JPH08253714A - 珪酸カルシウム微粉末を用いたインキ並びにプリント体及びその製法 - Google Patents

珪酸カルシウム微粉末を用いたインキ並びにプリント体及びその製法

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JPH08253714A
JPH08253714A JP5460195A JP5460195A JPH08253714A JP H08253714 A JPH08253714 A JP H08253714A JP 5460195 A JP5460195 A JP 5460195A JP 5460195 A JP5460195 A JP 5460195A JP H08253714 A JPH08253714 A JP H08253714A
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芳雄 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機能性物質の機能成分を初期段階で多量に放
散でき即効性が得られ、また以後の徐放性も安定でき機
能成分の放散を長期間に渡り持続できること。 【構成】 香料等の機能性物質は成分が抽出され、この
抽出体は吸液性を有する珪酸カルシウム微粉末を用いる
ことにより多量に混合できる。珪酸カルシウム微粉末は
多孔質であり機能性物質の放散速度が速い。混合後の粉
末基体は、水性エマルジョン樹脂に溶かしてインキとし
て用いられる。このインキを布地等プリント体にプリン
トして製造されるプリント体は、機能性物質の機能成分
が初期の段階での放散性がよく、即効性を向上させるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、香料等の機能性物質を
吸着する特性を有する珪酸カルシウム微粉末を用いたイ
ンキ並びにプリント体及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】香料、香味料、抗菌性物質、酸化防止物
質、消臭性物質、漢方自然薬剤等(以下、機能性物質と
略称する)の抽出液あるいは粉体は、布地、不織布、紙
等にプリントあるいはコートし付着させ、包接物質の機
能性を付与させることが行われている。
【0003】このような目的には、機能性物質のエキス
等をマイクロカプセル(以下MCと略称する)化したも
のを、バインダーで付着させる方法が行われている。
【0004】また、他の方法として繊維原糸に機能性物
質のエキスを包含させた繊維での布地や不織布などがあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、MCに
よる方法は、その特性上、壁材が割れたり、ひびが入り
内包成分が付着工程で揮散放出されたり、付着した製品
も使用にあたってMCが容易に剥離したり、摩擦や洗濯
で容易にMCが破損し易く耐久性が悪いため、機能成分
の持続性がない。この性能を向上させるためにMCと被
塗物との結合を強固にするようバインダーを調整する
と、風合が損なわれるなどもあり、バインダーのノウハ
ウが難しい割に機能を十分に発揮できるものが得られて
いない。
【0006】また、繊維原糸に機能性物質のエキスを包
含させた方法では、エキスの含有濃度が低くてよく、M
Cより耐久度があるが、反面、放散量が少なく機能性の
発揮効果が低く、また、エキスの種類、濃度が限定され
汎用化しにくい等の難点があり、多岐用途への利用にま
で至っていない。さらに、該繊維も繰り返しの洗濯に耐
えることができず、機能成分の持続性がない。
【0007】そして、機能性物質が包含されたプリント
体は、この機能性物質である香料、香味料、抗菌性物
質、酸化防止物質、消臭性物質、漢方自然薬剤等がそれ
ぞれ有する各機能を初期の段階で多量に放散できること
も望まれている。これは、商品アピールや機能の即効性
として重要な点であるが、従来の各方法では、初期の放
散性を向上させると、以後の放散がより低下し機能の持
続性がなくなる問題を有していた。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、機能性物質の機能成分を初期段階で多
量に放散でき即効性が得られ、また、以後の徐放性も安
定でき機能成分の放散を長期間に渡り持続できるインキ
とこのインキを塗布したプリント体及びその製法の提供
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の珪酸カルシウム微粉末を用いたインキは、
請求項1記載の如く、香料等の機能性物質の機能成分を
抽出した抽出体と、該抽出体が所定比で混合されること
により、該抽出体を吸着して粉体基体を構成する水溶性
の珪酸カルシウム微粉末と、該粉末基体に所定比で混合
される水性エマルジョン樹脂とからなることを特徴とし
ている。また、請求項2記載のインキは、香料等の機能
性物質の機能成分を抽出した抽出体と、該抽出体が所定
比で混合されることにより、該抽出体を吸着して第1の
粉体基体を構成する珪酸カルシウム微粉末と、前記抽出
体を包接し、水溶性を有する分岐サイクロデキストリン
の分子構造を有する第2の粉末基体と、該第1の粉末基
体を分散させつつ、第2の粉末基体を溶解すべく所定比
で混合される水性エマルジョン樹脂とからなることを特
徴としている。また、前記インキによりプリントされる
布地等のプリント体を得ることができる。
【0010】珪酸カルシウム微粉末を用いたインキの製
造方法は、請求項4記載のように、香料等の機能性物質
の機能成分を抽出する工程と、該抽出体を珪酸カルシウ
ム微粉末に所定比で混合して該抽出体を珪酸カルシウム
微粉末に吸着して粉体基体を製造する工程と、該粉体基
体に対し水性エマルジョン樹脂を所定比で混合して前記
抽出体の成分を有する液体を製造する工程と、を有する
ことを特徴としている。また、請求項5記載の製造方法
は、香料等の機能性物質の機能成分を抽出する工程と、
該抽出体を珪酸カルシウム微粉末に所定比で混合して該
抽出体を珪酸カルシウム微粉末に吸着して第1の粉体基
体を製造する工程と、分岐サイクロデキストリンの分子
構造を有し、前記抽出体を包接した第2の粉体基体を製
造する工程と、該第1,第2の粉体基体に対し水性エマ
ルジョン樹脂を所定比で混合して前記抽出体の成分を有
する液体を製造する工程と、を有することを特徴として
いる。
【0011】また、前記製造された後のインキによりプ
リント体は、スクリーンを用いプリント体上にスキーズ
プリントした後、プリント体上のインキを遠赤外線ヒー
ターで所定時間熱し乾燥させた後、プリント体上のイン
キを熱板プレスヒータにより発泡焼き付けして得ること
ができる。
【0012】
【作用】香料等の機能性物質の機能成分は抽出体として
抽出され、該抽出体は水溶性を有する珪酸カルシウム微
粉末に所定比で混合される。この珪酸カルシウム微粉末
は、多量の抽出体を吸着できる性質を有して粉末基体を
構成する。この粉体基体は水分に対する分散性(混和
性)が良く、必要十分量の混和が可能であり、水性エマ
ルジョン樹脂に混合するだけで容易にインキを得ること
ができる。このインキは、布地等にプリントしてプリン
ト体を得ることができ、スキーズプリントおよび乾燥、
発泡の各工程を経てプリント体上にインキを定着させる
ことができる。そして、珪酸カルシウム微粉末は多孔質
であるため、多量に混合された機能性物質の成分は初期
段階で多量に放散させることができ、機能成分の即効性
が得られるようになる。
【0013】
【実施例】本発明で用いる珪酸カルシウム微粉末は、下
記化学式2CaO・3SIO2 ・mSiO2 ・n H2
Oで表され、1<m<2,2<n<3とされている。そ
して、結晶系は、ジャイロライト型であり、1.48〜
1.50の屈折率と、2.52の真比重を有し、0.0
8〜0.12〔g/cc〕の見掛比重を有し、組成はS
IO2 が58〜65%、CaOが20〜27%、Al2
3 が0.3〜0.6%である。このように、多孔質粉
体の珪酸カルシウム微粉末(以下CSと略称する)は、
嵩比重が極めて小さい。
【0014】このCSは、1gあたり10〜11ccと
非常に大きい見掛容積を有するものであり、5〜6〔c
c/g〕と大きい吸液性を有している。これにより、多
量の液体成分を吸着させることができ、この吸着後にお
いて液体は内部に保持され、粉末基体自体が乾いた粉体
の状態で扱うことが出来るため、取扱いを容易化でき製
造時の作業性に優れている。この多孔質のCSが有する
各細孔の大きさは0.1〜0.2μであり、気体の自由
行程に比べて1桁以上大きいサイズとされており、か
つ、この細孔同士が連通しているため、吸液担体として
有効である。
【0015】本発明は、このCSに各種機能性物質の抽
出液を吸着させている。後述するが、このCSは大きな
吸液性を有するため、多量の機能性物質を吸着した珪酸
カルシウム微粉末基体(以下、CSPと略称する)が構
成できる。そして、このCSPは、初期段階において機
能性物質の放散速度を速くできることになる。この機能
性物質としては、前述した香料、香味料、抗菌性物質、
酸化防止物質、消臭性物質,漢方自然薬剤等がある。
【0016】以下、図2に本発明のCSPを用いたイン
キ並びにプリント体の製造工程のフローチャートを示
す。図示の如く、まず、CSに所定比で機能性物質を混
合して粉末状のCSPを製造する(SP1)。この混合
比は、機能性物質自体が有する放散性に合わせて機能性
物質の混入量を増加させることができる。
【0017】次に、このCSPと水性エマルジョン樹
脂、および純水を所定比で混合させた後(SP2)、混
練し(SP3)、顔料で着色する(SP4)ことにより
CSPインキを製造できる。水性エマルジョン樹脂は、
ポリエチレン、酢酸ビニール共重合体のものや、ポリア
クリル酸エステル重合体、ポリウレタン重合体等を用い
る。このCSPインキを用いることにより、被プリント
物に対し例えばスクリーンプリントすることができる。
この場合の被プリント物は、布地、不織布、紙等であ
る。スクリーンを用いてスキージによりプリントを施し
た後(SP5)、遠赤外線ヒータで所定時間、1次加熱
し(SP6)、熱板プレスヒータにより所定時間、2次
加熱する(SP7)ことによりCSPインキを用いたプ
リント体を製造できる。
【0018】そして、上記工程で作成されたプリント体
は、乾燥工程、加熱においても機能が低下することがな
い。また、CSP自体は、上述したように多孔質である
ため、初期の放散特性が優れており、プリント体製造後
に直ちに機能性物質の機能成分を放散させることがで
き、機能成分の即効性が得られる。また、CSPは、水
性エマルジョン樹脂の樹脂膜が保護する形となるため、
放散特性を長期に渡り維持させることができる。
【0019】尚、樹脂膜を発泡スポンジ体に形成するこ
とができ、この場合には、発泡過程でのポーラス度の調
整を行えるため、この調整により用途に応じて徐放特性
の度合いを調整できる。尚、機能性物質が徐放とは逆に
触媒的な吸収特性を有するものであっても同様に、この
吸収特性を調整できる。
【0020】次に、上記CSを用いた第1の粉末基体C
SPの他に、さらに、他の第2の粉末基体を混合したイ
ンキについて説明する。図2は、分岐サイクロデキスト
リン(G−CD)を示す分子構造図である。図示の如
く、既存のサイクロデキストリン(CD)にマルトース
を酵素で結合させたマルトシルCDを主成分としてい
る。
【0021】既存のCDの環構造には包接作用があり、
外部の各種の分子を環の空洞内に包み込む性質がある。
また、このG−CDは、水溶性の高いマルトースが付加
されているため、水への溶解性が飛躍的に向上されてい
る。
【0022】したがって、このG−CDによれば、CD
の特徴である包接性を維持した上に各種の有機溶剤にも
非常によく溶ける易水溶性の他、耐熱性、耐光性を有す
る。そして、特に、このG−CDは、CSPに比べて初
期の放散性が低いが、長期間に渡る徐放特性を有してい
ることが特徴となっている。
【0023】このG−CDを用いれば、各種機能性物質
を包接粉末化した第2の粉末基体(G−CDパウダー)
が得られる。そして、第1の粉末基体CSPの製造行程
とは、別の行程で第2の粉末基体(G−CDパウダー)
を製造し、これらは、同一の水性エマルジョン樹脂に混
合される。
【0024】尚、第1の粉末基体CSPと水性エマルジ
ョン樹脂とを混合した後に、第2の粉末基体(G−CD
パウダー)を混合させてもよい。ここで、第1,第2の
粉末基体は、必要とする機能成分に合わせそれぞれ同一
の機能性物質を混合してもよいし、複数の機能成分を同
時に必要とするときには、これら複数の各機能性物質が
混合されたものを用いることもできる。
【0025】次に、上記第1,第2の粉末基体に混合さ
せる機能性物質の例を説明する。まず、芳香料があり、
香水やヒノキ(木材)等の原料では、芳香効果がある。
これはアロマテラピック効果による芳香療法にも適用で
きる。また、香味料としてのワサビ、とうがらしは、抗
菌性、温暖刺激性がある。さらに茶葉および脱脂大豆は
消臭性がある。また、漢方自然薬剤は、皮膚保健、美容
目的に適用できる。他、第1,第2の粉末基体と共に遠
赤外線セラミックパウダーとの併合使用も可能である。
【0026】次に、上述したCSPインキの具体的製造
方法について説明する。該インキは、以下の如く用途に
応じて所定の配合比で製造する。 (1)発泡プリント用 ポリエチレン、酢酸ビニール共重合体系の水性エマル
ジョン樹脂…10部 機能性物質吸着・珪酸カルシウム微粉末パウダー(C
SP)…3〜4部 純水…1〜1.5部 また、上記にさらにG−CDパウダーを混合する場合 CSP…1〜2部とし、 機能性物質包接・G−CDパウダー…1〜2部 とする。
【0027】(2)ラバーライクプリント用(伸縮性を
有するプリント体用) ウレタン系エマルジョン樹脂…10部 機能性物質吸着・CSP…3〜4部 純水…1〜1.5部 また、上記にさらにG−CDパウダーを混合する場合 CSP…1〜2部とし、 機能性物質包接・G−CDパウダー…1〜2部 とする。
【0028】また、上述したプリント加工の具体例を説
明する。 プリントは、70〜100メッシュのスクリーン、あ
るいはパターン穴が形成されたステンレス0.1〜0.
5m/m板を通してスキーズプリントする。 熱処理について、 1次加熱は、80度遠赤外線コンベア乾燥…1分 2次加熱は、130度熱板プレス処理…10秒
【0029】次に、上記製造方法によるプリント体を図
示する。図3は、上記発泡プリント用のインキを用い、
スキーズプリント及び熱処理した後のプリント体10を
示している。プリント体10は、布地、不織布、紙等で
あり、このプリント体上にスキーズプリントにより所定
の形および配列で複数箇所にインキ11が乾燥固着され
ている。この図のプリントは円形状であり、2次加熱時
の発泡によりプリント体10上面に厚みをもって形成さ
れている。
【0030】該インキ11は、CSPにより機能性物質
放散特性がよいため、製造後、初期段階で直ちに機能成
分の即効性を得ることができるようになる。このCSP
は、G−CDパウダーに比べ放散速度が格段に速い。ま
た、このCSPとともに、G−CDパウダーを混合した
場合には、このG−CDの徐放特性により機能を長期間
に渡り維持しつづけることができるようになる。そし
て、これらCSPとG−CDパウダーとを混合すると、
第1の粉末基体(CSP)によって放散された機能性物
質が第2の粉末基体(G−CDパウダー)に供給、包接
されるようになり、初期の放散性を向上できるととも
に、長期間に渡る徐放性も得られるようになる。
【0031】以下、プリント体10と機能性物質の組合
せ例を説明する。 ひのき…枕カバー、肌着、シーツにプリントし、森林
浴気分を味わえる。 トウガラシ…サポータにプリントして温暖効果を得
る。 ワサビ…不織布シートにプリントし、食品のカビ発生
を抑える。 香水…下着、肩パット、不織布シートにプリントし
て、香りを得る。 脱脂大豆…不織布シートにプリントして、自動車運転
席での脱臭効果を得る 遠赤外線セラミック…サポータや靴の中敷にプリント
して、血行促進を図れる。 レモン…フェイスカバーにプリントして美顔作用を得
る。(コラーゲン、スクワラン等併用化)他、疲労回
復、抗菌作用。 しその葉エキス…マスク等にプリントして花粉症等の
抗アレルギー効果。(メントール併用化) 漢方自然薬(スクワラン、ドクダミ、アロエ、ヨモ
ギ)…皮膚保湿保健、美容効果。
【0032】ところで、第1の粉末基体CSP製造時に
おける各機能性物質とCSとの混合比は下記に示す通り
である。 トウガラシ…50%、CS…50% ラベンダー(香料)…59%、CS…41% しそエキス…58%、CS…42% 檜オイル…68%、CS…32% ヒバオイル…67%、CS…33%
【0033】このように、CSに対して同率比以上の割
合で各種機能性物質の抽出体を吸着させることができる
ため、機能成分の濃度を高めることができるようにな
り、放散性、即効性を向上させることができる。また、
レモン等、それ自体の放散性が低い機能性物質の存在を
明確化させたい場合や、機能成分を増加したい場合に
は、機能性物質の混合比率を高めれば、この機能性物質
が含有されている旨を初期段階で明確化(短時間で含有
の存在を確認)できるようになり、即効性自体も向上で
きるようになる。
【0034】次に、プリント体10上でのインキ11の
プリント形状は、図3に示すような星型を配列したもの
の他、各種形状の配列で形成することができる。さらに
他の変形例としては、プリント形状が図柄を描いたもの
であってもよい。また、図5は前述したサポータ20を
示す図であり、両端のゴム部21間のサポート体22部
分に前記トウガラシの機能性物質(膝を温暖する機能を
有する)が混合されたインキ23をプリントしてなる。
該サポータ20は伸縮性があるため、インキ23は、ラ
バーライクプリント用のインキを用いている。
【0035】以上説明したように、各種の機能性物質を
混合した第1の粉末基体(CSP)を各種媒体に固着す
ることにより、機能性物質の機能を初期段階での放散特
性を向上させることができるようになる。また、第2の
粉末基体(G−CDパウダー)を併用することにより、
上記に加えて機能性物質の徐放性が得られるようになる
ため、長期間に渡り機能成分を放散させることができる
ようになる。
【0036】
【発明の効果】本発明のインキによれば、多量の吸液性
を有する珪酸カルシウム微粉末に多量の機能性物質が吸
着できるため、インキに占める機能性物質自体の量を多
量化でき、機能性物質の機能成分を多量に放散すること
ができるようになる。この珪酸カルシウム微粉末は、多
孔質であり各細孔が連通していて基体が自由行程できる
大きさであるため、機能性物質の初期段階での放散速度
が速くでき、機能成分の即効性を高めることができる。
また、該インキをプリントすることにより、機能性物質
の機能成分が多く配合されたプリント体を得られる。ま
た、このプリント体は、インキをスキーズプリントおよ
び乾燥した後、発泡されることによりプリント体上に定
着されるから、エマルジョン樹脂の樹脂膜が機能性物質
の成分を保護することとなり、機能性物質の成分の放散
あるいは吸収等の機能を長期間に渡り維持することがで
きる。
【0037】また、上記珪酸カルシウム微粉末を用いた
第1の粉末基体とともに、徐放性を有する分岐サイクロ
デキストリンの分子構造を有する第2の粉末基体を用
い、これら第1,第2の粉末基体にそれぞれ機能性物質
の抽出体を吸着、包接すれば、この機能性物質の機能成
分は、即効性とともに、徐放性も得ることができ、これ
ら異なる2つの粉末基体それぞれの有効性を活かすこと
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の珪酸カルシウム微粉末を用いたインキ
とプリント体の製造過程を示すフローチャート。
【図2】分岐サイクロデキストリンの分子構造を示す
図。
【図3】本発明によるプリント体を示す図。
【図4】同プリント体の変形例を示す図。
【図5】同プリント体の変形例を示す図。
【符号の説明】
10,20…プリント体、11,23…インキ、CSP
…第1の粉末基体、G−CDパウダー…第2の粉末基
体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 香料等の機能性物質の機能成分を抽出し
    た抽出体と、 該抽出体が所定比で混合されることにより、該抽出体を
    吸着して粉体基体を構成する水溶性の珪酸カルシウム微
    粉末と、 該粉末基体に所定比で混合される水性エマルジョン樹脂
    とからなることを特徴とする珪酸カルシウム微粉末を用
    いたインキ。
  2. 【請求項2】 香料等の機能性物質の機能成分を抽出し
    た抽出体と、 該抽出体が所定比で混合されることにより、該抽出体を
    吸着して第1の粉体基体を構成する珪酸カルシウム微粉
    末と、 前記抽出体を包接し、水溶性を有する分岐サイクロデキ
    ストリンの分子構造を有する第2の粉末基体と、 該第1の粉末基体を分散させつつ、第2の粉末基体を溶
    解すべく所定比で混合される水性エマルジョン樹脂とか
    らなることを特徴とする珪酸カルシウム微粉末を用いた
    インキ。
  3. 【請求項3】 前記請求項1,2いずれかに記載のイン
    キがプリントされる布地等のプリント体。
  4. 【請求項4】 香料等の機能性物質の機能成分を抽出す
    る工程と、 該抽出体を珪酸カルシウム微粉末に所定比で混合して該
    抽出体を珪酸カルシウム微粉末に吸着して粉体基体を製
    造する工程と、 該粉体基体に対し水性エマルジョン樹脂を所定比で混合
    して前記抽出体の成分を有する液体を製造する工程と、
    を有することを特徴とする珪酸カルシウム微粉末を用い
    たインキの製造方法。
  5. 【請求項5】 香料等の機能性物質の機能成分を抽出す
    る工程と、 該抽出体を珪酸カルシウム微粉末に所定比で混合して該
    抽出体を珪酸カルシウム微粉末に吸着して第1の粉体基
    体を製造する工程と、 分岐サイクロデキストリンの分子構造を有し、前記抽出
    体を包接した第2の粉体基体を製造する工程と、 該第1,第2の粉体基体に対し水性エマルジョン樹脂を
    所定比で混合して前記抽出体の成分を有する液体を製造
    する工程と、を有することを特徴とする珪酸カルシウム
    微粉末を用いたインキの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記請求項4,5いずれかに記載のイン
    キをスクリーンを用いプリント体上にスキーズプリント
    した後、 プリント体上のインキを遠赤外線ヒーターで所定時間熱
    し乾燥させた後、 前記インキを熱板プレスヒータによりプリント体上に発
    泡焼き付けする珪酸カルシウム微粉末を用いたインキに
    より作成されるプリント体。
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