JPH08252401A - 洗浄剤の浄化回収装置 - Google Patents

洗浄剤の浄化回収装置

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JPH08252401A
JPH08252401A JP8468095A JP8468095A JPH08252401A JP H08252401 A JPH08252401 A JP H08252401A JP 8468095 A JP8468095 A JP 8468095A JP 8468095 A JP8468095 A JP 8468095A JP H08252401 A JPH08252401 A JP H08252401A
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tank
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detergent
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JP8468095A
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English (en)
Inventor
Kenichi Shinoda
健一 信田
Toru Shiino
徹 椎野
Takeshi Kono
武司 河野
Toshiichi Nabeshima
敏一 鍋島
Eiji Yamagishi
栄司 山岸
Shingo Furuta
新吾 古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DKS Co Ltd
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種部品の洗浄に用いられたグリコールエー
テル系水溶性洗浄剤の浄化回収装置の提供。 【構成】 内部に仕切壁3を立設してオーバーフロー槽
4を形成すると共に底部に傾斜板2を有する加水槽1
と、該加水槽1とパイプ21を介して連結された、底部
にヒーター23を備えると共に上部にフィルター25を
有する蒸留塔20と、該フィルター25と連結された冷
却コンデンサー26と、該冷却コンデンサー26から三
方弁27を介して分配配置された水系タンク30及び洗
剤系タンク31と、該水系タンク30及び洗剤系タンク
31の両方に跨って設けられた真空ポンプ32とからな
る洗浄剤の浄化回収装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種部品の洗浄に用いら
れたグリコールエーテル系水溶性洗浄剤やすすぎ水の浄
化回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、金属製部品,硝子製部品,
樹脂製部品などの各種部品の加工に当っては炭化水素油
をベースとする油性加工油などが用いられており、加工
された部品には該加工油などが付着しているので、該部
品をグリコールエーテル系水溶性洗浄剤を使用して洗浄
することにより当該加工油などが除去されている。ま
た、上記洗浄剤により洗浄された部品には、洗浄剤が付
着しているため、この部品をさらにすすぎ水(主として
水)にてリンスされている。
【0003】なお、前記グリコールエーテル系水溶性洗
浄剤とは、水系、準水系、炭化水素系の洗浄剤のうち、
準水系に該当する洗浄剤であり、例えば、炭素数1〜4
の脂肪族アルコールエチレンオキシド2〜3モル付加体
及び炭素数1〜2の脂肪族アルコールプロピレンオキシ
ド1〜3モル付加体から選ばれる1種又は2種以上の水
溶性グリコールエーテル類のみで構成されているものや
当該水溶性グリコールエーテル類90部に対し10部程
度の水を添加して構成されているものが挙げられる。
【0004】従来、前記油性加工油などの洗浄には、C
FC−113や1.1.1−トリクロロエタンなどに代
表されるハロゲン化炭化水素類からなる洗浄剤、アルコ
ール類からなる洗浄剤、石油系炭化水素類からなる洗浄
剤及び水系洗浄剤(含、準水系洗浄剤)が使用されてい
る。
【0005】これら洗浄剤を前記油性加工油の洗浄に使
用した後、その処理に際しては油分を含んでいるためそ
のまま放流廃棄することはできず、油水分離器や簡単な
蒸留装置によって洗浄剤中の油分を分離除去し、廃棄し
たり再利用したりされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の油分除
去方式では洗浄剤中の油分を充分に浄化することはむず
かしく、浄化後再利用する洗浄剤の洗浄能力にも問題が
あった。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑み、炭化水素油
をベースとする油性加工油などが混入したグリコールエ
ーテル系水溶性洗浄剤を容易、且つ、効率よく浄化回収
して再生・再利用できると共に、グリコールエーテル系
水溶性洗浄剤を使用して洗浄した部品をすすいだすすぎ
水の浄化回収にも適用できる新規な浄化回収装置を提供
することを技術的課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題は、次の
通りの本発明に係る浄化回収装置によって達成できる。
【0009】即ち、本発明の第1は、内部に仕切壁3を
立設してオーバーフロー槽4を形成すると共に底部に傾
斜板2を有する加水槽1と、該加水槽1とパイプ21を
介して連結された、底部にヒーター23を備えると共に
上部にフィルター25を有する蒸留塔20と、該フィル
ター25と連結された冷却コンデンサー26と、該冷却
コンデンサー26から三方弁27を介して分配配置され
た水系タンク30及び洗剤系タンク31と、該水系タン
ク30及び洗剤系タンク31の両方に跨って設けられた
真空ポンプ32とからなり、前記加水槽1に使用後の洗
浄剤と共に水を注入してオイル5をオーバーフローさ
せ、加水槽1の中間位置から蒸留塔20の底部に加水洗
浄剤を導き、蒸留塔20にて加熱すると共に真空ポンプ
32を作動して加水洗浄剤を蒸留させた後冷却コンデン
サー26にて冷却し、その後水分は水系タンク30に導
き、洗浄剤分は洗剤系タンク31に分けて導くように構
成した洗浄剤の浄化回収装置である。
【0010】また、本発明の第2は、前記第1の洗浄剤
の浄化回収装置において、水系タンク30の水をバルブ
39とポンプP4を介して加水槽1の上部に配置された
リターン水タンク40に導き、該リターン水タンク40
内の水をバルブ41の開放により加水槽1に注入できる
ようにした洗浄剤の浄化回収装置である。
【0011】また、本発明の第3は、前記第1又は第2
の洗浄剤の浄化回収装置において、加水槽1と蒸留塔2
0とを連結するパイプ21の途中に、バルブ43を備え
た再生用すすぎ水タンク42を設け、該バルブ43の開
放により再生用すすぎ水を蒸留塔20に導けるようにし
た洗浄剤の浄化回収装置である。
【0012】また、本発明の第4は、前記第1又は第2
の洗浄剤の浄化回収装置において、加水槽1の中間に、
ポンプP5とフィルター47を介してオイルタンク48
を備えた油水分離器45を設け、加水槽1内の加水洗浄
剤中のオイルを分離し、加水洗浄剤を再び加水槽1内に
戻せるようにした洗浄剤の浄化回収装置である。
【0013】
【作用】本発明に係る前記第1の洗浄剤の浄化回収装置
によれば、各種部品洗浄後の洗浄剤を加水槽1に貯え、
水を加えることによって洗浄剤中のオイル5を上方に浮
き上らせてオーバーフローさせると共に洗浄剤中に混入
している比重の大きなワックスやスラッジ等の沈澱物8
は底部の傾斜板2上に沈澱させる。
【0014】そして、加水槽1の中間層に位置する加水
洗浄剤を蒸留塔に導き、上部を真空ポンプ32により減
圧すると同時に下部から加熱して水と洗浄剤とを順次蒸
発させ、フィルター25を通した後冷却コンデンサー2
6にて冷却することにより、浄化された水と洗浄剤とが
三方弁27の切り替えにより水系タンク30と洗剤系タ
ンク31の別のタンクに収容される。
【0015】また、前記第2のリターン水タンク40を
加水槽1の上部に設置した装置においては、前記の水系
タンク30に収容された水をリターン水タンク40を介
して再び加水槽1に注入することにより、循環再利用す
ることができる。
【0016】また、前記第3の再生用すすぎ水タンク4
2を加水槽1と蒸留塔20の間に設置した装置において
は、洗浄後の部品をすすいだすすぎ水も蒸留、冷却して
水と洗浄剤に分離して浄化回収することができる。
【0017】また、前記第4の油水分離器45を加水槽
1と蒸留塔20の間に設置した装置においては、加水槽
1内の加水洗浄剤に油分が含まれている場合でも、この
加水洗浄剤を、フィルター47を介してこの油水分離器
に通すことにより、油分を別のオイルタンク48に貯
え、加水洗浄剤を再び加水槽1に戻して循環させること
ができ、蒸留塔20における浄化作用の負担を軽減して
浄化能力を向上させることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面に基き説明す
る。 実施例1 図1は本発明の基本形態を示す一実施例で、図中1は加
水槽であり、この加水槽1は、内部に仕切壁3を立設し
てオーバーフロー槽4を形成すると共に、加水槽1の底
部には緩い傾斜板2を備えている。前記オーバーフロー
槽4の上側部にはオーバーフローさせた洗浄剤中のオイ
ル(油分)5をオイルタンク6に貯留するためのバルブ
7を備えたパイプが設けられている。
【0019】また、オーバーフロー槽4の下側部には底
部の洗浄剤を加水槽1に戻すためのポンプP1を備えた
パイプが設けられている。さらに、加水槽1下端側部に
は傾斜板2の低位側に沈澱物8を沈澱物タンク9に回収
貯留するためのバルブ10を備えたパイプが設けられて
いる。
【0020】図中21は、加水槽1の下側部で前記傾斜
板2の上位側より少し上方に設けられたパイプで、その
先端は後記する蒸留塔20の下側部と連結され、この連
通パイプ21には加水槽寄りと蒸留塔寄りにバルブ11
と12が設けられている。なお、13は、オーバーフロ
ー槽4の底部に設けられたドレンパイプのバルブであ
る。
【0021】20は蒸留塔で、この蒸留塔20内にはヒ
ーター23により加熱された液体をポンプP2を介して
蒸留塔20内の底部に張りめぐらした加熱パイプ24に
送る機構を備え、上部にはフィルター25を有するもの
で、この蒸留塔20内の上下部にはそれぞれ温度センサ
ーTCが設けられている。そして、蒸留塔20の底部に
は、残留液タンク21に蒸留塔20内の残留液を排出貯
溜するためのバルブ14を備えたパイプが設けられてい
る。
【0022】26は冷却コンデンサーで、前記蒸留塔2
0の上部のフィルター25を経て送られてきた蒸発物を
冷却して液体化し、その先の三方弁27によりパイプを
介して水系タンク30又は洗剤系タンク31に分けて導
かれるようになっている。
【0023】この水系タンク30と洗剤系タンク31の
上部には真空ポンプ32が、それぞれバルブ15とバル
ブ16を備えたパイプにて両タンクを跨ぐように設けら
れており、洗剤系タンク31の底部には、バルブ17と
ポンプP3を備えたパイプがクリーン洗剤タンク33と
連結するように設けられている。又、水系タンク30と
洗剤系タンク31の上部にはそれぞれリークバルブ1
8、19が設けられている。なお、図中各槽やタンク、
塔の側部の三角(△)印はレベルセンサーである。
【0024】次に前記実施例1による使用後のグリコー
ルエーテル系洗浄剤の浄化処理手順について説明する。
各種部品等を洗浄した使用後の洗浄剤を加水槽1に充填
すると共に適量(洗浄剤に対し加水率10〜200%)
の水を加えると、洗浄剤中のワックスやスラッジ等の沈
澱物8は底部の傾斜板上に沈澱する一方、オイル5は洗
浄剤や水と分離して上方に浮上し、仕切板3の上端をオ
ーバーフローしてオーバーフロー槽4に溜まる。
【0025】オーバーフロー槽4に溜った上層のオイル
5はバルブ7を開放してオイルタンク6に回収される。
また、オーバーフロー槽4の下部には洗浄剤も入り込む
ため、この洗浄剤はポンプP1により加水槽1に戻され
る。一方、底部の傾斜板2上に溜った沈澱物8はバルブ
10を開放して沈澱物タンク9に溜められる。
【0026】従って、加水槽1の中間層には水と使用後
の洗浄剤とからなる加水洗浄剤が溜ることになる。この
中間層の加水洗浄剤を、パイプ21のバルブ11と12
を開放することにより蒸留塔20に導き、下部のヒータ
ー23により加熱パイプ24を介して加水洗浄剤を加熱
すると同時に真空ポンプ32を作動して蒸留塔20内を
減圧すると最初約50mmHgで約40℃にて加水洗浄剤中
の水が蒸発し、フィルター25、冷却コンデンサー26
を経て液化されるため三方弁27を操作して水系タンク
30に水を導き溜める。
【0027】加水洗浄剤の中の水分が蒸発した後、さら
にヒーター23を加熱し減圧し続けると、約30mmHg・
120℃にてグリコールエーテル系洗浄剤が蒸発するの
で、これをフィルター25、冷却コンデンサー26に通
して液化させ、今度は三方弁27を切り替えて洗剤系タ
ンク31内に浄化された洗浄剤を導き溜める。
【0028】洗剤系タンク31に溜められた浄化後の洗
浄剤は必要によりバルブ17を開放し、ポンプP3を駆
動してクリーン洗剤タンク33に送り込み、ここから適
宜取り出されて再利用される。
【0029】実施例2 本発明の第2の実施例は、図1における実施例1の基本
的な浄化回収装置に対し、二点鎖線にて示すように、加
水槽1の上方にリターン水タンク40を配置し、前記水
系タンク30からバルブ39とポンプP4を備えたパイ
プを介して水系タンク30内の浄化された水をリターン
水タンク40に導くと共に、このリターン水タンク40
の下部に設けたバルブ41を開放することにより浄化さ
れた水を加水槽1にリターンさせるようにしたものであ
る。この浄化回収装置によれば、浄化した水が、加水槽
1に対する加水として有効に使える。
【0030】実施例3 本発明の第3の実施例は、図2に示すように、実施例1
又は2の浄化回収装置に対し、加水槽1と蒸留塔20と
を連結するパイプ21のバルブ11と12の間に再生用
すすぎ水タンク42を配置し、このタンク内に、使用後
のすすぎ水を充填し、タンク42の下部に設けたバルブ
43の開放により使用後のすすぎ水を前記蒸留塔20に
導き、実施例1と同様の作用(蒸留塔20より下流側の
装置については同一のため図示を省略する)によりすす
ぎ水を浄化回収するか、或いは、回収された浄化後のす
すぎ水をリターン水タンク40に送って再利用させるも
のである。この浄化回収装置によれば浄化したすすぎ水
が、再びすすぎ水として有効に使える。
【0031】実施例4 本発明の第4の実施例は、図2の二点鎖線にて示すよう
に、加水槽1の中間部に、ポンプP5とフィルター47
を介してオイルタンク48を備えた油水分離器45(商
品名「ユーテック」TH型−旭化成工業(株)製)を配
置し、ポンプP5を駆動してフィルター47を介しこの
油水分離器45内に加水槽1の中間部から加水洗浄剤を
取り込むことにより、加水洗浄剤中のオイル5を分離す
るものである。ここで分離されたオイル5はオイルタン
ク48に溜められ、加水洗浄剤はパイプを介して加水槽
1にリターンされる。この浄化回収装置によれば、加水
洗浄剤を蒸留塔20に導く前に加水洗浄剤中に含まれて
いる油分を分離することになるため蒸留塔20における
浄化作用の負担が軽減でき、浄化能力が向上する。
【0032】実験例1 ジエチレングリコールモノメチルエーテル50部及びジ
プロピレングリコールモノエチルエーテル50部で構成
したグリコール系水溶性洗浄剤30Kgを使用して、ダフ
ニーカットLP40M(商品名:出光興産株式会社製:
炭化水素油をベースとする油性金属切削油)を用いて加
工されたアルミニウム製精密ビデオ部品を洗浄すること
によって生じた油分混入量30%の洗浄剤20Kgを、実
施例1(図1)に示す加水槽1の仕切壁3上端部まで入
れて満杯にし、その上から水道水を徐々に加えながら初
期には攪拌し、その後は加水のみを続けて全部で2Kgの
水を加え、上部に浮上したオイル5をオーバーフローさ
せてオーバーフロー槽4に移すことにより浮上油分4.
8Kgを分別採取した。この場合、加水による油分除去率
は80%であった。
【0033】浮上オイルを分別採取した残りの加水洗浄
剤17.2Kgを蒸留塔20に導き、30℃・10mmHgの
条件で水分の蒸留を30分間行ない、冷却コンデンサー
26にて冷却して約2Kgの水を水系タンク30に回収し
た。引き続き、100℃・10mmHgの条件で残りの洗浄
剤の蒸留を60分間行ない、冷却コンデンサー26にて
冷却して約10Kgの浄化した洗浄剤を洗剤系タンク31
内に回収した。この浄化処理後の洗浄剤の純度は98%
であった。ここで得た浄化後の洗浄剤を上記洗浄に使用
したところ未使用の洗浄剤とほぼ同等の洗浄能力を有し
ていた。
【0034】実験例2 グリコールエーテル系水溶性洗浄剤PS−2(商品名:
第一工業製薬株式会社製)で構成された洗浄剤40Kgを
使用して、P−313(V)(商品名:ユシロ化学工業
株式会社製:炭化水素油をベースとする油性金属防錆
油)が塗布されている自動車用鋳物部品を洗浄すること
によって生じた油分混入量25%の洗浄剤20Kgを実施
例1に示す加水槽1の仕切壁3上端部まで入れて満杯に
し、その上から水道水を徐々に加えながら初期には攪拌
し、その後は加水のみを続けて全部で4Kgの水を加え、
上部に浮上したオイル5をオーバーフローさせてオーバ
ーフロー槽4に移すことにより浮上油分3.5Kgを分別
採取した。この場合、加水による油分除去率は70%で
あった。
【0035】浮上オイルを分別採取した残りの加水洗浄
剤20.5Kgを油水分離器45に導き、油分1.2Kgを
除去してオイルタンク48に回収し、他の加水洗浄剤を
加水槽1内に戻した。
【0036】その後加水槽1内の加水洗浄剤を蒸留塔2
0に導き、35℃・40mmHgの条件で水分の蒸留を40
分間行ない、冷却コンデンサー26にて冷却して約4Kg
の水を水系タンク30に回収した。引き続き、115℃
・40mmHgの条件で残りの洗浄剤の蒸留を60分間行な
い、冷却コンデンサー26にて冷却して約10Kgの浄化
した洗浄剤を洗剤系タンク31内に回収した。この浄化
処理後の洗浄剤の純度は99%であった。ここで得た浄
化後の洗浄剤を上記洗浄に使用したところ未使用の洗浄
剤とほぼ同等の洗浄能力を有していた。
【0037】
【発明の効果】本発明装置によれば、蒸留処理のみでは
分離がきわめて困難な炭化水素油をベースとした各種油
性加工油が混入しているグリコールエーテル系水溶性洗
浄剤を、浄化処理の最初の段階で水を加えてオイルを浮
上させ、これをオーバーフローさせて回収した後、残り
の洗浄剤を蒸留・冷却することにより、容易且つ効率よ
く浄化回収できると共に、オイルが混入している使用済
の洗浄剤の廃棄に伴なう諸問題を解決できる。また、本
発明装置は、すすぎ水の浄化回収にも適用できる。さら
に、本発明装置を使用するに当って、混入オイルを分離
させるために加える水として蒸留・冷却処理によって浄
化した水を再使用する場合には節水が図れる。従って、
本発明の産業利用性は非常に大きいといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す工程図
【図2】本発明の他の実施例を示す一部を省略した工程
【符号の説明】
1 加水槽 2 傾斜板 3 仕切板 4 オーバーフロー槽 5 オイル 6 オイルタンク 8 沈澱物 9 沈澱物タンク 20 蒸留塔 25 フィルター 26 冷却コンデンサー 27 三方弁 30 水系タンク 31 洗剤系タンク 32 真空ポンプ 33 クリーン洗剤タンク 40 リターン水タンク 42 再生用すすぎ水タンク 45 油水分離器 47 フィルター 48 オイルタンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 武司 京都府京都市南区吉祥院石原長田町1−1 (72)発明者 鍋島 敏一 京都府京都市下京区西七条東久保町19番地 (72)発明者 山岸 栄司 奈良県奈良市神功1丁目4−120 (72)発明者 古田 新吾 大阪府豊中市東豊中町2−4−9 東豊中 IYハイツ203号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に仕切壁3を立設してオーバーフロ
    ー槽4を形成すると共に底部に傾斜板2を有する加水槽
    1と、該加水槽1とパイプ21を介して連結された、底
    部にヒーター23を備えると共に上部にフィルター25
    を有する蒸留塔20と、該フィルター25と連結された
    冷却コンデンサー26と、該冷却コンデンサー26から
    三方弁27を介して分配配置された水系タンク30及び
    洗剤系タンク31と、該水系タンク30及び洗剤系タン
    ク31の両方に跨って設けられた真空ポンプ32とから
    なり、前記加水槽1に使用後の洗浄剤と共に水を注入し
    てオイル5をオーバーフローさせ、加水槽1の中間位置
    から蒸留塔20の底部に加水洗浄剤を導き、蒸留塔20
    にて加熱すると共に真空ポンプ32を作動して加水洗浄
    剤を蒸留させた後冷却コンデンサー26にて冷却し、そ
    の後水分は水系タンク30に導き、洗浄剤分は洗剤系タ
    ンク31に分けて導くように構成した洗浄剤の浄化回収
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の洗浄剤の浄化回収装置に
    おいて、水系タンク30の水をバルブ39とポンプP4
    を介して加水槽1の上部に配置されたリターン水タンク
    40に導き、該リターン水タンク40内の水をバルブ4
    1の開放により加水槽1に注入できるようにした洗浄剤
    の浄化回収装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の洗浄剤の浄化回収
    装置において、加水槽1と蒸留塔20とを連結するパイ
    プ21の途中に、バルブ43を備えた再生用すすぎ水タ
    ンク42を設け、該バルブ43の開放により再生用すす
    ぎ水を蒸留塔20に導けるようにした洗浄剤の浄化回収
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の洗浄剤の浄化回収
    装置において、加水槽1の中間に、ポンプP5とフィル
    ター47を介してオイルタンク48を備えた油水分離器
    45を設け、加水槽1内の加水洗浄剤中のオイルと水を
    含む洗浄剤とを分離し、加水浄化剤を再び加水槽1内に
    戻せるようにした洗浄剤の浄化回収装置。
JP8468095A 1995-03-15 1995-03-15 洗浄剤の浄化回収装置 Withdrawn JPH08252401A (ja)

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Cited By (4)

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FR2820143A1 (fr) * 2001-01-31 2002-08-02 Garnier Ets Procede de fabrication d'un vin, et dispositif pour la mise en oeuvre de ce procede
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