JP2694111B2 - 被洗浄物の洗浄方法 - Google Patents
被洗浄物の洗浄方法Info
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Description
プリント基盤等の被洗浄物を洗浄する洗浄方法に係るも
のである。そして、被洗浄物の洗浄能力を高める事を可
能にすると共に、濯ぎ液の清浄化を保ちながら濯ぎ液の
再利用化を可能としたものである。
て2つの方法が用いられている。その1つは、可燃性溶
剤である炭化水素系溶剤、シリコン系溶剤、テルペン系
溶剤、親水性溶剤等を使用して、一次洗浄から濯ぎ洗浄
までを行う方法である。
シリコン系溶剤、親水性溶剤、テルペン系溶剤等に水又
は及び界面活性剤を混合した混合洗浄溶剤により、被洗
浄物の洗浄を行い、濯ぎ洗浄を水で行う方法がある。
1の方法により被洗浄物の洗浄を行う場合は、可燃性溶
剤である炭化水素系溶剤、シリコン系溶剤、テルペン系
溶剤、親水性溶剤等を使用して一次洗浄から濯ぎ洗浄ま
でを行うものであるから、大量の可燃性溶剤を使用する
ため、防火対策上問題があり、危険性の高い洗浄方法と
成っている。
溶剤、親水性溶剤、テルペン系溶剤等に界面活性剤また
は水、若しくはその双方を混合した混合洗浄溶剤によ
り、被洗浄物の洗浄を行う方法では、混合洗浄溶剤によ
る一次洗浄の後で、界面活性剤を除去する為に、水を用
いて濯ぎ洗浄を行う必要がある。その為、濯ぎ排水が大
量に発生する結果、排水処理施設に多額の費用がかか
り、不経済であるばかりでなく、排水処理から公害を生
じたりする場合がある。
とするものであって、高粘度油等の落ちにくい汚れが付
着した被洗浄物の、効果的な洗浄を行うと共に、可燃性
溶剤の使用量を少なくし、引火の危険を最小限とする。
また、被洗浄物に使用する濯ぎ洗浄液の再生利用と、濯
ぎ液の浄化を可能にし、大量の排水等が発生することの
無いようにするものである。
題を解決するため、第1の発明は、炭化水素系溶剤、テ
ルペン系溶剤、親水性溶剤又はシリコン系溶剤から成る
一次洗浄液を用いて被洗浄物の一次洗浄を行った後、3
ーメチルー3ーメトキシブタノールに15wt%〜50wt
%の水を加えて形成した混合溶剤により被洗浄物の濯ぎ
洗浄を行う事を特徴として成るものである。
ルペン系溶剤、親水性溶剤又はシリコン系溶剤に、水又
は及び界面活性剤を混合したものから成る一次洗浄液を
用いて被洗浄物の一次洗浄を行った後、3ーメチルー3
ーメトキシブタノールに15wt%〜50wt%の水を加え
て形成した混合溶剤により被洗浄物の濯ぎ洗浄を行う事
を特徴として成るものである。
ものであっても良い。
ぎ洗浄槽で行い、この濯ぎ洗浄槽に、蒸留再生器、浮上
油分離器のいずれか一方またはその双方を接続し、混合
溶剤の浄化を行いながら濯ぎ洗浄を行うものであっても
良い。
ら、被洗浄物の一次洗浄は、被洗浄物に付着した汚れに
対応する洗浄液を用いて行う。この洗浄液は、炭化水素
系溶剤、テルペン系溶剤、親水性溶剤又はシリコン系溶
剤であっても良いし、これらの溶剤に、水又は及び界面
活性剤を混合したものであっても良い。
れに対応した洗浄力に優れたものを用いる事が出来るか
ら、被洗浄物に付着している汚染が高粘度油等の落ちに
くい汚れであっても、除去を容易に行う事ができる。ま
た、この一次洗浄液では、一次洗浄のみを行い、濯ぎ洗
浄を行わない事により、可燃性の溶剤の使用量を少なく
する事ができる。
を行った被洗浄物は、3ーメチルー3ーメトキシブタノ
ールに15wt%〜50wt%の水を加えて形成した混合溶
剤により、被洗浄物の濯ぎ洗浄を行う。この、3ーメチ
ルー3ーメトキシブタノールは、15wt%〜50wt%の
水を加える事により難燃性と成り、引火点をもたない混
合溶剤と成る。ここに於いて、水の混合量は、15wt%
より少ないと3ーメチルー3ーメトキシブタノールが引
火点を有するものとなる。また、50wt%を超えるもの
とすると洗浄能力を低下させるとともに蒸留再生に無駄
な時間とエネルギーを必要とする。
シブタノールを主体とするものである為、高粘度油等の
強い汚れに対しては十分な溶解性を有していない。しか
し、一次洗浄液を用いて被洗浄物の一次洗浄を行ってい
る為、被洗浄物からは高粘度油等の落ちにくい汚れが除
去されており、上記の混合溶剤による濯ぎ洗浄によっ
て、被洗浄物の確実な洗浄が可能となる。
ルー3ーメトキシブタノールよりも沸点が高いものとす
れば、温度管理を、一次洗浄液よりも低く、3ーメチル
ー3ーメトキシブタノールの沸点よりも高いものとする
ことにより、蒸留完了時には一次洗浄液のみが蒸留部に
残ることとなり、蒸留再生を容易にすることができる。
ー3ーメトキシブタノールの沸点である174℃よりも
高いものであれば良いが、その差は大きい程望ましいも
ので、200℃以上の沸点のものとすれば、蒸留再生時
の温度管理が容易となり、一次洗浄液として望ましいも
のである。
る事により、3ーメチルー3ーメトキシブタノールを蒸
留再生する場合において、3ーメチルー3ーメトキシブ
タノールのみが蒸留再生され、沸点の高い一次洗浄液を
容易に分離する事が可能となる。また、沸点の高い一次
洗浄液を用いる事により引火点も高くなるから、引火防
止にも望ましい結果を得ることができる。
性剤を混合して使用するものとしてもよい。この場合、
水は沸点が100℃であって、3ーメチルー3ーメトキ
シブタノールの沸点174℃よりも低いものとなる。し
かし、3ーメチルー3ーメトキシブタノールの沸点と、
水の沸点との間に大きい差があるため、蒸留再生の初期
段階で、3ーメチルー3ーメトキシブタノールが沸点に
達する前に、水分は全て蒸発される。その為に、水分の
みを別個に取り出し、一次洗浄液の水として補給するこ
とが可能となる。
のであるから、3ーメチルー3ーメトキシブタノールの
蒸留再生には、混入等の支障を生じることがない。
水素系溶剤、テルペン系溶剤、親水性溶剤又はシリコン
系溶剤若しくはこれらの溶剤に、水又は及び界面活性剤
を混合したものを用いることにより、高粘度油等の落ち
にくい汚れを容易に除去することができる。
を、3ーメチルー3ーメトキシブタノールを混合した混
合溶剤で濯ぐことにより、被洗浄物の濯ぎ洗浄を容易に
行うことができる。
て、一次洗浄液の混入した濯ぎ混合溶剤は、これを蒸留
再生することにより、容易に一次洗浄液及び水、界面活
性剤等と、3ーメチルー3ーメトキシブタノールとを分
離して、再生利用することができる。また、濯ぎの工程
で混合溶剤の蒸留再生を行えば、常に清浄化された混合
溶剤を、濯ぎ洗浄用に供給することが可能となり、確実
な洗浄効果を得ることができるものである。
ば、(1)は、被洗浄物(2)の一次洗浄を行う一次洗浄槽
であって、3ーメチルー3ーメトキシブタノールよりも
沸点の高い一次洗浄液(3)を充填している。この一次洗
浄液(3)は、沸点175℃以上の炭化水素系溶剤、テル
ペン系溶剤、親水性溶剤又はシリコン系溶剤を用いる。
また、この一次洗浄液(3)は、上記の溶剤に水、界面活
性剤等を混合したものを使用しても良い。また、この一
次洗浄液(3)は、水、界面活性剤等を混合せずに用いる
ものであってもよく、その洗浄目的に応じて、任意に選
択的に使用するものである。
ぎ洗浄槽(4)を形成する。この濯ぎ洗浄槽(4)には、一
次洗浄液(3)よりも沸点の低い、3ーメチルー3ーメト
キシブタノールに15wt%〜50wt%の水を加えて、引
火点を生じないものとした混合溶剤(5)を充填してい
る。
(6)を接続し、被洗浄物(2)の濯ぎ洗浄によって生じ
た、汚濁した混合溶剤(5)を蒸留再生し、浄化した(5)
を油分離器(7)を介して濯ぎ洗浄槽(4)に還流してい
る。
(8)を形成し、被洗浄物(2)の乾燥を可能としている。
浄物(2)の洗浄を行うには、まず一次洗浄槽(1)に被洗
浄物(2)を挿入し、一次洗浄液(3)により被洗浄物(2)
の洗浄を行う。この一次洗浄液(3)は、被洗浄物(2)に
付着している、高粘度油等の落ちにくい汚れの溶解性に
優れたものであるから、被洗浄物(2)に付着した高粘度
油等も容易に除去し、被洗浄物(2)を清浄化することが
可能となる。
混合したり、若しくは水、界面活性剤を混合せずに単独
で用いるものであってもよく、その洗浄作業の目的に応
じて任意に使い分けるものとすることができる。
た被洗浄物(2)は、濯ぎ洗浄槽(4)に導入して濯ぎ洗浄
を行う。この濯ぎ洗浄槽(4)内には、3ーメチルー3ー
メトキシブタノールに15wt%〜50wt%の水を加え
て、引火点を有しないものとした混合溶剤(5)を充填し
ている。そして、この混合溶剤(5)により一次洗浄槽
(1)で高粘度油等を除去された被洗浄物(2)の濯ぎ洗浄
を行う。この濯ぎ洗浄槽(4)では混合溶剤(5)は、引火
点を有しないものであるから安全で、確実な被洗浄物
(2)の濯ぎ洗浄を行うことができる。
くは濯ぎ洗浄作業とは別個に蒸留再生器(6)を作動し、
混合溶剤(5)を蒸留再生器(6)に導入することにより、
混合溶剤の蒸留再生を行うことができる。この蒸留再生
に於いては、濯ぎ洗浄により混合溶剤(5)中に混入する
一次洗浄液(3)は、3ーメチルー3ーメトキシブタノー
ルよりも沸点が高い。そのため、蒸留再生器(6)の温度
管理を、3ーメチルー3ーメトキシブタノールの沸点よ
りも高く、一次洗浄液(3)の沸点よりも低いものとして
おけば、3ーメチルー3ーメトキシブタノールのみが蒸
留再生され、一次洗浄液(3)を分離除去することが可能
となる。
タノールよりも沸点がはるかに低いものであるため、蒸
留再生の初期工程に於いて蒸発分離され、3ーメチルー
3ーメトキシブタノールのみを取り出すことが可能とな
る。また、この清浄化された3ーメチルー3ーメトキシ
ブタノールは、濯ぎ洗浄槽(4)に戻す際に、水分を補給
して引火点のないものとすることができる。そして、濯
ぎ洗浄槽(4)で濯ぎ洗浄の完了した被洗浄物(2)は、次
の乾燥槽(8)に移送し、乾燥作業を行うことによって洗
浄作業を完了する。
を、3ーメチルー3ーメトキシブタノールよりも沸点の
高いものとしたが、蒸留時の温度管理を行うことによ
り、一次洗浄液(3)を、3ーメチルー3ーメトキシブタ
ノールよりも沸点の低いものとしても良い。この場合
は、蒸留完了後に蒸留部に残留した溶剤が3ーメチルー
3ーメトキシブタノールとなる。
ちにくい汚れが付着した被洗浄物の確実な洗浄を行うと
共に、可燃性溶剤の使用量を少なくし、引火の危険を最
小限とする。また、被洗浄物に使用する濯ぎ洗浄液の再
生利用と、濯ぎ液の浄化を可能にするとともに廃水処理
の問題を生じる事がないものである。
略図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 炭化水素系溶剤、テルペン系溶剤、親水
性溶剤又はシリコン系溶剤から成る一次洗浄液を用いて
被洗浄物の一次洗浄を行った後、3ーメチルー3ーメト
キシブタノールに15wt%〜50wt%の水を加えて形成
した混合溶剤により被洗浄物の濯ぎ洗浄を行う事を特徴
とする被洗浄物の洗浄方法。 - 【請求項2】 炭化水素系溶剤、テルペン系溶剤、親水
性溶剤又はシリコン系溶剤に、水又は及び界面活性剤を
混合したものから成る一次洗浄液を用いて被洗浄物の一
次洗浄を行った後、3ーメチルー3ーメトキシブタノー
ルに15wt%〜50wt%の水を加えて形成した混合溶剤
により被洗浄物の濯ぎ洗浄を行う事を特徴とする被洗浄
物の洗浄方法。 - 【請求項3】 一次洗浄液は、沸点175℃以上のもの
である事を特徴とする請求項1、又は2記載の被洗浄物
の洗浄方法。 - 【請求項4】 濯ぎ洗浄は、混合溶剤を充填した濯ぎ洗
浄槽で行い、この濯ぎ洗浄槽に、蒸留再生器、油分離器
のいずれか一方またはその双方を接続し、混合溶剤の浄
化を行いながら濯ぎ洗浄を行うものである事を特徴とす
る請求項1又は2記載の被洗浄物の洗浄方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP5249581A JP2694111B2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 被洗浄物の洗浄方法 |
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JP5249581A JP2694111B2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 被洗浄物の洗浄方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07100442A JPH07100442A (ja) | 1995-04-18 |
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Family Applications (1)
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JP5249581A Expired - Fee Related JP2694111B2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 被洗浄物の洗浄方法 |
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1993
- 1993-10-05 JP JP5249581A patent/JP2694111B2/ja not_active Expired - Fee Related
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