユニット1に固定を
しようとした場合にはフロアーマット16、46、47
の端末をフランジ部10、11とフロアーユニット1と
の間に挟むことができないのに対して、これができる利
点があり、No.3クロスメンバー4をフロアユニット
1に固定すると同時に、フロアーユニット1にフロアー
マット16、46、47は見栄え良く固定されることに
なる。
【0036】又フロアーフレーム20とリヤサイドメン
バー24とは、図4に示される如くに前端部23aより
も前方に突出形成されているリヤサイドメンバー24が
フロアーフレーム20の外方側から重ね合わされ、この
重合部とフロントフロア1aとの間にカラー39が設け
られ、カラー39と重合部とフロントフロア1aの3者
をボルト40が貫通し、フロントフロア1aに設けられ
ウェルド固定されるナット41にボルト40が螺合固定
される。更にこのボルト40の左右には図9、10に示
されるようにボルト42、43が設けられて、フロント
フロア1aに設けられるナット44に螺合固定され重合
部のフロントフロア1aへの取り付け強度を向上させる
ようにしている。
【0037】本発明にてはフロアーユニット1がサイド
シル6に対して受け部材26を設けて支持されるように
したが、これに限らず図9に示される如くにサイドシル
36の下部に形成される支持部36aにフロアーユニッ
ト37の左右端部に形成されるフランジ部37aが直
接、固定部材38を用いるようにし固定されるものに対
しても適用され得るものである。
【0038】尚、フロアユニット1はエンジンルーム部
分18を備えるものでなくても良い。 更に、本実施例
中においては本発明をNo.3クロスメンバーにて実施
した場合を示したが、フロアーユニット1に配される他
のクロスメンバーについても同様の方法で実施される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される車体のユニット状態での分
解斜視図。
【図2】本発明が適用される車体の斜視図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】図2のB−B線断面図。
【図5】No.3クロスメンバーの斜視図。
【図6】図2のD−D線断面図。
【図7】図6におけるボルト螺合部の拡大断面図。
【図8】図2のC−C線断面図。
【図9】図4に示される矢印X方向から見た図。
【図10】図9のE−E線断面図。
【図11】ボディー本体へのフロアーユニットの取り付
け構造の他の実施例。
【図12】図4のF−F線断面図。
【符号の説明】
1…フロアーユニット 1a…フロントフロア 1b…
リヤフロア 2…ボディー本体 3…No.2クロスメ
ンバー 4…No.3クロスメンバー 6…サイドシル
7…ボルト 8…ボルト 12…ボルト 13…ボ
ルト 16…フロアーマット 16a…逃し部 16b
…逃し部 17…フロントサイドフレーム 24…リヤ
サイドメンバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車のボディーシェルが、ルーフパネル
    及び左右のボディーサイドパネルを備えるボディー本体
    と、フロアーパネルを備えるフロアーユニットとに分割
    形成され、上記左右のボディーサイドパネル下端部には
    車長方向にサイドシルが延設され、少なくとも該サイド
    シルに上記フロアーユニットの側端部が車長方向で連結
    されて上記ボディーシェルが構成され、少なくとも車室
    床部を形成する上記フロアーユニットにはフロアーマッ
    トが装着され、車幅方向に延設され上記フロアーユニッ
    トの車室床面に装着されるクロスメンバーの両端が上記
    サイドシルに固定され、上記クロスメンバーが車外側か
    ら上記フロアーユニットにクロスメンバー固定用ボルト
    によって固定され、上記クロスメンバーに予め装着され
    るフロアーマットに上記クロスメンバー固定用ボルトの
    逃し部を形成したことを特徴とする自動車のクロスメン
    バー取付構造。
  2. 【請求項2】自動車のボディーシェルが、ルーフパネル
    及び左右のボディーサイドパネルを備えるボディー本体
    と、フロアーパネルを備えるフロアーユニットとに分割
    形成され、少なくとも、上記左右のボディーサイドパネ
    ルの下端部において車長方向に延設されるサイドシルに
    上記フロアーユニットの側端部を連結することにより上
    記ボディー本体とフロアーユニットとを結合した後に、
    クロスメンバーを上記フロアーユニットの車室床面に装
    着すると共に該クロスメンバーの両端を上記サイドシル
    に固定することを特徴とする自動車のクロスメンバーの
    取り付け方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112896332A (zh) * 2021-02-26 2021-06-04 东风越野车有限公司 一种适应空投的车身地板系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112896332A (zh) * 2021-02-26 2021-06-04 东风越野车有限公司 一种适应空投的车身地板系统
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