JPH08250B2 - 圧延材の誘導案内方法及び誘導案内装置 - Google Patents

圧延材の誘導案内方法及び誘導案内装置

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JPH08250B2
JPH08250B2 JP5122123A JP12212393A JPH08250B2 JP H08250 B2 JPH08250 B2 JP H08250B2 JP 5122123 A JP5122123 A JP 5122123A JP 12212393 A JP12212393 A JP 12212393A JP H08250 B2 JPH08250 B2 JP H08250B2
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B39/00Arrangements for moving, supporting, or positioning work, or controlling its movement, combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B39/14Guiding, positioning or aligning work
    • B21B39/16Guiding, positioning or aligning work immediately before entering or after leaving the pass
    • B21B39/165Guides or guide rollers for rods, bars, rounds, tubes ; Aligning guides

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄鋼及び各種金属材料
の熱間圧延工程特に条鋼圧延機列用の圧延材の誘導案内
方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】条鋼圧延機用の誘導案内方法及び装置に
ついては、圧延鋼材の断面形状・寸法精度の多様化に伴
って各種の様式が既に提案されている。例えば、特公昭
60−40933号公報記載の誘導案内方法は、油圧を
利用して線棒材先端部がローラガイド装置のローラに噛
み込むまでは、線棒材の径に応じてローラを所定の間隔
に固定しておき、線棒材先端部を噛込んだ後、線棒材尾
端部がローラを通過するまでの間は、ローラ間隔を縮小
させて線棒材を挟圧し、線棒材を正常な姿勢に保持させ
ながら圧延ロールのロール孔型に誘導し、線棒材尾端部
通過後はローラ間隔が拡げられてローラを上記所定間隔
に戻すことを特徴とするものである。この従来例の誘導
案内方法は、主として線棒材ミルにおいて、線棒材の先
端の噛み込みミスによる「ミスロールの発生」と「圧延
鋼材の倒れ」の両者を防止し、線棒材の表面傷の発生防
止と断面形状・寸法精度の向上を図るものであり、既に
一部であるが実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】線棒材の上流から下流
までの圧延工程全体及び個々の線棒材全長にわたる圧延
作業全体を視野に入れると、従来例に代表される誘導案
内方法には、以下に列挙するような問題点を指摘でき
る。第1に、抱合力(油圧)一定での圧延線棒材の保持
では、圧延技術者にはよく周知のBISRA(Brit
ish Iron and SteelResearc
h Association)で開発されたAGC理論
(板圧延における自動板厚制御理論)によると、純理論
的には圧延中の誘導案内装置のガイドローラ間の剛性
(バネ常数)は零である。このために、圧延線棒材が倒
れ始めた時、ガイドローラ間隔は拡大され、圧延線棒材
を元の姿勢に戻すことが不可能である。したがって、ミ
スロールの発生の危険性は解決されていないと言わざる
を得ない。なお、BISRAのAGC理論の「圧延機の
弾性特性曲線」と「圧延鋼材の塑性特性曲線」の交点
で、現実の「作業点」が決定されるとする考え方は、ロ
ーラガイド型誘導案内装置にも適用可能であることは自
明である。しかし、各種の誘導案内装置では、前記の考
え方が全く導入されておらず、剛性の概念が欠落してい
た。第2に、上記の理論によれば、誘導案内装置のガイ
ドローラ間の剛性が大きい程、圧延線棒材が倒れ始めた
時、圧延線棒材を元の姿勢に戻す弾性的復元力が大きい
ので、ガイドローラ間の開きが小さくなり、圧延線棒材
の倒れが小さく、かつ、復元力は常に弾性的に追随でき
る。しかし、従来例では、圧延線棒材が倒れようとする
力が、設定抱合力より大きくなると、前記の復元力は作
用せず、圧延線棒材の倒れを防ぐことができない。第3
に、圧延線棒材が倒れかかった状態で圧延されると、製
品の断面形状・寸法精度が劣化し、かつ表面傷が発生し
やすい。したがって、この問題は実用的には、まだ未解
決である。第4に、一般に、線棒材の先端部と後端部
(尾端部)の断面寸法は、中間部のそれより若干大きい
傾向がある。その理由は、線棒材の両端部は圧延スタン
ド間で圧延鋼材に一定の張力が付加できないためであ
る。上記の従来例では、先端部の通過時の圧延作業の特
異性のみに着目しており、後端部の通過時の特異性を無
視している。そのため、後端部の断面寸法異常等に基づ
く圧延作業に考慮が払われていない。現実には、後端部
の上記特異性に起因してガイドローラに表面傷等を発生
させ、後続の別の線棒材の表面に傷を発生させ、製品と
して出荷できず、圧延歩留まりの低下を招く等のトラブ
ルが発生する。
【0004】本発明の目的は、圧延材の先端部から後端
部までの全長にわたって、ミスロール(突掛け)の発生
防止、圧延材の倒れの防止および後端特異部の誘導案内
時のガイドローラ表面傷の発生防止を可能にすることで
ある。本発明の他の目的は、断面形状・寸法精度の極め
て優れた圧延材を提供できるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した圧延材の先端部
及び後端部の圧延特異部の問題は、後端(尾端)部の通
過が完了する以前に、ガイドローラ間隔を拡大する操作
で解決できる。中間部を含む圧延材の倒れを防止するに
は、誘導案内装置のガイドローラ間の剛性(バネ常数と
もいう。)を高めることが必要で、そのために、主とし
てローラホルダにプレストレスを付与する方法で、上記
剛性を高めることができる。上記課題を解決するための
手段の特徴は、以下のとおり要約できる。
【0006】本発明の第1の特徴は、圧延機列内におい
て圧延材を誘導案内する方法であって、圧延材の入口側
間隔調整機構でガイドローラの間隔を、通過予定の圧延
材の寸法より狭く調整し、ガイドローラ側間隔調整機構
でガイドローラの間隔を、通過予定の圧延材寸法に調整
し、ガイドローラを含むローラホルダにプレストレスを
付与し、その上で、ガイドローラ間隔調整機構に連結さ
れている流体圧シリンダを操作して、ガイドローラの間
隔を所望の待ち間隔に調整し、さらに、圧延材の先端が
誘導案内装置に到達あるいは所望の長さだけ通過したと
きに、上記流体圧シリンダの流体圧を調整し、ガイドロ
ーラの間隔を圧延材寸法に整合させ、その後圧延材の
端通過完了以前に、再び流体圧シリンダの流体圧を調整
して、ガイドローラの間隔を広げることである。本発明
の第2の特徴は、圧延機列内において圧延材を誘導案内
する装置であって、支点を中心として揺動可能であり、
支点を挾んで圧延材の入口側とは反対側にガイドローラ
を回転可能に支持してある一対のローラホルダと、上記
ガイドローラの間隔を通過予定の圧延材の寸法より狭く
調整するための入口側間隔調整機構と、ガイドローラ間
隔を通過予定の圧延材寸法に調整し、上記ローラホルダ
にプレストレスを付与するためのガイドローラ側間隔調
整機構と、上記ガイドローラ側間隔調整機構を制御する
ための流体圧シリンダとを具備することである。上記入
口側間隔調整機構は、上記圧延材の入口側に配置され、
回転締付け体、対の入口側間隔調整軸及び対のプレッシ
ャー軸で構成されており、上記回転締付け体の両側部に
は、互いに逆ねじ関係にある入口側間隔調整軸が結合さ
れ、両入口側間隔調整軸は一直線上に並べられ、かつ各
入口側間隔調整軸の一端面が上記回転締付け体で対向し
ていると共に他端面が上記プレッシャー軸と当接し、両
プレッシャー軸は、上記ローラホルダの入口側部分に取
付けられている。また上記ガイドローラ側間隔調整機構
は、上記圧延材の入口側に配置され、回転締付け体、対
のローラ側間隔調整軸及び対のプレッシャー軸で構成さ
れており、上記回転締付け体の両側部に互いに逆ねじ関
係にある対のローラ側間隔調整軸が結合され、両ローラ
側間隔調整軸が一直線上に並べられ、かつ各ローラ側間
隔調整軸の一端面が上記回転締付け体で対向していると
共に他端面が傾斜端面であって、この傾斜端面の傾斜方
向は、互いに上記ガイドローラに向けて交わる方向に設
定され、この傾斜端面にはプレッシャーロールが当接さ
れており、プレッシャーロールは、上記ローラホルダの
ガイドローラ側部分に回転可能に取付けられている。上
記流体圧シリンダは、支持体と連結されこの支持体を往
復動させるものであり、この支持体に上記ガイドローラ
側間隔調整機構の回転締付け体を配置してある。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。まず、本発明の誘導案内方法の理解を容易にするた
めに、この方法の発明の実施に直接使用する誘導案内装
置の一実施例を説明した後、誘導案内方法の一例を説明
する。誘導案内装置において、一対のローラホルダ1
は、ガイドボックス10に支点ピン2を中心として揺動
可能に支持されている。各ローラホルダ1には、支点ピ
ン2を挾んで圧延材の入口側である後端側(図1左側)
と反対側である前端側(同図右側)にガイドローラ3を
ガイドローラ軸8を中心として回転可能に取付けてあ
る。圧延材は、ローラホルダ1を後端側から前端側へ進
行する。
【0008】一対のローラホルダ1の入口側とガイドロ
ーラ3側とには、入口側間隔調整機構4とガイドローラ
側間隔調整機構5とをそれぞれ設けてある。そして双方
の間隔調整機構4,5の中間位置に油圧シリンダ6を配
置してあり、この油圧シリンダは、一方のガイドローラ
側間隔調整機構5に連結されている。
【0009】入口側間隔調整機構4及びガイドローラ側
隔調整機構5の双方は、ターンバックル機構で構成され
ている。入口側間隔調整機構4は、回転締付け体41、
対の入口側間隔調整軸42及び対のプレッシャー軸43
で構成されている。回転締付け体41の両側部(図1上
下両側部)には、互いに逆ねじ関係にある入口側間隔調
整軸42が結合されている。両入口側間隔調整軸42は
一直線上に並べられており、各入口側間隔調整軸の一端
面は回転締付け体41内で対向しており、他端面はプレ
ッシャー軸43と当接している。両プレッシャー軸43
は、ローラホルダ1の後方部に取付けられている。
【0010】またガイドローラ側隔調整機構5の構成
は、入口側間隔調整機構4のそれとは実質的に同一であ
るが、対のローラ側間隔調整軸52の他端面が傾斜端面
であり、またこの傾斜面には軸ではなくプレッシャーロ
ール53が当接されている点で相違している。ローラ側
間隔調整軸52の傾斜端面の傾斜方向は、互いにガイド
ローラ3に向けて交わる方向に設定されている。プレッ
シャーロール53は、ローラホルダ1の前方部に回転可
能に取付けられている。51は、回転締付け体である。
【0011】油圧シリンダ6のロッド6aは、前方すな
わちガイドローラ3側に延び、その先端部で支持体を構
成する図示の例では平面コ字状のブラケット7を保持し
ている。ブラケット7の前方中央に回転締付け体51を
配置すると共に、この回転締付け体にねじ込まれている
両ローラ側間隔調整軸52を回転可能に軸支している。
このために、油圧シリンダ6と回転締付け体51とはブ
ラケット7を介して相互に連結されている。したがっ
て、油圧シリンダ6のロッド6aの前後の伸縮動作に伴
ってガイドローラ側間隔調整機構5のローラ側間隔調整
軸52も同一方向に前後する。この時、対のローラ側間
隔調整軸52の傾斜端面に対するプレッシャーロール5
3の接点位置が変化するため、ガイドローラ3の間隔が
広がったり、狭くなったりする。また回転締付け体51
を回すことにより、ローラ側間隔調整軸52は軸心方向
に移動し、例えば回転締付け体51から離れる方向へ移
動すると、この移動に伴なってプレッシャーロール53
を押圧し、ローラホルダ1を押し広げる。このように押
し広げられた結果、1対のローラホルダ1に所定のプレ
ストレスが付加され、誘導案内装置は高剛性化されるこ
とになる。また油圧シリンダ6の作動により、ブラケッ
ト7を前後に移動させれば、ブラケットの移動に伴なっ
て、ローラ側間隔調整軸52が前後に移動するから、軸
端の傾斜端面も同様に移動し、この作動によりガイドロ
ーラ間隔は調節される。さらに、油圧シリンダ6の油圧
力を調整して所定の抱合力で圧延中の圧延材を保持す
る。図1において、9は圧延ロール、11はエントリー
スリーブである。
【0012】次に誘導案内方法を説明する。最初に、圧
延開始前に入口側間隔調整機構4の回転締付け体41の
回転により入口側間隔調整軸42を押し上げて一対のロ
ーラホルダ1の入口側の間隔を広げて、反対側のガイド
ローラ3の間隔を通過予定の圧延鋼材の寸法より狭く調
整し、この操作と並行して、ガイドローラ側間隔機構5
の回転締付け体51を回転させてガイドローラ3間の間
隔を、通過予定の圧延鋼材寸法に調整する。この両操作
で、一対のローラホルダ1は、支点ピン2を中心に外側
に押し曲げられる。この時、ローラホルダ1に予歪に伴
うプレストレス(予荷重)が発生し、ガイドローラ3を
含むローラホルダ1の剛性が向上する。さらに、油圧シ
リンダ6を「ON」操作して、端部に傾斜面が形成され
ている一対のローラ側間隔調整軸52が移動し、ローラ
ホルダ1に組み込まれた一対のプレッシャーロール53
を押し広げてガイドローラ3の間隔を所望の待ち間隔に
調整し、このプレッシャーロールの押し広がり伴なっ
て、ガイドローラ間隔が拡大される。この操作で、ガイ
ドローラ3を含むローラホルダ1の剛性がさらに向上す
る。両間隔調整機構4,5と油圧シリンダ6との調節
で、ガイドローラ3を含むローラホルダ1の剛性は、適
宜調節される。ただし、剛性の増加代は、主としてロー
ラホルダ1の寸法・形状及び材質で限定される。
【0013】次に、圧延鋼材の先端部の所定の長さが通
過後は、油圧シリンダ6の油圧を「OFF」あるいは適
宜調節してガイドローラ3間の間隔を、圧延鋼材の寸法
に適合した適正値にセットする(整合工程)。したがっ
て、圧延鋼材の先端特異部通過後も、圧延鋼材の振れ量
に対応した復元力が、圧延鋼材に作用して倒れを発生す
ることがない。さらに、圧延鋼材の後端特異部がガイド
ローラ3に到着する適宜時刻前に、油圧シリンダ6の油
圧を「ON」にして、ガイドローラ間隔を適宜拡大す
る。圧延鋼材の前・後両端特異部のこれらの操作によっ
て、ガイドローラ3の表面に傷が入るのを防止すること
が可能になる。最後に、同一圧延寸法の圧延鋼材が次に
圧延される場合は、油圧シリンダ6の「ON」/「OF
F」制御で、圧延作業の継続をする。圧延寸法が変更さ
れる時には、最初に戻って間隔調整機構4,5の再セッ
ト操作を行うこととする。その他の操作は、前述の操作
の繰り返しである。
【0014】流体圧シリンダは上例の油圧シリンダに限
られず、例えば空圧シリンダであってもよい。
【0015】図1に示した誘導案内装置を、線材ミル・
仕上げスタンド列用として使用し、所期の成績を挙げて
いる。すなわち、本発明の誘導案内装置の剛性は、スタ
ンド番号で異なるが約6000〜15000N/mmで
あった。他方、前掲の特公昭60−40933号公報記
載の装置の場合は、約500〜2000N/mm程度で
あった。この剛性の差異は、圧延鋼材の倒れの発生率の
相違として明瞭にその効果が求められる、その他の効果
とともに代表的な結果を表1に示した。
【0016】
【表1】 表1において、抱合力一定方式とは、従来例の誘導案内
方法によるものである。第1プレストレス付与方式と
は、上記実施例の整合工程までをいう。第2プレストレ
ス付与方式とは、上記実施例による誘導案内方法であ
る。また各方式によって誘導案内した圧延鋼材数は、各
30圧延コイル(5.5mmφ)である。表1により、
圧延鋼材の倒れの発生率が大きい程、製品の断面形状・
寸法精度が劣ることが示されており、倒れの発生が誘導
案内装置の剛性に大いに関連していることも明らかであ
る。誘導案内装置の剛性アップに、本発明のプレストレ
ス付加法が有効であることも確認された。なお、この実
施例において、当初のローラ間隔設定値(待ち時間内)
は、目標圧延鋼材寸法より約+1.0mm広げている。
線材の両端の到着及び通過タイミングは、市販の熱間圧
延工程用輻射光型光電子センサーを検出端とするシステ
ム(図示せず。)で判定し、油圧回路(図示せず。)を
「ON」/「OFF」制御することにより、ガイドロー
ラ間隔を開閉制御した。また誘導案内装置の剛性の測定
は、周知の圧延機の「ミル剛性」の測定法を踏襲してい
る。
【0017】
【発明の効果】本発明の誘導方法によれば、後端部の通
過が完了する以前に、ガイドローラ間隔が拡大し、誘導
案内装置のガイドローラ間の剛性が高められるので、圧
延材の先端部から後端部までの圧延材全長にわたってミ
スロールの発生の防止が図れ、圧延鋼材が倒れることを
防ぎ、また圧延材の先端・後端両部の圧延異常部に起因
するガイドローラ表面傷の発生をなくすことができ、製
品の表面品質の向上及びガイドローラの交換頻度が減少
する効果がある。さらに、本発明の誘導案内方法によれ
ば、後端特異部誘導案内時のガイドローラ表面傷の発生
を防止することができるから、圧延材の倒れや振れに起
因しない表面傷すなわちガイドローラの表面傷が圧延製
品に転写されて発生する表面傷を防止することも可能と
なり、二次加工メーカーにおける手入れや伸線工程を簡
略化したり、省略することも可能になる。本発明の誘導
案内装置によれば、装置の剛性を向上させることができ
るので、圧延鋼材の倒れあるいは振れが激減して、圧延
製品の断面形状・寸法精度が大幅に向上し、ミスロール
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誘導案内装置の一実施例を示す平面図
である。
【図2】本発明の誘導案内装置の一実施例を示す側面図
である
【符号の説明】
1 ローラホルダ 2 支点(支点ピン) 3 ガイドローラ 4 入口側間隔調整機構 41 回転締付け体 42 入口側間隔調整軸 43 プレッシャー軸 5 ローラ側間隔調整機構 51 回転締付け体 52 ローラ側間隔調整軸 53 プレッシャーロール 6 流体圧シリンダ(油圧シリンダ) 7 支持体(ブラケット)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延材の入口側に配設した入口側間隔調
    整機構と、上記入口側とは反対側のガイドローラ側に配
    設したガイドローラ側間隔調整機構とを備えた誘導案内
    装置を具備している圧延機列において圧延材を誘導案内
    する方法であって、上記入口側間隔調整機構の回転締付け体を回転させて一
    対のローラホルダの入口側の間隔を広げることにより、
    その反対側の ガイドローラの間隔を通過予定の圧延材の
    寸法より狭く調整し、この調整と並行して、上記ガイド
    ローラ側間隔調整機構の回転締付け体を回転させて上記
    ガイドローラの間隔を通過予定の圧延材寸法に調整し、
    ガイドローラを含む一対のローラホルダにプレストレス
    を付与する工程と、上記プレストレスを 付与する工程後に、ガイドローラ側
    間隔調整機構に連結されている流体圧シリンダを操作し
    て、対のローラ側間隔調整軸を移動させ、ローラホルダ
    に組込まれた一対のプレッシャロールを押し広げて上
    ガイドローラの間隔を所望の待ち間隔に調整する工程
    と、 圧延材の先端が誘導案内装置に到達あるいは所望の長さ
    だけ通過した時に、流体圧シリンダの流体圧を調整し、
    上記ガイドローラの間隔を圧延材寸法に整合させる工程
    と上記圧延材の後端通過完了以前に、再び上記流体圧シ
    リンダを調整して、ガイドローラの間隔を広げる工程と
    を含み、上記一対のローラホルダは、支点を中心として
    揺動可能であって、支点を挾んで圧延材の入口側とは反
    対側にガイドローラを回転可能に支持してあることを特
    徴とする圧延材の誘導案内方法。
  2. 【請求項2】 圧延機列内において圧延材を誘導案内す
    る装置であって、 支点を中心として揺動可能であり、支点を挾んで圧延材
    の入口側とは反対側にガイドローラを回転可能に支持し
    てある一対のローラホルダと、 上記圧延材の入口側に配設し、上記ガイドローラの間隔
    を通過予定の圧延材の寸法より狭く調整するための入口
    側間隔調整機構と、 ガイドローラ間隔を通過予定の圧延材寸法に調整し、上
    記ローラホルダにプレストレスを付与するためのガイド
    ローラ側間隔調整機構と、 上記ガイドローラ側に配設し、上記ガイドローラ側間隔
    調整機構を制御するための流体圧シリンダとを具備して
    おり、 上記入口側間隔調整機構は、回転締付け体、対の入口側
    間隔調整軸及び対のプレッシャー軸で構成されており、
    上記回転締付け体の両側部には、互いに逆ねじ関係にあ
    る入口側間隔調整軸が結合され、両入口側間隔調整軸は
    一直線上に並べられ、かつ各入口側間隔調整軸の一端面
    が上記回転締付け体で対向していると共に他端面が上記
    プレッシャー軸と当接し、両プレッシャー軸は、上記ロ
    ーラホルダの入口側部分に取付けられており、 上記ガイドローラ側間隔調整機構は、回転締付け体、対
    のローラ側間隔調整軸及び対のプレッシャー軸で構成さ
    れており、上記回転締付け体の両側部に互いに逆ねじ関
    係にある対のローラ側間隔調整軸が結合され、両ローラ
    側間隔調整軸が一直線上に並べられ、かつ各ローラ側間
    隔調整軸の一端面が上記回転締付け体で対向していると
    共に他端面が傾斜端面であって、この傾斜端面の傾斜方
    向は、互いに上記ガイドローラに向けて交わる方向に設
    定され、この傾斜端面にはプレッシャーロールが当接さ
    れており、プレッシャーロールは、上記ローラホルダの
    ガイドローラ側部分に回転可能に取付けられており、 上記流体圧シリンダは、支持体と連結されこの支持体を
    往復動させるものであり、この支持体に上記ガイドロー
    ラ側間隔調整機構の回転締付け体を配置してあることを
    特徴とする圧延材の誘導案内装置。
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